JP7498351B1 - 包装箱 - Google Patents

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JP7498351B1
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Abstract

【課題】組立工程及びブランク材の面積の増加を抑制しつつ、収容物を収容可能な包装箱を提供する。【解決手段】包装箱は、前壁部3と、前壁部3に第1折り目線F1を介して連続する右壁部5と、前壁部3に第2折り目線F2を介して連続する左壁部6と、右壁部5または左壁部6に第3折り目線F3を介して連続する後壁部4とを有する周壁部と、後壁部4に第4折り目線F4を介して連続すると共に右壁部5の内側に糊着された糊着壁部7と、一端部81が糊着壁部7に第5折り目線F5を介して連続し、他端部82が自由端であると共に少なくとも他端部82の上端が第3折れ目線F3に当接して、周壁部の内側を仕切る仕切壁部8とを有し、収容空間が下方から上方に向かって狭まるように仕切壁部8の変形を促進する変形促進部85と、上側部分に設けられて収容空間に下方から挿入される収容物の上端を当接させるための当接部86とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、包装箱に関する。
特許文献1には、断面矩形状の周壁部と、周壁部の内部に断面を対角線方向に仕切る緩衝空間形成壁と、周壁部の上縁および下縁から延びる蓋および底フラップと、蓋および底フラップの一部が収容空間の上下に緩衝空間を形成する緩衝空間形成片とを備えた、1枚のブランク材からなる、包装箱が開示されている。特許文献1の包装箱は、緩衝空間形成壁ないし緩衝空間形成片によって、瓶等の破損しやすい収容物を収容するための、樹脂トレー等の緩衝部材による保護を要する必要がない。
特開平8-58772号公報
しかしながら、特許文献1の包装箱では、蓋および/または底フラップに緩衝空間形成片を要すると共に、包装箱の組立工程において少なくとも緩衝空間形成片を折り畳む工程が増加する。
本発明は、組立工程およびブランク材の面積の増加を抑制しつつ、収容物を収容可能な包装箱を提供することを課題とする。
本発明に係る包装箱は、
前壁部と、前記前壁部に第1折り目線を介して連続する右壁部と、前記前壁部に第2折り目線を介して連続する左壁部と、前記右壁部または前記左壁部に第3折り目線を介して連続する後壁部と、を有する周壁部と、
前記後壁部に第4折り目線を介して連続すると共に、前記右壁部または前記左壁部の一方の内側に糊着された糊着壁部と、
一端部が前記糊着壁部に第5折り目線を介して連続し、他端部が自由端であると共に少なくとも前記他端部の上端が前記第3折れ目線に当接して、前記周壁部の内側を前記後壁部と前記前壁部との間で仕切る仕切壁部と、
前記仕切壁部と前記前壁部または前記後壁部の一方との間で収容物が収容される収容空間と、
前記仕切壁部と前記前壁部または前記後壁部の他方との間で前記収容物が収容されない非収容空間と、を有し、
前記仕切壁部は、前記収容空間が下方から上方に向かって狭まるように前記仕切壁部の変形を促進する変形促進部と、上側部分に設けられて前記収容空間に下方から挿入される収容物の上端を当接させるための当接部と、
を備える包装箱。
本発明によれば、仕切壁によって、収容空間と収容物が収容されない非収容空間を設けることができるので、非収容空間を緩衝空間とすることができ、包装部材を削減しながら周壁部の内側領域よりも小さい収容物の周壁方向のずれを抑制できる。収容空間は下方から上方に向かって狭まるので、下方から挿入される収容物の上方への抜け出しを抑制しやすい。
仕切壁部には、収容物の上端が当接する当接部が設けられているので、収容物の上方への抜け出しをより確実に抑制しやすい。また、当接部よりも上方に緩衝空間を設けることができ、例えば、上フラップ部に上側緩衝空間を形成するための緩衝空間形成片を要しない。これにより、緩衝空間形成片の削減、および、緩衝空間形成片を折り畳む工程ないし糊付け工程を削減できる。
