JP3244633U - 箱用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】箱体の高さを容易かつ確実に変化させることができる箱用シートを提供する。【解決手段】箱用シート10は、左右方向に交互に連接されており、四角筒状の胴部に組み立てられる一対の第1側面パネル1a、1bおよび一対の第2側面パネル2a、2bと、上下方向に間隔を空けて配置され、一対の第1側面パネルおよび一対の第2側面パネルを左右方向に横断する複数の中間折り曲げ容易線11a~11dと、組立状態における第1側面パネルと第2側面パネルとの間のそれぞれの境界線において、胴部の上縁と複数の中間折り曲げ容易線とを接続する縦破断容易線12とを備えており、縦破断容易線は、切断線と継ぎ目とが交互に配置されたミシン目であり、胴部の上縁とこの上縁の直下に位置する中間折り曲げ容易線との間、および上下に隣接する中間折り曲げ線同士の間によって定められる各区画において、最大長さの切断線が下端部に配置されている。【選択図】図1

Description

本開示は、箱用シートに関する。
段ボールシート等から構成される箱用シートを組み立ててなる箱体が物品の梱包容器として広く用いられている。中でも、左右方向に交互に連接される一対の第1側面パネルおよび一対の第2側面パネルを備え、A式(いわゆるミカン箱タイプ)の箱体に組み立てられる箱用シートが最も多く利用されている。
この箱用シートとしては、内容物の大きさに合わせてサイズを変えることができるものも発案されている(特許文献1参照)。
実開昭61-178318号公報
特許文献1には、4つの側面パネルに対して、上下方向に間隔を空けて左右方向に横断する複数の折線を形成するとともに、この折線上において側面パネル同士の境界線と交わる部分に切込みを設けることが記載されている。特許文献1には、側面パネル同士の境界線をナイフ等によって切込みに至るまで切断することで、箱体の高さを変化させることができることが記載されている。
しかしながら、この構成によっては、箱体の高さを容易かつ確実に変化できるとはいい難い。
本開示は、このような事情に基づいてなされたものであり、箱体の高さを容易かつ確実に変化させることができる箱用シートを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る箱用シートは、箱体に組み立てられる箱用シートであって、左右方向に交互に連接されており、四角筒状の胴部に組み立てられる一対の第1側面パネルおよび一対の第2側面パネルと、上下方向に間隔を空けて配置され、上記一対の第1側面パネルおよび上記一対の第2側面パネルを左右方向に横断する複数の中間折り曲げ容易線と、組立状態における上記第1側面パネルと上記第2側面パネルとの間のそれぞれの境界線において、上記胴部の上縁と上記複数の中間折り曲げ容易線とを接続する縦破断容易線とを備えており、上記縦破断容易線は、切断線と継ぎ目とが交互に配置されたミシン目であり、上記胴部の上縁とこの上縁の直下に位置する上記中間折り曲げ容易線との間、および上下に隣接する上記中間折り曲げ線同士の間によって定められる各区画において、最大長さの上記切断線が下端部に配置されている。
本開示の一態様に係る箱用シートは、箱体の高さを容易かつ確実に変化させることができる。
図1は、本開示の一実施形態に係る箱用シートを示す模式的平面図である。 図2は、図1の箱用シートを組み立ててなる箱体を示す模式的斜視図である。 は、図1の箱用シートにおける縦破断容易線の形状を示す部分拡大図である。 図4は、図2の箱体の高さを変化させた状態を示す模式的斜視図である。 図5は、図4の箱体を組み立てる途中の状態を示す模式的平面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
