JP3237471U - 箱用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】箱体に物品取り出し用の開口を容易かつ確実に形成することが可能な箱用シートを提供する。【解決手段】箱用シートは、組立状態で対向する第1長さ面パネル1a及び第2長さ面パネル1b、並びに第1幅面パネル2a及び第2幅面パネル2bと、第1長さ面パネル及び第2長さ面パネルの上縁から延出する一対の蓋外フラップ3と、第1幅面パネルの上縁から延出する第1蓋内フラップ4aと、第2幅面パネルの上縁から延出する第2蓋内フラップ4bとを備え、一対の蓋外フラップに、組立状態における第1蓋内フラップの先端縁及び側縁に沿って延びる第1破断容易線11が設けられており、第1破断容易線の破断によって、一対の蓋外フラップの一部と第1蓋内フラップとを同時に取り除き、箱体に物品取り出し用の開口を形成可能に構成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、箱用シートに関する。
段ボールシート等の箱用シートから組み立てられる箱体が、物品の保管、運搬等に用いられている。この箱用シートとしては、組立状態で対向する一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルと、一対の長さ面パネルの上縁から延出する一対の蓋外フラップと、一対の幅面パネルの上縁から延出する一対の蓋内フラップとを備えており、A式(いわゆる、みかん箱タイプ)の箱体に組み立てられるものが広く用いられている。
この箱用シートとして、箱体に物品取り出し用の開口を形成できるものが提案されている(特許文献1参照)。
特開2020-70091号公報
特許文献1には、一対の蓋外フラップとこれらの蓋外フラップが延出している長さ面パネルとに跨って破断容易線を設け、この破断容易線を破断することで箱体に物品取り出し用の開口を設ける構成が記載されている。
しかしながら、この構成によると、破断容易線が蓋外フラップから長さ面パネルに跨って延びているため、破断容易線の破断を容易かつ確実に行い難い。
本考案は、このような事情に基づいてなされたものであり、箱体に物品取り出し用の開口を容易かつ確実に形成することが可能な箱用シートを提供することを目的とする。
本考案の一態様に係る箱用シートは、組立状態で対向する第1長さ面パネル及び第2長さ面パネル、並びに第1幅面パネル及び第2幅面パネルと、上記第1長さ面パネル及び上記第2長さ面パネルの上縁から延出する一対の蓋外フラップと、上記第1幅面パネルの上縁から延出する第1蓋内フラップと、上記第2幅面パネルの上縁から延出する第2蓋内フラップとを備え、箱体に組み立てられる箱用シートであって、上記一対の蓋外フラップに、組立状態における上記第1蓋内フラップの先端縁及び側縁に沿って延びる第1破断容易線が設けられており、上記第1破断容易線の破断によって、上記一対の蓋外フラップの一部と上記第1蓋内フラップとを同時に取り除き、箱体に物品取り出し用の開口を形成可能に構成されている。
本考案の一態様に係る箱用シートは、箱体に物品取り出し用の開口を容易かつ確実に形成することができる。
図1は、本考案の一実施形態に係る箱用シートを示す模式的平面図である。 図2は、図1の箱用シートを組み立ててなる箱体を示す模式的斜視図である。 図3は、図2の箱体の模式的平面図である。 図4は、図4は図2の箱体の第1破断容易線を破断している途中の状態を示す模式的斜視図である。 図5は、図2の箱体の第2破断容易線を破断している途中の状態を示す模式的斜視図である。 図6は、図2の箱体の第3破断容易線を破断している途中の状態を示す模式的斜視図である。 図7は、図2の箱体における蓋部を開放した状態を示す模式的斜視図である。 図8は、図1の箱用シートとは異なる形態に係る箱用シートを示す模式的平面図である。 図9は、図8の箱用シートを組み立ててなる箱体を示す模式的斜視図である。 図10は、図1及び図8の箱用シートとは異なる形態に係る箱用シートを組み立ててなる箱体を示す模式的斜視図である。
[本考案の実施形態の説明]
