JP4621650B2 - 紙製箱 - Google Patents

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Description

本発明は、紙製箱に関するものであり、特に、段ボール材により構成した箱体に関するものである。
従来より、紙製箱を構成する各面部間の境界には、罫線が形成され、この罫線により折曲線が形成されている。ここで、従来の紙製箱の例を説明すると、図6、図7に示すように、紙製箱105は、側面部110と、側面部112と、側面部114と、側面部116と、糊代部118と、蓋部120と、上面片部124、126と、底面部130とを有している。また、底面部130は、底面片部132と、底面片部134と、底面片部136と、底面片部138とを有し、底面片部132は、側面部110の下端から連設され、底面片部134は、側面部112の下端から連設され、底面片部136は、側面部114の下端から連設され、底面片部138は、側面部116の下端から連設されている。底面片部132は、底面片部本体132aと、折曲片部132bとを有し、折曲片部132bには、底面片部134が重なった状態で糊付けされる。同様に、底面片部136は、底面片部本体136aと、折曲片部136bとを有し、折曲片部136bには、底面片部138が重なった状態で糊付けされる。
そして、側面部と底面片部との間の境界には、1本の直線状の折曲線が設けられているのが一般的である。すなわち、側面部110と底面片部132の間には、折曲線140が直線状に設けられ、側面部112と底面片部134の間には、折曲線150が直線状に設けられ、側面部114と底面片部136の間には、折曲線160が直線状に設けられ、側面部116と底面片部138の間には、折曲線170が直線状に設けられている。これらの折曲線140、150、160、170は、紙製箱105の内側又は外側から罫線を形成することにより形成される。
図6に示す紙製箱105は、相対する底面片部132と底面片部136とを互いに掛止させることにより箱体として組み立てられ、また、底面片部132と底面片部136との掛止を解除することにより紙製箱105を平板状に折り畳むことが可能となる。
なお、図6において、一点鎖線は山折り線を示し、二点鎖線は谷折り線を示している。
また、二重折曲線は、特許文献1における第2の折曲線L3、L4のように、ある板状部と他の板状部とを平行に折り返した状態にする際に用いられるのが一般的である。
特開平8−244755公報
しかし、図6、図7に示す従来の構成の紙製箱の場合には、側面部と底面片部との間には1本の直線状の折曲線のみが設けられているのみであるので、紙製箱105を折り畳んだ場合に、底面片部が側面部に対して十分折り畳むことができず、これにより、図8に示すように、紙製箱を十分に折り畳むことができず、折り畳んだ状態の紙製箱の厚みが厚くなってしまう。特に、折り畳んだ状態の紙製箱の底面側の両側の位置において十分に折り畳むことができず厚くなってしまうため、紙製箱を十分に折り畳むことができない。
また、紙製箱の組立てに際しても、側面部と底面片部との間に1本の折曲線があるのみであるので、底面片部が側面部に対して十分折り曲げることができず、隣接する底面片部を貼り合わせる際に、貼りずれが生じるおそれがある。すなわち、底面片部134、138を折曲片部132b、136bに貼り付ける際に、本来の貼り位置とはずれて貼られてしまうおそれがある。
そこで、本発明は、底面部が複数の底面片部により構成され、折り畳み可能な紙製箱で、折り畳んだ状態の底面側の両側の部分が厚くなることを解消することにより、全体の厚みを十分薄くすることができるとともに、底面部を構成する底面片部において隣接する底面片部を貼り合わせる際に貼りずれを生じるおそれが少ない紙製箱を提供することを目的とするものである。
