JP5031655B2 - スペーサ - Google Patents

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Description

本発明は、外箱の内部に商品を収容させる際に、これら外箱と商品との間に形成される空間に配設する緩衝機能を有するスペーサに関するものである。
従来、所定の商品を搬送するために外箱に収容させる際には、収容状態で形成される空間に緩衝機能を有するスペーサを配設している。しかし、外箱と商品との間に形成される空間は、収容量および商品によって差異があるため、種々のスペースに対応するように複数のスペーサを設ける場合には、コスト高になるばかりか、その保管スペースも必要になるという不都合がある。
そこで、四角形状をなす原紙の長手方向両側に一対の折曲線をそれぞれ設けるとともに、両側縁を位置決めする位置決め部を長手方向に複数設け、各折曲線に沿って折り曲げるとともに、原紙の側縁の係止位置を変更することにより、三角筒状をなす桁部の突出量を変更可能としたスペーサが提供されている。
特開2001−328678号公報
しかしながら、このスペーサは、圧縮方向の剛性が弱く、その圧縮方向の力が加わると位置決め部に集中して破損し易い。そして、この場合には、緩衝機能は勿論、スペーサとしての機能も全く作用しない。
そこで、桁部を四角筒形状をなすように構成すれば、圧縮方向の力を平行面と垂直面で受けるため、剛性を高め、破損の問題を解消できる。しかし、四角筒状をなす桁部でスペース調整を行う場合には、薄桁用の折曲線と厚桁用の折曲線を設ける必要があるため、作業者に混同を生じさせるうえ、意図しない折曲線に沿って折れ曲がるという問題がある。
本発明は、従来の問題に鑑みてなされたもので、対応可能なスペースを変更可能で、組立作業性も良好な高剛性のスペーサを提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本発明のスペーサは、原紙の一面側に、中心から所定間隔をもって平行に延びるように形成され第1当接面を区画する一対の薄桁用第1折曲線と、該薄桁用第1折曲線に対して間隔S1をあけて外側に平行に延びるように形成され前記薄桁用第1折曲線とで第1外側面を区画する一対の薄桁用第2折曲線と、該薄桁用第2折曲線に対して所定間隔をあけて外側に平行に延びるように形成され前記薄桁用第2折曲線とで第1対向面を区画するとともに第1内側面を区画する一対の薄桁用第3折曲線と、を設け、これら折曲線に沿って原紙の一面側が内側に位置するように折り曲げることにより、第1当接面と第1対向面との間に間隔S1をあけた一対の薄桁部を形成可能とするとともに、原紙の他面側に、中心から所定間隔をもって平行に延びるように形成され第2当接面を区画する一対の厚桁用第1折曲線と、該厚桁用第1折曲線に対して前記間隔S1より大きい間隔S2をあけて外側に平行に延びるように形成され前記厚桁用第1折曲線とで第2外側面を区画する一対の厚桁用第2折曲線と、該厚桁用第2折曲線に対して所定間隔をあけて外側に平行に延びるように形成され前記厚桁用第2折曲線とで第2対向面を区画するとともに第2内側面を区画する一対の厚桁用第3折曲線と、を設け、これら折曲線に沿って原紙の他面側が内側に位置するように折り曲げることにより、第2当接面と第2対向面との間に間隔S2をあけた一対の厚桁部を形成可能な構成としている。
このスペーサは、当接面と一対の桁部とを係止片および係止穴によって係止している。即ち、本発明は、商品に当接する当接面の両側部に、該当接面に連設した外側面と、該外側面に連設した対向面と、該対向面に連設した内側面と、を有する四角形状をなす一対の桁部を形成し、これら桁部と前記当接面とを、一方に設けた係止片と他方に設けた係止穴とで係止する紙製のスペーサにおいて、前記構成とすることが好ましい。
このスペーサによれば、1枚のブランクで2種の厚さの桁部を形成することができる。そのため、複数種のスペーサを設ける必要がないため、コストダウンを図ることができるうえ、その保管スペースも削減できる。また、スペーサは、当接面の両側に位置する桁部が四角筒状をなすため、搬送時に当接面から対向面に向けた圧縮方向の力が加わった場合、その力を平行な方向に延びる側面全体で受けることができる。そのため、圧縮方向の剛性を高めることができる。しかも、薄桁用の折曲線を一面の側に設け、厚桁用の折曲線を他面の側に設けているため、希望の桁幅のスペーサを折り曲げて形成する際に、意図しない折曲線に沿ってブランクが折れ曲がることを防止できる。
