JP3199261U - 包装箱用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的簡易な作業によって、内部に収容される物品の取出し容易化を促進することができる包装箱用シートを提供する。【解決手段】包装箱用シート1は、4つの側壁を有する四角筒状部及び四角筒状部のうち対向する一対の短辺側壁3、5の上縁から延出される一対の外フラップ7、9を備え、1枚の段ボール紙からなる。短辺側壁3の外フラップとの連接部よりも両外側における側壁上縁を始端及び終端とする第一破断容易線15が、少なくとも短辺側壁3を含む1又は複数の側壁に亘って形成され、一方の外フラップが、先端側領域7aと基端側領域7bとに第二破断容易線16によって区画されている。第一破断容易線の始端及び終端の少なくとも一方が、短辺側壁3に連接される長辺側壁の上縁に位置し、かつ第三破断容易線18、20に接続しているとよい。【選択図】図1

Description

本考案は、包装箱用シートに関する。
内部に収容した物品を容易に取り出すことができるように天壁及び側壁の一部を切り取り可能な段ボール箱が知られている。また、このような段ボール箱としては、例えば「包装箱」(特開2003−155025号公報参照)が発案されている。
この公報所載の包装箱は、四角筒状部を構成する4つの側壁と、対向する一対の側壁の上縁から延出される一対の内フラップと、この一対の側壁とは異なる側壁の上縁から延出される蓋フラップとを有する1枚の段ボールシートから組立てられる。
上記包装箱は、蓋フラップと側壁との連接部、及び一方の内フラップと側壁との連接部にそれぞれ破断容易線が形成されている。また、上記包装箱は、一方の内フラップが延出される側壁に開口を形成するための破断容易線及び折り曲げ容易線が形成されている。
上記包装箱は、蓋フラップ及び一方の内フラップを側壁との連接部で切り取ったうえ、この一方の内フラップが延出される側壁に開口を形成することで、内部に収容された物品を容易に取り出すことができる。
しかしながら、上記包装箱は、蓋フラップ及び一方の内フラップを切り取ったうえ、側壁に形成される破断容易線を破断し、さらにこの側壁に形成される折り曲げ容易線を折り曲げることで物品の取出口が形成されるもので、この物品取出口を形成する作業が煩雑で手間がかかる。
特開2003−155025号公報
本考案は、このような不都合に鑑みてなされたものであり、比較的簡易な作業によって、内部に収容される物品の取出し容易化を促進することができる包装箱用シートの提供を目的とするものである。
上記課題を解決するためになされた本考案に係る包装箱用シートは、4つの側壁を有する四角筒状部及び上記四角筒状部のうち対向する一対の短辺側壁の上縁から延出される一対の外フラップを備え、1枚の段ボール紙からなる包装箱用シートであって、一方の外フラップが延出される短辺側壁の外フラップとの連接部よりも両外側における側壁上縁を始端及び終端とする第一破断容易線が、少なくとも上記一方の外フラップが延出される短辺側壁を含む1又は複数の側壁に亘って形成され、上記一方の外フラップが、先端側領域と基端側領域とに第二破断容易線によって区画されている。
当該包装箱用シートは、対向する一対の短辺側壁の上縁から延出される一対の外フラップが内側に折り曲げられることで組立状態における天壁を構成する。当該包装箱用シートは、例えば一対の外フラップの先端部同士を突き合わせたうえ、この突き合わせ部分に封緘テープを貼ることで封緘される。当該包装箱用シートは、一方の外フラップに形成される第二破断容易線によって区画される先端側領域に封緘テープが貼られた状態で、上記第一破断容易線及び第二破断容易線の破断によって、一方の外フラップの基端側領域とこの基端側領域に連接される側壁の一部とを同時に切り取ることができる。これにより、当該包装箱用シートは、内部に収容された物品をこの切り取り部分から容易に取り出すことができる。このように、当該包装箱用シートは、第一破断容易線及び第二破断容易線を破断するという比較的簡易な作業によって、内部に収容される物品の取出し容易化を促進することができる。
