JP6554127B2 - トレイ及びトレイのブランク - Google Patents

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Description

本発明は、トレイ及びトレイのブランクに関する。
特許文献1には、底壁の4つの辺に側壁をそれぞれ立設したトレイが開示されている。4枚の側壁のうち、対向する第1側壁は単層構造で構成され、他の対向する第2側壁は二層構造で構成されている。第2側壁は、外板、縁板、及び内板を有し、縁板によって外板と内板が所定間隔をあけて配置されている。また、第2側壁には、第1側壁と第2側壁を底壁に対して立設状態に保持するための保持部が連設されている。
特開昭61−127434号公報
特許文献1のトレイは、内板が外板に近づく方向に移動するため、内部に物品を安定状態で収容できない。特に縁板の幅を広くして外板と内板の間隔を広くした場合、この問題が顕著に現れる。
本発明は、外板に対する内板の間隔を保持可能とし、物品を安定状態で収容できるトレイ及びトレイのブランクを提供することを課題とする。
本発明の第1の態様は、底壁と、前記底壁の第1辺に立設された単層構造の第1側壁と、前記底壁の前記第1辺と交差する一方の第2辺に連設された外板と、この外板の先端から前記底壁に沿って内方へ折り曲げられた縁板と、この縁板の先端から前記底壁に向けて折り曲げられ、前記外板の内側に配置された内板とを有し、前記底壁の前記第2辺に立設された二層構造の第2側壁と、前記底壁に対して前記第1側壁と前記第2側壁を立設状態に保持した保持部とを備え、前記保持部は、前記第2側壁の前記外板に連設され、前記第1側壁の外側に配置された外側保持板と、前記外側保持板に連設され、前記第1側壁の内側に配置された内側保持板と、前記内側保持板に連設され、前記第2側壁の前記外板と前記内板の間に配置された折込板とを有する、トレイを提供する。
このトレイによれば、第2側壁を構成する外板と内板の間に折込板が配置されているため、折込板を介して内板が外板に支持される。よって、外板に対する内板の間隔を保持できるため、トレイの内部に物品を安定状態で収容できる。また、折込板によって外板と内板の間隔、つまり第2側壁の厚み(縁板の幅)を広くすることが可能なため、トレイを積み重ねて配置する際の安定性も向上できる。さらに、第1側壁は単層構造であるが、第2側壁が隣接する部分では保持部によって三層構造になるため、曲げや歪みに対するトレイの剛性を向上できる。
前記第1側壁には、前記第2側壁の前記外板と前記内板の間に配置され、前記折込板に重ねて配置された第2の折込板が連設されていることが好ましい。この態様によれば、外板と内板の間に2枚の折込板が配置されているため、第2側壁の厚みを更に広く設定できる。また、2枚の折込板によって第2側壁の両端部分が四層構造になるため、トレイの剛性を更に向上できる。
又は、前記第1側壁及び前記保持部の前記外側保持板には、これらの間に重ねて配置された連続板がそれぞれ連設されていることが好ましい。この態様によれば、第1側壁の両端部分では、連続板を含む保持部によって四層構造になるため、トレイの剛性を更に向上できる。
本発明の第2の態様は、底壁と、前記底壁の第1辺に連設された第1側壁と、前記底壁の前記第1辺と交差する方向に延びる一方の第2辺に連設された外板と、この外板の先端に連設された縁板と、この縁板の先端に連設された内板とを有する第2側壁と、前記底壁に対して前記第1側壁と前記第2側壁を立設状態に保持するための保持部とを備え、前記保持部は、前記第2側壁の前記外板に連設され、前記第1側壁と同じ向きに突出された外側保持板と、前記外側保持板に連設され、前記外側保持板から前記第2側壁の前記内板と同じ向きに突出された内側保持板と、前記内側保持板に連設され、前記内側保持板から前記第2側壁の前記内板に向けて突出された折込板とを有する、トレイのブランクを提供する。