また、このスペーサでは、前記薄桁用第2折曲線に対して所定間隔をあけて外側に平行に延びるように形成され、前記薄桁用第3折曲線とで前記第1内側面を区画するとともに、原紙の側縁との間に第1当接面に重畳する第1重畳面を形成する一対の薄桁用第4折曲線と、前記厚桁用第2折曲線に対して所定間隔をあけて外側に平行に延びるように形成され、前記厚桁用第3折曲線とで前記第2内側面を区画するとともに、原紙の側縁との間に第2当接面に重畳する第2重畳面を形成する一対の厚桁用第4折曲線と、を更に設けることが好ましい。このようにすれば、桁部の剛性を更に向上できる。
さらに、前記第1および第2の当接面を区画する薄桁用および厚桁用の第1折曲線、および、前記第1および第2の対向面および内側面を区画する薄桁用および厚桁用の第3折曲線は、それぞれ原紙の中心からの間隔が同一の位置に設けられた共通折曲線であり、該共通折曲線は、所定間隔をあけて設けた複数の切断部を有するものであることが好ましい。このようにすれば、ブランクに形成する折曲線の総数を削減できる。その結果、多数の折曲線を形成することによる剛性の低下を抑制できる。
本発明では、1枚のブランクで2種の厚さのスペーサを形成することができる。そのため、コストダウンを図ることができるうえ、その保管スペースも削減できる。また、スペーサは、当接面の両側に位置する桁部が四角筒状をなすため、圧縮方向の剛性を高めることができる。しかも、薄桁用の折曲線を一面の側に設け、厚桁用の折曲線を他面の側に設けているため、希望の桁幅のスペーサを折り曲げて形成する際に、意図しない折曲線に沿ってブランクが折れ曲がることを防止できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1から図5は、本発明の第1実施形態に係るスペーサ10A,10Bを示す。これらスペーサ10A,10Bは、図1に示す単一のブランク(原紙)を、異なる2種の折曲(組立)手順で組み立てることにより、図3(A),(B)に示すように、厚さが異なるように形成したものである。
具体的には、第1および第2のスペーサ10A,10Bは、商品6に当接する第1および第2の当接面11A,11Bの両側に、一対の第1および第2の桁部12A,12Bを形成したものである。これら桁部12A,12Bは、第1および第2の当接面11A,11Bに連設した第1および第2の外側面13A,13Bと、外側面13A,13Bに連設した第1および第2の対向面14A,14Bと、対向面14A,14Bに連設した第1および第2の内側面15A,15Bと、内側面15A,15Bに連設した第1および第2の重畳面16A,16Bとからなる。
そして、本実施形態では、外側面13A,13Bおよび内側面15A,15Bの寸法を変更することにより、当接面11Aと対向面14Aとの間隔S1が小さい薄い桁部12Aと、当接面11Bと対向面14Bとの間隔S2が薄い桁部12Aより大きい厚い桁部12Bとを形成できるようにしている。また、これら桁部12A,12Bは、第1および第2の当接面11A,11Bを同一寸法となるように構成している。
具体的には、スペーサ10A,10Bのブランクは、一対の表紙1と裏紙2との間に、波状をなす中しん3を配設した段ボール紙(原紙)を図1(A)に示すように打ち抜き、所定部位を折り曲げて形成される。
このブランクは、外形が横長の四角形状に切断され、その長手方向に沿って中しん3が延びるように構成されている。そして、中しん3に対して直交方向に延びるように、スペーサ10Aを形成するための折曲線17〜20を表紙(一面)1の側に設け、スペーサ10Bを形成するための折曲線21〜24を裏紙(他面)2の側に設けている。なお、図1(A)は、スペーサ10Aを形成するための折曲線17〜20、および、スペーサ10Bを形成するための折曲線21〜24の全ての位置関係が理解できるように全てを表出させたものであり、実際に表紙1の側を見た場合には図1(B)、裏紙2の側を見た場合には図1(C)のように表れる。
