本発明においては、仕切りと仕切りの外側の箱体(特に、筒状部分)を同時に製造することができ、該仕切りを1つのブランクで製造することができるとともに、該箱体(特に、筒状部分)を1つのブランクで形成することができる仕切りを有する組立体の製造方法を提供するという目的を以下のようにして実現した。
本発明に基づく仕切りを有する組立体としての収納箱(「キャリーボックス」としてもよい。他においても同じ)5は、手提げを有する収納箱であり、図1〜図9に示すように構成され、外側構成部10と、外側構成部10の内側に設けられた仕切り部60とを有している。外側構成部10と、仕切り部60とは、ともに1枚のシート状のブランク(具体的には、段ボール材(好適には、薄型段ボール材)又は厚紙)により形成されている。
外側構成部10は、図1〜図6、図8に示すように、スリーブ状部(筒状部)20と、底面部40と、上面部50とを有している。外側構成部10の展開状態は、図8に示すようになる。
ここで、スリーブ状部20は、糊代部(外側構成部用糊代部)22と、正面部(外側構成部用第1板状部)24と、右側面部(外側構成部用第2板状部)26と、背面部(外側構成部用第3板状部)28と、左側面部(外側構成部用第4板状部)30とを有している。収納箱5を組み立てた際には、正面部24と背面部28とは互いに平行となり、右側面部26と左側面部30とは互いに平行となり、スリーブ状部20は全体に四角筒状となる。
糊代部22は、略縦長長方形状を呈し、具体的には、縦長長方形状の上側と下側の一方の角部を斜めに欠切した形状を呈し、上下方向に帯状を呈している。糊代部22は、側面部30の外側の面に接着されている。すなわち、糊代部22の左右方向の幅A0は、仕切り部60の糊代部62の左右方向の幅B0よりも大きく形成されていて(A0>B0)、折れ線C2と折れ線C7とを合わせて糊代部22と糊代部62を配置した場合に(図10参照)、糊代部62よりも外側に突出した領域に接着剤塗布領域N1が設けられ、製造に際して、この接着剤塗布領域N1に接着剤が塗布される。具体的には、A0はB0の略2倍の大きさに形成され、糊代部22の正面部24とは反対側の半分の領域に接着剤塗布領域N1が形成される。
また、正面部24は、糊代部22の長手辺から折れ線C1(第1折れ線)を介して連設され、方形状を呈している。この正面部24には、ホットメルト糊塗布領域M1が設けられ、製造に際して、該ホットメルト糊塗布領域M1にホットメルト糊が塗布される。このホットメルト糊塗布領域M1は、正面部24の領域の右側面部26側の約1/3の領域に設けられる。つまり、正面部24は、仕切り部60の正面部66における本体部66a(切欠部が設けられていない部分)と接着するので、該本体部66a内の領域に対応する領域にホットメルト糊塗布領域M1が形成される。
また、右側面部26は、正面部24の糊代部22とは反対側の辺部から折れ線C2(第2折れ線)を介して連設され、方形状を呈している。なお、左側面部26と正面部24間の折れ線C2に沿って長穴状の開口部K1が形成されている。この開口部K1は、収納箱5を製造するに際して、折れ線C2を介して外側構成部10を折り曲げる際に、折曲げを容易とし、正確に折り曲げることができるようにしている。
また、背面部28は、右側面部26の正面部24とは反対側の辺部から折れ線C3(第3折れ線)を介して連設され、方形状を呈している。
また、左側面部30は、背面部28の右側面部26とは反対側の辺部から折れ線C4(第4折れ線)を介して連設され、方形状の一部を帯状に欠切した形状を呈している。すなわち、左側面部30には背面部28の反対側の辺部に沿って帯状(略台形形状の帯状)の切欠部K3が側面部30の上端から下端のやや上方位置に向けて形成されている。この切欠部K3は、収納箱5の製造に際して、仕切り部60の糊代部62が中間第2板部86に接着する領域を確保するために形成されている。なお、切欠部K3の左右方向の幅A5は、糊代部62の左右方向の長さB0と略同一(少なくともA5はB0以上)に形成され、また、糊代部22に接着領域を確保するために、幅A5は、外側構成部10の糊代部22の左右方向の長さA0よりも小さく形成されている(A5<A0)。なお、切欠部K3を形成する代わりに、切欠部K3の幅だけ左側面部30の左右方向の長さを短く形成し、左側面部30を方形状としてもよい。
また、左側面部30には、ホットメルト糊塗布領域M2が設けられ、製造に際して、該ホットメルト糊塗布領域M2にホットメルト糊が塗布される。このホットメルト糊塗布領域M2は、左側面部30の領域の背面部28側の半分の領域に設けられる。つまり、左側面部30は、仕切り部60の左側面部84と接着するので、該左側面部84内の領域に対応する領域にホットメルト糊塗布領域M2が形成される。
なお、左側面部30と背面部28間の折れ線C4に沿って長穴状の開口部K2が形成されている。この開口部K2は、収納箱5を製造するに際して、折れ線C4を介して外側構成部10を折り曲げる際に、折曲げを容易とし、正確に折り曲げることができるようにしている。
なお、折れ線C1と折れ線C2間の左右方向の長さ(正面部24の左右方向の長さ(最大長さ))A1(第1長さ)と、折れ線C3と折れ線C4間の左右方向の長さ(背面部28の左右方向の長さ(最大長さ))A3(第3長さ)とは略同一(同一としてもよい)に形成され、仕切り部60における基準長さ(長さB1、長さB3、長さB4、長さB5、長さB7、長さB9、長さB10)の略3倍(丁度3倍としてもよい)の長さとなっている。また、折れ線C2と折れ線C3間の左右方向の長さ(右側面部26の左右方向の長さ(最大長さ))A2(第2長さ)と、左側面部30における折れ線C4と折れ線C4とは反対側の端部間の左右方向の長さ(左側面部30の左右方向の長さ(最大長さ))A4(第4長さ)は略同一(同一としてもよい)に形成され、仕切り部60における基準長さ(長さB1、長さB3、長さB4、長さB5、長さB7、長さB9、長さB10)の略2倍(丁度2倍としてもよい)の長さとなっている。よって、長さA1と長さA3は、長さA2と長さA4の約3/2倍の長さを呈している。つまり、A1(A3)≒3/2×A2(A4)となっている。
また、正面部24と右側面部26と背面部28と左側面部30における上下方向の長さは略同一に形成されている。これにより、正面部24と背面部28とは略同大同形状に形成され、右側面部26と左側面部30とは略同大同形状に形成されている。また、正面部24〜左側面部30の上辺は直線状に形成され、その下辺も直線状に形成されている。なお、糊代部22の左右方向の幅A0は、当然、左側面部30の左右方向の長さA4よりも短く形成されている。
また、底面部40は、いわゆるB式底組タイプ(ふた差込底組タイプ)であり、正面部24の下辺から折れ線を介して連設された片部(第1片部)42と、右側面部26の下辺から折れ線を介して連設された片部(第2片部)44と、背面部28の下辺から折れ線を介して連設された片部(第3片部)46と、左側面部30の下辺から折れ線を介して連設された片部(第4片部)48とを組み合わせることにより構成され、収納箱5の組立て状態においては、略方形状を呈する。ここで、片部42は、正面部24の下辺から先端側に行くほど幅狭となる台形形状(等脚台形形状)の先端に両角にアールを設けた長方形状を組み合わせた形状を呈し、片部44は、右側面部26の下辺と直角をなす辺部を有する台形形状に1つの角部(右側面部26の下辺と直角をなす辺部とは反対側の角部)にアールを設けた長方形状を組み合わせた形状を呈し、片部46は、長方形状の背面部28の下辺とは反対側の辺部に沿って略長方形状の切欠部を設けた形状を呈し、片部48は、片部44と対称形状を呈している。収納箱5を組み立てた状態では、底面部40は、収納箱5の底面を構成し、底面部40を構成する各片部42〜48は、スリーブ状部20に対して直角となる。
また、上面部50は、上面本体部52、56と、係止部54、58とを有している。上面本体部52は、蓋部52−1と、把手部52−2とを有している。
蓋部52−1は、正面部24の上端から折れ線を介して連設され、長方形状を呈している。つまり、その長手方向の長さは正面部24の長手方向の長さと略同一であり、その短手方向の長さは、右側面部26や左側面部30の横方向の長さの略半分の長さとなっている。
また、把手部52−2は、蓋部52−1の先端から折れ線を介して連設され、略台形形状(両側に傾斜辺が形成された台形形状)を呈する把手本体部52−2aと、把手本体部52−2aの傾斜辺から突出して形成された突出片部52−2bとを有している。この把手本体部52−2aには略長方形状の開口部53が形成されている。また、突出片部52−2bは、係止部54、58が係止可能な形状に形成されている。
また、係止部54は、右側面部26の上端から折れ線を介して連設され、横方向の長さは右側面部26の横方向の幅と略同一に形成され、全体に略三角形状に形成されている。この係止部54には、右側面部26の上辺の方向と略直角に長穴状の開口部54aが形成され、この開口部54aに突出片部52−2b、56−2bが係止するように形成されている。
また、上面本体部56は、蓋部56−1と把手部56−2とを有し、上面本体部56の外形は、上面本体部52の外形と略同一に形成されている。
ここで、蓋部56−1は、背面部28の上端から折れ線を介して連設され、蓋部52−1と同一の構成となっている。
また、把手部56−2は、蓋部56−1の先端から折れ線を介して連設され、略台形形状(両側に傾斜辺が形成された台形形状)を呈する把手本体部56−2aと、把手本体部56−2aの傾斜辺から突出して形成された突出片部56−2bとを有している。この把手本体部56−2aには略コ字状の切込み57aが形成され、該切込み57aと蓋部56−1との境界線とで開口部53の外形と同様の形状を呈している。つまり、開口部53の外形における下側の直線状部分以外の部分に対応する切込みが切込み57aとなる。これにより、切込み57aと蓋部56−1との境界線により囲まれた領域が開口部53に係止される片部57となる。つまり、片部57は、蓋部56−1から凸状に連設されている。また、突出片部56−2bは、係止部54、58が係止可能な形状に形成されている。
また、係止部58は、左側面部30の上端から折れ線を介して連設され、係止部54と略同一に形成されている。この係止部58には、左側面部30の上辺の方向と略直角に長穴状の開口部58aが形成され、この開口部58aに突出片部52−2b、56−2bが係止するように形成されている。
収納箱5を組み立てた状態(図1、図2参照)では、蓋部52−1、56−1はスリーブ状部20に対して直角となり、片部57が開口部53に挿通されて把手部52−2、56−2が互いに重なった状態で、係止部54、58が把手部52−2、56−2に係止される。
次に、仕切り部60は、図6、図7に示すように、2つの四角形状の筒体を長手方向にずらしてつなげたような形状を呈するとともに、正面側と背面側とにおいて、略コ字状のスリット状の開口部により形成された連結部67、79が該四角形状の筒体の長手方向の略中央位置に設けられた形状を呈している。
仕切り部60の展開状態は図9に示すように構成され、糊代部(仕切り部用第1糊代部)62と、前側第1連結部(仕切り部用第1板状部)64と、正面部(仕切り部用第2板状部)66と、前側第2連結部(仕切り部用第9板状部)68と、糊代部(仕切り部用第2糊代部)70と、右側面部(仕切り部用第3板状部)72と、中間第1板部(仕切り部用第4板状部)74と、後側第1連結部(仕切り部用第5板状部)76と、背面部(仕切り部用第6板状部)78と、後側第2連結部(仕切り部用第10板状部)80と、糊代部(仕切り部用第3糊代部)82と、左側面部(仕切り部用第7板状部)84と、中間第2板部(仕切り部用第8板状部)86とを有している。なお、前側第2連結部68と糊代部70とで連結部67が構成され、後側第2連結部80と糊代部82とで連結部79が構成される。
糊代部62は、略縦長長方形状を呈し、具体的には、縦長長方形状の上側と下側の一方の角部を斜めに欠切した台形形状を呈し、上下方向に帯状を呈している。糊代部62には、接着剤塗布領域N2が設けられ、接着剤塗布領域N2に接着剤を塗布することにより、糊代部62は中間第2板部86に接着される。なお、糊代部62の左右方向の幅は、仕切り部60における基準長さ(後述)(外側構成部10の正面部24や背面部28の左右方向の長さA1、A3の約1/3の長さ)よりも小さく形成され、特に、糊代部22の左右方向の長さA0よりも小さく形成され、左側面部30の切欠部K3内に配置可能な大きさと形状を有している。つまり、糊代部62を中間第2板部86に接着する際に、外側構成部10の左側面部30に接触しない形状と大きさに形成されているとともに、外側構成部10と仕切り部60とを接着させた状態(図10参照)で糊代部22の上面に糊代部62が重なっている場合でも、接着剤塗布領域N1を確保できるようにしている。
また、前側第1連結部64は、糊代部62の長手辺から折れ線C5(第5折れ線)を介して連設され、方形状(具体的には、長方形状)に略方形状の切欠部を形成した形状を呈していて、全体に略コ字状を呈している。つまり、前側第1連結部64と正面部66とを含む矩形状の領域に略コ字状のスリット状の開口部K11が形成されているので、これにより、前側第1連結部64の正面部66側に切欠部が形成され、前側第1連結部64自体が略コ字状を呈している。
