JP3219680U - 箱用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】物品取り出し用の開口を十分に大きくしつつ、他の箱体を安定的に積み重ねることができる箱用シートを提供する。
【解決手段】左右方向に交互に連接され、四角筒状に組み立てられる一対の長さ面パネル1、2及び一対の幅面パネル3、4と、一対の長さ面パネルの上縁から延出する一対の蓋外フラップ5、6と、一対の幅面パネルの上縁から延出する一対の蓋内フラップ7、8とを備え、箱型に組立可能な1枚の箱用シートであって、一方の長さ面パネルに、両端がこの長さ面パネルの上縁の両端に位置し、下方に凸な物品取り出し口形成用の第1破断容易線14が形成され、他方の長さ面パネルの上縁から延出する他方の蓋外フラップ、及び一対の蓋内フラップにそれぞれ、幅方向に横断し、他方の蓋外フラップ及び一対の蓋内フラップを延出方向に分断する第2破断容易線5a、7a、8aが形成される。
【選択図】図1

Description

本考案は、箱用シートに関する。
物品の保管、運搬等にダンボールシート等から組み立てられる箱体が広く用いられている。中でも、左右方向に交互に連接される一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルを四角筒状に接続し、一対の幅面パネルの下縁から延出する一対の底内フラップ及び一対の長さ面パネルの下縁から延出する一対の底外フラップを内側に折り曲げて底部を形成し、一対の幅面パネルの上縁から延出する一対の蓋内フラップ及び一対の長さ面パネルの上縁から延出する一対の蓋外フラップを内側に折り曲げて蓋部を形成することで組み立てられるA式(いわゆるミカン箱タイプ)の箱体が最も多く利用されている。
この箱体には、物品の保管、運搬用に用いられた後に、物品陳列用の容器として用いられるものがある。物品陳列用の容器として使用可能な箱体は、通常、物品取り出し用の開口を形成可能に構成されている。
このような物品陳列用の容器として使用可能な箱体としては、例えば「包装箱」(特開2017−137117号公報参照)が発案されている。この公報に記載の包装箱は、前面(長さ面パネル)の一部分と、この前面の上縁から延出する上側外フラップ(蓋外フラップ)とを同時に除去可能に構成されている。また、この包装箱は、一対の上側内フラップ(蓋内フラップ)の上記上側外フラップと重なり合う部分を除去可能に構成されている。これにより、この包装箱は、物品取り出し用の開口を形成可能に構成されている。
特開2017−137117号公報
しかしながら、上記公報に記載の包装箱は、一方の上側外フラップを除去する一方、他方の上側外フラップはそのまま残している。そのため、この包装箱は、物品取り出し用の開口を十分に大きくすることができない。また、上記公報に記載の包装箱は、背面の上縁から延出する他方の上側外フラップを封緘テープで一対の側面に固定しているので、一方の上側外フラップの除去領域に対して他方の上側外フラップが隆起しやすい。そのため、この包装箱は、他の包装箱を積み重ねた場合に、他の包装箱のバランスが不安定になりやすい。
本考案は、このような不都合に鑑みてなされたものであり、物品取り出し用の開口を十分に大きくしつつ、他の箱体を安定的に積み重ねることができる箱用シートを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた本考案に係る箱用シートは、1枚のシートからなり、左右方向に交互に連接され、四角筒状に組み立てられる一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルと、上記一対の長さ面パネルの上縁から延出する一対の蓋外フラップと、上記一対の幅面パネルの上縁から延出する一対の蓋内フラップとを備え、箱型に組立可能な箱用シートであって、一方の上記長さ面パネルに、両端がこの長さ面パネルの上縁の両端に位置し、下方に凸な物品取り出し口形成用の第1破断容易線が形成され、他方の上記長さ面パネルの上縁から延出する他方の蓋外フラップ、及び上記一対の蓋内フラップにそれぞれ、幅方向に横断し、上記他方の蓋外フラップ及び一対の蓋内フラップを延出方向に分断する第2破断容易線が形成される箱用シートである。