上記四角筒状部のうち対向する一対の長辺側壁の上縁から延出される一対の内フラップをさらに備え、上記各内フラップが、組立状態で上記一方の外フラップの先端側領域及び他方の外フラップを支持する主部と、上記一方の外フラップの基端側領域を支持する副部とを有し、少なくとも一方の内フラップの主部の平均延出長さが副部の平均延出長さよりも大きいとよい。このように、少なくとも一方の内フラップの主部の平均延出長さが副部の平均延出長さよりも大きいことによって、組立状態で一方の外フラップの基端側領域が切り取られた場合に、この切り取り部分からの物品の取出し容易化を図ることができると共に、一対の外フラップの切り取り部分以外の部分の組立状態での強度を補強することができる。
上記一対の内フラップの主部の延出端同士が組立状態で重なり合うとよい。このように、上記一対の内フラップの主部の延出端同士が組立状態で重なり合うことによって、一方の外フラップの先端側領域及び他方の外フラップを的確に支持することができる。また、当該包装箱用シートを組立ててなる包装箱が段積みにされた場合等に、この一方の外フラップの先端側領域及び他方の外フラップが落ち窪むのを防止することができる。
上記各副部の延出端から各副部が延出される長辺側壁の上縁に至る切込み、及びこの切込みの先端から一方の外フラップ側に伸びる第三破断容易線が形成され、各副部の上記切込みから一方の外フラップ側の領域が切り取り可能に構成されるとよい。このように、上記各副部の延出端から各副部が延出される長辺側壁の上縁に至る切込み、及びこの切込みの先端から一方の外フラップ側に伸びる第三破断容易線が形成され、各副部の上記切込みより一方の外フラップ側の領域が切り取り可能に構成されることによって、封緘状態での強度を保つと共に、物品取出し作業の容易化を促進することができる。
上記第一破断容易線の始端及び終端の少なくとも一方が、上記一方の外フラップが延出される短辺側壁に連接される長辺側壁上縁に位置し、かつ上記第三破断容易線に接続しているとよい。このように、上記第一破断容易線の始端及び終端の少なくとも一方が、上記一方の外フラップが延出される短辺側壁に連接される長辺側壁上縁に位置し、かつ上記第三破断容易線に接続していることによって、一方の外フラップの基端側領域とこの基端側領域に連接される側壁の一部、並びに各副部の上記切込みから一方の外フラップ側の領域の切り取り容易化が促進される。
以上説明したように、本考案の包装箱用シートは、比較的簡易な作業によって、内部に収容される物品の取出し容易化を促進することができる。
本考案の第一実施形態に係る包装箱用シートを示す模式的平面図である。 図1の包装箱用シートを組立ててなる包装箱を示す模式的斜視図である。 図2の包装箱の組立手順を説明するための模式的平面図である。 図3Aの次の組立手順を説明するための模式的平面図である。 図3Bの次の組立手順を説明するための模式的平面図である。 図2の包装箱の開封手順を説明するための模式的平面図(a)及び模式的側面図(b)である。 図4Aの次の開封手順を説明するための模式的平面図である。 図2の包装箱の開封状態を示す模式的斜視図である。 本考案のその他の実施形態に係る第一破断容易線を説明するための模式的部分平面図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
<包装箱用シート>
