JP3209184U - 箱用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストの増加を抑えることができると共に分離作業性に優れる箱用シートを提供する。【解決手段】箱用シートは、一方側から他方側に順に連接され、組立時に四角筒状部を構成する第1パネル1、第2パネル2、第3パネル3及び第4パネル4と、第1パネル及び第3パネルの対向する一対の端縁から延出し、組立状態で先端同士が突き合わされ、四角筒状部の端部開口を封止する二対の第1フラップ5a,5bと、第2パネル及び第4パネルの対向する端縁から延出し、組立状態で第1フラップに貼着され、先端同士が間隔を開けて配される二対の第2フラップ6a,6bとを備え、第1パネル及び第3パネルと二対の第1フラップとの連接部における組立状態で二対の第2フラップと重ならない領域に開口8a,8bが形成され、開口から二対の第1フラップの組立状態で二対の第2フラップと重ならない領域の先端に亘って第1破断容易線9a、9bが形成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、箱用シートに関する。
一方側から他方側に順に連接される第1パネル乃至第4パネルを四角筒状に接続し、第1パネル及び第3パネルの対向する端縁から延出する各一対の内フラップを内側に折り曲げてこれらの内フラップの先端同士を突き合わせたうえ、第2パネル及び第4パネルの対向する端縁から延出する各一対の外フラップを内側に折り曲げ、内フラップの外側に貼着することで箱型に組み立てられるラップラウンド式ケースが知られている。
このラップラウンド式ケースとしては、内容物を展示できるよう、側壁を上下に分離可能な構成を有するものも存在している(特開2007−153391号公報参照)。
上記公報に記載の包装箱は、側壁から内フラップにかけて左右方向に樹脂テープが設けられている。この包装箱は、樹脂テープの破断開始位置にこの樹脂テープと交差する切断線が形成されている。この包装箱は、この切断線を破断して樹脂テープを端部から引っ張ることで側壁を上下に分離することができる。
特開2007−153391号公報
しかしながら、上記公報に記載の包装箱は、段ボールシートに樹脂テープを貼着する必要があるため製造コストが高くなる。また、この包装箱は、側壁を分離するためには、切断線を破断して樹脂テープの端部を把持したうえ、この樹脂テープを引っ張ることが必要であるため、分離作業を効率的に行い難い。
本考案は、このような不都合に鑑みてなされたものであり、製造コストの増加を抑えることができると共に、分離作業性に優れる箱用シートを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた本考案に係る箱用シートは、一方側から他方側に順に連接され、組立時に四角筒状部を構成する第1パネル、第2パネル、第3パネル及び第4パネルと、上記第1パネル及び第3パネルの対向する一対の端縁から延出し、組立状態で先端同士が突き合わされ、四角筒状部の端部開口を封止する二対の第1フラップと、上記第2パネル及び第4パネルの対向する端縁から延出し、組立状態で上記第1フラップに貼着され、先端同士が間隔を開けて配される二対の第2フラップとを備え、箱型に組み立て可能な箱用シートであって、上記第1パネル及び第3パネルと二対の第1フラップとの連接部における組立状態で上記二対の第2フラップと重ならない領域に開口が形成され、上記開口から二対の第1フラップの組立状態で上記二対の第2フラップと重ならない領域の先端に亘って第1破断容易線が形成されている。