最初に本考案の実施態様を列記して説明する。
本考案の一態様に係る箱用シートは、組立状態で対向する第1長さ面パネル及び第2長さ面パネル、並びに第1幅面パネル及び第2幅面パネルと、上記第1長さ面パネル及び上記第2長さ面パネルの上縁から延出する一対の蓋外フラップと、上記第1幅面パネルの上縁から延出する第1蓋内フラップと、上記第2幅面パネルの上縁から延出する第2蓋内フラップとを備え、箱体に組み立てられる箱用シートであって、上記一対の蓋外フラップに、組立状態における上記第1蓋内フラップの先端縁及び側縁に沿って延びる第1破断容易線が設けられており、上記第1破断容易線の破断によって、上記一対の蓋外フラップの一部と上記第1蓋内フラップとを同時に取り除き、箱体に物品取り出し用の開口を形成可能に構成されている。
当該箱用シートは、上記第1蓋内フラップ及び上記第2蓋内フラップの外面に上記一対の蓋外フラップを重ね合わせ、上記第1蓋内フラップ及び上記第2蓋内フラップの外面と上記一対の蓋外フラップの内面とを接着剤で接着することで箱体の蓋部を形成できる。当該箱用シートは、上記一対の蓋外フラップに、組立状態における上記第1蓋内フラップの先端縁及び側縁に沿って延びる第1破断容易線が設けられており、この第1破断容易線を破断することで、上記一対の蓋外フラップの一部と、上記第1蓋内フラップとを同時に取り除くことができきる。当該箱用シートは、上記第1破断容易線が上記第1蓋内フラップの先端縁及び側縁に沿って延びているので、この第1破断容易線を容易かつ確実に破断することができる。従って、当該箱用シートは、箱体に物品取り出し用の開口を容易かつ確実に形成することができる。
上記第1幅面パネルに、組立状態で上記第1破断容易線に連続するU字状の第2破断容易線が設けられており、上記一対の蓋外フラップの破断部分と上記第1蓋内フラップとを把持して上記第1破断容易線に連続して上記第2破断容易線を破断することで、上記第1幅面パネルに跨る上記開口が形成されるとよい。このように、上記第1幅面パネルに、組立状態で上記第1破断容易線に連続するU字状の第2破断容易線が設けられており、上記一対の蓋外フラップの破断部分と上記第1蓋内フラップとを把持して上記第1破断容易線に連続して上記第2破断容易線を破断することで、上記第1幅面パネルに跨る上記開口が形成されることによって、開口面積を大きくして物品の取り出しの容易化を向上すると共に、箱体に収容された物品の展示効果を高めることができる。
上記第1破断容易線の、上記第1蓋内フラップの先端縁に沿う部分に、破断開始用の手穴形成部が設けられているとよい。このように、上記第1破断容易線の、上記第1蓋内フラップの先端縁に沿う部分に、破断開始用の手穴形成部が設けられていることによって、上記第1破断容易線をより容易かつ確実に破断することができる。
上記一対の蓋外フラップに、上記第1破断容易線に接続され、かつ上記第2蓋内フラップが配置される側の側縁に至る第3破断容易線が設けられているとよい。このように、上記一対の蓋外フラップに、上記第1破断容易線に接続され、かつ上記第2蓋内フラップが配置される側の側縁に至る第3破断容易線が設けられていることによって、上記第3破断容易線を破断することで、箱体の蓋部の開口面積を十分に大きくすることができる。
上記第3破断容易線が、上記一対の蓋外フラップの基端縁に配置されているとよい。このように、上記第3破断容易線が、上記一対の蓋外フラップの基端縁に配置されていることによって、上記第3破断容易線の破断容易化を促進しつつ、箱体の蓋部の開口面積をより大きくすることができる。
なお、本考案において、「上」とは、箱用シートを組み立ててなる箱体において想定される一般的な使用態様における上を意味する。「内」とは、箱体に組み立てられた状態における内を意味し、「外」とは、箱体に組み立てられた状態における外を意味する。「U字状」とは、一方向に凸になるように湾曲した形状を意味する。
[本考案の実施形態の詳細]
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
<箱用シート>
