JP7362466B2 - 仕切付き包装箱 - Google Patents

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Description

本発明は、物品を移動規制した状態で収容する仕切付き包装箱に関する。
矩形の底壁の周縁に一対の側壁と一対の端壁とを立設させた包装容器が知られている(特許文献1)この包装容器には、底壁から側壁にわたって対を成す切目の間に切り起し部が形成されていた。切り起し部は同一幅の帯状に形成され、切り起し部の両端の切目を境にして切り起し部の反対側がつぶされて肉薄にされていた。切り起し部は、その両端部と中間部とで互いに逆に折り曲げることによって内側に起こされて仕切りを形成していた。この包装容器では、切り起し部の両端が折れ易くなるため、側壁の起立に伴い、切り起し部が内側に起きて自然に仕切りを形成するとされていた。
実公平6-13062号公報
しかしながら、上記した包装容器では、切り起し部が同一幅の帯状に形成されているため、切り起し部の中間部が、必ずしも内側に折れるとは限らず、外側に突出するように折れる可能性もあった。つまり、側壁の起立に伴って仕切りができないこともあった。このため、切り起し部を外側から押し込む機構を装備していない自動製函機によって、適正に包装容器を組み立てることができないことも考えられた。
本発明は、上記課題を解決するために、側壁と平壁の折り曲げに伴って仕切部を形成することができる仕切付き包装箱を提供する。
上記した目的を達成するため、本発明は、起立姿勢となる側壁と、前記側壁の端部に主折曲線を介して連設された平壁と、前記主折曲線を跨いで前記側壁から前記平壁にわたって開口した一対の分離開口部の間に形成された切起し部と、を備え、前記切起し部の両端は、一対の内折線を介して前記側壁と前記平壁とに連設され、前記切起し部は、前記主折曲線と同一線上となる位置よりも前記側壁側または前記平壁側にずれた位置において前記切起し部で最も幅狭く形成された幅狭部を有し、前記幅狭部には、前記内折線とは逆向きに前記切起し部を折り曲げるための逆折線が形成され、前記側壁と前記平壁が前記主折曲線に沿って折り曲げられる過程において、前記切起し部は、一対の前記内折線と前記逆折線とで逆向きに屈曲しながら内側に起こされて仕切部を形成する。
この場合、前記切起し部は、前記主折曲線と同一線上となる位置において前記切起し部で最も幅広く形成された幅広部を有してもよい。
この場合、前記側壁および前記平壁は段ボールシートで形成され、前記側壁と前記平壁の少なくとも一方には、前記内折線から前記切起し部とは反対側において前記段ボールシートを裏面から潰して薄くした段潰し部が形成され、前記段潰し部は、前記内折線に向かって徐々に深くなるように形成されてもよい。
本発明によれば、側壁と平壁の折り曲げに伴って仕切部を形成することができる。
本発明の第1実施形態に係る仕切付き包装箱の外観を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る仕切付き包装箱の内部を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る仕切付き包装箱のブランクを示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る仕切付き包装箱のブランクの一部を拡大して示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る仕切付き包装箱のブランクの切起し部の周辺を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る仕切付き包装箱の仕切部が形成される過程を説明する断面図である。 本発明の第2実施形態に係る仕切付き包装箱のブランクを示す平面図である。 本発明の第1~第2実施形態の第1変形例に係る仕切付き包装箱の切起し部を示す平面図である。 本発明の第1~第2実施形態の第2変形例に係る仕切付き包装箱の切起し部を示す平面図である。 本発明の第1~第2実施形態の第3変形例に係る仕切付き包装箱の切起し部を示す平面図である。 本発明の第1~第2実施形態の第3変形例に係る仕切付き包装箱の仕切部を示す断面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、図面に示す「Fr」は「前」を示し、「Rr」は「後」を示し、「L」は「左」を示し、「R」は「右」を示し、「U」は「上」を示し、「D」は「下」を示している。前後方向は、左右方向に直交し、上下方向は前後方向と左右方向とに直交している。本明細書では方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は説明の便宜のために用いるものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[第1実施形態]
