JP6987568B2 - 包装箱 - Google Patents

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Description

本発明は、包装箱に関する。
異なるサイズの物品を取り扱う分野では、内容積を変更可能とした包装箱を用い、物品と包装箱の隙間を埋める緩衝材の使用を控えている。このような包装箱として、特許文献1には、第1封緘状態とするための第1折曲線と、第1封緘状態よりも全高が低い第2封緘状態とするための第2折曲線とを設け、第1折曲線から第2折曲線にかけて破断部を設けたものが開示されている。第1折曲線と第2折曲線は、外周部を構成する端板と側板に設けられ、破断部は、各端板に一対設けられている。
特開2015−58945号公報
特許文献1の包装箱では、破断部に沿って端板を破断することで、内容積を小さくした第2封緘状態とすることができる。しかし、この包装箱では、破断部に沿って端板を破断する際に、破断部の終端を越える端板の過剰な破断について、何も考慮されていない。
本発明は、内容積が小さい状態で封緘する際に、破断部を越える過剰な破断を防止できる包装箱を提供することを課題とする。
本発明は、第1側板と、前記第1側板の第1辺に連設され、前記第1側板に対して山折りされた第2側板と、前記第1側板の前記第1辺に交差する第2辺に連設され、前記第2側板と同じ向きに延びるように前記第1側板に対して山折りされた第1蓋板と、前記第1側板の前記第2辺に交差する前記第2側板の第3辺に連設され、前記第1蓋板と重なるように前記第2側板に対して山折りされた第2蓋板と、前記第1側板の前記第2辺上と前記第2側板の前記第3辺上とにそれぞれ設けられ、前記第1蓋板と前記第2蓋板を折り曲げるための第1折曲線と、前記第1折曲線と間隔をあけて位置するように前記第1側板と前記第2側板にそれぞれ設けられ、前記第1側板の前記第1蓋板側と前記第2側板の前記第2蓋板側を折り曲げるための第2折曲線と、前記第1折曲線側から前記第2折曲線に向けて前記第1側板の前記第1辺上に設けられ、前記第1側板と前記第2側板の間を破断するための破断部と、前記破断部側から前記第2折曲線に沿って延びるように、前記第1側板又は前記第2側板に設けられた切込部とを備え、前記第1側板の前記第1蓋板とは反対側に位置する辺と前記第2側板の前記第2蓋板とは反対側に位置する辺とが交差する角部側から、前記切込部に向けて傾斜する補助折曲線が設けられている、包装箱を提供する。
この包装箱によれば、第1折曲線に沿って第1蓋板と第2蓋板を折り曲げることで、第1封緘状態とすることができる。また、第1側板と第2側板の間を破断部に沿って破断し、第2折曲線に沿って第1側板と第2側板を折り曲げることで、第1封緘状態よりも内容積が小さい第2封緘状態とすることができる。
第2封緘状態とする場合、破断部に沿った破断は、破断部の第2折曲線側の終端に至ると、切込部へ誘導されることで止まる。よって、第1側板と第2側板の間が、目標位置である第2折曲線を越えて過剰に破断され、包装箱として成り立たない状態になることを防止できる。また、第2封緘状態とする際に、破断部に沿って慎重に破断する必要がないため、作業性を向上できる。
第1側板の第1蓋板とは反対側に位置する辺と第2側板の第2蓋板とは反対側に位置する辺とが交差する角部側から、切込部に向けて傾斜する補助折曲線が設けられている。そのため、第2封緘状態とする場合、例えば第1側板及び第2側板のうち、切込部と補助折曲線が設けられていない方を先に折り曲げる。この際、第2折曲線には折癖が付いていなく、包装箱の底と側板の間には折癖が付いているため、この折癖が付いた部分に沿って側板が折れ曲がる。また、破断部に沿った破断は、側板の折り曲げと同時に行われ、破断部の終端に至ると切込部に進む。この際、補助折曲線、切込部、及び第1辺で囲まれた側板の一部が折れ曲がるため、第2折曲線を越えた第1辺の破断を確実に阻止できる。
