JP3235242U - 箱用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に開封できる物品取り出し用開口を形成可能な箱用シートを提供する。【解決手段】天面パネル11及びこの天面パネルに連接される側面パネル12、14を備え、ラップラウンド型の箱体に組み立てられる箱用シート1であって、天面パネルと側面パネルとに跨がって設けられ、物品取り出し用の開口を形成可能な破断容易部20を備え、破断容易部が、天面パネルの側縁と平行に延び、天面パネル及び側面パネルの境界線を越えて側面パネルまで延在する一対の第1破断容易線21と、側面パネルに形成され、第1破断容易線の端部同士に接続される第2破断容易線22とを有し、第2破断容易線が、一対の第1破断容易線から連続して設けられ、互いに近接する方向に傾斜して延びる一対の傾斜部と、境界線と平行に延び、一対の傾斜部22aの先端同士に接続される接続部22bとを有しており、一方の傾斜部に、破断開始用の手掛穴形成部30が設けられている。【選択図】図1

Description

本考案は、箱用シートに関する。
段ボールシート等から組み立てられる箱体が、物品の保管、運搬等に広く用いられている。この箱体として、上下方向に対向する天面パネル及び底面パネルと、左右方向に対向する一対の側面パネルとを備えるラップラウンド型の箱体が用いられている。
このラップラウンド型の箱体では、天面パネルと一方の側面パネルとに跨がって設けられ、物品取り出し用の開口を形成可能な破断容易部を備えたものが公知である(例えば特開2014−69812号公報参照)。
この従来の破断容易部では、側面パネル部分の先端中央に開封開始用のつまみが区画されており、このつまみを起点として破断容易線がV字状に広がり、さらに天面パネルに連続して略平行に延びている。
特開2014−69812号公報
上記従来の破断容易部では、例えば側面パネルの高さが低い場合などにV字の角度が180度に近づく場合がある。このような場合には、上記従来の破断容易部では、つまみを起点としてV字状に開封するには大きな力が必要となり、開封し難くなる。
本考案は、このような事情に鑑みてなされたものであり、容易に開封することができる物品取り出し用の開口を形成可能な破断容易部を備える箱用シートの提供を課題とする。
本考案の一態様に係る箱用シートは、天面パネル及びこの天面パネルに連接される側面パネルを備え、ラップラウンド型の箱体に組み立てられる箱用シートであって、上記天面パネルと上記側面パネルとに跨がって設けられ、物品取り出し用の開口を形成可能な破断容易部を備え、上記破断容易部が、上記天面パネルの側縁と平行に延び、上記天面パネル及び上記側面パネルの境界線を越えて上記側面パネルまで延在する一対の第1破断容易線と、上記側面パネルに形成され、上記第1破断容易線の端部同士に接続される第2破断容易線とを有し、上記第2破断容易線が、上記一対の第1破断容易線から連続して設けられ、互いに近接する方向に傾斜して延びる一対の傾斜部と、上記境界線と平行に延び、上記一対の傾斜部の先端同士に接続される接続部とを有しており、一方の上記傾斜部に、破断開始用の手掛穴形成部が設けられている。
本考案の箱用シートは、容易に開封することができる物品取り出し用の開口を形成可能な破断容易部を備える。
図1は、本考案の一実施形態に係る箱用シートを示す模式的平面図である。 図2は、図1の箱用シートを組み立てて得られる箱体を示す模式的斜視図である。 図3は、図2の箱体の手掛穴形成部の使用状態を示す模式的部分拡大図である。 図4は、図2の箱体の破断容易部の開封途上の状態を示す模式的斜視図である。
[本考案の実施形態の説明]
最初に本考案の実施態様を列記して説明する。
本考案の一態様に係る箱用シートは、天面パネル及びこの天面パネルに連接される側面パネルを備え、ラップラウンド型の箱体に組み立てられる箱用シートであって、上記天面パネルと上記側面パネルとに跨がって設けられ、物品取り出し用の開口を形成可能な破断容易部を備え、上記破断容易部が、上記天面パネルの側縁と平行に延び、上記天面パネル及び上記側面パネルの境界線を越えて上記側面パネルまで延在する一対の第1破断容易線と、上記側面パネルに形成され、上記第1破断容易線の端部同士に接続される第2破断容易線とを有し、上記第2破断容易線が、上記一対の第1破断容易線から連続して設けられ、互いに近接する方向に傾斜して延びる一対の傾斜部と、上記境界線と平行に延び、上記一対の傾斜部の先端同士に接続される接続部とを有しており、一方の上記傾斜部に、破断開始用の手掛穴形成部が設けられている。
