JP2004352281A - 真空成形による組立式プラスチック容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の目的は、組立前の展開した平坦状に真空成形を行ない、容器側壁部分は平坦状に形成し、素材シートの段階で印刷が可能で、成形後も平坦状に成形されているため印刷が可能で、かつ運搬時等も嵩張らない組立式プラスチック容器を提供することにある。
【解決手段】平坦状の底面と、底面を囲繞する四辺の側壁と、四辺の側壁間を連接するコーナー部片とを熱可塑性樹脂シートを用いて真空成形にて平面展開した平坦形状に形成し、底面の四辺端縁部と側壁の各基部との連接部に起立可能に折り曲げするための凹凸条を形成するとともに側壁の両端部とコーナー部片の接続部にコーナー部片を内側又は外側に折り曲げるための凹凸条を形成し、かつコーナー部片にコーナー部片を内側又は外側に折り曲げるための1又は複数の凹凸条を形成することを特徴とする真空成形による組立式プラスチック容器。
【解決手段】平坦状の底面と、底面を囲繞する四辺の側壁と、四辺の側壁間を連接するコーナー部片とを熱可塑性樹脂シートを用いて真空成形にて平面展開した平坦形状に形成し、底面の四辺端縁部と側壁の各基部との連接部に起立可能に折り曲げするための凹凸条を形成するとともに側壁の両端部とコーナー部片の接続部にコーナー部片を内側又は外側に折り曲げるための凹凸条を形成し、かつコーナー部片にコーナー部片を内側又は外側に折り曲げるための1又は複数の凹凸条を形成することを特徴とする真空成形による組立式プラスチック容器。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は各種の商品や物品その他のものを収納する場合には分解した展開状態から組立を行なって各種容器として使用が可能な組立式プラスチック容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のプラスチック容器として、硬質プラスチックシートを真空成形又は圧空成形して方形に開回する凹部が形成されたブリスターに、前記凹部の周辺部を裁断する型抜き加工により前記凹部の開回端を開鎖する蓋部が形成され、当該蓋部が、内側に折り曲げる左右一対の内フラップと、その上から折り重ねる外フラップとで成り、当該外フラップに、その先端部を折り曲|ザて前記凹部に差し込む差込片が形成されている包装容器である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
登録実用新案第3051006号公報(実用新案登録請求の範囲、図1及び図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、組立前の展開した平坦状に真空成形を行なって、容器側壁部分は平坦状に形成しておき、素材シートの段階で印刷することができ、また成形後においても平坦状に成形されているために印刷が可能となり、かつ運搬時等においても嵩張らない組立式プラスチック容器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る組立式プラスチック容器は、平坦状の底面と、該底面を囲繞する四辺の側壁と、該四辺の側壁間を連接するコーナー部片とを熱可塑性樹脂シートを用いて真空成形にて平面展開した平坦形状に形成し、該底面の四辺端縁部と前記側壁の各基部との連接部に起立可能に折り曲げするための凹凸条を形成するとともに側壁の両端部とコーナー部片の接続部に該コーナー部片を内側又は外側に折り曲げるための凹凸条を形成し、かつ前記コーナー部片に該コーナー部片を内側又は外側に折り曲げるための1又は複数の凹凸条を形成するものである。
【0006】
また、請求項1記載の組立式プラスチック容器は、上記凹凸条の形状が断面波形形状若しくは断面が2つの凸部を有する形状又は1つの凸部を有する形状であることを特徴とする。
【0007】
さらに、請求項1又は2記載の組立式プラスチック容器は、前記コーナー部片は、中央部を扇形状部としその扇形状部の両側に折り曲げをするための凹凸条を介してフラップ翼状形状部を形成するとともに底面隅角部に円弧状部を形成し、かつ扇形状部の両上端部とフラップ翼状形状部の接合箇所上端部に弧状部に形成したことを特徴とする。
【0008】
さらにまた、請求項1、2又は3記載の組立式プラスチック容器は、上記4つの側壁の上端縁に折り曲げ可能な凹凸条を介してフランジをそれぞれ設け、該フランジの端部にて組み立て容器の形状を維持するための留め具を設けたことを特徴とする。