図1の包装箱用シート1は、1枚の段ボール紙からなる。図1の包装箱用シート1は、4つの側壁2,3,4,5を有する四角筒状部と、上記四角筒状部のうち対向する一対の短辺側壁3,5の上縁から延出される一対の上側外フラップ7,9(以下、単に「外フラップ7,9」ともいう。)と、上記四角筒状部のうち対向する一対の長辺側壁2,4の上縁から延出される一対の上側内フラップ6,8(以下、単に「内フラップ6,8」ともいう。)とを備える。また、図1の包装箱用シート1は、上記一対の短辺側壁3,5の下縁から延出される一対の下側内フラップ11,13と、上記一対の長辺側壁2,4の下縁から延出される一対の下側外フラップ10,12とを備える。さらに、図1の包装箱用シート1は、長辺側壁2の短辺側壁3と連接される側の端縁と反対の端縁から延出される糊代部14を備える。図1の包装箱用シート1は、糊代部14、長辺側壁2、短辺側壁3、長辺側壁4及び短辺側壁5がこの順で連接されている。なお、本明細書における「上」及び「下」とは、当該包装箱用シート1を包装箱に組立てた状態での「上」及び「下」を意味する。また、図1において、太い線は段ボールシートを切断した切断線を示し、細い線は段ボールシートに型押しして形成した罫線を示す。さらに、図1の破線状の部分は、断続的に段ボールシートに切込みを入れたミシン目を示す。なお、この破線状部分は、段ボールシートの片側のライナーが切断されていないハーフカットであってもよい。
当該包装箱用シート1に用いられる段ボールシートとしては、波形状に形成された中芯原紙をライナーに貼り合わせたものであって、例えば波形状に形成された中芯原紙を1枚のライナーに貼り合わせた片面段ボールシート、片面段ボールシートの段頂にさらにライナーを貼り合わせた両面段ボールシート、両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂を貼り合わせた複両面段ボールシート、複両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂をさらに貼り合わせた複々両面段ボールシート等が挙げられる。これらの中でも、加工性、経済性、耐久性等の点から両面段ボールシートが好ましい。
(側壁)
上記一対の短辺側壁3,5は略同形の矩形状に形成されている。また、上記一対の長辺側壁2,4は略同の矩形状に形成されている。側壁2,3,4,5はいずれも上下方向長さが略同一とされている。また、上記一対の短辺側壁3,5の幅(左右方向長さ)は、上記一対の長辺側壁2,4の幅よりも小さい。また、上記一対の短辺側壁3,5の上縁から延出される一対の外フラップ7,9の幅は、上記一対の長辺側壁2,4の上縁から延出される一対の内フラップ6,8の幅よりも小さい。当該包装箱用シート1は、一対の外フラップ7,9の幅が、一対の内フラップ6,8の幅よりも小さいことによって、組立容易化及び当該包装箱用シート1を組み立ててなる包装箱の開封容易化を図ることができると共に、開封状態における強度が不十分にならないように補強することができる。
一対の短辺側壁3,5の幅としては、特に限定されるものではないが、例えば10cm以上40cm以下程度とすることができる。また、一対の長辺側壁2,4の幅としては、特に限定されるものではないが、例えば30cm以上70cm以下程度とすることができる。さらに、側壁2,3,4,5の上下方向長さとしては、特に限定されるものではないが、例えば10cm以上30cm以下程度とすることができる。当該包装箱用シート1は、側壁2,3,4,5の幅及び上下方向長さを上記範囲程度とすることで、包装箱開封後の強度を保ちつつ、内部に収容された物品の取出し容易化を促進し易い。
側壁2,3,4,5には、一方の外フラップ7及びこの外フラップ7が延出される短辺側壁3の連接部よりも両外側における上縁を始端及び終端とする第一破断容易線15が形成されている。第一破断容易線15は、少なくとも一方の外フラップ7が延出される短辺側壁3を含む側壁2,3,4,5に亘って形成されている。具体的には、本実施形態では、第一破断容易線15は、一方の外フラップ7が延出される短辺側壁3の領域内に形成されている。
第一破断容易線15は、短辺側壁3における一対の長辺側壁2,4との連接部に沿って上下方向に伸びる一対の垂直部15aと、一対の垂直部15aの下端同士を連結する水平部15bとを含む。一対の垂直部15aと水平部15bとの連結部は湾曲している。また、水平部15bの中央部分には、第一破断容易線15の破断開始部を構成する破断開始用スリット15cが形成されている。
