JP3176824U - 包装箱 - Google Patents

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勝彦 寺岡
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Abstract

【課題】粘着テープ等の封止部材を用いることなく蓋となる部分を固定することができ、かつ十分な強度を有する包装箱の提供を目的とするものである。
【解決手段】本考案は、前壁2及び後壁3の各上縁から延出する一対の外板5、及び各側壁4の各上縁から延出する一対の側板6を備え、隣接する上記外板5と側板6とが連結しており、上記一対の側板6が、後縁24と各側縁25との二等分線上に対称に形成され、一端を後縁24両端に、他端を側板内に有する折目線10、上記各折目線10の他端から延出方向にそれぞれ形成される第一切込線11、及び上記第一切込線11間に形成される差込片12を備え、上記一対の側壁4が、上記差込片12を差込可能に形成される差込部14を備える包装箱1である。
【選択図】図1

Description

本考案は、包装箱に関する。
従来、段ボール箱等の包装箱は、食料品、菓子等の商品の梱包、出荷、輸送から陳列までの間、複数の商品をまとめて収容する収容容器、家電製品等の商品を販売する際の包装容器、あるいは工場や引っ越し作業の際に一時的に物品を収容する収容容器などとして用いられている。従来の一般的な段ボール箱は、4つの側壁を有する四角筒状部と、上記各側壁の各上縁から延出する4つの上側フラップと、上記各側壁の各下縁から延出する4つの下側フラップとを備えている。このような段ボール箱は、上記上側及び下側内フラップを四角筒状部の内側に直角に折り込み、上側及び下側外フラップを四角筒状部の内側に直角に折り込み、各内フラップの外側に各外フラップが重ねられた状態で封緘されることで直方体状を形成するように構成されている。この際、下側の内フラップ及び外フラップが段ボール箱の底板を形成し、上側の内フラップ及び外フラップが段ボール箱の蓋を形成することとなる。
このような通常の段ボール箱は、上述のように折り込んだ状態において、上側の上フラップ同士を粘着テープ等で封止することによって蓋を形成し、固定することとなる。従って、段ボール箱の組み立てや解体の際には、粘着テープ等を貼ったり、又は剥がしたりする必要が生じる。このような中、粘着テープ等の封止部材を用いることなく、蓋や底板を固定することができる新たな段ボール箱が提案されている(特開2009−96540号公報、及び特開2004−155438号公報参照)。これらの段ボール箱は、いずれもフラップ先端に設けられた差込片を、他のフラップの差込口等に差し込むことにより固定する構造を有するものである。しかしながら、これらの段ボール箱は、上記差込口が蓋又は底板部分に形成されるため、形成される蓋や底板の強度等が十分ではない。
特開2009−96540号公報 特開2004−155438号公報
本考案はこれらの事情に鑑みてなされたものであり、粘着テープ等の封止部材を用いることなく蓋となる部分を固定することができ、かつ十分な強度を有する包装箱の提供を目的とするものである。
上記課題を解決するためになされた考案は、
対向する前壁及び後壁並びに対向する左右一対の側壁を有する四角筒状部、
上記前壁及び後壁の各上縁から延出する一対の外板、及び
上記各側壁の各上縁から延出する一対の側板
を備え、
隣接する上記外板と側板とが連結しており、
上記各側板が、
後縁と各側縁との二等分線上に対称に形成され、一端を後縁両端に、他端を側板内に有する一対の折目線、
上記各折目線の他端から延出方向にそれぞれ形成される一対の第一切込線、及び
上記一対の第一切込線間に形成される差込片
を備え、
上記各側壁が、上記差込片を差込可能に形成される差込部を備える包装箱である。
当該包装箱は、各側板の先端部分に形成される差込片を側壁の差込部に差し込むことで、一対の外板により蓋部分が形成され、かつこの形状を固定することができる。また、当該包装箱は、このように差込部が側壁に形成されていることから、十分な強度を有する。