当該箱用シートは、第1パネル及び第3パネルと二対の第1フラップとの連接部における組立状態で上記二対の第2フラップと重ならない領域に開口が形成され、上記開口から二対の第1フラップの組立状態で上記二対の第2フラップと重ならない領域の先端に亘って第1破断容易線が形成されているので分離作業性に優れる。具体的には、当該箱用シートは、箱に組み立てられた状態で、第1パネルと一方の第1フラップとの連接部に形成される開口、及び第3パネルと上記一方の第1フラップと突き合わされる第1フラップとの連接部に形成される開口に人差し指を係止した状態で、これらの第1フラップに形成される第1破断容易線の先端部分を親指で押し込むことでこれらの第1破断容易線を容易に破断することができる。また、当該箱用シートは、第1破断容易線の押し込みに基づいてこの第1破断容易線を破断することができ、この第1破断容易線を樹脂テープによって形成することを要しない。そのため、当該箱用シートは、製造コストを抑えることができる。
上記第1破断容易線が蛇行しているとよい。このように、上記第1破断容易線が蛇行していることによって、第1破断容易線が製函時に意図せず破断することを抑制することができる。
上記第1パネルと一対の第1フラップとの連接部に形成される一対の開口間、及び上記第3パネルと一対の第1フラップとの連接部に形成される一対の開口間を結ぶ一対の第2破断容易線が形成されているとよい。このように、上記第1パネルと一対の第1フラップとの連接部に形成される一対の開口間、及び上記第3パネルと一対の第1フラップとの連接部に形成される一対の開口間を結ぶ一対の第2破断容易線が形成されていることによって、上記第1破断容易線に加え、一対の第2破断容易線を破断することで、当該箱用シートから組み立てられる箱を容易に2つに分離するこことができる。
上記一対の第2破断容易線が波状に形成されるミシン目であるとよい。このように、上記一対の第2破断容易線が波状に形成されるミシン目であることによって、一対の第2破断容易線が製函時に意図せず折れ曲がることを抑制することができる。
上記波の一方側の突出部分に継ぎ目が配されているとよい。このように、上記波の一方側の突出部分に継ぎ目が配されていることによって、この継ぎ目部分を押し込むことで、この押し込み部分を基端として第2破断容易線を容易に破断することができる。なお、本考案において、「継ぎ目」とは、ミシン目の非切断部分をいう。
以上説明したように、本考案に係る箱用シートは、製造コストの増加を抑えることができると共に、分離作業性に優れる。
本考案の一実施形態に係る箱用シートを示す模式的平面図である。 図1の箱用シートを組み立ててなる箱を示す模式的斜視図である。 図2の箱の第1破断容易線の破断手順を示す模式図である。 図2の箱の分離状態を示す模式的斜視図である。 図2の箱の第2破断容易線の破断手順を示す模式図である。 図1の箱用シートとは異なる形態に係る箱用シートを示す模式的平面図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
[箱用シート]
図1の箱用シートは1枚のシートからなる。当該箱用シートは、箱型に組み立て可能に構成されている。当該箱用シートは、一方側から他方側に順に連接され、組立時に四角筒状部を構成する第1パネル1、第2パネル2、第3パネル3及び第4パネル4と、第1パネル1及び第3パネル3の対向する一対の端縁(第1パネル1乃至第4パネル4の連接方向と平行な端縁)から延出し、組立状態で先端同士が突き合わされ、四角筒状部の端部開口を封止する二対の第1フラップ5a,5bと、第2パネル2及び第4パネル4の対向する端縁(第1パネル1乃至第4パネル4の連接方向と平行な端縁)から延出し、組立状態で第1フラップ5a,5bに貼着され、先端同士が間隔を開けて配される二対の第2フラップ6a,6bとを備える。また、当該箱用シートは、第4パネル4の第3パネル3との連接側と反対側の端縁に連接される糊代部7を備える。なお、図1において、太い実線は箱用シートを切断して形成されるエッジを示し、細い実線は箱用シートの表面に筋押しして形成される罫線を示す。
当該箱用シートは、一般的なラップラウンド式の箱と同様に組み立てられる。具体的には、まず、収容される物品を第2パネル2の上に置き、第1パネル1及び第3パネル3を第2パネル2との連接部を支点として立ち上げる。次に、第4パネル4を物品の上側を覆うように第2パネル2と平行になるように折り曲げる。続いて、糊代部7を内側に折り曲げ、第1パネル1の上縁部に貼着する。さらに、二対の第1フラップ(内フラップ)5a,5bを内側に略90°折り曲げ、この二対の第1フラップ5a,5bの外面に重なるように二対の第2フラップ6a,6bを内側に折り曲げ、これらの第2フラップ6a,6bを第1フラップ5a,5bの外面に貼着する。これにより、図2に示す箱11が組み立てられる。なお、当該箱用シートの組み立ては、一般的なラップラウンド式の箱の組立装置を用いて行うことができる。