前記切込部は、前記第2折曲線に沿って間隔をあけて設けた2本以上の切断線からなる。つまり、切込部は、中間部分に切断していない1以上の非切断部を備える。この態様によれば、包装箱のブランクを打ち抜く際、及び包装箱を第1封緘状態とした際、切込部を設けた部分が捲れることを防止できる。よって、包装箱の外部から内部へ塵埃が侵入したり、包装箱の外観が損なわれることを防止できる。
前記第1蓋板は、前記第2蓋板よりも先に折り曲げられる内フラップであり、前記切込部は、前記第2側板に設けられている。この態様によれば、第1側板に内フラップが連設されているため、第2封緘状態とする際に、第2側板よりも先に第1側板を確実に折り曲げさせることができる。
前記第1側板と前記第1蓋板は、対向位置に一対設けられており、前記第2折曲線から前記第1蓋板の先端までの寸法は、前記一対の第1側板を前記第2折曲線で折り曲げた状態で、前記一対の第1蓋板の先端が当接する寸法であり、前記一対の第1蓋板の先端には、互いに係止する係止部が設けられている。この態様によれば、第2封緘状態で、第1側板の下部に対して、第1側板の上部と第1蓋板が交差する向きに折れ曲がった状態に保持できる。よって、第2封緘状態での包装箱の外観を向上できる。
前記第1側板の前記第1蓋板と反対側に位置する辺と前記第2折曲線との間隔は、30mm以下である。この態様によれば、第2封緘状態とする際に破断部の端を越えて破断が進むと、包装箱として成り立たない状態になるが、第1側板又は第2側板に設けた切込部により、このような状態になることを確実に防止できる。また、補助折曲線を設けた態様では、側板が補助折曲線に沿って折れ曲がるため、終端を越えた破断部の破断を確実に防止できる。
前記第1側板と前記第1蓋板は、対向位置に一対設けられ、前記第2側板と前記第2蓋板は、対向位置に一対設けられており、4箇所の前記第1蓋板と前記第2蓋板の間のうちの少なくとも1箇所は、延設された前記破断部を介して連続している。側板の全高が低い包装箱の場合、側板に対する蓋板の突出寸法が大きくなり、包装箱のブランクの打抜加工が困難になる。しかし、この態様によれば、延設された前記破断部を介して第1蓋板と第2蓋板が連続しているため、ブランクの加工性を向上できる。
本発明の包装箱では、破断部に沿った破断が、破断部の終端に至ると切込部へ誘導されて止まるため、第2折曲線を越えて側板が過剰に破断され、包装箱として成り立たない状態になることを防止できる。
本発明の実施形態に係る包装箱の封緘前の状態を示す斜視図。 包装箱のブランクを示す平面図。 図2の一部拡大図。 包装箱を第1封緘状態とする際の一工程を示す斜視図。 第1封緘状態の包装箱を示す斜視図。 包装箱を第2封緘状態とする際の一工程を示す斜視図。 包装箱を第2封緘状態とする際の他の一工程を示す斜視図。 第2封緘状態の包装箱を示す斜視図。 包装箱の変形例を示す斜視図。 包装箱の他の変形例を示す斜視図。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1から図5Cは、本発明の実施形態に係る包装箱10を示す。図1に示すように、この包装箱10は、四角筒状の外周部12と、外周部12の下端開口を塞ぐ下蓋部18と、外周部12の上端開口を塞ぐ上蓋部27とを備える汎用ケースである。この包装箱10は、図4Bに示す第1封緘状態、及び第1封緘状態よりも全高が低い(内容積が小さい)図5Cに示す第2封緘状態のうちの一方に、収容する物品に応じて封緘される。
(包装箱の概要)
包装箱10は、図2に示す一枚のブランクを所定部位で折り曲げて固着することで形成されている。ブランクは、周知の紙器打抜装置によって、紙製の段ボールシートを打ち抜いて形成されている。段ボールシートは、表ライナ(包装箱10の外面)と裏ライナ(包装箱10の内面)の間に波状の中しんを配設した構成である。図2中の一点鎖線は、肉厚を圧縮するように裏ライナの方から罫を入れて形成した汎用罫線である。図2中の二点鎖線は、肉厚を圧縮するように表ライナの方から罫を入れて形成した逆罫線である。図2中の実線は、裏ライナから表ライナにかけて刃を入れて形成した切断線、及び打ち抜きによる形状線(辺)である。
