JP2018193069A5 - - Google Patents

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Description

包装箱
この発明は、陳列等のため容易に開封できる機能を備えた包装箱に関するものである。
商品の配送及び陳列に使用される段ボール製の包装箱として、本出願人は、図37に示すようなものを提案している(下記特許文献1、図6及び図7参照)。
この包装箱は、図37(37A)に示すように、周方向に稜部を介して各一対の側面板51,52が連なり、側面板51,52からそれぞれフラップ53,54が延出され、側面板51,52とフラップ53,54の境界に、切目が断続するミシン目状の切取破断線55が入れられ、側面板51に上端から下向き凸形となる押込片56が破断線により形成されたものとなっている。
この包装箱を使用して商品を包装する際には、天面が開口した状態で、商品Gを箱内に収納した後、各一対のフラップ53,54を内側へ折り曲げて重ね合わせ、ホットメルト接着剤を噴き付けた接着部57で接着して封緘する。
また、この包装箱を商品陳列のため開封する際には、図37(37B)に示すように、押込片56を押し込んで、天面端部に手を掛け、一方のフラップ53とその上に重なる一対のフラップ54を引き上げて、他方のフラップ53の方向へ引っ張ることにより、切取破断線55を破断させ、側面板51,52から各一対のフラップ53,54を接着状態のまま一体として切り取る。
この際、フラップ53,54が強力に貼り合わされた接着部57を剥がす必要がないので、開封に大きな力を要することがなく、天面を全体的に開口させることができる。
特開2016−94247号公報
しかしながら、上記のような包装箱では、開封に際し、天面を一端から他端まで全幅にわたって連続的に切り開くので、材料等の条件によっては、開封しにくい場合もある。
そこで、この発明は、多様な材料や寸法・形状に適合して、陳列に伴う開封作業を容易に行うことができる包装箱を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、この発明は、周方向に稜部を介して連なる各一対の側面板からそれぞれフラップが延出され、前記側面板から折り曲げられた各一対のフラップが順次重ね合わされて接着され、封緘状態とされる包装箱において、
前記各一対のフラップのうち、いずれか一対には、先端縁中間部から基部方向へ向かって分割破断線が入れられると共に、少なくともその基部に両側端間に及ぶ切取破断線が入れられており、
前記分割破断線及び切取破断線の破断に伴い、前記フラップ同士が接着されたままの状態で開くようにしたのである。
この包装箱では、前記分割破断線を有する一方の一対のフラップが内側に、他方の一対のフラップが外側に重なり合うものとしてもよく、前記分割破断線を有する一方の一対のフラップが外側に、他方の一対のフラップが内側に重なり合うものとしてもよい。
そして、前記分割破断線は、断続する多数の切目が誘導部を有するジッパ型とすればよく、また、破断の始端側から終端側へかけて、開封時のフラップの引張方向へ傾斜し又は湾曲して延びているものとすればよい。
また、前記フラップには、開封用の手掛部からの引っ張りに伴い、膨出方向へ撓みやすくするための補助罫線が入れられているものとしてもよい。
また、前記分割破断線の破断の始端側に臨んで、切欠部が設けられているものとして、前記分割破断線を切欠部から容易に破断できるようにしてもよい。
そのほか、前記フラップの基部には、前記切取破断線に近接して並行するように、表面側が窪む谷折り方向への折曲強度を弱めた逆罫線が入れられているものとし、商品を箱詰めする際、フラップを逆罫線沿いに外側へ折り返せるようにしてもよい。
また、前記切取破断線に臨んで隣り合う側面板の上部には、側面板同士の境界の罫線から二股に分岐して斜め上方へ延びる折込線が入れられ、
前記折込線に挟まれた部分を押し込むと、前記側面板同士が隣り合うコーナー上部に、内側へ窪んだ支持凹部が形成されるものとし、複数個の包装箱を積み上げた際、上段側の包装箱が下段側の包装箱の支持凹部で支持されるようにして、安定した状態で積上陳列できるようにしてもよい。
