JP2016034852A - 包装材 - Google Patents

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剛央 齋藤
Takehisa Saito
剛央 齋藤
松田 泰明
Yasuaki Matsuda
泰明 松田
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Abstract

【課題】肉厚に拘わらず物品を確実に保持でき、利便性が良好な包装材を提供する。
【解決手段】包装材20は、底板21と、底板21の側部に境界線(第1折曲線28a)を介して連設された天板27とを備え、天板27が底板21上に重ね合わされている。底板21および天板27のうち少なくとも一方には、両端部が境界線28a側に位置するとともに、中間部が境界線28aから離れる方向に延びて境界線28aと間隔をあけて位置する区画線42が設けられている。そして、境界線28aと区画線42との間には、底板21上に配置した物品1によって底板21と天板27との間で立ち上がる肉厚調整部45A,45Bが設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、物品を挟み込んで保持した状態で外箱内に収容される包装材に関する。
特許文献1には、物品を包装(保持)する包装材が記載されている。この包装材は、長方形状のベースボードと、ベースボードの周囲を包む伸縮性を有するシート(フィルム)とを備える。ベースボードの側縁には、組立状態で下向きに屈曲される脚部が設けられるとともに、脚部の側縁に底部が連設されている。ベースボードの端縁には、組立状態で外側下向きに傾斜するように折り曲げられる下傾部が設けられるとともに、下傾部の端縁に上向きに屈曲される立上部が連設されている。また、底部と立上部との間の角部には、脚部を定位置に保持するための保形部が設けられている。
この包装材は、シートの両側部を予めベースボードの各底部の側縁に固着して納品する。包装する際には、ベースボードとシートの間に物品を挟み込んで配置する。ついで、脚部および底部を折り曲げるとともに、下傾部および立上部を折り曲げる。これにより、シートに所定の張力を付与し、ベースボードとの間に物品を挟み込むようにしている。この状態で、所定の外箱内に配置することにより、物品に加わる外力の緩衝を図る。なお、立上部は、外箱の端壁の内面に沿って位置するように設定されている。
しかしながら、特許文献1の包装材は、厚さが異なる物品をシートの伸縮により保持するため、物品が厚い場合にはシートが物品に食い込み、物品が薄い場合にはシートとベースボードとの間で物品が位置ズレする可能性がある。また、包装材の製造メーカは、ベースボードとシートの2部材を用意する必要があるため、コスト高になる。しかも、物品を受け取った消費者は、紙製のベースボードと樹脂製のシートを分別して廃棄する必要があるため面倒である。
特許4429192号公報
本発明は、肉厚に拘わらず物品を確実に保持でき、利便性が良好な包装材を提供することを課題とする。
本発明の第1の態様は、底板と、前記底板の側部に境界線を介して連設された天板とを備え、前記天板が前記底板上に重ね合わされた包装材であって、前記底板および前記天板のうち少なくとも一方に、両端部が前記境界線側に位置するとともに、中間部が前記境界線から離れる方向に延びて前記境界線と間隔をあけて位置する区画線を設け、前記境界線と前記区画線との間に、前記底板上に配置した物品によって前記底板と前記天板との間で立ち上がる肉厚調整部を設けた、包装材を提供する。
この包装材は、包装する物品の肉厚に応じて、底板に対して肉厚調整部が殆ど屈曲しない第1包装状態、または底板に対して肉厚調整部が屈曲した第2包装状態で包装することが可能である。第1包装状態では、底板と天板とが隙間なく重なり合うことが可能である。第2包装状態では、底板と天板との間に屈曲した肉厚調整部による隙間が形成される。物品の肉厚が薄い場合には第1包装状態となり、物品の肉厚が厚い場合には第2包装状態になる。そして、第2包装状態での肉厚調整部の屈曲角度は、物品の肉厚が厚くなるに従って大きくなる。
第1の態様の包装材は、包装する物品の肉厚に応じて底板の肉厚調整部が屈曲し、物品を保持する圧迫力が適宜調整される。よって、物品が厚い場合にシートが物品に食い込むことはないうえ、物品が薄い場合でも所定の圧迫力で物品を保持できる。また、包装材は、物品を挟み込んで配置する底板と天板とが一体的に形成されているため、部品点数を削減できる。よって、生産性を向上できるとともに、保管も容易であるため、コストダウンを図ることができる。また、消費者は、包装材を廃棄する際に分別する必要がないため、利便性を向上できる。
前記底板は、互いに重ね合わせられた本体底板部と重畳底板部とを有し、前記本体底板部の第1側部に第1の前記境界線を介して前記天板の一側が連設され、前記重畳底板部の第2側部に第2の前記境界線を介して前記天板の他側が連設されている。このようにすれば、物品を巻き込むようにして簡単に包装できる。そして、天板および底板部の境界に設けた境界線の近傍に区画線を設けて肉厚調整部を画定することで、所定肉厚の物品を確実に包装できる。
また、前記天板は、それぞれ前記底板に重ね合わされた第1天板部と第2天板部とを有し、前記第1天板部が前記底板の一側の第1側部に第1の前記境界線を介して連設され、前記第2天板部が前記底板の他側の第2側部に第2の前記境界線を介して連設されている。このようにすれば、前記と同様に、物品を巻き込むようにして簡単に包装できる。そして、底板および天板部の境界に設けた境界線の近傍に区画線を設けて肉厚調整部を画定することで、所定肉厚の物品を確実に包装できる。
