JP3237394U - 箱用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】ラップラウンド型の箱体への組み立てを確実に行うことができると共に、箱体内への異物の混入を防止することができる箱用シートを提供する。【解決手段】箱用シート10は、一方向に交互に連接されており、組立状態で対向する一対の長辺パネル1a、1b及び一対の短辺パネル2a、2bと、一方の長辺パネルの一対の側縁からそれぞれ延出する第1内フラップ3と、他方の長辺パネルの一対の側縁からそれぞれ延出する第2内フラップ4と、一対の短辺パネルの各一対の側縁からそれぞれ延出する外フラップ5とを備え、ラップラウンド型の箱体に組み立てられる。第1内フラップの先端縁部及び上記第2内フラップの先端縁部に、組立状態で互いに重なり合う長尺状の薄肉部11、12が設けられており、薄肉部が、組立状態で一対の外フラップの先端縁間に亘って延びている。【選択図】図1

Description

本考案は、箱用シートに関する。
段ボールシート等の箱用シートから組み立てられるラップラウンド型の箱体が、物品の保管、運搬等に広く用いられている(特許文献1参照)。
特開2015-742号公報
特許文献1に記載されているように、一般にラップラウンド型の箱体に組み立てられる箱用シートとしては、組立状態で対向する一対の長辺パネル及び一対の短辺パネルを備え、一対の長辺パネルの両側縁からそれぞれ外フラップが延出し、かつ一対の短辺パネルの両側縁からそれぞれ内フラップが延出しているものが用いられる。
しかしながら、この箱用シートは、組立状態で一対の外フラップ同士の間に隙間が形成されるため、この隙間から異物が混入するおそれ等がある。また、一対の外フラップの先端縁同士を突き合わせることで、外フラップ間の隙間をなくすことも考えられるが、この構成においても、組立時の誤差等により外フラップ同士の間に隙間が生じるおそれがある。
本考案は、このような不都合に鑑みてなされたものであり、ラップラウンド型の箱体への組み立てを確実に行うことができると共に、箱体内への異物の混入を防止することができる箱用シートを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本考案の一態様に係る箱用シートは、一方向に交互に連接されており、組立状態で対向する一対の長辺パネル及び一対の短辺パネルと、一方の上記長辺パネルの一対の側縁からそれぞれ延出する第1内フラップと、他方の上記長辺パネルの一対の側縁からそれぞれ延出する第2内フラップと、上記一対の短辺パネルの各一対の側縁からそれぞれ延出する外フラップとを備え、ラップラウンド型の箱体に組み立てられる箱用シートであって、上記第1内フラップの先端縁部及び上記第2内フラップの先端縁部に、組立状態で互いに重なり合う長尺状の薄肉部が設けられており、上記薄肉部が、組立状態で一対の上記外フラップの先端縁間に亘って延びている。
本考案の一態様に係る箱用シートは、ラップラウンド型の箱体への組み立てを確実に行うことができると共に、箱体内への異物の混入を防止することができる。
図1は、本考案の一実施形態に係る箱用シートを示す模式的平面図である。 図2は、図1の箱用シートを組み立ててなる箱体の模式的斜視図である。 図3は、図2の箱体の模式的側面図である。 図4は、図2の箱体における薄肉部同士の重なり合いを示す模式的部分内面図である。 図5は、図3の箱体のV-V線断面図である。
[本考案の実施形態の説明]
最初に本考案の実施態様を列記して説明する。
本考案の一態様に係る箱用シートは、一方向に交互に連接されており、組立状態で対向する一対の長辺パネル及び一対の短辺パネルと、一方の上記長辺パネルの一対の側縁からそれぞれ延出する第1内フラップと、他方の上記長辺パネルの一対の側縁からそれぞれ延出する第2内フラップと、上記一対の短辺パネルの各一対の側縁からそれぞれ延出する外フラップとを備え、ラップラウンド型の箱体に組み立てられる箱用シートであって、上記第1内フラップの先端縁部及び上記第2内フラップの先端縁部に、組立状態で互いに重なり合う長尺状の薄肉部が設けられており、上記薄肉部が、組立状態で一対の上記外フラップの先端縁間に亘って延びている。