本発明は上記問題点を解決するために創作されたものであって、には、紙製箱であって、紙製箱の側面を形成する方形状の第1側面部と、紙製箱の側面を形成し、第1側面部に折れ線を介して設けられた方形状の第2側面部と、紙製箱の側面を形成し、第2側面部に折れ線を介して設けられた第3側面部で、方形状を呈し第1側面部と略同大同形状の第3側面部と、紙製箱の側面を形成し、第3側面部に折れ線を介して設けられた第4側面部で、方形状を呈し第2側面部と略同大同形状の第4側面部と、紙製箱の底面を形成する底面部で、第1側面部の下端から第1二重折曲線を介して設けられた第1底面片部と、第2側面部の下端から第2二重折曲線を介して設けられ、相対する第4底面片部と掛止するための先端部を有するとともに、第1底面片部側の一部が折曲線を介して第1底面片部に固定されている第2底面片部と、第3側面部の下端から第3二重折曲線を介して設けられた第3底面片部と、第4側面部の下端から第4二重折曲線を介して設けられ、相対する第2底面片部と掛止するための先端部を有するとともに、第3底面片部側の一部が折曲線を介して第3底面片部に固定されている第4底面片部と、を有し、紙製箱の組立て状態においては、第2底面片部と第4底面片部とを互いに掛止させることにより略平板状に形成され、紙製箱を折り畳んだ状態では、4つの上記底面片部が4つの上記側面部により囲まれた空間内に収納される底面部と、を有し、上記各二重折曲線が、第1折曲線と第2折曲線とから形成され、上記第1折曲線が、上記側面部の下端に該下端に沿って直線状に形成され、上記第2折曲線が、第1折曲線よりも底面片部側に設けられ、その両側において、第1折曲線との間隔が第2折曲線の端部に行くに従い細くなる傾斜折曲線が設けられ、両側の傾斜折曲線間には、第1折曲線と略平行な直線状折曲線が設けられていることを特徴とする。
この第の構成の紙製箱においては、上記構成の二重折曲線が設けられ、第2折曲線の端部分において第1折曲線との間隔が第2折曲線の端部に行くに従い細くなる傾斜折曲線が設けられているので、折り畳んだ際の底面片部間の角部を深く折り畳むことができ、すなわち、第1底面片部と第2底面片部間の角部や、第3底面片部と第4底面片部間の角部を深く折り畳むことができるので、折り畳んだ状態の底面側の両側の部分が厚くなることを解消することができ、これにより、折り畳まれた状態の紙製箱を十分に薄く折り畳むことが可能となる。また、折り畳んだ際の底面片部間の角部を深く折り畳むことができるので、折り畳んだ際の底面片部間の角部が損傷することがない。また、上記構成の二重折曲線が形成されているので、紙製箱の製造に際して接着ずれを防止することができ、箱としての完成度を向上させる。
また、第2には、紙製箱であって、紙製箱の側面を形成する方形状の第1側面部と、紙製箱の側面を形成し、第1側面部に折れ線を介して設けられた方形状の第2側面部と、紙製箱の側面を形成し、第2側面部に折れ線を介して設けられた第3側面部で、方形状を呈し第1側面部と略同大同形状の第3側面部と、紙製箱の側面を形成し、第3側面部に折れ線を介して設けられた第4側面部で、方形状を呈し第2側面部と略同大同形状の第4側面部と、紙製箱の底面を形成する底面部で、第1側面部の下端から第1二重折曲線を介して設けられた第1底面片部と、第2側面部の下端から第2二重折曲線を介して設けられ、相対する第4底面片部と掛止するための先端部を有するとともに、第1底面片部側の一部が折曲線を介して第1底面片部に固定されている第2底面片部と、
第3側面部の下端から第3二重折曲線を介して設けられた第3底面片部と、
第4側面部の下端から第4二重折曲線を介して設けられ、相対する第2底面片部と掛止するための先端部を有するとともに、第3底面片部側の一部が折曲線を介して第3底面片部に固定されている第4底面片部と、を有し、紙製箱の組立て状態においては、第2底面片部と第4底面片部とを互いに掛止させることにより略平板状に形成され、紙製箱を折り畳んだ状態では、4つの上記底面片部が4つの上記側面部により囲まれた空間内に収納される底面部と、を有し、上記各二重折曲線が、第1折曲線と第2折曲線とから形成され、上記第1折曲線が、上記側面部の下端に該下端に沿って直線状に形成され、上記第2折曲線が、第1折曲線よりも底面片部側に設けられ、少なくとも、第1二重折曲線の第2折曲線における第2二重折曲線側の端部分と、第2二重折曲線の第2折曲線における第1二重折曲線側の端部分と、第3二重折曲線の第2折曲線における第4二重折曲線側の端部分と、第4二重折曲線の第2折曲線における第3二重折曲線側の端部分とにおいて、第1折曲線との間隔が第2折曲線の端部に行くに従い細くなる傾斜折曲線が設けられ、上記各第2折曲線における傾斜折曲線以外の部分は、第1折曲線と略平行に設けられていることを特徴とする。