第1の態様の包装材は、前記底板の前記側部と交差する方向に延びる前記底板の端部に隣接して設けた端板を備え、前記端板が前記底板に対して屈曲されている。このようにすれば、包装材を外箱の内部に安定状態で収容できる。
第1天板部および第2天板部を有する包装材では、前記端板は、前記底板の端部に隣接して設けた主端板部と、前記主端板部の一方の側部に隣接するとともに前記第1天板部の端部に隣接して設けた第1副端板部と、前記主端板部の他方の側部に隣接するとともに前記第2天板部の端部に隣接して設けた第2副端板部とを有し、前記主端板部に前記第1副端板部と前記第2副端板部とを重ね合わせて構成されている。そして、前記主端板部は、前記底板の前記端部に設けた切断線を介して前記底板と隣接しており、前記切断線は、前記第1天板部と前記第1副端板部との境界部分から、前記第2天板部と前記第2副端板部との境界部分にかけて設けられている。このようにすれば、底板に対して端板を折り曲げる際の抵抗(形成材料の剛度(腰)による反発)を緩和できる。
本発明の第2の態様は、底板と、前記底板の第1端部に境界線を介して連設された端板と、前記底板の前記第1端部と間隔をあけて位置する前記端板の第2端部に隣接して設けられた天板とを備え、前記端板が前記底板に対して屈曲され、前記天板が前記底板上に重ね合わされた包装材であって、前記底板および前記端板のうち少なくとも一方に、両端部が前記境界線側に位置するとともに、中間部が前記境界線から離れる方向に延びて前記境界線と間隔をあけて位置する区画線を設け、前記境界線と前記区画線との間に、前記底板上に配置した物品によって前記底板と前記天板との間で立ち上がる肉厚調整部を設けた、包装材を提供する。このようにした第2の態様の包装材は、第1の態様の包装材と同様の作用および効果を得ることができる。
第1および第2の態様の前記端板は、前記底板に対して前記端板が突出する方向に対して反対側に突出する脚部を有する。このようにすれば、包装材を外箱に収容させた状態で、外箱の底壁と包装材の底板との間に脚部分の緩衝空間を形成することができる。よって、輸送時に外箱に加わる衝撃に対する緩衝性を向上できる。
本発明の包装材は、包装する物品の肉厚に応じて底板の側部で肉厚調整部が屈曲し、物品を保持する圧迫力が適宜調整されるため、肉厚に拘わらず物品を確実に保持できる。また、底板と天板とが一体的に形成されているため、生産性を向上できるとともに、保管も容易である。また、消費者は、包装材を廃棄する際に分別する必要がないため、利便性を向上できる。
本発明の第1実施形態の包装材の使用状態を示す斜視図。 外箱に収容した状態を示す断面図。 物品を包装する際の一工程を示す斜視図。 他の一工程を示す斜視図。 他の一工程を示す斜視図。 包装材のブランクを示す平面図。 図6の一部拡大平面図。 第2実施形態の包装材の区画線を示す一部平面図。 第3実施形態の包装材のブランクを示す平面図。 第4実施形態の包装材のブランクを示す平面図。 第5実施形態の包装材のブランクを示す平面図。 第6実施形態の包装材を示す斜視図。 図12の包装材の中央断面図。 図12の包装材のブランクを示す平面図。 図14の一部拡大平面図。 図12の包装材の組立過程を示す斜視図。 第1実施形態の区画線を示す平面図。 第4実施形態の区画線を示す平面図。 第6実施形態の区画線を示す平面図。 区画線の他の変形例を示す平面図。 区画線の他の変形例を示す平面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「側」、「端」、「天」、「底」を含む用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。
(第1実施形態)
図1および図2は、本発明の第1実施形態に係る包装材20を用いた包装箱10を示す。この包装箱10は、外箱11の内部に包装材20によって包装した物品を収容する。包装材20は、連続した一枚のブランクからなり、肉厚や形状が異なる物品1を包装する。
外箱11および包装材20は、紙製の段ボールシートを周知の紙器打抜装置によって、一枚のブランクとしてそれぞれ打ち抜いて形成される。段ボールシートは、表ライナおよび裏ライナの間に波状の中しんを配設した構成である。なお、図6に最も明確に示されるように、各図に記載された一点鎖線は、肉厚を圧縮するように裏ライナ側から罫を入れて形成した汎用の罫線である。また、実線は、裏ライナから表ライナにかけて刃を入れて形成した切断線、および、打ち抜きによる形状線(縁)である。
図1および図2に示すように、外箱11は、四方を囲繞する筒状の外周壁の上下端に蓋を連設した汎用の段ボール箱である。この外箱11は、対向する各一対の側壁12A,12Bおよび端壁13A,13Bを備える。これらの壁12A,12B,13A,13Bは横方向に連続して設けられ、一端側に位置する側壁12Aの側縁には、他端側に位置する端壁13Bに貼着する糊代部14が連設されている。
端壁13A,13Bの下端には下側内フラップ15A,15Bが連設され、側壁12A,12Bの下端には下側外フラップ16A,16Bが連設され、これらが組立状態で底蓋(底壁)を構成する。また、端壁13A,13Bの上端には上側内フラップ17A,17Bが連設され、側壁12A,12Bの上端には上側外フラップ18A,18Bが連設され、これらが組立状態で天蓋を構成する。なお、各フラップ15A,15B〜18A,18Bは形式的に上下としているが、実際の使用において上下の制限はない。
