JP6584332B2 - 包装箱 - Google Patents
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Description
このような包装箱では、本体部にフロントバンパーの正面部を収容し、傾斜部にフロントバンパーのサイド部を収容することで、包装箱内にフロントバンパー全体を収容することができる。
この構成では、本体部と傾斜部との連結部の強度が低いため、傾斜部に押圧力や引張力が作用したときに、本体部に対して傾斜部が傾き易い。そして、本体部に対して傾斜部が傾くと、包装箱内に収容されたフロントバンパーに変形が生じるという問題がある。
そして、第一の発明では、前記張り出し部の上縁部に上フラップが連設され、前記上フラップの上面に前記本体頂板が重ねられており、前記差込片は、前記上フラップと前記傾斜頂板との間に差し込まれている。
また、第二の発明では、前記傾斜頂板の前記本体部側の縁部から下方に向けて仕切板が延びており、前記仕切板が前記差込片に重なっている。
このように、本発明の包装箱では、本体部に傾斜部が確実に支持されており、本体部と傾斜部との連結部の強度を高めることができるため、傾斜部が変形するのを防ぐことができる。
さらに、本発明の包装箱では、張り出し部が本体底板の上面に当接するように構成されているため、包装箱がブランクシートの状態では、張り出し部を本体側壁に隣接させることができる。これにより、全判シートに対する包装箱の紙取りを良くすることができる。
第一の発明では、本体頂板の差込片を係合溝に嵌めるとともに、差込片を上フラップと傾斜頂板との間に挟み込むことになるため、本体部と傾斜部との連結部の強度をより高めることができる。
第二の発明では、包装箱内に突出した仕切板によって内容物の移動を制限することができるため、搬送時に内容物を安定させることができる。また、仕切板に差込片が重なるため、仕切板および差込片を安定させることができる。
なお、複数の包装箱を積み重ねたときに、下側の包装箱の傾斜部に上側の包装箱の傾斜部が押し付けられた場合でも、本発明の包装箱は、本体部と傾斜部との連結部の強度が高いため、傾斜部が変形するのを防ぐことができる。したがって、本発明では、多数の包装箱を積み重ねることができ、輸送手段への積載効率を高めることができる。
この構成では、内容物に対してシートがずれるのを防ぐことができる。また、包装箱を組み立てたときに、張り出し部の外面は本体側壁に覆われるため、スリットおよびスリットに差し込まれたシートの一部が外部に露出するのを防ぐことができる。
また、本発明の包装箱を組み立てるときには、一方の本体側壁および傾斜部を立ち上げた状態に固定することができるため、包装箱を組み立て易くなっている。
また、本発明では、包装箱内に突出した差込片によって内容物の移動を制限することもできるため、搬送時に内容物を安定させることができる。
さらに、本発明の包装箱がブランクシートの状態では、張り出し部を本体側壁に隣接させることができるため、全判シートに対する包装箱の紙取りを良くすることができる。
以下の説明において、前後左右方向とは、本実施形態の包装箱を説明する上で便宜上設定したものであり、包装箱の構成を限定するものではない。
包装箱1は、角筒状の本体部10と、本体部10の左右の両側部に連設された角筒状の傾斜部20,20と、を備え、本体部10に対して両傾斜部20,20が上向きに傾斜している(図1参照)。
ブランクシートSの各罫線(折線)は、ブランクシートSの表面を押し込んで形成された線状の溝である。
なお、罫線上に適宜切れ込みを形成してもよい。このようにすると、罫線においてブランクシートSを折り曲げ易くなる。
本体底板11は、長方形に形成されており(図2参照)、前後方向よりも左右方向が大きく形成されている。
前側の本体頂板14は、本体底板11に対して平行に配置されている。また、前側の本体頂板14と本体底板11とは、上下方向に対向しており、本体底板11の直上に前側の本体頂板14が配置されている。
