JP3203289U - 紙製品 - Google Patents

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松田 泰明
泰明 松田
真 石谷
真 石谷
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Abstract

【課題】途中で分断されることなく、所定の壁を確実に破断できるジッパーを備える紙製品を提供する。【解決手段】紙製品(包装箱)の第1壁(上側外フラップ)26A,26Bには、第1破断線38と第2破断線45とで区画された帯状のジッパー35が形成されている。第1破断線38には、第1破断線38が延びる方向Aに対して交差する方向Bに突出する第1凸部39が、第1破断線38が延びる方向Aに間隔をあけて複数設けられている。第2破断線45には、第1凸部39と逆向きに突出する第2凸部46が、第2破断線45が延びる方向Aに間隔をあけて複数設けられている。そして、第1凸部39は、隣接する第2凸部46,46間に形成されている第2凹部47と対向し、第2凸部46は、隣接する第1凸部39,39間に形成されている第1凹部40と対向するように配置されている。【選択図】図4

Description

本考案は、紙製品に関する。
特許文献1には、所定の壁に第1破断線と第2破断線によって区画されているジッパーを備える包装箱が記載されている。第1破断線と第2破断線には、各破断線が延びる方向に沿って曲線状の凹凸を繰り返す波状に形成されている。第1破断線の第1凸部と第2破断線の第2凸部とは対向配置され、第1破断線の第1凹部と第2破断線の第2凹部とは対向配置されている。これにより、ジッパーによって壁を破断する際に、壁が破断される方向が破断線からずれることを規制している。
特開2004−250016号公報
しかしながら、特許文献1では、各破断線の凸部同士と凹部同士が線対称に配置されているため、ジッパーには凹凸部による幅広部分と幅狭部分とが形成されている。このジッパーを把持して包装箱の壁を破断する場合、幅広部分から幅狭部分に破断が進んだ際に、幅狭部分で意図しない分断が生じることがある。
本考案は、途中で分断されることなく、所定の壁を確実に破断できるジッパーを備える紙製品を提供することを課題とする。
本考案は、複数の壁のうち少なくとも第1壁に、断続的な切断線からなる第1破断線と、前記第1破断線と間隔をあけて設けられている断続的な切断線からなる第2破断線とで区画された帯状のジッパーが形成されており、前記第1破断線には、前記第1破断線が延びる方向に対して交差する方向に突出する第1凸部が、前記第1破断線が延びる方向に間隔をあけて複数設けられており、前記第2破断線には、前記第1凸部と逆向きに突出する第2凸部が、前記第2破断線が延びる方向に間隔をあけて複数設けられており、前記第1凸部は、隣接する前記第2凸部間に形成されている第2凹部と対向するように配置され、前記第2凸部は、隣接する前記第1凸部間に形成されている第1凹部と対向するように配置されている、紙製品を提供する。なお、前記ジッパーは、前記第1破断線、前記第2破断線、及び前記第1破断線の端部から前記第2破断線の端部にかけて延びる第3破断線とで画定されている。
この紙製品によれば、第1壁とジッパーを区画する一対の破断線に複数の凸部をそれぞれ設けることで、隣接する凸部の間に凹部が形成されている。これにより各破断線は、凹凸を繰り返す波状に形成されるため、ジッパーを把持して第1壁を破断する際に、第1壁を破断する方向が意図しない方向にずれることを規制できる。また、第1破断線の第1凸部は第2破断線の第2凹部と対向し、第2破断線の第2凸部は第1破断線の第1凹部と対向するため、破断線が延びる方向に沿ってジッパーの幅が大きく変化することはない。よって、第1壁の破断時に、ジッパーの途中で意図しない分断が生じることを防止できる。
前記第1破断線は、前記第1凸部が設定された周期で突出している波状であり、前記第2破断線は、前記第2凸部が前記第1凸部と同一周期で突出している波状であり、複数の前記第1凸部のうち特定の第1凸部と、この特定の第1凸部に対して前記各破断線が延びる方向と交差する方向の最も近傍に位置する特定の第2凸部とは、前記各破断線が延びる方向へ前記周期の1/2未満の間隔をあけて配置されている。この態様によれば、ジッパーは、一定幅の波状ではなく、概ね一定の幅の直線状に形成される。よって、ジッパーを把持して第1壁を破断する際の作業性を向上できる。