当該箱用シートは、一方の長さ面パネルに、両端がこの長さ面パネルの上縁の両端に位置し、下方に凸な物品取り出し口形成用の第1破断容易線が形成されるので、この第1破断容易線を破断することで、上記一方の長さ面パネルとこの長さ面パネルの上縁から延出する一方の蓋外フラップとを同時に除去することができる。また、当該箱用シートは、他方の蓋外フラップ及び一対の蓋内フラップにそれぞれ、幅方向に横断し、上記他方の蓋外フラップ及び一対の蓋内フラップを延出方向に分断する第2破断容易線が形成されているので、この第2破断容易線の破断によって物品取り出し用の開口を大きくすることができる。さらに、当該箱用シートは、上記第2破断容易線の破断によって上記他方の蓋外フラップ及び一対の蓋内フラップに、基端縁を軸として揺動可能な3つの残り片が形成される。そのため、当該箱用シートは、組立状態で他の箱体を積み重ねた場合に、シート材の復元力を用いてこれらの残り片によって他の箱体を適切に支持することができる。
上記第2破断容易線の破断によって上記他方の蓋外フラップ及び一対の蓋内フラップに形成される3つの残り片が、上記他方の長さ面パネル及び一対の幅面パネルに対して内側に垂直に折り曲げた状態で重なり合わないとよい。このように、上記第2破断容易線の破断によって上記他方の蓋外フラップ及び一対の蓋内フラップに形成される3つの残り片が組立状態で重なり合わないことによって、3つの残り片の重なり合いに起因する段差をなくし、他の箱体をより安定的に積み重ねることができる。
上記第2破断容易線が、その両端が上記他方の蓋外フラップの基端縁の両端及び上記一対の蓋内フラップの基端縁の両端に位置する円弧状であるとよい。このように、上記第2破断容易線が、その両端が上記他方の蓋外フラップの基端縁の両端及び上記一対の蓋内フラップの基端縁の両端に位置する円弧状であることによって、3つの残り片の重なり合いをなくし、他の包装箱を安定的に積み重ねやすい。また、この構成によると、製函機による製函作業時のトラブルを防止しやすい。
上記第2破断容易線が、上記他方の蓋外フラップ及び一対の蓋内フラップの内面側だけを切断したハーフカット線と、このハーフカット線上で間隔を空けて配設される複数の切断線とを含むとよい。このように、上記第2破断容易線が、上記他方の蓋外フラップ及び一対の蓋内フラップの内面側だけを切断したハーフカット線と、このハーフカット線上で間隔を空けて配設される複数の切断線とを含むことによって、保管、運搬時等に意図せず第2破断容易線が破断するのを防ぎつつ、物品取り出し用の開口を容易に形成することができる。
上記蓋外フラップの延出方向長さに対する上記第2破断容易線の延出方向長さの比としては0.2以上0.5以下が好ましい。このように、上記蓋外フラップの延出方向長さに対する上記第2破断容易線の延出方向長さの比が上記範囲内であることによって、物品取り出し用の開口を十分に大きくしつつ、3つの残り片によって他の箱体を適切に支持することができる。
なお、本考案において、「左右方向」とは、箱用シートを組み立ててなる箱体の想定される一般的な使用態様における水平方向を意味し、「上」及び「下」とは、想定される一般的な使用態様における上下を意味するが、上記箱体の使用時の向きを制限することを企図するものではない。また、「内面」とは、箱体組立時における内側の面をいう。
以上説明したように、本考案に係る箱用シートは、物品取り出し用の開口を十分に大きくしつつ、他の箱体を安定的に積み重ねることができる。
本考案の一実施形態に係る箱用シートを示す模式的平面図である。 図1の箱用シートを組み立ててなる箱体を示す模式的斜視図である。 図2の箱体の第1破断容易線及び第2破断容易線の破断後の状態を示す模式的斜視図である。 図3の箱体の模式的平面図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施の形態を詳説する。
[箱用シート]