具体的には、図1(B)に示すように、ブランクの表紙1の側には、スペーサ10Aを形成するための第1から第4の薄桁用折曲線17〜20が平行に延びるように設けられている。薄桁用第1折曲線17は、第1の当接面11Aを区画するもので、縦方向に延びる中心線(図示せず)に対して所定間隔をもって平行に延びるように一対設けられている。薄桁用第2折曲線18は、薄桁用第1折曲線17とで第1の外側面13Aを区画するもので、薄桁用第1折曲線に対して間隔S1をあけて外側に平行に延びるように一対設けられている。薄桁用第3折曲線19は、薄桁用第2折曲線18とで第1の対向面14Aを区画するもので、薄桁用第2折曲線18に対して所定間隔をあけて外側に平行に延びるように一対設けられている。薄桁用第4折曲線20は、薄桁用第3折曲線19とで第1の内側面15Aを区画するとともに、ブランクの側縁との間に第1の重畳面16Aを形成するもので、薄桁用第2折曲線18に対して間隔S1から段ボール紙の肉厚を減算した間隔をあけて外側に平行に延びるように一対設けられている。
また、図1(C)に示すように、ブランクの裏紙2の側には、スペーサ10Bを形成するための第1から第4の厚桁用折曲線21〜24が平行に延びるように設けられている。厚桁用第1折曲線21は、第2の当接面11Bを区画するもので、縦方向に延びる中心線(図示せず)に対して所定間隔をもって平行に延びるように一対設けられている。厚桁用第2折曲線22は、厚桁用第1折曲線21とで第2の外側面13Bを区画するもので、厚桁用第1折曲線21に対して前記間隔S1より大きい間隔S2をあけて外側に平行に延びるように一対設けられている。厚桁用第3折曲線23は、厚桁用第2折曲線22とで第2の対向面14Bを区画するもので、厚桁用第2折曲線22に対して所定間隔をあけて外側に平行に延びるように一対設けられている。厚桁用第4折曲線24は、厚桁用第3折曲線23とで第2の内側面15Bを区画するとともに、ブランクの側縁との間に第2の重畳面16Bを形成するもので、厚桁用第2折曲線22に対して間隔S2から段ボール紙の肉厚を減算した間隔をあけて外側に平行に延びるように一対設けられている。
そして、本実施形態では、図1(A)に示すように、薄桁用第1折曲線17と厚桁用第1折曲線21とは、ブランクの中心線からの間隔が同一の位置に設けられ、形成するスペーサ10A,10Bの当接面11A,11Bを同一寸法となるようにしている。同様に、薄桁用第3折曲線19と厚桁用第3折曲線23とは、ブランクの中心線からの間隔が同一の位置に設けられている。そして、これらの共通折曲線17,21と19,23とは、図2(A)に示すように、長手方向に沿って所定間隔をあけて不連続的に設けた複数の切断部25からなるミシン目線により構成している。
また、薄桁用第2折曲線18と薄桁用第4折曲線20とは、図2(B),(C)に示すように、表紙1の側から罫を入れて形成したものである。このように形成した折曲線18,20は、表紙1が内向きに陥没するとともに、中しん3の対応部分が変形するが、裏紙2は何ら変形しない。そのため、表紙1が内側に位置するように折り曲げる場合には、折曲線18,20に沿って簡単かつ確実に折り曲げることが可能であるが、裏紙2の側が内側に位置するように折り曲げる場合には、折曲線18,20に沿って折り曲げることは極めて困難である。
さらに、厚桁用第2折曲線22と厚桁用第4折曲線24とは、図2(D),(E)に示すように、裏紙2の側から罫を入れて形成したものである。このように形成した折曲線22,24は、裏紙2が内向きに陥没するとともに、中しん3の対応部分が変形するが、表紙1は何ら変形しない。そのため、裏紙2が内側に位置するように折り曲げる場合には、折曲線22,24に沿って簡単かつ確実に折り曲げることが可能であるが、表紙1の側が内側に位置するように折り曲げる場合には、折曲線22,24に沿って折り曲げることは極めて困難である。
さらにまた、ブランクの側縁は勿論共通であり、薄桁用第4折曲線20からの間隔は、薄桁用第2折曲線18から薄桁用第3折曲線19までの間隔から段ボール紙の肉厚を減算した間隔と同一であり、厚桁用第4折曲線24からの間隔は、厚桁用第2折曲線22から厚桁用第3折曲線23までの間隔から段ボール紙の肉厚を減算した間隔と同一である。