前記第1凸部には、前記第1凸部が突出する方向に対して逆向きに窪む第1窪みが設けられており、前記第2凸部には、前記第2凸部が突出する方向に対して逆向きに窪む第2窪みが設けられている。詳しくは、前記各破断線が延びる方向と交差する方向の寸法である前記第1凸部と前記第2凸部の突出量は、前記第1窪みと前記第2窪みの陥没量より大きくなるように設定されている。又は、前記第1凹部には、前記第1凸部が突出する方向に窪む第1窪みが設けられており、前記第2凹部には、前記第2凸部が突出する方向に窪む第2窪みが設けられている。詳しくは、前記各破断線が延びる方向と交差する方向の寸法である前記第1凹部と前記第2凹部の陥没量は、前記第1窪みと前記第2窪みの陥没量より大きくなるように設定されている。この態様によれば、凸部又は凹部による大きい切り込みと、窪みによる小さい切り込みが、直線上に位置するように交互に配置される。よって、ジッパーによる第1壁の破断作業性を確実に向上できる。
前記紙製品は、筒状の外周壁と、前記外周壁の一端側の開口を閉塞する蓋壁とを備える包装箱であり、前記第1壁である前記蓋壁に前記ジッパーが形成されている。この態様によれば、蓋壁にジッパーが形成されているため、この包装箱の開封作業性は良好である。また、包装箱の組立時には、破断線に設けた凸部により、破断線に沿った意図しない折れ曲がりを防止できる。よって、包装箱の組立作業性を向上できるとともに、製函装置によって自動製函することもできる。
本考案では、破断線が凸部と凹部を繰り返す波状に形成されているため、ジッパーによる第1壁の破断時に破断する方向が意図しない方向にずれることを規制できる。また、第1破断線の第1凸部を第2破断線の第2凹部と対向させ、第2破断線の第2凸部を第1破断線の第1凸部と対向させることで、ジッパーの幅が全長にわたって大きく変化しないようにしているため、破断作業時にジッパーが途中で分断することを防止できる。
紙製品である第1実施形態の包装箱を示す斜視図。 包装箱の他の封緘状態を示す斜視図。 図1Bの包装箱を開封した状態を示す斜視図。 包装箱のブランクを示す平面図。 図3の一部拡大平面図。 第2実施形態の包装箱のブランクの一部拡大平面図。 包装箱のブランクの変形例を示す一部拡大平面図。
以下、本考案の実施の形態を図面に従って説明する。
(第1実施形態)
図1Aから図4は、紙製品の1つである第1実施形態の包装箱10を示す。図1A及び図1Bに示すように、包装箱10は、全高が異なるように封緘可能な可変容量式である。筒状の外周壁12には分断線31が設けられ、この分断線31に沿った外周壁12の破断により、包装箱10の全高を変更できる。外周壁12には、上端(一端側)の開口13を閉塞するフラップ26A,26Bが連設されている。図2を参照すると、フラップ26A,26Bには、封緘状態の包装箱10を開封するためのジッパー35が形成されている。
包装箱10は、紙製の段ボールシートを周知の紙器打抜装置によって、図3に示す一枚のブランクとして打ち抜かれている。段ボールシートは、表ライナ及び裏ライナの間に波状の中しんを配設した周知の構成である。なお、図3中の破線は、肉厚を圧縮するように裏ライナ側から罫を入れて形成した汎用罫線である。また、図3中の実線は、表ライナから裏ライナにかけて刃を入れて形成した切断線、及び形状線である。なお、一点鎖線は、紙器打抜装置ではなく、包装箱10を組み立てる際に自動製函装置又は作業者の手で形成される汎用罫線である。
図3を併せて図1A及び図1Bを参照すると、包装箱10の外周壁12は、対向配置されている一対の端壁15A,15Bを備えている。また、外周壁12は、各端壁15A,15Bに隣接し、互いに対向配置されている一対の側壁16A,16Bを備えている。図3に最も明瞭に示すように、これらは四角形状であり、端壁15A、側壁16A、端壁15B、及び側壁16Bの順番で、それぞれ汎用罫線からなる折曲線17を介して連設されている。一端側の側壁16Bには、他端側の端壁15Aの縁に貼着するための糊代壁18が、折曲線19を介して連設されている。この折曲線19は汎用罫線からなり、折曲線17に対して平行に延びている。