当該箱用シートは、上記第1内フラップの先端縁部及び上記第2内フラップの先端縁部に、組立状態で互いに重なり合う長尺状の薄肉部が設けられており、上記薄肉部が、組立状態で一対の上記外フラップの先端縁間に亘って延びているので、箱体内への異物の混入を防止することができる。当該箱用シートは、上記第1内フラップ及び上記第2内フラップの薄肉部同士が重なり合うように構成されるため、上記第1内フラップと上記第2内フラップとの積層部分の厚肉化を抑制できると共に、箱体への組み立てを確実にできる。また、当該箱用シートは、上記薄肉部が内フラップに設けられており、この内フラップの外側には上記一対の外フラップが被覆される。そのため、当該箱用シートは、上記第1内フラップと上記第2内フラップとの積層部分に起因する箱体の損傷や、上記第1内フラップ及び上記第2内フラップの意図しない剥がれを抑制できる。
上記薄肉部が、上記第1内フラップ及び上記第2内フラップの先端縁部の両側縁に亘って延びているとよい。このように、上記薄肉部が、上記第1内フラップ及び上記第2内フラップの先端縁部の両側縁に亘って延びていることによって、箱体内への異物の混入をより確実に防止することができる。
上記第1内フラップに設けられている薄肉部が、組立状態で上記一対の外フラップの先端縁同士の間に突出する凸部を有しており、上記第2内フラップに設けられている薄肉部が、上記凸部の側縁に対応する位置に切込みを有しているとよい。このように、上記第1内フラップに設けられている薄肉部が、組立状態で上記一対の外フラップの先端縁同士の間に突出する凸部を有しており、上記第2内フラップに設けられている薄肉部が、上記凸部の側縁に対応する位置に切込みを有していることによって、箱体への組み立ての容易化を図りつつ、箱体内への異物の混入をより確実に防止することができる。
上記凸部の両側縁が、組立状態で上記一対の外フラップの先端縁と重なり合うように設けられているとよい。このように、上記凸部の両側縁が、組立状態で上記一対の外フラップの先端縁と重なり合うように設けられていることによって、箱体への組み立ての容易化を向上すると共に、箱体内への異物の混入をさらに確実に防止することができる。
上記切込みが、この切込みが設けられている薄肉部の基端縁まで至っていないとよい。このように、上記切込みが、この切込みが設けられている薄肉部の基端縁まで至っていないことによって、箱体への組み立ての容易化を図りつつ、箱体内への異物の混入を容易かつ確実に防止することができる。
なお、本考案において、「凸部の両側縁が、組立状態で一対の外フラップの先端縁と重なり合うように設けられている」とは、凸部の両側縁が、一対の外フラップの先端縁と厳密に重なり合う構成に限定されず、凸部の側縁と外フラップの先端縁との間隔がそれぞれ5mm以下である構成を含む。「内」とは、箱用シートを組み立ててなる箱体における「内」を意味し、「外」とは上記箱体における「外」を意味する。
[本考案の実施形態の詳細]
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施の形態を詳説する。
[箱用シート]
図1の箱用シート10は、ラップラウンド型の箱体に組み立て可能であり、具体的には図2及び図3の箱体20に組み立てられる。当該箱用シート10は、1枚のシート体から構成されている。当該箱用シート10は、一方向に交互に連接されており、組立状態で対向する一対の長辺パネル(第1長辺パネル1a、及び第2長辺パネル1b)、並びに一対の短辺パネル(第1短辺パネル2a、及び第2短辺パネル2b)と、一方の長辺パネル(第1長辺パネル1a)の一対の側縁からそれぞれ延出する第1内フラップ3と、他方の長辺パネル(第2長辺パネル1b)の一対の側縁からそれぞれ延出する第2内フラップ4と、第1短辺パネル2a及び第2短辺パネル2bの各一対の側縁からそれぞれ延出する外フラップ5とを備える。当該箱用シート10は、第1短辺パネル2a、第1長辺パネル1a、第2短辺パネル2b及び第2長辺パネル1bが、一方側から他方側にこの順で連接されている。また、当該箱用シート10は、第1短辺パネル2aの連接方向一方側(第1長辺パネル1aに接続される側の反対側)に継代6を備える。
