JP7102274B2 - 包装箱 - Google Patents

包装箱 Download PDF

Info

Publication number
JP7102274B2
JP7102274B2 JP2018140336A JP2018140336A JP7102274B2 JP 7102274 B2 JP7102274 B2 JP 7102274B2 JP 2018140336 A JP2018140336 A JP 2018140336A JP 2018140336 A JP2018140336 A JP 2018140336A JP 7102274 B2 JP7102274 B2 JP 7102274B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pair
line
guide
packaging box
lines
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018140336A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020015528A (ja
Inventor
昌義 大谷
淳生 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rengo Co Ltd
Original Assignee
Rengo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rengo Co Ltd filed Critical Rengo Co Ltd
Priority to JP2018140336A priority Critical patent/JP7102274B2/ja
Publication of JP2020015528A publication Critical patent/JP2020015528A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7102274B2 publication Critical patent/JP7102274B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cartons (AREA)

Description

本発明は、包装箱に関する。
特許文献1に記載の陳列兼用段ボール箱は、四角筒状部を梱包状態から陳列状態に開封可能な開封用破断誘導線を有していた。開封用破断誘導線は、四角筒状部の前面板に設けられた一対の第一破断誘導線と、四角筒状部の天面板に設けられた第二破断誘導線と、を備えていた。一対の第一破断誘導線は、前面板の側端縁、つまり、四角筒状部の稜線に沿って形成されていた。この段ボール箱は、第一破断誘導線および第二破断誘導線に沿って前面板と天面板とを切断することで開封され、その状態で陳列されていた。
特許第5451866号公報
上記した段ボール箱は、物品を包装した状態で、複数積み上げられて保管されたり運搬されたりする。複数の段ボール箱を積み上げた場合、四角筒状部は、積載荷重によって縦方向に圧縮されるため、横方向に膨らむように変形する。つまり、四角筒状部は、横方向に膨らむことで高さ方向の変化を吸収する。
しかしながら、特許文献1に記載の段ボール箱では、一対の第一破断誘導線が四角筒状部の稜線上に形成されているため、積載荷重によって四角筒状部が膨らむと、第一破断誘導線に沿って破れてしまうことがあった。このため、第一破断誘導線で破断した四角筒状部の開口から物品が外に飛び出してしまう虞もあった。
本発明は、上記課題を解決するために、積載荷重を受けた場合に切断線で破断することを抑制する包装箱を提供する。
上記した目的を達成するため、本発明は、物品を包装する包装箱であって、対向する天壁および底壁と、対向する一対の側壁とを有する筒状の周壁と、各々の前記側壁の両端部に折曲線を介して連設された2組の一対のフラップと、各々の前記側壁と各組の前記一対のフラップとに形成された一対の座屈誘導構造と、を備え、各々の前記座屈誘導構造は、前記側壁にて、前記一対の折曲線の前記天壁側の一端部から前記底壁側に向かって互いに接近するように延設された一対の第1誘導線と、前記側壁にて、前記一対の折曲線の前記底壁側の他端部から前記一対の第1誘導線の先端部に向かって延設された一対の第2誘導線と、前記一対のフラップにて、前記一対の折曲線の両端部から前記フラップの先端に向かって互いに接近するように延設された2組の一対の第3誘導線と、前記第1誘導線、前記第2誘導線および前記一対の第3誘導線に囲まれた一対の角部領域にて、前記第1誘導線と前記第2誘導線との交点から前記一対の第3誘導線の交点に向かって延設された一対の第1逆折り誘導線と、を含み、前記一対の座屈誘導構造の少なくとも一方における前記第1誘導線は、前記側壁を切断する機能を有する切断線であり、積載荷重が作用した場合に、各々の前記角部領域は、前記第1誘導線、前記第2誘導線および前記第3誘導線に沿って山折りされ、且つ前記第1逆折り誘導線に沿って谷折りされて内側に窪む。
この場合、各々の前記座屈誘導構造は、前記一対の第1誘導線の先端部の間を結ぶ第1連結誘導線を更に含み、前記一対の座屈誘導構造の少なくとも一方における前記第1連結誘導線は、前記側壁を切断する機能を有する切断線であり、積載荷重が作用した場合に、各々の前記側壁は、前記第1連結誘導線に沿って山折りされて外側に膨らむことが好ましい。
この場合、各々の前記座屈誘導構造において、前記第1連結誘導線および前記一対の第2誘導線は、前記底壁と前記側壁との間の稜線に沿って形成されていることが好ましい。
この場合、前記第1誘導線は、前記折曲線の一端部から前記側壁の内側に斜めに延設された傾斜線部と、前記傾斜線部に対して屈折した状態で前記傾斜線部の先端から前記底壁側に向かって延設された延長線部と、を含んでいることが好ましい。
この場合、各々の前記座屈誘導構造は、前記一対の角部領域にて、前記傾斜線部と前記延長線部との交点から前記一対の第3誘導線の交点に向かって延設された一対の第2逆折り誘導線を更に含み、積載荷重が作用した場合に、各々の前記角部領域は、前記第2逆折り誘導線に沿って谷折りされることが好ましい。
この場合、各々の前記座屈誘導構造は、前記一対の傾斜線部と前記一対の延長線部との交点の間を結ぶ第2連結誘導線を更に含み、積載荷重が作用した場合に、各々の前記側壁は、前記第2連結誘導線に沿って山折りされて外側に膨らむことが好ましい。
この場合、前記天壁と各々の前記側壁との間の稜線は、前記傾斜線部とは逆向きに傾斜しながら一対の折曲線の一端部から互いに接近するように延設された一対の傾斜折曲部と、前記一対の傾斜折曲部の先端部の間を結ぶ平行折曲部と、を含み、前記一対の傾斜折曲部、前記平行折曲部および前記第2連結誘導線で囲まれた領域に、前記天壁と前記側壁とに対して傾斜した面取り部が形成されることが好ましい。
この場合、前記天壁と前記底壁との両端部に連設され、前記フラップに接続されて前記周壁の両端面を閉塞する2組の一対の外フラップを更に備え、各々の前記座屈誘導構造は、前記一対の外フラップの先端部の突き合せに沿って前記一対の第3誘導線の交点から前記フラップの先端部まで延設された一対の補助誘導線を更に含み、積載荷重が作用した場合に、各々の前記フラップは、前記角部領域を除いて、前記補助誘導線に沿って山折りされて外側に膨らむことが好ましい。