包装材20は、物品1を載置する底板21と、底板21の上側に重ね合わせるように折り曲げられた天板27と、底板21に対して屈曲された端板30とを備える。そのうち、底板21は、本体底板部22と重畳底板部25とからなる。端板30は、本体底板部22に連続する主端板部31と、重畳底板部25に連続する重畳端板部32と、天板27に連続する内側端板部33とからなる。
図6に示すように、底板21は、本体底板部22が中央右側に設けられ、天板27を挟んで反対(左)側に重畳底板部25が設けられている。本体底板部22には、重畳底板部25が重畳配置される側部(図6において右側の端)に、後述する肉厚調整部45Bを露出させるための第1切欠部23が設けられている。また、第1切欠部23の両端には、横方向外向きに突出する位置決め片24が設けられている。また、底板21の縦方向の全長は、外箱11の端壁13A,13B間の寸法より僅かに小さく設定される。重畳底板部25は、組立状態で本体底板部22の外面側に重ね合わせられる。重畳底板部25の先端部(図6において左側の端)の両端には、後述する脚部46を露出させるための第2切欠部26が設けられている。
天板27は、本体底板部22と重畳底板部25との間に長方形状をなすように設けられている。天板27と各底板部22,25との境界部分には、汎用罫線からなる第1折曲線(境界線)28a,28bが設けられている。この第1折曲線28a,28bは、天板27の側部であり、底板21の側部かつ第1板連続縁である。即ち、天板27は底板21の側部に連設され、各底板部22,25は天板27の第1および第2側部に連設されている。詳しくは、天板27は、底板21を構成する本体底板部22の第1側部に第1折曲線(第1の境界線)28aを介して連設され、底板21を構成する重畳底板部25の第2側部に第1折曲線(第2の境界線)28bを介して連設されている。天板27には、柔軟性を付与するために切断線からなる多数の切込み29が設けられている。具体的には、一対の第1折曲線28a,28bにかけて横方向に所定間隔をあけて直線状に延びる切込列が、縦方向に所定間隔をあけて複数行設けられている。縦方向に隣接する切込行は横方向に位相するパターン形状である。但し、切込み29の形成パターンは、多数の同心円からなる構成等、希望に応じて変更が可能である。
端板30は、本体底板部22、重畳底板部25および天板27の縦方向の両端に連設された、主端板部31、重畳端板部32および内側端板部33からなる。これら端板部31〜33は、互いに横方向に連続して設けられている。本体底板部22と主端板部31との境界部分、重畳底板部25と重畳端板部32との境界部分、および、天板27と内側端板部33との境界部分には、折曲性が良好なリード罫からなる第2折曲線34が直線状に設けられている。リード罫は、汎用罫線35上に所定間隔をあけて切断線36を設けた構成である。第2折曲線34は、第1折曲線28a,28bに対して直交方向に交差するように延びる。この第2折曲線34は、底板21および天板27の端部かつ第2板連続縁である。即ち、端板30は、各底板部22,25の第1端部および天板27の第2端部に連設されている。また、各端板部31〜33の境界部分には、汎用罫線からなる第3折曲線37が設けられている。各第3折曲線37,37は、縦方向に延びる第1折曲線28a,28bの延長線上に位置する。なお、各重畳端板部32,32には、重畳底板部25に形成する第2切欠部26が連続して設けられている。
各折曲線28a,28b,34,37の交点は、組み立てによりブランクが縦方向と横方向に2回折り曲げられるため、反発力が強くなる。この反発力を軽減するために、各折曲線28a,28b,34,37の交点部分には、四角形状の抜穴部38が設けられている。そのうち、重畳底板部25と天板27との境界部分に形成された抜穴部38,38は、組立状態で本体底板部22の位置決め片24が挿入配置される位置決め穴の役割を兼ねる。即ち、抜穴部38は、折曲線28a,28b,34,37の交点を含み、本体底板部22に形成した位置決め片24を挿通可能な四角形状に形成されている。
また、端板30には、主端板部31の先端(図6において上下の端)中央に凸部39が設けられ、その基部にリード罫からなる第4折曲線40が設けられている。また、組立状態で凸部39の内側に位置する内側端板部33の先端中央に凹溝部41が設けられている。例えば、凸部39を第4折曲線40に沿って内向きに折り曲げ、凹溝部41を通して内側端板部33の表面に配置することにより、重ね合わせた主端板部31および内側端板部33の広がりを防ぐことができる。
本実施形態の包装材20には、天板27が連続する底板部22,25(底板21)の第1折曲線(境界線)28a,28b側に区画線42が設けられ、この区画線42と第1折曲線28a,28bとの間に台形状の肉厚調整部45A,45Bが形成されている。また、端板30の主端板部31には、組立状態で底板21に対して端板30が突出する方向と反対側に突出する脚部46が連設されている。
図7に示すように、区画線42は、抜穴部38内(折曲線28a,28b,34,37の交点)から底板部22,25の中央側へ傾斜して延びる一対の第1折曲部43,43と、各第1折曲部43,43の内側端部間にかけて延びる第2折曲部44とを備える。各折曲部43,44は直線状に延びる汎用罫線からなる。このように形成した区画線42は、両端部が第1折曲線28a,28b側に位置するとともに、中間部が本体底板部22の中央側に位置するように、全体として弓状に湾曲して延びる。更に詳しくは、第1折曲部43,43の両端部が第1折曲線28a,28b側に位置する。また、中間部の一部である第1折曲部43,43が第1折曲線28a,28bから離れる方向に延びる。そして、中間部の残りの部分である第2折曲部44が第1折曲線28a,28bと間隔をあけて平行に位置する。