上記各外板の延出方向長さが、側壁の幅の半分より大きいとよい。このようにすることで、組み立てた際に外板の先端同士が重なり合うため、強度がより高まると共に、包装箱の気密性等を高めることができる。
上記差込部が、底辺が水平に形成される上方開口コの字状の第一切込部と、この第一切込部の両側辺から外側方向に水平に形成される一対の第二切込部とを備え、
上記差込片の幅が、第一切込部の底辺の長さより大きく、第二切込部の先端間の距離以下であることが好ましい。
上記差込部をこのような形状とすることで、差込片を差し込みやすくし、かつ差し込んだ後の固定性(抜けにくさ)を高めることができる。
上記前壁又は後壁と各外板との連結部分両端にそれぞれ形成される第二切込線を有し、
各第二切込線の長さが5mm以上3cm以下であることが好ましい。
このような第二切込線を設けることで、蓋部分を形成する際に外板及び側板が折れ曲げやすくなり、作業性等を高めることができる。
上記前壁及び後壁の各下縁から延出する一対の下側外フラップ、及び
上記各側壁の各下縁から延出する一対の下側内フラップ
を備え、
上記一対の下側外フラップが、前壁及び後壁の各下端から延出する矩形状の下側外フラップ本体と、この下側外フラップ本体の延出方向先端から延出し、互いに係合しあう係合構造とを有し、
上記係合構造が、係合対を構成するように各下側外フラップの対向する位置に設けられる底用差込片と支持部とが交互に並ぶ構造からなり、
上記各下側外フラップが、延出方向後端側の両頂点から中央側に傾斜する斜線の少なくとも一部に設けられる弱化線をさらに有することが好ましい。
下側外フラップがこのような形状からなることで、底部分も粘着テープ等を用いることなく固定することができる。
以上説明したように本考案の包装箱によれば、粘着テープ等の封止部材を用いることなく蓋となる部分を固定することができ、かつ十分な強度を有する。従って、当該包装箱は、繰り返しの使用等を容易にし、通い箱や引っ越しの際の包装箱等に好適に用いることができる。
本考案の一実施形態に係る包装箱を示す展開図 図1の包装箱の組み立て途中の状態を示す斜視図 図1の包装箱の拡大図 図1の包装箱を組み立てた状態を示す斜視図 図1の包装箱を組み立てた状態を示す底面図
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の包装箱の実施の形態を詳説する。
図1及び図2の包装箱1は、対向する前壁2及び後壁3並びに対向する左右一対の側壁4を有する四角筒状部と、上記前壁2及び後壁3の各上縁から延出する一対の外板5と、上記各側壁4の各上縁から延出する一対の側板6と、前壁2及び後壁3の各下縁から延出する一対の下側外フラップ7と、各側壁4の各下端縁から延出する一対の下側内フラップ8とを備えている。
この包装箱1は、封緘状態で直方体形状に形成される。また、包装箱1は、略均一な厚さの一枚のシート材を用いて形成される。当該包装箱1のサイズとしては特に限定されず内容物である商品の大きさ等を考慮して適宜設定される。例えば、包装箱1のサイズは、前壁2及び後壁3の幅40cm、側壁4及び5の幅30cm、これらの壁の高さ30cm程度である。なお、図1の展開図中の細線は組み立ての際の折目線を示しており、これらの折目線には折り曲げを容易にするための罫線加工が施されていることが好ましい。
当該包装箱1に用いられるシート材としては、箱形状を維持できる程度の強度を有し、かつ折り曲げた際の適度な反発力を有していれば特に限定されず、例えば段ボール紙、厚紙等の紙製のシート材、合成樹脂製シート材、紙と合成樹脂シートの積層シート材、紙又は合成樹脂シートと金属箔の積層シート材などが挙げられる。これらの中でも、加工性、衝撃吸収性、取扱性、リサイクル性、経済性等の点から紙製のシート材が好ましく、段ボール紙がさらに好ましい。