(1)本開示の一態様に係る箱用シートは、箱体に組み立てられる箱用シートであって、左右方向に交互に連接されており、四角筒状の胴部に組み立てられる一対の第1側面パネルおよび一対の第2側面パネルと、上下方向に間隔を空けて配置され、上記一対の第1側面パネルおよび上記一対の第2側面パネルを左右方向に横断する複数の中間折り曲げ容易線と、組立状態における上記第1側面パネルと上記第2側面パネルとの間のそれぞれの境界線において、上記胴部の上縁と上記複数の中間折り曲げ容易線とを接続する縦破断容易線とを備えており、上記縦破断容易線は、切断線と継ぎ目とが交互に配置されたミシン目であり、上記胴部の上縁とこの上縁の直下に位置する上記中間折り曲げ容易線との間、および上下に隣接する上記中間折り曲げ線同士の間によって定められる各区画において、最大長さの上記切断線が下端部に配置されている。
当該箱用シートは、4つの縦破断容易線を任意の中間折り曲げ容易線との交点まで破断し、この中間折り曲げ容易線で上記一対の第1側面パネルおよび上記一対の第2側面パネルを折り曲げることで箱体の高さを容易に変化させることができる。当該箱用シートは、上記縦破断容易線が切断線と継ぎ目とが交互に配置されたミシン目であり、上記胴部の上縁とこの上縁の直下に位置する上記中間折り曲げ容易線との間、および上下に隣接する上記中間折り曲げ線同士の間によって定められる各区画において、最大長さの上記切断線が下端部に配置されているので、上記縦破断容易線の破断を任意の中間折り曲げ容易線との交点で確実に止めることができる。したがって、当該箱用シートは、箱体の高さを容易かつ確実に変化させることができる。
(2)上記(1)において、上記縦破断容易線の最上端には切断線が配置されており、上下に隣接する上記中間折り曲げ容易線同士の間の区画における上端部には継ぎ目が配置されているとよい。この構成によれば、上記縦破断容易線の破断をより容易に行うことができるとともに、上記縦破断容易線の破断を任意の中間折り曲げ容易線との交点でより確実に止めることができる。
(3)上記(1)または(2)において、上記縦破断容易線が、上記各区画において下端部に配置される第1切断線と、上記各区画において下端部以外の部分に配置される複数の第2切断線とを有しており、上記各区画における上記複数の第2切断線の平均長さに対する上記第1切断線の長さの比が1.5以上3.0以下であるとよい。この構成によれば、上記縦破断容易線の破断を任意の中間折り曲げ容易線との交点でより容易かつ確実に止めることができる。
(4)上記(1)から(3)のいずれかにおいて、上記中間折り曲げ容易線が、上記胴部の上縁から下縁にかけて等間隔で配置されているとよい。この構成によれば、箱体を所望の高さに容易に変化させることができる。
(5)上記(1)から(4)のいずれかにおいて、上記中間折り曲げ容易線の本数が4以上であるとよい。この構成によれば、箱体を所望の高さにより容易に変化させることができる。
なお、本開示において、「左右方向」とは、箱用シートを組み立ててなる箱体において想定される一般的な使用態様における水平方向を意味する。また、「上」とは、箱用シートを組み立ててなる箱体において想定される一般的な使用態様における上を意味し、「下」とは、箱用シートを組み立ててなる箱体において想定される一般的な使用態様における下を意味する。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、適宜図面を参照しつつ、本開示の実施の形態を詳説する。なお、本明細書に記載された数値については、記載された上限値と下限値との一方のみを採用すること、あるいは上限値と下限値とを任意に組み合わせることが可能である。本明細書では、組み合わせ可能な数値範囲が好適な範囲として全て記載されているものとする。また、各図は模式的なものであって、実際の寸法や比率等とは一致しないことがある。本開示において、「第1」および「第2」の記載は、これらが付された構成要素を区別するためのもので、数、順序、優先順位等を限定するものではない。
[箱用シート]