この発明に係る包装箱では、重なり合ったフラップのうち、外側のフラップに手を掛けて引っ張るだけで、分割破断線及び切取破断線が破断して、分割破断線で分割された一方のフラップと他方のフラップとが接着状態で一体となって開くので、材料や寸法・形状に関わらず、容易に開封することができ、商品陳列時の作業負荷が軽減される。
この発明の第1参考形態に係る段ボール製包装箱のブランクを示す図 同上の組立封緘状態を示す斜視図 同上の商品挿入時におけるフラップの外側への折曲状態を示す斜視図 同上の封緘状態からの開封時における(4A)分割破断線の破断過程を示す斜視図、(4B)切取破断線の破断過程を示す斜視図 同上の開封後の(5A)フラップ開放状態を示す斜視図、(5B)フラップ切取状態を示す斜視図 この発明の第1実施形態に係る段ボール製包装箱のブランクを示す図 同上の組立封緘状態を示す斜視図 同上の商品挿入時におけるフラップの外側への折曲状態を示す斜視図 同上の封緘状態からの開封時における(9A)分割破断線の破断過程を示す斜視図、(9B)切取破断線の破断過程を示す斜視図 同上の開封後の(10A)フラップ開放状態を示す斜視図、(10B)フラップ切取状態を示す斜視図 この発明の第2実施形態に係る段ボール製包装箱のブランクを示す図 同上の組立封緘状態を示す斜視図 同上の商品挿入時におけるフラップの外側への折曲状態を示す斜視図 同上の封緘状態からの開封時における(14A)分割破断線の破断過程を示す斜視図、(14B)切取破断線の破断過程を示す斜視図 同上の開封後の(15A)フラップ開放状態を示す斜視図、(15B)フラップ切取状態を示す斜視図 この発明の第3実施形態に係る段ボール製包装箱のブランクを示す図 同上の組立封緘状態を示す斜視図 同上の商品挿入時におけるフラップの外側への折曲状態を示す斜視図 同上の封緘状態からの開封時における(19A)外側のフラップへの手掛状態を示す斜視図、(19B)分割破断線の破断過程を示す斜視図、(19C)切取破断線の破断過程を示す斜視図 同上の開封後の(20A)フラップ開放状態を示す斜視図、(20B)フラップ切取状態を示す斜視図 同上のフラップ切取後の(21A)積み上げのための上角部の押込状態を示す斜視図、(21B)積上陳列状態を示す斜視図 この発明の第2参考形態に係る段ボール製包装箱のブランクを示す図 同上の組立封緘状態を示す斜視図 同上の商品挿入時におけるフラップの外側への折曲状態を示す斜視図 同上の封緘状態からの開封時における(25A)外側のフラップへの手掛状態を示す斜視図、(25B)分割破断線及び切取破断線の破断過程を示す斜視図 同上の開封後のフラップ切取状態を示す斜視図 この発明の第4実施形態に係る段ボール製包装箱のブランクを示す図 同上の組立封緘状態を示す斜視図 同上の商品挿入時におけるフラップの外側への折曲状態を示す斜視図 同上の封緘状態からの開封時における(30A)外側のフラップへの手掛状態を示す斜視図、(30B)分割破断線及び切取破断線の破断過程を示す斜視図 同上の開封後のフラップ切取状態を示す斜視図 この発明の第5実施形態に係る段ボール製包装箱のブランクを示す図 同上の組立封緘状態を示す斜視図 同上の商品挿入時におけるフラップの外側への折曲状態を示す斜視図 同上の封緘状態からの開封時における(35A)外側のフラップへの手掛状態を示す斜視図、(35B)分割破断線及び切取破断線の破断過程を示す斜視図 同上の開封後の(36A)片側のフラップ開放状態を示す斜視図、(36B)両側のフラップ切取状態を示す斜視図 特許文献1に記載の段ボール製包装箱の(37A)組立封緘状態を示す斜視図、(37B)同上の開封状態を示す斜視図
まず、この発明の第1参考形態を図1乃至図5に基づいて説明する。なお、後続の各実施形態では、この第1参考形態の各部に対応する部分に同一の符号を付して、その説明を省略し、それぞれの実施形態の特徴部分について言及するに留めることとする。
この包装箱は、いわゆるA式(JIS Z 1507の02形式)と呼ばれる汎用的な溝切形であり、図1に示す段ボールのブランクから組み立てられ、比較的高さが低く、幅寸法が大きなものとなっている。ブランクの材料である段ボールは、表ライナと裏ライナの間に波状の中芯が挟まれた構造とされ、中芯の段目は、ブランクの縦方向へ向けられている。
このブランクでは、各一対の幅方向及び長さ方向の側面板1,2が罫線を介して横方向に交互に連設され、一方の側面板1の外側端には継代片3が連設されている。各一対の側面板1,2には、上端にフラップ4,5がそれぞれ連設され、下端にフラップ6,7がそれぞれ連設されている。