短辺側壁3の上下方向長さに対する一対の垂直部15aの長さの比の下限としては、2/5が好ましく、1/2がより好ましい。一方、上記長さの比の上限としては、4/5が好ましく、7/10がより好ましい。上記長さの比が上記下限に満たないと、当該包装箱用シート1を組み立ててなる包装箱の開封状態における物品の取出し容易化が十分に促進されないおそれがある。逆に、上記長さの比が上記上限を超えると、包装箱の内部に収容される物品が取出し時以外に包装箱の外側に逸出するおそれがある。
(外フラップ)
一対の外フラップ7,9は、略矩形状に形成されている。一対の外フラップ7,9の延出長さの合計は各長辺側壁2,4の幅と略同一とされている。具体的には、一対の外フラップ7,9の延出長さは略同一とされており、かつ各々の外フラップ7,9の延出長さは各長辺側壁2,4の幅の略1/2とされている。これにより、一対の外フラップ7,9は、当該包装箱用シート1の組立状態において延出端同士が一対の長辺側壁2,4の幅方向中央部で突き合わされる構成とされている。
一方の外フラップ7は、第一破断容易線15の始端及び終端間から延出されている。具体的には、一方の外フラップ7は、短辺側壁3の幅方向の両端以外の上縁から延出されており、この短辺側壁3の幅方向両端を始端及び終端として第一破断容易線15が形成されている。
一方の外フラップ7は、第二破断容易線16によって先端側領域7aと基端側領域7bとに区画されている。第二破断容易線16は、一方の外フラップ7の幅方向の両端に亘って形成されている。また、第二破断容易線16は、一方の外フラップ7の両端に亘り直線状に形成されている。さらに、第二破断容易線16は、短辺側壁3と一方の外フラップ7との連接部と平行に伸びている。第二破断容易線16の中央部分には、第二破断容易線16の破断開始部を構成する破断開始用スリット16aが形成されている。
先端側領域7aの平均延出長さ(第二破断容易線16と一方の外フラップ7の延出端との平均距離)の下限としては、2cmが好ましく、4cmがより好ましい。一方、先端側領域7aの平均延出長さの上限としては、10cmが好ましく、8cmがより好ましい。先端側領域7aの平均延出長さが上記下限に満たないと、基端側領域7bにはみ出さないように封緘テープを貼るのが容易でなくなるおそれがある。逆に、先端側領域7aの平均延出長さが上記上限を超えると、当該包装箱用シート1を組立ててなる包装箱の開封状態における物品の取出し容易化を十分に向上できないおそれがある。
(内フラップ)
一対の内フラップ6,8は、組立状態において一対の外フラップ7,9を下方から支持する。一対の内フラップ6,8は、組立状態で一方の外フラップ7の先端側領域7a及び他方の外フラップ9を支持する主部6a,8aと、一方の外フラップ7の基端側領域7bを支持する副部6b,8bとを有する。
一方の内フラップ6の主部6aの平均延出長さは副部6bの平均延出長さよりも大きいことが好ましい。このように、一方の内フラップ6の主部6aの平均延出長さが副部6bの平均延出長さよりも大きいことによって、組立状態で一方の外フラップ7の基端側領域7bが切り取られた場合に、この切り取り部分からの物品の取出し容易化を図ることができると共に、一対の外フラップ7,9の切り取り部分以外の部分の組立状態での強度を補強することができる。
一方の内フラップ6の主部6aは、略矩形状に形成されている。このように、一方の内フラップ6の主部6aが略矩形状に形成されていることによって、組立状態で一方の外フラップ7の先端側領域7a及び他方の外フラップ9を広い範囲に亘って支持し易い。