第1内フラップ3の先端縁部及び第2内フラップ4の先端縁部には、組立状態で互いに重なり合う長尺状の薄肉部(第1内フラップ3の先端縁部に設けられる第1薄肉部11、及び第2内フラップ4の先端縁部に設けられる第2薄肉部12)が設けられている。図4に示すように、第1薄肉部11及び第2薄肉部12は、組立状態で一対の外フラップ5の先端縁間に亘って延びている。第1長辺パネル1a及び第2長辺パネル1bと第1短辺パネル2a及び第2短辺パネル2bとの境界線、第1長辺パネル1aと第1内フラップ3との境界線、第2長辺パネル1bと第2内フラップ4との境界線、第1短辺パネル2a及び第2短辺パネル2bと外フラップ5との境界線、並びに第1短辺パネル2aと継代6との境界線には、それぞれ折り曲げ容易線が形成されている。この折り曲げ容易線としては、例えばシートの片面を筋押しして形成された罫線が挙げられる。
当該箱用シート10を箱体20に組み立てる手順の一例について説明する。まず、第2短辺パネル2bの内面に箱体20に収容する物品を載置する。その後、第2長辺パネル1bを第2短辺パネル2bに対して略90°立ち上げ、第2長辺パネル1bの両側の側縁から延出する一対の第2内フラップ4を内側に略90°折り曲げる。さらに、第1長辺パネル1aを第2短辺パネル2bに対して略90°立ち上げたうえ、第1短辺パネル2aを第2短辺パネル2bと対向するように折り曲げる。この際、第1短辺パネル2aは、第2短辺パネル2bに載置された物品に下方から支持されることで、第2短辺パネル2bと平行に維持される。続いて、第1長辺パネル1aの両側の側縁から延出する一対の第1内フラップ3を内側に略90°折り曲げる。そして、第1短辺パネル2a及び第2短辺パネル2bの両側の側縁から延出する外フラップ5を内側に略90°折り曲げると共に、外フラップ5と、第1内フラップ3及び第2内フラップ4との重なり合う部分を接着剤で貼着する。さらに、継代6を第1短辺パネル2aに対して内側に略90°折り曲げ、継代6及び第2長辺パネル1bの重なり合う部分を接着剤で貼着する。これによって、図2及び図3の箱体20が組み立てられる。箱体20の組み立ては、公知のケーサーを用いて行うことができる。
当該箱用シート10に用いられるシートとしては、当該箱用シート10を組み立ててなる箱体20の形状を維持できる程度の強度を有する限り特に限定されるものではなく、例えば段ボールシート、ボール紙等の紙製シート、合成樹脂製シート、紙製シートと合成樹脂製シートとの積層シート等が挙げられる。中でも、加工性、衝撃吸収性、取扱性、リサイクル性、経済性等の点から紙製シートが好ましく、段ボールシートが特に好ましい。当該箱用シート10を形成する段ボールとしては、原紙を波形状に形成した中芯をライナーに貼り合わせたものであって、例えば波形状に形成された中芯を1枚のライナーに貼り合わせた片面段ボールシート、片面段ボールシートの段頂にさらにライナーを貼り合わせた両面段ボールシート、両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂を貼り合わせた複両面段ボールシート、複両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂をさらに貼り合わせた複々両面段ボールシート等が挙げられる。これらの中でも、加工性、経済性、耐久性等の点から両面段ボールシートが好ましい。
(長辺パネル)
第1長辺パネル1a及び第2長辺パネル1bは、それぞれ矩形状である(以下、第1長辺パネル1aと第2長辺パネル1bとをまとめて「長辺パネル1a、1b」ともいう。)。第1長辺パネル1a及び第2長辺パネル1bは略同一形状である。連接方向(図1のy方向)における長辺パネル1a、1bの長さは、第1短辺パネル2a及び第2短辺パネル2b(以下、第1短辺パネル2aと第2短辺パネル2bとをまとめて「短辺パネル2a、2b」ともいう。)の長さよりも大きい。すなわち、当該箱用シート10は、連接方向長さの大きいパネルの側縁から第1内フラップ3及び第2内フラップ4が延出している。