一対の側面板1の上端から延びる一対のフラップ4には、先端縁中央部から側面板1との境界である基部方向へ向かって分割破断線11が入れられている。分割破断線11は、断続する切目11aが破断の逸脱を防止する誘導部を有するジッパ型とされている。この実施形態では、誘導部が分岐して二股状をなし、切目11aはY字状となっている。
各一対の側面板1,2とそれぞれの上端から延びる一対のフラップ4,5の境界には、切取破断線12が入れられている。切取破断線12は、段ボールの裏面から押圧した押罫線に重ねて、段ボールの裏面と表面とに貫通する切目が多数断続したミシン目を入れたものとされている。
各一対のフラップ4,5には、それぞれ側面板1,2との境界をなす切取破断線12に近接して並行するように、段ボールの表面側を凹ませた押罫線から成る逆罫線13が入れられている。
各一対の側面板1,2とフラップ4,5のそれぞれの境界部分では、逆罫線13を挟んで平行に延びるように、裏面側が凹んで段ボールの厚さが減少した溝状凹部が形成され、切取破断線12は、この溝状凹部の範囲内に位置している。
また、一対のフラップ5の先端中央部には、両側の弧状の破断線間にヒンジとなる折目線を入れて、手掛部14が設けられ、一対の側面板1の上部には、長円形状に破断線と折目線を入れて、押込に伴い取手穴15となる部分が設けられている。
上記のようなブランクは、包装箱の製造に際し、各一対の側面板1,2の境界の罫線に沿って折り重ね、継代片3を反対側の側面板2の側端部の内面に貼り付けることにより、偏平な折畳状態としておく。
そして、図2に示すように、組み立てて商品を包装するには、各一対の側面板1,2を四角筒状を形成するように稜部で折り曲げて立体化し、側面板1,2からそれぞれフラップ6,7を内側へ折り曲げ、各一対のフラップ6,7を内外に順次重ね合わせて接着することにより、底面を閉止する。
この際、箱内に挿入しようとする商品と、天面側の各一対のフラップ4,5の先端との干渉を避けるため、図3に示すように、各一対のフラップ4,5を外側へ折り曲げた状態で、箱内に商品を挿入する。
このとき、段ボールは、中芯が押し潰された側へ折れ曲がりやすいという特性に従い、表面側が押し潰された逆罫線13に沿って折れ曲がるので、切取破断線12の切目間の繋部が破断してしまうことがない。
その後、図2に示すように、各一対のフラップ4,5を順次内側へ折り曲げて重ね合わせ、ホットメルト等の接着剤によりフラップ4,5を接着し、一対のフラップ5の先端同士を突き合わせて、天面が閉止された封緘状態とする。
このフラップ4,5の内側への折り曲げに際して、段ボールは、表面側が押し潰された逆罫線13ではなく、ミシン目状に切目が断続し、溝状凹部により内側への折曲抵抗が弱められた切取破断線12に沿って容易に折れ曲がる。
このように封緘した包装箱を発送元から小売店へ送り、店頭で商品の陳列のため開封する際には、図4(4A)に示すように、一対のフラップ5のうち、いずれか一方のフラップ5の手掛部14を押し込んで、その抜出部に形成された開口部の端縁に手を掛け、フラップ5を上方へ引っ張る。
これに伴い、フラップ5と共に、その裏面に接着された一対のフラップ4も上方へ引っ張られ、一対のフラップ4の分割破断線11が破断し始める。このとき、分割破断線11は、断続する切目11aが誘導部を有するジッパ型とされていることから、切目11aの間で裂目が繋がり、途切れることなくフラップ4を切断することができる。
そして、図4(4B)に示すように、このフラップ5をさらに上方へ引っ張ると、分割破断線11が完全に破断して、一対のフラップ4が分割され、また、側面板1とフラップ4の境界の切取破断線12も一側部分が破断する。
次に、他方のフラップ5も同様にして、手掛部14から引き上げると、側面板1とフラップ4の境界の切取破断線12の他側部分が破断し、図5(5A)に示すように、分割破断線で分割された一対のフラップ4とこれに重なり合う一対のフラップ5とが接着されたままの状態で一体となって開く。
その後、図5(5B)に示すように、一対のフラップ5と側面板2の境界の切取破断線12を破断させると、一対のフラップ5がその裏面に接着されたフラップ4の分割部分と共に側面板2から切り取られ、天面が全体的に開口したトレイ状態となる。