当該箱用シートに用いられるシートとしては、当該箱用シートを組み立ててなる箱11の形状を維持できる程度の強度を有している限り特に限定されるものではなく、例えば段ボールシート、厚紙等の紙製シート、合成樹脂製シート、紙製シートと合成樹脂製シートとの積層シート等が挙げられる。中でも、加工性、衝撃吸収性、取扱性、リサイクル性、経済性等の点から紙製のシートが好ましく、段ボールシートが特に好ましい。当該箱用シートを形成する段ボールとしては、原紙を波形状に形成した中芯をライナーに貼り合わせたものであって、例えば波形状に形成された中芯を1枚のライナーに貼り合わせた片面段ボールシート、片面段ボールシートの段頂にさらにライナーを貼り合わせた両面段ボールシート、両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂を貼り合わせた複両面段ボールシート、複両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂をさらに貼り合わせた複々両面段ボールシート等が挙げられる。これらの中でも、加工性、経済性、耐久性等の点から両面段ボールシートが好ましい。
当該箱用シートは、第1パネル1及び第3パネル3と二対の第1フラップ5a,5bとの連接部における組立状態で二対の第2フラップ6a,6bと重ならない領域に開口8a,8bが形成されている。一対の開口8aは、第1パネル1と一対の第1フラップ5aとに跨って形成されており、他対の開口8bは、第3パネル3と一対の第1フラップ5bとに跨って形成されている。また、当該箱用シートは、二対の第1フラップ5a,5bの組立状態で二対の第2フラップ6a,6bと重ならない領域に第1破断容易線9a,9bが形成されている。第1破断容易線9a,9bは、開口8a,8bから第1フラップ5a,5bの先端に亘って延在している。
当該箱用シートは、開口8a,8bから二対の第1フラップ5a,5bの組立状態で二対の第2フラップ6a,6bと重ならない領域の先端に亘って第1破断容易線9a,9bが形成されていることで、これらの第1破断容易線9a,9bを容易かつ確実に破断することができる。具体的には、図3に示すように、当該箱用シートを組み立ててなる箱11において、作業者は第1フラップ5a及び第2フラップ6a,6bが貼着されることで形成される一方の側面の両端に設けられる開口8a,8bに人差し指を挿入して係止した状態で、第1破断容易線9a,9bの先端部(第1フラップ5a,5bの先端部に位置する部分)を親指で押圧することで、第1破断容易線9a,9bの先端部を容易に破断することができる。また、この押圧部分から親指を左右方向外側に広げていくことで第1破断容易線9a,9b全体を破断することができる。
開口8a,8bの形状としては、特に限定されるものではなく、円形、楕円形、多角形等が挙げられる。中でも、作業者が指を挿入しやすく、また指を係止した状態で指に負担がかかりにくい円形又は楕円形が好ましい。
開口8a,8bの平均径の下限としては、2cmが好ましく、2.5cmがより好ましい。一方、上記平均径の上限としては、4cmが好ましく、3.5cmがより好ましい。上記平均径が上記下限に満たないと、開口8a,8bに指を挿入し難くなるおそれがある。逆に、上記平均径が上記上限を超えると、開口8a,8bが不要に大きくなり当該箱用シートを組み立ててなる箱11の強度が低下するおそれがある。
箱11の1つの側面に形成される第1破断容易線9a,9bは、先端同士が突き合わされている。また、これらの第1フラップ5a,5bは、この突き合わせ位置から左右方向に対称に形成されている。