本発明によれば、組立工程およびブランク材の面積の増加を抑制しつつ、収容物を収容可能な包装箱を提供できる。
本発明の一実施形態に係る包装箱を示す斜視図。 封止前の同包装箱を示す斜視図。 同包装箱を構成するブランクシートを示す平面図。 封止前の同包装箱の底面図。 封止前の同包装箱の上面図。 同包装箱を扁平状態に組み立てる第1段階の説明図。 同包装箱を扁平状態に組み立てる第2段階の説明図。 同包装箱を扁平状態に組み立てる第3段階の説明図。 同包装箱を扁平状態から立体形に変形する過程の説明図。 立体形に変形後の同包装箱に収容物を収容する過程の説明図。 同包装箱の収容物の取り出し方を示す正面図。 使用後の同包装箱の潰し方を示す正面図。 同包装箱の変形促進部の角度を異ならせた場合の比較例。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
なお、以下の実施形態の説明において、「上」、「下」、「左」、「右」、「正面」、「背面」、「高さ」、「横」、「前後」等の方向を示す用語は、特段の説明がある場合を除いて、組み立てられて封止された状態の包装箱を正面側から見た場合の方向を指すものとする。また、本明細書において、単に「外側」又は「内側」という場合、これらの用語は、包装箱の「外側」又は「内側」を意味する。
図1および図2に示すように、本発明の実施形態に係る包装箱1は、上下方向に延びて両端に開口部21,22を有する角筒状の周壁部2と、周壁部2の上端に連なる3枚の上フラップ11,12,13と、周壁部2の下端に連なる3枚の下フラップ14,15(図3参照),16と、周壁部2の内側に糊着される糊着壁部7と、周壁部2の内側を仕切る仕切壁部8とを備える。
周壁部2は、前壁部3と、前後方向において前壁部3の背面側に対向する後壁部4と、横方向において相互に対向し、それぞれ前壁部3と後壁部4を接続する右壁部5及び左壁部6と、を有する。右壁部5は、前壁部3に第1折り目線F1を介して連続している。左壁部6は、前壁部3に第2折り目線F2を介して連続している。後壁部4は、左壁部6に第3折り目線F3を介して連続している。
前壁部3及び後壁部4は、互いに平行に配置され、横方向において互いに等しい幅を有する。右壁部5及び左壁部6は、互いに平行に配置され、前後方向において互いに等しい幅を有する。右壁部5及び左壁部6の前後方向の幅は、前壁部3及び後壁部4の横方向の幅よりも小さい。
図1に示すように、前壁部3、右壁部5、および左壁部6は、包装箱1を破断させて開封する際のトリガ部T1を有する。トリガ部T1は、前壁切目線31,右壁切目線51(図3参照),左壁切目線61である。前壁切目線31は、前壁部3の上下方向における中間部よりも上方に位置し、幅方向に延びている。左壁切目線61は、前壁切目線31の左端から後方に向かって上方に傾斜し左壁部6の上縁における後端部まで延びている。右壁切目線51は、図示されていないが、左壁切目線61と同様に、前壁切目線31の右端から後方に向かって上方に傾斜し右壁部5の上縁における後端部まで延びている。
右壁部5および左壁部6は、開封後の包装箱1を押し潰しやすくするための潰れ促進部T2をそれぞれ有する。潰れ促進部T2は、包装箱1の上側部分1c(トリガ部T1よりも上側の部分)に位置する上側潰れ促進部T21と、下側部分1d(トリガ部T1よりも下側の部分)に位置する下側潰れ促進部T22とを有する。
上側潰れ促進部T21は、右壁切目線51および左壁切目線61よりも上方に位置し、右壁部5および左壁部6の上縁における前端部から後方に向かうに連れて下方に傾斜する切れ目線である。右壁部5の上側潰れ促進部T21については、図3に示されている。