【0009】
そして、請求項4記載の組立式プラスチック容器は、上記4つの側壁の上端縁に折り曲げ可能な凹凸条を介してフランジをそれぞれ設け、該フランジの端部にて組み立て容器の形状を維持するための留め具を設け、かつ対向するフランジ同士のうちの一方の対向するフランジに台紙用突起をそれぞれ設けるとともに該台紙用突起にブリスター用台紙に形成した差込穴を嵌合させ、さらに前記台紙用突起を設けたフランジの外側に折り曲げ部を介して台紙用突起に嵌合する穴を備えたブリスター用台紙押え片を設けたものである。
【0010】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基いて説明する。
図1〜図5は本発明の一実施例を示す組立式プラスチック容器の組立状態を示す説明図であり、図1は組立前の展開した状態の斜視図、図2はコーナー部片を内側に折り曲げた状態を示す斜視図、図3は図2の組立式容器を組み立ててフランジに設けた留め具で留める前の状態を示す斜視図、図4は短辺側のフランジを外側に折り曲げた状態を示す斜視図、図5は留め具にて留めて容器の組み立てが完了した状態を示す斜視図である。図6(a)(b)(c)は凹凸条の一例を断面で、折り曲げ状態を示す説明図、図7(a)(b)(c)は凹凸条の他の例を示す断面で、折り曲げ状態を示す説明図、図8(a)(b)(c)は凹凸条の更に別の例を示す断面で、折り曲げ状態を示す説明図、図9(a) (c)はコーナー部片を展開した状態の概略説明図、図9(b)はコーナー部片を内側に折り曲げた状態を示す概略説明図、図9(c)はコーナー部片を内側に折り曲げた時の側面を示す概略説明図、図10〜図15はブリスターパックとして使用する場合の組立工程を示す斜視図である。
【0011】
1は箱型形状をしたポリプロピレン(PP)等の熱可塑性樹脂からなる組立式プラスチック容器(以下、組立式容器という)で、真空成形により形成され、真空成形後の形態は平面展開した平坦形状に形成されている。
組立式容器1は平坦状の底面と、その底面2を囲繞する四辺の側壁3と、その四辺の側壁3間を連接するコーナー部片4とからなり、真空成形により熱可塑性樹脂シートを用いて平面展開した平坦形状に成形される。
【0012】
底面2の四辺端縁部と前記側壁の各基部との連接部5に起立可能に折り曲げするための凹凸条を形成する。側壁3の両端部とコーナー部片4の接続部7にコーナー部片4を内側又は外側に折り曲げるための凹凸条6を形成する。そしてコーナー部片4にはそのコーナー部片4を内側又は外側に折り曲げるための1又は複数の凹凸条6を形成する。
【0013】
凹凸条6の形状は図6〜図8に示すように、断面波形形状(図6参照)若しくは断面が2つの凸部を有する形状(図7参照)又は1つの凸部を有する形状(図8参照)である。その折り曲げ状態は図6〜図8に示す。
【0014】
コーナー部片4は、中央部を扇形状部4aとし、その扇形状部4aの両側に折り曲げをするための凹凸条6を介してフラップ翼状形状部4bを形成する。そして底面2の各隅角部に円弧状部2aを形成し、扇形状部4aの両上端部とフラップ翼状形状部4bの接合箇所上端部に弧状部4cを形成する。
【0015】
4つの側壁3の上端縁に折り曲げ可能な凹凸条6を介してフランジ8をそれぞれ設ける。フランジ8の端部にて組み立て容器の形状を維持するための留め具9を設ける。本例では長辺側のフランジ8の両端部に突起9aを設け、短辺側のフランジ8に突起9aを嵌合させるための嵌合穴9bを設ける場合を示したが、留め具の手段はこれに限定されるものではなく他の手段であっても良い。要は組み立てた容器がその形状を維持できる構造であれば良い。ちなみに、突起9aと嵌合穴9bで形成される留め具9の場合は、長辺側のフランジ8の両端部は長辺側の側壁3の両端から若干はみ出すような長さに形成され、短辺側のフランジ8は短辺側の側壁3の両端と同じ長さに形成される。
【0016】
図1〜図5は展開状態の組立式容器1を順次、組み立てていく様子を示す斜視図である。図1は組み立て前の展開した状態であり、略平坦な形態をなしている。図2はコーナー部片4を内側に折り曲げた状態を示す。図3は図2の組立式容器1を組み立てて側壁3が起立した状態を示し、フランジ8に設けた留め具9で留める前の状態を示す。図4は短辺側のフランジ8を外側に折り曲げた状態を示す。図5は留め具9にて留めて容器の組み立てが完了した状態を示す。
