JP6480631B1 - 箱用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】観音開きされる一対の蓋フラップを有し、封函が容易で、シート材の使用面積が比較的小さい箱用シートを提供する。
【解決手段】本発明に係る箱用シートは、組み立て状態で上側が開口する四角筒状体を形成する一対の長辺側面パネル1,2及び一対の短辺側面パネル3,4と、上記長辺側面パネルの上縁から縁出し、上記四角筒状体の上側開口を封止して封函する一対の蓋フラップ5,6とを備える箱体に組み立てられる箱用シートであって、上記一対の蓋フラップが先端部に封函状態で重なり合う3つの係合突部14,15,16を有し、上記蓋フラップの延出長さの上記係合突部における極大値がそれぞれ上記四角筒状体の上側開口の上記短辺側面パネルに沿う方向の長さの1/2より大きく、上記蓋フラップの延出長さの上記係合突部間における極小値がそれぞれ上記四角筒状体の上側開口の上記短辺側面パネルに沿う方向の長さの1/2以下であることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、箱用シートに関する。
様々な物品を収容するために、例えば段ボールシート等から形成される箱体が広く利用されている。このような箱体の中には、面積が最も大きい一つの面を短手方向中央で2つに分割し、分割したパネルを外側の長辺を中心に揺動して観音開きに開放可能な一対の蓋フラップとするものがある。このような箱体は、開口面積を最大化しながら、蓋フラップの揺動のために必要な空間を比較的小さくすることができる。
箱体の封函状態を維持するために蓋フラップに粘着テープ等を貼着してもよいが、容易に開封及び再度封函できる箱体が要求される場合もある。そこで、箱体自体が蓋フラップを封函状態で固定できる係止構造を有することが望まれる。このような箱体として、例えば特開2018−39533号公報には、一対の蓋フラップ(外蓋)の先端縁に箱体の短辺上縁から延出し、蓋フラップの内側に折り重ねられる一対の内フラップ(内蓋)の中央部に形成したスリット状の位置決め部に挿入される嵌め込み部を有する構成が開示されている。
上記公報に記載の構成では、箱体を封函するときには嵌め込み部を位置決め部に挿入する必要があるため作業が繁雑である。特に、小売店において多数の箱体の中に異なる商品が収容され、商品の確認のために顧客が箱体を開け閉めする場合、封函が煩雑であると顧客が一度開函した箱体を再度正しく封函できないことが多くなる。
また、上記公報に記載の構成では、一対の嵌め込み部を設ける必要があり、シート材の使用面積が大きくなりやすい。さらに、上記公報に記載の構成は、例えば方形の底板の四辺に側壁をそれぞれ連設して一対の側壁の上縁に連設される折り返し片で他対の側壁の側縁に連設される舌片を挟み込んで4つの側壁を直立状態に保持する箱体等、構造上内フラップを設けることができない箱体には適用できない。
特開2018−39533号公報
上記不都合に鑑みて、本発明は、観音開きされる一対の蓋フラップを有し、封函が容易で、シート材の使用面積が比較的小さい箱用シートを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様に係る箱用シートは、1枚のシート材から形成され、箱体に組み立て可能であり、組み立て状態で上側が開口する四角筒状体を形成する一対の長辺側面パネル及び一対の短辺側面パネルと、上記長辺側面パネルの上縁から縁出し、上記四角筒状体の上側開口を封止して封函する一対の蓋フラップとを備える箱体に組み立てられる箱用シートであって、上記一対の蓋フラップが先端部に封函状態で重なり合う3つの係合突部を有し、上記蓋フラップの延出長さの上記係合突部における極大値がそれぞれ上記四角筒状体の上側開口の上記短辺側面パネルに沿う方向の長さの1/2より大きく、上記蓋フラップの延出長さの上記係合突部間における極小値がそれぞれ上記四角筒状体の上側開口の上記短辺側面パネルに沿う方向の長さの1/2以下であることを特徴とする。