下側潰れ促進部T22は、右壁切目線51および左壁切目線61よりも下方に位置し、上下方向に延びる凹状部である。本実施形態では、凹状部は、型押しによって形成された溝状の罫線で構成されている。
図1および図2に示すように、上フラップ11,12,13は、後壁部4の上端に連続するメインフラップ11と、右および左壁部5,6の上端にそれぞれ連続する右および左サイドフラップ12,13である。メインフラップ11は、周壁部2の内側に差し込まれる上差込片11aを有する。周壁部2の内側に向かって折り畳まれたサイドフラップ12,13の上側からメインフラップ11が折り重ねられると共に上差込片11aが前壁部3の内側に差し込まれることで、周壁部2の上側の上側開口部21が封止される。メインフラップ11により、包装箱1の上面部1aが構成される。
下フラップ14,15,16は、前壁部3の下端に連続するメインフラップ14と、右および左壁部5,6の下端にそれぞれ連続する右および左サイドフラップ15,16である。メインフラップ14は、周壁部2の内側に差し込まれる下差込片14aを有する。周壁部2の内側に向かって折り畳まれたサイドフラップ14,15の下側からメインフラップ14が折り重ねられると共に下差込片14aが後壁部4の内側に差し込まれることで、周壁部2の下側の下側開口部22が封止される。メインフラップ14により、包装箱1の下面部1bが構成される。
図2および図3に示すように、糊着壁部7は、後壁部4に第4折り目線F4を介して連続し、仕切壁部8は、糊着壁部7に第5折り目線F5を介して連続している。糊着壁部7は、右壁部5の内側に糊付けされている。糊着壁部7は、右壁部5の後縁部52から右壁部5の前後方向の幅の中間部までの領域に固定されている。糊着壁部7の前後方向の幅は、右および左壁部5,6の前後方向の幅よりも小さい。糊着壁部7の前後方向の幅は、右および左壁部5,6の前後方向の幅の概ね半分の幅である。
糊着壁部7の上下方向の高さは、周壁部2の上下方向の高さと概ね一致する。糊着壁部7の下端部71は、第4折り目線F4から第5折り目線F5に向かって上方に位置するように傾斜している。
糊着壁部7の上側の部分で、右壁切目線51に対応する部分には、トリガ部T1の破断を阻害しないように糊着壁部7を切り離すための固着壁切目線74が設けられている。
図3に示すように、仕切壁部8は、糊着壁部7に第5折り目線F5を介して連続している。仕切壁部8の幅は、後壁部4の横方向の幅よりも大きい。仕切壁部8の幅は、後壁部4の横方向の幅と糊着壁部7の前後方向の長さの和に概ね一致する。仕切壁部8の上下方向の高さは、周壁部2よりも低い。仕切壁部8の上縁部83は、周壁部2の上縁よりも下方に位置し、下縁部84は、周壁部2の下縁よりも上方に位置する。
上縁部83の幅方向における右側部分には、上方に向かって突出する舌片部83aが設けられている。下縁部84には、幅方向の中間部から左側(他端部82)に向かうに連れて上側に傾斜する傾斜部84aと、中間部から右側(一端部81)に向かうに連れて上方に向かって凹むように下縁部84が切欠かれた切欠部84bとを有する。下縁部84は、中間部が下方に向かって膨出している。
図4に示すように、仕切壁部8は、一端部81が糊着壁部7に連続し、一端部81と反対側の他端部82が自由端である。仕切壁部8は、前壁部3と後壁部4との間に位置し、周壁部2の内側を仕切っている。仕切壁部8によって、仕切壁部8と後壁部4との間で収容物9を収容する収容空間S1と、仕切壁部8と前壁部3との間で収容物9が収容されない非収容空間S2とが形成されている。
仕切壁部8は、第5折り目線F5から第3折り目線F3に向かって湾曲しながら延びている。仕切壁部8は、右壁部5の前後方向における中間部から左壁部6側に向かって延びている。仕切壁部8は、少なくとも他端部82の上側の部分が第3折り目線F3に当接している。仕切壁部8は、後壁部4の横方向の幅よりも大きいので、第5折り目線F5と第3折り目線F3との間で、第2折れ目線F2に向かって膨出するように湾曲している。言い換えると、仕切壁部8は、全体として後壁部4から離間する方向に凸となるように湾曲している。