また、正面部66は、前側第1連結部64の糊代部62とは反対側の辺部から折れ線C6(第6折れ線)を介して連設され、略方形状(具体的には、略長方形状)に略方形状の切欠部を形成した形状を呈していて、全体に略コ字状を呈している。前側第1連結部64と正面部66とを含む矩形状の領域には、略コ字状のスリット状の開口部K11が形成されていて、該開口部K11の一対の基端位置を結ぶ折れ線(第13折れ線)C13と開口部K11とで囲まれた領域が連結部67となるので、正面部66としては、前側第1連結部64側に略方形状の切欠部が形成され、正面部66自体が略コ字状を呈している。この正面部66は、ホットメルト糊塗布領域M1により正面部24に接着される。つまり、正面部66において切欠部が形成されていない領域が本体部66aとなり、正面部66は、本体部66aから前側第1連結部64に向けて一対の突出部が形成された形状となっていて、この本体部66aがホットメルト糊塗布領域M1に塗布された接着剤を介して正面部24と接着される。
なお、開口部K11は、略コ字状に形成され、前側第1連結部64の領域から正面部66の領域にまで形成された一対のスリット状の開口部(第1スリット状開口部(横方向スリット状開口部としてもよい))と、該一対のスリット状の開口部の端部間を結び該一対のスリット状の開口部と直角のスリット状の開口部(第2スリット状開口部(縦方向スリット状開口部としてもよい))とから形成されている。一対の第1スリット状開口部は、水平方向に形成されている。
また、前側第2連結部68は、折れ線C13と開口部K11とで囲まれた領域に形成され、折れ線C13から連設されていて略方形状を呈している。
また、糊代部70は、折れ線C13と開口部K11とで囲まれた領域に形成され、前側第2連結部68の折れ線C13とは反対側の折れ線(第14折れ線)C14を介して連設されていて略台形形状を呈している。糊代部70には、接着剤塗布領域N3が設けられ、接着剤塗布領域N3に接着剤を塗布することにより、糊代部70は中間第2板部86に接着される。なお、仕切り部60の展開状態においては、折れ線C14は、折れ線C6と同一直線上に設けられている。
また、右側面部72は、正面部66の前側第1連結部64とは反対側の辺部から折れ線C7(第7折れ線)を介して連設され、略方形状(具体的には、略長方形状)を呈している。なお、正面部66と右側面部72の境界となる折れ線C7に沿って上端に切欠部K12が形成され下端に切欠部K13が形成されている。切欠部K12、K13は、帯状の長穴形状を呈している。切欠部K12、K13は、収納箱5を製造するに際して、折れ線C7を介して仕切り部60を折り曲げる際に、折曲げを容易とし、正確に折り曲げることができるようにしている。
また、中間第1板部74は、右側面部72の正面部66とは反対側の辺部から折れ線C8(第8折れ線)を介して連設され、方形状(具体的には、長方形状)を呈している。中間第1板部74の後側第1連結部76側の端部領域には、帯状の接着剤塗布領域N4が設けられ、製造に際してこの領域に接着剤が塗布される。この接着剤塗布領域N4は、折れ線C9に近接して折れ線C9に沿って形成され、縦長の帯状を呈している。この接着剤塗布領域N4には、中間第2板部86の端部が接着される。
また、後側第1連結部76は、中間第1板部74の右側面部72とは反対側の辺部から折れ線C9(第9折れ線)を介して連設され、方形状(具体的には、長方形状)に略方形状の切欠部を形成した形状を呈していて、全体に略コ字状を呈している。つまり、後側第1連結部76と背面部78とを含む矩形状の領域に略コ字状のスリット状の開口部K14が形成されているので、これにより、後側第1連結部76の背面部78側に切欠部が形成され、後側第1連結部76自体が略コ字状を呈している。つまり、後側第1連結部76は、前側第1連結部64と同様の構成となっている。
また、背面部78は、後側第1連結部76の中間第1板部74とは反対側の辺部から折れ線C10(第10折れ線)を介して連設され、略方形状(具体的には、略長方形状)に略方形状の切欠部を形成した形状を呈していて、全体に略コ字状を呈している。後側第1連結部76と背面部78とを含む矩形状の領域には、略コ字状のスリット状の開口部K14が形成されていて、該開口部K14の一対の基端位置を結ぶ折れ線(第15折れ線)C15と開口部K14とで囲まれた領域が連結部80となるので、背面部78としては、後側第1連結部76側に略方形状の切欠部が形成され、背面部78自体が略コ字状を呈している。つまり、背面部78において切欠部が形成されていない領域が本体部78aとなり、背面部78は、本体部78aから後側第1連結部76に向けて一対の突出部が形成された形状となっている。つまり、背面部78は、正面部66と同様の構成となっている。
また、後側第2連結部80は、折れ線C15と開口部K14とで囲まれた領域に形成され、折れ線C15から連設されていて略方形状を呈している。この後側第2連結部80は、前側第2連結部68と同様の構成となっている。
なお、開口部K14は、略コ字状に形成され、後側第1連結部76の領域から背面部78の領域にまで形成された一対のスリット状の開口部(第3スリット状開口部(横方向スリット状開口部としてもよい))と、該一対のスリット状の開口部の端部間を結び該一対のスリット状の開口部と直角のスリット状の開口部(第4スリット状開口部(縦方向スリット状開口部としてもよい))とから形成されている。一対の第3スリット状開口部は、水平方向に形成されている。
また、糊代部82は、折れ線C15と開口部K14とで囲まれた領域に形成され、後側第2連結部80の折れ線C15とは反対側の折れ線(第16折れ線)C16を介して連設されていて略台形形状を呈している。糊代部82には、接着剤塗布領域N5が設けられ、接着剤塗布領域N5に接着剤を塗布することにより、糊代部82は中間第2板部86に接着される。この糊代部82は、糊代部70と同様の構成となっている。なお、仕切り部60の展開状態においては、折れ線C16は、折れ線C10と同一直線上に設けられている。
また、左側面部84は、背面部78の後側第1連結部76とは反対側の辺部から折れ線C11(第11折れ線)を介して連設され、略方形状(具体的には、略長方形状)を呈している。なお、背面部78と左側面部84の境界となる折れ線C11に沿って上端に切欠部K15が形成され下端に切欠部K16が形成されている。切欠部K15、K16は、帯状の長穴形状を呈している。切欠部K15、K16は、収納箱5を製造するに際して、折れ線C11を介して仕切り部60を折り曲げる際に、折曲げを容易とし、正確に折り曲げることができるようにしている。この左側面部84は、ホットメルト糊塗布領域M2に塗布された接着剤より左側面部30に接着される。
また、中間第2板部86は、左側面部84の背面部78とは反対側の辺部から折れ線C12(第12折れ線)を介して連設され、略方形状を呈している。なお、中間第2板部86の先端の上側と下側の角部は、斜めに面取りされている。この中間第2板部86の先端は、接着剤塗布領域N4に塗布される接着剤により中間第1板部74に接着される。
なお、折れ線C5と折れ線C6間の左右方向の長さ(前側第1連結部64の左右方向の長さ(最大長さ))B1(第5長さ)と、折れ線C7と折れ線C8間の左右方向の長さ(右側面部72の左右方向の長さ(最大長さ))B3(第7長さ)と、折れ線C8と折れ線C9間の左右方向の長さ(中間第1板部74の左右方向の長さ)B4(第8長さ)と、折れ線C9と折れ線C10間の左右方向の長さ(後側第1連結部76の左右方向の長さ(最大長さ))B5(第9長さ)と、折れ線C11と折れ線C12間の左右方向の長さ(左側面部84の左右方向の長さ(最大長さ))B7(第11長さ)と、折れ線C13と折れ線C14間の左右方向の長さ(前側第2連結部68の左右方向の長さ)B9(第13長さ)と、折れ線C15と折れ線C16間の左右方向の長さ(後側第2連結部80の左右方向の長さ)B10(第14長さ)とは、略同一(同一としてもよい)に形成されていて、長さA1(A3)の約1/3(丁度1/3としてもよい)の長さに形成され、長さA2(A4)の約1/2(丁度1/2としてもよい)の長さに形成されている。これらの長さB1、長さB3、長さB4、長さB5、長さB7、長さB9、長さB10が基準長さとなる。
また、折れ線C6と折れ線C7間の左右方向の長さ(正面部66の左右方向の長さ(最大長さ))B2(第6長さ)と、折れ線C10と折れ線C11間の左右方向の長さ(背面部78の左右方向の長さ(最大長さ))B6(第10長さ)は、外側構成部10における長さA1(A3)の約2/3の長さに形成され、長さA2(A4)と略同一に形成され、長さB1、B3、B4、B5、B7(基準長さ)の約2倍(丁度2倍としてもよい)に形成されている。
また、中間第2板部86の左右方向の長さ(折れ線C12と折れ線C12とは反対側の端部間の長さ)B8は、中間第2板部86が中間第1板部74と接着されることから、背面部78の左右方向の長さB6よりも長く形成されている。つまり、長さB8は、B6よりも長く形成され、B6+B4よりも短く形成されている。
仕切り部60が以上のように構成されていることから、折れ線C2と折れ線C7とを合わせて外側構成部10の上面に仕切り部60を配置した場合に(図10参照)、折れ線C4と折れ線C11とが一致し、折れ線C1と折れ線C5とが一致し、折れ線C3と折れ線C9とが一致することになる。
また、仕切り部60を構成する部材で、連結部67、79以外の部材の上下方向の長さは略同一に形成され、スリーブ状部20を構成する各部(正面部24、右側面部26、背面部28、左側面部30)の上下方向の長さ以下の長さに形成されている。すなわち、仕切り部60を構成する部材で、連結部67、79以外の部材の上辺は同一直線上に形成され、その下辺も同一直線状に形成されている。
また、収納箱5を組み立てた状態(つまり、仕切り部60を組み立てた状態)では、仕切り部60は、図6、図7に示すように構成され、仕切り部60を外側から視認した際には、折れ線C6、C7、C8、C10、C11、C12、C13,C15が山折りとなり、折れ線C5、C9、C14、C16が谷折り線となる。
上記構成の収納箱5の製造方法について説明する。なお、図10〜図12において点線のハッチングは平面側からは見えない裏面側に領域が存在することを示している。
まず、図8に示す展開状態の外側構成部10と、図9に示す展開状態の仕切り部60を製造する。なお、折れ線箇所には、予め罫線を形成しておくことが好ましい。
まず、予め外側構成部10におけるホットメルト糊塗布領域M1、M2にホットメルト糊を塗布しておく。そして、外側構成部10を展開した状態で、かつ、完成時の外側の面が下側となるように配置し、外側構成部10の上面に、仕切り部60を展開した状態で、かつ、接着剤塗布領域N1、N2、N3、N4、N5が上側を向くように配置する。その際、図10に示すように、左右方向においては、仕切り部60の折れ線C7と外側構成部10の折れ線C2とが一致し、仕切り部60の折れ線C11と外側構成部10の折れ線C4とが一致するようにする。また、上下方向においては、仕切り部60の上辺の高さが外側構成部10のスリーブ状部20の上辺の高さよりもやや下側となるようにし、少なくとも、仕切り部60が上下方向に外側構成部10のスリーブ状部20からはみ出さないようにする。そして、ホットメルト糊が冷却して固化する前にホットメルト糊塗布領域M1、M2の領域を押圧して、ホットメルト糊塗布領域M1、M2の領域で外側構成部10と仕切り部60とを接着する(接着工程)。つまり、正面部66と正面部24とを接着し、左側面部84と左側面部30とを接着する。なお、仕切り部60における外側構成部10側の領域で、ホットメルト糊塗布領域M1、M2に塗布されたホットメルト糊が接着する領域にホットメルト糊を塗布してもよい。また、正面部66と正面部24とを接着する代わりに、右側面部72と右側面部26とを接着してもよく、また、正面部66と正面部24とを接着するとともに、右側面部72と右側面部26とを接着してもよい。また、左側面部84と左側面部30を接着する代わりに、背面部78と背面部28を接着してもよく、また、左側面部84と左側面部30を接着するとともに、背面部78と背面部28を接着してもよい。
その後、外側構成部10の接着剤塗布領域N1と、仕切り部60の接着剤塗布領域N2、N3、N4、N5に接着剤を塗布する(接着剤塗布工程)。なお、接着剤塗布領域N4の代わりに、中間第2板部86の端部領域で接着剤塗布領域N4が接着する領域に接着剤塗布領域を設けて接着剤を塗布してもよく、また、接着剤塗布領域N5の代わりに、中間第2板部86の領域で接着剤塗布領域N5が接着する領域に接着剤塗布領域を設けて接着剤を塗布してもよい。
その後、外側構成部10における折れ線C4よりも外側の部分(つまり、左側面部30)を折れ線C4を中心に折り返すとともに、仕切り部60における折れ線C11よりも外側の部分(左側面部84と中間第2板部86)を折れ線C11を中心に折り返して(図11参照)、該折り返した部分の少なくとも接着剤塗布領域N4の箇所と接着剤塗布領域N5の箇所を上側から押圧する。すると、中間第2板部86と中間第1板部74とが接着し、中間第2板部86と糊代部82とが接着される(第2接着工程)。なお、折れ線C4と折れ線C11とが一致するので、外側構成部10と仕切り部60とを同時に折り畳むことができる。