この場合、前記天壁には、切断線として構成された前記一対の第1誘導線に連続するように天面開封線が形成されていることが好ましい。
この場合、前記物品は、積載荷重によって変形するものであることが好ましい。
本発明によれば、包装箱が積載荷重を受けた場合に切断線で破断することを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る包装箱を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る包装箱のブランクを示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る包装箱のブランクの天壁および側壁を拡大して示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る包装箱のブランクの側壁を拡大して示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る包装箱を開封した状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る包装箱が積載荷重を受けた状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る包装箱を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る包装箱のブランクを示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る包装箱が積載荷重を受けた状態を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る包装箱を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る包装箱のブランクを示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係る包装箱が積載荷重を受けた状態を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る包装箱を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る包装箱のブランクを示す平面図である。 本発明の第4実施形態に係る包装箱が積載荷重を受けた状態を示す斜視図である。 本発明の第5実施形態に係る包装箱を示す斜視図である。 本発明の第5実施形態に係る包装箱のブランクを示す平面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、各図に示す「Fr」は「前」を示し、「Rr」は「後」を示し、「L」は「左」を示し、「R」は「右」を示し、「U」は「上」を示し、「D」は「下」を示している。また、本明細書では方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は説明の便宜のために用いるものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[第1実施形態]
図1ないし図4を参照して、第1実施形態に係る包装箱1について説明する。図1は包装箱1を示す斜視図である。図2は包装箱1のブランク1Aを示す平面図である。図3はブランク1Aの天壁10および側壁12を拡大して示す平面図である。図4はブランク1Aの側壁12を拡大して示す平面図である。
[包装箱の概要]
図1に示すように、包装箱1は、略直方体状に形成されている。包装箱1は、物品G(図5参照)を巻き込むように包装するラップアラウンドケースである。包装箱1は、複数積み上げられて保管されたり運搬されたりする。物品Gは、例えば、小麦粉等の粉体を内包した容器(袋)であって、積載荷重によって変形するものである。なお、物品Gは、粉体を内包した容器に限らず、例えば、液体を内包したペットボトル等でもよい。他にも、物品Gは、粉体、粒状体または液体等を収容して外力によって柔軟に変形可能な容器であってもよい。なお、本発明では物品Gが缶等の容易に変形しない容器であることを妨げない。
包装箱1は、図2に示すブランク1Aを組み立てることで形成される。ブランク1Aは、例えば、一枚の紙製の段ボールシートを抜型等で打ち抜いて形成されている。段ボールシートは、例えば、波状の中しん9Aの表裏に表ライナ9Bと裏ライナ9C(図5参照)とを貼り合せた両面段ボールシートである。なお、図2は、表ライナ9B側(包装箱1の外側)を示している。本明細書では、段ボールシートの中しん9Aと平行な方向を「段方向」と呼び、段方向に直交する方向を「流れ方向」と呼ぶこととする。図面に示す「X」は「段方向」を示し、「Y」は「流れ方向」を示している。また、本明細書では、上下、左右、前後およびこれに類する用語は、包装箱1を組み立てた状態(組立状態)における上下、左右、前後およびこれに類する概念を指している。
[ブランク]
図2に示すように、ブランク1Aは、天壁10と、底壁11と、一対の側壁12と、継代片13と、2組の一対の内フラップ14(フラップ)と、2組の一対の外フラップ15と、一対の座屈誘導構造16と、開封構造17と、を備えている。
<天壁、底壁、側壁、継代片>
天壁10、側壁12、底壁11、側壁12および継代片13は、この順番で段方向に一列に並べられ、第1折曲線L1を介して連設されている。天壁10、底壁11、側壁12および継代片13は、流れ方向に略同一寸法となる略長方形状に形成されている。天壁10および底壁11は、側壁12よりも段方向に長い略長方形状に形成されている。継代片13は、側壁12よりも段方向に短い略長方形状に形成されている。
<内フラップ>
2組の一対の内フラップ14は、各々の側壁12の流れ方向両端部に第2折曲線L2(折曲線)を介して連設されている。内フラップ14は、側壁12の段方向に略同一寸法となる略長方形状に形成されている。内フラップ14の流れ方向の寸法(延出寸法)は、側壁12の段方向の寸法の半分程度に設定されている。
<外フラップ>
2組の一対の外フラップ15は、天壁10と底壁11との流れ方向両端部に第2折曲線L2を介して連設されている。外フラップ15は、基端側(第2折曲線L2側)から先端に向かって幅狭くなる略台形状に形成されている。外フラップ15の流れ方向の寸法(延出寸法)は、内フラップ14の延出寸法と同一に設定されている。
なお、第1折曲線L1および第2折曲線L2は、段ボールシートを裏ライナ9C側から厚み方向に直線状に潰した汎用罫線である。汎用罫線は、裏ライナ9Cを内側に向けるように段ボールシートを折曲させる機能を有している。なお、第1および第2折曲線L1,L2は、汎用罫線に限らず、汎用罫線上に複数の切目を所定間隔に並べたリード罫線等、段ボールシートを折り曲げるための線であれば如何なるものでもよい。
<座屈誘導構造>
図2に示すように、一対の座屈誘導構造16は、各々の側壁12と各組の一対の内フラップ14とに形成されている。座屈誘導構造16は、包装箱1に積載荷重(圧縮荷重)が作用した場合に、側壁12や内フラップ14を横方向(包装箱1の内側および外側)に変形させることで、包装箱1の高さ方向の変化を吸収する機能を有している。なお、一対の座屈誘導構造16は略同様の形状であるため、以下、1つの座屈誘導構造16について説明する。