肉厚調整部45A,45Bは、底板21の第1折曲線28a,28bと区画線42で囲まれた領域からなる。この肉厚調整部45A,45Bは、底板21と天板27との間に配置した物品1の肉厚に応じて、区画線42に沿って底板21から折れ曲がり、天板27側に屈曲する(立ち上がる)。包装材20の側部の肉厚を調整しつつ、天板27による底板21に向けた圧迫力を高めることができるように、区画線42(肉厚調整部45A,45Bの範囲)が設定される。第1折曲線28a,28bに対する第1折曲部43の傾斜角度は、鋭角(例えば45度以下)が好ましく、本実施形態では15度に設定される。また、平行に延びる第1折曲線28a,28bと第2折曲部44との間隔は、包装対象の物品1の最大肉厚より小さく設定される。
図6に示すように、脚部46は、本体底板部22と主端板部31との間に設けた第2折曲線34から、本体底板部22の中央側へ向けてU字形状に延びる所定幅の打抜部47を設けることにより、主端板部31と連続して本体底板部22内へ延びるように形成される。打抜部47の両端間には、第2折曲線34が形成されていない。即ち、略U字形状をなすように打抜部47を設け、この打抜部47の両端から横向きに延びるように第2折曲線34が設けられている。これにより、主端板部31に連続する脚部46が一体に設けられる。
この包装材20によって物品1を包装する際には、図3に示すように、本体底板部22上に物品1を配置し、本体底板部22に対して天板27を折り曲げる。ついで、図4に示すように、天板27を本体底板部22上に被せるとともに、天板27に対して重畳底板部25を折り曲げる。この際、天板27が物品1に圧接されるため、天板27が切込み29によって物品1の表面形状に応じて変形する。その後、図5に示すように、重畳底板部25を本体底板部22の外面側に折り込む。なお、重畳底板部25側の抜穴部38内に位置決め片24を挿入することにより、本体底板部22に対して重畳底板部25を所定位置まで容易に折り込むことができる。
このようにして底板部22,25および天板27を折り曲げると、連続した主端板部31、内側端板部33および重畳端板部32が連動して同様に折り曲げられる。次に、図1に示すように、底板21および天板27に対して端板30を天板27側(上向き)に折り曲げる。これにより、主端板部31に連設した脚部46が底板21から下向きに突出する。この端板30の折曲状態を維持することで、巻き込むように折り曲げた重畳底板部25および重畳端板部32の状態が維持される。よって、包装作業性を向上できる。
図2に示すように、組み立てた包装材20を外箱11内に配置すると、両端の端板30,30が外箱11の端壁13A,13Bの内面側に重畳する。また、底板21から突出した脚部46が、外箱11の下側フラップ15A,15B,16A,16B上に配置される。これにより、下側フラップ15A,15B,16A,16Bに対して底板21が、脚部46の全高分の緩衝空間(隙間)をあけて上方に位置する。よって、輸送時に外箱11に加わる衝撃に対する緩衝性を向上できる。
また、包装材20は、物品1を挟み込んで配置する底板21と天板27とが一体に形成されているため、部品点数を削減できる。よって、生産性を向上できるとともに、保管も容易であるため、コストダウンを図ることができる。また、消費者は、包装材20を廃棄する際に分別する必要がないため、利便性を向上できる。
次に、包装材20による物品1の包装状態について説明する。
本実施形態の包装材20は、図2に二点鎖線で示すように、底板21に対して肉厚調整部45A,45Bが殆ど屈曲しない第1包装状態と、図2に実線および破線で示すように、底板21に対して肉厚調整部45A,45Bが屈曲した第2包装状態で包装することが可能である。第1包装状態では、底板21と天板27とが隙間なく重なり合うことが可能である。第2包装状態では、底板21と天板27との間に、底板21と天板27の側部間で立ち上がった肉厚調整部45A,45Bによる隙間が形成される。
包装する物品1の肉厚が薄い場合には第1包装状態となり、物品1の肉厚が厚い場合には第2包装状態になる。そして、第2包装状態での肉厚調整部45A,45Bの屈曲角度は、物品1の肉厚が厚くなるに従って大きくなる。前述のように、天板27および重畳底板部25を巻き込むようにして包装すると、物品1の肉厚に応じて底板21の肉厚調整部45A,45Bが屈曲し、物品1を保持する圧迫力(隙間)が適宜調整される。よって、物品1が厚い場合にシートが物品1に食い込むことはないうえ、物品1が薄い場合でも所定の圧迫力で物品1を保持できる。よって、物品1を包装する際の作業性も良好である。また、脚部46があることによって第2の包装状態で底板21の肉厚調整部45A,45Bが屈曲しても外箱11の底蓋との間に緩衝空間を保つことができる。
(第2実施形態)
図8は第2実施形態の包装材20の区画線42を示す。この第2実施形態の区画線42は、底板21の側部に設けた境界線である第1折曲線28a,28b側に形成する第1折曲部43を、第2折曲部44の端部から放射状に突出する3本の汎用罫線48a,48b,48cにより構成している。これにより、肉厚調整部45A,45Bの両端の底板21に対する折曲性を向上している。