図1の箱用シートは、1枚のシートからなる。当該箱用シートは、左右方向に交互に連接され、四角筒状に組み立てられる一対の長さ面パネル(第1長さ面パネル1及び第2長さ面パネル2)並びに一対の幅面パネル(第1幅面パネル3及び第2幅面パネル4)と、第1長さ面パネル1の上縁から延出する第1蓋外フラップ5及び第2長さ面パネル2の上縁から延出する第2蓋外フラップ6と、第1幅面パネル3の上縁から延出する第1蓋内フラップ7及び第2幅面パネル4の上縁から延出する第2蓋内フラップ8とを備える。また、当該箱用シートは、第1長さ面パネル1の下縁から延出する第1底外フラップ9及び第2長さ面パネル2の下縁から延出する第2底外フラップ10と、第1幅面パネル3の下縁から延出する第1底内フラップ11及び第2幅面パネル4の下縁から延出する第2底内フラップ12とを備える。第1長さ面パネル1、第1幅面パネル3、第2長さ面パネル2及び第2幅面パネル4は、この順で左右方向一方側から左右方向他方側に連接されている。また、当該箱用シートは、第1長さ面パネル1の第1幅面パネル3との連接側と反対側の側縁から延出し、第2幅面パネル4の内面に貼着される糊代部13を備える。なお、図1において、太い実線はシートを切断して形成される切断線を示し、細い実線はシートの内面を筋押しして形成される罫線を示す。また、図1において、細い二点鎖線はシートの内面側だけを切断したハーフカット線を示す。
当該箱用シートは、箱型に組立可能に構成されており、具体的には図2のA式(ミカン箱タイプ)の箱体21に組み立てられる。当該箱用シートを箱体21に組み立てる手順について説明する。
まず、糊代部13を第2幅面パネル4の内面に貼着し、一対の長さ面パネル1,2及び一対の幅面パネル3,4を四角筒状に組み立て、一対の底内フラップ11,12を内側に折り曲げ、さらに一対の底外フラップ9,10を内側に折り曲げて先端縁同士を突き合わせることで底部を形成する。次に、一対の蓋内フラップ7,8を内側に折り曲げ、さらに一対の蓋外フラップ5,6を内側に折り曲げて先端縁同士を突き合わせることで蓋部を形成する。なお、一対の蓋外フラップ5,6の突き合わせ部及び一対の底外フラップ9,10の突き合わせ部には、例えば封函テープXが貼着される。また、第2幅面パネル4への糊代部13の貼着は、例えば接着剤、ステープラー等を用いて行うことができる。
当該箱用シートに用いられるシートとしては、当該箱用シートを組み立ててなる箱体21の形状を維持できる程度の強度を有する限り特に限定されるものではなく、例えば段ボールシート、ボール紙等の紙製シート、合成樹脂製シート、紙製シートと合成樹脂製シートとの積層シート等が挙げられる。中でも、加工性、衝撃吸収性、取扱性、リサイクル性、経済性等の点から紙製シートが好ましく、座屈強度を高めやすい段ボールシートが特に好ましい。当該箱用シートを形成する段ボールとしては、原紙を波形状に形成した中芯をライナーに貼り合わせたものであって、例えば波形状に形成された中芯を1枚のライナーに貼り合わせた片面段ボールシート、片面段ボールシートの段頂にさらにライナーを貼り合わせた両面段ボールシート、両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂を貼り合わせた複両面段ボールシート、複両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂をさらに貼り合わせた複々両面段ボールシート等が挙げられる。これらの中でも、加工性、経済性、耐久性等の点から両面段ボールシートが好ましい。
一対の長さ面パネル1,2は矩形状かつ略同一形状に形成されている。一対の幅面パネル3,4は矩形状かつ略同一形状に形成されている。一対の長さ面パネル1,2の左右方向長さは、一対の幅面パネル3,4の左右方向長さよりも大きい。一対の長さ面パネル1,2及び一対の幅面パネル3,4の上下方向長さは略等しい。
一対の長さ面パネル1,2の左右方向長さとしては、箱体21内に収容する物品の大きさ等に基づいて適宜設定可能であるが、例えば15cm以上50cmとすることができる。一対の幅面パネル3,4の左右方向長さとしては、箱体21内に収容する物品の大きさ等に基づいて適宜設定可能であるが、例えば10cm以上40cm以下とすることができる。一対の長さ面パネル1,2及び一対の幅面パネル3,4の上下方向長さとしては、箱体21内に収容する物品の大きさ等に基づいて適宜設定可能であるが、例えば10cm以上30cm以下とすることができる。