第2の態様では、前記第1側壁に、前記外側保持板に向けて突出され、前記折込板に重なるように前記第2側壁の前記外板と前記内板の間に配置するための第2の折込板が連設されている。又は、前記第1側壁と前記保持部の前記外側保持板に、これらの間に重ねて配置するための連続板がそれぞれ連設されている
このブランクを組み立てる場合、底壁に対して第1側壁を折り曲げた後、底壁に対して第2側壁の外板を折り曲げる。ついで、第2側壁の外板に対して保持部を折り曲げて、第1側壁の外側に保持部の外側保持板を配置する。その後、保持部の外側保持板に対して内側保持板を折り曲げて、この内側保持板を第1側壁の内側に配置するとともに、内側保持板に対して折込板を折り曲げて、折込板を第2側壁の外板の内側に配置する。最後に、第2側壁の外板に対して縁板を折り曲げた後、縁板に対して内板を折り曲げて、外板の内側に内板を配置する。これにより、第2側壁の外板と内板の間に保持部の折込板を挟み込んだ状態で、二層構造の第2側壁が形成され、第1の態様のトレイが完成する。このように、所定の部分を順番に折り曲げることで、手作業でも簡単にトレイを組み立てることができる。しかも、第1側壁は単層構造であり、保持部は第1側壁の横に並べて形成されているため、第1側壁も二層構造とする場合と比べて、トレイの形成材料の面積を20%〜30%削減できる。
本発明のトレイでは、保持部に形成した折込板によって、外板に対する内板の間隔を保持できるため、内部に物品を安定状態で収容できる。
本発明の第1実施形態に係るトレイの斜視図。 図1のA−A線断面図。 図1のB−B線断面図。 図1のトレイのブランクの平面図。 段ボールシートの断面図。 段ボールシートに形成した汎用罫線を示す断面図。 段ボールシートに形成した逆罫線を示す断面図。 段ボールシートに形成した切断線を示す断面図。 図1のトレイを組み立てる際の一工程を示す斜視図。 図1のトレイを組み立てる際の他の一工程を示す斜視図。 図1のトレイを組み立てる際の他の一工程を示す斜視図。 図1のトレイを組み立てる際の他の一工程を示す斜視図。 第1実施形態のトレイの変形例を示す斜視図。 第1実施形態のトレイの他の変形例を示す斜視図。 第1実施形態のトレイの他の変形例を示す斜視図。 本発明の第2実施形態に係るトレイの斜視図。 図7のC−C線断面図。 図7のD−D線断面図。 図7のトレイのブランクの平面図。 図7のトレイを組み立てる際の一工程を示す斜視図。 図7のトレイを組み立てる際の他の一工程を示す斜視図。 図7のトレイを組み立てる際の他の一工程を示す斜視図。 本発明の第3実施形態に係るトレイの斜視図。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
(第1実施形態)
図1から図2Aは、本発明の第1実施形態に係るトレイ10を示す。トレイ10は、対向する2枚の第1側壁16が単層構造で構成され、他の対向する2枚の第2側壁19が二層構造(二重壁)で構成されている。また、トレイ10は、側壁16,19を立設状態に保持するための保持部32を備えている。本発明は、第1側壁16を構成する外板20と内板24の間隔を保持するために、これらの間に配置する折込板40を保持部32に設けたものである。
包装箱は、紙製の段ボールシート1を周知の紙器打抜装置によって、図3に示す一枚のブランクとして打ち抜いて形成される。図4Aを参照すると、段ボールシート1は、表ライナ2及び裏ライナ3の間に波状の中しん4を配設した構成である。図4Bを参照すると、図3中の一点鎖線は、肉厚を圧縮するように裏ライナ3の方から罫を入れて形成した汎用罫線である。図4Cを参照すると、図3中の二点鎖線は、肉厚を圧縮するように表ライナ2の側から罫を入れて形成した逆罫線である。図4Dを参照すると、図3中の実線は、表ライナ2から裏ライナ3にかけて刃を入れて形成した切断線、及び打ち抜きによる形状線(縁)である。