汎用罫線48aは、第1折曲線28a,28b側である第2折曲線34と抜穴部38の交点から底板部22,25の中央側へ傾斜して延びる。汎用罫線48bは、第1実施形態と同様に、折曲線28a,28b,34,37の交点から底板部22,25の中央側へ傾斜して延びる。汎用罫線48cは、第1折曲線28a,28bと抜穴部38の交点から底板部22,25の中央側へ傾斜して延びる。これにより可撓性が良好な略三角形状の領域からなる第1折曲部43が形成される。即ち、区画線42において、第1折曲線28a,28b(境界線)側に位置する両端部とは、第1折曲線28a,28b上から延びる構成に限定されない。
このようにした第2実施形態では、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。また、包装する物品1の肉厚に応じて汎用罫線48a〜48cの一部または全部が折れ曲がるため、物品1を包装する際の作業性を更に向上できる。
(第3実施形態)
図9は第3実施形態の包装材20のブランクを示す。この第3実施形態では、底板部22,25に分けることなく1枚の底板21を設け、この底板21の両側部に天板27A,27Bをそれぞれ連設した点で、第1実施形態と相違する。底板21には、天板27A,27Bとの境界線である両側部の第1折曲線28a,28b側に、第1実施形態と同様に区画線42,42が設けられ、肉厚調整部45A,45Bが形成されている。
組み立てにより形成される端板30は、底板21に連続する主端板部31が中間に位置し、天板27Aに連続する端板部33A,33Aが内側に位置し、天板27Bに連続する端板部33B,33Bが外側に位置する。脚部46は、天板27Bと端板部33Bとの間に設けた第2折曲線34から、天板27Bの中央側へ向けてU字形状の打抜部47を設けることにより、端板部33Bと連続して延びるように形成されている。
このようにした第3実施形態では、底板21の一方の面に第1の物品1を配置し、一方の天板27Aを底板21に対して折り曲げる。ついで、底板21の他方の面に第2の物品1を配置し、他方の天板27Bを底板21に対して折り曲げる。その後、端板部31,33A,33Bを天板27A側に折り曲げる。これにより、底板21の両面に物品1を配置した状態で包装できる。なお、第3実施形態では、天板27A,27Bの外方の側部に第1実施形態の重畳底板部25と同様の重畳部を連設して、天板27B,27Aの外側面に折り込むようにしてもよい。
(第4実施形態)
図10は第4実施形態の包装材20のブランクを示す。この第4実施形態では、底板21(本体底板部22)の端部に、端板30を介して天板27を連設した点で、各実施形態と大きく相違する。
具体的には、第4実施形態の包装材20は、両側部に第1切欠部23を形成した本体底板部22を備える。本体底板部22の上下端部には、主端板部31A,31B(端板30)が連設されている。そのうち、下側に位置する主端板部31Bの端部には内側端板部33Bが連設され、この内側端板部33Bに天板27が連設されている。また、天板27の下端部には、組立状態で主端板部31Aの内側に重畳配置される内側端板部33Aが連設されている。天板27の両側部には、一対の重畳底板部25A,25Bが連設され、内側端板部33A,33Bの両側部には重畳端板部32A,32Bが連設されている。
天板27と重畳底板部25A,25Bの境界部分(側部)には、汎用罫線からなる第1折曲線(境界線)28a,28bが設けられている。本体底板部22と主端板部31A,31Bとの境界部分(端部)には、汎用罫線からなる第2折曲線(境界線)34Aが設けられている。天板27と内側端板部33A,33Bとの境界部分には、リード罫からなる第2折曲線34Bが設けられている。内側端板部33A,33Bと重畳端板部32A,32Bとの境界部分には、汎用罫線からなる第3折曲線37が設けられている。主端板部31Bと内側端板部33Bとの境界部分には、リード罫からなる第5折曲線49が設けられている。
重畳底板部25A,25Bには、側部(第1板連続縁)である第1折曲線28a,28b側に、第1実施形態と同様に第1区画線42,42が設けられ、その内側に第1肉厚調整部45A,45Bが形成されている。また、本体底板部22には、端部(第2板連続縁)である第2折曲線34A側に第2区画線50,50が設けられ、その内側に第2肉厚調整部51A,51Bが形成されている。即ち、第4実施形態の包装材20は、本体底板部22と一対の重畳底板部25A,25Bとからなる底板21において、両側部および両端部に区画線42,50が設けられ、底壁21の全ての辺に肉厚調整部45A,45B,51A,51Bが形成されている。なお、本実施形態の第2区画線50は、両端部が第2折曲線34A側に位置するとともに、中間部が本体底板部22の中央側に位置するように、全体が円弧状に湾曲して延びる。この第2区画線50においても、中間部が境界線である第2折曲線34Aから離れる方向に延び、第2折曲線34Aと間隔をあけて位置する。
この包装材20を使用する場合、本体底板部22上に物品1を配置し、主端板部31Bに対して内側端板部33Bを折り曲げて、本体底板部22上に天板27を重ね合わせる。ついで、天板27に対して各重畳底板部25A,25Bを折り曲げて、重畳底板部25A,25Bを本体底板部22の外面側に折り込む。その後、重ね合わされた主端板部31A,31B、内側端板部33A,33Bおよび重畳端板部32A,32Bを天板27側に折り曲げる。これにより、各実施形態と同様に、物品1を所定の圧迫力で包装できる。