図1の箱用シート10は、組立状態で対向する第1長さ面パネル1a及び第2長さ面パネル1b、並びに第1幅面パネル2a及び第2幅面パネル2bと、第1長さ面パネル1a及び第2長さ面パネル1bの上縁から延出する一対の蓋外フラップ3と、第1幅面パネル2aの上縁から延出する第1蓋内フラップ4aと、第2幅面パネル2bの上縁から延出する第2蓋内フラップ4bとを備える。第1長さ面パネル1a、第1幅面パネル2a、第2長さ面パネル1b及び第2幅面パネル2bは、左右方向の一方側から他方側にこの順で連接されている。また、当該箱用シート10は、第1長さ面パネル1a及び第2長さ面パネル1bの下縁から延出する一対の底外フラップ5と、第1幅面パネル2a及び第2幅面パネル2bの下縁から延出する一対の底内フラップ6と、第1長さ面パネル1aの左右方向外側の側縁から延出する継代7とを備える。各パネル(第1長さ面パネル1a、第1幅面パネル2a、第2長さ面パネル1b、第2幅面パネル2b)間の境界線、各パネルと各フラップ(蓋外フラップ3、第1蓋内フラップ4a、第2蓋内フラップ4b、底外フラップ5、底内フラップ6)との間の境界線、及び第1長さ面パネル1aと継代7との間の境界線には、それぞれ折り曲げ容易線が形成されている。この折り曲げ容易線としては、例えばシートの内面を筋押しして形成された罫線が挙げられる。なお、本明細書において、「左右方向」とは、箱用シートを組み立ててなる箱体において想定される一般的な使用態様における水平方向を意味し、「下」とは、上記左右方向に対する下を意味する。
当該箱用シート10は、図2及び図3の箱体20に組み立てられる。箱体20は、A式の箱体である。当該箱用シート10を箱体20に組み立てる手順について説明する。まず、第1長さ面パネル1aをこの第1長さ面パネル1aに連接される第1幅面パネル2aの内面に折り重ね、第2幅面パネル2bをこの第2幅面パネル2bに連接される第2長さ面パネル1bの内面に折り重ね、継代7を折り重ねられた第2幅面パネル2bの内面に貼着する。次に、無端状に接続された第1長さ面パネル1a、第1幅面パネル2a、第2長さ面パネル1b及び第2幅面パネル2bを四角筒状に広げたうえで、一対の底内フラップ6を内側に折り曲げ、さらに一対の底外フラップ5を内側に折り曲げて先端縁同士を突き合せたうえで、先端縁同士の合わせ目に封函テープXを貼着し、箱体20の底部を組み立てる。続いて、組み立てられた底部上に所望の物品を配置した後、第1蓋内フラップ4a及び第2蓋内フラップ4bを内側に折り曲げ、さらに一対の蓋外フラップ3を内側に折り曲げて先端縁同士を突き合わせる。この際、第1蓋内フラップ4a及び第2蓋内フラップ4bと一対の蓋外フラップ3との対向面同士をホットメルト接着剤Y等によって接着し、箱体20の蓋部を組み立てる。これにより、図2及び図3の箱体20に組み立てられる。なお、箱体20の底部を組み立てるに当たっては、封函テープXに代えて、一対の底内フラップ6と一対の底外フラップ5との対向面同士をホットメルト接着剤等によって接着してもよい。
当該箱用シート10は、1枚のシートから形成されている。当該箱用シート10に用いられるシートとしては、当該箱用シート10を組み立ててなる箱体20の形状を維持できる程度の強度を有する限り特に限定されるものではなく、例えば段ボールシート、ボール紙等の紙製シート、合成樹脂製シート、紙製シートと合成樹脂製シートとの積層シート等が挙げられる。中でも、加工性、衝撃吸収性、取扱性、リサイクル性、経済性等の点から紙製シートが好ましく、段ボールシートが特に好ましい。当該箱用シート10を形成する段ボールとしては、原紙を波形状に形成した中芯をライナーに貼り合わせたものであって、例えば波形状に形成された中芯を1枚のライナーに貼り合わせた片面段ボールシート、片面段ボールシートの段頂にさらにライナーを貼り合わせた両面段ボールシート、両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂を貼り合わせた複両面段ボールシート、複両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂をさらに貼り合わせた複々両面段ボールシート等が挙げられる。これらの中でも、加工性、経済性、耐久性等の点から両面段ボールシートが好ましい。