このように、上記蓋フラップの延出長さの上記係合突部における極大値がそれぞれ上記四角筒状体の上側開口の上記短辺側面パネルに沿う方向の長さの1/2より大きいことによって、上記一対の蓋フラップで上記四角筒状体の上側開口を封止したときに上記3つの係合突部が互いに重なり合う。また、上記蓋フラップの延出長さの上記係合突部間における極小値がそれぞれ上記四角筒状体の上側開口の上記短辺側面パネルに沿う方向の長さの1/2以下であることによって、上記一対の蓋フラップが延出長さが極小値となる点において互いに重なり合わない。これにより、一方の上記蓋フラップの両側の上記係合突部を他方の上記蓋フラップの両側の上記係合突部の上に重ね、一方の上記蓋フラップの中央の上記係合突部を他方の上記蓋フラップの中央の上記係合突部の下に差し込むことによって、上記一対の蓋フラップの先端部が係合して封函状態を保持することができる。このため、当該箱用シートを組み立ててなる箱体は封函が容易である。また、当該箱用シートは、上記一対の蓋フラップを封函状態に保持するための構成が上記係合突部のみであるため、シート材の使用面積を比較的小さくすることができる。なお、開口の「長さ」とは開口の内縁間の距離(内寸)を意味する。
上記係合突部が上記蓋フラップの基端縁に平行な直線状の先端縁を有し、封函状態において上記一対の蓋フラップの重なり合う上記係合突部の上記先端縁間の水平距離が5mm以上20mm以下であってもよい。このように、上記係合突部が上記蓋フラップの基端縁に平行な直線状の先端縁を有し、封函状態において上記一対の蓋フラップの重なり合う上記係合突部の上記先端縁間の水平距離が上記範囲内であることによって、一方の上記蓋フラップの中央の上記係合突部を箱体の内側に向かって押圧することで、中央の上記係合突部同士が重複しなくなるまで上記一方の蓋フラップの先端中央を箱体内に押し込んで、一方の上記蓋フラップの中央の上記係合突部を他方の上記蓋フラップの中央の上記係合突部の下に容易に差し込むことができる。
上記3つの係合突部が上記先端縁を残すよう形成される2つの切り欠きによって画定され、上記切り欠きが上記蓋フラップの延出長さの上記係合突部間における極小値をそれぞれ1点で定めてもよい。このように、上記蓋フラップの延出長さの上記係合突部間における極小値をそれぞれ1点で定める2つの切り欠きによって上記3つの係合突部が画定されることによって、上記係合突部が重なり合う領域の長辺方向の長さを大きくして上記一対の蓋フラップの係合をより確実にすることができるとともに、上記一対の蓋フラップ間の隙間を小さくすることができる。
上記蓋フラップが中央の上記係合突部の基端側に指を挿入可能な開口を有してもよい。このように、上記蓋フラップが中央の上記係合突部の基端側に指を挿入可能な開口を有することによって、この開口に指を入れて上記蓋フラップを引き起こすことで当該箱用シートを組み立ててなる箱体を容易に開函することができる。
上記四角筒状体の下端を封止する方形状の底面パネルさらに備え、上記一対の長辺側面パネル及び上記一対の短辺側面パネルが上記底面パネルの四辺から延出し、上記短辺側面パネルが基端縁よりも先端縁の長さが小さい等脚台形状であってもよい。このように、上記四角筒状体の下端を封止する方形状の底面パネルさらに備え、上記一対の長辺側面パネル及び上記一対の短辺側面パネルが上記底面パネルの四辺から延出する場合、当該箱用シートを組み立ててなる箱体は、上記蓋フラップの内側に重ねられる内フラップを有しない構成となるので、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の上記蓋フラップ同士を係合させて封函状態を保持することができるという本発明の有利性が顕著となる。また、上記短辺側面パネルが基端縁よりも先端縁の長さが小さい等脚台形状であることによって、当該箱用シートは、上記一対の蓋フラップの延出長さを比較的小さくすることができるので、シート材の使用面積をより小さくすることができる。