以下の説明では、外周部12の端板13,13が対向する方向をX方向といい、外周部12の側板14,14が対向する方向をY方向といい、下蓋部18と上蓋部27が対向する方向をZ方向という。本実施形態の包装箱10は、X方向の寸法がY方向の寸法よりも長く形成されているが、Y方向の寸法がX方向の寸法よりも長く形成されてもよいし、X方向とY方向の寸法が同一に形成されてもよい。
図1に示すように、外周部12は、一対の端板(第1側板)13,13と、一対の側板(第2側板)14,14とを備える。端板13,13は、Y方向の寸法がZ方向の寸法よりも長い概ね同一の四角形状である。側板14,14は、X方向の寸法がZ方向の寸法よりも長い概ね同一の四角形状である。側板14,14は、端板13,13に対して直交する方向へ相対的に折り曲げられている。
図2を参照すると、端板13と側板14は、右側から左側へ折曲線16を介して交互に連設されている。図2の左端に位置する側板14には、折曲線16を介して貼着板15が連設されている。貼着板15は、図2の右端に位置する端板13の内面(裏ライナ)に、例えば酢酸ビニルエマルジョン系の接着剤によって貼着されている。なお、折曲線16が形成された部分は、端板13の第1辺である。折曲線16は、汎用罫線からなり、図1の組立状態ではZ方向に延びている。
図2を併せて図4Bを参照すると、下蓋部18と上蓋部27は、X方向の寸法がY方向の寸法よりも長い概ね同一の四角形状である。
図2を併せて図1を参照すると、下蓋部18は、一対の第1フラップ19,19と、一対の第2フラップ21,21とを備える。第1フラップ19は、先端(図2において下端)に向けて次第に横幅を狭くした概ね台形状であり、汎用罫線からなる折曲線20を介して端板13の下辺に連設されている。第2フラップ21は、概ね四角形状であり、汎用罫線からなる折曲線22を介して側板14の下辺に連設されている。この第2フラップ21の横方向の一方(図2において右側)には、隣接する第1フラップ19に貼着される貼着部23が、逆罫線からなる折曲線24によって区画されている。また、第2フラップ21,21の先端中央には、組立状態で互い係合する係合溝25,25が設けられている。
第1フラップ19は、折曲線20に沿って山折りされることで、端板13の内面側に重畳される。第2フラップ21は、折曲線22に沿って山折りされることで、側板14の内面側に重畳される。貼着部23は、折曲線24に沿って谷折りされる。この状態で、図2において左側の端板13に対して側板14を折り曲げ、図2において右側の側板14に対して端板13を折り曲げることで、貼着部23が隣接する第1フラップ19に貼着される。外周部12が四角筒状に広げられると、貼着された第1フラップ19と第2フラップ21は、互いに引っ張り合うことで端板13と側板14に対して下向きに回転する。そして、第2フラップ21,21の係合溝25,25が互いに係合することで、外周部12の下端開口が下蓋部18によって塞がれる。
引き続いて図2を併せて図1を参照すると、上蓋部27は、一対の内フラップ(第1蓋板)28,28と、一対の外フラップ(第2蓋板)29,29とを備える。内フラップ28は、概ね四角形状であり、端板13の上辺(第2辺)に連設されている。外フラップ29は、概ね四角形状であり、側板14の上辺(第3辺)に連設されている。
(上端開口の封緘用罫線構造)
端板13と側板14には、図4Bに示す第1封緘状態とするための折曲線(第1折曲線)30と、図5Cに示す第2封緘状態とするための折曲線(第2折曲線)32とが設けられている。また、端板13と側板14の間の稜部には、第2封緘状態とするための破断部34が設けられている。
図1及び図2に示すように、折曲線(第1折曲線)30は、汎用罫線からなり、端板13,13の上辺(第2辺)と側板14,14の上辺(第3辺)とに、直線状に設けられている。この折曲線30は、貼着板15にも設けられている。折曲線30の全長は、形成対象の端板13、側板14、及び貼着板15の横幅より短い。つまり、端板13に形成された折曲線30の端と、側板14に形成された折曲線30の端とは、定められた間隔をあけて位置している。この間隔は、内フラップ28と外フラップ29を区画するスリット36の幅と同じ寸法である。但し、折曲線30は、間隔をあけることなく、連続した1本の汎用罫線で構成してもよい。