図3に示すように、座屈誘導構造16は、一対の第1誘導線20と、一対の第2誘導線21と、2組の一対の第3誘導線22と、一対の補助誘導線23と、第1連結誘導線24と、第2連結誘導線25と、一対の第1逆折り誘導線26と、一対の第2逆折り誘導線27と、を含んでいる。第1誘導線20、第2誘導線21、第1連結誘導線24と、第2連結誘導線25、第1逆折り誘導線26および第2逆折り誘導線27は側壁12に形成され、第3誘導線22および補助誘導線23は内フラップ14に形成されている。
(第1誘導線)
一対の第1誘導線20は、側壁12にて、一対の第2折曲線L2の上端部(天壁10側または継代片13側の一端部)から下方(底壁11側)に向かって互いに接近するように延設されている。一対の第1誘導線20は、左右対称となる略L字状に屈曲した形状を有している。詳細には、第1誘導線20は、第2折曲線L2の上端部から側壁12の内側(左右中央側)に斜めに延設された傾斜線部28と、傾斜線部28の先端から略鉛直下方(底壁11側)に延設された延長線部29と、を含んでいる。傾斜線部28は、第2折曲線L2に対して略45度の角度をもって傾斜している。延長線部29は、第2折曲線L2と略平行に形成されている。なお、延長線部29の先端部は、底壁11側の第1折曲線L1から上方に離れた位置に設けられている。
(第2誘導線)
一対の第2誘導線21は、側壁12にて、一対の第2折曲線L2の下端部(底壁11側の他端部)から一対の第1誘導線20の先端部に向かって延設されている。一対の第2誘導線21は、左右対称となるように傾斜した直線状に形成されている。また、一対の第2誘導線21は、一対の傾斜線部28に対して上下対称となる形状を有している。
(第3誘導線)
2組の一対の第3誘導線22は、一対の内フラップ14にて、一対の第2折曲線L2の両端部から内フラップ14の先端に向かって互いに接近するように延設されている。各組の一対の第3誘導線22は、上下対称となるように傾斜した直線状に形成されている。2組の一対の第3誘導線22は、左右対称となる略V字状に屈曲した形状を有している。一対の第3誘導線22は、内フラップ14の段方向(高さ)の略中央で交差(接触)しており、その交点X3は、内フラップ14の先端から基端側(第2折曲線L2側)に離れた位置に設けられている。
(補助誘導線)
一対の補助誘導線23は、一対の第3誘導線22の交点X3から内フラップ14の先端部まで延設されている。補助誘導線23は、第1折曲線L1と略平行に延びた直線状に形成されている。
第1および第2誘導線20,21は、第2折曲線L2との間に略台形状の領域を形成し、一対の第3誘導線22は、第2折曲線L2との間に略三角形状の領域を形成している。そして、第1誘導線20、第2誘導線21および一対の第3誘導線22は、第2折曲線L2を囲むように略五角形状の角部領域Rを区画形成している。
なお、本明細書において、第1~第3誘導線20~22が第2折曲線L2の端部から延設されるとは、第1~第3誘導線20~22が、厳密に第2折曲線L2の端部から延設された状態を意味することに加え、第2折曲線L2の端部から僅かに離れた位置から延設された状態をも含む意味であり、第1~第3誘導線20~22の始点と終点を厳密に規定するものではない。また、一対の第3誘導線22は、交差(接触)していなくてもよく、互いに僅かに離れていてもよい。
(第1連結誘導線、第2連結誘導線)
第1連結誘導線24は、一対の第1誘導線20(一対の第2誘導線21との交点X2)の先端部の間を結ぶように形成されている。第2連結誘導線25は、一対の傾斜線部28と一対の延長線部29との交点X1の間を結ぶように形成されている。第1および第2連結誘導線24,25は、互いに略平行となる直線状に形成されている。
一対の第1誘導線20の延長線部29は、側壁12の左右一対の第2折曲線L2から内側に間隔をあけて形成されている。第1および第2連結誘導線24,25は、側壁12の上下一対の第1折曲線L1から内側に間隔をあけて形成されている。一対の第1誘導線20の傾斜線部28は、一対の延長線部29と第2連結誘導線25との角部から側壁12の上角部に向かって延設されている。一対の第2誘導線21は、一対の延長線部29と第1連結誘導線24との角部から側壁12の下角部に向かって延設されている。
(第1逆折り誘導線、第2逆折り誘導線)
一対の第1逆折り誘導線26は、一対の角部領域Rにて、第1誘導線20と第2誘導線21との交点X2から一対の第3誘導線22の交点X3に向かって延設されている。また、一対の第2逆折り誘導線27は、一対の角部領域Rにて、傾斜線部28と延長線部29との交点X1から一対の第3誘導線22の交点X3に向かって延設されている。
詳細には、第1および第2逆折り誘導線26,27は、第1および第2誘導線20,21と第2折曲線L2とで囲まれた略台形状の領域、つまり、側壁12の両端部に形成されている。第1逆折り誘導線26は、第1および第2誘導線20,21の交点X2から側壁12の外端に向かって上方に傾斜し、第2逆折り誘導線27は、第1誘導線20の屈曲部(交点X1)から側壁12の外端に向かって下方に傾斜している。第1および第2逆折り誘導線26,27は、上下対称となるように傾斜した直線状に形成されている。
なお、本明細書において、第1および第2逆折り誘導線26,27が側壁12の側に位置する交点X1,X2から内フラップ14の側に位置する交点X3に向かって延設されるとは、第1および第2逆折り誘導線26,27が、厳密に各々の交点X1,X2,X3の間を結んだ状態を意味することに加えて、各々の交点X1,X2,X3から僅かに離れた位置から延設された状態をも含む意味であり、第1および第2逆折り誘導線26,27の始点と終点を厳密に規定するものではない。
なお、詳細は後述するが、一対の座屈誘導構造16のうち一方における第1誘導線20および第1連結誘導線24は、側壁12を切断する機能を有する切断線であって、開封構造17の一部を構成している(図4参照)。また、一対の座屈誘導構造16のうち他方における第1誘導線20および第1連結誘導線24は汎用罫線である。また、一対の座屈誘導構造16において、第2誘導線21、第3誘導線22、補助誘導線23および第2連結誘導線25も汎用罫線である。さらに、一対の座屈誘導構造16において、第1逆折り誘導線26および第2逆折り誘導線27は、段ボールシートを表ライナ9B側から厚み方向に直線状に潰した逆罫線である。逆罫線は、表ライナ9Bを内側に向けるように段ボールシートを折曲させる機能を有している。なお、上記した各々の誘導線20~27は、汎用罫線や逆罫線に限らず、汎用罫線上または逆罫線上に複数の切目を所定間隔に並べたリード罫線等、段ボールシートを折り曲げるための線であれば如何なるものでもよい。
なお、図4に示すように、切断線として構成された一方の第1誘導線20および第1連結誘導線24を、汎用罫線として構成された他方の第1誘導線20および第1連結誘導線24と区別するために、本明細書では、切断線として構成された一方の第1誘導線20および第1連結誘導線24に符号「Z」を付加する。なお、両方の第1誘導線20および第1連結誘導線24に共通する説明では、上記符号「Z」を付加しない。
<開封構造>
図2ないし図4に示すように、開封構造17は、天壁10と一方の側壁12とに形成されている。開封構造17は、封緘した包装箱1を開封する機能を有している。