上記段ボール紙としては、特に限定されないが、詳しくは以下のようなものが挙げられる。例えば、波形状に形成された中しん原紙を1枚のライナに貼り合わせた片面段ボール紙、片面段ボール紙の段頂にさらにライナを貼り合わせた両面段ボール紙、両面段ボール紙の片側に片面段ボール紙の段頂を貼り合わせた複両面段ボール紙、複両面段ボール紙の片側に片面段ボール紙の段頂を貼り合わせた複々両面段ボール紙等がある。これらの段ボール紙の中でも、加工性、経済性等の点から両面段ボール紙が好ましい。
また、両面段ボール紙としては、段の種類がA段、B段又はC段であり、ライナがJIS−P3902−1995に規定されるAA級、A級、B級又はC級であり、中しんがJIS−P3904−1994に規定されるA級、B級又はC級である両面段ボール紙が、反発力が強く、内容物の衝撃吸収性に優れる点で好ましい。
前壁2及び後壁3は、同型及び同サイズの矩形形状を有している。一対の側壁4も同型及び同サイズの矩形形状を有している。また、前壁2、後壁3及び一組の側壁4は等しい高さに形成されており、これらによって、直方体形状を有する四角筒状部が形成される。
上記前壁2は、一対の側縁のうち側壁4と接していない側の側縁に糊代部9を備えている。当該段ボール箱1は、この糊代部9を有することで、四角筒状部を形成する際に、この糊代部9をもう一方の側壁4の側縁と前壁2の側縁が接するように側壁4の内面に接着させることにより、四角筒状部を筒状に固定することができる。
2つの外板5は、同型及び同サイズの略矩形形状を有する。この外板5は、組み立てた際の外側の蓋となる。外板5の延出方向長さは、側壁4の幅の1/2より大きくなっている。具体的には、この長さは側壁4の幅の1/2より3mm以上2cm以下程度大きくなっている。
2つの側板6は、同型及び同サイズの略矩形形状を有する。各側板6は、側壁6毎に一対形成される折目線10及び第一切込線11並びに差込片12を線対称に備える。
上記折目線10は、側板6の後縁24と各側縁25との二等分線上に対称に形成されている。また、各折目線10は、一端を後縁24両端に、他端を側板6内に有する。この折目線10は罫線加工が施されているとともに、折り曲げをより容易にするためにミシン目状の切込がさらに形成されている。なお、同様に、側板6と側壁4とを連結する罫線(側板6の後縁24)にもミシン目状の切込が形成されている。
上記第一切込線11は、上記各折目線10の他端から延出方向(図1における上方向)にそれぞれ形成されるている。
上記差込片12は、上記第一切込線10間に形成されている。この差込片12は略矩形形状を有する。差込片12の幅(図1における横方向の長さ)としては、例えば3cm以上10cm以下程度である。また、差込片12の延出方向長さ(図1における上下方向の長さ)としては5cm以上15cm以下程度である。差込片12は、差込を容易にするために先端の幅が狭めに形成されている。また、差込片12の後縁は、罫線加工が施されている。
上記外板5と側板6とは、隣接する板同士が連結している。これらの連結部分には罫線加工が施されている。また、図1における左側の外板5は、左側縁に糊代部13を備えている。この糊代部13の下方には折目線26が設けられている。上記糊代部13におけるこの折目線26より上側領域に糊が付けられ、図1における右端の側板6の端縁部分と糊付けされる。当該包装箱1においては、このように隣接する外板5と側板6とが連結しており、上記糊代部13を有することで、2枚の外板5と2枚の側板6とで四角筒状構造が形成される。
上記一対の側壁4は、それぞれ上記差込片12を差込可能に形成される差込部14を備える。この差込部14は、図3(a)に拡大して示すように、第一切込部15と、第二切込部16とを備える。
第一切込部15は、底辺が水平に形成される上方開口コの字状を有する。第一切込部15の底辺の長さL1は、差込片12の幅(最も広い部分の幅)より短い。また、この長さL1は、差込片12の先端の幅よりも長い。また、第一切込部15の両側辺は底辺に対し垂直に、かつ上向きに伸びるように形成されている。この各側辺の長さとしては、例えば5mm以上3cm以下程度である。
第一切込部15の両側辺の上側先端間には罫線加工が施されている。このような罫線加工が施されていることで、差込片12の差込部14への差込を容易にすることができる。また、このように差込片12が差込部へ差し込まれた際、内側に折れ曲がった第一切込部15で形成される部分が、差込片12の抜けを抑制し、固定性を高めることができる。