差込片16の下縁部は、本体底板11の上面から離れている。また、差込片16の前縁部には、後記する張り出し部24の係合溝29aに差し込まれる係合部16a(図2参照)が突出している。
後側の本体側壁13は、本体底板11の後縁部から上方に向けて延びている。後側の本体側壁13は、本体底板11に対して垂直に形成されている。後側の本体側壁13は、前側の本体側壁12と同じ外形状である(図2参照)。
後側の本体頂板15は、本体底板11に対して平行に配置されている。また、後側の本体頂板15と本体底板11とは、上下方向に対向しており、本体底板11の直上に後側の本体頂板15が配置されている。
差込片17は、後側の本体頂板15の左右の縁部に沿って帯状に形成されている(図2参照)。差込片17の上下方向の長さは、前側の本体頂板14の差込片16と同じ大きさであり、差込片17の下縁部は、本体底板11の上面から離れている。
また、差込片17の前後の縁部には、図7に示すように、後記する張り出し部24の係合溝29a,29bに差し込まれる係合部17a,17a(図2参照)が突出している。
なお、本実施形態では、二つのダブルロック機構10a,10aが設けられているが、その数は限定されるものではなく、本体頂板15および本体側壁12の左右方向の長さに合わせて、一つまたは三つ以上のダブルロック機構10aを設けることができる。
なお、左右の傾斜部20,20は、左右対称な構造であるため、本実施形態では、左側の傾斜部20について詳細に説明し、右側の傾斜部20については説明を省略する。
傾斜底板21は、本体底板11の左縁部から左方に向けて斜め上向きに延びている。本実施形態では、本体底板11に対する傾斜底板21の傾斜角度は約60度に設定されている。
前側の傾斜側壁22は、傾斜底板21の前縁部から上方に向けて延びている。前側の傾斜側壁22は、傾斜底板21に対して垂直に形成されている。前側の傾斜側壁22の下縁部と上縁部とは平行に形成されている。また、前側の傾斜側壁22の下縁部の長さよりも上縁部の長さが小さく形成されている。
張り出し部24は、図2に示すブランクシートSの状態において、前側の本体側壁12に隣接している。張り出し部24の一部は、前側の本体側壁12の左右の縁部に形成された窪み部内に形成されている。
張り出し部24において、前側の本体側壁12の窪み部内に形成された部位は、本体部10に対して、傾斜部20を立ち上げたときに、本体底板11の上面に当接する部位である(図3参照)。
張り出し部24の下縁部24aは、ブランクシートSの状態において、前側の本体側壁12の窪み部内に形成されており、本体底板11および傾斜底板21の前縁部に対して約60度の角度で傾斜している。
これにより、本体底板11に対する前側の傾斜側壁22の傾斜角度が定められる。つまり、本体部10に対する傾斜部20の傾斜角度が定められる。
後側の傾斜側壁23は、傾斜底板21の後縁部から上方に向けて延びている。後側の傾斜側壁23は、傾斜底板21に対して垂直に形成されている。
後側の傾斜側壁23は、前側の傾斜側壁22と同じ外形状であり、前側の傾斜側壁22と同様に、張り出し部24および上フラップ27が形成されている。また、後側の傾斜側壁22の上フラップ27の上面には、後側の本体頂板15が重ねられている。
傾斜頂板25は、後側の傾斜側壁23の上縁部から前方に向けて延びている。傾斜頂板25は、後側の傾斜側壁23に対して垂直に形成されている。傾斜頂板25は、長方形に形成されている(図2参照)。
ダブルロック機構20aでは、傾斜頂板25の前縁部に形成された突出片が、前側の傾斜側壁22の上縁部に形成された穴に差し込まれるとともに、前側の傾斜側壁22の上縁部に形成された突出片が、傾斜頂板25の突出片に形成された穴に差し込まれている。
前側の係合溝29aには、図1に示すように、前後の本体頂板14,15の差込片16,17の係合部16a,17aが差し込まれている(図7参照)。
後側の係合溝29bは、図7に示すように、後側の本体頂板15の差込片17の係合部17aが差し込まれている。