(長さ面パネル)
第1長さ面パネル1a及び第2長さ面パネル1b(以下、第1長さ面パネル1aと第2長さ面パネル1bとをまとめて「長さ面パネル1a、1b」ともいう。)は、矩形状かつ略同一形状に形成されている。長さ面パネル1a、1bの左右方向長さは、第1幅面パネル2a及び第2幅面パネル2b(以下、第1幅面パネル2aと第2幅面パネル2bとをまとめて「幅面パネル2a、2b」ともいう。)の左右方向長さよりも大きい。
(幅面パネル)
幅面パネル2a、2bは、矩形状かつ略同一形状に形成されている。幅面パネル2a、2bの上下方向長さは長さ面パネル1a、1bの上下方向長さと等しい。
(蓋外フラップ)
一対の蓋外フラップ3は、矩形状かつ略同一形状に形成されている。蓋外フラップ3の幅は、長さ面パネル1a、1bの左右方向長さと略等しい。蓋外フラップ3の延出方向長さは、幅面パネル2a、2bの左右方向長さの略1/2である。
(蓋内フラップ)
第1蓋内フラップ4a及び第2蓋内フラップ4b(以下、第1蓋内フラップ4a及び第2蓋内フラップ4bをまとめて、「蓋内フラップ4a、4b」ともいう。)は、矩形状かつ略同一形状に形成されている。蓋内フラップ4a、4bの幅は、幅面パネル2a、2bの左右方向長さと略等しい。蓋内フラップ4a、4bの延出方向長さは、蓋外フラップ3の延出方向長さと等しい。つまり、第1蓋内フラップ4aの先端縁と第2蓋内フラップ4bの先端縁とは、箱体20に組み立てられた状態で離間して配置されるように構成されている。
上述のように、第1蓋内フラップ4aと第1幅面パネル2aとの間の境界線、及び第2蓋内フラップ4bと第2幅面パネル2bとの間の境界線には、折り曲げ容易線が設けられている。また、第2蓋内フラップ4bの基端縁には、第2蓋内フラップ4bを第2幅面パネル2bに対して切り離せるように、破断容易線14が設けられている。つまり、第2蓋内フラップ4bと第2幅面パネル2bとの間の境界線には、上記折り曲げ容易線と破断容易線14とが重なり合うように設けられている。この破断容易線14は、後述の開口形成部の一部を構成する。なお、当該箱用シート10において、第1蓋内フラップ4aと第1幅面パネル2aとの間の境界線には、破断容易線は設けられていない。
(開口形成部)
当該箱用シートは、箱体20に物品取り出し用の開口を形成するための開口形成部を備えている。以下、この開口形成部について説明する。
図1から図3に示すように、当該箱用シート10は、一対の蓋外フラップ3に、組立状態における第1蓋内フラップ4aの先端縁及び側縁に沿って延びる第1破断容易線11が設けられている。第1破断容易線11は、組立状態で一対の蓋外フラップ3に跨って延びている。第1破断容易線11は、第1蓋内フラップ4aの先端縁に沿って延びる第1部分11aと、この第1部分11aと垂直に延び、第1蓋内フラップ4aの側縁に沿って延びる第2部分11bとを有する。第2部分11bは、一対の蓋外フラップ3の基端縁に配置されている。第2部分11bは、一対の蓋外フラップ3の側縁に至っている。
当該箱用シート10は、第1幅面パネル2aに、組立状態で第1破断容易線11に連続するU字状の第2破断容易線12が設けられている。第2破断容易線12の両端部は、第1蓋内フラップ4aの両側縁の基端、又はこの基端の外側で第1幅面パネル2aの上縁に至っている。このように構成されることで、第2破断容易線12は、第1幅面パネル2aの一部を第1蓋内フラップ4aと一体的に取り除くことがきるように構成されている。