折曲線(第2折曲線)32は、端板13と側板14の上蓋部27側を折り曲げるためのものである。この折曲線32は、折曲線30の下蓋部18側に定められた間隔(例えば40mm)をあけて設けられている。端板13の下蓋部18側の折曲線20と折曲線32の間隔(例えば20mm)は、端板13のZ方向の全高(例えば60mm)の半分(つまり30mm)以下に設定されている。折曲線32は、貼着板15にも設けられている。端板13に形成された折曲線32は、定められた間隔Aをあけて位置する複数(本実施形態では3本)の汎用罫線からなる。側板14に形成された折曲線32は、定められた間隔Bをあけて位置する複数(本実施形態では3本)の汎用罫線からなる。貼着板15に形成された折曲線32は、1本の汎用罫線からなる。端板13の折曲線32,32間の間隔Aと、側板14の折曲線32,32間の間隔Bとは、同じ(A=B)である。
端板13と貼着板15に形成された折曲線32の側板14側の端は、折曲線16上に配置されているが、折曲線16と間隔をあけて配置されていてもよい。側板14に形成された折曲線32の端板13側(貼着板15側)の端は、折曲線16に対して定められた間隔Cをあけて配置されている。この間隔Cは、折曲線32,32間の間隔A又はBと、後述する切込部43の横方向の全長L(図3参照)を加算した寸法設定である。但し、折曲線32は、間隔A,Bをあけることなく、連続した1本の汎用罫線で構成してもよい。
破断部34は、端板13(貼着板15)と側板14の稜部(第1辺)を破断するためのもので、この稜部に沿って折曲線30から折曲線32にかけて設けられている。破断部34は、間隔をあけてミシン目状に設けた複数の第1切断線と、第1切断線の端から傾斜して延びる第2切断線とを備える片ジッパーによって構成されている。第2切断線は、第1切断線の上蓋部27側の端から上蓋部27に向けて、端板13(貼着板15)側へ傾斜されている。
破断部34の折曲線30側の端は、折曲線30と交差しているが、折曲線30と間隔をあけて配置されてもよい。破断部34の折曲線32側の端は、折曲線32に対して間隔をあけて配置されているが、折曲線32上に配置されてもよい。本実施形態では、破断部34の形成部分には、折曲線16を設けていない。
図1に最も明瞭に示すように、包装箱10は、フラップ28,29の突出寸法、つまり折曲線30からフラップ28,29の先端までの寸法(例えば123mm)よりも、外周部12のZ方向の全高が短い(半分以下)扁平形状である。このような包装箱10のブランクの加工時には、抜き型を離反させる際に、スリット36を打ち抜くための抜刃と一緒にフラップ28,29が移動するため、抜き型からのブランクの分離が困難である。この問題を防止して加工性を向上するために、4本のスリット36のうち、2本の端は折曲線30上に位置するように形成され、残りの2本の端は折曲線30に対して上方へ間隔をあけて位置するように形成されている。
このようにした包装箱10は、図2において左側に位置する内フラップ28と外フラップ29の一部が連続し、図2において右側に位置する内フラップ28と外フラップ29の一部が連続している。よって、ブランクの加工性を向上できる。そして、本実施形態では、内フラップ28と外フラップ29の連続部分にも、破断部34が延設されている。つまり、内フラップ28と外フラップ29の一部は、破断部34の延設部34aを介して連続している。
包装箱10を第1封緘状態とする場合、図1に示す状態から図4Aに示すように、内フラップ28を折曲線30に沿って折り曲げるとともに、破断部34の延設部34aを折曲線30にかけて破断する。次に、外フラップ29を折曲線30に沿って折り曲げる。これにより図4Bに示すように、一対の外フラップ29,29の先端を突き合わした第1封緘状態で封緘できる。本実施形態では、外フラップ29,29の突出寸法を、端板13のY方向の寸法の半分よりも大きくし、両者に形成した切欠部38,38が合致するように構成されている。