図2および図3に示すように、仕切壁部8は、収容空間S1が下方から上方に向かって狭まるように仕切壁部8の変形を促進する変形促進部85と、上側部分に設けられて収容空間S1に下方から挿入される収容物9の上端を当接させるための当接部86とを有する。
変形促進部85は、仕切壁部8に形成された変形促進用折り目線F7である。変形促進用折り目線F7は、仕切壁部8の上縁における右端部から下方に向かうに連れて左側に位置するように傾斜している。変形促進用折り目線F7は、上方から下方に向かうに連れて第5折り目線F5から離れるように傾斜する。
図3に示すように、変形促進折り目線F7の下端部F71は、仕切壁部8の下縁部において左右方向の中間部に位置する。変形促進折り目線F7の上端F72は、仕切壁部8の上縁部83における、第5折り目線F5の近傍に位置する。変形促進用折り目線F7と第5折り目線F5との成す角αは、15度以上25度以下に設定されていればよく、本実施形態では17度に設定されている。仕切壁部8は、変形促進折り目線F7よりも右側(一端部81側)に位置する右側領域8aと、左側(他端部82側)に位置する左側領域8bとを有する。
図3および図4に示すように、収容空間S1は、後壁部4、糊着壁部7、右側領域8aおよび左側領域8bで囲まれている。変形促進折り目線F7の傾斜によって、右側領域8aの幅は上方から下方に向かって広がり、左側領域8bの幅は上方から下方に向かって狭くなると共に、右側領域8a横方向の幅寸法と左側領域8bの横方向の幅寸法が、下方に向かうに連れて互いに近づく。
図3および図5に示すように、当接部86は、仕切壁部8に設けられており、収容空間S1と非収容空間S2とを連通させる開口部87の上縁部87aから下方に向かって延びる係止片で形成されている。開口部87は、仕切壁部8の上側部分で、左右方向の中央部分に位置する。開口部87の下縁部87bは、前壁切目線31に対応する位置に設けられている。上縁部87aの下面部1bからの高さは、収容物9の高さと概ね一致する。係止片86は、上面部1aよりも下方に位置しているので、係止片86と上面部1aとの間には、緩衝空間が形成される。
上縁部87aには、係止片86を湾曲した仕切壁部8よりも収容空間S1側に突出させやすくするための切れ目線C1が設けられている。切れ目線C1は、上縁部87aに沿って、仕切壁部8の幅方向に延びている。切れ目線C1は、上縁部87aよりも第5折れ目線F5まで延びる延設切れ目線C2を有する。
図3および図6~8を参照しながら、包装箱1を組み立てる手順について説明する。
包装箱1は、図3に示すような厚紙からなるブランクシート10を折り曲げることで組み立てられる紙カートンである。なお、図3は、包装箱1を構成する各部3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16を外側から見たブランクシート10の平面図である。
図3に示すブランクシート10では、図3における左側から順に、仕切壁部8、糊着壁部7、後壁部4、左壁部6、前壁部3、右壁部5が、高さ方向に延びる凹状の折り目線F1~F5を介して連ねて設けられている。
まず、図6に示すように、第5折り目線F5を山折りして、仕切壁部8の内側面と、後壁部4および糊着壁部7の内側面とを対向させる。次に、図7に示すように、第3折り目線F3を山折りして、仕切壁部8の外側面と左壁部6の内側面を対向させる。その後、図8に示すように、糊着壁部7の外側面に糊を塗布し、第1折り目線F1を山折りして、糊着壁部7の外側面に右壁部5の内側面を固定することで、図9に示すような扁平状態の包装箱1が得られる。
図4、5、および9を参照しながら、扁平状態の包装箱を立体形に変形する過程を説明する。