図1から図2Bに示すように、トレイ10は、四角形状の底壁12を備える。この底壁12の対向する一対の第1辺には、汎用罫線からなる折曲線17を介して長方形状の第1側壁16がそれぞれ立設されている。また、底壁12の他の対向する一対の第2辺には、長方形状の第2側壁19がそれぞれ立設されている。
底壁12に沿う方向の第1側壁16の全長は、第2側壁19の全長よりも長い。トレイ10の底壁12から開口11までの第1側壁16の全高は、第2側壁19の全高よりも段ボールシート1の厚み分だけ低い。図3のブランクを参照すると、2枚の第1側壁16,16のうち、一方は底壁12から上向きに突出し、他方は底壁12から下向き(逆向き)に突出している。2枚の第2側壁19のうち、一方は底壁12から左向きに突出し、他方は底壁12から右向き(逆向き)に突出している。
引き続いて図1から図2Bを参照すると、第2側壁19は、それぞれ長方形状の外板20、縁板22、及び内板24を備える。
外板20は、底壁12の第2辺に汎用罫線からなる折曲線21を介して連設されている。外板20は、底壁12に対して第1側壁16と同じ向きに突出するように、直交方向に折り曲げられている。折曲線21は、底壁12と第1側壁16との間の折曲線17に対して直交する方向に延びている。
縁板22は、汎用罫線からなる折曲線23を介して外板20の先端(上端)に連設されている。縁板22は、底壁12に沿ってトレイ10の内方へ突出するように、外板20に対して直交方向に折り曲げられている。折曲線23は、底壁12と外板20の折曲線21に対して平行に延びている。
内板24は、汎用罫線からなる折曲線25を介して縁板22の先端(内端)に連設されている。内板24は、外板20の内側に平行に配置されるように、縁板22に対して底壁12に向けて直交方向に折り曲げられている。折曲線25は、外板20と縁板22の間の折曲線23に対して平行に延びている。
底壁12側に位置する内板24の先端には、2個の係止片26,26が突設されている。底壁12には、底板12と外板20の間の折曲線21に沿って、係止片26をそれぞれ係止する係止孔13が打ち抜きにより形成されている。折曲線21から底壁12の中心に向けた方向の係止孔13の幅は、縁板22の両側の折曲線23,25間の幅と概ね同じである。係止孔13は、トレイ10を積み重ねて配置する際の位置決め孔の機能を兼ね備える。
第2側壁19には、係止孔13に挿入される2個の位置決め突起27,27が設けられている。位置決め突起27は三角形状で、第2側壁19の上端(縁板22)から突出している。図3のブランクを参照すると、位置決め突起27は、外板20から内板24にかけて設けられた平行な2本の切断線28,28を備える。これら切断線28,28間には、縁板22の両側の折曲線23,25は形成されていない。外板20上に位置する切断線28,28の端部間と、内板24上に位置する切断線28,28の端部間には、汎用罫線からなる折曲線29,29がそれぞれ設けられている。また、切断線28,28間の中間部分には、縁板22の両側の折曲線23,25間に位置し、切断線28,28の一方から他方にかけて延びるように、汎用罫線からなる折曲線30が設けられている。
引き続いて図1から図2Bを参照すると、第2側壁19の両端には、第1側壁16と第2側壁19を立設状態に保持するための保持部32がそれぞれ設けられている。保持部32は、第2側壁19に連設されており、第1側壁16の外側に配置された外側保持板33と、第1側壁16の上側に配置された上側保持板35と、第1側壁16の内側に配置された内側保持板37とを備える。また、保持部32は、第2側壁19の外板20と内板24の間に配置された第1の折込板40を備える。
外側保持板33は横向きの台形状であり、汎用罫線からなる折曲線34を介して連設されている。折曲線34は、底壁12が備える第1辺(折曲線17)と第2辺(折曲線21)に対して直交する方向に延びている。外側保持板33は、外板20に対して内方へ直交方向に折り曲げられることで、第1側壁16の外側に重ねて配置されている。図3のブランクを参照すると、1枚の外板20に連設された一対の外側保持板33,33は、底壁12に対して第1側壁16が突出する向きと同じ向きに突出している。つまり、外側保持板33,33のうち、一方が外板20から上向きに突出し、他方が外板20から下向きに突出している。