第二切込部16は、第一切込部15の両側辺から外側方向に水平に対となって形成されるている。第二切込部16の先端間の距離L2は、差込片12の幅(最も広い部分の幅)と同じかそれより長く形成されている。
このように、第一切込部15の底辺と第二切込部16とは平行に形成されている。この第一切込部15の底辺と第二切込部16との間隔L3としては、2mm以上8mm以下が好ましく、また、当該包装箱1を形成するシート材の厚みの1/4以上2倍以下が好ましい。このような間隔とすることで、差込片12の差込を容易にし、差し込んだ状態での固定性が高まる。
当該包装箱1は、上記前壁2又は後壁3と各外板5との連結部分両端にそれぞれ形成される第二切込線17を有する。この各第二切込線17の長さL4としては、5mm以上3cm以下が好ましい(図3(b)参照)。
当該包装箱1は、上記側壁4と各側板6との連結部分両端にそれぞれ形成される第三切込線18を有する。この各第三切込線18の長さL5としては、5mm以上3cm以下が好ましい(図3(b)参照)。
当該包装箱1は、上記各外板5と各側板6との連結部分下端にそれぞれ形成される第四切込線19を有する。この各第四切込線19の長さL6としては、5mm以上3cm以下が好ましい(図3(b)参照)。
このように第二切込線17、第三切込線18及び第四切込線19によりT字状の切込が形成される。このような切込が形成されることで、上コーナー部分23の折り曲げ性を高め、作業性を高めることができる。なお、上コーナー部分23に第二〜第四の全切込を有さなくとも、例えば第二切込線17のみ等、一つでもこの機能をある程度発揮させることができる。なお、この第二〜第四切込線の長さが5mm未満の場合は十分な折り曲げ性向上効果が発揮されない場合がある。逆に、この長さが3cmを超えると気密性等が低下するおそれがある。
各下側外フラップ7は、前壁2又は後壁3の下縁から延出する矩形状の下側外フラップ本体7aと、この下側外フラップ本体7aの延出方向先端から延出する係合構造7bを有としている。この一対の係合構造7bは、互いに係合しあうことで、強固に固定されることができる。
具体的には、上記係合構造7bは、係合対を構成するように各下側外フラップ7の対向する位置に設けられる底用差込片20と支持部21とが交互に並ぶ構造からなる。各底辺用差込片20と支持部21との幅は実質的に同一に形成されている。また、各底用差込片20において、支持部21と隣接する頂点部分は円弧状に形成されている。
各下側外フラップ7は、延出方向後端側の両頂点から中央側に傾斜する斜線の少なくとも一部に設けられる計4本の弱化線22をさらに備えている。具体的には、これらの弱化線22は、各下側外フラップ7の延出方向後端側の頂点近傍に一端を有し、各下側外フラップ7における両端の係合対(底用差込片20又は支持部21)の先端縁近傍に他端を有している。なお、この各弱化線の一端側の延長方向としては、厳密に後端側の各頂点方向でなくてもよく、実質的にこの各頂点方向に向かっていればよい。
ここで、弱化線とは、この線に沿って容易に折り曲げることができるように、段ボール等のシート材構造を弱める加工が施された線である。この実施形態における弱化線としては、切込線を一定間隔おきに設けたミシン目線を用いている。弱化線としては、このミシン目線の他、片方の表面側のみに切り込みを入れたハーフカット線などを用いることもできる。
この弱化線22に用いるミシン目線における切込線の長さとしては、1cm以上5cm以下程度が好ましく、非切込線の長さとしても同程度の長さが好ましい。切込線の長さが上記下限未満の場合は、ミシン目線の加工性が低下したり、折り曲げにくくなる場合がある。また、切込線の長さが上記上限を超える場合は強度及び反発力が低下するおそれがある。非切込線の長さが上記下限未満の場合は強度及び反発力が低下するおそれがある。また、非切込線の長さが上記上限を超える場合は折り曲げにくくなるおそれがある。