開封構造17は、手掛部30と、天面開封線31と、第1誘導線20Zと、第1連結誘導線24Zと、を含んでいる。
(手掛部)
図3に示すように、手掛部30は、天壁10の流れ方向中央付近で、他方の側壁12側に形成されている。手掛部30は、天壁10に形成された手掛折曲線32(汎用罫線)と手掛切断線33とで区画されて略六角形状に形成されている。手掛切断線33は、手掛部30の輪郭に沿って並べられた複数の切目で形成されている。手掛部30は、手掛切断線33に沿って切断されて手掛折曲線32で折り曲げられることでユーザが手を掛けるための手掛穴30Hを形成する(図5参照)。
(天面開封線)
包装箱1を組み立てた状態で、天面開封線31は、天壁10にて、切断線として構成された一対の第1誘導線20Zに連続するように形成されている(図1参照)。図3に示すように、天面開封線31は、手掛部30の流れ方向両端部から斜め外側に延設された一対の天面傾斜切断線34と、一対の天面傾斜切断線34の先端部から天壁10の先端(包装箱1の組立状態で一対の第1誘導線20Zの上端部)に向かって延設された一対の天面平行切断部35と、を含んでいる。なお、正確には、天面平行切断部35は、天壁10の先端(自由端)側の第1折曲線L1には形成されていない。
一対の天面傾斜切断線34は、手掛部30の流れ方向両端部から両側に向かって天壁10の先端側に傾斜している。また、一対の天面傾斜切断線34は、天壁10の両側の第2折曲線L2まで延設されている。天面傾斜切断線34は、複数の略Y字状の切目を所定間隔で並べたジッパーである。一対の天面平行切断部35は、天壁10の両側の第1折曲線L1に沿って形成されている。天面平行切断部35は、複数の略L字状の切目を所定間隔で並べたジッパーである。天面傾斜切断線34および天面平行切断部35は、天壁10を手掛部30から一対の第1誘導線20Zに向かって切断する機能を有している。
なお、天壁10には、天面開封線31で囲まれた領域に、一対の第1補助罫線L3と一対の第2補助罫線L4とが形成されている。一対の第1補助罫線L3は、手掛部30の近傍から天壁10の先端に向かって広がる略V字状に形成された汎用罫線である。一対の第2補助罫線L4は、一対の第1補助罫線L3よりも流れ方向両外側に形成されており、天壁10の先端から基端に向かって広がるように傾斜した逆罫線である。
(第1誘導線、第1連結誘導線)
図4に示すように、第1誘導線20Zの傾斜線部28Zは複数の略Y字状の切目を所定間隔で並べたジッパーであり、第1誘導線20Zの延長線部29Zは複数の略L字状の切目を所定間隔で並べたジッパーである。第1誘導線20Zは、側壁12を上方から下方(天壁10側から底壁11側)に向かって切断する機能を有している。また、第1連結誘導線24Zは、複数の直線状の切目を所定間隔で並べたミシン刃線である。第1連結誘導線24Zは、第1誘導線20Zで切断された側壁12の一部を側壁12の他の部分から分離する機能を有している。
[包装箱の製函]
次に、図1を参照して、包装箱1の製函工程(封緘工程)について説明する。
包装箱1は、裏ライナ9Cを上方に向けたブランク1Aを適宜折り曲げることで組み立てられる。包装箱1は、ユーザによって手作業で製函されてもよいし、包装装置(ラップアラウンドケーサー)によって全自動または半自動で製函されてもよい。ここでは、一例として、包装装置(図示せず)が全自動で包装箱1を製函する場合について説明する。
包装装置は、底壁11と継代片13との間の側壁12を第1折曲線L1に沿って略直角に折り曲げ、集積された複数の物品Gを底壁11に載置する。続いて、包装装置は、継代片13を第1折曲線L1に沿って略直角に折り曲げ、継代片13の表面に接着剤を付着させる。次に、包装装置は、もう一方の側壁12および天壁10を第1折曲線L1に沿って略直角に折り曲げ、天壁10を継代片13に接着する。
以上によって、天壁10と底壁11とは、上下方向に対向して配置され、一対の側壁12は、前後方向に対向して配置される。一対の側壁12と天壁10と底壁11とは交互に連設されて筒状の周壁1Wを形成し、複数の物品Gは周壁1Wに包み込まれた状態になる。この状態で、一対の天面平行切断部35の先端部は、一対の第1誘導線20Z(傾斜線部28Z)の上端部に向けられている。
次に、包装装置は、4つの内フラップ14を第2折曲線L2に沿って内側に折り曲げ、各内フラップ14の表面に接着剤を付着させる。その後、包装装置は、4つの外フラップ15を第2折曲線L2に沿って内側に折り曲げ、各々の外フラップ15を内フラップ14に重ねて接着する。すると、2組の一対の外フラップ15が、2組の一対の内フラップ14に接続されて周壁1Wの両端面を閉塞する。
以上によって、包装箱1が製函(封緘)された状態になる(図1参照)。この状態で、上下一対の外フラップ15は、先端を突き合せた状態で前後一対の内フラップ14に固定されている。上下一対の第3誘導線22は、略台形状に形成された外フラップ15の斜辺に沿って設けられている。補助誘導線23は、一対の外フラップ15の先端の突き合せに沿って一対の第3誘導線22の交点X3から内フラップ14の先端部まで延設されている。なお、封緘された包装箱1は、複数積み上げられて保管されたり運搬されたりする。
[包装箱の開封]
次に、図5を参照して、包装箱1の開封工程について説明する。図5は包装箱1を開封した状態を示す斜視図である。
包装箱1は、開封構造17を利用して、天壁10と一方(前方)の側壁12とを切断し、それらの一部を分離することで開封される。
まず、ユーザは、手掛部30を押し込んで手掛切断線33で切断しつつ手掛折曲線32で内部に折り曲げて手掛穴30Hを開ける。ユーザは、手掛穴30Hに入れた手で内部に折り返した手掛部30を把持し、天壁10を手前に引っ張る。すると、天壁10は、一対の天面傾斜切断線34に沿って切断された後、一対の天面平行切断部35(第2折曲線L2)に沿って切断される。ここで、天壁10は、第1補助罫線L3(図2参照)に沿って山折りされ、且つ一対の第2補助罫線L4(図2参照)に沿って谷折りされながら、天面開封線31で切断される。このように、天面開封線31で囲まれた領域が第1および第2補助罫線L3,L4で折れて撓むことで、天面開封線31での天壁10の切断に必要な力を小さくすることができる。
また、ユーザが天面開封線31で切断された天壁10を引き下げると、側壁12は一対の傾斜線部28Zに沿って切断された後、一対の延長線部29Zに沿って切断される。続いて、ユーザは、一対の第1誘導線20Zで切断された側壁12を、横方向(左方向または右方向)に引っ張り、第1連結誘導線24Zに沿って切断する。すると、天面開封線31で切断された天壁10および各誘導線20Z,24Zで切断された側壁12が、包装箱1から分離される。なお、継代片13も側壁12の一部と共に包装箱1から分離される。
以上によって、天壁10から前方の側壁12に亘って大きな展示用開口部Dが形成され、包装箱1が開封された状態になる。開封した包装箱1は物品Gを収容したまま店頭等に陳列される。これにより、顧客は展示用開口部Dから物品Gを取り出すことができる。
ところで、上記の包装箱1では、裂けやすく形成された第1誘導線20Z等(切断線)で強度が低下するため、包装箱1の耐荷重性能が落ちていた。一般的に、上下方向に延びた切断線を有する箱を複数積み重ねた場合、積載荷重を受けた箱は切断線に沿って裂けてしまい、中の商品が飛び出してしまうことがあった。そこで、第1実施形態に係る包装箱1では、一対の座屈誘導構造16が積載荷重を受けた場合に切断線での破断を抑制するようになっている。