上側保持板35は細長い四角形状であり、汎用罫線からなる折曲線36を介して外側保持板33の先端(上縁)に連設されている。折曲線36は、底壁12と第1側壁16の間の折曲線17に対して平行に延びている。上側保持板35は、底壁12に沿って内向きに突出するように、外側保持板33に対して直交方向に折り曲げられることで、第1側壁16の上端を覆っている。図3のブランクを参照すると、上側保持板35は、外側保持板33から、外板20に対して縁板22が突出する向きと同じ向きに突出している。
内側保持板37は四角形状であり、汎用罫線からなる折曲線38を介して上側保持板35の先端(内端)に連設されている。つまり、内側保持板37は、上側保持板35を介して外側保持板33に連設されている。折曲線38は、外側保持板33と上側保持板35の間の折曲線36に対して平行に延びている。内側保持板37は、上側保持板35に対して底壁12に向けて直交方向に折り曲げられることで、第1側壁16の内側に重ねて配置されている。内側保持板37の先端は底壁12の上面に位置しており、この先端に係止片39が突設されている。底壁12には、第1側壁16との間の折曲線17に沿って、係止片39の係止孔14が打ち抜きにより形成されている。図3のブランクを参照すると、内側保持板37は、上側保持板35から、縁板22に対して内板24が突出する向きと同じ向きに突出している。
折込板40は、概ね底壁12の上面から第2側壁19の縁板22の下面にかけて延びる、上下方向に長い長方形状である。折込板40は、保持部32が連続する第2側壁19の方に位置する内側保持板37の縁に、逆罫線からなる折曲線41を介して連設されている。折曲線41は、外板20と外側保持板33の間の折曲線34に対して内側に平行に延びている。図3のブランクを参照すると、折込板40は、内側保持板37から内板24に向けて突出している。本実施形態の折込板40と内板24は、折曲線41に対して平行な切断線42を設けることで分離されている。また、折込板40の上側保持板35側には、縁板22、上側保持板35、及び折込板40の重なりを防ぐための打抜部43が設けられている。
第1側壁16には、第1の折込板40の外面に位置するように、第2側壁19の外板20と内板24の間に配置された第2の折込板44を備える。この折込板44は概ね直角台形状であり、第1側壁16の端に汎用罫線からなる折曲線45を介して設けられている。折曲線45は、内側保持板37と折込板40の間の折曲線41に対して外側に平行に延びている。図3のブランクを参照すると、折込板44は、第1側壁16から保持部32の外側保持板33に向けて突出されている。本実施形態では、折込板44と外側保持板33は、所定角度で傾斜された切断線46によって分離されている。
図3を併せて図1を参照すると、第2側壁19の外板20と内板24では、段ボールシート1の中しん4(段方向)が上下方向に延びるように設定されている。また、保持部32を構成する、外側保持板33、内側保持板37、及び折込板40でも、中しん4が上下方向に延びるように設定されている。これにより、トレイ10を積み重ねた際、トレイ10に加わる上下方向の荷重に対抗するための圧縮強度を確保している。
このように構成されたトレイ10では、第2側壁19の外板20と内板24の間に、保持部32に形成した折込板40と、第1側壁16に形成した折込板44とが配置されている。第2側壁19の内板24は、2枚の折込板40,44を介して外板20に支持され、折込板40,44によって外板20に向けた移動が規制されている。よって、外板20に対する内板24の間隔を保持できるため、トレイ10の内部に物品を安定状態で収容できる。
