JP2005067698A - 包装箱 - Google Patents

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buckling
ridge
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Yoshikazu Nakao
善和 中尾
Sayaka Hara
早弥香 原
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Rengo Co Ltd
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Rengo Co Ltd
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Abstract

【課題】積上荷重による胴膨れが生じにくく、美観が維持され、かつケーサーでの製函適性に優れた包装箱を提供する。
【解決手段】周壁をなす側板1の底部側及び頂部側の少なくとも一方の稜部に、その稜線7を基底として、三角波状の押罫による座屈誘導線8を入れる。製函時には、通常の包装箱と同様、稜線7に沿ってブランクを軽く折り曲げることができ、誤って座屈誘導線8に沿ってブランクが折れ曲がることもない。また、積上荷重作用時には、座屈誘導線8に誘導されて側板1の稜部が折れ曲がるので、胴膨れが抑制される。
【選択図】図1

Description

この発明は、積上荷重による座屈対策を施した包装箱に関するものである。
例えば、飲料のペットボトルを包装する箱として、図4に示すように、商品を包み込むように各一対の側板51及び平板52を折り曲げ、継代53を貼着して周壁をなし、フラップ54,55を貼り合わせて封緘するラップラウンド式のものが使用されている。
このようなラップラウンドケースを多数積み上げて保管しておくと、積上荷重で平板52の段ボールにペットボトルが食い込む現象などから、側板51の中間部が膨らんで、美観が損なわれるという問題がある。
その対策として、図4に示すように、側板51の稜部に、平板52との稜線に平行な押罫による座屈誘導線56を入れることも考えられるが、この場合、ケーサーでの製函時に誤って座屈誘導線56沿いにブランクが折れ曲がり、製函不良が発生する恐れがある。
このため、本出願人は、図5に示すように、側板51と平板52の稜部に、押罫による菱形状の座屈誘導線57を入れ、製函時には、座屈誘導線57に沿ってブランクを折り曲げるようにして、製函不良の発生を防止し、積上荷重作用時には、座屈誘導線57の折曲角度の変化に伴い、高さ方向の変形を吸収して、側板51の中間部における胴膨れを抑制するようにしたものを提案している。
しかしながら、図5に示す包装箱では、製函時に、交差する斜め方向の座屈誘導線57に沿ってブランクを折り曲げるので、折曲抵抗が大きくなる。
また、積上荷重が作用したとき、側板51において、座屈誘導線57の頂点から縦方向に座屈線が入り、見苦しい外観を呈することがある。
そこで、この発明は、積上荷重による胴膨れが生じにくく、美観が維持され、かつケーサーでの製函適性に優れた包装箱を提供しようとするものである。
上記課題を解決するため、この発明に係る包装箱は、周壁をなす側板の底部側及び頂部側の少なくとも一方の稜部に、その稜線を基底とする三角波状の座屈誘導線を入れることとし、また、座屈誘導線の頂部に切目を入れ、座屈誘導線の隣接する頂部間に切目を入れることとしたのである。
上記のように座屈誘導線を入れると、製函時には、通常の包装箱と同様、稜線に沿ってブランクを軽く折り曲げることができ、誤って座屈誘導線に沿ってブランクが折れ曲がることもない。また、積上荷重作用時には、座屈誘導線に誘導されて側板の稜部が折れ曲がるので、胴膨れが抑制される。
また、座屈誘導線の頂部に切目を入れると、座屈誘導性能が向上すると共に、積上荷重作用時にも、座屈誘導線の頂点から縦方向に座屈線が入らないので、美観が維持される。
さらに、座屈誘導線の隣接する頂部間に切目を入れると、積上荷重作用時における座屈誘導性能が一層向上する。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示す包装箱は、飲料のペットボトルPを包装する段ボール製ラップラウンドケースであり、ペットボトルPを包み込むように各一対の側板1及び平板2を折り曲げ、継代3を貼着して周壁を形成し、フラップ4,5を貼り合わせて封緘される。側板1及びフラップ4の裏面には、ライナカットによる開封用の切裂帯6が設けられている。
この包装箱のブランクでは、図2に示すように、側板1の平板2及び継代3との稜部裏面に、その稜線7を基底として、高さ10mm程度の三角波状の押罫による座屈誘導線8が入れられている。
また、図3に拡大して示すように、座屈誘導線8の頂部及び隣接する頂部間には、弧状に湾曲した切目9,10がそれぞれ入れられ、稜線7にも、断続的に直線の切目11が入れられている。
上記のように座屈誘導線8を入れると、ペットボトルPをケーサーで包装する際、底部側の側板1と平板2の稜部に凸凹が生じないことから、集合させたペットボトルPをスムーズに箱内に送り込むことができる。
そして、側板1の底部側及び頂部側の稜部は、座屈誘導線8に沿って誤って折れ曲がることがなく、また、切目11の誘導効果も作用して、大きな抵抗を受けることなく、罫線7に沿って確実に折れ曲がるので、ケーサーでの製函に伴うトラブルが防止される。
一方、物流過程における積上荷重作用時には、側板1の底部側及び頂部側の稜部が座屈誘導線8に誘導されて折れ曲がるので、胴膨れが抑制され、側板1が切裂線6の部分で座屈する現象も防止される。
また、座屈誘導線8の頂部に入れた切目9により、座屈誘導性能が向上すると共に、積上荷重が作用しても、座屈誘導線8の頂点から縦方向に座屈線が入らないので、美観が維持される。
さらに、座屈誘導線8の隣接する頂部間に入れた切目10により、座屈誘導性能が一層向上し、他の部分での座屈が防止される。
そのほか、胴膨れが防止されることから、材料に低グレードの段ボールを使用することができ、包装コストを削減することができる。
なお、この実施形態では、側板1の底部側及び頂部側の双方の稜部に座屈誘導線8を入れたが、いずれかの座屈誘導線8を省略しても、上記実施形態とほぼ同様の効果が得られる。また。切目9,10,11を省略しても、座屈誘導線8の効果は得ることができる。
実施形態の包装状態を示す斜視図 同上のブランクを示す裏面図 同上の稜部の罫線及び切目を示す拡大図 従来の包装箱の一例を示す斜視図 従来の包装箱の他例を示す斜視図
符号の説明
1 側板
2 平板
3 継代
4,5 フラップ
6 切裂帯
7 稜線
8 座屈誘導線
9,10,11 切目

Claims (3)

  1. 周壁をなす側板の底部側及び頂部側の少なくとも一方の稜部に、その稜線を基底とする三角波状の座屈誘導線を入れた包装箱。
  2. 前記座屈誘導線の頂部に切目を入れた請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記座屈誘導線の隣接する頂部間に切目を入れた請求項1又は2に記載の包装箱。
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