[座屈誘導構造の作用]
次に、図6を参照して、座屈誘導構造16の作用について説明する。図6は包装箱1が積載荷重を受けた状態を示す斜視図である。なお、一対の座屈誘導構造16の作用は同様であるため、以下、1つの座屈誘導構造16の作用について説明する。
例えば、パレット上に、複数の包装箱1を積み重ね、下方に位置する包装箱1に大きな積載荷重(圧縮荷重)が作用した場合について考える。包装箱1は、積載荷重を受けると、高さ方向に短くなるように変形する。
包装箱1に積載荷重が作用した場合、各々の角部領域Rは、第1誘導線20、第2誘導線21および第3誘導線22に沿って山折りされ、且つ第1逆折り誘導線26および第2逆折り誘導線27に沿って谷折りされて内側に窪む。換言すれば、角部領域Rは、第1および第2逆折り誘導線26,27での谷折りに伴って、内側に引き込まれるように第1~第3誘導線20~22で折れ曲がる。略五角形状の角部領域Rは、3つの交点X1,X2,X3を結ぶ三角形状の底面と、2つの交点X1,X3を結ぶ斜辺から第2折曲線L2の上端部に向かって傾斜する上斜面と、2つの交点X2,X3を結ぶ斜辺から第2折曲線L2の下端部に向かって傾斜する下斜面と、を有する凹形状を形成する。
一方で、各々の側壁12(角部領域Rを除く)は、第1連結誘導線24および第2連結誘導線25に沿って山折りされて外側に膨らむ。詳細には、各々の側壁12において、第1連結誘導線24よりも上側の領域と第2連結誘導線25よりも下側の領域とが、第1および第2連結誘導線24,25の間の中間領域を外側に突き出すように傾斜する。
また、包装箱1に積載荷重が作用した場合に、各々の内フラップ14は、角部領域Rを除いて、補助誘導線23に沿って山折りされて外側に膨らむ(突き出す)。この際、上下一対の外フラップ15の突き合せ部も、各々の内フラップ14に押し出されて外側に膨らむ。
以上説明した第1実施形態に係る包装箱1によれば、積載荷重が作用した場合に、第1~第3誘導線20~22、補助誘導線23および第1~第2連結誘導線24,25に沿って側壁12および内フラップ14の折れ曲がりを誘導することができる。これにより、角部領域Rを第1~第3誘導線20~22に沿って内側に凹状に折り曲げることができる。また、側壁12を第1および第2連結誘導線24,25に沿って外側に凸状に折り曲げることができ、内フラップ14を補助誘導線23に沿って外側に凸状に折り曲げることができる。このように、包装箱1の4つの角部(角部領域R)が凹み、角部領域Rを除く側壁12および内フラップ14(外フラップ15)が突き出すことによって、積載荷重による包装箱1(周壁1W)の高さ方向の変形を吸収することができる。その結果、第1誘導線20Z等を裂く方向に働く力が弱くなるため、第1誘導線20Z等が破断することを抑制することができる。また、角部領域Rを窪ませる等して包装箱1の高さ方向の変形を吸収することができるため、積載荷重による物品Gの変形を許容することができる。
また、第1実施形態に係る包装箱1では、角部領域Rに第1および第2逆折り誘導線26,27が形成されていた。この構成によれば、角部領域Rを第1および第2逆折り誘導線26,27に沿って谷折りすることで、角部領域Rを内側に引き込みながら第1~第3誘導線20~22等に沿って円滑に折り曲げることができる。これにより、第1~第3誘導線20~22等に沿った適切な折り曲げ動作を担保することができる。
また、第1実施形態に係る包装箱1によれば、天壁10を天面開封線31で切断し、且つ側壁12を一対の第1誘導線20Zで切断することで、包装箱1を容易に開封することができる(図5参照)。また、包装箱1を開封した状態で、天壁10から側壁12に亘って連続する大きな展示用開口部Dを形成することができる。これにより、開封した包装箱1をそのまま店頭に陳列することができる。
[第2実施形態]
次に、図7ないし図9を参照して、第2実施形態に係る包装箱2について説明する。図7は包装箱2(周壁2W)を示す斜視図である。図8は包装箱2のブランク2Aを示す平面図である。図9は包装箱2が積載荷重を受けた状態を示す斜視図である。なお、以下、他の実施形態の説明では、第1実施形態に係る包装箱1と同一または対応する構成には同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
図7および図8に示すように、第2実施形態に係る包装箱2(ブランク2A)では、一対の第1誘導線20の延長線部29が、底壁11側の第1折曲線L1まで延設されている。すなわち、各々の座屈誘導構造16において、第1連結誘導線24および一対の第2誘導線21は、底壁11と側壁12との間の第1折曲線L1(稜線)に沿って形成されている。一対の第2誘導線21は、第1連結誘導線24の両端部から両外側に向かって底壁11側に僅かに傾斜しながら延設されている。
図9に示すように、包装箱2に積載荷重が作用した場合、角部領域Rは、第1~第3誘導線20~22に沿って凹状に折り曲げられる。また、側壁12は第1および第2連結誘導線24,25に沿って外側に凸状に折り曲げられ、内フラップ14は補助誘導線23に沿って外側に凸状に折り曲げられる。このように、第2実施形態に係る包装箱2によれば、第1実施形態に係る包装箱1と同様の作用、効果を得ることができる。
[第3実施形態]
次に、図10ないし図12を参照して、第3実施形態に係る包装箱3について説明する。図10は包装箱3(周壁3W)を示す斜視図である。図11は包装箱3のブランク3Aを示す平面図である。図12は包装箱3が積載荷重を受けた状態を示す斜視図である。
図10に示すように、第3実施形態に係る包装箱3では、上方の一対の第1折曲線L11が略台形状に形成されることで、天壁10と一対の側壁12との間がテーパー状に形成されている。なお、一対の第1折曲線L11は略同様の形状であるため、以下、1つの第1折曲線L11について説明する。
図10および図11に示すように、天壁10と各々の側壁12との間の第1折曲線L11(稜線)が、一対の傾斜折曲部L11Aと、平行折曲部L11Bと、を含んでいる。
一対の傾斜折曲部L11Aは、第1誘導線20の傾斜線部28とは逆向きに傾斜しながら一対の第2折曲線L2の一端部から互いに接近するように延設されている。平行折曲部L11Bは、一対の傾斜折曲部L11Aの先端部の間を結ぶように延設されている。平行折曲部L11Bは、第2連結誘導線25と平行に形成されている。なお、一対の傾斜折曲部L11Aの両外側には、平行折曲部L11Bと略平行な部分が形成されている。
一対の傾斜折曲部L11A、平行折曲部L11Bおよび第2連結誘導線25で囲まれた領域には、天壁10と側壁12とに対して傾斜した面取り部40が形成されている。また、面取り部40には、傾斜折曲部L11Aの先端部と傾斜線部28の交点X1とを結ぶように垂直折曲部L11Cが形成されている。垂直折曲部L11Cは、第1誘導線20の延長線部29の延長線上に形成されている。なお、傾斜折曲部L11A、平行折曲部L11Bおよび垂直折曲部L11Cは、それぞれ汎用罫線である。
図12に示すように、包装箱3に積載荷重が作用した場合、角部領域Rは凹み、側壁12および内フラップ14は突き出す。また、面取り部40は、横になるように第2連結誘導線25と第1折曲線L11とで折れ曲がる。このように、面取り部40の角度が変化して高さ方向の変形を吸収することができる。これにより、側壁12が外側に膨らむ胴膨れや、側壁12の座屈等を抑制することができる。