当該箱用シート10は、第1破断容易線11の、第1蓋内フラップ4aの先端縁に沿う部分に、破断開始用の手穴形成部15が設けられている。手穴形成部15は、第1破断容易線11の第1部分11aに設けられている。図3に示すように、手穴形成部15は、第1部分11aが部分的に第1蓋内フラップ4aから遠ざかる側に凸に湾曲することで画定される舌片によって構成されている。手穴形成部15(すなわち舌片)の基端縁には、手穴形成部15を折り曲げるための折り曲げ容易線16が設けられている。手穴形成部15は、一対の蓋外フラップ3に跨って形成されている。当該箱用シート10は、手穴形成部15を有することで、第1破断容易線11をより容易かつ確実に破断することができる。また、当該箱用シート10は、組立状態で一対の蓋外フラップ3と蓋内フラップ4a、4bとが接着されているので、手穴形成部15を一対の蓋外フラップ3に跨って形成しても、第1破断容易線11の破断の妨げとなり難い。手穴形成部15を一対の蓋外フラップ3に跨って形成することで、第1部分11aの中央に手穴形成部15を配置することができ、第1破断容易線11の破断をより容易に行うことができる。
当該箱用シート10は、一対の蓋外フラップ3に、第1破断容易線11に接続され、かつ第2蓋内フラップ4bが配置される側の側縁に至る第3破断容易線13が設けられている。このように構成されることで、当該箱用シート10は、第3破断容易線13を破断することで、箱体20の蓋部の開口面積を十分に大きくすることができる。
第3破断容易線13は、組立状態における第2蓋内フラップ4bの側縁に沿って延びている。このように構成されていることで、第1破断容易線11と接続されている側から第3破断容易線13を破断していき、第3破断容易線13の破断が終わった際に、この第3破断容易線13に連続して、第2蓋内フラップ4bの基端縁に設けられている上述の破断容易線14を破断することで、一対の蓋外フラップ3と第2蓋内フラップ4bとを同時に取り除くことができる。
第3破断容易線13は、一対の蓋外フラップ3の基端縁に配置されていることが好ましい。この構成によると、第3破断容易線13は、第1破断容易線11における第1部分11aと第2部分11bとの接点から、蓋外フラップ3の側縁に亘って直線状に延びることになる。このように構成されることで、当該箱用シート10は、第3破断容易線13の破断容易化を促進しつつ、箱体20の蓋部の開口面積をより大きくすることができる。
〔開口形成手順〕
図4から図7を参照して、箱体20における開口の形成手順を説明する。まず、図4に示すように、手穴形成部15を押し下げて手穴を形成し、この手穴に手を入れて、一対の蓋外フラップ3と第1蓋内フラップ4aとを一体的に把持する。そのうえで、第1破断容易線11を第1部分11a、第2部分11bの順で第1蓋内フラップ4aの基端側まで破断していく。このようにすることで、当該箱用シート10は、第1破断容易線11の破断によって、一対の蓋外フラップ3の一部と第1蓋内フラップ4aとを同時に取り除き、箱体20に物品取り出し用の開口を形成可能に構成される。当該箱用シート10は、一対の蓋外フラップ3の一部と第1蓋内フラップ4aとの積層体を作業者が把持して第1破断容易線11を破断する。この積層体は、一対の蓋外フラップ3と第1蓋内フラップ4aとが積層接着されることで剛性が高められているため、意図しない変形が抑制される。その結果、当該箱用シート10は、第1蓋内フラップ4aの先端縁及び側縁に沿って一対の蓋外フラップ3に設けられている第1破断容易線11を容易かつ確実に破断することができる。
次に、図5に示すように、一対の蓋外フラップ3と第1蓋内フラップ4aとを一体的に把持した状態で、第1破断容易線11に連続して、第2破断容易線12を破断していく。第2破断容易線12の上端部は、第1蓋内フラップ4aの側縁又はこの側縁の外側に位置しているので、当該箱用シート10によると、第1破断容易線11の破断と第2破断容易線12の破断とを容易に連続して行うことができる。このように、当該箱用シート10は、一対の蓋外フラップ3の破断部分と第1蓋内フラップ4aとを把持して第1破断容易線11に連続して第2破断容易線12を破断することで、箱体20の蓋部と第1幅面パネル2aとに跨る開口が形成されるように設けられている。このように構成されることで、当該箱用シート10は、開口面積を大きくして物品の取り出しの容易化を向上すると共に、箱体20に収容された物品の展示効果を高めることができる。
当該箱用シート10は、第1破断容易線11と第2破断容易線12とを破断した状態で、物品陳列用、或いは物品展示用の箱体として使用することもできる。一方で、当該箱用シート10は、必要に応じてさらに開口面積を大きくすることもできる。