このようにした第4実施形態では、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。また、物品1の肉厚に応じて第1および第2肉厚調整部45A,45B,51A,51Bが折れ曲がり、底板21と天板27との間に所定の隙間を形成できるため、物品1を保持する圧迫力(隙間)の調整範囲を更に広げることができる。
(第5実施形態)
図11は第5実施形態の包装材20のブランクを示す。この第5実施形態の包装材20は、単一のシートからなる底板21と、天板27を構成する一対の天板部55A,55Bとを備える。即ち、第3実施形態では、底板21の一面および他面に重ね合わせて配置する一対の天板27A,27Bを備える構成としたのに対し、第5実施形態では、1つの天板27を構成する一対の天板部55A,55Bを備える構成としている。
天板部55A,55Bの端部には、内側端板部33を構成する一対の副端板部56A,56Bがそれぞれ連設されている。図11において左側に位置する第1副端板部56Aは、第2折曲線34を介して第1天板部55Aに連設されているとともに、第3折曲線37を介して主端板部31に連設されている。図11において右側に位置する第2副端板部56Bは、第2折曲線34を介して第2天板部55Bに連設されているとともに、第3折曲線37を介して主端板部31に連設されている。なお、主端板部31に脚部46を一体に設けるために、底板21には打抜部47が設けられている。
この第5実施形態では、底板21の上面に物品1を配置し、第1天板部55Aを底板21に対して折り曲げるとともに、第1天板部55Aにオーバーラップするように第2天板部55を底板21に対して折り曲げる。これにより、主端板部31の内面側に副端板部55A,55Bが重ね合わされる。その後、端板部31,55A,55Bを天板27側に折り曲げることで、物品1を包装できる。
このようにした第5実施形態では、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。また、物品1を底板21上に配置し、両側部の天板部55A,55Bを折り曲げ、端板30を折り曲げるだけで包装できるため、包装に係る作業性を向上できる。また、オーバーラップさせた天板部55A,55B側に端板30を折り曲げるため、天板部55A,55Bの広がり防止し、確実に包装状態を維持できる。
(第6実施形態)
図12および図13は第6実施形態の包装材20を示す。この第6実施形態の包装材20は、第5実施形態と同様に、単一のシートからなる底板21と、この底板21の両側部に連設した一対の天板部55A,55Bとを備える。なお、第6実施形態の包装材20には、端板30に脚部46を設けていない。また、包装材20には、底板21と天板部55A,55Bの両方に区画線42,58を設け、底板21と天板部55A,55Bのそれぞれに肉厚調整部45A,45B,61A,61Bを設けた点で、第5実施形態と大きく相違する。
詳しくは、図14を併せて参照すると、包装材20は、中央に矩形状の底板21を備える。底板21の図14において左側の第1側部には、リード罫からなる第1折曲線(第1の境界線)28aを介して第1天板部55Aが連設されている。底板21の図14において右側の第2側部には、第1折曲線(第2の境界線)28bを介して第2天板部55Bが連設されている。これら天板部55A,55Bは、底板21の横幅の半分以下の横幅である。これにより、天板部55A,55Bを底板21上に重ね合わすと、互いの先端(図14において左右の端)間に隙間が形成される。
また、底板21および天板部55A,55Bには、図14において上下の端部に隣接するように端板30が設けられている。端壁30は、底板21の端部に設けた主端板部31と、第1天板部55Aの端部に設けた第1副端板部56Aと、第2天板部55Bの端部に設けた第2副端板部56Bとを備える。
主端板部31は、底板21の端部に設けた切断線57を介して底板21に隣接して設けられている。第1副端板部56Aは、リード罫からなる第2折曲線34を介して第1天板部55Aに連設されているとともに、リード罫からなる第3折曲線37を介して主端板部31に連設されている。第2副端板部56Bは、第2折曲線34を介して第2天板部55Bに連設されているとともに、第3折曲線37を介して主端板部31に連設されている。
切断線57は、第1天板部55Aと第1副端板部56Aとの境界部分から、第2天板部55Bと第2副端板部56Bとの境界部分にかけて設けられている、詳しくは、切断線57は、第1天板部55Aおよび第1副端板部56Aの横幅の半分の位置から、第2天板部55Bおよび第2副端板部56Bの横幅の半分の位置にかけて直線状に延びるように設けられている。これにより主端板部31は、第1副端板部56Aを介して第1天板部55Aに連続し、第2副端板部56Bを介して第2天板部55Bに連続している。
底板21には、第1折曲線28a,28b側に第1区画線42が設けられ、これらの間に第1肉厚調整部45A,45Bが設けられている。また、第1天板部55Aおよび第2天板部55Bには、第1折曲線28a,28b側に第2区画線58が設けられ、これらの間に第2肉厚調整部61A,61Bが設けられている。
図15を併せて参照すると、第1区画線42は、一対の第1折曲部43,43と第2折曲線44とを備える。第1折曲部43は汎用罫線からなり、底板21側の切断線57上において、第1折曲線28a,28bとの交点近傍から底板21の中央側に向けて円弧状に延びている。第2折曲部44はリード罫からなり、一対の第1折曲部43,43の内側端部間にかけて直線状に延びている。この第2折曲部44は、第1折曲線28a,28bから離れ、間隔をあけて平行に位置する。この第1区画線42と第1折曲線28a,28bとで、第1肉厚調整部45A,45Bが画定されている。