このように、上記包装箱では、重なり合ったフラップ4,5のうち、外側のフラップ5に手を掛けて引っ張るだけで、分割破断線11及び切取破断線12が破断して、分割破断線11で分割されたフラップ4とこれに重なるフラップ5とが接着状態で一体となって開くので、容易に開封することができ、商品陳列時の作業負荷が軽減される。
なお、陳列状況や商品の性質等により、各一対のフラップ4,5を完全に側面板1,2から切り取る必要がない場合には、一対のフラップ5の基部の切取破断線12を、ミシン目状の切目のない通常の押罫線とし、その押罫線に沿って一対のフラップ5を折り曲げるようにしてもよい。
次に、この発明の第1実施形態を図6乃至図10に基づいて説明する。
この包装箱は、飲料入りPETボトル等の包装を想定して、上記第1参考形態のものよりも高さが高く、幅面の側面板1の幅が狭いものとされ、手掛部14は、一方のフラップ5にのみ形成されている。
一対のフラップ4の分割破断線11は、鉤状の切目が断続するジッパ型とされ、組立状態で手掛部14を有する一方のフラップ5側へ偏り、破断の始端側から終端側へかけて、開封時のフラップ5の引張方向へ傾斜して延びており、分割破断線11を破断する際、フラップ5の引張力が破断方向に有効に作用するようになっている。
一対のフラップ4及び手掛部14を有する一方のフラップ5には、開封時における手掛部14からの引っ張りに伴い、膨出方向へ撓みやすくするための補助罫線16が入れられている。補助罫線16は、開封時の引張位置に近い側から遠い側へ斜めに延び、段ボールの裏面側から押圧した押罫線とされている。
また、各一対の側面板1,2及び継代片3には、商品の大部分を露出させた陳列等のため、高さ方向の中間下部に、組立状態で全周に及ぶカットテープ等の切裂帯17が設けられ、その切始部17aが側面板2を切り込んで形成されている。
このような包装箱では、天面を開口させる開封時に、手掛部14から引き上げるフラップ5が短くて寸法上撓みにくい特性を有する場合でも、分割破断線11の傾斜と補助罫線16の存在により、上記第1参考形態と同様、フラップ5の手掛部14に手を掛けて引っ張るだけで、分割破断線11及び切取破断線12を破断させることができる。
次に、この発明の第2実施形態を図11乃至図15に基づいて説明する。
この包装箱は、上記第1実施形態のものとほぼ同様であるが、一対のフラップ4の分割破断線11は、破断の始端側から終端側へかけて、開封時のフラップ5の引張方向へ波打つように湾曲して延びており、分割破断線11を破断する際、フラップ5の引張力が破断方向に有効に作用するようになっている。
また、手掛部14を有する一方のフラップ5には、手掛部14の付近から斜めに延びる補助罫線16に加えて、その終端付近から側縁方向へかけて、基部寄りから先端側へ斜めに延びる補助罫線16が2本ずつ入れられている。
このような包装箱でも、上記第1実施形態と同様、天面を開口させる開封時に、手掛部14から引き上げるフラップ5が短くて寸法上撓みにくい特性を有しているものの、分割破断線11の湾曲と補助罫線16の存在により、フラップ5の手掛部14に手を掛けて引っ張るだけで、分割破断線11及び切取破断線12を容易に破断させることができる。
次に、この発明の第3実施形態を図16乃至図21に基づいて説明する。
この包装箱は、耐圧強度の大きい厚手の段ボールを材料とし、一対のフラップ4には、先端縁側の幅が広く分割破断線11へかけて次第に幅が狭くなるテーパー状の切欠部11bが設けられ、切欠部11bは、最初に上方へ引っ張ることが指定されたフラップ5に重なる部分に位置している。
これにより、開封に際し、フラップ5を引き上げると、フラップ4が切欠部11bで上下に分かれ始め、分割破断線11の始端部の破断が誘発され、分割破断線11を切欠部11bから容易に破断することができる。
また、切取破断線12に臨んで隣り合う側面板1,2の上部には、側面板1,2同士の境界の罫線から二股に分岐して斜め上方へ延びる折込線18が入れられ、継代片3にも折込線18が入れられている。折込線18は、段ボールの裏面から押圧された押罫線と段ボールの表裏に貫通する切目を組み合わせたものとされている。
このような包装箱は、図21(21A)に示すように、開封して天面全体を開口させた状態において、側面板1,2同士が隣り合うコーナー上部を内側へ押し込んで、折込線18を山折りし、その間に挟まれた罫線が谷折りされようにすると、側面板1,2同士が隣り合うコーナー上部に、内側へ窪んだ支持凹部18aが形成される。