図1の箱用シート10は、1枚のシートからなる。当該箱用シート10は、箱体に組み立て可能に構成されており、具体的には図2の箱体20に組み立てることができる。また、当該箱用シート10は、図2の箱体20の高さを変化させることで、図4の箱体30や、その他の高さの箱体にも組み立て可能である。当該箱用シート10は、左右方向に交互に連接されており、四角筒状の胴部21、31に組み立てられる一対の第1側面パネル1a、1bおよび一対の第2側面パネル2a、2bを備える。また、当該箱用シート10は、一対の第1側面パネル1a、1bの上縁から延出する一対の第1蓋フラップ3a、3bと、一対の第2側面パネル2a、2bの上縁から延出する一対の第2蓋フラップ4a、4bと、一対の第1側面パネル1a、1bの下縁から延出する一対の第1底フラップ5a、5bと、一対の第2側面パネル2a、2bの下縁から延出する一対の第2底フラップ6a、6bと、一対の第1側面パネル1a、1bのうち、左右方向外側(図1における左側)に位置する第1側面パネル1aの左右方向外側の側縁から延出する継代7とを備える。
当該箱用シート10は、上下方向に間隔を空けて配置され、一対の第1側面パネル1a、1bおよび一対の第2側面パネル2a、2bを左右方向に横断する複数の中間折り曲げ容易線11a~11dと、組立状態における第1側面パネル1a、1bと第2側面パネル2a、2bとの間のそれぞれの境界線において、胴部21、31の上縁(中間折り曲げ容易線11a~11dがいずれも折り曲げられていない状態における胴部の上縁)と複数の中間折り曲げ線11a~11dとを接続する縦破断容易線12とを備える。中間折り曲げ容易線11a~11dは、それぞれ胴部21、31においてリング状に配置可能に構成されている。中間折り曲げ容易線11a~11dは、それぞれ第1側面パネル1aから延長して継代7にまで形成されている。当該箱用シート10において、縦破断容易線12は、第1側面パネル1aと第2側面パネル2aとの境界線、第2側面パネル2aと第1側面パネル1bとの境界線、第1側面パネル1bと第2側面パネル2bとの境界線、および第1側面パネル1aと継代7との境界線に設けられている。
図3に示すように、縦破断容易線12は、切断線15と継ぎ目16とが交互に配置されたミシン目である。胴部21、31の上縁とこの上縁の直下に位置する中間折り曲げ容易線11aとの間、および上下に隣接する中間折り曲げ容易線11a~11d同士の間によって定められる各区画において、最大長さの切断線(後述の第1切断線15a)が下端部に配置されている。
当該箱用シート10において、隣接するパネル間の境界線、ならびにパネルとフラップまたは継代との間の境界線には折り曲げ容易線が形成されている。この折り曲げ容易線としては、特に限定されるものではないが、例えばシートの片面を筋押しして形成された罫線が挙げられる。
当該箱用シート10は、4つの縦破断容易線12を任意の中間折り曲げ容易線11a~11dとの交点まで破断し、この中間折り曲げ容易線11a~11dで一対の第1側面パネル1a、1bおよび一対の第2側面パネル2a、2bを折り曲げることで箱体20、30の高さを容易に変化させることができる。当該箱用シート10は、縦破断容易線12が切断線15と継ぎ目16とが交互に配置されたミシン目であり、胴部21、31の上縁とこの上縁の直下に位置する中間折り曲げ容易線11aとの間、および上下に隣接する中間折り曲げ容易線11a~11d同士の間によって定められる各区画において、最大長さの切断線(第1切断線15a)が下端部に配置されているので、縦破断容易線12の破断を任意の中間折り曲げ容易線11a~11dとの交点で確実に止めることができる。したがって、当該箱用シート10は、箱体20、30の高さを容易かつ確実に変化させることができる。
当該箱用シート10は、A式の箱体20、30に組み立てられる。最初に、当該箱用シート10を図2の箱体20に組み立てる手順について説明する。まず、左右方向外側(図1の左側)に配置されている第1側面パネル1aをこの第1側面パネル1aに連接されている第2側面パネル2aの内面に折り重ね、左右方向外側(図1の右側)に配置されている第2側面パネル2bをこの第2側面パネル2bに連接されている第1側面パネル1bの内面に折り重ね、継代7を折り重ねられた第2側面パネル2bの内面に貼着する。次に、無端状に接続された一対の第1側面パネル1a、1bおよび一対の第2側面パネル2a、2bを四角筒状に広げたうえで、一対の第2底フラップ6a、6bを内側に折り曲げ、さらに一対の第1底フラップ5a、5bを内側に折り曲げて、一方の第1底フラップ5aの凹部17に他方の第1底フラップ5bの凸部18を挿入する。これにより、箱体20の底部が組み立てられる。次に、底部上に所望の物品を収容したうえで、一対の第2蓋フラップ4a、4bを内側に折り曲げ、さらに一対の第1蓋フラップ3a、3bを内側に折り曲げて先端縁同士を突き合わせる。一対の第1蓋フラップ3a、3b同士の合わせ目には、封緘テープ100を貼着してもよい。これにより、箱体20の蓋部が形成され、図2の箱体20が組み立てられる。なお、箱体20の底部の組立手順の詳細については後述する。