以上のように、本発明に係る箱用シートは、封函が容易で、シート材の使用面積が比較的小さい。
本発明の一実施形態の箱用シートの模式的平面図(展開図)である。 図1の箱用シートを組み立ててなる箱体の模式的斜視図である。 図2の箱体の模式的平面図である。 図2の箱体の封函手順を示す模式的斜視図である。 本発明の図1とは異なる箱用シートの模式的平面図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
図1に、本発明の第一実施形態に係る箱用シートを示す。当該箱用シートは、1枚のシート材から形成され、図2に示す箱体に組み立てられる。なお、図1において、太い実線はシート材を切断した切断線を示し、細い実線はシート材に筋押しして形成される罫線を示す。
当該箱用シートを形成するシート材としては、例えば段ボールシート、プラスチックボード、ボール紙等を用いることができ、中でも段ボールシートが好適に用いられる。段ボールシートとしては、1枚の中芯の両側を一対のライナーで挟み込んだものだけでなく、3枚のライナーの間にそれぞれ中芯が挟み込まれたいわゆるダブルフルートであってもよく、中芯の片側にのみライナーが貼着されたいわゆる片面段ボールであってもよい。
当該箱用シートは、四角筒状体を形成する一対の長辺側面パネル(第1長辺側面パネル1及び第2長辺側面パネル2)並びに一対の短辺側面パネル(第1短辺側面パネル3及び第2短辺側面パネル4)と、長辺側面パネル1,2の上縁から縁出し、上記四角筒状体の上側開口を封止する一対の蓋フラップ(第1蓋フラップ5及び第2蓋フラップ6)とを備える。
本実施形態の箱用シートは、さらに、上記四角筒状体の下端を封止する方形状の底面パネル7と、長辺側面パネル1,2の側縁から延出する2対の接続片(第1長辺側面パネル1から延出する第1接続片8及び第2接続片9並びに第2長辺側面パネル2から延出する第3接続片10及び第4接続片11)と、短辺側面パネル3,4の上縁から延出し、短辺側面パネル3,4との間に接続片8〜11を挟み込むよう折り返される折り返し片(第1短辺側面パネル3から延出する第1折り返し片12及び第2短辺側面パネル4から延出する第2折り返し片13)とを有する。
本実施形態の箱用シートにおいて、短辺側面パネル3,4は、基端縁(下縁)よりも先端縁(上縁)の長さが小さい等脚台形状である。従って、上記四角筒状体は、上端に向かって方形断面の短辺の長さが減少するテーパー筒状に形成される。
なお、本明細書における「上」等の方向は、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の想定される使用状態での方向、つまり、箱体を一対の蓋フラップ5,6により封止される面が上になるよう配置した状態での方向であるが、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の使用時の向きを限定するものではない。
〔蓋フラップ〕
一対の蓋フラップ5,6は、先端部に封函状態で重なり合う3つの係合突部(第1短辺側面パネル3側から順に第1係合突部14、第2係合突部15及び第3係合突部16)を有する。逆にいうと、一対の蓋フラップ5,6の封函状態で重なり合う部分が係合突部14〜16である。また、蓋フラップ5,6は、中央の第2係合突部15の基端側に指を挿入可能な開函用開口17をそれぞれ有することができる。さらに、蓋フラップ5,6は、基端縁(長辺側面パネル1,2との境界)の中央部に切断線によって画定され、長辺側面パネル1,2側に一定量僅かに突出する整形突起18を有することができる。