また、第1実施形態では、第1のスペーサ10A用の第1係止片26と第1係止穴30とが一対設けられるとともに、第2のスペーサ10B用の第2係止片31と第2係止穴35とが二対設けられている。
前記第1係止片26は、当接面11A,11Bにおいて、縦方向の中央に位置するように設けた台形状をなす切起構造のものである。この第1係止片26は、第1のスペーサ10Aの組立状態で薄桁用第4折曲線20に一致する薄桁用第5折曲線27と、該薄桁用第5折曲線27の両端から中央に向けて外向きに傾斜して延びる一対の第1切断線部28,28と、これらの端部を連続する第2切断線部29とからなる。なお、薄桁用第5折曲線27は、薄桁用の各折曲線18,20と同様に、表紙1の側から罫を入れて形成したものである。
前記第1係止穴30は、第1係止片26と横方向に対応するようにブランクの縦方向の中央に位置するように設けた四角形状の孔からなる。この第1係止穴30は、薄桁用第4折曲線20から薄桁用第3折曲線19にかけて延びるように打ち抜かれている。
前記第2係止片31は、当接面11A,11Bにおいて、縦方向の上下に対称に位置するように設けた台形状をなす切起構造のものである。この第2係止片31は、第2のスペーサ10Bの組立状態で厚桁用第4折曲線24に一致する厚桁用第5折曲線32と、該厚桁用第5折曲線32の両端から中央に向けて外向きに傾斜して延びる一対の第1切断線部33,33と、これらの端部を連続する第2切断線部34とからなる。なお、厚桁用第5折曲線32は、厚桁用の各折曲線22,24と同様に、裏紙2の側から罫を入れて形成したものである。
前記第2係止穴35は、第2係止片31と横方向に対応するようにブランクの縦方向の上下に位置するように設けた四角形状の孔からなる。この第2係止穴35は、厚桁用第4折曲線24から薄桁用第4折曲線20にかけて延びるように打ち抜かれている。
2種のスペーサ10A,10Bを形成可能なブランクは、図1(A)に示す打ち抜き状態で、所定の製造メーカに納品される。
そして、製造メーカにて、例えば図4に示すように、外箱5の内部に所定の商品6を収納して出荷する際に使用される。なお、この例では、器具間に配設する紙製のスペーサを出荷する場合を示している。このスペーサは、基本的には予め指定された枚数を1組として出荷するため、外箱5は、その指定枚分のスペーサを収容可能な容積で形成されている。しかし、指定枚数に満たない端数を収容させる必要がある場合もあり、このような状況で、本発明のスペーサ10A,10Bを使用する。
即ち、外箱5と商品6との隙間が小さい場合には、表紙1が内側に位置するように、薄桁用の折曲線17〜20に沿ってブランクを折り曲げ、図3(A)に示す第1のスペーサ10Aを形成する。具体的には、重畳面16A、内側面15A、対向面14Aおよび外側面13Aの順番で折り曲げた後、一対の第1係止片26を内向きに押し込む。そして、それぞれ対応する第1係止穴30に貫通させて係止する。そして、図5(A)に示すように、半端数の商品6と一緒に外箱5に対して収容させる。
また、外箱5と商品6との隙間が大きい場合には、裏紙2が内側に位置するように、厚桁用の折曲線21〜24に沿ってブランクを折り曲げ、図3(B)に示す第2のスペーサ10Bを形成する。この場合も同様に、重畳面16B、内側面15B、対向面14Bおよび外側面13Bの順番で折り曲げた後、二対の第2係止片31を内向きに押し込む。そして、それぞれ対応する第2係止穴35を貫通させて係止する。そして、図5(B)に示すように、半端数の商品6と一緒に外箱5に対して収容させる。
このように、ブランクは、1枚で2種の厚さのスペーサ10A,10Bを形成することができる。そのため、複数種のスペーサを設ける必要がないため、コストダウンを図ることができるうえ、その保管スペースも削減できる。
また、本実施形態のスペーサ10A,10Bは、当接面11A,11Bの両側に位置する桁部12A,12Bが四角筒状をなすため、搬送時に当接面11A,11Bから対向面14A,14Bに向けた圧縮方向の力が加わった場合、その力を平行な方向に延びる側面13A,13B,15A,15Bの全体で受けることができる。しかも、本実施形態では、これらの延び方向に沿って中しん3が延びるように構成している。そのため、圧縮方向の剛性を高めることができ、係止片26,31などが破損することを防止できる。