[第4実施形態]
次に、図13ないし図15を参照して、第4実施形態に係る包装箱4について説明する。図13は包装箱4(周壁4W)を示す斜視図である。図14は包装箱4のブランク4Aを示す平面図である。図15は包装箱4が積載荷重を受けた状態を示す斜視図である。
図13および図14に示すように、第4実施形態に係る包装箱4(ブランク4A)では、第1誘導線20の延長線部29と、第2連結誘導線25と、第2逆折り誘導線27とが省略されている。つまり、一対の第1誘導線20は、第2折曲線L2の上端部から下方に向かって側壁12の内側に斜めに延設された傾斜線部28で構成されている。
図15に示すように、包装箱4に積載荷重が作用した場合、角部領域Rは、第1逆折り誘導線26で谷折り(逆折り)されながら第1~第3誘導線20~22に沿って凹状に折り曲げられる。また、側壁12は第1連結誘導線24に沿って外側に凸状に折り曲げられ、内フラップ14は補助誘導線23に沿って外側に凸状に折り曲げられる。このように、第4実施形態に係る包装箱4によれば、第1実施形態に係る包装箱1と同様の作用、効果を得ることができる。
[第5実施形態]
次に、図16および図17を参照して、第5実施形態に係る包装箱5について説明する。図16は包装箱5(周壁5W)を示す斜視図である。図17は包装箱5のブランク5Aを示す平面図である。
第5実施形態に係る包装箱5(ブランク5A)では、各々の内フラップ14に段方向(上下方向)に延びた面取り折曲線L5(汎用罫線等)が形成されている点で、第1実施形態に係る包装箱1(ブランク1A)と相違する。詳細には、各々の内フラップ14は、第2折曲線L2を介して側壁12に連設された面取り部50と、面取り折曲線L5を介して面取り部50に連設された貼付部51と、を含んでいる。なお、図16および図17では、一対の第3誘導線22が面取り部50に形成され、補助誘導線23が貼付部51に形成されているが、本発明はこれに限定されない。一対の第3誘導線22は、面取り部50から貼付部51にかけて形成されてもよい。また、補助誘導線23は、面取り部50から貼付部51にかけて形成されてもよい。
図16に示すように、包装箱5を製函(封緘)すると、各々の面取り部50は、側壁12と貼付部51とに対して傾斜した姿勢で配置され、各々の外フラップ15は、貼付部51に重なり接着される。つまり、製函した包装箱5は、略八角柱状に形成される。なお、天壁10および底壁11は、包装箱5を製函(封緘)した状態で、各々の面取り部50に合うように略八角形状に形成されている(図16および図17参照)。
以上説明した第5実施形態に係る包装箱5によれば、第1実施形態に係る包装箱1と同様の作用、効果を得ることができる。なお、第5実施形態に係る包装箱5の特徴(面取り部50等)を第2~第4実施形態に係る包装箱2~4に適用してもよい。
なお、第1~第5実施形態に係る包装箱1~5では、一方の座屈誘導構造16における第1誘導線20Zおよび第1連結誘導線24Z(以下、「第1誘導線20Z等」ともいう。)が切断線としての機能を有していたが、本発明はこれに限定されない。一対の座屈誘導構造16の少なくとも一方における第1誘導線20等が、側壁12を切断する機能を有する切断線であればよく、例えば、両方の座屈誘導構造16の第1誘導線20Z等が切断線としての機能を有していてもよい。
また、第1~第5実施形態に係る包装箱1~5の座屈誘導構造16は、多種の誘導線20~27を備えていたが、これらの誘導線20~27を全て備えている必要はない。例えば、補助誘導線23、第1連結誘導線24、第2連結誘導線25(第4実施形態を除く。)および第2逆折り誘導線27(第4実施形態を除く。)の4つ全て、またはこの4つの中から選択された1~3つを省略することもできる。例えば、補助誘導線23や第1および第2連結誘導線24,25を省略しても、内フラップ14や側壁12(角部領域Rを除く。)は自然に外側に凸となるように折れたり湾曲したりする。また、例えば、第2逆折り誘導線27を省略しても、角部領域Rを凹ませることができる。
また、第1~第3および第5実施形態に係る包装箱1~3,5では、延長線部29が略垂直に延設されていたが、本発明はこれに限定されない。延長線部29は、傾斜線部28に対して屈折した状態で傾斜線部28の先端から底壁11側に向かって方向に延設されていればよく、例えば、傾斜線部28とは逆向きに傾斜するように延設されてもよいし、湾曲しながら延設されてもよい(図示せず)。
また、第1~第5実施形態に係る包装箱1~5では、第1逆折り誘導線26および第2逆折り誘導線27が、側壁12に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1逆折り誘導線26および第2逆折り誘導線27は、角部領域Rにおいて内フラップ14に形成されていてもよい(図示せず)。
また、第1~第5実施形態に係る包装箱1~5では、天面開封線31および第1誘導線20Zがジッパーであり、第1連結誘導線24Zがミシン刃線であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、天面開封線31および第1誘導線20Zがミシン刃線で、第1連結誘導線24Zがジッパーであってもよいし、ジッパーやミシン刃線の他に、ハーフカット等、段ボールシートを切断するための切断線であれば如何なるものでもよい。
また、第1~第5実施形態に係る包装箱1~5では、天壁10に1つの天面開封線31が一方の側壁12に向かって形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、天壁10に一対の天面開封線31が両方の側壁12に向かって形成されてもよい。
また、第1~第5実施形態に係る包装箱1~5では、手掛部30、天面開封線31、第1補助罫線L3および第2補助罫線L4が天壁10に形成されていたが、これらの全て、またはこれらの中から選択された1~3つを省略することもできる。
また、第1~第5実施形態に係る包装箱1~5は、紙製の両面段ボールシートで形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、段ボールシートは、中しん9Aの片面にライナを貼り付けた片面段ボールシートであってもよいし、片面段ボールシートを両面段ボールシートに貼り合せた複両面段ボールシートであってもよい。また、例えば、包装箱1は、紙製の段ボールシートに代えて、厚紙や樹脂製の板等で形成されていてもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係る包装箱における一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。
1~5 包装箱
1W~5W 周壁
10 天壁
11 底壁
12 側壁
14 内フラップ(フラップ)
15 外フラップ
16 座屈誘導構造
20 第1誘導線
21 第2誘導線
22 第3誘導線
23 補助誘導線
24 第1連結誘導線
25 第2連結誘導線
26 第1逆折り誘導線
27 第2逆折り誘導線
28 傾斜線部
29 延長線部
31 天面開封線
40 面取り部
L1,L11 第1折曲線(稜線)
L11A 傾斜折曲部
L11B 平行折曲部
L2 第2折曲線(折曲線)
G 物品
R 角部領域
X1~X3 交点