当該箱用シートは、手掛穴形成部が第2破断容易線の傾斜部に設けられている。このため、この手掛穴形成部から開封を始めると、上記傾斜部に近い側の第1破断容易線と第2破断容易線の接続部とが、V字状に開封されていく。このV字の角度は、例えば側面パネルの高さが低い場合であっても約90度であるから、組み立てられる箱体の形状によらず容易に開封することができる。
上記傾斜部と上記接続部とのなす傾斜角度としては、15度以上45度以下が好ましい。このように上記傾斜部と上記接続部とのなす傾斜角度を上記範囲内とすることで、上記傾斜部から上記接続部へスムーズに開封させることができる。
上記一対の第1破断容易線の上記側面パネルに延在する部分が等長であり、その長さとしては、5mm以上20mm以下が好ましい。このように上記一対の第1破断容易線の上記側面パネルに延在する部分の長さを上記範囲内とすることで、上記傾斜部から第1破断容易線の側面パネル部分を超えて天面パネル部分へスムーズに開封させることができる。
上記手掛穴形成部が、上記第2破断容易線から上記天面パネルを見て右側の傾斜部上に位置しているとよい。このように上記手掛穴形成部を上記第2破断容易線から上記天面パネルを見て右側の傾斜部上に位置させることで、一般に多い右利きの使用者に使い勝手よくすることができる。
上記手掛穴形成部が、先端同士が突き合わされ、組み立てた状態の箱体の内側に押し込み可能な一対の破断開始片を有し、上記一対の破断開始片の先端が上記傾斜部で画定されているとよい。このように上記手掛穴形成部を画定することで、上記傾斜部に沿って容易に開封させることができる。
なお、本考案において、「上」とは、箱用シートを組み立ててなる箱体において想定される一般的な使用態様における水平方向を基準とする上を意味し、「下」とは、上記水平方向を基準とする下を意味する。「内」とは、箱用シートを組み立ててなる箱体における「内」を意味し、「外」とは上記箱体における「外」を意味する。
[本考案の実施形態の詳細]
以下、本考案の実施形態に係る箱用シートについて適宜図面を参照しつつ説明する。
図1に示す箱用シート1は、天面パネル11及びこの天面パネル11に連接される第1側面パネル12を備え、図2に示すラップラウンド型の箱体2に組み立てられる箱用シートである。なお、図1において、太い実線はシートを切断して形成される切断線を示し、細い実線はシートの片面を筋押しして形成される罫線を示す。
具体的には、当該箱用シート1は、一方側から他方側(図1の下から上)に順に連接される底面パネル13、第1側面パネル12、天面パネル11、第2側面パネル14及び継代15と、天面パネル11の両側の側縁から延出する一対の上外フラップ16と、底面パネル13の両側の側縁から延出する一対の下外フラップ17と、第1側面パネル12の両側の側縁から延出する一対の第1内フラップ18と、第2側面パネル14の両側の側縁から延出する一対の第2内フラップ19とを備える。また、当該箱用シート1は、天面パネル11と第1側面パネル12とに跨がって設けられ、物品取り出し用の開口を形成可能な破断容易部20を備える。
そして、当該箱用シート1を組み立ててなる箱体2は、天面パネル11及び底面パネル13が上下方向に対向し、かつ第1側面パネル12及び第2側面パネル14が左右方向に対向する。なお、本考案において、「左右方向」とは、箱用シートを組み立ててなる箱体において想定される一般的な使用態様における水平方向をいう。
当該箱用シート1を箱体2に組み立てる手順の一例について説明する。まず、天面パネル11の内面に箱体2に収容する物品を載置する。その後、第2側面パネル14を天面パネル11に対して略90°立ち上げ、第2側面パネル14の両側の側縁から延出する一対の第2内フラップ19を内側に略90°折り曲げる。さらに、継代15を第2側面パネル14に対して内側に略90°折り曲げる。次に、第1側面パネル12を天面パネル11に対して略90°立ち上げたうえ、底面パネル13を天面パネル11と対向するように折り曲げる。この際、底面パネル13は、天面パネル11に載置された物品に下方から支持されることで、天面パネル11と平行に維持される。続いて、第1側面パネル12の両側の側縁から延出する一対の第1内フラップ18を内側に略90°折り曲げる。そして、天面パネル11の両側の側縁から延出する一対の上外フラップ16及び底面パネル13の両側の側縁から延出する一対の下外フラップ17を内側に略90°折り曲げると共に、継代15及び底面パネル13の重なり合う部分を接着剤で貼着する。また、上外フラップ16及び下外フラップ17と第1内フラップ18及び第2内フラップ19との重なり合う部分を接着剤で貼着する。最後に、天面パネル11と底面パネル13とを180°反転させることで、図2のラップラウンド型の箱体2が組み立てられる。