包装箱10を第2封緘状態とする場合、図1に示す状態から図5Bに示すように、内フラップ28を折曲線32に沿って折り曲げるとともに、破断部34を折曲線32にかけて破断する。本実施形態では、折曲線32から内フラップ29の先端までの寸法を、側板14のX方向の寸法の半分よりも大きくし、互いの先端が当接するように構成されている。そして、一対の内フラップ29,29のうち、一方に設けた係止凸部40が他方に設けた係止凹部41に係止するように構成されている(係止部)。次に、外フラップ29を折曲線32に沿って折り曲げる。これにより図5Cに示すように、一対の外フラップ29,29の先端をオーバーラップさせた第2封緘状態で封緘できる。
破断線34に沿った破断を、一方の手で内フラップ28を把持し、他方の手で外フラップ29を把持して行うと、目標の折曲線30又は32を越えて外周部12が過剰に破断されることがある。この問題は、折曲線30に沿って内フラップ28を折り曲げること、又は折曲線32に沿って端板13の内フラップ28側を操作することで、防止できる。
しかし、第2封緘状態とする際には、端板13と下蓋部18の間の折曲線20に折曲線32が近いため、この折曲線32に沿った端板13の折り曲げは困難である。つまり、折曲線32に沿って端板13を折り曲げようとしても、図5Aに示すように、既に折癖が付いた折曲線20に沿って端板13が折れ曲がる。この場合、下蓋部18側に位置する破断部34の終端を越えて、端板13と側板14の稜部(折曲線16)が破断され、包装箱10として成り立たなくなる。
(過度の破断防止構造)
破断部34の終端を越える過度の破断を防ぎ、破断部34に沿った破断操作性を向上するために、外周部12には、切込部43と補助折曲線46とが設けられている。
図1及び図3に示すように、切込部43は、破断部34側から側板14の中央側に向けて、折曲線32上に位置するように設けられている。切込部43は、定められた間隔S(非切断部)をあけて形成した2本以上の切断線からなる。切込部43の破断部34側には、湾曲した切断線からなる連続部44が設けられている。この連続部44の端は、破断部34の端に配置されている。なお、連続部44は、切込部43の一部をみなしてもよいし、破断部34の一部とみなしてもよい。
連続部44、及び非切断部を含めた切込部43の全長Lを過度に長くすると(例えば50mm)、第2封緘状態で切込部43の切断縁に捲れが生じるため、外観が悪くなる。そのため、切込部43の全長Lは、30mm以内に設定されている。また、全長Lを過度に短くすると(例えば5mm)、破断部34の破断を止めることができなくなる。そのため、切込部43の全長Lは、8mm以上に設定されている。そして、本実施形態の切込部43の全長Lは、折曲線20から折曲線32までの寸法と同じ20mmに設定されている。
補助折曲線46は、破断部34の破断後、折曲線20に沿って端板13が折れ曲がった際に、折曲線16に沿った破断を防ぐもので、側板14に設けられている。この補助折曲線46は、汎用罫線からなり、折曲線20と折曲線22が交差する角部から、切込部43に向けて傾斜して設けられている。本実施形態では、折曲線22に対して45度の角度で傾斜しているため、補助折曲線46の一端はスリット36の縁に位置し、補助折曲線46の他端は切込部43の内端に位置している。但し、補助折曲線46の一端は、スリット36と間隔をあけて配置してもよいし、補助折曲線46の他端も、切込部43と間隔をあけて配置してもよい。
この包装箱10を第2封緘状態とする場合、端板13の内フラップ28側(端板上部13a)を内向きに押す。すると、端板13が折曲線20に沿って折れ曲がることで、破断部34の破断が下蓋部18側に進む。図5Aに示すように、破断部34の破断が下蓋部18側の終端に至ると、操作による力が切込部43へ逃げ、切込部43の非切断部が破断される。そして、補助折曲線46、切込部43、及び折曲線16で囲まれた側板14の一部が折れ曲がり、内フラップ28と端板13が下蓋部18上に重なる位置まで折れ曲がる。これにより、折曲線32を越えた折曲線16の破断を確実に阻止できる。