Claims (10)

  1. 段ボールシートで形成され、物品(G)を包装する包装箱(1~4)であって、
    対向する天壁(10)および底壁(11)と、対向する一対の側壁(12)とを有する筒状の周壁(1W~4W)と、
    各々の前記側壁の両端部に折曲線(L2)を介して連設された2組の一対のフラップ(14)と、
    各々の前記側壁と各組の前記一対のフラップとに形成された一対の座屈誘導構造(16)と、を備え、
    各々の前記座屈誘導構造は、
    前記側壁にて、前記一対の折曲線の前記天壁側の一端部から前記底壁側に向かって互いに接近するように延設された一対の第1誘導線(20)と、
    前記側壁にて、前記一対の折曲線の前記底壁側の他端部から前記一対の第1誘導線の先端部に向かって延設された一対の第2誘導線(21)と、
    前記一対のフラップにて、前記一対の折曲線の両端部から前記フラップの先端に向かって互いに接近するように延設された2組の一対の第3誘導線(22)と、
    前記第1誘導線、前記第2誘導線および前記一対の第3誘導線に囲まれた一対の角部領域(R)にて、前記第1誘導線と前記第2誘導線との交点(X2)から前記一対の第3誘導線の交点(X3)に向かって延設された一対の第1逆折り誘導線(26)と、を含み、
    前記一対の座屈誘導構造の少なくとも一方における前記第1誘導線は、前記側壁を切断する機能を有する切断線であり、
    積載荷重が作用した場合に、各々の前記角部領域は、前記第1誘導線、前記第2誘導線および前記第3誘導線に沿って山折りされ、且つ前記第1逆折り誘導線に沿って谷折りされて内側に窪むことを特徴とする包装箱。
  2. 各々の前記座屈誘導構造は、前記一対の第1誘導線の先端部の間を結ぶ第1連結誘導線(24)を更に含み、
    前記一対の座屈誘導構造の少なくとも一方における前記第1連結誘導線は、前記側壁を切断する機能を有する切断線であり、
    積載荷重が作用した場合に、各々の前記側壁は、前記第1連結誘導線に沿って山折りされて外側に膨らむことを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  3. 各々の前記座屈誘導構造において、前記第1連結誘導線および前記一対の第2誘導線は、前記底壁と前記側壁との間の稜線(L1)に沿って形成されていることを特徴とする請求項2に記載の包装箱。
  4. 前記第1誘導線は、
    前記折曲線の一端部から前記側壁の内側に斜めに延設された傾斜線部(28)と、
    前記傾斜線部に対して屈折した状態で前記傾斜線部の先端から前記底壁側に向かって延設された延長線部(29)と、を含んでいることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の包装箱。
  5. 各々の前記座屈誘導構造は、前記一対の角部領域にて、前記傾斜線部と前記延長線部との交点(X1)から前記一対の第3誘導線の交点(X3)に向かって延設された一対の第2逆折り誘導線(27)を更に含み、
    積載荷重が作用した場合に、各々の前記角部領域は、前記第2逆折り誘導線に沿って谷折りされることを特徴とする請求項4に記載の包装箱。
  6. 各々の前記座屈誘導構造は、前記一対の傾斜線部と前記一対の延長線部との交点(X1)の間を結ぶ第2連結誘導線(25)を更に含み、
    積載荷重が作用した場合に、各々の前記側壁は、前記第2連結誘導線に沿って山折りされて外側に膨らむことを特徴とする請求項4または5に記載の包装箱。
  7. 前記天壁と各々の前記側壁との間の稜線(L1)は、
    前記傾斜線部とは逆向きに傾斜しながら一対の折曲線の一端部から互いに接近するように延設された一対の傾斜折曲部(L11A)と、
    前記一対の傾斜折曲部の先端部の間を結ぶ平行折曲部(L11B)と、を含み、
    前記一対の傾斜折曲部、前記平行折曲部および前記第2連結誘導線で囲まれた領域に、前記天壁と前記側壁とに対して傾斜した面取り部(40)が形成されることを特徴とする請求項6に記載の包装箱。
  8. 前記天壁と前記底壁との両端部に連設され、前記フラップに接続されて前記周壁の両端面を閉塞する2組の一対の外フラップ(15)を更に備え、
    各々の前記座屈誘導構造は、前記一対の外フラップの先端部の突き合せに沿って前記一対の第3誘導線の交点(X3)から前記フラップの先端部まで延設された一対の補助誘導線(23)を更に含み、
    積載荷重が作用した場合に、各々の前記フラップは、前記角部領域を除いて、前記補助誘導線に沿って山折りされて外側に膨らむことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の包装箱。
  9. 前記天壁には、切断線として構成された前記一対の第1誘導線に連続するように天面開封線(31)が形成されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の包装箱。
  10. 前記物品は、積載荷重によって変形するものであることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の包装箱。
JP2018140336A 2018-07-26 2018-07-26 包装箱 Active JP7102274B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018140336A JP7102274B2 (ja) 2018-07-26 2018-07-26 包装箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018140336A JP7102274B2 (ja) 2018-07-26 2018-07-26 包装箱