第1破断容易線9a,9bは、直線状に形成されてもよいが、蛇行していることが好ましい。第1破断容易線9a,9bが直線状に形成されていると、第1破断容易線9a,9bの伸長方向に沿う方向の剪断強度が低くなり、当該箱用シートを箱11に組み立てる際(例えば第1フラップ5a,5bを第1パネル1及び第3パネル3に対して折り曲げる際)に第1破断容易線9a,9bが意図せず破断するおそれがある。これに対し、第1破断容易線9a,9bが蛇行していることで、第1破断容易線9a,9bが製函時に意図せず破断することを抑制することができる。
第1破断容易線9a,9bは、組立状態で上側に凸となるよう弓なりに形成されていることが好ましい。このように、第1破断容易線9a,9bが組立状態で上側に凸となるよう弓なりに形成されていることによって、開函時に先端側から基端側に親指で押圧していくことで第1破断容易線9a,9b全体を破断しやすい。
第1破断容易線9a,9bは、複数のスリット及び継ぎ目が交互に連続するミシン目であることが好ましい。またこの場合、第1破断容易線9a,9bの伸長方向中央部分には比較的長いスリットが形成されていてもよい。当該箱用シートは、第1破断容易線9a,9bの伸長方向中央部分に比較的長いスリットが形成されている場合、第1破断容易線9a,9bの先端部を破断することで、第1破断容易線9a,9bを全体に亘りよりスムーズに破断することができる。
当該箱用シートの組立状態において上下に対向する第2フラップ6a,6bの平均間隔としては、第2フラップ6a,6b間に容易に親指を押圧することができる程度であればよく、例えば2cm以上5cm以下とすることができる。
第1パネル1乃至第4パネル4は各々略矩形状に形成されている。第1パネル1及び第3パネル3は略同形状に形成されている。また、第2パネル2及び第4パネル4は略同形状に形成されている。第1パネル1乃至第4パネル4は、それぞれ連接方向長さに対して、この連接方向と直交する方向の長さ(以下、「幅方向長さ」ともいう)が大きい。第1パネル1乃至第4パネル4の連接方向長さとしては、収容する物品の個数、サイズ等に合わせて適宜設定可能であるが、例えば10cm以上50cm以下程度とすることができる。また、第1パネル1乃至第4パネル4の幅方向長さとしては、収容する物品の個数、サイズ等に合わせて適宜設定可能であるが、例えば15cm以上60cm以下程度とすることができる。
第1パネル1には、一対の第1フラップ5aとの連接部に形成される一対の開口8a間を結ぶ第2破断容易線10aが形成されている。また、第3パネル3には、一対の第1フラップ5bとの連接部に形成される一対の開口8b間を結ぶ第2破断容易線10bが形成されている。当該箱用シートは、一対の第2破断容易線10a,10bを有することで、上述の第1破断容易線9a,9bと共に第2破断容易線10a,10bを破断することで、図4に示すように、箱11を容易に2つに分離することができる。
一対の第2破断容易線10a,10bは、複数のスリット及び継ぎ目が交互に連続するミシン目であることが好ましい。また、一対の第2破断容易線10a,10bは、直線状に形成されてもよいが、波状に形成されていることが好ましい。第2破断容易線10a,10bが直線状に形成されていると、第2パネル2に対して第1パネル1及び第3パネル3を立ち上げる際に一対の第2破断容易線10a,10bが折れ曲がり強度が低下するおそれがある。また最悪の場合、製函不良で組立装置が停止するおそれがある。これに対し、一対の第2破断容易線10a,10bが波状に形成されるミシン目であることによって、一対の第2破断容易線10a,10bが製函時に意図せず折れ曲がることを抑制することができる。
一対の第2破断容易線10a,10bは、波の一方側の突出部分に継ぎ目が配されていることが好ましい。このように、上記波の一方側の突出部分に継ぎ目が配されていることで、図5に示すように、この継ぎ目を押し込み破断することで、この押し込み部分を基端としてこの押し込み部分から左右方向外側かつこの突出部分の突出方向と反対側に延びる領域を容易に破断することができる。なお、この継ぎ目の押し込みは、作業者の人差し指を開口8a,8bに係止した状態で行ってもよい。