当該包装箱1によれば、下側外フラップにさらに上記弱化線22が設けられていることで、底板を組み立てる際に、弱化線によって折り曲げられた下側外フラップの両端に位置する底用差込片20又は支持部21及び下側内フラップ8の反発力を利用して、細かい作業を必要とせず、係合構造7b同士の係合を容易かつ確実に行うことができる。
上記弱化線22と、下側外フラップ7側縁とがなす角θの角度としては4°以上40°以下が好ましく、6°以上30°以下がより好ましく、8°以上25°以下がさらに好ましく、10°以上20°以下が特に好ましい。各弱化線をこのような範囲の角度で設けることで、係合構造7b同士の係合、すなわち、底板の組み立てを容易かつ確実にしつつ、底板の強度を維持することができる。
一対の下側内フラップ8は同一形状であり、略矩形形状を有する。この下側内フラップ8の延出方向長さは、前壁2及び後壁3の長さ(図1における横方向長さ)の略半分となっている。下側内フラップ8をこのような長さとすることで、当該包装箱1の底板を形成した際、下側外フラップ7と下側内フラップ8とのそれぞれの二重構造となり、強度を高めることなどができる。
次に、当該包装箱1の使用方法(組み立て方法)について説明する。
当該包装箱1は、前壁2、後壁3、一対の側壁4及び糊代部9からなる四角筒状部を形成した後、まず、下側内フラップ8及び下側外フラップ7を折り曲げることによって、底板を形成する。具体的には、下側内フラップ8をそれぞれ四角筒状部内側方向へ90°程度折り曲げる。次に、下側外フラップ7をそれぞれ四角筒状部内側方向へ90°程度折り曲げる。この際、各底用差込片20は、対向する下側外フラップの支持部21と重なることとなる。次に、重ねられた上側の下側外フラップ7を手などによって押すことにより、下側外フラップ7を内側にさらに折り曲げていく。通常、下側外フラップ7を押す際、内側にある下側内フラップ8が邪魔になって、下側外フラップ7を押し込みにくくなりうる。しかしながら、当該包装箱1によれば、下側外フラップ7の左右に斜めに設けられた弱化線22を有しているため、これらの弱化線にそって下側外フラップ7が折り曲がることによって、容易に下側外フラップ7を押し込むことができる。
当該包装箱1においては、重ねられた上側の下側外フラップ7を一定程度押し込むと、各底用差込片20が対向する位置に設けられている支持部21の内側に入り込む。このように、各底用差込片20が対向する位置に設けられている各支持部21の内側に入り込んだ状態においては、(1)下側外フラップの内側にあり90°以上に折り曲げられている下側内フラップが、立ち上がろうとする方向に働く反発力、及び(2)弱化線に沿って折り曲げられた下側外フラップの両端部分が、一枚の下側外フラップとして平面状になる方向に働く反発力が生じる。従って、当該包装箱1によれば、各底用差込片が対向する位置に設けられている各支持部の内側に入り込んだ状態において手などをはなすと、上記の2種類の反発力が働くことで、各係合対同士がしっかりとかみ合うこととなり、容易かつ確実に強固な底板が形成される(図5参照)。
図5の状態の包装箱1の底板構造は、3対の係合対が互いにかみ合っているため、底板が封止部材を用いることなく強固に固定されている。従って、当該包装箱1によれば、粘着テープ等の封止部材を用いることなく、また、細かい作業を必要としないで簡単に一定の強度を備える底板を固定することができる。
次に、上述のようにして底板を形成した状態の当該包装箱1において、蓋部分の形成方法を説明する。図2に示すように、一対の外板5を内側に折り曲げ、同時に一対の側板6は外側方向に折り曲げる。この際、側板6に形成されている第一切込線10は山折りとなる。図2の状態からさらに外板5を側壁4と接するように外側に折り曲げる。こうすることで、2枚の外板5により蓋部分が形成される。一方、側板6が有する差込片12は、側壁4に形成されている差込部14に差し込まれる(図4参照)。このようにすることで、この蓋形状が粘着テープ等を使用することなく固定される。また、当該包装箱1は、このように差込部14が側壁4に形成されていることから十分な強度を有する。なお、蓋部分の開封は、差込部14から差込片12を抜き出すことで容易に行うことができる。