この第の構成の紙製箱においては、上記構成の二重折曲線が設けられ、第2折曲線の端部分において第1折曲線との間隔が第2折曲線の端部に行くに従い細くなる傾斜折曲線が設けられているので、折り畳んだ際の底面片部間の角部を深く折り畳むことができ、すなわち、第1底面片部と第2底面片部間の角部や、第3底面片部と第4底面片部間の角部を深く折り畳むことができるので、折り畳んだ状態の底面側の両側の部分が厚くなることを解消することができ、これにより、折り畳まれた状態の紙製箱を十分に薄く折り畳むことが可能となる。また、折り畳んだ際の底面片部間の角部を深く折り畳むことができるので、折り畳んだ際の底面片部間の角部が損傷することがない。また、上記構成の二重折曲線が形成されているので、紙製箱の製造に際して接着ずれを防止することができ、箱としての完成度を向上させる。
また、第には、上記第1又は第2の構成において、上記各折曲線は、紙製箱の外側又は内側に罫線を形成することにより形成されていることを特徴とする。また、第4には、上記第1から第3までのいずれかの構成において、第4側面部が、糊代部を介して第1側面部に設けられていることを特徴とする。
本発明に基づく紙製箱によれば、側面部と底面片部との間に二重折曲線が設けられ、第2折曲線の端部分において第1折曲線との間隔が第2折曲線の端部に行くに従い細くなる傾斜折曲線が設けられているので、折り畳んだ際の底面片部間の角部を深く折り畳むことができるので、折り畳んだ状態の底面側の両側の部分が厚くなることを解消することができ、これにより、折り畳まれた状態の紙製箱を十分に薄く折り畳むことが可能となる。また、折り畳んだ際の底面片部間の角部を深く折り畳むことができるので、折り畳んだ際の底面片部間の角部が損傷することがない。また、上記構成の二重折曲線が形成されているので、紙製箱の製造に際して接着ずれを防止することができ、箱としての完成度を向上させる。
本発明においては、底面部が複数の底面片部により構成され、折り畳み可能な紙製箱で、折り畳んだ状態の場合に全体の厚みを十分薄くすることができるとともに、底面部を構成する底面片部において隣接する底面片部を貼り合わせる際に貼りずれを生じるおそれが少ない紙製箱を提供するという目的を以下のようにして実現した。
本発明に基づく紙製箱5は、図1〜図4に示すように構成され、1枚の紙材(具体的には、段ボール材)を組み立てることにより形成されていて、側面部10と、側面部12と、側面部14と、側面部16と、糊代部18と、蓋部20と、上面片部24、26と、底面部30とを有している。なお、図3、図4において、一点鎖線は山折り線を示し、二点鎖線は谷折り線を示している。また、本実施例における紙製箱5を構成する段ボールは、いわゆるE段であるが、他の厚みの段ボールであってもよい。
ここで、側面部10(第側面部)と側面部12(第側面部)と側面部14(第側面部)と側面部16(第側面部)は、方形状を呈し、側面部10と側面部14とは同大同形状に形成され、側面部12と側面部16とは同大同形状に形成されている。また、蓋部20は、蓋部本体21と掛止片部22とを有し、蓋部本体21は、方形状を呈している。
また、底面部30は、底面片部32と、底面片部34と、底面片部36と、底面片部38とを有し、底面片部32は、側面部10の下端から二重折曲線40(第二重折曲線)を介して連設され、底面片部34は、側面部12の下端から二重折曲線50(第二重折曲線)を介して連設され、底面片部36は、側面部14の下端から二重折曲線60(第二重折曲線)を介して連設され、底面片部38は、側面部16の下端から二重折曲線70(第二重折曲線)を介して連設されている。