これにより、図21(21B)に示すように、店頭での商品の陳列に際し、複数個の包装箱を積み上げた際、上段側の包装箱が下段側の包装箱の支持凹部18aで支持され、安定した状態で積上陳列できる。
なお、この実施形態では、支持凹部18aを、各一対の側面板1,2が隣り合う4つの全てのコーナー上部に設けているが、支持凹部18aは、少なくとも一組の対角位置にあるコーナー部に設けておけば、積上陳列時に上段側の包装箱を支持することができる。
次に、この発明の第2参考形態を図22乃至図26に基づいて説明する。
この包装箱は、上記第1参考形態及び第1乃至第3実施形態のものとは異なり、分割破断線11が長さ方向の一対のフラップ5に入れられ、分割破断線11の一側に臨んで、手掛部14が設けられている。そして、封緘状態において、長さ方向の一対のフラップ5が外側に、幅方向の一対のフラップ4が内側に重なり合い、分割破断線11が内側の一対のフラップ4の先端縁間に位置するようになっている。
この包装箱の開封に際しては、図25(25A)に示すように、手掛部14に手を掛けて、図25(25B)に示すように、一対のフラップ5を先端縁が突き合わされた状態のまま、分割破断線11に臨む一側部分から引き上げて、分割破断線11及びフラップ5の基部の切取破断線12を破断させる。同様にして、一対のフラップ5の分割破断線11に臨む他側部分を引き上げ、フラップ5の基部の切取破断線12を破断させる。
その後、図26に示すように、一対のフラップ4の基部の切取破断線12を破断させると、分割破断線11で分割された一対のフラップ5と共に、フラップ4が側面板1から切り取られ、天面が全体的に開口したトレイ状態となる。
このような包装箱でも、上記各実施形態と同様、外側のフラップ5に手を掛けて引っ張るだけで、分割破断線11及び切取破断線12が破断して、分割破断線11で分割されたフラップ5とこれに重なるフラップ4とが接着状態で一体となって開くので、容易に開封して天面全体を開口させ、商品を陳列することができる。
次に、この発明の第4実施形態を図27乃至図31に基づいて説明する。
この包装箱は、上記第2参考形態と同様、封緘状態において、長さ方向の一対のフラップ5が外側に、幅方向の一対のフラップ4が内側に重なり合うものであるが、外側に重なり合う一対のフラップ5に入れられた分割破断線11の手掛部14は、内側に重なり合うフラップ4の先端縁に臨むように配置されており、分割破断線11は、破断の始端側から終端側へかけて、開封時のフラップ5の引張方向へ傾斜して延びている。
このような包装箱では、手掛部14を押し込んで、一対のフラップ5と共にフラップ4の先端部分を掴んで引き上げることにより開封できるので、フラップ4,5の接着が剥がれることがなく、また、フラップ4の両側縁が切取破断線12を破断させる切刃として作用するので、開封の確実性が向上する。
次に、この発明の第5実施形態を図32乃至図36に基づいて説明する。
この包装箱は、上記第2参考形態及び第4実施形態と同様、封緘状態において、長さ方向の一対のフラップ5が外側に、幅方向の一対のフラップ4が内側に重なり合うものであるが、分割破断線11が内側の一方のフラップ4上に位置していることから、このフラップ4には、手掛部14が重なる部分に手入凹部4aが形成され、図35(35A)に示すように、開封時に手掛部14をフラップ4に干渉することなく押し込めるようになっている。
また、分割破断線11は、破断の始端側である手掛部14から終端側である切取破断線12へかけて、開封時のフラップ5の引張方向へ弧状に湾曲し、分割破断線11を破断する際、フラップ5の引張力が破断方向に有効に作用するようになっている。
さらに、一対のフラップ5には、封緘状態で裏面側に重なる他方のフラップ4の先端縁が位置する部分の付近に、そのフラップ4の先端縁に沿うように、可撓線19が入れられている。可撓線19は、切目が断続するものとされている。
これにより、開封に際し、図35(35B)に示すように、手掛部14から一対のフラップ5を上方へ捲るようにして、他方のフラップ4の方向へ引っ張ると、一対のフラップ5が可撓線19を軸に一旦折れ曲がるので、切取破断線12を段階的に容易に破断させることができる。
なお、上記第1乃至第5の各実施形態では、側面板1,2の稜部が直角をなす直方体の包装箱を例示したが、側面板1,2の間に傾斜した面取部が介在する包装箱においても、同様の構成を適用できる。