その後、外側構成部10における折れ線C2よりも外側の部分(つまり、正面部24と糊代部22)を折れ線C2を中心に折り返すとともに、仕切り部60における折れ線C7よりも外側の部分(正面部66と前側第1連結部64と糊代部62と連結部67)を折れ線C7を中心に折り返して(図12参照)、該折り返した部分の少なくとも接着剤塗布領域N1の箇所と、接着剤塗布領域N2の箇所と、接着剤塗布領域N3の箇所を上側から押圧する。すると、糊代部62が中間第2板部86に接着され、糊代部70が中間第2板部86に接着され、さらに、糊代部22が左側面部30に接着される(第3接着工程)。なお、折れ線C2と折れ線C7とが一致するので、外側構成部10と仕切り部60とを同時に折り畳むことができる。また、左側面部30には、仕切り部60の糊代部62が中間第2板部86に接着する領域を確保するために切欠部K3が形成されているので、左側面部30が、糊代部62が中間第2板部86に接着する際の支障となることがない。
以上のようにして、収納箱5が形成されるが、上記のように製造された段階では、図4に示すように、収納箱5を平板状に折り畳んだ状態で形成される。なお、上記の製造は、組立て装置により自動で製造される。
なお、上記の製造工程において、第2接着工程と第3接着工程において、それらの直前に接着すべき接着剤塗布領域に接着剤を塗布するようにしてもよい。つまり、第2接着工程の前には、接着剤塗布領域N4、N5のみに接着剤を塗布し、第3接着工程の前に、第2接着剤塗布工程として、接着剤塗布領域N1、N2、N3に接着剤を塗布するようにしてもよい。
上記のように製造された収納箱5の使用方法について説明する。収納箱5を保管又は運搬する際には、図4に示すように収納箱5を折り畳んだ状態としておく。収納箱5を折り畳んだ状態では、正面部24と左側面部30とが1つの板状を呈するとともに、右側面部26と背面部28とが1つの板状を呈していて、正面部24及び左側面部30は、右側面部26及び背面部28と略平行となっている。また、仕切り部60においても、糊代部62と、前側第1連結部64と、正面部66と、左側面部84と、中間第2板部86とが1つの板状を呈するとともに、右側面部72と、中間第1板部74と、後側第1連結部76と、背面部78とが1つの板状を呈していて、全体に平板状に折り畳まれた状態となっている。
次に、収納箱5を使用する際には、外側構成部10のスリーブ状部20について、隣接する部材が互いに直角となるようにして四角筒状とし、底面部40を組み立てる。底面部40の組立てに際しては、片部46の下側に片部44、48を配置し、それらの下方から片部42を上方に押し込むようにして底面部40を組み立てる。
なお、底面部40を組み立てるに際して、予めスリーブ状部20を筒状にした場合の内径と略同一の方形状の板状部を用意しておき、スリーブ状部20の底面部40の側から該板状部を配置した後に、底面部40を組み立てて、外側構成部10の内底面に板状部を配置することにより、底面部40の強度を高めるようにするのが好ましい。
スリーブ状部20を四角筒状に組み立てると、これに伴い、仕切り部60も図6、図7に示す状態に組み立てられ、中間第1板部74と中間第2板部86とからなる中央板部73が、正面部66及び背面部78と平行になり、前側第1連結部64と前側第2連結部68と右側面部72とが中央板部73に対して直角となり、後側第1連結部76と後側第2連結部80と左側面部84とが中央板部73に対して直角となる。なお、この中央板部73の左右方向の長さは、正面部24や背面部28の左右方向の長さと略同一となっている。
そして、前側第1連結部64は、中央板部73の左右方向の長さにおける左側面側から略1/3の位置にあり、前側第2連結部68は、中央板部73の左右方向の長さにおける右側面側から1/3の位置にある。また、後側第1連結部76は、中央板部73の左右方向の長さにおける右側面側から略1/3の位置にあり、後側第2連結部80は、中央板部73の左右方向の長さにおける左側面側から1/3の位置にある。
すると、外側構成部10の内部には、仕切り部60により仕切られた6つの収納空間が形成されるので、これらの収納空間に被収納物を収納する。
外側構成部10内に被収納物を収納したら、上面部50を閉状態とする。すなわち、蓋部52−1、56−1を閉じるとともに、把手部52−2、56−2同士を重ねて係止部54、58を係止させる。
上面部50を閉状態としたら、把手部52−2、56−2を手に持って、収納箱5を持ち運ぶ。なお、収納箱5に収納された被収納物を取り出す場合には、上記と逆の操作により上面部50を開状態にして被収納物を取り出せばよい。
以上のように、本実施例の収納箱5の製造においては、外側構成部と仕切り部とを同時に製造することができ、外側構成部の製造工程と仕切り部の製造工程とを別々に設ける必要がない。特に、外側構成部10と仕切り部60とをともに展開状態にして貼り合わせた後に、所定の接着剤塗布領域に接着剤を塗布して所定の片部を折り返すことにより製造することができ、極めて容易に製造することができる。
また、仕切り部を1つのブランクで製造することができるので、仕切り部の製造に際して手間が掛からず容易に製造することができる。また、外側構成部を1つのブランクで形成することができるので、外側構成部の見栄えや強度に支障を来すことがない。
なお、上記の説明においては、図10に示すように、外側構成部10の糊代部22を平面視で左右方向の右端に配置した状態で製造するものとして説明したが、図10における外側構成部10の表裏を逆にして糊代部22を左右方向の左端に配置し、同様に、仕切り部60も図10の状態に対して表裏逆にして、上記と同様に、折れ線C2とC7を一致させるとともに折れ線C4と折れ線C11を一致させて外側構成部10の上面に設置して、製造してもよい。
本発明に基づく実施例2の仕切りを有する組立体としての収納箱105について、図13〜図25を使用して説明する。収納箱105は、手提げを有する収納箱であり、図13〜図21に示すように構成され、外側構成部110と、外側構成部110の内側に設けられた仕切り部160とを有している。外側構成部110と、仕切り部160とは、ともに1枚のシート状のブランク(具体的には、段ボール材(好適には、薄型段ボール材)又は厚紙)により形成されている。
外側構成部110は、図13〜図18に示すように、スリーブ状部(筒状部)120と、底面部140と、上面部150とを有している。外側構成部110の展開状態は、図20に示すようになる。
ここで、スリーブ状部120は、スリーブ状部20と同様の構成であり、糊代部(外側構成部用糊代部)122と、正面部(外側構成部用第1板状部)124と、右側面部(外側構成部用第2板状部)126と、背面部(外側構成部用第3板状部)128と、左側面部(外側構成部用第4板状部)130とを有している。
糊代部122の構成は、糊代部22と同様であり、正面部124の構成は、正面部24と同様であり、右側面部126の構成は、右側面部26と同様であり、背面部128の構成は、背面部28と同様であるので、詳しい説明を省略する。
なお、左側面部130の構成は、左側面部30と同様であるが、左側面部130に形成された切欠部K3が左側面部30における切欠部K3とは異なる。つまり、仕切り部160における糊代部162は、仕切り部60における糊代部62よりも高さ方向に短く形成されているので、糊代部162の高さ方向の長さに合わせて切欠部K3も短く形成されている。
また、上記実施例1の場合と同様に、右側面部126と正面部124間の折れ線C2に沿って長穴状の開口部K1が形成され、また、左側面部130と背面部128間の折れ線C4に沿って長穴状の開口部K2が形成されている。これらの開口部K1、K2は、収納箱105を製造するに際して、折れ線C2や折れ線C4を介して外側構成部110を折り曲げる際に、折曲げを容易とし、正確に折り曲げることができるようにしている。
また、底面部140は、いわゆるワンタッチ底組タイプであり、2箇所が糊付けされて構成されたものであり、正面部124の下辺から折れ線を介して連設された片部(第1片部)142と、右側面部126の下辺から折れ線を介して連設された片部(第2片部)144と、背面部128の下辺から折れ線を介して連設された片部(第3片部)146と、左側面部130の下辺から折れ線を介して連設された片部(第4片部)148とを組み合わせることにより構成され、収納箱105の組立て状態においては、略方形状を呈する。
ここで、片部142は、略長方形状に形成され、片部142の上面の一部が外側構成部110の内底面の一部を形成している。また、片部142の角部(正面部124と右側面部126の境界位置の角部)の位置からは片部142の正面部124との境界をなす辺部に対して斜めに折れ線143a(この折れ線143aは、上面側が山折れ線となっている)が形成され、片部142は、折れ線143aを介して本体部(第1本体部)142aと先端部(第1先端部)142bとに区画される。本体部142aの先端の先端部142b側には、他方の本体部146aと互いに係止するように切欠部143bが形成されている。先端部142bの上面は、接着剤塗布領域M3に塗布された接着剤により片部144の下面に接着されている。
また、片部144は、右側面部126の下端から折れ線を介して連設され、先端側にいくほど幅狭となる略台形形状に形成され、その上面の一部が外側構成部110の内底面の一部を形成している。
また、片部146は、背面部128の下端から折れ線を介して連設され、片部142と同様に構成され、特に、底面部140の組立て状態においては、片部142と点対称に形成されている。つまり、片部146は、略長方形状に形成され、片部146の上面の一部が外側構成部110の内底面の一部を形成している。また、片部146の角部(背面部128と左側面部130の境界位置の角部)の位置からは片部146の背面部128との境界をなす辺部に対して斜めに折れ線147a(この折れ線147aは、上面側が山折れ線となっている)が形成され、片部146は、折れ線147aを介して本体部(第2本体部)146aと先端部(第2先端部)146bとに区画される。本体部146aの先端の先端部146b側には、他方の本体部142aと互いに係止するように切欠部147bが形成されている。先端部146bの上面は、接着剤塗布領域M4に塗布された接着剤により片部148の下面に接着されている。
また、片部148は、左側面部130の下端から折れ線を介して連設され、先端側にいくほど幅狭となる略台形形状に形成され、その上面の一部が外側構成部110の内底面の一部を形成している。この片部148は、片部144と同様の構成であり、底面部140の組立て状態においては、片部144と点対称に形成されている。
また、上面部150は、実施例1における上面部50と同様の構成であり、上面本体部152、156と、係止部154、158とを有している。
上面本体部152は、蓋部152−1と、把手部152−2とを有しており、蓋部152−1は、蓋部52−1と同様の構成であり、把手部152−2は、把手部52−2と同様の構成であるので、詳しい説明を省略する。なお、把手部152−2は、把手部52−2と同様に、蓋部152−1の先端から折れ線を介して連設され、略台形形状(両側に傾斜辺が形成された台形形状)を呈する把手本体部152−2aと、把手本体部152−2aの傾斜辺から突出して形成された突出片部152−2bとを有している。この把手部152−2には、開口部153が形成されている。
また、係止部154は、係止部54と同様の構成であり、全体に略三角形状に形成されていて、右側面部126の上辺の方向と略直角に長穴状の開口部154aが形成され、この開口部154aに突出片部152−2b、156−2bが係止するように形成されている。
また、上面本体部156は、蓋部156−1と、把手部156−2とを有しており、蓋部156−1は、蓋部56−1と同様の構成であり、把手部156−2は、把手部56−2と同様の構成であるので、詳しい説明を省略する。なお、把手部156−2は、把手部56−2と同様に、蓋部156−1の先端から折れ線を介して連設され、略台形形状(両側に傾斜辺が形成された台形形状)を呈する把手本体部156−2aと、把手本体部156−2aの傾斜辺から突出して形成された突出片部156−2bとを有している。また、蓋部156−1からは片部157が凸状に連設されている。
また、係止部158は、係止部58と同様の構成であり、全体に略三角形状に形成されていて、左側面部130の上辺の方向と略直角に長穴状の開口部158aが形成され、この開口部158aに突出片部152−2b、156−2bが係止するように形成されている。
収納箱105を組み立てた状態(図13、図14参照)では、蓋部152−1、156−1はスリーブ状部120に対して直角となり、片部157が開口部153に挿通された状態で把手部152−2、156−2が互いに重なった状態で、係止部154、158が把手部152−2、156−2に係止される。
次に、仕切り部160は、図18、図19に示すように、2つの四角形状の筒体を長手方向にずらしてつなげたような形状を呈するとともに、正面側と背面側とにおいて、略コ字状のスリット状の開口部により形成された連結部167、179が該四角形状の筒体の長手方向の略中央位置に設けられた形状を呈している。