第2長さ面パネル2には、両端が第2長さ面パネル2の上縁(第2長さ面パネル2と第2蓋外フラップ6との境界線)の両端に位置し、下方に凸な物品取り出し口形成用の第1破断容易線14が形成されている。本実施形態において、第1破断容易線14は、間隔を空けて配設される複数の切断線によって形成されるミシン目である。
第1破断容易線14は、第2長さ面パネル2の上縁の両端から左右方向内側に延びる一対の直線部14aと、一対の直線部14aの左右方向内側の端部から連続し、下方に凸な開口形成部14bとを有する。開口形成部14bは、略U字状に形成されており、破断によって第2長さ面パネル2に物品取り出し口を形成する。
上述のように、第1破断容易線14は、両端が第2長さ面パネル2の上縁の両端に位置している。これにより、図3に示すように、当該箱用シートは、第1破断容易線14の破断によって、第2長さ面パネル2における第1破断容易線14と第2長さ面パネル2の上縁とによって囲まれる部分と、この第2長さ面パネル2の上縁から延出する第2蓋外フラップ6とを同時に除去することができる。
当該箱用シートは、第1破断容易線14の破断によって第2長さ面パネル2に比較的大きな物品取り出し口を形成できるよう構成されることが好ましい。第2長さ面パネル2の上縁の左右方向長さに対する直線部14aの長さの比の下限としては、0.05が好ましく、0.07がより好ましい。一方、上記比の上限としては、0.20が好ましく、0.15がより好ましい。上記比が上記下限に満たないと、直線部14aの破断後に残る第2長さ面パネル2の上縁の長さが不十分となり、箱体21に他の箱体等を積み重ねた際に、他の箱体等を安定的に支持できないおそれがある。逆に、上記比が上記上限を超えると、第2長さ面パネル2に十分に大きな物品取り出し口を形成できないおそれがある。
また、第2長さ面パネル2には、第1破断容易線14の破断を開始するための破断開始部15が形成されている。破断開始部15は、一端が開口形成部14bに接続される平行な一対の折り曲げ片形成用破断容易線15aと、一対の折り曲げ片形成用破断容易線15aの他端同士を接続する折り曲げ容易線15bとを有する。当該箱用シートは、一対の折り曲げ片形成用破断容易線15aを破断し、第2長さ面パネル2の一対の折り曲げ片形成用破断容易線15a間の領域を折り曲げ容易線15bで折り曲げ、この折り曲げによって形成される空間に手指を入れて第1破断容易線14と第2長さ面パネル2の上縁とによって囲まれる領域を引き出すことで、第1破断容易線14を容易に破断することができる。
一対の蓋外フラップ5,6は矩形状かつ略同一形状に形成されている。一対の蓋外フラップ5,6の幅は、一対の長さ面パネル1,2の左右方向長さと略等しい。一対の蓋内フラップ7,8は矩形状かつ略同一形状に形成されている。一対の蓋内フラップ7,8の幅は、一対の幅面パネル3,4の左右方向長さと略等しい。一対の蓋外フラップ5,6及び一対の蓋内フラップ7,8の延出方向長さは、一対の幅面パネル3,4の左右方向長さの略1/2である。なお、一対の底外フラップ9,10の外形は、一対の蓋外フラップ5,6の外形と略等しい。また、一対の底内フラップ11,12の外形は、一対の蓋内フラップ7,8の外形と略等しい。
上述のように、第2長さ面パネル2の上縁から延出する第2蓋外フラップ6は、箱体21において、第1破断容易線14の破断によって第2長さ面パネル2の一部分と共に除去される。一方、第1長さ面パネル1の上縁から延出する第1蓋外フラップ5及び一対の蓋内フラップ7,8にはそれぞれ、幅方向に横断し、第1蓋外フラップ5及び一対の蓋内フラップ7,8を延出方向に分断する第2破断容易線5a,7a,8aが形成されている。これにより、図3に示すように、第1蓋外フラップ5は、第2破断容易線5aの破断によって第1長さ面パネル1の上縁から延出する残り片5aと切断片(不図示)とに分断され、第1蓋内フラップ7は、第2破断容易線7aの破断によって第1幅面パネル3の上縁から延出する残り片7bと切断片(不図示)とに分断され、第2蓋内フラップ8は、第2破断容易線8aの破断によって第2幅面パネル4の上縁から延出する残り片8bと切断片(不図示)とに分断される。その結果、箱体21の蓋部には、第2蓋外フラップ6及び3つの切断片の除去によって開口が形成され、箱体21には、この開口と第2長さ面パネル2に形成される物品取り出し口とを合わせた物品取り出し用の開口Pが形成される。