図3に示すように、外周壁12の下端開口を閉塞するために、端壁15A,15Bの下端には、四角形状の下側内フラップ20A,20Bが折曲線21を介して連設されている。また、側壁16A,16Bの下端には、四角形状の下側外フラップ22A,22Bが折曲線23を介して連設されている。折曲線21,23は汎用罫線からなり、折曲線17に対して直交方向に延びている。図1A及び図1Bを参照すると、折曲線23は折曲線21に対しても直交方向に延びている。
図3を併せて図1A及び図1Bを参照すると、端壁15A,15Bの上端には、四角形状の上側内フラップ25A,25Bが連設され、側壁16A,16Bの上端には、四角形状の上側外フラップ26A,26Bが連設されている。図1Aに示す全高が高い第1封緘状態で包装箱10を封緘する際には、各上側フラップ25A〜26Bの先端側に、折曲線17に対して直交方向に延びる第1折曲線27が設けられている。図1Bに示す第1封緘状態より全高が低い第2封緘状態で包装箱10を封緘する際には、下側フラップ20A,20B,22A,22B側に、折曲線17に対して直交方向に延びる第2折曲線28が設けられている。
第1折曲線27と第2折曲線28は汎用罫線からなり、折曲線21,23に対して平行に延びている。第1折曲線27と第2折曲線28とは、包装箱10の高さ方向に所定間隔をあけて配置されている。第1折曲線27と第2折曲線28との間は、第1封緘状態では外周壁12の一部として機能し、第2封緘状態はで蓋の一部として機能する兼用壁29である。
上側フラップ25A〜26Bの各境界部分には、先端から第1折曲線27にかけて第1分断線30が設けられている。この第1分断線30は、所定部位に非切断部を設けた断続的な切断線からなる。各兼用壁29の境界部分には、第1折曲線27から第2折曲線28にかけて第2分断線31が設けられている。この第2分断線31は、ミシン目状をなすように等間隔で設けた複数の切断線からなる。上側フラップ25A〜26Bは、第1封緘状態及び第2封緘状態のいずれの状態で包装箱10を封緘する場合でも、第1分断線30に沿って破断される。各兼用壁29は、第2封緘状態で包装箱10を封緘する場合だけ、第2分断線31に沿って破断される。
上側フラップ25A〜26Bのうち、外面側に配置される上側外フラップ26A,26Bは、外周壁12の上端開口13を閉塞する蓋壁(第1壁)である。この上側外フラップ26A,26Bは、図1Aに示す第1封緘状態と図1Bに示す第2封緘状態とで、重なり代が異なり、テープ又は糊付けによる貼着位置も異なる。第1封緘状態では、上側外フラップ26A,26Bの先端部分が重畳し、例えば上側の上側外フラップ26Bの先端が下側の上側外フラップ26Aに貼着される。第2封緘状態では、例えば上側の上側外フラップ26Bが上側外フラップ26Aの概ね全面に重畳配置され、上側の上側外フラップ26Bの先端が下側の上側外フラップ26Aに貼着される。この封緘状態の包装箱10を開封するために、上側外フラップ26A,26Bには、両端から操作が可能な開封用のジッパー35が設けられている。
(ジッパーの詳細)
図4を併せて図1A及び図1Bを参照すると、ジッパー35は、円弧状の凹凸の繰り返しを基調とした一対の破断線38,45によって、上側外フラップ26A,26B内に区画されている。これら破断線38,45は、それぞれ折曲線23に沿って平行に延びる断続的な切断線からなる。また、破断線38,45は、上側外フラップ26A,26Bが突出する方向である横方向に設定した間隔をあけて配置されている。第1破断線38と第2破断線45の両端には、第1破断線38の端部から第2破断線45の端部にかけて延び、ジッパー35の両端に把持部35aを形成するための第3破断線52が設けられている。これら破断線38,45,52によって、上側外フラップ26A,26Bの一端から他端にかけて帯状に延びるジッパー35が画定されている。
図4に二点鎖線で示すように、第1破断線38及び第2破断線45は、複数の凸部39,46と凹部40,47により、設定された周期p1,p2で凹凸を繰り返す概ね波状になっている。そして、各凸部39,46に窪み41,48をそれぞれ設けることにより、概ね直線状のシッパー35が形成されている。
詳しくは、第1破断線38には、この第1破断線38が延びる方向Aに対して直交(交差)する方向(以下、直交方向Bという。)の外側に突出する第1凸部39が設けられている。この第1凸部39は、設定された一定の周期p1で突出するように、第1破断線38が延びる方向Aに間隔をあけて複数設けられている。これら第1凸部39により、隣接する第1凸部39,39の基端側(ジッパー35側)には第1凹部40が形成されている。本実施形態の第1凹部40は、ジッパー35側に湾曲する接円弧状に形成されている。