続いて、当該箱用シート10を図4の箱体30に組み立てる手順について説明する。まず、図2の箱体20を組み立てる手順と同様にして一対の第1側面パネル1a、1bおよび一対の第2側面パネル2a、2bを四角筒状に広げたうえ、箱体30の底部を組み立てる。次に、上記底部上に収容された物品のサイズに応じて胴部31の高さを調整する。具体的には、上記物品よりも高い位置にある任意の中間折り曲げ容易線11a~11dとの交点まで4つの縦破断容易線12を破断する。そして、図5に示すように、一対の第1側面パネル1a、1bおよび一対の第2側面パネル2a、2bにおける破断部分とこれらの破断部分から延出している第1蓋フラップ3a、3bおよび第2蓋フラップ4a、4bとを、上記交点に位置している中間折り曲げ容易線11aによって内側に折り曲げる。ここで、一対の第1蓋フラップ3a、3bおよび一対の第2蓋フラップ4a、4bのうち、最も外側に配置される蓋フラップ(図4では第1蓋フラップ3a)の先端縁部には、蓋部の意図しない開放を防止できるように封緘テープ100を貼着してもよい。これにより、箱体30の蓋部が形成され、図4の箱体30が組み立てられる。なお、本段落では、上記底部上に物品を収容した後に縦破断容易線12を破断する手順について説明したが、縦破断容易線12を破断するタイミングは特に限定されない。例えば箱体30の底部を組み立てる前に縦破断容易線12を破断しておいてもよい。また、上記蓋部の形成にあたって、一対の第1側面パネル1a、1bおよび一対の第2側面パネル2a、2bにおける破断部分とこれらの破断部分から延出している第1蓋フラップ3a、3bおよび第2蓋フラップ4a、4bとの合計長さが大きくなる場合、例えば中間折り曲げ容易線11a~11dに加えて、第1蓋フラップ3a、3bおよび第2蓋フラップ4a、4bをその基端縁で折り曲げ、あるいは折り返してもよい。
当該箱用シート10に用いられるシートとしては、当該箱用シート10を組み立ててなる箱体20、30の形状を維持できる程度の強度を有する限り特に限定されるものではなく、例えば段ボールシート、ボール紙等の紙製シート、合成樹脂製シート、紙製シートと合成樹脂製シートとの積層シート等が挙げられる。中でも、加工性、衝撃吸収性、取扱性、リサイクル性、経済性等の点から紙製シートが好ましく、段ボールシートが特に好ましい。当該箱用シート10を形成する段ボールとしては、原紙を波形状に形成した中芯をライナーに貼り合わせたものであって、例えば波形状に形成された中芯を1枚のライナーに貼り合わせた片面段ボールシート、片面段ボールシートの段頂にさらにライナーを貼り合わせた両面段ボールシート、両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂を貼り合わせた複両面段ボールシート、複両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂をさらに貼り合わせた複々両面段ボールシート等が挙げられる。これらの中でも、加工性、経済性、耐久性等の点から両面段ボールシートが好ましい。
(第1側面パネル)
一対の第1側面パネル1a、1bは矩形状かつ略同一形状に形成されている。第1側面パネル1a、1bの左右方向長さは、第2側面パネル2a、2bの左右方向長さよりも大きくてもよい。この場合、第1側面パネル1a、1bは、箱体20の長さ面を形成する長さ面パネルとして構成される。
(第2側面パネル)
一対の第2側面パネル2a、2bは矩形状かつ略同一形状に形成されている。第2側面パネル2a、2bの上下方向長さとしては、第1側面パネル1a、1bの上下方向長さと同じとすることができる。第2側面パネル2a、2bの左右方向長さが第1側面パネル1a、1bの左右方向長さよりも小さい場合、第2側面パネル2a、2bは、箱体20の幅面を形成する幅面パネルとして構成される。