さらに、本実施形態では、薄桁用の折曲線18,20,27を表面の側から罫を入れて形成した所謂純罫で設け、厚桁用の折曲線22,24,32を裏紙2の側から罫を入れて形成した所謂逆罫で設けているため、希望のスペーサ10A,10Bを折り曲げて形成する際に、意図しない折曲線に沿ってブランクが折れ曲がることを防止できる。具体的には、スペーサ10Aを形成する際に、厚桁用の折曲線22,24に沿ってブランクが折れ曲がったり、スペーサ10Bを形成する際に、薄桁用の折曲線18,20に沿ってブランクが折れ曲がることを防止できる。そのため、極めて組立作業性がよい。
しかも、本実施形態では、各スペーサ10A,10Bで形成する当接面11A,11Bの幅を同一とすることにより、これらを区画する第1折曲線17,21を共通折曲線とし、かつ、対向面14A,14Bと内側面15A,15Bを区画する第3折曲線19,23をも共通折曲線としているため、ブランクに形成する折曲線の総数を削減できる。その結果、多数の折曲線を形成することによる剛性の低下を抑制できる。
図6は第2実施形態のスペーサ10A,10B用のブランクを示す。この第2実施形態では、第1実施形態では、スペーサ10A,10Bの組立状態を維持する係止片26,31および係止穴30,35をそれぞれ専用に設けたのに対し、共通の係止片36および係止穴40とした点でのみ、第1実施形態と相違している。
具体的には、第2実施形態の係止片36は、当接面11A,11Bにおいて、縦方向の中央に位置するように設けた台形状をなす切起構造のものである。この係止片36は、第2のスペーサ10Bの組立状態で厚桁用第4折曲線24に一致する第5折曲線37と、該第5折曲線37の両端から中央に向けて外向きに傾斜して延びる一対の第1切断線部38,38と、これらの端部を連続する第2切断線部39とからなる。なお、第5折曲線37は、表紙1および裏紙2のいずれの方向からでも確実に折り曲げることを可能とするために、不連続的に設けた複数の切断部25からなるミシン目状の共通折曲線により構成している。
前記係止穴40は、係止片36と横方向に対応するようにブランクの縦方向の中央に位置するように設けた四角形状の孔からなる。この係止穴40は、厚桁用第4折曲線24から薄桁用第4折曲線20にかけて延びるように打ち抜かれている。
この第2実施形態のブランクによりスペーサ10Aを形成する場合には、第1実施形態と同様に、表紙1の側が内側に位置するように、薄桁用折曲線17〜20に沿ってブランクを折り曲げる。この状態では、当接面11Aの構成領域内に位置する係止片36と、重畳面16Aの構成領域内に位置する係止穴40とが、上下に一致する。そのため、この状態で、係止片36を内向きに押し込むことにより、図7(A)に示すように、係止穴40を貫通させて係止することができる。また、第2実施形態のブランクによりスペーサ10Bを形成する場合は、第1実施形態と同一である。
なお、本発明のスペーサ10は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、スペーサ10A,10Bの当接面11A,11Bを同一幅となるように構成したが、異なるように構成してもよい。また、当接面11A,11Bの側に係止片26,31,36を形成し、桁部12A,12Bの側に係止穴30,35,40を形成したが、当接面11A,11Bの側に係止穴30,35,40を形成し、桁部12A,12Bの側に係止片26,31,36を形成してもよい。
さらに、前記実施形態では、内側面15A,15Bに重畳面16A,16Bが連続するように設けたが、この重畳面16A,16Bは設けない構成としてもよい。この場合、薄桁用および厚桁用の第4折曲線20,24も形成する必要はない。
さらにまた、前記実施形態では、スペーサ10A,10Bは、当接面11A,11Bの両側にそれぞれ同一の桁部12A,12Aまたは12B,12Bを設ける構成としたが、一側に薄い桁部を形成する一方、他側に厚い桁部を形成する構成としてもよい。この場合、表面1の側が内側に位置するように折り曲げるスペーサ10Aの薄桁部および厚桁部と、裏面2の側が内側に位置するように折り曲げるスペーサ10Bの薄桁部および厚桁部とは、それぞれ突出量が異なるように構成する。また、桁部は、当接面10A,10Bの一側のみに設け、他側には設けない構成としてもよい。