第1凸部39には、直交方向Bである第1凸部39が突出する方向に対して逆向きに窪む円弧状の第1窪み41が設けられている。第1凸部39の外端である第1窪み41の基部には、非切断部42が形成されている。第1凸部39の頂部側端には、第1破断線38が延びる方向Aに沿って第1窪み41に向けて延びる切断線43が設けられている。第1窪み41は、切断線43の延長線上に一対の端部が位置するように設けられている。
第2破断線45には、第1破断線38と同様に、第2破断線45が延びる方向Aに対して直交する方向Bの外側に突出する第2凸部46が設けられている。即ち、第2凸部46は、第1凸部39に対して逆向きに突出するように設けられている。第2凸部46は、設定された一定の周期p2で突出するように、第2破断線45が延びる方向Aに間隔をあけて複数設けられている。これら第2凸部46により、隣接する第2凸部46,46の基端側には、ジッパー35側に湾曲する接円弧状の第2凹部47が形成されている。
第2凸部46には、第2凸部46の突出方向(直交方向B)に対して逆向きに窪む第2窪み48が設けられている。第2凸部46の外端である第2窪み48の基部には、非切断部49が形成されている。第2凸部46の端部には、第2破断線45が延びる方向Aに沿って第2窪み48に向けて延びる切断線50が設けられている。第2窪み48は、切断線50の延長線上に一対の端部が位置するように設けられている。
第1凸部39が突出する周期p1と、第2凸部46が突出する周期p2とは、同一に設定されている。また、第1破断線38と第2破断線45とは、第1凸部39を形成する周期p1と第2凸部46を形成する周期p2とを、破断線38,45が延びる方向Aに沿ってずらして配置されている。これにより、第1破断線38の第1凸部39が第2破断線46の第2凹部47に対向し、第2破断線46の第2凸部46が第1破断線38の第1凹部40に対向するように設定されている。
更に詳しく説明すると、複数の凸部39,46のうち、特定の第1凸部39Aと、この特定の第1凸部39Aに対して直交方向B側の最も近傍に位置する特定の第2凸部46Aとは、直交方向Bで突出中心が一致することなく異なるように、破断線38,45が延びる方向Aに間隔iをあけて配置されている。この間隔iは、第1凸部39及び第2凸部46を形成する周期p1,p2の1/2未満に設定されている。間隔iを0(零)に近づけ過ぎると、第1破断線38と第2破断線45の凹凸が延びる方向Aに対して線対称に近い位置になるため、ジッパー35の幅広部分と幅狭部分の差が大きくなる。この場合、ジッパー35により上側外フラップ26A,26Bを破断する際に、ジッパー35が幅狭部分で分断される可能性がある。一方、間隔iを周期p1,p2の1/2に近づけ過ぎると、ジッパー35が同一幅で並行に延びる波状になる。この場合、ジッパー35により上側外フラップ26A,26Bを破断する際に、ジッパー35を直線的に操作することが困難になる。よって、各凸部39,46の間隔iは、ジッパー35が概ね一定幅の直線状になるように、周期p1,p2の1/2未満の所定値(本実施形態では約1/3)に設定されている。
第1凹部40から切断線43までの直交方向Bの寸法である第1凸部39の突出量P1は、第2凹部47から切断線50までの第2凸部46の突出量P2と同一である。また、第1窪み41の陥没量D1は、第2窪み48の陥没量D2と同一である。そして、凸部39,46の突出量P1,P2は、窪み41,48の陥没量D1,D2より大きく設定されている。
第3破断線52は、第1破断線38の端部から延びる方向Aに沿って直線状に延びる第1切断線53と、第2破断線45の端部から延びる方向Aに沿って直線状に延びる第2切断線54とを備えている。これら切断線53,54の外端は、第1分断線30上に位置している。また、これら切断線53,54の外端間には、円弧状に延びる第3切断線55が設けられている。この第3切断線55の中間部分には非切断部56が設けられている。