ここで、二重折曲線40は、折曲線42(第1折曲線)と、折曲線44(第2折曲線)とから構成され、折曲線42は、直線状に形成され、側面部10の下端に形成されている。また、折曲線44は、折曲線42よりも底面片部32側に形成され、底面片部32の側面部10側の端部に形成されていて、略直線状を呈し、両端が折曲線42側に傾斜した構成となっている。つまり、折曲線44は、直線状部44a(直線状折曲線)と、直線状部44aの一方の端部に形成された傾斜部44b(傾斜折曲線)と、直線状部44aの他方の端部に形成された傾斜部44c(傾斜折曲線)とを有し、直線状部44aは、折曲線42と所定の間隔を介して略平行(平行としてもよい)に形成されている。また、傾斜部44b、44cは、直線状部44aの両端から連設され、折曲線42の端部に向けて直線状部44aに対して傾斜した構成となっていて、傾斜部44bと傾斜部44cの端部は、折曲線42の端部と一致している。なお、傾斜部44bと傾斜部44cの長さαは、20mm〜40mm(好適には、25mm〜35mm)となっている。なお、上記のように、側面部10と底面片部32間には、二重折曲線が設けられていることから、側面部10と底面片部32間には、折曲線42と折曲線44とで囲まれた中間部80が形成されている。
また、二重折曲線50は、折曲線52(第1折曲線)と、折曲線54(第2折曲線)とから構成され、折曲線52は、直線状に形成され、側面部12の下端に形成されている。また、折曲線54は、折曲線52よりも底面片部34側に形成され、底面片部34の側面部12側の端部に形成されていて、略直線状を呈し、両端が折曲線52側に傾斜した構成となっている。つまり、折曲線54は、直線状部54a(直線状折曲線)と、直線状部54aの一方の端部に形成された傾斜部54b(傾斜折曲線)と、直線状部54aの他方の端部に形成された傾斜部54c(傾斜折曲線)とを有し、直線状部54aは、折曲線52と所定の間隔を介して略平行(平行としてもよい)に形成されている。また、傾斜部54b、54cは、直線状部54aの両端から連設され、折曲線52の端部に向けて直線状部54aに対して傾斜した構成となっていて、傾斜部54bと傾斜部54cの端部は、折曲線52の端部と一致している。なお、傾斜部54bと傾斜部54cの長さβは、20mm〜40mm(好適には、25mm〜35mm)となっている。なお、上記のように、側面部12と底面片部34間には、二重折曲線が設けられていることから、側面部12と底面片部34間には、折曲線52と折曲線54とで囲まれた中間部82が形成されている。
また、二重折曲線60は、二重折曲線40と同様の構成である。すなわち、二重折曲線60は、折曲線62(第1折曲線)と、折曲線64(第2折曲線)とから構成され、折曲線62は、直線状に形成され、側面部14の下端に形成されている。また、折曲線64は、折曲線62よりも底面片部36側に形成され、底面片部36の側面部14側の端部に形成されていて、略直線状を呈し、両端が折曲線62側に傾斜した構成となっている。つまり、折曲線64は、直線状部64a(直線状折曲線)と、直線状部64aの一方の端部に形成された傾斜部64b(傾斜折曲線)と、直線状部64aの他方の端部に形成された傾斜部64c(傾斜折曲線)とを有している。直線状部64aの構成は直線状部44aと同様であり、傾斜部64bの構成は傾斜部44bの構成と同様であり、傾斜部64cの構成は傾斜部44cの構成と同様であるので、詳しい説明を省略する。なお、上記のように、側面部14と底面片部36間には、二重折曲線が設けられていることから、側面部14と底面片部36間には、折曲線62と折曲線64とで囲まれた中間部84が形成されている。
また、二重折曲線70は、二重折曲線50と同様の構成である。すなわち、二重折曲線70は、折曲線72(第1折曲線)と、折曲線74(第2折曲線)とから構成され、折曲線72は、直線状に形成され、側面部16の下端に形成されている。また、折曲線74は、折曲線72よりも底面片部38側に形成され、底面片部38の側面部16側の端部に形成されていて、略直線状を呈し、両端が折曲線72側に傾斜した構成となっている。つまり、折曲線74は、直線状部74a(直線状折曲線)と、直線状部74aの一方の端部に形成された傾斜部74b(傾斜折曲線)と、直線状部74aの他方の端部に形成された傾斜部74c(傾斜折曲線)とを有している。直線状部74aの構成は直線状部54aと同様であり、傾斜部74bの構成は傾斜部54bの構成と同様であり、傾斜部74cの構成は傾斜部54cの構成と同様であるので、詳しい説明を省略する。なお、上記のように、側面部16と底面片部38間には、二重折曲線が設けられていることから、側面部16と底面片部38間には、折曲線72と折曲線74とで囲まれた中間部86が形成されている。