仕切り部160の展開状態は図21に示すように構成され、糊代部(仕切り部用第1糊代部)162と、前側第1連結部(仕切り部用第1板状部)164と、正面部(仕切り部用第2板状部)166と、前側第2連結部(仕切り部用第9板状部)168と、糊代部(仕切り部用第2糊代部)170と、右側面部(仕切り部用第3板状部)172と、中間第1板部(仕切り部用第4板状部)174と、後側第1連結部(仕切り部用第5板状部)176と、背面部(仕切り部用第6板状部)178と、後側第2連結部(仕切り部用第10板状部)180と、糊代部(仕切り部用第3糊代部)182と、左側面部(仕切り部用第7板状部)184と、中間第2板部(仕切り部用第8板状部)186とを有している。なお、前側第2連結部168と糊代部170とで連結部167が構成され、後側第2連結部180と糊代部182とで連結部179が構成される。
この仕切り部160の構成は、仕切り部60と略同様であるが、実施例1における仕切り部60では、連結部67、79以外の部材の上下方向の長さは略同一に形成されていて、仕切り部60を構成する部材で、連結部67、79以外の部材の上辺は同一直線上に形成され、その下辺も同一直線状に形成されているのに対して、本実施例の仕切り部160では、連結部167、179を除く仕切り部160を構成する部材で、前側第1連結部164と正面部166と後側第1連結部176と背面部178以外の部材の上下方向の長さは略同一ではなく、連結部167、179を除く仕切り部160を構成する部材で、前側第1連結部164と正面部166と後側第1連結部176と背面部178以外の部材の上辺は同一直線上に形成されているものの、その下辺は同一直線状に形成されてはいない。
すなわち、糊代部162と、右側面部172と、中間第1板部174と、左側面部184と、中間第2板部186の上下方向の長さ(最大長さ)は、正面部166と背面部178の上下方向の長さ(最大長さ)よりも短く形成され、糊代部162と、右側面部172と、中間第1板部174と、左側面部184と、中間第2板部186の上下方向の長さ(最大長さ)は、略同一に形成されている。正面部166の上下方向の長さ(最大長さ)は、背面部178の上下方向の長さ(最大長さ)と略同一に形成されている。また、前側第1連結部164の下辺と、後側第1連結部176の下辺とは、水平方向に対して傾斜して形成されている。
すなわち、糊代部162は、略縦長長方形状を呈し、具体的には、縦長長方形状の上側と下側の一方の角部を斜めに欠切した台形形状を呈し、上下方向に帯状を呈している。糊代部162には、接着剤塗布領域N2が設けられ、接着剤塗布領域N2に接着剤を塗布することにより、糊代部162は中間第2板部186に接着される。なお、糊代部162の左右方向の幅は、外側構成部110の正面部124や背面部128の左右方向の長さA1、A3の約1/3よりも小さく形成され、特に、糊代部122の左右方向の長さA0よりも小さく形成され、左側面部130の切欠部K3内に配置可能な大きさと形状を有している。
また、前側第1連結部164は、糊代部162の長手辺から折れ線C5(第5折れ線)を介して連設され、台形形状に略台形形状の切欠部を形成した形状を呈している。つまり、正面部166と前側第1連結部164とを含む矩形状の領域に略コ字状のスリット状の開口部K11が形成されているので、これにより、前側第1連結部164の正面部166側に切欠部が形成され、前側第1連結部164自体が略コ字状を呈している。前側第1連結部164の下辺は、糊代部162から正面部166に向けて下方に傾斜した直線となっている。
また、正面部166は、前側第1連結部164の糊代部162とは反対側の辺部から折れ線C6(第6折れ線)を介して連設され、略方形状(具体的には、略長方形状)に略方形状の切欠部を形成した形状を呈していて、全体に略コ字状を呈している。正面部166と前側第1連結部164とを含む矩形状の領域には、略コ字状のスリット状の開口部K11が形成されていて、該開口部K11の一対の基端位置を結ぶ折れ線(第13折れ線)C13と開口部K11とで囲まれた領域が連結部167となるので、正面部166としては、前側第1連結部164側に略方形状の切欠部が形成され、正面部166自体が略コ字状を呈している。この正面部166は、ホットメルト糊塗布領域M1により正面部124に接着される。なお、正面部166の下端の右側面部172側の角部は、斜めに面取りして形成されている。
なお、開口部K11は、略コ字状に形成され、前側第1連結部164の領域から正面部166の領域にまで形成された一対のスリット状の開口部(第1スリット状開口部(横方向スリット状開口部としてもよい))と、該一対の第1スリット状開口部の端部間を結び左右方向に対して略直角に形成されたスリット状の開口部(第2スリット状開口部(縦方向スリット状開口部としてもよい))とから形成されている。なお、一対の第1スリット状開口部における上側の第1スリット状開口部は水平方向に形成され、下側の第1スリット状開口部は、水平方向のスリット状の開口部と、該第2スリット状開口部の下端から斜め下方に形成され、該水平方向のスリット状の開口部につながる傾斜したスリット状の開口部から形成されている。なお、正面部166の下端の右側面部172側の角部は、斜めに面取りして形成されている。
また、前側第2連結部168は、折れ線C13と開口部K11とで囲まれた領域に形成され、折れ線C13から連設されていて略方形状を呈している。
また、糊代部170は、折れ線C13と開口部K11とで囲まれた領域に形成され、前側第2連結部168の折れ線C13とは反対側の折れ線(第14折れ線)C14を介して連設されていて略台形形状を呈している。糊代部170には、接着剤塗布領域N3が設けられ、接着剤塗布領域N3に接着剤を塗布することにより、糊代部170は中間第2板部186に接着される。なお、仕切り部160の展開状態においては、折れ線C14は、折れ線C6と同一直線上に設けられている。
また、右側面部172は、正面部166の前側第1連結部164とは反対側の辺部から折れ線C7(第7折れ線)を介して連設され、略方形状(具体的には、略長方形状)を呈している。この右側面部172の上下方向の長さは、正面部166の上下方向の長さよりも短く形成されている。なお、正面部166と右側面部172の境界となる折れ線C7に沿って上端に切欠部K12が形成され下端に切欠部K13が形成されている。切欠部K12、K13は、帯状の長穴形状を呈している。
また、中間第1板部174は、右側面部172の正面部166とは反対側の辺部から折れ線C8(第8折れ線)を介して連設され、方形状(具体的には、長方形状)を呈している。中間第1板部174の後側第1連結部176側の端部領域には、帯状の接着剤塗布領域N4が設けられ、製造に際してこの領域に接着剤が塗布される。この接着剤塗布領域N4は、折れ線C9に接していて、縦長の帯状を呈している。この接着剤塗布領域N4には、中間第2板部186の端部が接着される。
また、後側第1連結部176は、中間第1板部174の右側面部172とは反対側の辺部から折れ線C9(第9折れ線)を介して連設され、台形形状に略台形形状の切欠部を形成した形状を呈している。つまり、後側第1連結部176と背面部178とを含む矩形状の領域に略コ字状のスリット状の開口部K14が形成されているので、これにより、後側第1連結部176の背面部178側に切欠部が形成され、後側第1連結部176自体が略コ字状を呈している。つまり、後側第1連結部176は、前側第1連結部164と同様の構成となっている。後側第1連結部176の下辺は、中間第1板部174から背面部178に向けて下方に傾斜した直線となっている。
また、背面部178は、後側第1連結部176の中間第1板部174とは反対側の辺部から折れ線C10(第10折れ線)を介して連設され、略方形状(具体的には、略長方形状)に略方形状の切欠部を形成した形状を呈していて、全体に略コ字状を呈している。後側第1連結部176と背面部178とを含む矩形状の領域には、略コ字状のスリット状の開口部K14が形成されていて、該開口部K14の一対の基端位置を結ぶ折れ線(第15折れ線)C15と開口部K14とで囲まれた領域が連結部180となるので、背面部178としては、後側第1連結部176側に略方形状の切欠部が形成され、背面部178自体が略コ字状を呈している。つまり、背面部178は、正面部166と同様の構成となっている。なお、背面部178の下端の左側面部184側の角部は、斜めに面取りして形成されている。
また、後側第2連結部180は、折れ線C15と開口部K14とで囲まれた領域に形成され、折れ線C15から連設されていて略方形状を呈している。この後側第2連結部180は、前側第2連結部168と同様の構成となっている。
なお、開口部K14は、略コ字状に形成され、後側第1連結部176の領域から背面部178の領域にまで形成された一対のスリット状の開口部(第3スリット状開口部(横方向スリット状開口部としてもよい))と、該一対の第3スリット状開口部の端部間を結び左右方向に対して略直角に形成されたスリット状の開口部(第4スリット状開口部(縦方向スリット状開口部としてもよい))とから形成されている。なお、一対の第3スリット状開口部における上側の第3スリット状開口部は水平方向に形成され、下側の第3スリット状開口部は、水平方向のスリット状の開口部と、該第4スリット状開口部の下端から斜め下方に形成され、該水平方向のスリット状の開口部につながる傾斜したスリット状の開口部から形成されている。なお、背面部178の下端の左側面部184側の角部は、斜めに面取りして形成されている。
また、糊代部182は、折れ線C15と開口部K14とで囲まれた領域に形成され、後側第2連結部180の折れ線C15とは反対側の折れ線(第16折れ線)C16を介して連設されていて略台形形状を呈している。糊代部182には、接着剤塗布領域N5が設けられ、接着剤塗布領域N5に接着剤を塗布することにより、糊代部182は中間第2板部186に接着される。この糊代部182は、糊代部170と同様の構成となっている。なお、仕切り部160の展開状態においては、折れ線C16は、折れ線C10と同一直線上に設けられている。
また、左側面部184は、背面部178の後側第1連結部176とは反対側の辺部から折れ線C11(第11折れ線)を介して連設され、略方形状(具体的には、略長方形状)を呈している。なお、背面部178と左側面部184の境界となる折れ線C11に沿って上端に切欠部K15が形成され下端に切欠部K16が形成されている。切欠部K15、K16は、帯状の長穴形状を呈している。この左側面部184は、ホットメルト糊塗布領域M2により左側面部130に接着される。
また、中間第2板部186は、左側面部184の背面部178とは反対側の辺部から折れ線C12(第12折れ線)を介して連設され、略方形状を呈している。なお、中間第2板部186の先端の上側と下側の角部は、斜めに面取りされている。この中間第2板部186の先端は、接着剤塗布領域N4に塗布される接着剤により中間第1板部174に接着される。
なお、上記実施例1の場合と同様に、折れ線C5と折れ線C6間の左右方向の長さ(前側第1連結部164の左右方向の長さ(最大長さ))B1(第5長さ)と、折れ線C7と折れ線C8間の左右方向の長さ(右側面部172の左右方向の長さ(最大長さ))B3(第7長さ)と、折れ線C8と折れ線C9間の左右方向の長さ(中間第1板部174の左右方向の長さ)B4(第8長さ)と、折れ線C9と折れ線C10間の左右方向の長さ(後側第1連結部176の左右方向の長さ(最大長さ))B5(第9長さ)と、折れ線C11と折れ線C12間の左右方向の長さ(左側面部184の左右方向の長さ(最大長さ))B7(第11長さ)と、折れ線C13と折れ線C14間の左右方向の長さ(前側第2連結部168の左右方向の長さ)B9(第13長さ)と、折れ線C15と折れ線C16間の左右方向の長さ(後側第2連結部180の左右方向の長さ)B10(第14長さ)とは、略同一に形成されていて、外側構成部110における長さA1(A3)の約1/3(丁度1/3としてもよい)の長さに形成され、長さA2(A4)の約1/2(丁度1/2としてもよい)の長さに形成されている。これらの長さB1、長さB3、長さB4、長さB5、長さB7、長さB9、長さB10が基準長さとなる。
また、折れ線C6と折れ線C7間の左右方向の長さ(正面部166の左右方向の長さ(最大長さ))B2(第6長さ)と、折れ線C10と折れ線C11間の左右方向の長さ(背面部178の左右方向の長さ(最大長さ))B6(第10長さ)は、長さA1(A3)の約2/3の長さに形成され、長さA2(A4)と略同一に形成され、長さB1、B3、B4、B5、B7(基準長さ)の約2倍(丁度2倍としてもよい)に形成されている。
また、中間第2板部186の左右方向の長さ(折れ線C12と折れ線C12とは反対側の端部間の長さ)B8は、中間第2板部186が中間第1板部174と接着されることから、背面部178の左右方向の長さB6よりも長く形成されている。つまり、長さB8は、B6よりも長く形成され、B6+B4よりも短く形成されている。
仕切り部160が以上のように構成されていることから、折れ線C2と折れ線C7とを合わせて外側構成部110の上面に仕切り部160を配置した場合に(図22参照)、折れ線C4と折れ線C11とが一致し、折れ線C1と折れ線C5とが一致することになる。