図4に示すように、第2破断容易線5a,7a,8aの破断によって第1蓋外フラップ5及び一対の蓋内フラップ7,8に形成される3つの残り片5b,7b,8bは、第1長さ面パネル1及び一対の幅面パネル3,4に対して内側(箱体21の内面側)に垂直に折り曲げた状態で重なり合わないことが好ましい。当該箱用シートは、3つの残り片5b,7b,8bが重なり合わないことによって、3つの残り片5b,7b,8bの重なり合いに起因する段差をなくし、他の箱体等をより安定的に積み重ねることができる。
第2破断容易線5a,7a,8aは、その両端が第1蓋外フラップ5の基端縁の両端及び一対の蓋内フラップ7,8の基端縁の両端に位置する円弧状であることが好ましい。これにより、当該箱用シートは、3つの残り片5b,7b,8bの重なり合いをなくし、他の箱体等を安定的に積み重ねやすい。また、この構成によると、製函機による製函作業時のトラブルを防止しやすい。
第2破断容易線5a,7a,8aは、第1蓋外フラップ5及び一対の蓋内フラップ7,8の内面側だけを切断したハーフカット線と、このハーフカット線上で間隔を空けて配設される複数の切断線とを含むことが好ましい。当該箱用シートは、第2破断容易線5a,7a,8aが第1蓋外フラップ5及び一対の蓋内フラップ7,8の内面側だけを切断したハーフカット線を含むことで、箱体21の外面に切込みが形成されないので、保管、運搬時等に意図せず第2破断容易線5a,7a,8aが破断することを防止することができる。また、当該箱用シートは、第2破断容易線5a,7a,8aが、上記ハーフカット線及び複数の切断線を含むことで、例えば箱体21の蓋部を開放した状態で第2破断容易線5a,7a,8aを容易かつ確実に破断することができ、これにより物品取り出し用の開口Pを容易に形成することができる。
3つの残り片5b,7b,8bの延出方向長さL1(延出方向の最大長さ)は等しいことが好ましい。当該箱用シートは、3つの残り片5b,7b,8bの延出方向長さL1が等しいことで、物品取り出し用の開口Pを大きくしつつ、3つの残り片5b,7b,8bの反発力を同程度に制御して他の箱体等を安定的に支持しやすい。
蓋外フラップ5,6の延出方向長さL2に対する第2破断容易線5a,7a,8aの延出方向長さ(つまり、3つの残り片5b,7b,8bの延出方向長さL1)の比(L1/L2)の下限としては、0.2が好ましく、0.3がより好ましい。一方、上記比の上限としては、0.5が好ましく、0.4がより好ましい。上記比が上記下限に満たないと、3つの残り片5b,7b,8bと他の箱体等との当接面積が不十分となり、3つの残り片5b,7b,8bによって、他の箱体等を安定的に支持することができないおそれがある。逆に、上記比が上記上限を超えると、物品取り出し用の開口Pを十分に大きくすることができないおそれがある。
<利点>
当該箱用シートは、第2長さ面パネル2に、両端が第2長さ面パネル2の上縁の両端に位置し、下方に凸な物品取り出し口形成用の第1破断容易線14が形成されるので、この第1破断容易線14を破断することで、第2長さ面パネル2とこの第2長さ面パネル2の上縁から延出する第2蓋外フラップ6とを同時に除去することができる。また、当該箱用シートは、第1蓋外フラップ5及び一対の蓋内フラップ7,8にそれぞれ、幅方向に横断し、第1蓋外フラップ5及び一対の蓋内フラップ7,8を延出方向に分断する第2破断容易線5a,7a,8aが形成されているので、これらの第2破断容易線5a,7a,8aの破断によって物品取り出し用の開口Pを大きくすることができる。さらに、当該箱用シートは、第2破断容易線5a,7a,8aの破断によって第1蓋外フラップ5及び一対の蓋内フラップ7,8に、基端縁を軸として揺動可能な3つの残り片5b,7b,8bが形成される。そのため、当該箱用シートは、組立状態で他の箱体を積み重ねた場合に、シート材の復元力を用いてこれらの残り片5b,7b,8bによって他の箱体を適切に支持することができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本考案の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本考案の範囲に属するものと解釈されるべきである。