図1ないし図5を参照して、第1実施形態に係る仕切付き包装箱1について説明する。図1は仕切付き包装箱1の外観を示す斜視図である。図2は仕切付き包装箱1の内部を示す斜視図である。図3は仕切付き包装箱1のブランク5を示す平面図である。図4は仕切付き包装箱1のブランク5の一部を拡大して示す平面図である。図5はブランク5の切起し部15の周辺を示す断面図である。
[仕切付き包装箱の概要]
図1に示すように、仕切付き包装箱1は、収容する物品(図示せず)の高さに合わせた略直方体状に形成されている。仕切付き包装箱1は、略角筒状の周壁1Wの上端面および下端面を閉じることで封緘されるA式の箱である。図2に示すように、仕切付き包装箱1の底部(平壁)には、複数の物品を個別に仕切ると共に移動規制した状態にする複数の仕切部24が設けられている。なお、物品は、例えば、略円筒状の飲料用容器等であり、隣接する仕切部24の間に配置され、仕切部24に仕切られた状態で支持される。
仕切付き包装箱1は、図3に示すブランク5を組み立てることで形成されている。ブランク5は、1枚の紙製の段ボールシートを抜型等で打ち抜いて形成されている。段ボールシートは、例えば、波状の中しん9Aに表ライナ9Bと裏ライナ9C(図5参照)とを貼り合せた両面段ボールシートである。なお、図3および図4は、表ライナ9B側を示している。本明細書では、段ボールシートの中しん9Aと平行な方向を「段方向」と呼び、段方向に直交する方向を「流れ方向」と呼ぶこととする。図面に示す「X」は「段方向」を示し、「Y」は「流れ方向」を示している。また、本明細書では、上、下およびこれに類する用語は、仕切付き包装箱1を組み立てた状態(使用状態)における上、下およびこれに類する概念を指している。
[ブランク]
図3に示すように、ブランク5は、一対の第1側壁10Aと、一対の第2側壁10Bと、一対の上内フラップ11Aと、一対の上外フラップ11Bと、一対の下内フラップ12A(平壁)と、一対の下外フラップ12B(平壁)と、を備えている。なお、ブランク5が備える一対の部位について、以下の説明では、特に明示しない限り、1つ部位に着目して説明する。また、第1側壁10Aと第2側壁10Bに共通する説明では、単に「側壁10」と呼び、符号に算用数字のみを付す。これと同様に、上内フラップ11Aと上外フラップ11Bに共通する説明では、単に「上フラップ11」と呼び、平壁の一例としての下内フラップ12Aと下外フラップ12Bに共通する説明では、単に「下フラップ12」と呼び、これらの符号に算用数字のみを付す。
<第1側壁、第2側壁>
一対の第1側壁10Aと一対の第2側壁10Bとは、第1折曲線L1を介して流れ方向の一方から他方に向かって交互に連設されている。第1側壁10Aと第2側壁10Bとは、略長方形状に形成されている。詳細には、第1側壁10Aは、第2側壁10Bよりも流れ方向に短い略長方形状に形成されている。第2側壁10Bの流れ方向の他方の端部には、第1折曲線L1を介して継代片13が連設されている。
<上内フラップ、上外フラップ>
上内フラップ11Aは、第2折曲線L2を介して第1側壁10Aの段方向の一端(上端)に連設されている。上内フラップ11Aは略長方形状に形成され、その段方向の寸法(延出寸法)は第1側壁10Aの流れ方向の寸法の略半分に設定されている。上外フラップ11Bは、第2折曲線L2を介して第2側壁10Bの段方向の一端(上端)に連設されている。上外フラップ11Bは略長方形状に形成され、その延出寸法は上内フラップ11Aの延出寸法と略同一である。
<下内フラップ、下外フラップ>
下内フラップ12Aは、第3折曲線L3を介して第1側壁10Aの段方向の他端(下端)に連設されている。下内フラップ12Aは、長方形の先端側角部を台形状に切り欠いた変則的な形状に形成されている。下内フラップ12Aの切欠きは、仕切付き包装箱1を組み立てた際に第1側壁10Aの左右両端に形成される仕切部24との干渉を防止するために形成されている(図2参照)。下内フラップ12Aの延出寸法は、上内フラップ11Aの延出寸法と略同一である。下外フラップ12Bは、第3折曲線L3を介して第2側壁10Bの段方向の他端(下端)に連設されている。下外フラップ12Bは、上外フラップ11Bと略同一形状に形成されている。