なお、本例では突起9aと嵌合穴9bで嵌合止着する場合について説明したが、係合部等による他の手段により留めるようにしても良い。また、嵌合や係合等の手段により留めることなく接着性のテープ等による留めるようにしても良い。
【0017】
図10〜図15はブリスターパックとして使用する場合の組立工程を示す斜視図である。基本的な構成は上記組立式プラスチック容器と何ら変わるものではないが、主として異なる点はブリスター用台紙押え片11を設ける点である。すなわち、請求項4記載の組立式プラスチック容器1において、上記4つの側壁3の上端縁に折り曲げ可能な凹凸条6を介してフランジ8をそれぞれ設ける。そのフランジ8の端部にて組み立て容器の形状を維持するための留め具9を設ける。対向するフランジ8、8同士のうちの一方の対向するフランジ8、8に台紙用突起10をそれぞれ設けるとともにその台紙用突起10にブリスター用台紙12に形成した差込穴13を嵌合させる。さらに台紙用突起10を設けたフランジ8の外側に折り曲げ部15を介して台紙用突起10に嵌合する穴14を備えたブリスター用台紙押え片11を設けたものである。組立手順は図10〜図15に示すように組立式容器の組立手順を経た後、ブリスター用台紙押え片11にブリスター用台紙12を装着して作業が完了する。
【0018】
【発明の効果】
本発明は、上記の説明から判るように、熱可塑性樹脂シートを用いて真空成形を行なって、組立前の展開した平坦状の形態に形成するので、組立式容器の側壁は組立前においては平坦状に形成されており、素材シートの段階で側壁相当部位に印刷することができる。また真空成形後においても側壁部位は平坦状に成形されているために後印刷が可能となり、かつ運搬時等においても嵩張らない組立式プラスチック容器を提供することができる。
【0019】
また上記凹凸条の形状は断面波形形状若しくは断面が2つの凸部を有する形状又は1つの凸部を有する形状であるために、折り曲げ作業が容易でコーナー部片の重ね折や、側壁やフランジを略直角に折り曲げる時に簡単に折り曲げることができる。
【0020】
さらに前記コーナー部片は、中央部を扇形状部としその扇形状部の両側に折り曲げをするための凹凸条を介してフラップ翼状形状部を形成するとともに底面隅角部に円弧状部を形成し、かつ扇形状部の両上端部とフラップ翼状形状部の接合箇所上端部に弧状部を形成したので、コーナー部片が鋭角的にならず、角部によるけが等が解消される、安全である。
【0021】
また、上記4つの側壁の上端縁に折り曲げ可能な凹凸条を介してフランジをそれぞれ設け、該フランジの端部にて組み立て容器の形状を維持するための留め具を設けたので、容器の形状維持が簡単に実現できる。またフランジの形成で側壁自体の肉厚が比較的薄くても、側壁の補強的役割を果たす。そしてコーナー部片は内側に向けて折り曲げるだけでなく、外側に突出するように折り曲げることもできる
【0022】
さらに本発明はブリスター用台紙押え片を折り曲げ部を介して平面的に成形することができ、従来のようなブリスターパックに比べて複雑で多数の工程を経て作ることがなくないために、簡単にブリスターパックを得ることができ、側壁への印刷等も容易に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す組立前の展開した状態の斜視図である。
【図2】コーナー部片を内側に折り曲げた状態を示す斜視図である。
【図3】図2の組立式容器を組み立ててフランジに設けた留め具で留める前の状態を示す斜視図である。
【図4】短辺側のフランジを外側に折り曲げた状態を示す斜視図である。
【図5】留め具にて留めて容器の組み立てが完了した状態を示す斜視図である。
【図6】(a)(b)(c)は凹凸条の一例を断面で、折り曲げ状態を示す説明図である。
【図7】(a)(b)(c)は凹凸条の他の例を示す断面で、折り曲げ状態を示す説明である。
【図8】(a)(b)(c)は凹凸条の更に別の例を示す断面で、折り曲げ状態を示す説明図である。
【図9】(a) はコーナー部片を展開した状態の概略説明図、(b)はコーナー部片を内側に折り曲げた状態を示す概略説明図、(c)はコーナー部片を内側に折り曲げた時の側面を示す概略説明図である。
【図10】本発明の他の実施例であるブリスターパックの組立前の展開した状態の斜視図である。
【図11】図10のコーナー部片を内側に折り曲げた状態を示す斜視図である。
【図12】図10のブリスターパックを組み立ててフランジに設けた留め具で留める前の状態を示す斜視図である。