また、収納箱105を組み立てた状態(つまり、仕切り部160を組み立てた状態)では、仕切り部160は、図18、図19に示すように構成され、仕切り部160を外側から視認した際には、折れ線C6、C7、C8、C10、C11、C12、C13,C15が山折りとなり、折れ線C5、C9、C14、C16が谷折り線となる。
仕切り部160は上記のように構成され、特に、右側面部172と、中間第1板部174と、左側面部184と、中間第2板部186の上下方向の長さ(最大長さ)は、正面部166と背面部178の上下方向の長さ(最大長さ)よりも短く形成されているが、これは、収納箱105を折り畳んだ状態とする際に、略平板状の底面部140が畳まれて起立してくるが、底面部140が起立する際の支障とならないようにするために上記のように構成されているのである。特に、片部142における本体部142aと、片部146における本体部146aとが起立する際に支障とならないようにしている。
上記構成の収納箱105の製造方法について説明する。なお、図22〜図25において点線のハッチングは平面側からは見えない裏面側に領域が存在することを示している。
まず、図20に示す展開状態の外側構成部110と、図21に示す展開状態の仕切り部160を製造する。なお、折れ線箇所には、予め罫線を形成しておくことが好ましい。
まず、予め外側構成部110におけるホットメルト糊塗布領域M1、M2にホットメルト糊を塗布しておく。そして、外側構成部110を展開した状態で、かつ、完成時の外側の面が下側となるように配置し、外側構成部110の上面に、仕切り部160を展開した状態で、かつ、糊付け領域N1、N2が上側を向くように配置する。その際、図22に示すように、左右方向においては、仕切り部160の折れ線C7と外側構成部110の折れ線C2とが一致し、仕切り部160の折れ線C11と外側構成部110の折れ線C4とが一致するようにする。また、上下方向においては、仕切り部160の上辺の高さが外側構成部110のスリーブ状部120の上辺の高さよりもやや下側となるようにし、少なくとも、仕切り部160が上下方向に外側構成部110のスリーブ状部120からはみ出さないようにする。そして、ホットメルト糊が冷却して固化する前にホットメルト糊塗布領域M1、M2の領域を押圧して、ホットメルト糊塗布領域M1、M2の領域で外側構成部110と仕切り部160とを接着する(接着工程)。つまり、正面部166と正面部124とを接着し、左側面部184と左側面部130とを接着する。なお、仕切り部160における外側構成部110側の領域で、ホットメルト糊塗布領域M1、M2に塗布されたホットメルト糊が接着する領域にホットメルト糊を塗布してもよい。また、正面部166と正面部124とを接着する代わりに、右側面部172と右側面部126とを接着してもよく、また、正面部166と正面部124とを接着するとともに、右側面部172と右側面部126とを接着してもよい。また、左側面部184と左側面部130を接着する代わりに、背面部178と背面部128を接着してもよく、また、左側面部184と左側面部130を接着するとともに、背面部178と背面部128を接着してもよい。
その後、図23に示すように、底面部140を構成する各片部をスリーブ状部120に対して折り曲げるとともに、片部142、146における先端部を折り曲げる(折曲工程)。すなわち、片部142を正面部124に対して折り曲げ、片部144を右側面部126に対して折り曲げ、片部146を背面部128に対して折り曲げ、片部148を左側面部130に対して折り曲げ、さらに、片部142において、先端部142bを本体部142aに対して折り曲げ、片部146において、先端部146bを本体部146aに対して折り曲げる。
その後、外側構成部110の接着剤塗布領域N1、M3、M4と、仕切り部160の接着剤塗布領域N2、N3、N4、N5に接着剤を塗布する(接着剤塗布工程)。なお、接着剤塗布領域N4の代わりに、中間第2板部186の端部領域で接着剤塗布領域N4が接着する領域に接着剤塗布領域を設けて接着剤を塗布してもよく、また、接着剤塗布領域N5の代わりに、中間第2板部186の領域で接着剤塗布領域N5が接着する領域に接着剤塗布領域を設けて接着剤を塗布してもよく、また、接着剤塗布領域M3の代わりに、片部144の領域で先端部142bが接着する領域に接着剤塗布領域を設けて接着剤を塗布してもよく、接着剤塗布領域M4の代わりに、片部148の領域で先端部146bが接着する領域に接着剤塗布領域を設けて接着剤を塗布してもよい。
その後、外側構成部110における折れ線C4よりも外側の部分(つまり、左側面部130)を折れ線C4を中心に折り返すとともに、仕切り部160における折れ線C11よりも外側の部分(左側面部184と中間第2板部186)を折れ線C11を中心に折り返して(図24参照)、該折り返した部分の少なくとも接着剤塗布領域N4の箇所と接着剤塗布領域N5の箇所と接着剤塗布領域M4の箇所を上側から押圧する。すると、中間第2板部186と中間第1板部174とが接着し、中間第2板部186と糊代部182とが接着し、先端部146bと片部148とが接着される(第2接着工程)。なお、折れ線C4と折れ線C11とが一致するので、外側構成部110と仕切り部160とを同時に折り畳むことができる。
その後、外側構成部110における折れ線C2よりも外側の部分(つまり、正面部124と糊代部122)を折れ線C2を中心に折り返すとともに、仕切り部160における折れ線C7よりも外側の部分(正面部166と前側第1連結部164と糊代部162と連結部167)を折れ線C7を中心に折り返して(図25参照)、該折り返した部分の少なくとも接着剤塗布領域N1の箇所と、接着剤塗布領域N2の箇所と、接着剤塗布領域N3の箇所と、接着剤塗布領域M3の箇所を上側から押圧する。すると、糊代部162が中間第2板部186に接着され、糊代部170が中間第2板部186に接着され、さらに、糊代部122が左側面部130に接着され、先端部142bと片部144とが接着される(第3接着工程)。なお、折れ線C2と折れ線C7とが一致するので、外側構成部110と仕切り部160とを同時に折り畳むことができる。また、左側面部130には、仕切り部160の糊代部162が中間第2板部186に接着する領域を確保するために切欠部K3が形成されているので、左側面部130が、糊代部162が中間第2板部186に接着する際の支障となることがない。
以上のようにして、収納箱105が形成されるが、上記のように製造された段階では、図16に示すように、収納箱105を平板状に折り畳んだ状態で形成される。なお、上記の製造は、組立て装置により自動で製造される。
なお、上記の製造工程において、第2接着工程と第3接着工程において、それらの直前に接着すべき接着剤塗布領域に接着剤を塗布するようにしてもよい。つまり、第2接着工程の前には、接着剤塗布領域N4、N5、M4のみに接着剤を塗布し、第3接着工程の前に、接着剤塗布領域N1、N2、N3、M3に接着剤を塗布するようにしてもよい。
上記のように製造された収納箱105の使用方法について説明する。収納箱105の使用方法は、上記実施例1の収納箱5の使用方法と同様である。
すなわち、収納箱105を保管又は運搬する際には、図16に示すように収納箱105を折り畳んだ状態としておく。収納箱105を折り畳んだ状態では、正面部124と左側面部130とが1つの板状を呈するとともに、右側面部126と背面部128とが1つの板状を呈していて、正面部124及び左側面部130は、右側面部126及び背面部128と略平行となっている。また、仕切り部160においても、糊代部162と、前側第1連結部164と、正面部166と、左側面部184と、中間第2板部186とが1つの板状を呈するとともに、右側面部172と、中間第1板部174と、後側第1連結部176と、背面部178とが1つの板状を呈していて、全体に平板状に折り畳まれた状態となっている。
なお、収納箱105を折り畳んだ状態では底面部140を構成する各部もスリーブ状部120内に畳まれた状態となっていて、特に、本体部142a、146aがスリーブ状部120内に畳まれた状態となっているが、右側面部172と、中間第1板部174と、左側面部184と、中間第2板部186の上下方向の長さ(最大長さ)は、正面部166と背面部178の上下方向の長さ(最大長さ)よりも短く形成されているので、本体部142a、146aが畳まれた状態となるに際して支障となることがない。
次に、収納箱105を使用する際には、外側構成部110のスリーブ状部120について、隣接する部材が互いに直角となるようにして四角筒状とする。すると、底面部140は、自動的に平板状に形成される。
スリーブ状部120を四角筒状に組み立てると、これに伴い、仕切り部160も図18、図19に示す状態に組み立てられ、中間第1板部174と中間第2板部186とからなる中央板部173が、正面部166及び背面部178と平行になり、前側第1連結部164と前側第2連結部168と右側面部172とが中央板部173に対して直角となり、後側第1連結部176と後側第2連結部180と左側面部184とが中央板部173に対して直角となる。なお、この中央板部173の左右方向の長さは、正面部124や背面部128の左右方向の長さと略同一となっている。
そして、前側第1連結部164は、中央板部173の左右方向の長さにおける左側面側から略1/3の位置にあり、前側第2連結部168は、中央板部173の左右方向の長さにおける右側面側から1/3の位置にある。また、後側第1連結部176は、中央板部173の左右方向の長さにおける右側面側から略1/3の位置にあり、後側第2連結部180は、中央板部173の左右方向の長さにおける左側面側から1/3の位置にある。
すると、外側構成部110の内部には、仕切り部160により仕切られた6つの収納空間が形成されるので、これらの収納空間に被収納物を収納する。
外側構成部110内に被収納物を収納したら、上面部150を閉状態とする。すなわち、蓋部152−1、156−1を閉じるとともに、把手部152−2、156−2同士を重ねて係止部154、158を係止させる。
上面部150を閉状態としたら、把手部152−2、156−2を手に持って、収納箱105を持ち運ぶ。なお、収納箱105に収納された被収納物を取り出す場合には、上記と逆の操作により上面部150を開状態にして被収納物を取り出せばよい。
なお、収納箱105が組み立てられた状態から折り畳んだ状態にするには、スリーブ状部120を畳んだ状態にする。その際、底面部140を構成する各部がスリーブ状部120の内部で上方に起立してくるが、右側面部172と、中間第1板部174と、左側面部184と、中間第2板部186の上下方向の長さ(最大長さ)は、正面部166と背面部178の上下方向の長さ(最大長さ)よりも短く形成されているので、仕切り部160が、底面部140を構成する各部(特に、本体部142a、146a)が起立する際の支障となることがない。
以上のように、本実施例の収納箱105の製造においては、外側構成部と仕切り部とを同時に製造することができ、外側構成部の製造工程と仕切り部の製造工程とを別々に設ける必要がない。特に、外側構成部110と仕切り部160とをともに展開状態にして貼り合わせた後に、所定の接着剤塗布領域に接着剤を塗布して所定の片部を折り返すことにより製造することができ、極めて容易に製造することができる。
また、仕切り部を1つのブランクで製造することができるので、仕切り部の製造に際して手間が掛からず容易に製造することができる。また、外側構成部を1つのブランクで形成することができるので、外側構成部の見栄えや強度に支障を来すことがない。
なお、上記の説明においては、図22に示すように、外側構成部110の糊代部122を平面視で左右方向の右端に配置した状態で製造するものとして説明したが、図22における外側構成部110の表裏を逆にして糊代部122を左右方向の左端に配置し、同様に、仕切り部160も図22の状態に対して表裏逆にして、上記と同様に、折れ線C2とC7を一致させるとともに折れ線C4と折れ線C11を一致させて外側構成部110の上面に設置して、製造してもよい。
なお、上記各実施例の説明において、仕切り部60、160には、スリット状の開口部K11、K14が形成されているとしたが、開口部の代わりに切込みにより形成してもよい。その場合、前側第1連結部64(164)の領域から正面部66(166)の領域にまで形成された一対の切込みが第1切込みとなり、該一対の第1切込みの端部間を結び縦方向に形成される切込みが第2切込みとなり、後側第1連結部76(176)の領域から背面部78(178)の領域にまで形成された一対の切込みが第3切込みとなり、該一対の第3切込みの端部間を結び縦方向に形成される切込みが第4切込みとなる。
また、上記の各実施例の説明において、スリット状の開口部K11、K14は、横方向スリット状開口部と縦方向スリット状開口部により形成されているとしたが、縦方向スリット状開口部において部分的にスリット状開口部の左右両側の部材を連結する連結部材で、縦方向(つまり、スリットと同じ方向)の切目線が形成された連結部材を1又は複数設けるようにしてもよい(改良点1)。例えば、縦方向スリット状開口部における上側と下側の2カ所に連結部材を設け、その連結部材には、縦方向にミシン目等の切目線を設ける。これにより、実施例1では、前側第1連結部64と糊代部70間に縦方向に切目線が形成された連結部材が1又は複数(例えば、2つ)設けられ、後側第1連結部76と糊代部82間に縦方向に切目線が形成された連結部材が1又は複数(例えば、2つ)設けられる。また、実施例2では、前側第1連結部164と糊代部170間に縦方向に切目線が形成された連結部材が1又は複数(例えば、2つ)設けられ、後側第1連結部176と糊代部182間に縦方向に切目線が形成された連結部材が1又は複数(例えば、2つ)設けられる。