開口面積を大きくするに際しては、図6に示すように、第1破断容易線11の破断によって形成された一対の蓋外フラップ3のエッジに手を掛けて、第3破断容易線13をこのエッジ側から破断していく。そして、第3破断容易線13の破断が終わると、この破断に連続して、第2蓋内フラップ4bの基端縁に設けられている破断容易線14を破断する。これにより、蓋部が全面的に解放された図7の箱体20が得られる。
(底外フラップ)
一対の底外フラップ5は、矩形状かつ略同一形状に形成されている。底外フラップ5の幅は、長さ面パネル1a、1bの左右方向長さと略等しい。底外フラップ5の延出方向長さは、幅面パネル2a、2bの左右方向長さの略1/2である。
(底内フラップ)
一対の底内フラップ6は、矩形状かつ略同一形状に形成されている。底内フラップ6の幅は、幅面パネル2a、2bの左右方向長さと略等しい。底内フラップ6の延出方向長さは、底外フラップ5の延出方向長さと等しい。
<利点>
当該箱用シート10は、第1蓋内フラップ4a及び第2蓋内フラップ4bの外面に一対の蓋外フラップ3を重ね合わせ、第1蓋内フラップ4a及び第2蓋内フラップ4bの外面と一対の蓋外フラップ3の内面とを接着剤で接着することで箱体20の蓋部を形成できる。当該箱用シート10は、一対の蓋外フラップ3に、組立状態における第1蓋内フラップ4aの先端縁及び側縁に沿って延びる第1破断容易線11が設けられており、この第1破断容易線11を破断することで、一対の蓋外フラップ3の一部と、第1蓋内フラップ4aとを同時に取り除くことができきる。当該箱用シート10は、第1破断容易線11が第1蓋内フラップ4aの先端縁及び側縁に沿って延びているので、この第1破断容易線11を容易かつ確実に破断することができる。従って、当該箱用シート10は、箱体20に物品取り出し用の開口を容易かつ確実に形成することができる。
[第二実施形態]
<箱用シート>
図8の箱用シート30は、組立状態で対向する第1長さ面パネル31a及び第2長さ面パネル31b、並びに第1幅面パネル32a及び第2幅面パネル32bと、第1長さ面パネル31a及び第2長さ面パネル31bの上縁から延出する一対の蓋外フラップ33と、第1幅面パネル32aの上縁から延出する第1蓋内フラップ34aと、第2幅面パネル32bの上縁から延出する第2蓋内フラップ34bとを備える。第1長さ面パネル31a、第1幅面パネル32a、第2長さ面パネル31b及び第2幅面パネル32bは、左右方向の一方側から他方側にこの順で連接されている。また、当該箱用シート30は、第1長さ面パネル31a及び第2長さ面パネル31bの下縁から延出する一対の底外フラップ35と、第1幅面パネル32a及び第2幅面パネル32bの下縁から延出する一対の底内フラップ36と、第1長さ面パネル31aの左右方向外側の側縁から延出する継代37とを備える。
図9に示すように、当該箱用シート30は、箱体40に組み立てられる。当該箱用シート30は、一対の蓋外フラップ33に、組立状態における第1蓋内フラップ34aの先端縁及び側面に沿って延びる第1破断容易線41が設けられている。第1蓋内フラップ34aの基端縁には、第1蓋内フラップ34aを第1幅面パネル32aに対して切り離せるように、破断容易線44が設けられている。当該箱用シート30は、第1破断容易線41の破断によって、一対の蓋外フラップ33の一部と第1蓋内フラップ34aとを同時に取り除き、箱体40に物品取り出し用の開口を形成可能に構成されている。より詳しくは、当該箱用シート30は、第1破断容易線41を破断し、さらに連続して破断容易線44を破断することで、箱体40の蓋部の一部に物品取り出し用の開口を形成可能に構成されている。
当該箱用シート30は、第1幅面パネル32aに第2破断容易線が設けられていない。また、当該箱用シート30は、手穴形成部45が、一方の蓋外フラップ33に含まれるように設けられている。当該箱用シート30におけるその他の構成は、図1の箱用シート10と同様とすることができる。
<利点>