折込板40,44によって外板20と内板24の間隔、つまり第2側壁19の厚み(縁板の幅)を広くすることが可能なため、トレイ10を積み重ねて配置する際の安定性も向上できる。第1側壁16は単層構造であるが、第1側壁16の両端部分では保持部32によって三層構造になっている。また、第2側壁19の大部分は二層構造であるが、第2側壁19の両端部分では2枚の折込板40,44によって四層構造になっている。よって、底壁12に曲げや歪みが生じる方向のトレイ10の剛性を向上できる。
次に、図3のブランクを用いて、図1から図2Bに示すトレイ10を組み立てる作業について説明する。
まず、図5Aに示すように、第1側壁16を底壁12に対して山折り(正折り)するとともに、底壁12上に位置するように折込板44を第1側壁16に対して山折りする。ついで、図5Bに示すように、第2側壁19の外板20を底壁12に対して山折りした後、保持部32の外側保持板33を第2側壁19の外板20に対して山折りする。これにより、第2の折込板44の外側に第2側壁19の外板20が配置される。また、第1側壁16の外側に保持部32の外側保持板33が重ねて配置される。
次に、図5Cに示すように、底壁12上に位置するように、保持部32の上側保持板35を外側保持板33に対して山折りし、第1側壁16の上縁を上側保持板35によって覆う。ついで、図5Dに示すように、底壁12に向けて保持部32の内側保持板37を上側保持板35に対して山折りし、第1側壁16の内側に内側保持板37を重ねて配置する。そして、内側保持板37の係止片39を底壁12の係止孔14に係止する。また、第1の折込板40を内側保持板37に対して谷折り(逆折り)し、第1の折込板40を第2の折込板44の内側に配置する。
最後に、図1から図2Bに示すように、底壁12上に位置するように、第2側壁19の縁板22を外板20に対して山折りした後、底壁12に向けて内板24を縁板22に対して山折りする。そして、内板24の係止片26を底壁12の係止孔13に係止する。これにより、外板20の内側に内板24が配置され、これらの間に保持部32の折込板40と第1側壁16の折込板44を挟み込んだ状態で、第2側壁19が形成される。
このように、トレイ10は、ブランクの所定部分を順番に折り曲げることで、手作業で簡単に組み立てられる。また、第1側壁16に連設された第2の折込板44が、第1の折込板40と第2側壁19の外板20との間に挟み込まれているため、第2側壁19の展開方向の移動を防止できる。しかも、トレイ10のブランクでは、単層構造の第1側壁16の横に並べて保持部32が形成されている。よって、第1側壁16も外板と内板とを有する二層構造とする場合と比べて、形成材料の面積を20%〜30%削減できる。
(第1実施形態の変形例)
図6Aから図6Cは第1実施形態のトレイ10の変形例を示す。図6Aに示すトレイ10では、第1側壁16の折込板44を設けない構成としている。図6Bに示すトレイ10では、内側保持板37に2枚の折込板40を間隔をあけて設けている。言い換えれば、1枚の折込板40の中間部分に切欠部を設けている。図6Cに示すトレイ10では、第2側壁19の全高よりも高さ方向の寸法が小さい折込板40を内側保持板37に設けている。図6Cでは、折込板40は、内側保持板37の高さ方向の中間部分に設けられているが、内側保持板37の高さ方向の上側部分に設けてもよいし、内側保持板37の高さ方向の下側部分に設けてもよい。これらのようにしても、外板20に向けた内板24の移動を規制し、外板20に対する内板24の間隔を保持できる。
(第2実施形態)
図7から図8Bは第2実施形態のトレイ10を示す。このトレイ10では、図1に示す第1実施形態の第2の折込板44は設けていない。図8Bに最も明瞭に示すように、第2実施形態のトレイ10は、第1側壁16と保持部32の外側保持板33との間に配置され、第1側壁16と保持部32の外側保持板33とに連設された連続板50を備える。つまり、保持部32の外側保持板33は、連続板50を介して第1側壁16の外側に配置されている。また、トレイ10を積み重ねるための位置決め突起27は板状で、第2側壁19の中央に1個設けられている。