【図13】短辺側のフランジに長辺側のフランジの端部を留め具で留めた状態を示す斜視図である。
【図14】ブリスターパックにブリスター用台紙を装着する前の状態を示す斜視図である。
【図15】ブリスターパックの組立完了を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 組立式プラスチック容器
2 底面
2a 円弧状部
3 側壁
4 コーナー部片
4a 扇形状部
4b フラップ翼状形状部
5 連接部
6 凹凸条
7 接続部
8 フランジ
9 留め具
9a 突起
9b 嵌合穴
10 台紙用突起
11 ブリスター用台紙押え片
12 ブリスター用台紙
13 差込片
14 穴
15 折り曲げ部
【発明の属する技術分野】
本発明は各種の商品や物品その他のものを収納する場合には分解した展開状態から組立を行なって各種容器として使用が可能な組立式プラスチック容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のプラスチック容器として、硬質プラスチックシートを真空成形又は圧空成形して方形に開回する凹部が形成されたブリスターに、前記凹部の周辺部を裁断する型抜き加工により前記凹部の開回端を開鎖する蓋部が形成され、当該蓋部が、内側に折り曲げる左右一対の内フラップと、その上から折り重ねる外フラップとで成り、当該外フラップに、その先端部を折り曲|ザて前記凹部に差し込む差込片が形成されている包装容器である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
登録実用新案第3051006号公報(実用新案登録請求の範囲、図1及び図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、組立前の展開した平坦状に真空成形を行なって、容器側壁部分は平坦状に形成しておき、素材シートの段階で印刷することができ、また成形後においても平坦状に成形されているために印刷が可能となり、かつ運搬時等においても嵩張らない組立式プラスチック容器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る組立式プラスチック容器は、平坦状の底面と、該底面を囲繞する四辺の側壁と、該四辺の側壁間を連接するコーナー部片とを熱可塑性樹脂シートを用いて真空成形にて平面展開した平坦形状に形成し、該底面の四辺端縁部と前記側壁の各基部との連接部に起立可能に折り曲げするための凹凸条を形成するとともに側壁の両端部とコーナー部片の接続部に該コーナー部片を内側又は外側に折り曲げるための凹凸条を形成し、かつ前記コーナー部片に該コーナー部片を内側又は外側に折り曲げるための1又は複数の凹凸条を形成するものである。
【0006】
また、請求項1記載の組立式プラスチック容器は、上記凹凸条の形状が断面波形形状若しくは断面が2つの凸部を有する形状又は1つの凸部を有する形状であることを特徴とする。
【0007】
さらに、請求項1又は2記載の組立式プラスチック容器は、前記コーナー部片は、中央部を扇形状部としその扇形状部の両側に折り曲げをするための凹凸条を介してフラップ翼状形状部を形成するとともに底面隅角部に円弧状部を形成し、かつ扇形状部の両上端部とフラップ翼状形状部の接合箇所上端部に弧状部に形成したことを特徴とする。
【0008】
さらにまた、請求項1、2又は3記載の組立式プラスチック容器は、上記4つの側壁の上端縁に折り曲げ可能な凹凸条を介してフランジをそれぞれ設け、該フランジの端部にて組み立て容器の形状を維持するための留め具を設けたことを特徴とする。
【0009】
そして、請求項4記載の組立式プラスチック容器は、上記4つの側壁の上端縁に折り曲げ可能な凹凸条を介してフランジをそれぞれ設け、該フランジの端部にて組み立て容器の形状を維持するための留め具を設け、かつ対向するフランジ同士のうちの一方の対向するフランジに台紙用突起をそれぞれ設けるとともに該台紙用突起にブリスター用台紙に形成した差込穴を嵌合させ、さらに前記台紙用突起を設けたフランジの外側に折り曲げ部を介して台紙用突起に嵌合する穴を備えたブリスター用台紙押え片を設けたものである。
【0010】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基いて説明する。