なお、第1~第3折曲線L1~L3は、段ボールシートを裏ライナ9C側から厚み方向に潰した汎用罫線である。汎用罫線は、裏ライナ9Cを内側に向けるように段ボールシートを折り曲げる(正折りする)機能を有している。第1~第3折曲線L1~L3は、汎用罫線に限らず、汎用罫線上に複数の切目を所定間隔に形成したリード罫線等、段ボールシートを折り曲げるための構造であれば如何なるものでもよい。
<切起し部>
側壁10と下フラップ12には、第3折曲線L3(主折曲線)に沿って複数(12個)の切起し部15が並設されている。具体的には、各第1側壁10Aと各下内フラップ12Aには1つの切起し部15が形成され、各第2側壁10Bと各下外フラップ12Bには5つの切起し部15が流れ方向に等間隔で形成されている。切起し部15は、第3折曲線L3を跨いで側壁10から下フラップ12にわたって開口した一対の分離開口部20の間に形成されている。換言すれば、切起し部15は、側壁10から下フラップ12にわたり開口した長方形状の穴の段方向両縁に架設されている。一対の分離開口部20は、切起し部15が側壁10と下フラップ12に接触しない幅に形成されている。なお、複数の切起し部15は同一形状であるため、以下、図4を参照して、1つの切起し部15に着目して説明する。
図4に示すように、切起し部15の段方向の両端は、一対の内折線L5を介して側壁10と下フラップ12とに連設されている。各内折線L5は、流れ方向に延びた汎用罫線であって、第3折曲線L3と平行に形成されている。正確には、下フラップ12側の内折線L5は、側壁10側の内折線L5よりも長く形成されている(W2>W1)。また、下フラップ12側の内折線L5の中央部には、1つの切目が入れられている。なお、内折線L5は、汎用罫線に限らず、切起し部15を正折りするための構造であれば如何なるものでもよい。
切起し部15は、幅広部21と幅狭部22とを有している。幅広部21は、切起し部15の第3折曲線L3と同一線上となる位置において切起し部15で最も流れ方向に幅広く形成されている。幅広部21は、最も流れ方向に長い線として捉えてもよいが、一定の面積をもった領域として捉えることもできる(図4の二点鎖線参照)。一方、幅狭部22は、切起し部15の第3折曲線L3と同一線上となる位置よりも下フラップ12側にずれた位置において切起し部15で最も流れ方向に幅狭く形成されている。幅狭部22は、最も流れ方向に短い線として捉えてもよいが、一定の面積をもった領域として捉えることもできる(図4の二点鎖線参照)。なお、第1実施形態では、下フラップ12側の内折線L5の長さ(W2)は、幅広部21の流れ方向の幅(W3)と同一に設定されている。したがって、幅広部21(W3)(下フラップ12側の内折線L5(W2))、側壁10側の内折線L5(W1)、幅狭部22(W4)の流れ方向の寸法は、この順に短くなる(W3=W2>W1>W4)。
切起し部15は、側壁10側の内折線L5から幅広部21まで徐々に流れ方向に幅広くなり、幅広部21から幅狭部22まで徐々に流れ方向に幅狭くなり、幅狭部22から下フラップ12側の内折線L5まで徐々に流れ方向に幅広くなる形状を成している。すなわち、側壁10側の内折線L5から幅狭部22までの区間は略六角形状に形成され、幅狭部22から下フラップ12側の内折線L5までの区間は略台形状に形成されている。また、側壁10側の内折線L5から幅広部21(第3折曲線L3)までの段方向の長さ(H1)は、幅広部21から下フラップ12側の内折線L5までの段方向の長さ(H2)よりも短く設定されている(H1<H2)。
また、幅狭部22には、内折線L5と平行に逆折線L6が形成されている。逆折線L6は、段ボールシートを表ライナ9B側から厚み方向に潰した逆罫線であって、内折線L5とは逆向きに切起し部15を折り曲げる(逆折りする)機能を有している。なお、逆折線L6は、逆罫線に限らず、切起し部15を逆折りするための構造であれば如何なるものでもよい。
下フラップ12には、内折線L5から切起し部15とは反対側において段ボールシートを裏面(裏ライナ9C)から潰して薄くした段潰し部23が形成されている(図4の斜線部参照)。図5に示すように、段潰し部23は、内折線L5に向かって徐々に深くなるように形成されている。段潰し部23は、切起し部15の最大幅(幅広部21)と略同じ幅に形成されている(図4参照)。
[仕切付き包装箱の組立]