一方の内フラップ6の副部6bは、主部6aの一方の外フラップ7側の基端側端縁から延出する。副部6bは、主部6aとの連接部から一方の外フラップ7側にかけて徐々に延出長さが小さくなる非切取り領域6cと、非切取り領域6cよりも一方の外フラップ7側に形成される略矩形状の切取り領域6dとを有する。具体的には、副部6bには、延出端から副部6bが延出される長辺側壁2の上縁に至る切込み17、及び切込み17の先端から一方の外フラップ7側に伸びる第三破断容易線18が形成されており、切込み17によって非切取り領域6cと切取り領域6dとが区画されている。なお、本実施形態において、第三破断容易線18は、副部6bと長辺側壁2との連接部上に形成されており、かつ切取り領域6dの一方の外フラップ7側端縁まで至る。これにより、副部6bは、切込み17から一方の外フラップ7側の領域が切り取り可能に構成されている。
切取り領域6dの延出長さは、非切取り領域6cの一方の外フラップ7側の延出長さよりも大きい。このように、切取り領域6dの延出長さが、非切取り領域6cの一方の外フラップ7側の延出長さよりも大きいことによって、当該包装箱用シート1を組立ててなる包装箱の封緘状態での強度を高めて箱潰れ等を防止することができると共に、開封時に切取り領域6dを切り取ることで、内部に収容される物品の取出し容易化を促進することができる。
他方の内フラップ8の主部8aの延出長さは、他方の外フラップ9側から一方の外フラップ7側にかけて徐々に大きくなっている。また、一方の内フラップ6の主部6aの延出端と他方の内フラップ8の主部8aの延出端とは組立状態で重なり合うことが好ましい。このように、一対の内フラップ6,8の主部6a,8aの延出端同士が組立状態で重なり合うことによって、一方の外フラップ7の先端側領域7a及び他方の外フラップ9を的確に支持することができる。また、かかる構成によると、当該包装箱用シート1を組立ててなる包装箱が段積みにされた場合等に、この一方の外フラップ7の先端側領域7a及び他方の外フラップ9が落ち窪むのを防止することができる。
また、当該包装箱用シート1は、上述のように、一方の内フラップ6の主部6aが略矩形状とされると共に、他方の内フラップ8の主部8aの延出長さが他方の外フラップ9側から一方の外フラップ7側にかけて徐々に大きくなっているので、組立状態で他方の外フラップ9側における一対の主部6a,8aの重なり面積を小さくして他方の外フラップ9の折り曲げ作業の容易化を促進することができる。なお、当該包装箱用シート1の組立状態において、一対の主部6a,8aの延出端の全部分が重なり合っていることが好ましいが、例えば他方の外フラップ7側において互いに重なり合わない部分を有していてもよい。当該包装箱用シートは、このように一対の主部6a,8aが他方の外フラップ7側において互いに重なり合わない部分を有している場合、他方の外フラップ7の折り曲げ作業の容易化をさらに促進することができる。
他方の内フラップ8の副部8bは、主部8aの一方の外フラップ7側の基端側端縁から延出する。副部8bは、主部8aとの連接部から一方の外フラップ7側にかけて徐々に延出長さが小さくなる非切取り領域8cと、非切取り領域8cよりも一方の外フラップ7側に形成される略矩形状の切取り領域8dとを有する。具体的には、副部8bには、延出端から副部8bが延出される長辺側壁4の上縁に至る切込み19、及び切込み19の先端から一方の外フラップ7側に伸びる第三破断容易線20が形成されており、切込み19によって非切取り領域8cと切取り領域8dとが区画されている。なお、本実施形態において、第三破断容易線20は、副部8bと長辺側壁4との連接部上に形成されており、かつ切取り領域8dの一方の外フラップ7側端縁まで至る。これにより、副部8bは、切込み19から一方の外フラップ7側の領域が切り取り可能に構成されている。なお、他方の内フラップ8の副部8bの形状は、一方の内フラップ6の副部6bの形状と同様とすることができる。