(短辺パネル)
第1短辺パネル2a及び第2短辺パネル2bは、それぞれ矩形状である。第1短辺パネル2a及び第2短辺パネル2bは略同一形状である。短辺パネル2a、2bの幅(図1のx方向長さ)は、長辺パネル1a、1bの幅と等しい。
第1長辺パネル1a、第2長辺パネル1b、第1短辺パネル2a及び継代6には、箱体20に開口部を形成するための破断容易線21が設けられている。また、第1長辺パネル1a及び第2長辺パネル1bには、破断容易線21を破断する際に破断起点に作業者の指を掛けることができるように破断開始用のスリット22が設けられている。
(内フラップ)
第1内フラップ3及び第2内フラップ4は、それぞれ矩形状である。第1内フラップ3及び第2内フラップ4は、長辺パネル1a、1bの側縁の略全領域から延出している。第1内フラップ3及び第2内フラップ4は、組立状態でその先端縁部同士が重なり合う。そのため、第1内フラップ3及び第2内フラップ4の延出方向(図1のx方向)における合計長さは、短辺パネル2a、2bの連接方向長さよりも大きい。第1内フラップ3及び第2内フラップ4における互いに重なり合う部分(先端縁部)の延出方向長さの下限としては、3mmが好ましく、5mmがより好ましい。一方、上記延出方向長さの上限としては、20mmが好ましく、15mmがより好ましい。上記延出方向長さが上記下限に満たないと、組立時の誤差等によって、第1内フラップ3と第2内フラップ4との間に隙間が生じるおそれがある。逆に、上記延出方向長さが上記上限を超えると、第1内フラップ3と第2内フラップ4とが重なり合う部分が大きくなり過ぎて、箱体20への組み立てが容易でなくなるおそれや、シート材の使用面積が大きくなることで省資源化を促進し難くなるおそれがある。
第1内フラップ3及び第2内フラップ4の延出方向の最大長さは等しいことが好ましい。このように構成されることで、省資源化を図りやすい。
上述のように、第1内フラップ3の先端縁部及び第2内フラップ4の先端縁部には、組立状態で互いに重なり合う第1薄肉部11及び第2薄肉部12が設けられている。以下、第1薄肉部11及び第2薄肉部12について詳説する。
〔薄肉部〕
第1薄肉部11及び第2薄肉部12は、例えばシートの片面、好ましくは内面、の潰し加工によって形成される。
第1薄肉部11は、第1内フラップ3の先端縁部の両側縁に亘って延びている。また、第2薄肉部12は、第2内フラップ4の先端縁部の両側縁に亘って延びている。このように構成されていることで、箱体20内への異物の混入をより確実に防止することができる。
図4及び図5に示すように、第1薄肉部11及び第2薄肉部12は、延出方向において、互いに重なり合わない領域まで形成されていることが好ましい。この構成によると、第1薄肉部11と第2薄肉部12とを互いに重なり合わせる際に、第1薄肉部11及び第2薄肉部12を厚さ方向に湾曲させるための遊びを設けることができる。その結果、箱体20の組み立ての容易化を図ることができると共に、組立状態で第1内フラップ3と第2内フラップ4とが重なり合っている部分を、他の部分に対して面一に形成しやすい。
図4に示すように、第1薄肉部11は、組立状態で一対の外フラップ5の先端縁同士の間に突出する凸部11aを有する。より詳しくは、第1薄肉部11は、第1内フラップ3の両側縁に亘って延びる長方形状の基部11bと、この基部11bの中央から突出する凸部11aとを有する。
第2薄肉部12は、凸部11aの側縁に対応する位置に切込み12aを有する。より詳しくは、第2薄肉部12は、全体として矩形状に形成されており、その先端縁(第2内フラップ4の延出方向における先端縁)から基端側に延びる2本の直線状の切込み12aを有する。
当該箱用シート10は、第1薄肉部11が凸部11aを有し、かつ第2薄肉部12が切込み12aを有することで、箱体20への組み立ての容易化を図りつつ、箱体20内への異物の混入をより確実に防止することができる。