次に、図1、図2および図6を参照して、仕切付き包装箱1の組立工程について説明する。図6は仕切部24が形成される過程を説明する断面図である。なお、仕切付き包装箱1は、作業者によって手作業で組み立てられてもよいし、自動製函機(図示せず)によって自動または半自動で組み立てられてもよい。ここでは、一例として、自動製函機が仕切付き包装箱1を組み立てる場合について説明する。また、仕切付き包装箱1の組み立て前の初期状態として、ブランク5の流れ方向の両外側に位置する第1側壁10Aと第2側壁10Bとが第1折曲線L1で折り曲げられ、継代片13が第1側壁10Aの内面に接着され、仕切付き包装箱1は二重に折り畳まれていることとする(図示せず)。
まず、自動製函機は、一対の第1側壁10Aと一対の第2側壁10Bとを第1折曲線L1に沿って略直角に折り曲げる。4つの側壁10は、起立姿勢で周方向に連設され、上下両端に開口部を有する略角筒状の周壁1Wを形成する(図2参照)。
続いて、自動製函機は、一対の下内フラップ12Aを第3折曲線L3に沿って周壁1Wの内側に折り曲げた後、一対の下外フラップ12Bを第3折曲線L3に沿って周壁1Wの内側に折り曲げる。一対の下内フラップ12Aの先端部は離間しており、一対の下外フラップ12Bの先端部は突き合わされる。なお、自動製函機は、接着剤によって下外フラップ12Bを下内フラップ12Aに接着する。
以上によって、一対の下外フラップ12Bが一対の下内フラップ12Aに重なり周壁1Wの下端の開口部を閉じ、仕切付き包装箱1の底部が形成される。
ここで、切起し部15の両端は、一対の内折線L5に沿って正折り(谷折り)され易い状態になっている。また、切起し部15の下フラップ12側は、段潰し部23によって剛性が低下しているため、切起し部15の下フラップ12側は非常に正折りされ易い状態になっている。また、切起し部15の幅狭部22は最も幅狭いことに加え、幅狭部22には逆折線L6が形成されているため、幅狭部22の剛性は非常に低くなっている。したがって、幅狭部22は、逆折線L6に沿って逆折り(山折り)され易い状態になっている。さらに、第3折曲線L3と同一線上に形成された幅広部21は、最も幅広いため、切起し部15の中で最も剛性(強度)が高くなっている。したがって、切起し部15は幅広部21では折れ難い状態になっている。
以上の構成によって、図6の上段に示すように、側壁10と下フラップ12が第3折曲線L3に沿って折り曲げられる過程において、切起し部15は、一対の内折線L5と逆折線L6とで逆向きに屈曲しながら内側に起こされる。詳細には、下フラップ12の折り曲げに連動して、切起し部15は、一対の内折線L5に沿って正折りされ、逆折線L6に沿って逆折りされる。なお、切起し部15は側壁10と下フラップ12とに接触していないため、側壁10等との接触摩擦によって切起し部15の立ち上げが阻害されることがない。
図6の下段に示すように、下フラップ12が側壁10に対して略直角に折れ曲がると、切起し部15は幅狭部22(逆折線L6)を周壁1Wの内側に向けて突出させ、略L字状に屈曲した仕切部24が形成される。なお、第1側壁10Aの左右両端の切起し部15は、下内フラップ12Aの切欠きを通して起こされ、当該切欠きの領域内において仕切部24が設けられる(図2参照)。
以上によって、図2に示すように、底部に複数の仕切部24が形成された仕切付き包装箱1が組み立てられる。仕切付き包装箱1(周壁1W)の内部は、12個の仕切部24によって12個の収容空間に仕切られている。なお、周壁1Wの上端の開口部(上フラップ11)は開いた状態である。
次に、作業者は、仕切部24によって仕切られた収容空間に物品(図示せず)を配置する。収容空間に配置された物品は、隣接する仕切部24や側壁10によって移動規制された状態で支持される。
次に、図1に示すように、作業者は、一対の上内フラップ11Aを第2折曲線L2に沿って周壁1Wの内側に折り曲げた後、一対の上外フラップ11Bを第2折曲線L2に沿って周壁1Wの内側に折り曲げる。一対の上外フラップ11Bは、一対の上内フラップ11Aに重なり周壁1Wの上端の開口部を閉じる。作業者は、一対の上外フラップ11Bの突き合せ部に沿って粘着テープ(図示せず)を貼り付ける。なお、上フラップ11は、粘着テープに代えて、接着剤によって固定されてもよい。
以上によって、仕切付き包装箱1は封緘された状態になる(図1参照)。
以上説明した第1実施形態に係る仕切付き包装箱1では、切起し部15には最も幅狭い幅狭部22が形成され、幅狭部22には逆折りするための逆折線L6が形成されていた。この構成によれば、切起し部15を一対の内折線L5で正折りし易くすることができ、且つ幅狭部22(逆折線L6)で逆折りし易くすることができる。これにより、下フラップ12の折り曲げに伴って、切起し部15を折り曲げながら起こすことができ、自然(自動的)に仕切部24を形成することができる。その結果、切起し部15を外側から押し込む機構を装備していない自動製函機であっても、仕切付き包装箱1を適正に組み立てることができる。