当該包装箱用シート1は、各副部6b,8bの延出端から各副部6b,8bが延出される長辺側壁2,4の上縁に至る切込み17,19、及びこの切込み17,19の先端から一方の外フラップ7側に伸びる第三破断容易線18,20が形成され、各副部6b,8bの切込み17,19より一方の外フラップ7側の領域が切り取り可能に構成されることによって、封緘状態での強度を保つと共に、物品取出し作業の容易化を促進することができる。
他方の内フラップ8の副部8bは、組立状態で一方の内フラップ6の副部6bと離間している。つまり、一対の副部6b,8bの合計延出長さは、各短辺側壁3,5の幅よりも小さい。一対の短辺側壁3,5の幅に対する組立状態における一対の副部6b,8b間の平均間隔の比としては、例えば1/2以上19/20以下程度とすることができる。
(下側フラップ)
下側外フラップ10は、先端中央部に凹部21が形成されている。下側外フラップ10は、基端側の両端から先端に亘って中央側に傾斜する一対の弱化線22が形成されている。また、下側外フラップ12は、先端中央部に突出部23が形成されている。下側外フラップ12は、基端側の両端から先端に亘って中央側に傾斜する一対の弱化線24が形成されている。
<利点>
当該包装箱用シート1は、対向する一対の短辺側壁3,5の上縁から延出される一対の外フラップ7,9が内側に折り曲げられることで組立状態における天壁を構成する。当該包装箱用シート1は、例えば一対の外フラップ7,9の先端部同士を突き合わせたうえ、この突き合わせ部分に封緘テープを貼ることで封緘される。当該包装箱用シート1は、一方の外フラップ7に形成される第二破断容易線16によって区画される先端側領域7aに封緘テープが貼られた状態で、第一破断容易線15及び第二破断容易線16の破断に基づき、一方の外フラップ7の基端側領域7bとこの基端側領域7bに連接される短辺側壁3の一部とを同時に切り取ることができる。これにより、当該包装箱用シート1は、内部に収容された物品をこの切り取り部分から容易に取り出すことができる。このように、当該包装箱用シート1は、第一破断容易線15及び第二破断容易線16を破断するという比較的簡易な作業によって、内部に収容される物品の取出し容易化を促進することができる。
<包装箱>
次に、図2を参照して、当該包装箱用シート1を組立ててなる包装箱31について説明する。包装箱31は、図1の包装箱用シート1の糊代部14を短辺側壁5の長辺側壁4と連接される側の端縁と反対の端縁に貼り付けることで四角筒状部を形成したうえ、一対の下側内フラップ11,13を折り曲げかつ一対の下側外フラップ10,12を組み合わせることで底壁を形成し、続いて一対の内フラップ6,8及び一対の外フラップ7,9を折り曲げることで天壁を形成し、さらに長辺側壁2,4の上部を始端及び終端として一対の外フラップ7,9の突き合わせ部分に封緘テープXを貼ることで得られる。
包装箱31の底壁の組立手順について説明する。包装箱31の底壁の組立手順としては、まず図1の包装箱用シート1の一対の下側内フラップ11,13を内側に折り曲げたうえ、下側外フラップ12を内側に折り曲げ、さらに下側外フラップ12の外面に重ね合せるように下側外フラップ10を内側に折り曲げる。そして、下側外フラップ12の外面に下側外フラップ10を重ね合せた状態で、下側外フラップ10をさらに内側に押し込む。ここで、一対の下側外フラップ10,12には、弱化線22,24が形成されているので、下側外フラップ10の押し込みに対応してこれら二対の弱化線22,24が適度に折れ曲がり、下側外フラップ10を内側に十分に押し込むことができる。この押し込み動作によって、突出部23が凹部21の内側に入り込み、一対の外側外フラップ10,12が係合されて底壁が形成される。
次に、図3A乃至図3Cを参照して、包装箱31の天壁の組立手順について説明する。まず、図3Aに示すように、一対の内フラップ6,8を内側に折り曲げる。これにより、一対の内フラップ6,8の主部6a,8aの延出端同士が重ね合される。一方、一対の副部6b,8bの延出端同士は離間し、一対の副部6b,8b間には開口Yが形成される。