第1から第3の破断線38,45,52によって画定されたジッパー35は、凹部40,47による大きい切り込みと、窪み41,48による小さい切り込みが、概ね直線上に位置するように交互に配置されている。また、第1破断線38の第1凸部39と第2破断線45の第2凹部47とが対向し、第2破断線45の第2凸部46と第1破断線38の第1凹部40とが対向するように、各凸部39,46を破断線38,45が延びる方向Aに間隔をあけて配置されているため、ジッパー35の横幅が全長にわたって大きく変化することはない。よって、ジッパー35の把持部35aを把持して上側外フラップ26A,26Bを破断する際の作業性を向上できる。
詳しくは、各破断線38,45に複数の凸部39,46をそれぞれ設けることで、隣接する凸部39,46の間に凹部40,47が形成されている。これにより各破断線38,45が凹凸を繰り返す波状に形成されるため、ジッパー35によって上側外フラップ26A,26Bを破断する際に、上側外フラップ26A,26Bが破断される方向が意図しない方向にずれることを規制できる。また、ジッパー35は、一定幅の波状ではなく、概ね一定の幅の直線状に形成されているため、破断時にジッパー35の途中で意図しない分断が生じることはない。
図2に示すように、物品を収容する包装箱10にジッパー35を形成すると、上側外フラップ26A,26Bを一端から他端まで確実に破断できるため、開封作業性が良好である。また、包装箱10の組立時には、破断線38,45の凸部39,46により、破断線38,45に沿った意図しない折れ曲がりが生じることはない。よって、包装箱10の組立作業性を向上できるとともに、製函装置によって自動製函することもできる。
(第2実施形態)
図5は第2実施形態の包装箱10に形成したジッパー60を示す。この第2実施形態では、台形状の凹凸の繰り返しを基調とした一対の破断線62,72によって、上側外フラップ26A,26B内にジッパー60を区画した点で、第1実施形態と相違している。
詳しくは、第1破断線62には、直交方向Bの外側に突出する第1凸部63が設けられている。この第1凸部63は、設定された周期p1で突出するように、第1破断線62が延びる方向Aに間隔をあけて複数設けられている。各第1凸部63は、互いに近づくように傾斜して延びる一対の第1切断線64a,64aと、第1切断線64a,64aの端部間を第1破断線62が延びる方向Aに沿って延びる第2切断線64bとが形成されている。また、第1切断線64a,64aと第2切断線64bの端部間には、非切断部64cが設けられている。
隣接する第1凸部63,63間には第1凹部65が形成されている。この第1凹部65の頂部には、第1凸部63が突出する方向に窪む第1窪み66が設けられている。この第1窪み66は、第1切断線64aの内端から直交方向Bの外向きに屈曲した一対の破止め切断線67を備えている。これら破止め切断線67,67の端部間には、第1破断線62が延びる方向Aに沿って延びる切断線68が設けられている。また、破止め切断線67と切断線68との間には、非切断部69が設けられている。
第2破断線72には、第1破断線62と同様に、直交方向Bの外側に突出する第2凸部73が設けられている。この第2凸部73は、設定された周期p2で突出するように、第2破断線72が延びる方向Aに間隔をあけて複数設けられている。各第2凸部73は、互いに近づくように傾斜して延びる一対の第1切断線74a,74aと、第1切断線74a,74aの端部間を第2破断線72が延びる方向Aに沿って延びる第2切断線74bとが形成されている。また、第1切断線74a,74aと第2切断線74bの端部間には、非切断部74cが設けられている。
隣接する第2凸部73,73間には第2凹部75が形成されている。この第2凹部75の頂部には、第2凸部73が突出する方向に窪む第2窪み76が設けられている。この第2窪み76は、第1切断線64aの内端から直交方向Bの外向きに屈曲した一対の破止め切断線77を備えている。これら破止め切断線77,77の端部間には、第2破断線72が延びる方向Aに沿って延びる切断線78が設けられている。また、破止め切断線77と切断線78との間には、非切断部79が設けられている。
第1凸部63が突出する周期p1と、第2凸部73が突出する周期p2とは、同一に設定されている。また、第1破断線62の第1凸部63が第2破断線72の第2凹部75に対向し、第2破断線72の第2凸部73が第1破断線62の第1凹部65に対向するように、第1凸部63と第2凸部73とは、破断線62,72が延びる方向Aに第1実施形態と同様の間隔iをあけて配置されている。