なお、二重折曲線40、50、60、70を構成する各折曲線は、紙製箱5の内側(図3においては、裏側)から罫線を形成することにより形成されている。
また、底面片部32は、二重折曲線40を介して側面部10の下端から連設され、底面片部本体32aと、折曲片部32bとを有している。底面片部本体32aは、二重折曲線40を介して側面部10の下端から連設され(厳密には、中間部80から折曲線44を介して連設され)、略台形状の形状の本体部32a−1の端部に略台形状の形状の先端部32a−2を連設した形状を呈していて、先端部32a−2の折曲片部32b側には、傾斜辺が設けられているとともに、本体部32a−1との間で略直角の角部を形成している。また、折曲片部32bは、底面片部本体32aの側端から折れ線を介して連設され、略直角二等辺三角形の一方の角部を欠切した形状を呈している。図3において、この折曲片部32bは、底面片部34に上から重なった状態で糊付けされる。
また、底面片部34は、二重折曲線50を介して側面部12の下端から連設され(厳密には、中間部82から折曲線54を介して連設され)、略台形形状を呈している。この底面片部34には、図3においては、折曲片部32bが上から重なった状態で糊付けされる。つまり、図3における底面片部34の左側の辺部が底面片部32における底面片部本体32aと折曲片部32b間の折れ線と一致する状態で糊付けされる。
また、底面片部36は、底面片部32と同様の構成であり、二重折曲線60を介して側面部14の下端から連設され、底面片部本体36aと、折曲片部36bとを有している。底面片部本体36aは、二重折曲線60を介して側面部14の下端から連設され(厳密には、中間部84から折曲線64を介して連設され)、略台形状の形状の本体部36a−1の端部に略台形状の形状の先端部36a−2を連設した形状を呈していて、先端部36a−2の折曲片部36b側には、傾斜辺が設けられているとともに、本体部36a−1との間で略直角の角部を形成している。また、折曲片部36bは、底面片部36aの側端から折れ線を介して連設され、略直角二等辺三角形の一方の角部を欠切した形状を呈している。図3において、この折曲片部36bは、底面片部38に上から重なった状態で糊付けされる。
また、底面片部38は、二重折曲線70を介して側面部16の下端から連設され(厳密には、中間部86から折曲線74を介して連設され)、略台形形状を呈している。この底面片部38には、図3においては、折曲片部36bが上から重なった状態で糊付けされる。つまり、図3における底面片部38の左側の辺部が底面片部36における底面片部本体36aと折曲片部36b間の折れ線と一致する状態で糊付けされる。
上記構成の紙製箱5の使用状態について説明する。紙製箱5を折り畳んだ状態では、底面部30を構成する各底面片部は、図5に示すように、内側、すなわち、側面部10〜16内の空間内に折り畳まれた状態となっていて、紙製箱5全体が略板状に折り畳まれた状態となっている。側面部10と側面部14とが互いに平行であるとともに、側面部12と側面部16とが互いに平行になっていて、側面部10と側面部12とは鋭角をなし、また、側面部14と側面部16とは鋭角をなすようにして折り畳まれる。
そして、紙製箱5を組み立てる場合には、隣接し合う側面部が直角となるようにすることにより、側面部に対して折り畳まれていた底面片部が側面部に対して直角になるように回動し、底面片部32の先端部32a−2と底面片部36の先端部36a−2とが互いに掛止し合うようにすることにより、平板状の底面部30が形成され、紙製箱5が組み立てられる。