図1〜図5は本発明の一実施例を示す組立式プラスチック容器の組立状態を示す説明図であり、図1は組立前の展開した状態の斜視図、図2はコーナー部片を内側に折り曲げた状態を示す斜視図、図3は図2の組立式容器を組み立ててフランジに設けた留め具で留める前の状態を示す斜視図、図4は短辺側のフランジを外側に折り曲げた状態を示す斜視図、図5は留め具にて留めて容器の組み立てが完了した状態を示す斜視図である。図6(a)(b)(c)は凹凸条の一例を断面で、折り曲げ状態を示す説明図、図7(a)(b)(c)は凹凸条の他の例を示す断面で、折り曲げ状態を示す説明図、図8(a)(b)(c)は凹凸条の更に別の例を示す断面で、折り曲げ状態を示す説明図、図9(a) (c)はコーナー部片を展開した状態の概略説明図、図9(b)はコーナー部片を内側に折り曲げた状態を示す概略説明図、図9(c)はコーナー部片を内側に折り曲げた時の側面を示す概略説明図、図10〜図15はブリスターパックとして使用する場合の組立工程を示す斜視図である。
【0011】
1は箱型形状をしたポリプロピレン(PP)等の熱可塑性樹脂からなる組立式プラスチック容器(以下、組立式容器という)で、真空成形により形成され、真空成形後の形態は平面展開した平坦形状に形成されている。
組立式容器1は平坦状の底面と、その底面2を囲繞する四辺の側壁3と、その四辺の側壁3間を連接するコーナー部片4とからなり、真空成形により熱可塑性樹脂シートを用いて平面展開した平坦形状に成形される。
【0012】
底面2の四辺端縁部と前記側壁の各基部との連接部5に起立可能に折り曲げするための凹凸条を形成する。側壁3の両端部とコーナー部片4の接続部7にコーナー部片4を内側又は外側に折り曲げるための凹凸条6を形成する。そしてコーナー部片4にはそのコーナー部片4を内側又は外側に折り曲げるための1又は複数の凹凸条6を形成する。
【0013】
凹凸条6の形状は図6〜図8に示すように、断面波形形状(図6参照)若しくは断面が2つの凸部を有する形状(図7参照)又は1つの凸部を有する形状(図8参照)である。その折り曲げ状態は図6〜図8に示す。
【0014】
コーナー部片4は、中央部を扇形状部4aとし、その扇形状部4aの両側に折り曲げをするための凹凸条6を介してフラップ翼状形状部4bを形成する。そして底面2の各隅角部に円弧状部2aを形成し、扇形状部4aの両上端部とフラップ翼状形状部4bの接合箇所上端部に弧状部4cを形成する。
【0015】
4つの側壁3の上端縁に折り曲げ可能な凹凸条6を介してフランジ8をそれぞれ設ける。フランジ8の端部にて組み立て容器の形状を維持するための留め具9を設ける。本例では長辺側のフランジ8の両端部に突起9aを設け、短辺側のフランジ8に突起9aを嵌合させるための嵌合穴9bを設ける場合を示したが、留め具の手段はこれに限定されるものではなく他の手段であっても良い。要は組み立てた容器がその形状を維持できる構造であれば良い。ちなみに、突起9aと嵌合穴9bで形成される留め具9の場合は、長辺側のフランジ8の両端部は長辺側の側壁3の両端から若干はみ出すような長さに形成され、短辺側のフランジ8は短辺側の側壁3の両端と同じ長さに形成される。
【0016】
図1〜図5は展開状態の組立式容器1を順次、組み立てていく様子を示す斜視図である。図1は組み立て前の展開した状態であり、略平坦な形態をなしている。図2はコーナー部片4を内側に折り曲げた状態を示す。図3は図2の組立式容器1を組み立てて側壁3が起立した状態を示し、フランジ8に設けた留め具9で留める前の状態を示す。図4は短辺側のフランジ8を外側に折り曲げた状態を示す。図5は留め具9にて留めて容器の組み立てが完了した状態を示す。
なお、本例では突起9aと嵌合穴9bで嵌合止着する場合について説明したが、係合部等による他の手段により留めるようにしても良い。また、嵌合や係合等の手段により留めることなく接着性のテープ等による留めるようにしても良い。
【0017】
図10〜図15はブリスターパックとして使用する場合の組立工程を示す斜視図である。基本的な構成は上記組立式プラスチック容器と何ら変わるものではないが、主として異なる点はブリスター用台紙押え片11を設ける点である。すなわち、請求項4記載の組立式プラスチック容器1において、上記4つの側壁3の上端縁に折り曲げ可能な凹凸条6を介してフランジ8をそれぞれ設ける。そのフランジ8の端部にて組み立て容器の形状を維持するための留め具9を設ける。対向するフランジ8、8同士のうちの一方の対向するフランジ8、8に台紙用突起10をそれぞれ設けるとともにその台紙用突起10にブリスター用台紙12に形成した差込穴13を嵌合させる。さらに台紙用突起10を設けたフランジ8の外側に折り曲げ部15を介して台紙用突起10に嵌合する穴14を備えたブリスター用台紙押え片11を設けたものである。組立手順は図10〜図15に示すように組立式容器の組立手順を経た後、ブリスター用台紙押え片11にブリスター用台紙12を装着して作業が完了する。