このように構成することにより、スリット状の開口部K11、K14により囲まれた部材(つまり、連結部67、79、167、179)が製造に際して揺動することがなく、製造装置のスピードを上げることが可能となる。つまり、上記の連結部材が設けられていない場合には、製造装置のスピードを上げて折り畳むスピードを上げると、連結部67、79、167、179が揺動してしまい、本来の接着箇所からずれて接着してしまう等のおそれがあるが、縦方向スリット状開口部に部分的に連結部材を設けることにより、そのような問題が解消される。
収納箱5、105を立体的に組み立てて、仕切り部60、160を立体的にする際に、該連結部材の切目線は破断されるので、連結部材により左右の部材が連結されていても支障となることがない。
なお、横方向スリット状開口部に連結部材を設けるようにしてもよい。例えば、上下一対の横方向スリット状開口部のそれぞれに連結部材を設け、該連結部材に横方向(つまり、スリットと同じ方向)の切目線を設けるのである。
なお、スリット状の開口部の代わりに切込みを形成する場合も同様であり、縦方向の切込みにおいて部分的に切込みを形成しないことにより連結部を設け、その連結部に縦方向に切目線を形成するのである。また、横方向の切込みに連結部を設けてもよい。
また、上記の各実施例の説明においては、外側構成部10、110に長穴状の開口部K1、K2を設けて折り曲げを容易とするものとしたが、外側構成部10、110ではなく仕切り部60、160における縦方向の折れ線に沿って長穴状の開口部を設けるようにしてもよい(改良点2)。仕切り部60、160に長穴状の開口部を設ける位置としては、例えば、折れ線C7、C11、C12の位置とする。このようにすることにより、外側構成部10、110には、長穴状の開口部を設ける必要がなく、収納箱5、105の外観の見栄えをよくすることができ、仕切り部60、160に長穴状の開口部を設けることにより、収納箱5、105の製造に際して折り畳みを容易とし、正確に折り畳むことができる。なお、長穴状の開口部を設ける位置としては、折れ線C7、C11、C12の位置には限られず、折れ線C5、C7、C8、C9、C11、C12における少なくとも2以上の折れ線に沿って形成すればよい。その場合、少なくとも一組の隣接する長穴状の開口部は、隣接する折れ線には形成されず、1以上の折れ線を間に介して形成するようにするのが好ましい。
なお、外側構成部10、110における長穴状の開口部K1、K2は、折れ線C2、C4に沿って形成しているが、この場合も、折れ線C1、C2、C3、C4における少なくとも2以上の折れ線に沿って形成すればよい。その場合、少なくとも一組の隣接する長穴状の開口部は、隣接する折れ線には形成されず、1以上の折れ線を間に介して形成するようにするのが好ましい。
また、上記の各実施例において、中間第2板部86(186)に開口部(略方形状(横長長方形状)の開口部)を設け、糊代部62(162)と糊代部82(182)に略横方向の一対の切込みを設けることにより、第3接着工程において、糊代部62(162)を中間第2板部86(186)に接着させる際に、糊代部62(162)における一対の切込み間の部材である第1片部が、中間第2板部86(186)の開口部を挿通して後側第2連結部80(180)に接着し、糊代部82(182)における一対の切込み間の部材である第2片部が、中間第2板部86(186)の開口部を挿通して前側第1連結部64(164)に接着するようにしてもよい(改良点3)。当然、第1片部と第2片部は、高さ方向において開口部に対応した位置に形成されている。このようにすることにより、糊代部62(162)は、中間第2板部86(186)に接着するのみならず、糊代部62(162)における第1片部が後側第2連結部80(180)に接着し、また、糊代部82(182)は、中間第2板部86(186)に接着するのみならず、糊代部82(182)における第2片部が前側第1連結部64(164)にも接着するので、仕切り部の強度を向上させることができる。
上記改良点1〜3を主として説明するために、実施例3の仕切りを有する組立体について説明する。
本発明に基づく実施例3の仕切りを有する組立体としての収納箱205について、図26〜図34を使用して説明する。実施例3の収納箱205は、手提げを有する収納箱であり、実施例1や実施例2の収納箱と略同様の構成であり、外側構成部210と、外側構成部210の内側に設けられた仕切り部260とを有している。外側構成部210と、仕切り部260とは、ともに1枚のシート状のブランク(具体的には、段ボール材(好適には、薄型段ボール材)又は厚紙)により形成されている。
外側構成部210は、図26に示すように、スリーブ状部(筒状部)220と、底面部240と、上面部250とを有している。外側構成部210の展開状態は、図26に示すようになる。
ここで、スリーブ状部220は、スリーブ状部20と同様の構成であり、糊代部(外側構成部用糊代部)222と、正面部(外側構成部用第1板状部)224と、右側面部(外側構成部用第2板状部)226と、背面部(外側構成部用第3板状部)228と、左側面部(外側構成部用第4板状部)230とを有している。
糊代部222の構成は、糊代部22と同様であり、正面部224の構成は、正面部24と同様であり、右側面部226の構成は、右側面部26と同様であり、背面部228の構成は、背面部28と同様であり、左側面部230の構成は、左側面部30と同様であるので、詳しい説明を省略する。なお、スリーブ状部220においては、正面部224と右側面部226間には開口部は設けられておらず、背面部228と左側面部230間には開口部は設けられていない。その代わりに、仕切り部260において、長穴状(帯状)の開口部K24、K26、K28が形成されている(上記改良点2)。
また、底面部240は、いわゆるB式底組タイプ(ふた差込底組タイプ)であり、正面部224の下辺から折れ線を介して連設された片部(第1片部)242と、右側面部226の下辺から折れ線を介して連設された片部(第2片部)244と、背面部228の下辺から折れ線を介して連設された片部(第3片部)246と、左側面部230の下辺から折れ線を介して連設された片部(第4片部)248とを組み合わせることにより構成され、収納箱205の組立て状態においては、略方形状を呈する。ここで、片部242は、正面部224の下辺から先端側に行くほど幅狭となる台形形状(等脚台形形状)の先端に両角にアールを設けた長方形状を組み合わせた形状を呈し、片部244は、右側面部226の下辺と直角をなす辺部を有する台形形状の先端に1つの辺部(右側面部226の下辺と直角をなす辺部とは反対側の辺部)が円弧状に突出した長方形状を呈し、片部246は、長方形状の背面部228の下辺とは反対側の辺部に沿って略長方形状の切欠部を設けた形状を呈し、片部248は、片部244と略対称形状を呈し、片部244の対称形状において、左側面部230の下辺と直角をなす辺部側の先端の角部を台形形状に欠切した形状となっている。この台形形状に欠切したのは、底面部240を組み立てる際に、底面部240を構成する各片部を内側に押し込むが、その際、片部248が前側第1連結部264に接触しないようにするためである。収納箱205を組み立てた状態では、底面部240は、収納箱205の底面を構成し、底面部240を構成する各片部242〜248は、スリーブ状部220に対して直角となる。
また、上面部250は、実施例1における上面部50と同様の構成であり、上面本体部252、256と、係止部254、258とを有している。上面本体部252は上面本体部52と同様の構成であり、上面本体部256は上面本体部56と同様の構成であり、係止部254は係止部54と同様の構成であり、係止部258は係止部58と同様の構成であるので、詳しい説明を省略する。なお、把手本体部252−2aの両側の傾斜辺から突出して形成された突出片部252−2bの内側の基端には、係止部254、258との係止を強固にするために突出部252−2b−1、252−2b−2が形成されている。また、把手本体部256−2aの両側の傾斜辺から突出して形成された突出片部256−2bの内側の基端にも同様の突出部が形成されている。
また、上面本体部256は、蓋部256−1と、把手部256−2とを有しており、蓋部256−1は、蓋部56−1と同様の構成であり、把手部256−2は、把手部56−2と同様の構成であるので、詳しい説明を省略する。なお、把手部256−2は、把手部56−2と同様に、蓋部256−1の先端から折れ線を介して連設され、略台形形状(両側に傾斜辺が形成された台形形状)を呈する把手本体部256−2aと、把手本体部256−2aの傾斜辺から突出して形成された突出片部256−2bとを有している。また、蓋部256−1からは片部257が凸状に連設されている。
収納箱205を組み立てた状態では、蓋部252−1、256−1はスリーブ状部220に対して直角となり、片部257が開口部253に挿通された状態で把手部252−2、256−2が互いに重なった状態で、係止部254、258が把手部252−2、256−2に係止される。
次に、仕切り部260は、図33、図34に示すように、2つの四角形状の筒体を長手方向にずらしてつなげたような形状を呈するとともに、正面側と背面側とにおいて、略コ字状のスリット状の開口部により形成された連結部267、279が該四角形状の筒体の長手方向の略中央位置に設けられた形状を呈している。
仕切り部260の展開状態は図27〜図29に示すように構成され、糊代部(仕切り部用第1糊代部)262と、前側第1連結部(仕切り部用第1板状部)264と、正面部(仕切り部用第2板状部)266と、前側第2連結部(仕切り部用第9板状部)268と、糊代部(仕切り部用第2糊代部)270と、右側面部(仕切り部用第3板状部)272と、中間第1板部(仕切り部用第4板状部)274と、後側第1連結部(仕切り部用第5板状部)276と、背面部(仕切り部用第6板状部)278と、後側第2連結部(仕切り部用第10板状部)280と、糊代部(仕切り部用第3糊代部)282と、左側面部(仕切り部用第7板状部)284と、中間第2板部(仕切り部用第8板状部)286とを有している。なお、前側第2連結部268と糊代部270とで連結部267が構成され、後側第2連結部280と糊代部282とで連結部279が構成される。
この仕切り部260の構成は、仕切り部60と略同様であるが、実施例1における仕切り部60では、連結部67、79以外の部材の上下方向の長さは略同一に形成されていて、仕切り部60を構成する部材で、連結部67、79以外の部材の上辺は同一直線上に形成され、その下辺も同一直線状に形成されているのに対して、本実施例の仕切り部260では、連結部267、279を除く仕切り部260を構成する部材で、正面部266、右側面部272、背面部278、左側面部284以外の部材の上下方向の長さは略同一ではなく、連結部267、279を除く仕切り部260を構成する部材で、正面部266、右側面部272、背面部278、左側面部284以外の部材の上辺は同一直線上に形成されているものの、その下辺は同一直線状に形成されてはいない。
すなわち、糊代部262と、中間第1板部274と、左側面部284と、中間第2板部286の上下方向の長さ(最大長さ)は、正面部266と背面部278と右側面部272と左側面部284の上下方向の長さ(最大長さ)よりも短く形成され、糊代部262と、中間第1板部274と、中間第2板部286の上下方向の長さ(最大長さ)は、略同一に形成されている。正面部266の上下方向の長さ(最大長さ)と背面部278の上下方向の長さ(最大長さ)と右側面部272の上下方向の長さ(最大長さ)と左側面部284の上下方向の長さ(最大長さ)とは略同一に形成されている。また、前側第1連結部264の下辺と、後側第1連結部276の下辺とは、水平方向に対して傾斜して形成されている。
すなわち、糊代部262は、糊代部162と同様に構成され、略縦長長方形状を呈し、具体的には、縦長長方形状の上側と下側の一方の角部を斜めに欠切した台形形状を呈し、上下方向に帯状を呈している。糊代部262には、接着剤塗布領域N2が設けられ、接着剤塗布領域N2に接着剤を塗布することにより、糊代部262は中間第2板部286に接着される。なお、糊代部262の左右方向の幅は、外側構成部210の正面部224や背面部228の左右方向の長さA1、A3の約1/3よりも小さく形成され、特に、糊代部222の左右方向の長さA0よりも小さく形成され、左側面部230の切欠部K3内に配置可能な大きさと形状を有している。
また、この糊代部262には、略横方向に一対の切込みK20が形成されている。つまり、糊代部262と前側第1連結部264の境界位置から糊代部262の先端側に向けて略横方向に形成された一対の切込みK20(厳密には、切込みK20はテーパ状を呈している)が形成され、これにより、仕切り260を組み立てた際に、一対の切込みK20間の片部262aが中間第2板部286の開口部286aに挿通して、後側第2連結部280に接着するように構成されている(上記改良点3)。これにより、仕切り部260の強度が強固になる。