当該包装箱1は、各外板5の延出方向長さが、側壁4の幅の半分より大きい。従って、当該包装箱1によれば、このように組み立てた際に外板5の先端同士が重なり合うため、強度がより高まると共に、気密性等を高めることができる。
また、上記差込部14は、上述の形状の第一切込部と第二切込部とを備える構造からなるため、差込片12を差し込みやすくし、かつ差込片12を差し込んだ後のこの固定性(抜けにくさ)が高い。
さらには、当該包装箱1は、上コーナー部分23に第二切込線17、第三切込線18及び第四切込線19からなるT字状の切込が形成されていることで、コーナー部分の折り曲げ性を高め、作業性を高めることができる。
なお、本発明の段ボール箱は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、下側フラップは係合構造を有さない通常の形状であってもよいし、係合構造を構成する底用差込片と支持部の数は複数対であれば3以外であってよい。
以上のように、本考案の包装箱によれば、粘着テープ等の封止部材を用いることなく容易に蓋となる部分を固定することができるため、段ボール箱をはじめとした、各種の収容又は包装容器として利用することができる。
1 包装箱
2 前壁
3 後壁
4 側壁
5 外板
6 側板
7 下側外フラップ
7a 下側外フラップ本体
7b 係合構造
8 下側内フラップ
9、13 糊代部
10、26 折目線
11 第一切込線
12 差込片
14 差込部
15 第一切込部
16 第二切込部
17 第二切込線
18 第三切込線
19 第四切込線
20 底用差込片
21 支持部
22 弱化線
23 上コーナー部分
24 後縁
25 側縁

Claims (5)

  1. 対向する前壁及び後壁並びに対向する左右一対の側壁を有する四角筒状部、
    上記前壁及び後壁の各上縁から延出する一対の外板、及び
    上記各側壁の各上縁から延出する一対の側板
    を備え、
    隣接する上記外板と側板とが連結しており、
    上記各側板が、
    後縁と各側縁との二等分線上に対称に形成され、一端を後縁両端に、他端を側板内に有する一対の折目線、
    上記各折目線の他端から延出方向にそれぞれ形成される一対の第一切込線、及び
    上記一対の第一切込線間に形成される差込片
    を備え、
    上記各側壁が、上記差込片を差込可能に形成される差込部を備える包装箱。
  2. 上記各外板の延出方向長さが、側壁の幅の半分より大きい請求項1に記載の包装箱。
  3. 上記差込部が、底辺が水平に形成される上方開口コの字状の第一切込部と、この第一切込部の両側辺から外側方向に水平に形成される一対の第二切込部とを備え、
    上記差込片の幅が、第一切込部の底辺の長さより大きく、第二切込部の先端間の距離以下である請求項1又は請求項2に記載の包装箱。
  4. 上記前壁又は後壁と各外板との連結部分両端にそれぞれ形成される第二切込線を有し、
    上記各第二切込線の長さが5mm以上3cm以下である請求項1、請求項2又は請求項3に記載の包装箱。
  5. 上記前壁及び後壁の各下縁から延出する一対の下側外フラップ、及び
    上記各側壁の各下縁から延出する一対の下側内フラップ
    を備え、
    上記一対の下側外フラップが、前壁及び後壁の各下端から延出する矩形状の下側外フラップ本体と、この下側外フラップ本体の延出方向先端から延出し、互いに係合しあう係合構造とを有し、
    上記係合構造が、係合対を構成するように各下側外フラップの対向する位置に設けられる底用差込片と支持部とが交互に並ぶ構造からなり、
    上記各下側外フラップが、延出方向後端側の両頂点から中央側に傾斜する斜線の少なくとも一部に設けられる弱化線をさらに有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の包装箱。


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