【0018】
【発明の効果】
本発明は、上記の説明から判るように、熱可塑性樹脂シートを用いて真空成形を行なって、組立前の展開した平坦状の形態に形成するので、組立式容器の側壁は組立前においては平坦状に形成されており、素材シートの段階で側壁相当部位に印刷することができる。また真空成形後においても側壁部位は平坦状に成形されているために後印刷が可能となり、かつ運搬時等においても嵩張らない組立式プラスチック容器を提供することができる。
【0019】
また上記凹凸条の形状は断面波形形状若しくは断面が2つの凸部を有する形状又は1つの凸部を有する形状であるために、折り曲げ作業が容易でコーナー部片の重ね折や、側壁やフランジを略直角に折り曲げる時に簡単に折り曲げることができる。
【0020】
さらに前記コーナー部片は、中央部を扇形状部としその扇形状部の両側に折り曲げをするための凹凸条を介してフラップ翼状形状部を形成するとともに底面隅角部に円弧状部を形成し、かつ扇形状部の両上端部とフラップ翼状形状部の接合箇所上端部に弧状部を形成したので、コーナー部片が鋭角的にならず、角部によるけが等が解消される、安全である。
【0021】
また、上記4つの側壁の上端縁に折り曲げ可能な凹凸条を介してフランジをそれぞれ設け、該フランジの端部にて組み立て容器の形状を維持するための留め具を設けたので、容器の形状維持が簡単に実現できる。またフランジの形成で側壁自体の肉厚が比較的薄くても、側壁の補強的役割を果たす。そしてコーナー部片は内側に向けて折り曲げるだけでなく、外側に突出するように折り曲げることもできる
【0022】
さらに本発明はブリスター用台紙押え片を折り曲げ部を介して平面的に成形することができ、従来のようなブリスターパックに比べて複雑で多数の工程を経て作ることがなくないために、簡単にブリスターパックを得ることができ、側壁への印刷等も容易に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す組立前の展開した状態の斜視図である。
【図2】コーナー部片を内側に折り曲げた状態を示す斜視図である。
【図3】図2の組立式容器を組み立ててフランジに設けた留め具で留める前の状態を示す斜視図である。
【図4】短辺側のフランジを外側に折り曲げた状態を示す斜視図である。
【図5】留め具にて留めて容器の組み立てが完了した状態を示す斜視図である。
【図6】(a)(b)(c)は凹凸条の一例を断面で、折り曲げ状態を示す説明図である。
【図7】(a)(b)(c)は凹凸条の他の例を示す断面で、折り曲げ状態を示す説明である。
【図8】(a)(b)(c)は凹凸条の更に別の例を示す断面で、折り曲げ状態を示す説明図である。
【図9】(a) はコーナー部片を展開した状態の概略説明図、(b)はコーナー部片を内側に折り曲げた状態を示す概略説明図、(c)はコーナー部片を内側に折り曲げた時の側面を示す概略説明図である。
【図10】本発明の他の実施例であるブリスターパックの組立前の展開した状態の斜視図である。
【図11】図10のコーナー部片を内側に折り曲げた状態を示す斜視図である。
【図12】図10のブリスターパックを組み立ててフランジに設けた留め具で留める前の状態を示す斜視図である。
【図13】短辺側のフランジに長辺側のフランジの端部を留め具で留めた状態を示す斜視図である。
【図14】ブリスターパックにブリスター用台紙を装着する前の状態を示す斜視図である。
【図15】ブリスターパックの組立完了を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 組立式プラスチック容器
2 底面
2a 円弧状部
3 側壁
4 コーナー部片
4a 扇形状部
4b フラップ翼状形状部
5 連接部
6 凹凸条
7 接続部
8 フランジ
9 留め具
9a 突起
9b 嵌合穴
10 台紙用突起
11 ブリスター用台紙押え片
12 ブリスター用台紙
13 差込片
14 穴
15 折り曲げ部
Claims (5)