本実施例の紙製箱5によれば、二重折曲線40、50、60、70において、底面片部32、34、36、38側の折曲線の両端が側面部10、12、14、16側の折曲線側に傾斜することにより、二重折曲線40、50、60、70の両側が細く形成されているので、図5に示すように、折り畳まれた際に全体の厚みを薄くすることが可能となる。つまり、底面片部32、34、36、38側の折曲線の両端が傾斜していることにより、折り畳んだ際の底面片部間の角部を深く折り畳むことができ、すなわち、底面片部本体32aと折曲片部32b(及び折曲片部32bに接着された底面片部34)とが小さい角度となるように畳むことができるとともに、底面片部本体36aと折曲片部36b(及び折曲片部36bに接着された底面片部38)とが小さい角度となるように畳むことができ、これにより、折り畳んだ状態の底面側の両側の部分が厚くなることを解消することができ、よって、折り畳まれた状態の紙製箱を十分に薄く折り畳むことが可能となる。
また、折り畳んだ際の底面片部間の角部を深く折り畳むことができるので、従来の場合には、無理に薄く折り畳もうとすると、折り畳んだ際の底面片部間の角部(例えば、底面片部32と底面片部34間の角部や、底面片部36と底面片部38間の角部)が裂けて損傷することがあるが、本実施例の紙製箱5においては、そのようなおそれが小さい。
また、紙製箱5の製造に際して、底面片部32の折曲片部32bが底面片部34に接着され、底面片部36の折曲片部36bが底面片部38に接着されるが、紙製箱5においては、上記構成の二重折曲線が形成されているので、接着ずれを防止することができる。つまり、接着する際に、糊付けされた紙製箱5を畳んだ状態として押さえつけることにより接着させるが、紙製箱5においては折り畳みが容易であるので、接着ずれを防止することができ、箱としての完成度も向上させることができる。
なお、上記の説明においては、二重折曲線の両側を細くするものとして説明したが、1つの二重折曲線において折り曲げる側の端部のみを細く形成してもよい。例えば、図3の例では、側面部10と側面部12とが鋭角をなし、側面部14と側面部16とが鋭角をなすように折り畳まれるので、図3における二重折曲線40の右側の端部と、二重折曲線50の左側の端部と、二重折曲線60の右側の端部と、二重折曲線70の左側の端部のみを細くなるようにし、反対側は、二重折曲線が互いに平行になるように形成してもよい。
また、二重折曲線40、50、60、70を構成する各折曲線は、紙製箱5の内側(図3においては、裏側)から罫線を形成することにより形成されたものであるとして説明したが、これには限られず、紙製箱5の外側から罫線を形成することにより形成したものでもよく、また、紙製箱5の内側と外側のいずれか一方に罫線を形成し、他方に逆罫線を形成することにより形成したものでもよい。
本発明の実施例に基づく紙製箱の構成を示す上方斜視図である。 本発明の実施例に基づく紙製箱の構成を示す下方斜視図である。 本発明の実施例に基づく紙製箱の構成を示す展開図である。 図3の要部拡大図である。 本発明の実施例に基づく紙製箱を折り畳んだ状態を示す斜視図である。 従来における紙製箱の構成を示す展開図である。 従来における紙製箱の構成を示す下方斜視図である。 従来における紙製箱を折り畳んだ状態を示す斜視図である。
符号の説明
5、105 紙製箱
10、12、14、16、110、112、114、116 側面部
20、120 蓋部
30、130 底面部
32、34、36、38、132、134、136、138 底面片部
32a、36a、132a、136a 底面片部本体
32b、36b、132b、136b 折曲片部
40、50、60、70 二重折曲線
42、44、52、54、62、64、72、74 折曲線
44a、54a、64a、74a 直線状部
44b、44c、54b、54c、64b、64c、74b、74c 傾斜部

Claims (4)

  1. 紙製箱であって、
    紙製箱の側面を形成する方形状の第1側面部と、
    紙製箱の側面を形成し、第1側面部に折れ線を介して設けられた方形状の第2側面部と、
    紙製箱の側面を形成し、第2側面部に折れ線を介して設けられた第3側面部で、方形状を呈し第1側面部と略同大同形状の第3側面部と、
    紙製箱の側面を形成し、第3側面部に折れ線を介して設けられた第4側面部で、方形状を呈し第2側面部と略同大同形状の第4側面部と、
    紙製箱の底面を形成する底面部で、