当該箱用シート1は、1枚のシートから構成される。当該箱用シート1に用いられるシートとしては、当該箱用シート1を組み立ててなる箱体2の形状を維持できる程度の強度を有する限り特に限定されるものではなく、例えば段ボールシート、ボール紙等の紙製シート、合成樹脂製シート、紙製シートと合成樹脂製シートとの積層シート等が挙げられる。中でも、加工性、衝撃吸収性、取扱性、リサイクル性、経済性等の点から紙製シートが好ましく、段ボールシートが特に好ましい。当該箱用シート1を形成する段ボールとしては、原紙を波形状に形成した中芯をライナーに貼り合わせたものであって、例えば波形状に形成された中芯を1枚のライナーに貼り合わせた片面段ボールシート、片面段ボールシートの段頂にさらにライナーを貼り合わせた両面段ボールシート、両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂を貼り合わせた複両面段ボールシート、複両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂をさらに貼り合わせた複々両面段ボールシート等が挙げられる。これらの中でも、加工性、経済性、耐久性等の点から両面段ボールシートが好ましい。
<天面パネル及び底面パネル>
天面パネル11及び底面パネル13は矩形状である。天面パネル11と底面パネル13とは略同一形状に形成されている。
天面パネル11及び底面パネル13の大きさは、収容する物品の大きさにより適宜決定されるが、例えば連接方向長さが10cm以上40cm以下、幅が10cm以上50cm以下とすることができる。
<第1側面パネル及び第2側面パネル>
第1側面パネル12及び第2側面パネル14は矩形状である。第1側面パネル12と第2側面パネル14とは略同一形状に形成されている。
第1側面パネル12及び第2側面パネル14の幅は、天面パネル11の幅と略等しい。より正確には、第1内フラップ18及び第2内フラップ19と、上外フラップ16及び下外フラップ17とが重ね合わせ易いように、第1側面パネル12及び第2側面パネル14の幅は、天面パネル11の幅よりもシート厚み分だけわずかに短いことが好ましい。
第1側面パネル12及び第2側面パネル14の連接方向長さは、収容する物品の高さにより適宜決定されるが、例えば5cm以上50cm以下とすることができる。
<上外フラップ及び下外フラップ>
上外フラップ16及び下外フラップ17は略矩形状である。上外フラップ16及び下外フラップ17は、それぞれ天面パネル11及び底面パネル13の側縁の略全領域から延出している。
上外フラップ16の延出方向長さは、第1側面パネル12の連接方向長さの1/2以下とすることができる。また、下外フラップ17の延出方向長さは、上外フラップ16の延出方向長さと同じとすることができる。
<第1内フラップ及び第2内フラップ>
第1内フラップ18及び第2内フラップ19は略矩形状である。第1内フラップ18及び第2内フラップ19は、それぞれ第1側面パネル12及び第2側面パネル14の側縁の略全領域から延出している。
第1内フラップ18及び第2内フラップ19の延出方向長さは、上外フラップ16の延出方向長さと同じとすることができる。
<破断容易部>
破断容易部20は、天面パネル11の側縁と平行に延び、天面パネル11及び第1側面パネル12の境界線を越えて第1側面パネル12まで延在する一対の第1破断容易線21と、第1側面パネル12に形成され、第1破断容易線21の端部同士に接続される第2破断容易線22と、天面パネル11及び第2側面パネル14の境界線に形成され、第1破断容易線21の他の端部同士に接続される第3破断容易線23とを有する。
第1破断容易線21乃至第3破断容易線23の具体的な構成としては、特に限定されるものではないが、例えば複数の略L字状の切込みが間隔を空けて配置されたジッパー状の破断容易線や、複数の直線状の切込みが間隔を空けて配置されたミシン目とすることができる。破断容易線ごとに異なる構成を採用することもできるが、第1破断容易線21乃至第3破断容易線23は同じ構成とすることが好ましい。
(第1破断容易線)
一対の第1破断容易線21は、直線状である。
図1に示す箱用シート1では、一対の第1破断容易線21の間隔は、天面パネル11の幅より小さいが、一対の第1破断容易線21の間隔を天面パネル11の幅と等しくしてもよい。つまり、一対の第1破断容易線21は、天面パネル11及び上外フラップ16の境界線に形成されてもよい。一対の第1破断容易線21の間隔は、必要とされる開口の大きさに合わせて適宜決定される。
また、図1に示す箱用シート1では、一対の第1破断容易線21は、近接する天面パネル11及び上外フラップ16の境界線からの距離は、略等しいが、上記距離は異なってもよい。