また、第1実施形態に係る仕切付き包装箱1では、切起し部15において最も幅広い幅広部21が第3折曲線L3(主折曲線)と同一線上に形成されていた。下フラップ12の折り曲げ時には幅広部21に折り曲げる力が働くが、幅広部21は切起し部15において最も剛性(強度)が高いため、切起し部15が幅広部21で折れることを防止することができる。これにより、幅広部21よりも剛性(強度)が低い内折線L5や逆折線L6で切起し部15を折り曲げることができる。
また、第1実施形態に係る仕切付き包装箱1によれば、切起し部15の下フラップ12側の近傍に段潰し部23を形成することで、内折線L5の周辺の剛性(強度)を更に低下させることができる。これにより、切起し部15を内折線L5で正折りし易い状態にすることができる。
なお、第1実施形態に係る仕切付き包装箱1では、切起し部15(仕切部24)が底部(側壁10と下フラップ12にわたる部分)に設けられていたが、本発明はこれに限定されない。切起し部15は、天部(側壁10と上フラップ11にわたる部分)に設けられてもよいし、底部と天部の両方に設けられてもよい(いずれも図示せず)。また、包装箱1において、切起し部15の無い上フラップ11は省略(削除)されていてもよい(図示せず)。
[第2実施形態]
次に、図7を参照して、第2実施形態に係る仕切付き包装箱2について簡単に説明する。図7は仕切付き包装箱2のブランク6を示す平面図である。なお、以下の説明では、第1実施形態に係る仕切付き包装箱1と同一または対応する構成については同一の符号を付し、同一または対応する説明は省略する。
第1実施形態に係る仕切付き包装箱1は所謂A式の箱であったが、第2実施形態に係る仕切付き包装箱2は底壁30の周縁に側壁10を立設させるトレイである。
仕切付き包装箱2のブランク6は、四角形状の底壁30(平壁)と、底壁30の左右方向(段方向)の両端に主折曲線L7(例えば、汎用罫線)を介して連設された一対の第1側壁10Aと、底壁30の前後方向(流れ方向)の両端に主折曲線L7を介して連設された一対の第2側壁10Bと、を備えている。複数の切起し部15(仕切部24)は、主折曲線L7を跨いで底壁30から側壁10にわたって形成されている。第1側壁10Aの流れ方向の両端には、固定片31が連設されている。仕切付き包装箱2は、第1側壁10Aおよび第2側壁10Bを主折曲線L7で折り曲げて底壁30の周縁に立設させ、固定片31を第2側壁10Bの外面または内面に接着することで組み立てられる。
このような仕切付き包装箱2によれば、側壁10の折り曲げ(立設)に伴って、切起し部15を折り曲げながら起こすことができ、自然(自動的)に仕切部24を形成することができる等、第1実施形態に係る仕切付き包装箱1と同様の効果を得ることができる。
なお、第1~第2実施形態に係る仕切付き包装箱1,2では、切起し部15が六角形と台形とを合わせたような形状であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、図8Aに示すように、切起し部16は、2つの台形の幅狭い辺同士を連結させた形状であってもよい(第1変形例)。この場合、2つの台形の連結部分が幅狭部22となり、幅広部21は省略されている。他にも、例えば、図8Bに示すように、切起し部17は、幅狭い四角形によって2つの幅広い四角形を連結させた形状であってもよい(第2変形例)。この場合、幅狭い四角形が幅狭部22となり、幅広部21は省略されている。これらの切起し部15~17の形状は一例であって、切起し部15~17は、少なくとも、逆折りされる位置に最小幅となる幅狭部22を有する形状であれば如何なる形状でもよい。
また、第1~第2実施形態に係る仕切付き包装箱1,2では、切起し部15に幅広部21が設けられていたが、上記した第1~第2変形例のように、幅広部21は省略されてもよい。
また、第1~第2実施形態(第1~第2変形例を含む。以下同じ。)に係る仕切付き包装箱1,2では、切起し部15~17の幅狭部22が、第3折曲線L3(主折曲線L7)と同一線上となる位置よりも下フラップ12側(底壁30側)にずれた位置に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図9Aに示すように、切起し部15の幅狭部22が、第3折曲線L3(主折曲線L7)と同一線上となる位置よりも側壁10側にずれた位置に形成されてもよい(第3変形例)。この場合、図9Bに示すように、切起し部15は幅狭部22(逆折線L6)を上方に向けて突き出すように屈曲する。