次に、図5Bに示すように、端板下部13bを支持し、端板上部13aをX方向外向き移動させることで、下蓋部18に対して端板下部13bを直交方向に位置させるとともに、端板13を折曲線32に沿って山折りする。そして、内フラップ28,28の一方の係止凸部40を他方の係止凹部41に係止させる。これにより、下蓋部18に対して端板下部13bを90度の角度で折り曲げた状態を保持できる。
その後、図5Cに示すように、側板上部14aを内向きに押すことで、折曲線32に沿って外フラップ29と一緒に側板上部14aを山折りし、外周部12の上端を塞いだ第2封緘状態とする。
このように、側板14に切込部43を設けているため、破断部34に沿った破断は、破断部34の終端に至ると、切込部43へ誘導され、補助折曲線46に沿って側板14の一部が折れ曲がることで止まる。よって、端板13と側板14の間が、目標位置である折曲線32を越えて過剰に破断され、包装箱10として成り立たない状態になることを防止できる。また、第2封緘状態とする際に、破断部34に沿って慎重に破断する必要がないため、作業性を向上できる。
また、係止凸部40と係止凹部41の係止により、下蓋部21、端板下部13b、及び上蓋部27を交差する向きにそれぞれ保持できるため、第2封緘状態での包装箱10の外観を向上できる。さらに、切込部43は2本以上の切断線からなるため、包装箱10のブランクを打ち抜く際の加工性を向上できる。また、第1封緘状態での捲れを防止できるため、包装箱10の外部から内部へ塵埃が侵入したり、包装箱10の外観が損なわれることを防止できる。
なお、本発明の包装箱10は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、第2封緘状態とする際の内フラップ28,28の係止構造は、図6及び図7に示すようにしてもよい。図6では、内フラップ28の先端に一対の係止溝48,48を設け、一方の内フラップ28の係止溝48,48を他方の一方の内フラップ28の係止溝48,48に係止させることで、端板下部13bに対して、端板上部13aと内フラップ28を折り曲げた状態に保持する。図7では、内フラップ28の先端中央の1個の係止溝48を設け、一方の内フラップ28の係止溝48を他方の一方の内フラップ28の係止溝48に係止させることで、端板下部13bに対して、端板上部13aと内フラップ28を折り曲げた状態に保持する。また、係止部を設けることなく、一対の内フラップ28,28の先端同士を突き合わせる構成としてもよい。
破断部34と切込部43は、破断部34の端を折曲線32上に位置させ、切込部43に連続部44を設けることなく、交差させてもよい。また、破断部34の端と切込部43の端とは、間隔をあけて配置してもよいし、同一点上に配置してもよい。
切込部43は、折曲線32上に直線状に形成したが、折曲線32に対して、上蓋部27側に傾斜させてもよいし、下蓋部18側に傾斜させてもよい。この場合、折曲線32に対する傾斜角度は、15度以内とすることが好ましい。また、切込部43は、折曲線32と間隔をあけて平行に設けてもよい。
切込部43は、間隔S(非切断部)をあけて形成した2本の切断線によって構成したが、非切断部を設けることなく、1本の切断線によって構成してもよいし、3本以上の切断線によって構成してもよい。また、切込部43は、破断部34と同様の片ジッパーによって構成してもよい。この場合、第2切断線は、上蓋部27側に延びるように設けてもよいし、下蓋部18側に延びるように設けてもよい。
切込部43の形状は、直線状でなくてもよい。つまり、2本の切断線をZ方向に間隔をあけて設けてもよいし、上蓋部27側に突出する円弧状としてもよいし、下蓋部18側に突出する円弧状としてもよい。また、切込部43には、破断部34と逆側に位置する内端に、円弧状(C字状)の切断線からなる破止め部を設けてもよい。