図9を併せて図7から図8Bを参照すると、第2実施形態の保持部32は、第1実施形態の保持部32と同様に、第1側壁16の外側に配置された外側保持板33と、第1側壁16の上側に配置された上側保持板35と、第1側壁16の内側に配置された内側保持板37とを備える。図8Aと図10Cを参照すると、保持部32は、内側保持板37に連設され、第2側壁19の外板20と内板24の間に配置される折込板40を備える。保持部32の内側保持板37と折込板40の間の折曲線41は、直線上に位置するように、所定間隔をあけて形成した複数の切断線によって構成されている。
図8B及び図10Aに示すように、連続板50は概ね直角台形状であり、第1側壁16と保持部32の外側保持板33との間に重ねて配置されている。図9のブランクを参照すると、連続板50は、逆罫線上に切断線を設けたリード罫からなる折曲線51を介して第1側壁16に連続している。また、連続板50は、汎用罫線からなる折曲線52を介して保持部32の外側保持板33に連続している。図7及び図9を参照すると、折曲線52は、外側保持板33の上端の縁から底壁12の角(折曲線17,19の交点)に向けて傾斜している。また、連続板50と外側保持板33の下方、つまり底壁12、第1側壁16、及び第2側壁19の外板20が交わる部分には、底壁12に対する第1側壁16と外板20の折曲性を向上するための打抜部53が設けられている。
図7及び図8Aに示すように、位置決め突起27は台形状で、第2側壁19の内板24から上向きに突出されている。図9のブランクを参照すると、位置決め突起27は、縁板22の両側の折曲線23,25間に形成された2本の切断線55,55を備える。また、切断線55,55は、内板24から外板20に向けて、互いに近づく向きに傾斜している。切断線55,55間には、縁板22の両側の折曲線23,25は形成されていない。切断線55,55の外板20側の端部間には、折曲線23に沿って平行に延びる切断線56が設けられている。なお、底壁12には、位置決め突起27の下部に位置するように長方形状の位置決め孔57が形成されている。また、内板24の先端(下端)には、位置決め突起27と同じ台形状の切欠部58が設けられている。
第2実施形態のトレイ10では、第1実施形態のトレイ10と同様に、第2側壁19の外板20と内板24の間に、保持部32に形成した折込板40が配置されている。この折込板40よって、外板20に対する内板24の間隔を保持できるため、トレイ10の内部に物品を安定状態で収容できる。また、折込板40よって第2側壁19の厚みを広げることが可能なため、トレイ10を積み重ねて配置する際の安定性も向上できる。しかも、連続板50と保持部32によって第1側壁16の両端部分が四層構造になり、折込板40によって第2側壁19両端部分が三層構造になるため、トレイ10の剛性を向上できる。
次に、図9のブランクを用いて、図7から図8Bに示すトレイ10を組み立てる作業について説明する。
まず、図10Aに示すように、第1側壁16を底壁12に対して山折りするとともに、第2側壁19の外板20を底壁12に対して山折りする。この際、第1側壁16に対して連続板50を谷折りするとともに、保持部32の外側保持板33に対して連続板50を山折りする。これにより、連続板50は、第1側壁16に対して外向きに突出した状態になる。
ついで、図10Bに示すように、保持部32の外側保持板33を第2側壁19の外板20に対して山折りする。これにより、連続板50は、外側保持板33の山折りに連動して第1側壁16に対して更に谷折れし、第1側壁16の外側に重ねて配置される。また、保持部32の外側保持部32は、連続板50の外側に重ねて配置される。
次に、図10Cに示すように、保持部32の上側保持板35を外側保持板33に対して山折りし、第1側壁16の上縁を上側保持板35によって覆う。ついで、保持部32の内側保持板37を上側保持板35に対して山折りし、この内側保持板37を第1側壁16の内側に重ねて配置する。そして、内側保持板37の係止片39を底壁12の係止孔14に係止する。また、保持部32の折込板40を内側保持板37に対して谷折りし、折込板40を第2側壁19の外板の内側に配置する。