上記継ぎ目は、一対の第2破断容易線10a,10bにおける組立状態で上方に突出する側に配されていることが好ましい。このように、上記継ぎ目が組立状態で上方に突出する側に配されていることによって、この継ぎ目をより容易に押し込むことができる。
また、上記継ぎ目の左右に隣接するスリットは、上記継ぎ目側の端部が左右方向に延び、かつ上記継ぎ目と反対側の端部が上記突出部分の突出方向と反対側に湾曲していることが好ましい。これにより、上記継ぎ目の破断を容易に行うことができると共に、この継ぎ目の破断により上記押し込み部分から左右方向外側かつ上記突出部分の突出方向と反対側に延びる領域をさらに容易に破断することができる。
上記波の隣接する突出部分の間隔の下限としては、3cmが好ましく、5cmがより好ましい。一方、上記間隔の上限としては、10cmが好ましく、8cmがより好ましい。上記間隔が上記下限に満たないと、上記突出部分の数が不要に多くなり、第2破断容易線10a,10bの破断作業の容易化を十分に促進することができないおそれがある。逆に、上記間隔が上記上限を超えると、上記継ぎ目の押し込みによってこの押し込み部分から左右方向外側かつ上記突出部分の突出方向と反対側に延びる領域を破断することが容易でなくなるおそれがある。これに対し、上記間隔が上記範囲内である場合、例えば箱11に複数のボトルが収容される場合、これらのボトル間の領域に上記突出部分を配することが容易となり、この突出部分を押し込みやすい。
上記突出部分及びこの突出部分の反対側に突出する部分の上下方向距離の下限としては、5mmが好ましく、10mmがより好ましい。一方、上記上下方向距離の上限としては、30mmが好ましく、20mmがより好ましい。上記上下方向距離が上記下限に満たないと、第2破断容易線10a,10bが意図せず破断するおそれが高くなる。逆に、上記上下方向距離が上記上限を超えると、上記継ぎ目の押し込みによってこの押し込み部分から左右方向外側かつ上記突出部分の突出方向と反対側に延びる領域を破断することが容易でなくなるおそれがある。
<利点>
当該箱用シートは、第1パネル1及び第3パネル3と二対の第1フラップ5a,5bとの連接部における組立状態で二対の第2フラップ6a,6bと重ならない領域に開口8a,8bが形成され、開口8a,8bから二対の第1フラップ5a,5bの組立状態で二対の第2フラップ6a,6bと重ならない領域の先端に亘って第1破断容易線9a,9bが形成されているので分離作業性に優れる。また、当該箱用シートは、第1破断容易線9a,9bの押し込みに基づいてこの第1破断容易線9a,9bを破断することができ、この第1破断容易線9a,9bを樹脂テープによって形成することを要しない。そのため、当該箱用シートは、製造コストを抑えることができる。
[第二実施形態]
[箱用シート]
図6の箱用シートは1枚のシートからなる。当該箱用シートは、箱型に組み立て可能に構成されている。当該箱用シートは、一方側から他方側に順に連接され、組立時に四角筒状部を構成する第1パネル21、第2パネル22、第3パネル23及び第4パネル24と、第1パネル21及び第3パネル23の対向する一対の端縁(第1パネル21乃至第4パネル24の連接方向と平行な端縁)から延出し、組立状態で先端同士が突き合わされ、四角筒状部の端部開口を封止する二対の第1フラップ25a,25bと、第2パネル22及び第4パネル24の対向する端縁(第1パネル21乃至第4パネル24の連接方向と平行な端縁)から延出し、組立状態で第1フラップ25a,25bに貼着され、先端同士が間隔を開けて配される二対の第2フラップ26a,26bとを備える。また、当該箱用シートは、第4パネル24の第3パネル23との連接側と反対側の端縁に連接される糊代部27を備える。なお、図6において、太い実線は箱用シートを切断して形成されるエッジを示し、細い実線は箱用シートの表面に筋押しして形成される罫線を示す。