蓋フラップ5,6の長辺側面パネル1,2の上縁に沿う方向の長さ(側縁の間隔)は、その両側端部が短辺側面パネル3,4の上縁(折り返し片12,13の折り返し部)の上に載置されるよう、長辺側面パネル1,2の上縁の長さよりも例えばシート材の平均厚さの2倍以上5倍以下程度大きいことが好ましい。
蓋フラップ5,6の延出長さの係合突部14〜16における極大値は、上記四角筒状体の上側開口の短辺側面パネル3,4に沿う方向の長さ(短辺方向の内寸)の1/2より大きく、蓋フラップ5,6の延出長さの係合突部14〜16間における極小値は、上記四角筒状体の上側開口の短辺側面パネル3,4に沿う方向の長さの1/2以下である。これにより、係合突部14〜16は、一対の蓋フラップ5,6で上記四角筒状体の上側開口を封止したときに独立して互いに重なり合う。このため、図2乃至図3に示すように、一対の蓋フラップ5,6の3つの係合突部14〜16を上下関係が交互になるよう重ね合わせることによって、一対の蓋フラップ5,6を係合させることができる。つまり、一対の蓋フラップ5,6をその延出長さが極小となる点において端面同士を対向させ、シート材を僅かに波打たせるように湾曲させて係合突部14〜16を互い違いに配置することによって、当該箱用シートを組み立ててなる箱体を封函状態で保持することができる。
<係合突部>
係合突部14〜16は、蓋フラップ5,6の基端縁に平行な直線状の先端縁(第1係合突部14の第1先端縁19、第2係合突部15の第2先端縁20及び第3係合突部16の第3先端縁21)を有することが好ましい。また、係合突部14〜16は、先端縁19〜21を残すよう形成される2つの切り欠き22,23によって画定することができる。つまり、両側の第1先端縁19及び第3先端縁21は、一端が蓋フラップ5,6の側縁に達する。
係合突部14〜16(及びこれらを画定する切り欠き22,23)は、短辺側面パネル3,4の上縁に平行な中心線に対して線対称に形成されることが好ましい。また、中央の第2先端縁20は、両側の第1先端縁19及び第3先端縁21と比べて長さが大きい(第2係合突部15の幅が第1係合突部14の幅及び第3係合突部16の幅よりも大きい)ことが好ましい。
中央の係合突部15の第2先端縁20の長さE(図3参照)の下限としては、蓋フラップ5,6の長辺側面パネル1,2の上縁に沿う方向の長さLの15%が好ましく、20%がより好ましい。一方、第2先端縁20の長さEの上限としては、蓋フラップ5,6の長辺側面パネル1,2の上縁に沿う方向の長さLの40%が好ましく、30%がより好ましい。第2先端縁20の長さEが上記下限に満たない場合、第2係合突部15(第1蓋フラップ5と第2蓋フラップ6とが重なり合う領域)の長辺側面パネル1,2に沿う方向の平均長さが小さくなることにより蓋フラップ5,6の変形によって意図せずに蓋フラップ5,6間の係合が解除されやすくなるおそれがある。逆に、第2先端縁20の長さEが上記上限を超える場合、両側の係合突部14,16の長辺側面パネル1,2に沿う方向の平均長さが小さくなることによって蓋フラップ5,6間の係合が解除されやすくなるおそれや、切り欠き22,23の長辺側面パネル1,2に沿う方向の長さが小さくなることによって蓋フラップ5,6間の係合が容易でなくなるおそれがある。
係合突部14〜16を画定する2つの切り欠き22,23は、蓋フラップ5,6の延出長さの係合突部14〜16間における極小値をそれぞれ1点で定めるよう形成されることが好ましい。蓋フラップ5,6の延出長さの極小値を一点で画定することにより、係合突部14〜16の長辺側面パネルの上縁に沿う方向の実効的な長さを大きくすることで重複面積を増大し、蓋フラップ5,6間の係合の強度を向上するとともに、蓋フラップ5,6間に形成される隙間を小さくすることができる。切り欠き22,23の端縁の具体的形状としては、例えば円弧状、楕円弧状、V字状等とすることができ、中でも応力集中が少ない円弧状及び楕円弧状が好ましい。