第2区画線58は、第1折曲線28a,28bを中心として第1区画線42と線対称な形状である。詳しくは、第2区画線58は、一対の第1折曲部59,59と第2折曲線60とを備える。第1折曲部59は、天板部55A,55B側の切断線57上において、第1折曲線28a,28bとの交点近傍から天板部55A,55Bの中央側に向けて円弧状に延びている。第2折曲部60は、一対の第1折曲部59,59の内側端部間にかけて直線状に延びている。この第2折曲部60は、第1折曲線28a,28bから離れ、間隔をあけて平行に位置する。この第2区画線58と第1折曲線28a,28bとで、第2肉厚調整部61A,61Bが画定されている。
天板部55A,55Bには、第2区画線58から天板部55A,55Bの側部に向けて延びる一対の補助折曲線62,62が設けられている。この補助折曲線62は汎用罫線からなり、第1折曲線28a,28bに対して直交方向に交差するように延びる。本実施形態の補助折曲線62は、第2区画線58において、第1折曲部59と第2折曲部60の交点から延びるように設けられている。
この第6実施形態では、底板21の上面に物品1を配置し、図16に示すように、第1天板部55Aを底板21の上面側に折り曲げるとともに、第2天板部55を底板21の上面側に折り曲げる。これにより、主端板部31の上面(内面)側に副端板部55A,55Bが重ね合わされる。その後、端板部31,55A,55Bを天板27側に折り曲げることで、図12および図13に示すように物品1を包装できる。
この包装材20は、主端板部31が底板21に対して切断線57を介して隣接しているため、底板21に対して端板30を折り曲げる際の抵抗を緩和できる。即ち、端板30は、副端板部56A,56Bが第2折曲線34を介して天板部55A,55Bに連続し、主端板部31が底板21と分離されている。そのため、段ボールシートを2層に重ね合わせた底板21および天板部55A,55Bに対して、同様に2層構造とした端板30を折り曲げる際に、形成材料である段ボールシートの剛度(腰)による反発を低減できる。よって、包装に係る作業性を向上できるとともに、組立状態を確実に維持できる。
また、図13に示すように、包装状態では、底板21の側部から第1肉厚調整部45A,45Bが立ち上がり、第1肉厚調整部45A,45Bの側部から第2肉厚調整部61A,61Bが更に立ち上がることが可能である。よって、本実施形態の包装材20は、底板21に対して、第1肉厚調整部45A,45Bおよび第2肉厚調整部61A,61Bが殆ど立ち上がらない第1包装状態、第1肉厚調整部45A,45Bおよび第2肉厚調整部61A,61Bのうち一方だけが立ち上がった第2包装状態、第1肉厚調整部45A,45Bおよび第2肉厚調整部61A,61Bのうち両方が立ち上がった第3包装状態で包装することが可能である。
しかも、第2および第3包装状態では、底板21に対する第1肉厚調整部45A,45Bおよび第2肉厚調整部61A,61Bの立ち上がり角度が、物品1の肉厚によって自動調整される。よって、底板21と天板27との間の隙間が自動調整されるため、肉厚が異なる物品1に応じて確実に包装状態を維持できる。
なお、本発明の包装材20は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、第3から第5実施形態では、第1実施形態と同様の区画線42を設けて肉厚調整部45A,45Bを形成したが、区画線42は、両側の第1折曲部43を第2実施形態と同様に複数の汎用罫線48a〜48cによって構成してもよい。また、第1から第3実施形態、第5および第6実施形態の底板21(本体底板部22)においても、端部に区画線50を設けて肉厚調整部51A,51Bを形成してもよい。また、第6実施形態では、底板21側と天板部55A,55B側の両方に区画線42,58を設けて肉厚調整部45A,45B,61A,61Bを形成したが、いずれか一方だけに設けてもよい。
また、図17Aに示すように、第1から第5実施形態の区画線42は、直線状に延びる一対の第1折曲部43と直線状に延びる第2折曲部44とで構成し、図17Bに示すように、第4実施形態の区画線50は、全体が円弧状に延びるように構成し、図17Cに示すように、第6実施形態の区画線42,58は、円弧状に延びる一対の第1折曲部43,59と直線状に延びる第2折曲部44,60とで構成したが、種々の変更が可能である。例えば、図17Dに示すように、区画線42,50,58は、直線状に延びる第1折曲部63と円弧状に延びる第2折曲部64とで構成してもよい。また、図17Eに示すように、区画線42,50,58は、直線状に延びる一対の折曲部65,65だけで構成してもよい。即ち、区画線は、両端部が境界線側に位置し、中間部が境界線から離れる方向に延びて境界線と間隔をあけて位置する構成であればよい。このように、区画線の形状は希望に応じて変更が可能である。また、境界線および区画線を構成する折曲線は、汎用罫線およびリード罫に限らず、表ライナおよび裏ライナのうち一方だけを切断したハーフカット線であってもよい。