また、当該箱用シート10は、第1薄肉部11が凸部11aの基端側に基部11bを有している。この基部11bは、箱体20の組立誤差等に起因してずれが生じた際に第1内フラップ3の先端縁部と第2内フラップ4の先端縁部との重なり合いを担保する。そのため、当該箱用シート10は、箱体20内への異物の混入をさらに確実に防止することができる。
凸部11aの突出長さの下限としては、3mmが好ましく、5mmがより好ましい。一方、上記突出長さの上限としては、10mmが好ましく、7mmがより好ましい。上記突出長さが上記下限に満たないと、一対の外フラップ5の先端縁同士の間に形成され得る隙間を凸部11aによって確実に塞ぐことができないおそれがある。逆に、上記突出長さが上記上限を超えると、凸部11aが長くなり過ぎることで、箱体20の組み立てが容易でなくなるおそれや、シート材の使用面積が不要に大きくなるおそれがある。
凸部11aの両側縁は、第1内フラップ3の延出方向に延びている。凸部11aの両側縁は、組立状態で一対の外フラップ5の先端縁と重なり合うように設けられていることが好ましい。このように構成されていることで、箱体20への組み立ての容易化を図りつつ、箱体20内への異物の混入をさらに容易かつ確実に防止することができる。すなわち、第1薄肉部11に凸部11aが設けられていることで、この部分における第1内フラップ3と第2内フラップ4との積層面積を十分に確保でき、箱体20内への異物の混入を容易に防止することができる。その一方で、凸部11aによって積層面積が大きくなると、この部分の厚肉化を招来しやすくなる。この点、凸部11aの両側縁が、組立状態で一対の外フラップ5の先端縁と重なり合うように設けられていることで、厚肉化に起因して箱体20への組み立てが容易でなくなることを抑制できる。
図4に示すように、切込み12aは、第2薄肉部12の基端縁までは至っていないことが好ましい。この構成によると、第2薄肉部12を切込み12aの先端部分近辺で湾曲させやすくなり、第1内フラップ3と第2内フラップ4とが重なり合っている部分を、他の部分に対して面一に形成しやすくなる。その結果、箱体20への組み立ての容易化を図りつつ、箱体20内への異物の混入を容易かつ確実に防止することができる。
(外フラップ)
外フラップ5は矩形状である。外フラップ5は、短辺パネル2a、2bの側縁の略全領域から延出している。外フラップ5の延出方向長さは、第1内フラップ3及び第2内フラップ4の延出方向長さと等しい。箱体20に組み立てられた状態で、一対の外フラップ5の先端縁同士は間隔を空けて配置される。
<利点>
当該箱用シート10は、第1内フラップ3の先端縁部及び第2内フラップ4の先端縁部に、組立状態で互いに重なり合う長尺状の薄肉部(第1薄肉部11及び第2薄肉部12)が設けられており、第1薄肉部11及び第2薄肉部12が、組立状態で一対の外フラップ5の先端縁間に亘って延びているので、箱体20内への異物の混入を防止することができる。当該箱用シート10は、第1内フラップ3の第1薄肉部11と第2内フラップ4の第2薄肉部12とが重なり合うように構成されるため、第1内フラップ3と第2内フラップ4との積層部分の厚肉化を抑制できると共に、箱体20への組み立てを確実にできる。また、当該箱用シート10は、第1薄肉部11及び第2薄肉部12が内フラップに設けられており、この内フラップの外側には一対の外フラップ5が被覆される。そのため、当該箱用シート10は、第1内フラップ3と第2内フラップ4との積層部分に起因する箱体20の損傷や、第1内フラップ3及び第2内フラップ4の意図しない剥がれを抑制できる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本考案の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本考案の範囲に属するものと解釈されるべきである。