第2側面パネル2a、2bの左右方向長さは、特に限定されるものではないが、複数の中間折り曲げ容易線11a~11dのうち、最も下方に位置する中間折り曲げ容易線11dと、第1側面パネル1a、1bおよび第2側面パネル2a、2bの上縁との間隔よりも大きくてもよい。このように構成されていることで、任意の中間折り曲げ容易線11a~11dの折り曲げによって箱体20、30の高さを変化させた際における蓋部の形成が容易になる。
〔中間折り曲げ容易線〕
複数の中間折り曲げ容易線11a~11dは、一対の第1側面パネル1a、1bおよび一対の第2側面パネル2a、2bを上下方向に複数の区画に区分するように設けられている。また、複数の中間折り曲げ容易線11a~11bは、一対の第1側面パネル1a、1bおよび一対の第2側面パネル2a、2bの破断部分を蓋フラップの一部として用いることができるように設けられている。中間折り曲げ容易線11a~11bの構成としては、特に限定されるものではないが、例えばシートの内面(組立状態で内側に配置される面)を筋押しした罫線であってもよい。
複数の中間折り曲げ容易線11a~11dは、胴部21、31の上縁から下縁にかけて等間隔で配置されていることが好ましい。換言すると、複数の中間折り曲げ容易線11a~11dは、一対の第1側面パネル1a、1bおよび一対の第2側面パネル2a、2bに形成される各区画の上下方向長さが等しくなるように、一対の第1側面パネル1a、1bおよび一対の第2側面パネル2a、2bを横断していることが好ましい。このように構成されていることで、当該箱用シート10は、箱体20、30を所望の高さに容易に変化させることができる。
中間折り曲げ容易線11a~11dの本数の下限としては、箱体20、30を所望の高さに容易に変化させることができる観点から、4本が好ましい。一方、上記本数の上限としては、特に限定されるものではない。ただし、上下に隣接する中間折り曲げ容易線11a~11d同士の間隔が小さくなりすぎると、縦破断容易線12を所望の構成に形成し難くなることがある。そのため、上記本数の上限としては、6本であってもよく、5本であってもよい。
〔縦破断容易線〕
縦破断容易線12は、上述のようにミシン目である。縦破断容易線12は、一対の第1側面パネル1a、1bおよび一対の第2側面パネル2a、2bの上縁から、これらの側面パネル1a、1b、2a、2bにおいて最も下方に形成されている中間折り曲げ容易線11dまで延びている。縦破断容易線12は、一対の第1側面パネル1a、1bおよび一対の第2側面パネル2a、2bの下縁と中間折り曲げ容易線11dとの間には形成されていなくてもよい。
図3に示すように、縦破断容易線12の最上端には切断線15が配置されている。すなわち、縦破断容易線12は、一対の第1側面パネル1a、1bおよび一対の第2側面パネル2a、2bの上縁に接続されている部分が切断線15によって構成されている。このように構成されていることで、縦破断容易線12の破断を容易に開始することができる。また、縦破断容易線12は、上下に隣接する中間折り曲げ容易線11a、11b同士の間の区画(図3における第2区画S2)における上端部には継ぎ目16が配置されている。このように構成されていることで、縦破断容易線12の破断を任意の中間折り曲げ容易線との交点でより確実に止めることができる。
縦破断容易線12は、各区画(図3では、第1側面パネル1aおよび第2側面パネル2aの上縁と中間折り曲げ容易線11aとで定められる第1区画S1と、上下に隣接する中間折り曲げ容易線11a、11b同士の間によって定められる第2区画S2を例示)において下端部に配置される第1切断線15aと、各区画S1、S2において下端部以外の部分に配置されている複数の第2切断線15bとを有している。各区画S1、S2における複数の第2切断線15bの長さは、同じであってもよく異なっていてもよい。