続いて、図3Bに示すように、他方の外フラップ9を一対の内フラップ6,8上に重ね合せる。この際、他方の外フラップ9は、一対の内フラップ6,8の主部6a,8aに重ねられる。
さらに、一方の外フラップ7を一対の内フラップ6,8に重ね合せたうえ、図3Cに示すように、一対の長辺側壁2,4の上部を始端及び終端として一対の外フラップ7,9の突き合わせ部分に封緘テープXを貼る。この際、一方の外フラップ7の先端側領域7aは、一対の内フラップ6,8の主部6a,8aに重ねられ、一方の外フラップ7の基端側領域7bは、一対の内フラップ6,8の副部6b,8bに重ねられる。さらに、封緘テープXは、一方の外フラップ7の先端側領域7aと他方の外フラップ9の先端部分とに貼着される。これにより、封緘テープXによって封緘された包装箱31が得られる。
次に、図4A、図4B及び図5を参照して、包装箱31の開封手順について説明する。まず、第一破断容易線15及び第二破断容易線16を破断することで、図4A(a),(b)に示す物品取出し部Zを形成する。
さらに、第三破断容易線18,20を破断することで、一対の切取り領域6d,8dを除去して図4B及び図5に示すように、物品取出し部Zを拡張する。
<利点>
当該包装箱31は、当該包装箱用シート1を組立てることで容易に得られる。当該包装箱31は、第一破断容易線15及び第二破断容易線16を破断することで、容易に物品取出し部Zを形成することができる。さらに、当該包装箱31は、第三破断容易線18,20を破断することで、この物品取出し部Zを容易に拡張することができる。従って、当該包装箱31は、比較的簡易な作業によって、内部に収容される物品の取出し容易化を促進することができる。
[その他の実施形態]
なお、本考案の包装箱用シートは、上記態様の他、種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。例えば、一対の内フラップは、組立状態で主部の延出端同士が重なり合わなくてもよい。また、上記一対の内フラップの主部の延出長さは、必ずしも副部の延出長さよりも大きくなくてもよい。当該包装箱用シートは、組立状態で主部の延出端同士が重ならない場合、及び上記一対の内フラップの主部の延出長さが副部の延出長さよりも大きくない場合であっても、組立状態で一対の外フラップ同士を突き合わせたうえでこの一対の外フラップの先端部同士を封緘シールで封緘することで適度な強度を得ることができる。
当該包装箱用シートは、必ずしも第一破断容易線が一方の外フラップが延出される短辺側壁のみに形成されていなくてもよい。例えば図6に示すように、当該包装箱用シート41は、第一破断容易線42の始端及び終端が、一方の外フラップ47が延出される短辺側壁44に連接される一対の長辺側壁43,45の上縁に位置し、かつ第三破断容易線49,50に接続していてもよい。当該包装箱用シート41は、このように第一破断容易線42の始端及び終端が、一方の外フラップ47が延出される短辺側壁44に連接される一対の長辺側壁43,45の上縁に位置し、かつ一対の第三破断容易線49,50に接続していることによって、一方の外フラップ47の基端側領域47bとこの基端側領域47bに連接される側壁43,44,45の一部、並びに各副部46,48の切込み51,52から一方の外フラップ47側の領域を一体に切取ることができる。なお、当該包装箱用シートは、必ずしも第一破断容易線の始端及び終端がいずれも長辺側壁の上縁に位置する必要はなく、例えば第一破断容易線の始端のみが長辺側壁の上縁に位置してもよい。また、当該包装箱用シートは、例えば第一破断容易線の始端及び終端が各副部の切取り領域及び非切取り領域を区画する切込みの先端に接続していてもよく、この場合、上記第一破断容易線が第三破断容易線を兼ねてもよい。さらに、第一破断容易線の始端及び終端が長辺側壁の上縁に位置する場合、各長辺側壁における第一破断容易線の上下方向長さ及び幅方向長さとしては、例えば1cm以上5cm以下とすることができる。