最後に、図7から図8Bに示すように、第2側壁19の縁板22を外板20に対して山折りした後、内板24を縁板22に対して山折りし、内板24の係止片26を底壁12の係止孔13に係止する。これにより、外板20の内側に内板24が配置され、これらの間に保持部32の折込板40を挟み込んだ状態で、第2側壁19が形成される。
このように、第2実施形態のトレイ10も第1実施形態のトレイ10と同様に、ブランクの所定部分を順番に折り曲げることで、手作業でを簡単に組み立てられる。また、連続板50が第1側壁16と保持部32の外側保持板33とに連設され、外側保持板33が第2側壁19の外板20に連設されているため、第2側壁19の展開方向の移動を防止できる。しかも、トレイ10のブランクでは、第1側壁16も二層構造とする場合と比べて形成材料の面積を20%〜30%削減できる。
(第3実施形態)
図11は第3実施形態のトレイ10を示す。このトレイ10は、トレイ10の開口11を塞ぐ蓋板60を一体に備える。蓋板60を備えるトレイ10は、図1に示す第1実施形態の第2の折込板44を備える構成であってもよいし、図10Aに示す第2実施形態の連続板50を備える構成であってもよい。
トレイ10は、底壁12の対向する一対の第2辺(折曲線19,19)のうち、一方のみに保持部32が連設された二層構造の第2側壁19を備える。一対の折曲線19,19のうち他方には、単層構造の第3側壁61が連設されている。第3側壁61の先端には、汎用罫線からなる折曲線63を介して蓋板60が設けられている。第3側壁61側に位置する第1側壁16の端縁には、第3側壁61の内側に配置される折込板64が、汎用罫線からなる折曲線65を介して連設されている。
この第3実施形態のトレイ10のように、保持部32を連設する二層構造の第2側壁19は、底壁12の対向する辺にそれぞれ設ける構成に限らず、一方のみに立設してもよい。そして、このようにした第3実施形態のトレイ10では、第1実施形態及び第2実施形態のトレイ10と同様の作用及び効果を得ることができる。
本発明のトレイ10は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
保持部32は、上側保持板34を設けることなく、外側保持板33と内側保持板37からなる構成としてもよい。また、トレイ10は、平面視四角形状に限られず、例えば平面視八角形状としてもよい。
また、前記実施形態では、紙製の段ボールシート1によってトレイ10を形成する例を挙げて説明したが、樹脂製の段ボールシートによってトレイ10を形成してもよい。また、段ボールシートに限られず、単層の厚紙や樹脂シートによってトレイ10を形成してもよい。
1…段ボールシート
2…表ライナ
3…裏ライナ
4…中しん
10…トレイ
10’…トレイのブランク
11…開口
12…底壁
13…係止孔
14…係止孔
16…第1側壁
17…折曲線(第1辺)
19…第2側壁
20…外板
21…折曲線(第2辺)
22…縁板
23…折曲線
24…内板
25…折曲線
26…係止片
27…位置決め突起
28…切断線
29…折曲線
30…折曲線
32…保持部
33…外側保持板
34…折曲線
35…上側保持板
36…折曲線
37…内側保持板
38…折曲線
39…係止片
40…折込板
41…折曲線
42…切断線
43…打抜部
44…折込板
45…折曲線
46…切断線
50…連続板
51…折曲線
52…折曲線
53…打抜部
55…切断線
56…切断線
57…位置決め孔
58…切欠部
60…蓋板
61…第3側壁
63…折曲線
64…折込板
65…折曲線

Claims (4)

  1. 底壁と、
    前記底壁の第1辺に立設された単層構造の第1側壁と、