また、段ボール製の包装箱について例示したが、罫線の押圧方向等、段ボールの特性に依存する構造を除き、板紙製の包装箱にも同様の構成を適用できる。
また、商品を収納した後、各一対のフラップ4,5を天面で重ね合わせて封緘する通常の包装箱について例示したが、商品を包み込むように各一対の側面板1,2を横倒し状態で四角筒状とし、両端面で各一対のフラップ4,5を重ね合わせて封緘するラップラウンド式の包装箱においても、同様の開封構造を採用することができる。
1,2 側面板
3 継代片
4,5 フラップ
4a 手入凹部
6,7 フラップ
11 分割破断線
11a 切目
11b 切欠部
12 切取破断線
13 逆罫線
14 手掛部
15 取手穴
16 補助罫線
17 切裂帯
17a 切始部
18 折込線
18a 支持凹部
19 可撓線

Claims (8)

  1. 周方向に稜部を介して連なる各一対の側面板(1,2)からそれぞれフラップ(4,5)が延出され、前記側面板(1,2)から折り曲げられた各一対のフラップ(4,5)が順次重ね合わされて接着され、封緘状態とされる包装箱において、
    前記各一対のフラップ(4,5)のうち、いずれか一対には、先端縁中間部から基部方向へ向かって分割破断線(11)が入れられると共に、少なくともその基部に両側端間に及ぶ切取破断線(12)が入れられており、
    前記分割破断線(11)及び切取破断線(12)の破断に伴い、前記フラップ(4,5)同士が接着されたままの状態で開くものであって、
    前記分割破断線(11)は、破断の始端側から終端側へかけて、開封時のフラップ(5)の引張方向へ傾斜し又は湾曲して延びていることを特徴とする包装箱。
  2. 前記分割破断線(11)を有する一方の一対のフラップ(4)が内側に、他方の一対のフラップ(5)が外側に重なり合うことを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記分割破断線(11)を有する一方の一対のフラップ(5)が外側に、他方の一対のフラップ(4)が内側に重なり合うことを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  4. 前記分割破断線(11)は、断続する多数の切目(11a)が誘導部を有するジッパ型とされていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の包装箱。
  5. 前記フラップ(4,5)には、開封用の手掛部(14)からの引っ張りに伴い、膨出方向へ撓みやすくするための補助罫線(16)が入れられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の包装箱。
  6. 前記分割破断線(11)の破断の始端側に臨んで、切欠部(11b)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の包装箱。
  7. 前記フラップ(4,5)の基部には、前記切取破断線(12)に近接して並行するように、表面側が窪む谷折り方向への折曲強度を弱めた逆罫線(13)が入れられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の包装箱。
  8. 周方向に稜部を介して連なる各一対の側面板(1,2)からそれぞれフラップ(4,5)が延出され、前記側面板(1,2)から折り曲げられた各一対のフラップ(4,5)が順次重ね合わされて接着され、封緘状態とされる包装箱において、
    前記各一対のフラップ(4,5)のうち、いずれか一対には、先端縁中間部から基部方向へ向かって分割破断線(11)が入れられると共に、少なくともその基部に両側端間に及ぶ切取破断線(12)が入れられており、
    前記分割破断線(11)及び切取破断線(12)の破断に伴い、前記フラップ(4,5)同士が接着されたままの状態で開くものであって、
    前記切取破断線(12)に臨んで隣り合う側面板(1,2)の上部には、側面板(1,2)同士の境界の罫線から二股に分岐して斜め上方へ延びる折込線(18)が入れられ、
    前記折込線(18)に挟まれた部分を押し込むと、前記側面板(1,2)同士が隣り合うコーナー上部に、内側へ窪んだ支持凹部(18a)が形成されることを特徴とする包装箱。
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