前側の係合溝29aには、二つの係合部16a,17aが差し込まれるため、前側の係合溝29aは、後側の係合溝29bよりも幅が大きく形成されている(図3参照)。
仕切板28の下縁部には、図5に示すように、包装箱1内にバンパーB(図9参照)を収容したときに、バンパーBとの干渉を避けるための窪み部28aが形成されている。本実施形態では、仕切板28の一部を折り曲げて、窪み部28aを形成することで、塵が発生しないように構成されている。
仕切板28の右側面(本体部10側の側面)には、図7に示すように、前後の本体頂板14,15の差込片16,17が重なっている。
前後の内フラップ26a,26aは、図2に示すように、前後の傾斜側壁22,23の左縁部に連設されている。また、上下の外フラップ26b,26bは、傾斜底板21および傾斜頂板25の左縁部に連設されている。
なお、本実施形態のスリット30は、直線状の部位と、直線状の部位の両端部から両側に向けて延びている部位とが形成されているが、その形状は限定されるものではない。
保護シートS1は、例えば、発泡ポリエチレン製などの柔軟なシートであり、バンパーBの外面を覆うことで、バンパーBの外面に傷が付くのを防ぐものである。
まず、図2に示すブランクシートSの内面にバンパーB(図9参照)を載せる。バンパーBの外面は保護シートS1(図8参照)によって覆われている。
そして、図3に示すように、本体底板11に対して、左右の傾斜底板21,21を立ち上げるとともに、傾斜底板21に対して、前後の傾斜側壁22,23を立ち上げる。
このとき、各傾斜側壁22,23の各張り出し部24の下縁部24aを本体底板11の上面に当接させることで、本体底板11に対する両傾斜底板21,21の傾斜角度を定めることができる。
これにより、両傾斜部20,20内にバンパーB(図9参照)の両サイド部B2,B2(図9参照)が収容される。
また、図8に示すように、保護シートS1の一部を張り出し部24のスリット30に差し込んで固定する。
これにより、前側の本体頂板14が前側の張り出し部24に連結され、図4に示すように、前側の本体側壁12および左右の傾斜部20,20が本体底板11に対して立ち上げられた状態で固定される。
また、図7に示すように、差込片17の前側の係合部17aを前側の張り出し部24の係合溝29aに差し込むとともに、差込片17を前側の上フラップ27と傾斜頂板25との間に差し込む。
これにより、後側の本体頂板15が前後の傾斜側壁22,23の張り出し部24,24に連結される。
また、図1に示すように、二つのダブルロック機構10a,10aによって、後側の本体頂板15の前縁部を前側の本体側壁12の上縁部に連結することで、本体部10を組み立てる。
これにより、図9に示すように、本体部10内にバンパーBの正面部B1が収容され、包装箱1内にバンパーB全体が収容される。
また、包装箱1では、図7に示すように、張り出し部24の係合溝29a,29bに本体頂板14,15の差込片16,17が差し込まれている。これにより、本体部10に対して両傾斜部20,20が固定されている。
また、包装箱1では、張り出し部24の上フラップ27と傾斜頂板25との間に本体頂板14,15の差込片16,17が差し込まれており、本体部10側の差込片16,17が、傾斜部20側の上フラップ27と傾斜頂板25との間に挟み込まれている。
このように、本実施形態の包装箱1では、図1に示すように、本体部10に両傾斜部20,20が確実に支持されている。
したがって、包装箱1では、本体部10と両傾斜部20,20との連結部の強度を高めることができるため、傾斜部20が変形するのを防ぐことができ、内容物であるバンパーB(図9参照)の変形を防ぐことができる。
この構成では、包装箱1に他の包装箱1を載せたときに、下側の包装箱1の両傾斜部20,20と上側の包装箱1の両傾斜部20,20とが上下方向に干渉しないため、包装箱1を安定して積み重ねることができる。
なお、下側の包装箱1の傾斜部20に上側の包装箱1の傾斜部20が押し付けられた場合でも、本実施形態の包装箱1は、本体部10と傾斜部20との連結部の強度が高いため、傾斜部20が変形するのを防ぐことができる。したがって、多数の包装箱1を積み重ねることができ、輸送手段への積載効率を高めることができる。