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020015528A JP2020015528A (ja) 2020-01-30
JP7102274B2 true JP7102274B2 (ja) 2022-07-19

Family

ID=69581197

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018140336A Active JP7102274B2 (ja) 2018-07-26 2018-07-26 包装箱

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7102274B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004503443A (ja) 2000-06-09 2004-02-05 リヴァーウッド インターナショナル コーポレーション ダイヤモンド形コーナーパネルを有する完全閉鎖カートン
JP2011240941A (ja) 2010-05-14 2011-12-01 Nippon Tokan Package Kk 包装箱
JP2016069046A (ja) 2014-09-30 2016-05-09 王子ホールディングス株式会社 包装箱およびそのブランクシート

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004503443A (ja) 2000-06-09 2004-02-05 リヴァーウッド インターナショナル コーポレーション ダイヤモンド形コーナーパネルを有する完全閉鎖カートン
JP2011240941A (ja) 2010-05-14 2011-12-01 Nippon Tokan Package Kk 包装箱
JP2016069046A (ja) 2014-09-30 2016-05-09 王子ホールディングス株式会社 包装箱およびそのブランクシート

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020015528A (ja) 2020-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7005319B2 (ja) 包装箱
JP6127858B2 (ja) 包装箱
JP7102274B2 (ja) 包装箱
JP5086168B2 (ja) 包装陳列兼用箱
JP2016034842A (ja) 切断開封式包装箱
JP2019182438A (ja) 包装箱および内容物の取り出し易さを向上させる方法
JP2019104509A (ja) 包装箱
JP7359587B2 (ja) 包装箱
JP7102264B2 (ja) 包装箱
JP3230147U (ja) 包装箱およびブランク
WO2018207700A1 (ja) 包装箱
JP3231832U (ja) 包装箱およびブランク
JP7404172B2 (ja) 包装箱および包装箱の開封構造
JP7220956B2 (ja) 包装箱
JP7218248B2 (ja) 包装箱
JP2018193069A5 (ja)
JP3883517B2 (ja) 梱包陳列兼用箱
JP7479890B2 (ja) 包装箱のブランクシート及びその包装箱
JP6938358B2 (ja) 包装箱
JP7437952B2 (ja) 補強部材及びそれを用いた包装箱
JP7102291B2 (ja) 包装容器
JP6980489B2 (ja) 包装箱
JP6945402B2 (ja) 包装箱
JP2011098763A (ja) 包装箱
JP2022025921A (ja) 包装箱

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220301

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220705

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220706

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7102274

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150