また、前側第1連結部264は、前側第1連結部164と略同様の構成であり、糊代部262の長手辺から折れ線C5(第5折れ線)を介して連設され、台形形状に略台形形状の切欠部を形成した形状を呈している。つまり、正面部266と前側第1連結部264とを含む矩形状の領域に略コ字状のスリット状の開口部K11が形成されているので、これにより、前側第1連結部264の正面部266側に切欠部が形成され、前側第1連結部264自体が略コ字状を呈している。前側第1連結部264の下辺は、糊代部262から正面部266に向けて下方に傾斜した直線となっている。
また、正面部266は、前側第1連結部264の糊代部262とは反対側の辺部から折れ線C6(第6折れ線)を介して連設され、略方形状(具体的には、略長方形状)に略方形状の切欠部を形成した形状を呈していて、全体に略コ字状を呈している。正面部266と前側第1連結部264とを含む矩形状の領域には、略コ字状のスリット状の開口部K11が形成されていて、該開口部K11の一対の基端位置を結ぶ折れ線(第13折れ線)C13と開口部K11とで囲まれた領域が連結部267となるので、正面部266としては、前側第1連結部264側に略方形状の切欠部(右側面部272側の上下の角部にアールが形成された切欠部)が形成され、正面部266自体が略コ字状を呈している。この正面部266は、ホットメルト糊塗布領域M1’により正面部224に接着される。なお、正面部266の下端の右側面部272側の角部は、斜めに面取りして形成されている。
なお、開口部K11は、略コ字状に形成され、正面部266と前側第1連結部264とを含む矩形状の領域の上側に形成されたスリット状開口部(第1スリット状開口部)K11aと、該領域の下側に形成されたスリット状開口部(第1スリット状開口部)K11bと、スリット状開口部K11aの端部とスリット状開口部K11bの端部との間に形成されたスリット状開口部K11c(第2スリット状開口部)とを有している。スリット状開口部K11aは、正面部266の横方向における途中位置から前側第1連結部264の横方向における途中位置にまで形成され、前側第1連結部264の領域から正面部266における前側第1連結部264側の領域までは左右方向に直線状に形成され、スリット状開口部K11aの前側第1連結部264側とは反対側の端部領域では、スリット状開口部K11b側に湾曲した形状となっている。また、スリット状開口部K11bは、前側第1連結部264の領域においては、折れ線C6からスリット状開口部K11cに向けて斜め上方に傾斜した略直線状を呈し、正面部266の領域においては、折れ線C6から左右方向に直線状に伸び、スリット状開口部K11bの前側第1連結部264側とは反対側の端部領域では、スリット状開口部K11a側に湾曲した形状となっている。
また、スリット状開口部K11cは、縦方向(折れ線C6と略平行な方向)に形成され、部分的に前側第1連結部264と糊代部270を連結する連結部材KTが形成され、この連結部材KTには、縦方向(つまり、スリット状開口部K11cに平行な方向)にミシン目状の切目線が形成されている(上記改良点1)。つまり、スリット状開口部K11cの途中位置には、スリット状開口部を形成しないことにより2つの連結部材KTが設けられ、これにより、スリット状開口部K11cは、上側の開口部K11c−1と、下側の開口部K11c−3と、開口部K11c−1と開口部K11c−3間の開口部K11c−2とから形成されている。
また、前側第2連結部268は、折れ線C13と開口部K11とで囲まれた領域に形成され、折れ線C13から連設されていて略方形状(折れ線C13側の上下の角部にアールが形成された方形状)を呈している。
また、糊代部270は、折れ線C13と開口部K11とで囲まれた領域に形成され、前側第2連結部268の折れ線C13とは反対側の折れ線(第14折れ線)C14を介して連設されていて略台形形状を呈している。糊代部270には、接着剤塗布領域N3が設けられ、接着剤塗布領域N3に接着剤を塗布することにより、糊代部270は中間第2板部286に接着される。なお、仕切り部260の展開状態においては、折れ線C14は、折れ線C6と同一直線上に設けられている。
また、右側面部272は、正面部266の前側第1連結部264とは反対側の辺部から折れ線C7(第7折れ線)を介して連設され、略方形状(具体的には、略長方形状)を呈している。この右側面部272と正面部266間には、折れ線C7に沿って長穴状の開口部K24が形成されている(上記改良点2)。
また、中間第1板部274は、右側面部272の正面部266とは反対側の辺部から折れ線C8(第8折れ線)を介して連設され、方形状(具体的には、長方形状)を呈している。中間第1板部274の後側第1連結部276側の端部領域は、中間第2板部286の接着剤塗布領域N4が接着される。
また、後側第1連結部276は、中間第1板部274の右側面部272とは反対側の辺部から折れ線C9(第9折れ線)を介して連設され、台形形状に略台形形状の切欠部を形成した形状を呈している。つまり、後側第1連結部276と背面部278とを含む矩形状の領域に略コ字状のスリット状の開口部K14が形成されているので、これにより、後側第1連結部276の背面部278側に切欠部が形成され、後側第1連結部276自体が略コ字状を呈している。つまり、後側第1連結部276は、前側第1連結部264と同様の構成となっている。後側第1連結部276の下辺は、中間第1板部274から背面部278に向けて下方に傾斜した直線となっている。
また、背面部278は、後側第1連結部276の中間第1板部274とは反対側の辺部から折れ線C10(第10折れ線)を介して連設され、略方形状(具体的には、略長方形状)に略方形状の切欠部を形成した形状を呈していて、全体に略コ字状を呈している。後側第1連結部276と背面部278とを含む矩形状の領域には、略コ字状のスリット状の開口部K14が形成されていて、該開口部K14の一対の基端位置を結ぶ折れ線(第15折れ線)C15と開口部K14とで囲まれた領域が連結部279となるので、背面部278としては、後側第1連結部276側に略方形状の切欠部(左側面部284側の角部にアールが形成された切欠部)が形成され、背面部278自体が略コ字状を呈している。つまり、背面部278は、正面部266と略同様の構成となっている。なお、背面部278の上辺と下辺には半円状の切欠部が形成されている。この背面部278における切欠部が設けられていない領域が本体部278aとなり、この本体部278aは、ホットメルト糊塗布領域M3により背面部257に接着される。
なお、開口部K14は、略コ字状に形成され、背面部278と後側第1連結部276とを含む矩形状の領域の上側に形成されたスリット状開口部(第3スリット状開口部)K14aと、該領域の下側に形成されたスリット状開口部(第3スリット状開口部)K14bと、スリット状開口部K14aの端部とスリット状開口部K14bの端部との間に形成されたスリット状開口部(第4スリット状開口部)K14cとを有している。スリット状開口部K14aは、背面部278の横方向における途中位置から後側第1連結部276の横方向における途中位置にまで形成され、後側第1連結部276の領域から背面部278における後側第1連結部276側の領域までは左右方向に直線状に形成され、スリット状開口部K14aの後側第1連結部276側とは反対側の端部領域では、スリット状開口部K14b側に湾曲した形状となっている。また、スリット状開口部K14bは、後側第1連結部276の領域においては、折れ線C10からスリット状開口部K14cに向けて斜め上方に傾斜した略直線状を呈し、背面部278の領域においては、折れ線C10から左右方向に直線状に伸び、スリット状開口部K14bの後側第1連結部276側とは反対側の端部領域では、スリット状開口部K14a側に湾曲した形状となっている。
また、スリット状開口部K14cは、縦方向(折れ線C10、C16と略平行な方向)に形成され、部分的に後側第1連結部276と糊代部282を連結する連結部材KTが形成され、この連結部材KTには、縦方向(つまり、スリット状開口部K14cに平行な方向)にミシン目状の切目線が形成されている(上記改良点1)。つまり、スリット状開口部K14cの途中位置には、2つの連結部材KTが設けられ、これにより、スリット状開口部K14cは、上側の開口部K14c−1と、下側の開口部K14c−3と、開口部K14c−1と開口部K14c−3間の開口部K14c−2とから形成されている。
また、後側第2連結部280は、折れ線C16と開口部K14とで囲まれた領域に形成され、折れ線C15から連設されていて略方形状(折れ線C15側の上下の角部にアールが形成された方形状)を呈している。この後側第2連結部280は、前側第2連結部268と同様の構成となっている。
また、糊代部282は、折れ線C15と開口部K14とで囲まれた領域に形成され、後側第2連結部280の折れ線C15とは反対側の折れ線(第16折れ線)C16を介して連設されていて略台形形状を呈している。糊代部282には、接着剤塗布領域N5が設けられ、接着剤塗布領域N5に接着剤を塗布することにより、糊代部282は中間第2板部286に接着される。この糊代部282は、糊代部270と同様の構成となっている。なお、仕切り部260の展開状態においては、折れ線C16は、折れ線C10と同一直線上に設けられている。
また、この糊代部282には、略横方向に一対の切込みK22が形成されている。つまり、糊代部282と後側第1連結部276の境界位置から糊代部282の先端側に向けて略横方向に形成された一対の切込みK22(厳密には、切込みK22はテーパ状を呈している)が形成され、これにより、仕切り部260を組み立てた際に、一対の切込みK22間の片部282aが中間第2板部286の開口部286aに挿通して、前側第1連結部264に接着するように構成されている(上記改良点3)。これにより、仕切り部260の強度が強固になる。
また、左側面部284は、背面部278の後側第1連結部276とは反対側の辺部から折れ線C11(第11折れ線)を介して連設され、略方形状(具体的には、略長方形状)を呈している。この左側面部284は、ホットメルト糊塗布領域M2により左側面部230に接着される。また、この左側面部284と背面部278間には、折れ線C11に沿って長穴状の開口部K26が形成されている(上記改良点2)。
また、中間第2板部286は、左側面部284の背面部278とは反対側の辺部から折れ線C12(第12折れ線)を介して連設され、略方形状を呈している。なお、中間第2板部286の先端の上側と下側の角部は、斜めに面取りされている。この中間第2板部286の先端には、接着剤塗布領域N4が設けられ、製造に際してこの領域に接着剤が塗布される。また、この中間第2板部286には、片部262aや片部282aが挿通するための開口部286aが形成され、この開口部286aは、略方形状を呈している。また、この中間第2板部286と左側面部284間には、折れ線C12に沿って長穴状の開口部K28が形成されている(上記改良点2)。
なお、上記実施例1の場合と同様に、折れ線C5と折れ線C6間の左右方向の長さ(前側第1連結部264の左右方向の長さ(最大長さ))B1(第5長さ)と、折れ線C7と折れ線C8間の左右方向の長さ(右側面部272の左右方向の長さ(最大長さ))B3(第7長さ)と、折れ線C8と折れ線C9間の左右方向の長さ(中間第1板部274の左右方向の長さ)B4(第8長さ)と、折れ線C9と折れ線C10間の左右方向の長さ(後側第1連結部276の左右方向の長さ(最大長さ))B5(第9長さ)と、折れ線C11と折れ線C12間の左右方向の長さ(左側面部284の左右方向の長さ(最大長さ))B7(第11長さ)と、折れ線C13と折れ線C14間の左右方向の長さ(前側第2連結部268の左右方向の長さ)B9(第13長さ)と、折れ線C15と折れ線C16間の左右方向の長さ(後側第2連結部280の左右方向の長さ)B10(第14長さ)とは、略同一に形成されていて、外側構成部210における長さA1(A3)の約1/3(丁度1/3としてもよい)の長さに形成され、長さA2(A4)の約1/2(丁度1/2としてもよい)の長さに形成されている。これらの長さB1、長さB3、長さB4、長さB5、長さB7、長さB9、長さB10が基準長さとなる。
また、折れ線C6と折れ線C7間の左右方向の長さ(正面部266の左右方向の長さ(最大長さ))B2(第6長さ)と、折れ線C10と折れ線C11間の左右方向の長さ(背面部278の左右方向の長さ(最大長さ))B6(第10長さ)は、長さA1(A3)の約2/3の長さに形成され、長さA2(A4)と略同一に形成され、長さB1、B3、B4、B5、B7(基準長さ)の約2倍(丁度2倍としてもよい)に形成されている。
また、中間第2板部286の左右方向の長さ(折れ線C12と折れ線C12とは反対側の端部間の長さ)B8は、中間第2板部286が中間第1板部274と接着されることから、背面部278の左右方向の長さB6よりも長く形成されている。つまり、長さB8は、B6よりも長く形成され、B6+B4よりも短く形成されている。
仕切り部260が以上のように構成されていることから、折れ線C2と折れ線C7とを合わせて外側構成部210の上面に仕切り部260を配置した場合に(図30参照)、折れ線C4と折れ線C11とが一致し、折れ線C1と折れ線C5とが一致することになる。