また、張り出し部24の外面は本体側壁12,13(図1参照)に覆われるため、スリット30およびスリット30に差し込まれた保護シートS1の一部が外部に露出するのを防ぐことができる。
本実施形態の包装箱1では、図1に示すように、本体部10の左右両側部に左右の傾斜部20,20が形成されているが、本体部10の左右のいずれか一方のみに傾斜部20を形成してもよい。
10 本体部
10a ダブルロック機構
11 本体底板
12 前側の本体側壁
13 後側の本体側壁
14 前側の本体頂板
15 後側の本体頂板
16 差込片
16a 係合部
17 差込片
17a 係合部
20 傾斜部
20a ダブルロック機構
21 傾斜底板
22 前側の傾斜側壁
23 後側の傾斜側壁
24 張り出し部
25 傾斜頂板
26 側端壁
27 上フラップ
28 仕切板
29a 前側の係合溝
29b 後側の係合溝
30 スリット
B バンパー
S ブランクシート
S1 保護シート
Claims (4)
- 角筒状の本体部と、前記本体部の左右方向の側部に連設された角筒状の傾斜部と、を備え、前記本体部に対して前記傾斜部が上向きに傾斜している包装箱であって、
前記本体部は、
本体底板と、
前記本体底板の前後の縁部に連設された前後の本体側壁と、
前後の前記本体側壁の上縁部に連設された前後の本体頂板と、を備え、
前記本体頂板の左右方向の縁部に差込片が形成されており、
前記傾斜部は、
前記本体底板の左右方向の縁部に連設された傾斜底板と、
前記傾斜底板の前後の縁部に連設された前後の傾斜側壁と、
前記傾斜側壁の上縁部に連設された傾斜頂板と、を備え、
前記傾斜側壁の側部には、前記本体部側に突出した張り出し部が形成され、
前記張り出し部は、前記本体底板の上面に当接し、
前記張り出し部の上縁部に係合溝が形成され、
前記係合溝に前記差込片が差し込まれており、
前記張り出し部の上縁部に上フラップが連設され、
前記上フラップの上面に前記本体頂板が重ねられており、
前記差込片は、前記上フラップと前記傾斜頂板との間に差し込まれていることを特徴とする包装箱。 - 角筒状の本体部と、前記本体部の左右方向の側部に連設された角筒状の傾斜部と、を備え、前記本体部に対して前記傾斜部が上向きに傾斜している包装箱であって、
前記本体部は、
本体底板と、
前記本体底板の前後の縁部に連設された前後の本体側壁と、
前後の前記本体側壁の上縁部に連設された前後の本体頂板と、を備え、
前記本体頂板の左右方向の縁部に差込片が形成されており、
前記傾斜部は、
前記本体底板の左右方向の縁部に連設された傾斜底板と、
前記傾斜底板の前後の縁部に連設された前後の傾斜側壁と、
前記傾斜側壁の上縁部に連設された傾斜頂板と、を備え、
前記傾斜側壁の側部には、前記本体部側に突出した張り出し部が形成され、
前記張り出し部は、前記本体底板の上面に当接し、
前記張り出し部の上縁部に係合溝が形成され、
前記係合溝に前記差込片が差し込まれており、
前記傾斜頂板の前記本体部側の縁部から下方に向けて仕切板が延びており、
前記仕切板が前記差込片に重なっていることを特徴とする包装箱。 - 請求項1または請求項2に記載の包装箱であって、
前記本体部の左右の両側部に左右の前記傾斜部が設けられており、
前記本体底板および前記本体頂板は上下方向に対向し、前記本体底板および前記本体頂板の左右方向の幅が同じであり、
前記本体頂板に対する前記傾斜頂板の傾斜角度は、前記本体底板に対する前記傾斜底板の傾斜角度以下であることを特徴とする包装箱。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の包装箱であって、
前記張り出し部には、内容物の表面を保護するためのシートの一部が差し込まれるスリットが形成されていることを特徴とする包装箱。
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