また、第1凸部63の突出量P1は、第2凸部73の突出量P2と同一に設定され、第1窪み66の陥没量D1は、第2窪み76の陥没量D2と同一に設定されている。なお、第1凹部65の陥没量は第1凸部63の突出量P1と同一であり、第2凹部75の陥没量は第2凸部73の突出量P2と同一である。そして、凹部65,75の陥没量である凸部63,73の突出量P1,P2は、窪み66,76の陥没量D1,D2より大きく設定されている。
さらに、第1破断線62及び第2破断線72の両端には、第1破断線62の端部から第2破断線72の端部にかけて延び、ジッパー60の両端に把持部60aを形成するための第3破断線82が設けられている。第3破断線82は、第1破断線62の端部から延びる方向Aに沿って延びる第1切断線83と、第2破断線72の端部から延びる方向Aに沿って延びる第2切断線84とを備えている。また、これら切断線83,84の端部間には、円弧状に延びる第3切断線85が設けられ、この第3切断線85の中間部分には非切断部86が設けられている。
このようにした第2実施形態のジッパー60は、凸部63,73による大きい切り込みと、窪み66,76による小さい切り込みが、概ね直線上に位置するように交互に配置される。また、第1凸部63が第2凹部75に対向し、第2凸部73が第1凹部65に対向するように、第1凸部63と第2凸部73とが破断線62,72が延びる方向Aに間隔iをあけて配置されているため、ジッパー60の横幅が全長にわたって大きく変化することなく、概ね一定の幅の直線状に形成される。よって、第1実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。
なお、本考案は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、第1破断線38,62及び第2破断線45,72は、第1実施形態では円弧状の凹凸の繰り返しを基調とし、第2実施形態では台形状の凹凸の繰り返しを基調としたが、その基本となる凸部、凹部、及び窪みの形状は希望に応じて変更が可能である。
また、図6に示すように、第1実施形態の第1破断線38及び第2破断線45の凸部39,46には、窪みを設けない構成としてもよい。このように、第1凸部39と第2凸部46を第1破断線38及び第2破断線45が延びる方向Aに間隔をあけて複数設け、隣接する凸部39,39間と46,46間に凹部40,47を形成して、第1破断線38及び第2破断線45を波状に形成することで、第1実施形態と概ね同様の作用及び効果を得ることができる。勿論、第2実施形態の第1破断線62及び第2破断線72の凹部65,75にも、窪み66,76を設けない構成としてもよい。
また、各実施形態では、第1破断線の第1凸部と第2破断線の第2凸部とを同一周期で突出させたが、異なる周期で突出させてもよい。また、第1破断線に第1凸部を設定した周期で突出させ、第2破断線に第2凸部を設定した周期で突出させたが、第1凸部と第2凸部を突出させるパラメータは希望に応じて変更が可能である。即ち、第1破断線の第1凸部が第2破断線の第2凹部に対向し、第2破断線の第2凸部が第1破断線の第1凹部に対向するように配置すれば、凸部を突出させるパラメータや形状は希望に応じて変更が可能である。
そして、紙製品である包装箱10は、平面視四角形状に形成したが、端壁15A,15Bと側壁16A,16Bの間に面取壁を設けた平面視八角形状としてもよく、平面視形状や側面視形状等の包装箱10の形状は希望に応じて変更が可能である。また、ジッパー35,60は、上側外フラップ26A,26Bに形成する例を挙げたが、外周壁12を構成する1つの壁(第1壁)に形成してもよいし、隣接する第2壁に連続するように形成してもよいし、全周にかけて形成してもよい。
また、包装箱10を段ボールシートによって形成したが、単一の厚紙により形成してもよい。さらに、本考案の紙製品は包装箱10に限られず、複数の壁を備え、そのうちの第1壁を破断する必要がある紙製品でれば適用可能であり、同様の作用及び効果を得ることができる。
10…包装箱(紙製品)
12…外周壁
13…開口
15A,15B…端壁
16A,16B…側壁
17…折曲線
18…糊代壁
19…折曲線
20A,20B…下側内フラップ
21…折曲線
22A,22B…下側外フラップ
23…折曲線
25A,25B…上側内フラップ
26A,26B…上側外フラップ(第1壁)
27…第1折曲線
28…第2折曲線
29…兼用壁
30…第1分断線
31…第2分断線