図9に示すように、扁平状態において、第1折り目線F1および第3折り目線F3を押圧することで、包装箱1が立体形に変形する。第1折り目線F1と第3折り目線F3が押圧されると、第3折り目線F3と第5折り目線F5との間で圧迫された仕切壁部8は、変形促進用折れ線F7に沿って湾曲変形する。これにより、図4に示すように、仕切壁部8によって、収容空間S1と非収容空間S2が形成される。
図5に示すように、仕切壁部8が湾曲変形すると、係止片86は、変形に追従することなく元の位置に残ろうとする。言い換えると、仕切壁部8は下部分が上側部分よりも前側(非収容空間S2側)に膨らむように湾曲変形するため、係止片86は、収容空間S1側に位置する。係止片86は、上縁よりも下縁が収容空間S1側に位置するように傾斜した状態となる。
図4および10を参照しながら、包装箱1に収容物9が収容される過程を説明する。
図10に示すように、収容物9は、包装箱1に下側開口部22から挿入される。収容物9が挿入されると、仕切壁部8は、他端部82が自由端であるため、収容物9によって他端部82の下端部が左壁部6に沿って前側(図10における上側)にスライドし(矢印A)、下側の収容空間S1が拡大する。他端部82は、変形促進折り目線F7の下端部F71が前壁部3に当接するまでスライドする。
下端部F71は、前壁部3の左右方向の中間部に位置し、他端部82と上縁部83との角部88は、第3折り目線F3に当接している。収容物9によって、他端部82がスライドされているので、下側の収容空間S1は、後壁部4、糊着壁部7、右側領域8a、左側領域8b、および、他端部82と後壁部4との間の左壁部6で囲まれている。
他端部82は、角部88から下方に向かって前方に位置するように傾斜している。言い換えると、収容空間S1は、左壁部6の領域が下側から上側に向かって狭くなるため、下側の収容空間S1から上側の収容空間S1に向かって狭まって、収容物9の上方への抜け出しが抑制されている。
下方から挿入された収容物9は、上端部が係止片86の下縁に当接し、それにより切れ目線C1によって係止片86を収容空間S1側に変形させつつ、さらに上方に移動する。上方に移動した収容物9は、上端部が開口部の上縁部(切れ目線C1)に当接すると、収容物9が包装箱1に収容される。その後、上下のフラップが閉じられることで、収容物が包装箱1に梱包される。
図11を参照しながら、包装箱1の開封される過程を説明する。
図11に示すように、前壁切目線31(トリガ部T1)を押圧して、上側に持ち上げることで、トリガ部T1が破断して、包装箱1の上側部分1cが開放される。包装箱1の上側部分1cが開放されると、収容物9ないし仕切壁部8の開口部87が露出する。このとき、収容物9の上端部が係止片86に当接しているので、包装箱1の上側部分1cが開放された状態でも、上側に抜け出すことが抑制されている。その後、舌片部83aを延設切れ目線C2に沿って仕切壁部8から切り離すことで、舌片部83aの下方に連続している係止片86が切り離されて、収容物9を収容空間S1から取り出すことができる。
図12を参照しながら、包装箱1が扁平状に押し潰す過程を説明する。
図12に示すように、包装箱1の上側部分1cは、右壁部5および左壁部6の上側潰れ促進部T21に沿って、右壁部5および左壁部6が外側に膨出するように押し潰される。包装箱1の下側部分1dは、右壁部5および左壁部6の下側潰れ促進部T22に沿って、全体的に外側に膨出するように押し潰される。
図2および図3に示すように、右壁部5および左壁部6の下端部は、右壁部5および左壁部6の下端部に設けられた逆V字状の溝部からなる側部屈曲促進部T23および下側のサイドフラップ15,16に設けられた左右方向に延びる切れ目線からなるフラップ屈曲促進部T24によって、内側に折りたたまれてもよい。下面部1bは、下側のメインフラップ14に設けられた左右方向に延びる溝部から成るフラップ屈曲促進部T25によって下側に膨出するように押し潰されてもよい。本実施形態において、溝部は、型押しによって形成された溝状の罫線である。