    第1側面部の下端から第1二重折曲線を介して設けられた第1底面片部と、
    第2側面部の下端から第2二重折曲線を介して設けられ、相対する第4底面片部と掛止するための先端部を有するとともに、第1底面片部側の一部が折曲線を介して第1底面片部に固定されている第2底面片部と、
    第3側面部の下端から第3二重折曲線を介して設けられた第3底面片部と、
    第4側面部の下端から第4二重折曲線を介して設けられ、相対する第2底面片部と掛止するための先端部を有するとともに、第3底面片部側の一部が折曲線を介して第3底面片部に固定されている第4底面片部と、を有し、紙製箱の組立て状態においては、第2底面片部と第4底面片部とを互いに掛止させることにより略平板状に形成され、紙製箱を折り畳んだ状態では、4つの上記底面片部が4つの上記側面部により囲まれた空間内に収納される底面部と、
    を有し、
    上記各二重折曲線が、第1折曲線と第2折曲線とから形成され、
    上記第1折曲線が、上記側面部の下端に該下端に沿って直線状に形成され、
    上記第2折曲線が、第1折曲線よりも底面片部側に設けられ、その両側において、第1折曲線との間隔が第2折曲線の端部に行くに従い細くなる傾斜折曲線が設けられ、両側の傾斜折曲線間には、第1折曲線と略平行な直線状折曲線が設けられていることを特徴とする紙製箱。
  2. 紙製箱であって、
    紙製箱の側面を形成する方形状の第1側面部と、
    紙製箱の側面を形成し、第1側面部に折れ線を介して設けられた方形状の第2側面部と、
    紙製箱の側面を形成し、第2側面部に折れ線を介して設けられた第3側面部で、方形状を呈し第1側面部と略同大同形状の第3側面部と、
    紙製箱の側面を形成し、第3側面部に折れ線を介して設けられた第4側面部で、方形状を呈し第2側面部と略同大同形状の第4側面部と、
    紙製箱の底面を形成する底面部で、
    第1側面部の下端から第1二重折曲線を介して設けられた第1底面片部と、
    第2側面部の下端から第2二重折曲線を介して設けられ、相対する第4底面片部と掛止するための先端部を有するとともに、第1底面片部側の一部が折曲線を介して第1底面片部に固定されている第2底面片部と、
    第3側面部の下端から第3二重折曲線を介して設けられた第3底面片部と、
    第4側面部の下端から第4二重折曲線を介して設けられ、相対する第2底面片部と掛止するための先端部を有するとともに、第3底面片部側の一部が折曲線を介して第3底面片部に固定されている第4底面片部と、を有し、紙製箱の組立て状態においては、第2底面片部と第4底面片部とを互いに掛止させることにより略平板状に形成され、紙製箱を折り畳んだ状態では、4つの上記底面片部が4つの上記側面部により囲まれた空間内に収納される底面部と、
    を有し、
    上記各二重折曲線が、第1折曲線と第2折曲線とから形成され、
    上記第1折曲線が、上記側面部の下端に該下端に沿って直線状に形成され、
    上記第2折曲線が、第1折曲線よりも底面片部側に設けられ、少なくとも、第1二重折曲線の第2折曲線における第2二重折曲線側の端部分と、第2二重折曲線の第2折曲線における第1二重折曲線側の端部分と、第3二重折曲線の第2折曲線における第4二重折曲線側の端部分と、第4二重折曲線の第2折曲線における第3二重折曲線側の端部分とにおいて、第1折曲線との間隔が第2折曲線の端部に行くに従い細くなる傾斜折曲線が設けられ、上記各第2折曲線における傾斜折曲線以外の部分は、第1折曲線と略平行に設けられていることを特徴とする紙製箱。
  3. 上記各折曲線は、紙製箱の外側又は内側に罫線を形成することにより形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の紙製箱。
  4. 第4側面部が、糊代部を介して第1側面部に設けられていることを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の紙製箱。
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