組み立て状態における一対の蓋フラップ5,6の重複する係合突部14〜16の先端縁19〜21間の水平距離D(図3参照)の下限としては、5mmが好ましく、8mmがより好ましい。一方、組み立て状態における上記先端縁19〜21間の水平距離Dの上限としては、20mmが好ましく、15mmがより好ましい。組み立て状態における上記先端縁19〜21間の水平距離Dが上記下限に満たない場合、蓋フラップ5,6間の係合が意図せずに解除されやすくなるおそれがある。逆に、組み立て状態における上記先端縁19〜21間の水平距離Dが上記上限を超える場合、第1蓋フラップ5の係合突部14〜16と第2蓋フラップ6の係合突部14〜16とを交互に重ね合わせることが容易でなくなるおそれがある。
<開函用開口>
開函用開口17は、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の開函を容易にする。具体的には、該箱用シートを組み立ててなる箱体の封函状態において、開函用開口17に指を挿入して蓋フラップ5,6を引き起こすことによって箱体を容易に開函することができる。特に、中央の係合突部15の基端側に開函用開口17が形成されていることによって、中央の係合突部15の係合を効率よく脱離させて開函をより容易にすることができる。
<整形突起>
整形突起18は、長辺側面パネル1,2の上端に対応する凹部を形成し、この凹部の端面に整形突起18の下面が載置されることによって、シート材の腰による復元力に抗して蓋フラップ5,6を長辺側面パネル1,2に対して折り曲げた状態に保持しやすくする。また、このように長辺側面パネル1,2の凹部に整形突起18が載置されることによって、蓋フラップ5,6の高さを正確に定めることができるとともに、長辺側面パネル1,2の水平方向中央部が座屈しにくくなる。
〔その他の構成〕
当該箱用シートにおいて、短辺側面パネル3,4が等脚台形状であることに対応して、接続片8〜11は、それぞれ長辺側面パネル1,2の側縁から短辺側面パネル3,4と反対側に傾斜して延びる。つまり、接続片8〜11の下縁及び上縁は、短辺側面パネル3,4の側縁と反対側に同じ角度で傾斜している。このような接続片8〜11を短辺側面パネル3,4と折り返し片12,13との間にそれぞれ挟み込み、短辺側面パネル3,4と折り返し片12,13との折り返し部で接続片8〜11の上縁を係止することによって、長辺側面パネル1,2と短辺側面パネル3,4とが上に向かって短辺の長さが小さくなるテーパー四角筒状に保持される。
折り返し片12,13は、両側縁が長辺側面パネル1,2の内面に圧接されて摩擦力によって短辺側面パネル3,4の内側に接続片8〜11を挟み込む状態に保持される。このため、折り返し片12,13は、短辺側面パネル3,4に準じて先端縁(下縁)の長さが大きい等脚台形状に形成される。この折り返し片12,13の先端縁の長さは一対の長辺側面パネル1,2の上端の間隔より大きいため、折り返し片12,13には、組み立て時に一時的に先端部の幅を小さくするよう折り曲げるための折曲容易線24を形成することが好ましい。また、短辺側面パネル3,4と折り返し片12,13との境界は、接続片8〜11の厚さを吸収できるよう平行な2本の折曲容易線によって画定されることが好ましい。
短辺側面パネル3,4の中央部には、指を挿入可能な外側開口25が形成され、折り返し片12,13の中央部には外側開口25に重なる内側開口26が形成され、かつ接続片8〜11の先端縁(長辺側面パネル1,2と反対側の側縁)には外側開口25に対応する凹部27が形成されている。これにより、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の短辺側の側壁に貫通する開口が形成されるので、この開口に指を挿入して箱体を長辺側面パネル1,2に沿って水平方向に容易に引き出すことができる。このとき、短辺側面パネル3,4が台形状に形成されていることによって当該箱用シートを組み立ててなる箱体と隣接する他の箱体や棚等との接触面積が極めて小さくなるので、隣接する箱体等との間の摩擦が低減されて箱体の引き出しがさらに容易となる。