第1切断線15aは、各区画S1、S2において最も長さの大きい切断線である。各区画S1、S2において、第1切断線15aが下端部に配置されていることで、縦破断容易線12を任意の中間折り曲げ容易線11a~11dとの交点まで破断する際に、交点の手前まで破断するだけで足りることになる。そのため、上下に隣接する中間折り曲げ容易線11a~11d同士の間の区画(第2区画S2)における上端部に継ぎ目16が配置されていることを相俟って、交点を越えて破断するおそれを低減することができる。
第1切断線15aの長さの下限としては、縦破断容易線12の破断を任意の交点で確実に停止する観点から、7mmが好ましく、9mmがより好ましい。一方、第1切断線15aの長さの上限としては、第1切断線15aを起点とする意図しない破断を抑制する観点から、20mmが好ましく、15mmがより好ましい。
各区画S1、S2における複数の第2切断線15bの平均長さ(区画に配置されている全ての第2切断線15bの合計長さをこの区画における第2切断線15bの本数で割った値)に対する第1切断線15aの長さの比の下限としては、縦破断容易線12の破断を任意の交点で確実に停止する観点から、1.5が好ましく、2.0がより好ましい。一方、上記比の上限としては、第1切断線15aを起点とする意図しない破断を抑制する観点から、4.0が好ましく、3.0がより好ましい。なお、当該箱用シート10においては、全ての区画において、上記比を満たしていることが好ましい。
(第1蓋フラップ)
一対の第1蓋フラップ3a、3bは、箱体20、30において一対の第2蓋フラップ4a、4bの外側に重ねられる蓋外フラップであってもよい。一対の第1蓋フラップ3a、3bは矩形状かつ略同一形状に形成されている。第1蓋フラップ3a、3bの延出方向長さは、第2側面パネル2a、2bの左右方向長さの1/2とすることができる。第1蓋フラップ3a、3bの幅は、第1側面パネル1a、1bの左右方向長さと略等しい。
(第2蓋フラップ)
一対の第2蓋フラップ4a、4bは、箱体20、30において一対の第1蓋フラップ3a、3bの内側に配置される蓋内フラップであってもよい。一対の第2蓋フラップ4a、4bは矩形状かつ略同一形状に形成されている。第2蓋フラップ4a、4bの延出方向長さは、第1蓋フラップ3a、3bの延出方向長さと同じとすることができる。第2蓋フラップ4a、4bの幅は、第2側面パネル2a、2bの左右方向長さと略等しい。
(第1底フラップ)
一対の第1底フラップ5a、5bは、箱体20、30において一対の第2底フラップ6a、6bの外側に重ねられる底外フラップである。一方の第1底フラップ5aは、略矩形状に形成されている。この第1底フラップ5aの幅は、第1側面パネル1aの左右方向長さと略等しい。この第1底フラップ5aは、先端縁に後述する凸部18に係合する凹部17を有する。凹部17はU字状であり、より詳しくは角U字状(コ字状)である。この第1底フラップ5aは、基端縁の両側の角部から先端縁に向けて幅方向の内側に傾斜して延びる一対の弱化線19を有する。弱化線19は直線状である。
他方の第1底フラップ5bの幅は、第1側面パネル1bの左右方向長さと略等しい。この第1底フラップ5bは、先端縁に凸部18を有する。より詳しくは、この第1底フラップ5bは、第1側面パネル1bの下縁から延出する矩形状の本体と、本体の先端縁の中央部から突出する凸部18とを有する。この第1底フラップ5bは、基端縁の両側の角部から先端縁に向けて幅方向の内側に傾斜して延びる一対の弱化線19を有する。一対の弱化線19は、本体に形成されている。弱化線19は直線状である。
(第2底フラップ)
一対の第2底フラップ6a、6bは、箱体20、30において一対の第1底フラップ5a、5bの内側に配置される底内フラップである。一対の第2底フラップ6a、6bは矩形状かつ略同一形状に形成されている。第2底フラップ6a、6bの延出方向長さは、第2側面パネル2a、2bの左右方向長さの1/2とすることができる。第2底フラップ6a、6bの幅は、第2側面パネル2a、2bの左右方向長さと略等しい。
〔底部の組立手順〕