また、収納箱205を組み立てた状態(つまり、仕切り部260を組み立てた状態)では、仕切り部260は、図33、図34に示すように構成され、仕切り部260を外側から視認した際には、折れ線C6、C7、C8、C10、C11、C12、C13,C15が山折りとなり、折れ線C5、C9、C14、C16が谷折り線となる。
仕切り部260は上記のように構成され、特に、中間第1板部274と、中間第2板部286の上下方向の長さ(最大長さ)は、正面部266と背面部278と右側面部272と左側面部284の上下方向の長さ(最大長さ)よりも短く形成されているが、これは、収納箱205における底面部240を形成する際に、片部244、248の内側に片部246を配置し、外側から片部242を押し込むようにして底面部240を組み立てるが、片部242を押し込む際の支障とならないようにしている。
上記構成の収納箱205の製造方法について説明する。なお、図30、図31において点線のハッチングは平面側からは見えない裏面側に領域が存在することを示している。
まず、図26に示す展開状態の外側構成部210と、図27に示す展開状態の仕切り部260を製造する。なお、折れ線箇所には、予め罫線を形成しておくことが好ましい。
まず、予め外側構成部210におけるホットメルト糊塗布領域M1’、M2、M3にホットメルト糊を塗布しておく。そして、外側構成部210を展開した状態で、かつ、完成時の外側の面が下側となるように配置し、外側構成部210の上面に、仕切り部260を展開した状態で、かつ、接着剤塗布領域N1、N2が上側を向くように配置する。その際、図30に示すように、左右方向においては、仕切り部260の折れ線C7と外側構成部210の折れ線C2とが一致し、仕切り部260の折れ線C11と外側構成部210の折れ線C4とが一致するようにする。また、上下方向においては、仕切り部260の上辺の高さが外側構成部210のスリーブ状部220の上辺の高さよりもやや下側となるようにし、少なくとも、仕切り部260が上下方向に外側構成部210のスリーブ状部220からはみ出さないようにする。そして、ホットメルト糊が冷却して固化する前にホットメルト糊塗布領域M1’、M2、M3の領域を押圧して、ホットメルト糊塗布領域M1’、M2、M3の領域で外側構成部210と仕切り部260とを接着する(接着工程)。つまり、正面部266と正面部224とを接着し、背面部278と背面部228とを接着し、左側面部284と左側面部230とを接着する。なお、仕切り部260における外側構成部210側の領域で、ホットメルト糊塗布領域M1’、M2、M3に塗布されたホットメルト糊が接着する領域にホットメルト糊を塗布してもよい。
なお、正面部266と正面部224を接着する代わりに、右側面部272と右側面部226とを接着してもよく、また、正面部266と正面部224を接着するとともに、右側面部272と右側面部226とを接着してもよい。また、背面部278と背面部228とを接着するとともに、左側面部284と左側面部230とを接着するとしたが、背面部278及び背面部228と左側面部284及び左側面部230のいずれかを接着するようにしてもよい。
その後、外側構成部210の接着剤塗布領域N1と、仕切り部260の接着剤塗布領域N2、N3、N4、N5に接着剤を塗布する(接着剤塗布工程)。なお、接着剤塗布領域N4の代わりに、中間第2板部286の端部領域で接着剤塗布領域N4が接着する領域に接着剤塗布領域を設けて接着剤を塗布してもよく、また、接着剤塗布領域N5の代わりに、中間第2板部286の領域で接着剤塗布領域N5が接着する領域に接着剤塗布領域を設けて接着剤を塗布してもよい。
その後、外側構成部210における折れ線C4よりも外側の部分(つまり、左側面部230)を折れ線C4を中心に折り返すとともに、仕切り部260における折れ線C11よりも外側の部分(左側面部284と中間第2板部286)を折れ線C11を中心に折り返して(図31参照)、該折り返した部分の少なくとも接着剤塗布領域N4の箇所と接着剤塗布領域N5の箇所を上側から押圧する。すると、中間第2板部286と中間第1板部274とが接着し、中間第2板部286と糊代部282とが接着される(第2接着工程)。なお、折れ線C4と折れ線C11とが一致するので、外側構成部210と仕切り部260とを同時に折り畳むことができる。また、仕切り部260に長穴状の開口部K26が設けられているので、折り畳む際に正確に折り畳むことができる。
その後、外側構成部210における折れ線C2よりも外側の部分(つまり、正面部224と糊代部222)を折れ線C2を中心に折り返すとともに、仕切り部260における折れ線C7よりも外側の部分(正面部266と前側第1連結部264と糊代部262と連結部267)を折れ線C7を中心に折り返して(図32参照)、該折り返した部分の少なくとも接着剤塗布領域N1の箇所と、接着剤塗布領域N2の箇所と、接着剤塗布領域N3の箇所を上側から押圧する。すると、糊代部262が中間第2板部286に接着され、糊代部270が中間第2板部286に接着され、さらに、糊代部222が左側面部230に接着される(第3接着工程)。なお、折れ線C2と折れ線C7とが一致するので、外側構成部210と仕切り部260とを同時に折り畳むことができる。また、仕切り部260に長穴状の開口部K24が設けられているので、折り畳む際に正確に折り畳むことができる。また、左側面部230には、仕切り部260の糊代部262が中間第2板部286に接着する領域を確保するために切欠部K3が形成されているので、左側面部230が、糊代部262が中間第2板部286に接着する際の支障となることがない。
以上のようにして、収納箱205が形成されるが、上記のように製造された段階では、図32に示すように、収納箱205を平板状に折り畳んだ状態で形成される。なお、上記の製造は、組立て装置により自動で製造される。なお、仕切り部260において、糊代部270と前側第1連結部264とが連結部材KTにより連結されており、糊代部282が後側第1連結部276と連結部材KTにより連結されている(上記改良点1)ので、スリット状の開口部K11、K14により囲まれた部材が製造に際して揺動することがなく、製造装置の製造速度を上げることが可能となる。
なお、上記の製造工程において、第2接着工程と第3接着工程において、それらの直前に接着すべき接着剤塗布領域に接着剤を塗布するようにしてもよい。つまり、第2接着工程の前には、接着剤塗布領域N4、N5のみに接着剤を塗布し、第3接着工程の前に、接着剤塗布領域N1、N2、N3に接着剤を塗布するようにしてもよい。
上記のように製造された収納箱205の使用方法について説明する。収納箱105の使用方法は、上記実施例1の収納箱5の使用方法と同様である。
すなわち、収納箱205を保管又は運搬する際には、図32に示すように収納箱105を折り畳んだ状態としておく。収納箱205を折り畳んだ状態では、正面部224と左側面部230とが1つの板状を呈するとともに、右側面部226と背面部228とが1つの板状を呈していて、正面部224及び左側面部230は、右側面部226及び背面部228と略平行となっている。また、仕切り部260においても、糊代部262と、前側第1連結部264と、正面部266と、左側面部284と、中間第2板部286とが1つの板状を呈するとともに、右側面部272と、中間第1板部274と、後側第1連結部276と、背面部278とが1つの板状を呈していて、全体に平板状に折り畳まれた状態となっている。
次に、収納箱205を使用する際には、外側構成部210のスリーブ状部220について、隣接する部材が互いに直角となるようにして四角筒状とし、底面部240を組み立てる。底面部240の組立てに際しては、片部244、248の内側に片部246を配置し、外側から片部242を押し込むようにして底面部240を組み立てる。
なお、底面部240を組み立てるに際して、予めスリーブ状部220を筒状にした場合の内径と略同一の方形状の板状部を用意しておき、スリーブ状部220の底面部240の側から該板状部を配置した後に、底面部240を組み立てて、外側構成部210の内底面に板状部を配置することにより、底面部240の強度を高めるようにするのが好ましい。
スリーブ状部220を四角筒状に組み立てると、これに伴い、仕切り部260も図33、図34に示す状態に組み立てられ、中間第1板部274と中間第2板部286とからなる中央板部273が、正面部266及び背面部278と平行になり、前側第1連結部264と前側第2連結部268と右側面部272とが中央板部273に対して直角となり、後側第1連結部276と後側第2連結部280と左側面部284とが中央板部273に対して直角となる。なお、この中央板部273の左右方向の長さは、正面部224や背面部228の左右方向の長さと略同一となっている。
なお、スリーブ状部220を四角筒状に組み立てると、これに伴い、仕切り部260も図33、図34に示す状態に組み立てられるが、その際、連結部材KTに縦方向に形成された切目線は破断される。また、仕切り部260には長穴状の開口部K28が形成されているので、左側面部284と中間第2板部286とが容易に折曲状態とできる。
そして、前側第1連結部264は、中央板部273の左右方向の長さにおける左側面側から略1/3の位置にあり、前側第2連結部268は、中央板部273の左右方向の長さにおける右側面側から1/3の位置にある。また、後側第1連結部276は、中央板部273の左右方向の長さにおける右側面側から略1/3の位置にあり、後側第2連結部280は、中央板部273の左右方向の長さにおける左側面側から1/3の位置にある。
すると、外側構成部210の内部には、仕切り部260により仕切られた6つの収納空間が形成されるので、これらの収納空間に被収納物を収納する。
外側構成部210内に被収納物を収納したら、上面部250を閉状態とする。すなわち、蓋部252−1、256−1を閉じるとともに、把手部252−2、256−2同士を重ねて係止部254、258を係止させる。
上面部250を閉状態としたら、把手部252−2、256−2を手に持って、収納箱205を持ち運ぶ。なお、収納箱205に収納された被収納物を取り出す場合には、上記と逆の操作により上面部250を開状態にして被収納物を取り出せばよい。
以上のように、本実施例の収納箱205の製造においては、外側構成部と仕切り部とを同時に製造することができ、外側構成部の製造工程と仕切り部の製造工程とを別々に設ける必要がない。特に、外側構成部210と仕切り部260とをともに展開状態にして貼り合わせた後に、所定の接着剤塗布領域に接着剤を塗布して所定の片部を折り返すことにより製造することができ、極めて容易に製造することができる。
また、仕切り部を1つのブランクで製造することができるので、仕切り部の製造に際して手間が掛からず容易に製造することができる。また、外側構成部を1つのブランクで形成することができるので、外側構成部の見栄えや強度に支障を来すことがない。
また、連結部材KTが設けられているので(上記改良点1)、スリット状の開口部K11、K14により囲まれた部材(つまり、連結部267、279)が製造に際して揺動することがなく、製造装置のスピードを上げることが可能となる。
また、外側構成部210ではなく仕切り部260における縦方向の折れ線に沿って長穴状の開口部K24、K26を設けているので(改良点2)、外側構成部210には長穴状の開口部を設ける必要がなく、収納箱205の外観の見栄えをよくすることができ、仕切り部260に長穴状の開口部を設けることにより、収納箱205の製造に際して折り畳みを容易とし、正確に折り畳むことができる。
また、中間第2板部286に開口部286aを設け、糊代部262と糊代部282に略横方向の一対の切込みK20、K22を設けることにより、第3接着工程において、糊代部262を中間第2板部286に接着させる際に、糊代部262における一対の切込みK20間の部材である片部262aが、中間第2板部286の開口部286aを挿通して後側第2連結部280に接着し、糊代部282における一対の切込みK22間の部材である片部282aが、中間第2板部286の開口部286aを挿通して前側第1連結部264に接着するので(改良点3)、仕切り部260の強度を向上させることができる。
なお、上記の説明においては、図30に示すように、外側構成部210の糊代部222を平面視で左右方向の右端に配置した状態で製造するものとして説明したが、図26における外側構成部210の表裏を逆にして糊代部222を左右方向の左端に配置し、同様に、仕切り部260も図27の状態に対して表裏逆にして、上記と同様に、折れ線C2とC7を一致させるとともに折れ線C4と折れ線C11を一致させて外側構成部210の上面に設置して、製造してもよい。
なお、上記実施例3の説明において、仕切り部260には、スリット状の開口部K11、K14が形成されているとしたが、開口部の代わりに切込みにより形成してもよい。その場合、前側第1連結部264の領域から正面部266の領域にまで形成された一対の切込みが第1切込みとなり、該一対の第1切込みの端部間を結び縦方向に形成される切込みが第2切込みとなり、後側第1連結部276の領域から背面部278の領域にまで形成された一対の切込みが第3切込みとなり、該一対の第3切込みの端部間を結び縦方向に形成される切込みが第4切込みとなる。