- 平坦状の底面と、該底面を囲繞する四辺の側壁と、該四辺の側壁間を連接するコーナー部片とを熱可塑性樹脂シートを用いて真空成形にて平面展開した平坦形状に形成し、該底面の四辺端縁部と前記側壁の各基部との連接部に起立可能に折り曲げするための凹凸条を形成するとともに側壁の両端部とコーナー部片の接続部に該コーナー部片を内側又は外側に折り曲げるための凹凸条を形成し、かつ前記コーナー部片に該コーナー部片を内側又は外側に折り曲げるための1又は複数の凹凸条を形成することを特徴とする真空成形による組立式プラスチック容器。
- 上記凹凸条の形状は断面波形形状若しくは断面が2つの凸部を有する形状又は1つの凸部を有する形状であることを特徴とする請求項1記載の組立式プラスチック容器。
- 前記コーナー部片は、中央部を扇形状部としその扇形状部の両側に折り曲げをするための凹凸条を介してフラップ翼状形状部を形成するとともに底面隅角部に円弧状部を形成し、かつ扇形状部の両上端部とフラップ翼状形状部の接合箇所上端部に弧状部を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の組立式プラスチック容器。
- 上記4つの側壁の上端縁に折り曲げ可能な凹凸条を介してフランジをそれぞれ設け、該フランジの端部にて組み立て容器の形状を維持するための留め具を設けたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の組立式プラスチック容器。
- 上記4つの側壁の上端縁に折り曲げ可能な凹凸条を介してフランジをそれぞれ設け、該フランジの端部にて組み立て容器の形状を維持するための留め具を設け、かつ対向するフランジ同士のうちの一方の対向するフランジに台紙用突起をそれぞれ設けるとともに該台紙用突起にブリスター用台紙に形成した差込穴を嵌合させ、さらに前記台紙用突起を設けたフランジの外側に折り曲げ部を介して台紙用突起に嵌合する穴を備えたブリスター用台紙押え片を設けたことを特徴とする請求項4記載の組立式プラスチック容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003151080A JP2004352281A (ja) | 2003-05-28 | 2003-05-28 | 真空成形による組立式プラスチック容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003151080A JP2004352281A (ja) | 2003-05-28 | 2003-05-28 | 真空成形による組立式プラスチック容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004352281A true JP2004352281A (ja) | 2004-12-16 |
Family
ID=34046706
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003151080A Withdrawn JP2004352281A (ja) | 2003-05-28 | 2003-05-28 | 真空成形による組立式プラスチック容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004352281A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011235952A (ja) * | 2010-05-13 | 2011-11-24 | Tenman Shiki Kk | 易展開容器 |
DE202012104762U1 (de) | 2012-12-07 | 2013-01-30 | Erwin Krüger | Zusammenklappbarar Kunststoffbehälter |
-
2003
- 2003-05-28 JP JP2003151080A patent/JP2004352281A/ja not_active Withdrawn
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JP2011235952A (ja) * | 2010-05-13 | 2011-11-24 | Tenman Shiki Kk | 易展開容器 |
DE202012104762U1 (de) | 2012-12-07 | 2013-01-30 | Erwin Krüger | Zusammenklappbarar Kunststoffbehälter |
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