一対の第1破断容易線21の第1側面パネル12に延在する部分(図1の延在部分21a)が等長であるとよい。その長さ(図1のL)の下限としては、5mmが好ましく、7mmがより好ましい。一方、上記長さLの上限としては、20mmが好ましく、15mmがより好ましい。上記長さLが上記下限未満であると、第1側面パネル12及び天面パネル11の境界線に形成される折り曲げ容易線が後述する第2破断容易線22の傾斜部22aの端部でストッパーとして働き、天面パネル11部分へスムーズに開封できないおそれがある。逆に、上記長さLが上記上限を超えると、後述する破断開始点となる手掛穴形成部30から上記境界線が遠くなり破断する力が弱まり易いため、上記境界線がストッパーとして働き、天面パネル11部分へスムーズに開封できないおそれがある。
(第2破断容易線)
第2破断容易線22は、一対の第1破断容易線21から連続して設けられ、互いに近接する方向に傾斜して延びる一対の傾斜部22aと、天面パネル11及び第1側面パネル12の境界線と平行に延び、一対の傾斜部22aの先端同士に接続される接続部22bとを有している。傾斜部22a及び接続部22bは直線状に形成されている。
傾斜部22aと接続部22bとのなす傾斜角度(図1のα)の下限としては、15度が好ましく、20度がより好ましい。一方、上記傾斜角度αの上限としては、45度が好ましく、30度がより好ましい。上記傾斜角度αが上記下限未満であると、第1破断容易線21よりも第2破断容易線22の方が選択的に破断し、破断容易部20が手掛穴形成部30からV字状に開封されないおそれがある。逆に、上記傾斜角度αが上記上限を超えると、傾斜部22aから接続部22bへスムーズに開封させることができないおそれがある。
接続部22bの長さの下限としては、10cmが好ましく、15cmがより好ましい。接続部22bの長さが上記下限未満であると、一方の傾斜部22aから接続部22bを経て他方の傾斜部22aへスムーズに開封させることができないおそれがある。一方、接続部22bの長さの上限としては、特に限定されず、接続部22bの長さは最大でも一対の第1破断容易線21の間隔未満である。
傾斜部22aの長さの下限としては、7cmが好ましく、10cmがより好ましい。傾斜部22aの長さが上記下限未満であると、手掛穴形成部30の大きさが十分に確保できないおそれがある。一方、傾斜部22aの長さの上限としては、特に限定されず、第1側面パネル12に収まる長さとできる。
<手掛穴形成部>
当該箱用シート1は、一方の傾斜部22aに、破断開始用の手掛穴形成部30が設けられている。
手掛穴形成部30が、第2破断容易線22から天面パネル11を見て右側の傾斜部22a上に位置しているとよい。このように手掛穴形成部30を第2破断容易線22から天面パネル11を見て右側の傾斜部22a上に位置させることで、一般に多い右利きの使用者に使い勝手よくすることができる。
手掛穴形成部30が、先端同士が突き合わされ、組み立てた状態の箱体2の内側に押し込み可能な一対の破断開始片31を有し、一対の破断開始片31の先端が傾斜部22aで画定されているとよい。このように手掛穴形成部30を画定することで、傾斜部22aに沿って容易に開封させることができる。
破断開始片31の形状としては、図1に示すように、長方形の両端に1/4円が連結された半楕円状とすることができ、突き合わされた一対の破断開始片31全体で長丸長方形状となる。破断開始片31の長方形部分の傾斜部22aとは反対側の辺は折り曲げ容易線で形成されており、1/4円の周は切断線で形成されている。
一対の破断開始片31の先端部分の長さ(傾斜部22aで画定されている部分の長さ)は、5cm以上10cm以下とすることができる。また、突き合わされた一対の破断開始片31全体の幅(傾斜部22aに垂直な方向の長さ)は、1.5cm以上3cm以下とすることができる。一対の破断開始片31の大きさ(長さ及び幅)を上記範囲内とすることで、手掛して開封し易い大きさとなる。
<破断容易部の開封手順>
破断容易部20は、以下の手順により開封することができる。
まず、図3に示すように、手掛穴形成部30の一対の破断開始片31を箱体2の内側へ押し込んで、一対の破断開始片31の先端を画定している傾斜部22aを破断する。これにより手掛穴形成部30に手を掛ける穴(手掛穴)をあけることができる。
次に、この手掛穴に手を掛け、上記手掛穴を起点として破断容易部20を破断させていく。このとき、図4に示すように、手掛穴形成部30の位置していた傾斜部22aが破断され、続いてこの傾斜部22aの両端に連続する接続部22b及び第1破断容易線21がV字状に破断されていく。
さらに開封を続けると、接続部22b側はこれに続く傾斜部22a、第1破断容易線21と破断が続く。一方、傾斜部22aに連続する第1破断容易線21は第3破断容易線23へ破断が続き、両者は第3破断容易線23で合流し、破断容易部20が箱体2から取り去られる。