〔組み立て〕
当該箱用シートは、先ず、底面パネル7に対して長辺側面パネル1,2を折り曲げて直立させ、接続片8〜11を底面パネル7の短辺の上に配置するよう折り曲げる。次に、底面パネル7に対して短辺側面パネル3,4を折り曲げて接続片8〜11の外面に接するよう直立させ、折り返し片12,13を折り返して接続片8〜11を挟み込む。これにより、長辺側面パネル1,2及び短辺側面パネル3,4が底面パネル7により下端が封止された四角筒状体を構成する。
続いて、長辺側面パネル1,2に対して蓋フラップ5,6を折り曲げて四角筒状体の上側開口を封止する。具体例として、図4に示すように、第1蓋フラップ5及び第2蓋フラップ6をこの順番に折り曲げて、第1蓋フラップ5の係合突部14〜16の上に第2蓋フラップ6の係合突部14〜16を重ねる。そして、二点鎖線の矢印で図示するように、上側に重ねられた第2蓋フラップ6の中央の第2係合突部15の基端側を箱体の内側に向かって押下することによって、第2蓋フラップ6の第2係合突部15及びこの第2蓋フラップ6の第2係合突部15によって間接的に押下される第1蓋フラップ5の第2係合突部15を四角筒状体の内側に突出させるよう一対の蓋フラップ5,6を湾曲させられる。すると、長辺側面パネル1,2の湾曲も手伝って、第2係合突部15の第2先端縁20がそれぞれの蓋フラップ5,6の基端側に移動して、一対の蓋フラップ5,6の第2係合突部15が重なり合わない状態となる。これにより、下側にあった第1蓋フラップ5を下方に押圧する力が除去され、第1蓋フラップ5のシート材の復原力によりその第2係合突部15が上方に移動する。この状態で第2蓋フラップ6を押下する力を除去すると、第2蓋フラップ6の第2係合突部15が第1蓋フラップ5の第2係合突部15の下側に当接し、一対の蓋フラップ5,6の3つの係合突部14〜16が交互に重ねられる状態となる。当然ながら、第1蓋フラップ5と第2蓋フラップ6との上下関係は逆転してもよい。また、押圧力の中心が中央の第2係合突部15の基端側となるよう、2つの切り欠き22,23の基端側を同時に押下しても一対の蓋フラップ5,6を係合させて封函することができる。
<利点>
以上のように、当該箱用シートを組み立ててなる箱体は、第2蓋フラップ6を押下するだけで簡単に一対の蓋フラップ5,6を係合させて封函状体を保持することができる。また、当該箱用シートは、上記一対の蓋フラップ5,6の係止構造が、3つ係合突部14〜16だけであるため、シート材の使用面積を比較的小さくすることができる。加えて、当該箱用シートは、短辺側面パネル3,4を等脚台形状としたことにより、一対の蓋フラップ5,6の延出長さを小さくしてシート材の使用面積をより小さくすることができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
本発明に係る箱用シートは、JIS−Z1507(2013)にコード番号0201号として規定されるいわゆるA式又はみかん箱タイプの箱体に準じた構成とされてもよい。具体的には、図5に示すように、本発明に係る箱用シートは、一対の長辺側面パネル及び一対の短辺側面パネルが交互に連設され、長辺側面パネルの上縁からそれぞれ蓋フラップが延出し、長辺側面パネルの下縁からそれぞれ底フラップが延出し、短辺側面パネルの上縁からそれぞれ上内フラップが延出し、短辺側面パネルの下縁からそれぞれした内フラップが延出する構成としてもよい。図5の箱用シートにおいて、上内フラップの上縁は、蓋フラップの3つの係合突部の先端縁の同一線上に形成されており、上内フラップの延出長さが蓋フラップの延出長さの極大値と等しい。