35…ジッパー
35a…把持部
38…第1破断線
39…第1凸部
40…第1凹部
41…第1窪み
42…非切断部
43…切断線
45…第2破断線
46…第2凸部
47…第2凹部
48…第2窪み
49…非切断部
50…切断線
52…第3破断線
53…第1切断線
54…第2切断線
55…第3切断線
56…非切断部
60…ジッパー
60a…把持部
62…第1破断線
63…第1凸部
64a…第1切断線
64b…第2切断線
64c…非切断部
65…第1凹部
66…第1窪み
67…破止め切断線
68…切断線
69…非切断部
72…第2破断線
73…第2凸部
74a…第1切断線
74b…第2切断線
74c…非切断部
75…第2凹部
76…第2窪み
77…破止め切断線
78…切断線
79…非切断部
82…第3破断線
83…第1切断線
84…第2切断線
85…第3切断線
86…非切断部

Claims (8)

  1. 複数の壁のうち少なくとも第1壁に、断続的な切断線からなる第1破断線と、前記第1破断線と間隔をあけて設けられている断続的な切断線からなる第2破断線とで区画された帯状のジッパーが形成されており、
    前記第1破断線には、前記第1破断線が延びる方向に対して交差する方向に突出する第1凸部が、前記第1破断線が延びる方向に間隔をあけて複数設けられており、
    前記第2破断線には、前記第1凸部と逆向きに突出する第2凸部が、前記第2破断線が延びる方向に間隔をあけて複数設けられており、
    前記第1凸部は、隣接する前記第2凸部間に形成されている第2凹部と対向するように配置され、前記第2凸部は、隣接する前記第1凸部間に形成されている第1凹部と対向するように配置されている、紙製品。
  2. 前記ジッパーは、前記第1破断線、前記第2破断線、及び前記第1破断線の端部から前記第2破断線の端部にかけて延びる第3破断線とで画定されている、請求項1に記載の紙製品。
  3. 前記第1破断線は、前記第1凸部が設定された周期で突出している波状であり、前記第2破断線は、前記第2凸部が前記第1凸部と同一周期で突出している波状であり、
    複数の前記第1凸部のうち特定の第1凸部と、この特定の第1凸部に対して前記各破断線が延びる方向と交差する方向の最も近傍に位置する特定の第2凸部とは、前記各破断線が延びる方向へ前記周期の1/2未満の間隔をあけて配置されている、請求項1又は請求項2に記載の紙製品。
  4. 前記第1凸部には、前記第1凸部が突出する方向に対して逆向きに窪む第1窪みが設けられており、前記第2凸部には、前記第2凸部が突出する方向に対して逆向きに窪む第2窪みが設けられている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の紙製品。
  5. 前記各破断線が延びる方向と交差する方向の寸法である前記第1凸部と前記第2凸部の突出量は、前記第1窪みと前記第2窪みの陥没量より大きくなるように設定されている、請求項4に記載の紙製品。
  6. 前記第1凹部には、前記第1凸部が突出する方向に窪む第1窪みが設けられており、前記第2凹部には、前記第2凸部が突出する方向に窪む第2窪みが設けられている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の紙製品。
  7. 前記各破断線が延びる方向と交差する方向の寸法である前記第1凹部と前記第2凹部の陥没量は、前記第1窪みと前記第2窪みの陥没量より大きくなるように設定されている、請求項6に記載の紙製品。
  8. 前記紙製品は、筒状の外周壁と、前記外周壁の一端側の開口を閉塞する蓋壁とを備える包装箱であり、
    前記第1壁である前記蓋壁に前記ジッパーが形成されている、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の紙製品。
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JP2019069812A (ja) * 2017-10-05 2019-05-09 占部 聰長 紙器・ダンボール箱の開封用ジッパー
JP2020001764A (ja) * 2018-06-29 2020-01-09 サントリーホールディングス株式会社 段ボール箱

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