例えば当該箱用シートは、第1長さ面パネルに上述の第1破断容易線が形成され、第2蓋外フラップ及び一対の蓋内フラップに上述の第2破断容易線が形成されていてもよい。
上記第1破断容易線の具体的形状は上記実施形態の形状に限定されるものではない。例えば上記第1破断容易線は上述の一対の直線部を有していなくてもよい。また、上記開口形成部は、下方に凸である限り、必ずしも略U字状でなくてもよい。
上述のように、第2破断容易線の破断によって形成される3つの残り片は、箱体の組立状態で重なり合わないことが好ましい。しかしながら、当該箱用シートを組み立ててなる箱体に積み上げる他の箱体等の安定性が損なわれない場合であれば、3つの残り片が箱体の組立状態で重なり合う構成を採用することも可能である。
上記第2破断容易線の具体的形状としては、上述の円弧状に限定されるものではなく、例えばU字状、V字状等とすることも可能である。
また、上記第2破断容易線は、必ずしもハーフカット線と複数の切断線とを含んでいなくてもよく、例えば間隔を空けて配設される複数の切断線のみから構成されてもよい。
当該箱用シートは、箱体の底部を形成するための具体的な構成は上記実施形態の構成に限定されるものではない。例えば当該箱用シートは、一方の長さ面パネルの下縁から延出する1つの底フラップによって底部が形成されてもよい。
以上のように、本考案の箱用シートは、物品取り出し用の開口を十分に大きくしつつ、他の箱体を安定的に積み重ねることができるので、物品陳列用に適している。
1 第1長さ面パネル
2 第2長さ面パネル
3 第1幅面パネル
4 第2幅面パネル
5 第1蓋外フラップ
5a 第2破断容易線
5b 残り片
6 第2蓋外フラップ
7 第1蓋内フラップ
7a 第2破断容易線
7b 残り片
8 第2蓋内フラップ
8a 第2破断容易線
8b 残り片
9 第1底外フラップ
10 第2底外フラップ
11 第1底内フラップ
12 第2底内フラップ
13 糊代部
14 第1破断容易線
14a 直線部
14b 開口形成部
15 破断開始部
15a 折り曲げ片形成用破断容易線
15b 折り曲げ容易線
21 箱体
X 封函テープ
P 物品取り出し用の開口

Claims (5)

  1. 1枚のシートからなり、
    左右方向に交互に連接され、四角筒状に組み立てられる一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルと、
    上記一対の長さ面パネルの上縁から延出する一対の蓋外フラップと、
    上記一対の幅面パネルの上縁から延出する一対の蓋内フラップと
    を備え、箱型に組立可能な箱用シートであって、
    一方の上記長さ面パネルに、両端がこの長さ面パネルの上縁の両端に位置し、下方に凸な物品取り出し口形成用の第1破断容易線が形成され、
    他方の上記長さ面パネルの上縁から延出する他方の蓋外フラップ、及び上記一対の蓋内フラップにそれぞれ、幅方向に横断し、上記他方の蓋外フラップ及び一対の蓋内フラップを延出方向に分断する第2破断容易線が形成される箱用シート。
  2. 上記第2破断容易線の破断によって上記他方の蓋外フラップ及び一対の蓋内フラップに形成される3つの残り片が、上記他方の長さ面パネル及び一対の幅面パネルに対して内側に垂直に折り曲げた状態で重なり合わない請求項1に記載の箱用シート。
  3. 上記第2破断容易線が、その両端が上記他方の蓋外フラップの基端縁の両端及び上記一対の蓋内フラップの基端縁の両端に位置する円弧状である請求項2に記載の箱用シート。
  4. 上記第2破断容易線が、上記他方の蓋外フラップ及び一対の蓋内フラップの内面側だけを切断したハーフカット線と、このハーフカット線上で間隔を空けて配設される複数の切断線とを含む請求項1、請求項2又は請求項3に記載の箱用シート。
  5. 上記蓋外フラップの延出方向長さに対する上記第2破断容易線の延出方向長さの比が0.2以上0.5以下である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の箱用シート。
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