そして、前記実施形態では、本実施形態のスペーサ10A,10Bを商品6の横に配設する構成としたが、商品6の底に配設することにより緩衝材としても十分に機能させることができる。
本発明の第1実施形態のスペーサのブランクを示し、(A)は全体構成を示す平面図、(B)は表面構造のみを示す平面図、(C)は裏面構造のみを示す底面図である。 (A)は共通折曲線の構成を示す断面図、(B)は薄桁用折曲線の構成を示す断面図、(C)は(B)の端面図、(D)は厚桁用折曲線の構成を示す断面図、(E)は(D)の端面図である。 (A)は薄桁のスペーサを示す斜視図、(B)は厚桁のスペーサを示す斜視図である。 スペーサの使用例を説明するための斜視図である。 (A)は薄桁のスペーサの使用状態を示す斜視図、(A)は厚桁のスペーサの使用状態を示す斜視図である。 第2実施形態のスペーサのブランクの全体構成を示す平面図である。 (A)は第2実施形態の薄桁のスペーサを示す斜視図、(B)は第2実施形態の厚桁のスペーサを示す斜視図である。
符号の説明
1…表紙(一面)
2…裏紙(他面)
3…中しん
10A,10B…スペーサ
11A,11B…当接面
12A,12B…桁部
13A,13B…外側面
14A,14B…対向面
15A,15B…内側面
16A,16B…重畳面
17…薄桁用第1折曲線
18…薄桁用第2折曲線
19…薄桁用第3折曲線
20…薄桁用第4折曲線
21…厚桁用第1折曲線
22…厚桁用第2折曲線
23…厚桁用第3折曲線
24…厚桁用第4折曲線
27…薄桁用第5折曲線
32…厚桁用第5折曲線
26,31,36…係止片
30,35,40…係止穴

Claims (3)

  1. 原紙の一面側の少なくとも一側に、中心から所定間隔をもって平行に延びるように形成され第1当接面を区画する薄桁用第1折曲線と、該薄桁用第1折曲線に対して間隔S1をあけて外側に平行に延びるように形成され前記薄桁用第1折曲線とで第1外側面を区画する薄桁用第2折曲線と、該薄桁用第2折曲線に対して所定間隔をあけて外側に平行に延びるように形成され前記薄桁用第2折曲線とで第1対向面を区画するとともに第1内側面を区画する薄桁用第3折曲線と、を設け、これら折曲線に沿って原紙の一面側が内側に位置するように折り曲げることにより、第1当接面と第1対向面との間に間隔S1をあけた薄桁部を形成可能とするとともに、
    原紙の他面側の少なくとも前記一側に、中心から所定間隔をもって平行に延びるように形成され第2当接面を区画する厚桁用第1折曲線と、該厚桁用第1折曲線に対して前記間隔S1より大きい間隔S2をあけて外側に平行に延びるように形成され前記厚桁用第1折曲線とで第2外側面を区画する厚桁用第2折曲線と、該厚桁用第2折曲線に対して所定間隔をあけて外側に平行に延びるように形成され前記厚桁用第2折曲線とで第2対向面を区画するとともに第2内側面を区画する厚桁用第3折曲線と、を設け、これら折曲線に沿って原紙の他面側が内側に位置するように折り曲げることにより、第2当接面と第2対向面との間に間隔S2をあけた厚桁部を形成可能としたことを特徴とするスペーサ。
  2. 前記薄桁用第2折曲線に対して所定間隔をあけて外側に平行に延びるように形成され、前記薄桁用第3折曲線とで前記第1内側面を区画するとともに、原紙の側縁との間に第1当接面に重畳する第1重畳面を形成する薄桁用第4折曲線と、
    前記厚桁用第2折曲線に対して所定間隔をあけて外側に平行に延びるように形成され、前記厚桁用第3折曲線とで前記第2内側面を区画するとともに、原紙の側縁との間に第2当接面に重畳する第2重畳面を形成する厚桁用第4折曲線と、
    を更に設けたことを特徴とする請求項1に記載のスペーサ。
  3. 前記第1および第2の当接面を区画する薄桁用および厚桁用の第1折曲線、および、前記第1および第2の対向面および内側面を区画する薄桁用および厚桁用の第3折曲線は、それぞれ原紙の中心からの間隔が同一の位置に設けられた共通折曲線であり、該共通折曲線は、所定間隔をあけて設けた複数の切断部を有するものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスペーサ。
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