本発明に係る箱用シートにおいて、係合突部は、直線状の先端縁を有さず、蓋フラップの延出長さの極大値を一点で定めるものであってもよい。2つの係合突部は、2つの切り欠きによって画定されるものでなくてもよい。また、両側の係合突部の形状は、蓋フラップの延出長さが両側先端部で極大値とならないものであってもよい。
本発明に係る箱用シートにおいて、開函用開口等の開口は省略してもよい。また、本発明に係る箱用シートにおいて、蓋フラップは整形突起を有しないものであってもよい。
本発明に係る箱用シートが、底面パネルとこの底面パネルの四辺に連接される一対の長辺側面パネル及び一対の短辺側面パネルを備える場合であっても、短辺側面パネルが先端縁の長さと基端縁の長さとが等しい方形状に形成されてもよい。
本発明に係る箱用シートは、例えば靴を収容する包装箱等の箱体を形成するために好適に利用することができる。
1 第1長辺側面パネル
2 第2長辺側面パネル
3 第1短辺側面パネル
4 第2短辺側面パネル
5 第1蓋フラップ
6 第2蓋フラップ
7 底面パネル
8 第1接続片
9 第2接続片
10 第3接続片
11 第4接続片
12 第1折り返し片
13 第2折り返し片
14 第1係合突部
15 第2係合突部
16 第3係合突部
17 開函用開口
18 整形突起
19 第1先端縁
20 第2先端縁
21 第3先端縁
22,23 切り欠き
24 折曲容易線
25 外側開口
26 内側開口
27 凹部

Claims (4)

  1. 1枚のシート材から形成され、箱体に組み立て可能であり、
    組み立て状態で上側が開口する四角筒状体を形成する一対の長辺側面パネル及び一対の短辺側面パネルと、
    上記長辺側面パネルの上縁から縁出し、上記四角筒状体の上側開口を封止して封函する一対の蓋フラップと
    を備える箱体に組み立てられる箱用シートであって、
    上記一対の蓋フラップが先端部に封函状態で重なり合う3つの係合突部を有し、
    上記蓋フラップの延出長さの上記係合突部における極大値がそれぞれ上記四角筒状体の上側開口の上記短辺側面パネルに沿う方向の長さの1/2より大きく、
    上記蓋フラップの延出長さの上記係合突部間における極小値がそれぞれ上記四角筒状体の上側開口の上記短辺側面パネルに沿う方向の長さの1/2以下であり、
    上記四角筒状体の下端を封止する方形状の底面パネルと、
    上記一対の長辺側面パネルの側縁から延出する2対の接続片と、
    上記一対の短辺側面パネルの上縁から延出し、上記短辺側面パネルとの間に上記接続片を挟み込むよう折り返される一対の折返し片と
    をさらに備え、
    上記一対の蓋フラップの上記長辺側面パネルの上縁に沿う方向の長さが、その両側端部が上記折り返し片の折り返し部の上に載置されるよう、上記長辺側面パネルの上縁の長さよりも大きく、
    上記一対の長辺側面パネル及び上記一対の短辺側面パネルが上記底面パネルの四辺から延出し、
    上記短辺側面パネルが基端縁よりも先端縁の長さが小さい等脚台形状であることを特徴とする箱用シート。
  2. 上記係合突部が上記蓋フラップの基端縁に平行な直線状の先端縁を有し、
    封函状態において上記一対の蓋フラップの重なり合う上記係合突部の上記先端縁間の水平距離が5mm以上20mm以下である請求項1に記載の箱用シート。
  3. 上記3つの係合突部が上記先端縁を残すよう形成される2つの切り欠きによって画定され、
    上記切り欠きが上記蓋フラップの延出長さの上記係合突部間における極小値をそれぞれ1点で定める請求項2に記載の箱用シート。
  4. 上記蓋フラップが中央の上記係合突部の基端側に指を挿入可能な開口を有する請求項1、請求項2又は請求項3に記載の箱用シート。
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