当該箱用シート30は、箱体40に物品取り出し用の開口を容易かつ確実に形成することができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本考案の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本考案の範囲に属するものと解釈されるべきである。
当該箱用シートは、上述の手穴形成部を有しない構成とすることも可能である。また、当該箱用シートが上記手穴形成部を有する場合でも、この手穴形成部の具体的な配置や形状は限定されるものではない。例えば図10に示すように、当該箱用シートは、第1蓋内フラップ54aの先端縁に凹部が設けられており、手穴形成部55がこの凹部に配置された構成とすることもできる。この構成によると、組立状態で第1蓋内フラップ54aの先端縁と第2蓋内フラップ54bの先端縁との間隔が小さい場合でも、手穴形成部55の形成が容易となる。その結果、図10に示すような平面視形状が正方形に近いような箱体50についても、第1破断容易線51を容易に破断することができる。
上記一対の蓋外フラップには、上述の第3破断容易線は設けられていなくてもよい。当該箱用シートは、箱体の蓋部全体を開放する必要がない場合には、上記第3破断容易線を設けることを要しない。
当該箱用シートにおいて、箱体の底部を組み立てるための構成は、特に限定されるものではない。当該箱用シートは、いわゆるワンタッチタイプ、アメリカンロックタイプ等の底部を形成するものであってもよい。
以上のように、本考案の一態様に係る箱用シートは、箱体に物品取り出し用の開口を容易かつ確実に形成するのに適している。
1a、31a 第1長さ面パネル
1b、31b 第2長さ面パネル
2a、32a 第1幅面パネル
2b、32b 第2幅面パネル
3、33 蓋外フラップ
4a、34a、54a 第1蓋内フラップ
4b、34b、54b 第2蓋内フラップ
5、35 底外フラップ
6、36 底内フラップ
7、37 継代
10、30 箱用シート
11、41、51 第1破断容易線
11a 第1部分
11b 第2部分
12 第2破断容易線
13 第3破断容易線
14、44 破断容易線
15、45、55 手穴形成部
16 折り曲げ容易線
20、40、50 箱体
X 封函テープ
Y ホットメルト接着剤

Claims (5)

  1. 組立状態で対向する第1長さ面パネル及び第2長さ面パネル、並びに第1幅面パネル及び第2幅面パネルと、
    上記第1長さ面パネル及び上記第2長さ面パネルの上縁から延出する一対の蓋外フラップと、
    上記第1幅面パネルの上縁から延出する第1蓋内フラップと、
    上記第2幅面パネルの上縁から延出する第2蓋内フラップと
    を備え、箱体に組み立てられる箱用シートであって、
    上記一対の蓋外フラップに、組立状態における上記第1蓋内フラップの先端縁及び側縁に沿って延びる第1破断容易線が設けられており、
    上記第1破断容易線の破断によって、上記一対の蓋外フラップの一部と上記第1蓋内フラップとを同時に取り除き、箱体に物品取り出し用の開口を形成可能に構成されている箱用シート。
  2. 上記第1幅面パネルに、組立状態で上記第1破断容易線に連続するU字状の第2破断容易線が設けられており、
    上記一対の蓋外フラップの破断部分と上記第1蓋内フラップとを把持して上記第1破断容易線に連続して上記第2破断容易線を破断することで、上記第1幅面パネルに跨る上記開口が形成される請求項1に記載の箱用シート。
  3. 上記第1破断容易線の、上記第1蓋内フラップの先端縁に沿う部分に、破断開始用の手穴形成部が設けられている請求項1又は請求項2に記載の箱用シート。
  4. 上記一対の蓋外フラップに、上記第1破断容易線に接続され、かつ上記第2蓋内フラップが配置される側の側縁に至る第3破断容易線が設けられている請求項1、請求項2又は請求項3に記載の箱用シート。
  5. 上記第3破断容易線が、上記一対の蓋外フラップの基端縁に配置されている請求項4に記載の箱用シート。
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