また、第1~第2実施形態に係る仕切付き包装箱1,2では、段潰し部23が下フラップ12側(底壁30側)に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、段潰し部23は、側壁10側において切起し部15~17とは反対側に形成されてもよいし、側壁10と下フラップ12(底壁30側)の両方に形成されてもよい(いずれも図示せず)。また、段潰し部23は、内折線L5に向かって徐々に深くなるように形成されていたが、これに限らず、全域において略同じ深さに形成されてもよい(図示せず)。さらに、段潰し部23は省略されてもよい。
また、第1~第2実施形態に係る仕切付き包装箱1,2では、切起し部15~17(仕切部24)が前後両側と左右両側に設けられていたが、本発明はこれに限定されない。切起し部15~17(仕切部24)は、前後両側または左右両側に設けられていてもよいし、前方(または後方)のみに設けられていてもよいし、左方(または右方)のみに設けられていてもよい(いずれも図示せず)。
また、第1~第2実施形態に係る仕切付き包装箱1,2では、12個の切起し部15~17(仕切部24)が設けられていたが、切起し部15~17は1つ以上設けられていればよく、その形成数は自由に変更することができる。
また、第1~第2実施形態に係る仕切付き包装箱1,2は、紙製の両面段ボールシートで形成されていたが、本発明はこれに限定されない。仕切付き包装箱1,2は、片面段ボール、複両面段ボール、複々両面段ボール等で形成されてもよいし、厚紙や樹脂製の板(シート)等で形成されていてもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係る仕切付き包装箱における一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明は技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよく、特許請求の範囲は技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様を含んでいる。
1,2 仕切付き包装箱
1W 周壁
10A 第1側壁(側壁)
10B 第2側壁(側壁)
12A 下内フラップ(平壁)
12B 下外フラップ(平壁)
15~17 切起し部
20 分離開口部
21 幅広部
22 幅狭部
23 段潰し部
24 仕切部
30 底壁(平壁)
L3 第3折曲線(主折曲線)
L5 内折線
L6 逆折線
L7 主折曲線

Claims (2)

  1. 起立姿勢となる側壁(10A,10B)と、
    前記側壁の端部に主折曲線(L3,L7)を介して連設された平壁(12A,12B,30)と、
    前記主折曲線を跨いで前記側壁から前記平壁にわたって開口した一対の分離開口部(20)の間に形成された切起し部(15~17)と、を備え、
    前記切起し部の両端は、一対の内折線(L5)を介して前記側壁と前記平壁とに連設され、
    前記切起し部は、前記主折曲線と同一線上となる位置よりも前記側壁側または前記平壁側にずれた位置において前記切起し部で最も幅狭く形成された幅狭部(22)を有し、
    前記切起し部は、前記主折曲線と同一線上となる位置において前記切起し部で最も幅広く形成された幅広部(21)を有し、
    前記幅狭部には、前記内折線とは逆向きに前記切起し部を折り曲げるための逆折線(L6)が形成され、
    前記側壁と前記平壁が前記主折曲線に沿って折り曲げられる過程において、前記切起し部は、一対の前記内折線と前記逆折線とで逆向きに屈曲しながら内側に起こされて仕切部(24)を形成することを特徴とする仕切付き包装箱。
  2. 前記側壁および前記平壁は段ボールシートで形成され、
    前記側壁と前記平壁の少なくとも一方には、前記内折線から前記切起し部とは反対側において前記段ボールシートを裏面から潰して薄くした段潰し部(23)が形成され、
    前記段潰し部は、前記内折線に向かって徐々に深くなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の仕切付き包装箱。
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