箱体20、30の底部を組み立てる際には、まず一対の第2底フラップ6a、6bを内側に折り曲げる。次に、一方の第1底フラップ5aを内側に折り曲げ、この第1底フラップ5aの外側に他方の第1底フラップ5bを折り重ねた状態で、折り重ねた第1底フラップ5bの凸部18が折り重ねられた第1底フラップ5aの凹部17を超えるまで第1底フラップ5bを押し込んでいく。この際に、一対の第1底フラップ5a、5bに形成されている弱化線19が適度に折れ曲がることで、第1底フラップ5bを容易に押し込むことができる。そして、凸部18が凹部17を超えるまで第1底フラップ5bを押し込んだ後、第1底フラップ5bの押込みを解除する。これにより、シートの反力で一対の第1底フラップ5a、5bが略平行になる位置まで押し戻される。その結果、凸部18が凹部17に挿入された状態で箱体20、30の底部が組み立てられる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本考案の構成を限定するものではない。したがって、上記実施形態は、本明細書の記載および技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換または追加が可能であり、それらは全て本考案の範囲に属するものと解釈されるべきである。
上記縦破断容易線の具体的な構成は、上記実施形態に記載された構成に限定されない。例えば上記切断線および上記継ぎ目の配置は、箱体において求められる品質によっては、上記実施形態に記載された以外の配置であってもよい。
上記複数の中間折り曲げ容易線の配置および本数は、上記実施形態に記載された構成に限定されない。例えば箱体に収容される物品のサイズのバリエーションが予め分かっているような場合には、このサイズに合わせて中間折り曲げ容易線を配置してもよい。
当該箱用シートにおいて箱体の蓋部および底部を形成するための構成は特に限定されない。ただし、本開示においては、胴部の高さを可変にする観点で、上述のように、一対の第1蓋フラップおよび一対の第2蓋フラップによって箱体の蓋部を形成することが好ましいことがある。
1a、1b 第1側面パネル
2a、2b 第2側面パネル
3a、3b 第1蓋フラップ
4a、4b 第2蓋フラップ
5a、5b 第1底フラップ
6a、6b 第2底フラップ
7 継代
10 箱用シート
11a、11b、11c、11d 中間折り曲げ容易線
12 縦破断容易線
15 切断線
15a 第1切断線
15b 第2切断線
16 継ぎ目
17 凹部
18 凸部
19 弱化線
20、30 箱体
21、31 胴部
100 封緘テープ
S1 第1区画
S2 第2区画

Claims (5)

  1. 箱体に組み立てられる箱用シートであって、
    左右方向に交互に連接されており、四角筒状の胴部に組み立てられる一対の第1側面パネルおよび一対の第2側面パネルと、
    上下方向に間隔を空けて配置され、上記一対の第1側面パネルおよび上記一対の第2側面パネルを左右方向に横断する複数の中間折り曲げ容易線と、
    組立状態における上記第1側面パネルと上記第2側面パネルとの間のそれぞれの境界線において、上記胴部の上縁と上記複数の中間折り曲げ容易線とを接続する縦破断容易線と
    を備えており、
    上記縦破断容易線は、切断線と継ぎ目とが交互に配置されたミシン目であり、
    上記胴部の上縁とこの上縁の直下に位置する上記中間折り曲げ容易線との間、および上下に隣接する上記中間折り曲げ線同士の間によって定められる各区画において、最大長さの上記切断線が下端部に配置されている箱用シート。
  2. 上記縦破断容易線の最上端には切断線が配置されており、上下に隣接する上記中間折り曲げ容易線同士の間の区画における上端部には継ぎ目が配置されている請求項1に記載の箱用シート。
  3. 上記縦破断容易線が、上記各区画において下端部に配置される第1切断線と、上記各区画において下端部以外の部分に配置される複数の第2切断線とを有しており、
    上記各区画における上記複数の第2切断線の平均長さに対する上記第1切断線の長さの比が1.5以上3.0以下である請求項1または請求項2に記載の箱用シート。
  4. 上記中間折り曲げ容易線が、上記胴部の上縁から下縁にかけて等間隔で配置されている請求項1または請求項2に記載の箱用シート。
  5. 上記中間折り曲げ容易線の本数が4以上である請求項4に記載の箱用シート。
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