左および右壁部5,6および下側のメインフラップ14に設けられた各潰れ促進部T22および各屈曲促進部T23,T24,T25は、は、例えば、特開2018-016324等に記載の構造を採用してもよい。
本実施形態に係る包装箱1によれば、次の効果を奏する。
前壁部3と、前壁部3に第1折り目線F1を介して連続する右壁部5と、前壁部3に第2折り目線F2を介して連続する左壁部6と、左壁部6に第3折り目線F3を介して連続する後壁部4と、を有する周壁部2と、
後壁部4に第4折り目線F4を介して連続すると共に、右壁部5の内側に糊着された糊着壁部7と、
一端部81が糊着壁部7に第5折り目線F5を介して連続し、他端部82が自由端であると共に少なくとも他端部82の上端が第3折れ目線F3に当接して、周壁部2の内側を後壁部4と前壁部3との間で仕切る仕切壁部8と、
仕切壁部8と前壁部3または後壁部4の一方との間で収容物9を収容する収容空間S1と、
仕切壁部8と前壁部3または後壁部4の他方との間で収容物9が収容されない非収容空間S2と、を有し、
仕切壁部8は、仕切壁部8と前壁部3または後壁部4との間の収容空間S1が下方から上方に向かって狭まるように仕切壁部8の変形を促進する変形促進部85と、仕切壁部8の上側部分に設けられて収容空間S1に下方から挿入される収容物9の上端を当接させるための当接部86と、
を備える包装箱1。
本発明によれば、仕切壁8によって、収容空間S1と収容物9が収容されない非収容空間S2を設けることができるので、非収容空間S2を緩衝空間とすることができ、包装部材を削減しながら周壁部2の内側領域よりも小さい収容物の周壁方向のずれを抑制できる。収容空間S1は下方から上方に向かって狭まるので、下方から挿入される収容物の上方への抜け出しを抑制しやすい。
仕切壁部8には、収容物9の上端が当接する当接部86が設けられているので、収容物9の上方への抜け出しをより確実に抑制しやすい。また、当接部86よりも上方に緩衝空間を設けることができ、例えば、上フラップ11に上側緩衝空間を形成するための緩衝空間形成片を要しない。これにより、緩衝空間形成片の削減、および、緩衝空間形成片を折り畳む工程ないし糊付け工程を削減できる。
仕切壁部8は、収容空間S1と非収容空間S2とを貫通する開口部87を有し、
当接部86は、開口部87の上縁部87aによって形成されている。
本構成によれば、収容空間S1が下方から上方に向かって狭くなるので、仕切壁部8は、上方に向かって前壁部3側または後壁部4側に位置する。これにより、開口部87の下縁部87bと上縁部87aとの間にずれが生じ、上縁部87aの前後方向の位置が、下縁部87bの前後方向位置よりも収容空間S1内側に位置する。これにより、下方から挿入される収容物9の上端が上縁部87aに当接して、収容物9の上方への移動を規制して、上縁部87aが当接部86として機能する。
開口部87の上縁部87aには、下方に向かって延びる係止片86が連続して設けられ、
上縁部87aと係止片86との間には、係止片86を収容空間S1側に突出させやすくするための切れ目線C1が設けられている。
本構成によれば、収容空間S1側に突出する係止片86を設けることで、下方から挿入される収容物9の上端を面で受けることができるので、より効果的に収容物9の上側への抜け出しを抑制できる。
変形促進部85は、仕切壁部8を、後壁部4から離間する方向に凸となるように湾曲変形させる変形促進折り目線F7である。
本構成によれば、仕切壁部8が湾曲する際に、上方部分よりも下方部分が広がろうとするので、下方部分に対して上方部分が収容空間S1内側に維持されようとする。これにより、特に、当接部86が開口部87の上縁部87aないし係止片86で形成される場合、上側部分に位置する上縁部87aないし係止片86を収容空間S1内側に位置させやすく、下方から挿入される収容物9の上端部を当接部86により当接させやすい。
変形促進用折り目線F7は、上方から下方に向かって第5折り目線F5から離れるように傾斜する。