当該包装箱用シートは、必ずしも各副部の延出端から各副部が延出される長辺側壁の上縁に至る切込み、及びこの切込みの先端側から一方の外フラップ側に伸びる第三破断容易線が形成され、各副部の切込みから一方の外フラップ側の領域が切り取り可能に構成されていなくてもよい。当該包装箱用シートは、各副部の一方のフラップ側の領域が切り取り可能に構成されていない場合でも、一方の外フラップの基端側領域とこの基端側領域に連接される側壁の一部とを切り取ることで、この切り取り部分から物品を容易に取出すことができる。
上記第一破断容易線は、必ずしも上下方向に伸びる一対の垂直部と、一対の垂直部の下端同士を連結する水平部とを含む必要はない。当該包装箱用シートは、例えば上記水平部に代えて、一対の垂直部の下端から側壁の幅方向中央部に向けて上方又は下方に湾曲した湾曲部を有してもよい。またこの場合、湾曲部の上端又は下端が破断開始部として形成されていてもよい。当該包装箱用シートは、上記第一破断容易線がこのような湾曲部を有することによって、第一破断容易線の破断容易化をさらに促進することができる。
以上のように、本考案の包装箱用シートは、比較的簡易な作業によって、内部に収容される物品の取出し容易化を促進することができるので、種々の物品を収容するための包装箱用シートとして適している。
1,41 包装箱用シート
2,3,4,5,43,44,45 側壁
6,8 上側内フラップ(内フラップ)
6a,8a 主部
6b,8b,46,48 副部
6c,8c 非切取り領域
6d,8d 切取り領域
7,9,47 上側外フラップ(外フラップ)
7a 先端側領域
7b,47b 基端側領域
10,12 下側外フラップ
11,13 下側内フラップ
14 糊代部
15,42 第一破断容易線
15a 垂直部
15b 水平部
15c 破断開始用スリット
16 第二破断容易線
16a 破断開始用スリット
17,19,51,52 切込み
18,20,49,50 第三破断容易線
21 凹部
22,24 弱化線
23 突出部
31 包装箱
X 封緘シール
Y 開口
Z 物品取出し部

Claims (5)

  1. 4つの側壁を有する四角筒状部及び上記四角筒状部のうち対向する一対の短辺側壁の上縁から延出される一対の外フラップを備え、1枚の段ボール紙からなる包装箱用シートであって、
    一方の外フラップが延出される短辺側壁の外フラップとの連接部よりも両外側における側壁上縁を始端及び終端とする第一破断容易線が、少なくとも上記一方の外フラップが延出される短辺側壁を含む1又は複数の側壁に亘って形成され、
    上記一方の外フラップが、先端側領域と基端側領域とに第二破断容易線によって区画されている包装箱用シート。
  2. 上記四角筒状部のうち対向する一対の長辺側壁の上縁から延出される一対の内フラップをさらに備え、
    上記各内フラップが、組立状態で上記一方の外フラップの先端側領域及び他方の外フラップを支持する主部と、上記一方の外フラップの基端側領域を支持する副部とを有し、
    少なくとも一方の内フラップの主部の平均延出長さが副部の平均延出長さよりも大きい請求項1に記載の包装箱用シート。
  3. 上記一対の内フラップの主部の延出端同士が組立状態で重なり合う請求項2に記載の包装箱用シート。
  4. 上記各副部の延出端から各副部が延出される長辺側壁の上縁に至る切込み、及びこの切込みの先端から一方の外フラップ側に伸びる第三破断容易線が形成され、各副部の上記切込みから一方の外フラップ側の領域が切り取り可能に構成される請求項2又は請求項3に記載の包装箱用シート。
  5. 上記第一破断容易線の始端及び終端の少なくとも一方が、上記一方の外フラップが延出される短辺側壁に連接される長辺側壁上縁に位置し、かつ上記第三破断容易線に接続している請求項4に記載の包装箱用シート。
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