    前記底壁の前記第1辺と交差する一方の第2辺に連設された外板と、この外板の先端から前記底壁に沿って内方へ折り曲げられた縁板と、この縁板の先端から前記底壁に向けて折り曲げられ、前記外板の内側に配置された内板とを有し、前記底壁の前記第2辺に立設された二層構造の第2側壁と、
    前記底壁に対して前記第1側壁と前記第2側壁を立設状態に保持した保持部と
    を備え、
    前記保持部は、
    前記第2側壁の前記外板に連設され、前記第1側壁の外側に配置された外側保持板と、
    前記外側保持板に連設され、前記第1側壁の内側に配置された内側保持板と、
    前記内側保持板に連設され、前記第2側壁の前記外板と前記内板の間に配置された折込板と
    有し、
    前記第1側壁には、前記第2側壁の前記外板と前記内板の間に配置され、前記折込板に重ねて配置された第2の折込板が連設されている、トレイ。
  2. 底壁と、
    前記底壁の第1辺に立設された単層構造の第1側壁と、
    前記底壁の前記第1辺と交差する一方の第2辺に連設された外板と、この外板の先端から前記底壁に沿って内方へ折り曲げられた縁板と、この縁板の先端から前記底壁に向けて折り曲げられ、前記外板の内側に配置された内板とを有し、前記底壁の前記第2辺に立設された二層構造の第2側壁と、
    前記底壁に対して前記第1側壁と前記第2側壁を立設状態に保持した保持部と
    を備え、
    前記保持部は、
    前記第2側壁の前記外板に連設され、前記第1側壁の外側に配置された外側保持板と、
    前記外側保持板に連設され、前記第1側壁の内側に配置された内側保持板と、
    前記内側保持板に連設され、前記第2側壁の前記外板と前記内板の間に配置された折込板と
    を有し、
    前記第1側壁及び前記保持部の前記外側保持板には、これらの間に重ねて配置された連続板がそれぞれ連設されている、トレイ。
  3. 底壁と、
    前記底壁の第1辺に連設された第1側壁と、
    前記底壁の前記第1辺と交差する方向に延びる一方の第2辺に連設された外板と、この外板の先端に連設された縁板と、この縁板の先端に連設された内板とを有する第2側壁と、
    前記底壁に対して前記第1側壁と前記第2側壁を立設状態に保持するための保持部と
    を備え、
    前記保持部は、
    前記第2側壁の前記外板に連設され、前記第1側壁と同じ向きに突出された外側保持板と、
    前記外側保持板に連設され、前記外側保持板から前記第2側壁の前記内板と同じ向きに突出された内側保持板と、
    前記内側保持板に連設され、前記内側保持板から前記第2側壁の前記内板に向けて突出された折込板と
    を有し、
    前記第1側壁には、前記外側保持板に向けて突出され、前記折込板に重なるように前記第2側壁の前記外板と前記内板の間に配置するための第2の折込板が連設されている、トレイのブランク。
  4. 底壁と、
    前記底壁の第1辺に連設された第1側壁と、
    前記底壁の前記第1辺と交差する方向に延びる一方の第2辺に連設された外板と、この外板の先端に連設された縁板と、この縁板の先端に連設された内板とを有する第2側壁と、
    前記底壁に対して前記第1側壁と前記第2側壁を立設状態に保持するための保持部と
    を備え、
    前記保持部は、
    前記第2側壁の前記外板に連設され、前記第1側壁と同じ向きに突出された外側保持板と、
    前記外側保持板に連設され、前記外側保持板から前記第2側壁の前記内板と同じ向きに突出された内側保持板と、
    前記内側保持板に連設され、前記内側保持板から前記第2側壁の前記内板に向けて突出された折込板と
    を有し、
    前記第1側壁と前記保持部の前記外側保持板には、これらの間に重ねて配置するための連続板がそれぞれ連設されている、トレイのブランク。
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