本構成によれば、変形促進用折り目線F7によって、下方から上方に向かって狭くなるような収容空間S1を形成することができる。
変形促進用折り目線F7と第5折り目線F5との成す角αは、15度以上25度以下に設定されている。
本構成によれば、変形促進用折り目線F7と第5折り目線F5との成す角αを適切に設定することができるので、収容物9を安定して収容しやすい。図13(a)に示すように、αが25度(α1)を超過すると、収容物9を収容後の折り目線F7の下端部F71が、第2折り目線F2側に偏るため、仕切壁8の左側領域8bと左壁部6との間の緩衝空間が形成されにくく、収容空間S1が広がりすぎるため、収容物9を安定して収容しにくい。図13(b)に示すように、αが15度(α2)未満の場合、収容物9を収容後の折り目線F7の下端部F71が、第1折り目線F1側に偏るため、仕切壁8の右側領域8aと右壁部5との間の緩衝空間が形成されにくく、収容空間S1が広がりすぎるため、収容物9を安定して収容しにくい。
仕切壁部8の下縁部84は、変形促進用折り目線F7から第5折り目線F5に向かって上方に傾斜する切欠部84bを有する。
本構成によれば、切欠部84bによって、下縁部84が切欠かれているので、下方から収容物9を挿入する際に、下縁部84によって収容物9の挿入が阻害されることを抑制しやすい。
なお、本発明の包装箱1は、上述の実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
本実施形態では、当接部86が係止片で構成される例について説明したが、これに限られるものではなく、当接部は開口部87の上縁部87aで構成されていてもよい。
本実施形態では、舌片部83aが設けられている例について説明したが、これに限られるものではなく、舌片部83aを設けずに、係止片86を切り取る構成を備えていればよい。
本実施形態では、後壁部4が左壁部6に連続する例について説明したが、これに限られるものではなく、後壁部4は右壁部5に連続してもよい。この場合、糊着壁部7は、左壁部6に固定されればよい。
本実施形態では、上部および前壁部3側に緩衝空間を設ける例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、下フラップ14に緩衝空間を設けるための緩衝空間片を設けてもよく、この場合、開封後に押しつぶす際に、右または左壁部5,6に、緩衝空間片を切り取るための切取部が設ければよい。
[付記]本発明は以下の態様を包含する。
[態様1]
前壁部と、前記前壁部に第1折り目線を介して連続する右壁部と、前記前壁部に第2折り目線を介して連続する左壁部と、前記右壁部または前記左壁部に第3折り目線を介して連続する後壁部と、を有する周壁部と、
前記後壁部に第4折り目線を介して連続すると共に、前記右壁部または前記左壁部の一方の内側に糊着された糊着壁部と、
一端部が前記糊着壁部に第5折り目線を介して連続し、他端部が自由端であると共に少なくとも前記他端部の上端が前記第3折れ目線に当接して、前記周壁部の内側を前記後壁部と前記前壁部との間で仕切る仕切壁部と、
前記仕切壁部と前記前壁部または前記後壁部の一方との間で収容物が収容される収容空間と、
前記仕切壁部と前記前壁部または前記後壁部の他方との間で前記収容物が収容されない非収容空間と、を有し、
前記仕切壁部は、前記収容空間が下方から上方に向かって狭まるように前記仕切壁部の変形を促進する変形促進部と、上側部分に設けられて前記収容空間に下方から挿入される収容物の上端を当接させるための当接部と、
を備える包装箱。
[態様2]
前記仕切壁部は、前記収容空間と前記収容物が収容されない非収容空間とを貫通する開口部を有し、
前記当接部は、前記開口部の上縁部によって形成されている
態様1に記載の包装箱。
[態様3]
前記開口部の上縁部には、下方に向かって延びる係止片が連続して設けられ、