当該箱用シートは、第1パネル21及び第3パネル23と二対の第1フラップ25a,25bとの連接部における組立状態で二対の第2フラップ26a,26bと重ならない領域に、開口を形成するための第3破断容易線28a,28bを有する。つまり、当該箱用シートは、各第3破断容易線28a,28bを破断することで形成される二対の開口を有する。一対の第3破断容易線28aの破断によって形成される一対の開口は、第1パネル21と一対の第1フラップ25aとに跨って形成され、他対の第3破断容易線28bの破断によって形成される他対の開口は、第3パネル23と一対の第1フラップ25bとに跨って形成される。また、当該箱用シートは、二対の第1フラップ25a,25bの組立状態で二対の第2フラップ26a,26bと重ならない領域に第1破断容易線29a,29bが形成されている。第1破断容易線29a,29bは、上記開口から第1フラップ25a,25bの先端に亘って延在している。第1パネル21には、一対の第1フラップ25aとの連接部に形成される一対の開口間を結ぶ第2破断容易線30aが形成されている。また、第3パネル23には、一対の第1フラップ25bとの連接部に形成される他対の開口間を結ぶ第2破断容易線30bが形成されている。当該箱用シートは、上記二対の開口が第3破断容易線28a,28bの破断によって形成される以外、図1の箱用シートと概略同様に形成されている。
<利点>
当該箱用シートは、図1の箱用シートと同様、製造コストの増加を抑えることができると共に、分離作業性に優れる。
[その他の実施形態]
なお、本考案に係る箱用シートは、上記態様の他、種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。例えば、当該箱用シートは、第1パネルと一対の第1フラップとの連接部に形成される一対の開口間、及び第3パネルと一対の第1フラップとの連接部に形成される一対の開口間を結ぶ一対の第2破断容易線を有しなくてもよい。当該箱用シートは、例えば第1フラップ及び第2フラップによって組み立てられる側壁のみを分離可能に構成されてもよい。
以上のように、本考案の箱用シートは、製造コストの増加を抑えることができると共に分離作業性に優れるので、物品の保管、運搬等に用いられると共に、この物品を展示可能な箱用シートとして適している。
1,21 第1パネル
2,22 第2パネル
3,23 第3パネル
4,24 第4パネル
5a,5b,25a,25b 第1フラップ
6a,6b,26a,26b 第2フラップ
7,27 糊代部
8a,8b 開口
9a,9b,29a,29b 第1破断容易線
10a,10b,30a,30b 第2破断容易線
11 箱
28a,28b 第3破断容易線

Claims (5)

  1. 一方側から他方側に順に連接され、組立時に四角筒状部を構成する第1パネル、第2パネル、第3パネル及び第4パネルと、
    上記第1パネル及び第3パネルの対向する一対の端縁から延出し、組立状態で先端同士が突き合わされ、四角筒状部の端部開口を封止する二対の第1フラップと、
    上記第2パネル及び第4パネルの対向する端縁から延出し、組立状態で上記第1フラップに貼着され、先端同士が間隔を開けて配される二対の第2フラップと
    を備え、箱型に組み立て可能な箱用シートであって、
    上記第1パネル及び第3パネルと二対の第1フラップとの連接部における組立状態で上記二対の第2フラップと重ならない領域に開口が形成され、
    上記開口から二対の第1フラップの組立状態で上記二対の第2フラップと重ならない領域の先端に亘って第1破断容易線が形成されている箱用シート。
  2. 上記第1破断容易線が蛇行している請求項1に記載の箱用シート。
  3. 上記第1パネルと一対の第1フラップとの連接部に形成される一対の開口間、及び上記第3パネルと一対の第1フラップとの連接部に形成される一対の開口間を結ぶ一対の第2破断容易線が形成されている請求項1又は請求項2に記載の箱用シート。
  4. 上記一対の第2破断容易線が波状に形成されるミシン目である請求項1、請求項2又は請求項3に記載の箱用シート。
  5. 上記波の一方側の突出部分に継ぎ目が配されている請求項4に記載の箱用シート。
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