<利点>
当該箱用シート1は、手掛穴形成部30が第2破断容易線22の傾斜部22aに設けられている。このため、この手掛穴形成部30から開封を始めると、傾斜部22aに近い側の第1破断容易線21と第2破断容易線22の接続部22bとが、V字状に開封されていく。このV字の角度は、例えば第1側面パネル12の高さが低い場合であっても約90度であるから、組み立てられる箱体2の形状によらず容易に開封することができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本考案の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本考案の範囲に属するものと解釈されるべきである。
上記実施形態では、第1破断容易線の他の端部同士に接続される第3破断容易線が天面パネル及び第2側面パネルの境界線に形成される場合を説明したが、第3破断容易線は天面パネル上に形成されてもよい。第3破断容易線の位置は所望の開口形状となるように適宜決定できる。また、破断容易部を組み立てた箱体から取り去る必要が無い場合は、第3破断容易線に代えて例えば折り曲げ容易線としてもよい。
上記実施形態では、破断容易部が第1側面パネルに設けられている場合を説明したが、破断容易部は第2側面パネルに設けられてもよい。
上記実施形態では、手掛穴形成部が、先端同士が突き合わされ、組み立てた状態の箱体の内側に押し込み可能な一対の破断開始片を有し、一対の破断開始片の先端が傾斜部で画定されている場合を説明したが、手掛穴形成部はこの構成に限定されるものではない。例えば一対の破断開始片の先端の突き合わせが、傾斜部に直交するように画定されていてもよい。
上記実施形態では、継代が第2側面パネルと底面パネルとを接続する位置に設けられているが、継代は、他の隣接する2つのパネル間に設けられてもよい。
当該箱用シートは、ラップラウンド型の箱体に組み立てできるものであれば、天面パネル、底面パネル、第1側面パネル及び第2側面パネル以外のパネルの有無や形状については特に限定されない。
以上のように、本考案の箱用シートは、容易に開封することができる物品取り出し用の開口を形成可能な破断容易部を備える。
1 箱用シート
2 箱体
11 天面パネル
12 第1側面パネル
13 底面パネル
14 第2側面パネル
15 継代
16 上外フラップ
17 下外フラップ
18 第1内フラップ
19 第2内フラップ
20 破断容易部
21 第1破断容易線
21a 延在部分
22 第2破断容易線
22a 傾斜部
22b 接続部
23 第3破断容易線
30 手掛穴形成部
31 破断開始片

Claims (5)

  1. 天面パネル及びこの天面パネルに連接される側面パネルを備え、ラップラウンド型の箱体に組み立てられる箱用シートであって、
    上記天面パネルと上記側面パネルとに跨がって設けられ、物品取り出し用の開口を形成可能な破断容易部を備え、
    上記破断容易部が、
    上記天面パネルの側縁と平行に延び、上記天面パネル及び上記側面パネルの境界線を越えて上記側面パネルまで延在する一対の第1破断容易線と、
    上記側面パネルに形成され、上記第1破断容易線の端部同士に接続される第2破断容易線と
    を有し、
    上記第2破断容易線が、
    上記一対の第1破断容易線から連続して設けられ、互いに近接する方向に傾斜して延びる一対の傾斜部と、
    上記境界線と平行に延び、上記一対の傾斜部の先端同士に接続される接続部と
    を有しており、
    一方の上記傾斜部に、破断開始用の手掛穴形成部が設けられている箱用シート。
  2. 上記傾斜部と上記接続部とのなす傾斜角度が、15度以上45度以下である請求項1に記載の箱用シート。
  3. 上記一対の第1破断容易線の上記側面パネルに延在する部分が等長であり、
    その長さが、5mm以上20mm以下である請求項1又は請求項2に記載の箱用シート。
  4. 上記手掛穴形成部が、上記第2破断容易線から上記天面パネルを見て右側の傾斜部上に位置している請求項1、請求項2又は請求項3に記載の箱用シート。
  5. 上記手掛穴形成部が、先端同士が突き合わされ、組み立てた状態の箱体の内側に押し込み可能な一対の破断開始片を有し、
    上記一対の破断開始片の先端が上記傾斜部で画定されている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の箱用シート。

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