前記当接部は、係止片によって形成され、
前記上縁部と前記係止片との間には、前記係止片を収容空間側に突出させるための切れ目線が設けられている
態様2に記載の包装箱。
[態様4]
前記変形促進部は、前記仕切壁部を、全体として前記後壁部から離間する方向に凸となるように湾曲変形させる変形促進折り目線である
態様1から3のいずれか1項に記載の包装箱。
[態様5]
前記変形促進用折り目線は、上方から下方に向かって前記第5折り目線から離れるように傾斜する
態様4に記載の包装箱。
[態様6]
前記第5折り目線に対する、前記変形促進用折り目線の上方から下方に向かって前記第5折り目線から離れるように傾斜する角αは、15度以上25度以下に設定されている
態様4又は5に記載の包装箱。
[態様7]
前記仕切壁部の下縁部は、前記変形促進用折り目線から前記第5折り目線に向かって上方に傾斜する切欠部を有する
態様5又は6に記載の包装箱。
1 包装箱
2 周壁部
3 前壁部
4 後壁部
5 右壁部
6 左壁部
7 糊着壁部
8 仕切壁部
10 ブランクシート
84b 切欠部
85 変形促進部
86 当接部(係止片)
87 開口部
87a 上縁部
C1 切れ目線
F1~F5 折り目線
F7 変形促進用折り目線
S1 収容空間
S2 非収容空間
α 角

Claims (7)

  1. 前壁部と、前記前壁部に第1折り目線を介して連続する右壁部と、前記前壁部に第2折り目線を介して連続する左壁部と、前記右壁部または前記左壁部に第3折り目線を介して連続する後壁部と、を有する周壁部と、
    前記後壁部に第4折り目線を介して連続すると共に、前記右壁部または前記左壁部の一方の内側に糊着された糊着壁部と、
    一端部が前記糊着壁部に第5折り目線を介して連続し、他端部が自由端であると共に少なくとも前記他端部の上端が前記第3折れ目線に当接して、前記周壁部の内側を前記後壁部と前記前壁部との間で仕切る仕切壁部と、
    前記仕切壁部と前記前壁部または前記後壁部の一方との間で収容物が収容される収容空間と、
    前記仕切壁部と前記前壁部または前記後壁部の他方との間で前記収容物が収容されない非収容空間と、を有し、
    前記仕切壁部は、前記収容空間が下方から上方に向かって狭まるように前記仕切壁部の変形を促進する変形促進部と、上側部分に設けられて前記収容空間に下方から挿入される収容物の上端を当接させるための当接部と、
    を備える包装箱。
  2. 前記仕切壁部は、前記収容空間と前記収容物が収容されない非収容空間とを貫通する開口部を有し、
    前記当接部は、前記開口部の上縁部によって形成されている
    請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記開口部の上縁部には、下方に向かって延びる係止片が連続して設けられ、
    前記当接部は、係止片によって形成され、
    前記上縁部と前記係止片との間には、前記係止片を収容空間側に突出させるための切れ目線が設けられている
    請求項2に記載の包装箱。
  4. 前記変形促進部は、前記仕切壁部を、全体として前記後壁部から離間する方向に凸となるように湾曲変形させる変形促進折り目線である
    請求項1から3のいずれか1項に記載の包装箱。
  5. 前記変形促進用折り目線は、上方から下方に向かって前記第5折り目線から離れるように傾斜する
    請求項4に記載の包装箱。
  6. 前記第5折り目線に対する、前記変形促進用折り目線の上方から下方に向かって前記第5折り目線から離れるように傾斜する角αは、第15度以上25度以下に設定されている
    請求項に記載の包装箱。
  7. 前記仕切壁部の下縁部は、前記変形促進用折り目線から前記第5折り目線に向かって上方に傾斜する切欠部を有する
    請求項に記載の包装箱。
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