上記実施形態では、第1長辺パネルの一対の側縁から延出する第1内フラップに設けられる薄肉部のそれぞれが凸部を有し、第2長辺パネルの一対の側縁から延出する第2内フラップに設けられる薄肉部がそれぞれ切込みを有する構成について説明した。但し、当該箱用シートは、一方の第1内フラップの薄肉部にのみ凸部が設けられ、この第1内フラップと重なり合う第2内フラップの薄肉部にのみ切込みが設けられた構成を採用することも可能である。また、当該箱用シートは、一方の第1内フラップに上記凸部が設けられ、この第1内フラップと重なり合う第2内フラップの薄肉部に上記切込みが設けられると共に、他方の第1内フラップに切込みが設けられ、この第1内フラップと重なり合う第2内フラップに凸部が設けられた構成とすることも可能である。
当該箱用シートは、第1長辺パネルの一対の側縁から延出する第1内フラップの両方共が、上述の凸部を有しない構成とすることも可能である。この構成によっても、当該箱用シートは、第1内フラップ及び第2内フラップの薄肉部同士が重なり合うように構成することで、ラップラウンド型の箱体への組み立ての容易化、及び箱体内への異物混入の防止を図ることができる。
上記薄肉部は、第1内フラップ及び第2内フラップの互いに重なり合う部分に設けられていればよく、第1内フラップ及び第2内フラップの先端縁部の両端側までは至っていない構成とすることも可能である。例えば上記第1内フラップ及び上記第2内フラップは、組立状態で一対の外フラップの先端縁同士の間においてのみ重なり合うように構成されていてもよい。この場合、上記薄肉部は、組立状態で一対の外フラップと重なり合う部分には形成されていなくてもよい。
上記第1内フラップが上記凸部を有する場合でも、この凸部の側縁の位置は限定されるものではない。例えば上記凸部の側縁は、組立状態で上記外フラップと重なり合う位置に配置されていてもよい。
上記第2内フラップが上記切込みを有する場合、この切込みは薄肉部の基端縁まで延びていてもよい。また、この切込みが薄肉部の基端縁を越えて延びる構成を採用することも可能である。
上記実施形態では、長辺パネル及び短辺パネルに、箱体に開口部を形成するための破断容易線が設けられている構成について説明した。但し、当該箱用シートにおいて、上記破断容易線を設けるか否かは任意である。
以上のように、本考案の一態様に係る箱用シートは、ラップラウンド型の箱体に組み立てられる箱用シートとして適している。
1a 第1長辺パネル
1b 第2長辺パネル
2a 第1短辺パネル
2b 第2短辺パネル
3 第1内フラップ
4 第2内フラップ
5 外フラップ
6 継代
10 箱用シート
11 第1薄肉部
11a 凸部
11b 基部
12 第2薄肉部
12a 切込み
20 箱体
21 破断容易線
22 スリット

Claims (5)

  1. 一方向に交互に連接されており、組立状態で対向する一対の長辺パネル及び一対の短辺パネルと、
    一方の上記長辺パネルの一対の側縁からそれぞれ延出する第1内フラップと、
    他方の上記長辺パネルの一対の側縁からそれぞれ延出する第2内フラップと、
    上記一対の短辺パネルの各一対の側縁からそれぞれ延出する外フラップと
    を備え、ラップラウンド型の箱体に組み立てられる箱用シートであって、
    上記第1内フラップの先端縁部及び上記第2内フラップの先端縁部に、組立状態で互いに重なり合う長尺状の薄肉部が設けられており、
    上記薄肉部が、組立状態で一対の上記外フラップの先端縁間に亘って延びている箱用シート。
  2. 上記薄肉部が、上記第1内フラップ及び上記第2内フラップの先端縁部の両側縁に亘って延びている請求項1に記載の箱用シート。
  3. 上記第1内フラップに設けられている薄肉部が、組立状態で上記一対の外フラップの先端縁同士の間に突出する凸部を有しており、
    上記第2内フラップに設けられている薄肉部が、上記凸部の側縁に対応する位置に切込みを有している請求項1又は請求項2に記載の箱用シート。
  4. 上記凸部の両側縁が、組立状態で上記一対の外フラップの先端縁と重なり合うように設けられている請求項3に記載の箱用シート。
  5. 上記切込みが、この切込みが設けられている薄肉部の基端縁まで至っていない請求項3又は請求項4に記載の箱用シート。
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