また、第1から第5実施形態においても、第6実施形態のように1つの境界線(第1折曲線28a,28b)の両側に一対の区画線(肉厚調整部)を設けてもよい。この場合、第6実施形態のように、境界線を中心として線対称な形状に設ける構成に限らず、境界線に対する間隔を変えてもよい。また、底板21の両側部に設ける区画線は、非対称な形状としてもよい。特に、第5実施形態のように天板部55A,55Bをオーバーラップさせる構成の場合、底板21の両側部に設ける区画線は非対称な形状とすることが好ましい。
また、第4実施形態では、天板27の両側に重畳底板部25A,25Bを連設しない構成としてもよい。この場合、両側部の区画線42および肉厚調整部45A,45Bは設けず、底板21(本体底板部22)の第1切欠部23も設けずに構成する。また、第1から第3および第5実施形態の包装材20においては、端板30を設けない構成としてもよい。また、各実施形態では、端板30に連続する脚部46を設けたが、第6実施形態のように脚部46は設けない構成としてもよいし、各端板30に2以上(複数)設けてもよい。勿論、第6実施形態の包装材20に脚部46を設けてもよい。
そして、前記実施形態では、紙製の段ボールシートを打ち抜いて包装材20を形成したが、樹脂製の段ボールシートを打ち抜いて形成してもよい。また、段ボールシートに限られず、単一の厚紙や樹脂シートにより形成してもよい。
1…物品
10…包装箱
11…外箱
12A,12B…側壁
13A,13B…端壁
14…糊代部
15A,15B…下側内フラップ
16A,16B…下側外フラップ
17A,17B…上側内フラップ
18A,18B…上側外フラップ
20…包装材
21…底板
22…本体底板部
23…第1切欠部
24…位置決め片
25,25A,25B…重畳底板部
26…第2切欠部
27,27A,27B…天板
28a…第1折曲線(第1の境界線)
28b…第1折曲線(第2の境界線)
29…切込み
30…端板
31,31A,31B…主端板部
32,32A,32B…重畳端板部
33,33A,33B…内側端板部
34,34A,34B…第2折曲線
35…汎用罫線
36…切断線
37…第3折曲線
38…抜穴部
39…凸部
40…第4折曲線
41…凹溝部
42…区画線
43…第1折曲部
44…第2折曲部
45A,45B…肉厚調整部
46…脚部
47…打抜部
48a〜48c…汎用罫線
49…第5折曲線
50…第2区画線
51A,51B…第2肉厚調整部
55A,55B…天板部
56A,56B…副端板部
57…切断線
58…第2区画線
59…第1折曲部
60…第2折曲部
61A,61B…第2肉厚調整部
62…補助折曲線
63…第1折曲部
64…第2折曲部
65…折曲部

Claims (8)

  1. 底板と、前記底板の側部に境界線を介して連設された天板とを備え、前記天板が前記底板上に重ね合わされた包装材であって、
    前記底板および前記天板のうち少なくとも一方に、両端部が前記境界線側に位置するとともに、中間部が前記境界線から離れる方向に延びて前記境界線と間隔をあけて位置する区画線を設け、
    前記境界線と前記区画線との間に、前記底板上に配置した物品によって前記底板と前記天板との間で立ち上がる肉厚調整部を設けた、包装材。
  2. 前記底板は、互いに重ね合わせられた本体底板部と重畳底板部とを有し、前記本体底板部の第1側部に第1の前記境界線を介して前記天板の一側が連設され、前記重畳底板部の第2側部に第2の前記境界線を介して前記天板の他側が連設されている、請求項1に記載の包装材。
  3. 前記天板は、それぞれ前記底板に重ね合わされた第1天板部と第2天板部とを有し、前記第1天板部が前記底板の一側の第1側部に第1の前記境界線を介して連設され、前記第2天板部が前記底板の他側の第2側部に第2の前記境界線を介して連設されている、請求項1に記載の包装材。
  4. 前記底板の前記側部と交差する方向に延びる前記底板の端部に隣接して設けた端板を備え、前記端板が前記底板に対して屈曲されている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の包装材。
  5. 前記端板は、前記底板の端部に隣接して設けた主端板部と、前記主端板部の一方の側部に隣接するとともに前記第1天板部の端部に隣接して設けた第1副端板部と、前記主端板部の他方の側部に隣接するとともに前記第2天板部の端部に隣接して設けた第2副端板部とを有し、前記主端板部に前記第1副端板部と前記第2副端板部とを重ね合わせて構成されている、請求項3を引用する請求項4に記載の包装材。
  6. 前記主端板部は、前記底板の前記端部に設けた切断線を介して前記底板と隣接しており、前記切断線は、前記第1天板部と前記第1副端板部との境界部分から、前記第2天板部と前記第2副端板部との境界部分にかけて設けられている、請求項5に記載の包装材。
  7. 底板と、前記底板の第1端部に境界線を介して連設された端板と、前記底板の前記第1端部と間隔をあけて位置する前記端板の第2端部に隣接して設けられた天板とを備え、前記端板が前記底板に対して屈曲され、前記天板が前記底板上に重ね合わされた包装材であって、
    前記底板および前記端板のうち少なくとも一方に、両端部が前記境界線側に位置するとともに、中間部が前記境界線から離れる方向に延びて前記境界線と間隔をあけて位置する区画線を設け、
    前記境界線と前記区画線との間に、前記底板上に配置した物品によって前記底板と前記天板との間で立ち上がる肉厚調整部を設けた、包装材。
  8. 前記端板は、前記底板に対して前記端板が突出する方向に対して反対側に突出する脚部を有する、請求項4から請求項7のいずれか1項に記載の包装材。
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