包装箱10は、X方向の横幅が長いフラップ29を内フラップ(第1蓋板)とし、Y方向の横幅が短いフラップ28を外フラップ(第2蓋板)としてもよい。この場合、切込部43と補助折曲線46は、端板13に設けることが好ましい。また、切込部43と補助折曲線46は、端板13と側板14の両方に設けてもよい。
下蓋部18は、外周部12を広げることで塞がれるワンタッチ式に限られず、上蓋部27と同様の内フラップと外フラップによって構成してもよく、必要に応じて変更が可能である。
包装箱10の素材は、紙製の段ボールシートに限らず、樹脂製の段ボールシートであってもよい。また、包装箱10の素材は、段ボールシートに限られず、単層の厚紙や樹脂シートであってもよい。
10…包装箱
12…外周部
13…端板(第1側板)
13a…端板上部
13b…端板下部
14…側板(第2側板)
14a…側板上部
14b…側板下部
15…貼着板
16…折曲線(第1辺)
18…下蓋部
19…第1フラップ
20…折曲線
21…第2フラップ
22…折曲線
23…貼着部
24…折曲線
25…係合溝
27…上蓋部
28…内フラップ(第1蓋板)
29…外フラップ(第2蓋板)
30…折曲線(第1折曲線)
32…折曲線(第2折曲線)
34…破断部
34a…延設部
36…スリット
38…切欠部
40…係止凸部
41…係止凹部
43…切込部
44…連続部
46…補助折曲線
48…係止溝

Claims (6)

  1. 第1側板と、
    前記第1側板の第1辺に連設され、前記第1側板に対して山折りされた第2側板と、
    前記第1側板の前記第1辺に交差する第2辺に連設され、前記第2側板と同じ向きに延びるように前記第1側板に対して山折りされた第1蓋板と、
    前記第1側板の前記第2辺に交差する前記第2側板の第3辺に連設され、前記第1蓋板と重なるように前記第2側板に対して山折りされた第2蓋板と、
    前記第1側板の前記第2辺上と前記第2側板の前記第3辺上とにそれぞれ設けられ、前記第1蓋板と前記第2蓋板を折り曲げるための第1折曲線と、
    前記第1折曲線と間隔をあけて位置するように前記第1側板と前記第2側板にそれぞれ設けられ、前記第1側板の前記第1蓋板側と前記第2側板の前記第2蓋板側を折り曲げるための第2折曲線と、
    前記第1折曲線側から前記第2折曲線に向けて前記第1側板の前記第1辺上に設けられ、前記第1側板と前記第2側板の間を破断するための破断部と、
    前記破断部側から前記第2折曲線に沿って延びるように、前記第1側板又は前記第2側板に設けられた切込部と
    を備え、
    前記第1側板の前記第1蓋板とは反対側に位置する辺と前記第2側板の前記第2蓋板とは反対側に位置する辺とが交差する角部側から、前記切込部に向けて傾斜する補助折曲線が設けられている、包装箱。
  2. 前記切込部は、前記第2折曲線に沿って間隔をあけて設けた2本以上の切断線からなる、請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記第1蓋板は、前記第2蓋板よりも先に折り曲げられる内フラップであり、
    前記切込部は、前記第2側板に設けられている、請求項1又は2に記載の包装箱。
  4. 前記第1側板と前記第1蓋板は、対向位置に一対設けられており、
    前記第2折曲線から前記第1蓋板の先端までの寸法は、前記一対の第1側板を前記第2折曲線で折り曲げた状態で、前記一対の第1蓋板の先端が当接する寸法であり、
    前記一対の第1蓋板の先端には、互いに係止する係止部が設けられている、請求項1からのいずれか1項に記載の包装箱。
  5. 前記第1側板の前記第1蓋板と反対側に位置する辺と前記第2折曲線との間隔は、30mm以下である、請求項1からのいずれか1項に記載の包装箱。
  6. 前記第1側板と前記第1蓋板は、対向位置に一対設けられ、
    前記第2側板と前記第2蓋板は、対向位置に一対設けられており、
    4箇所の前記第1蓋板と前記第2蓋板の間のうちの少なくとも1箇所は、延設された前記破断部を介して連続している、請求項1からのいずれか1項に記載の包装箱。
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