JP6863340B2 - 包装箱の組み立て方法 - Google Patents
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Description
前記した従来の包装箱では、内フラップの左右方向の幅が、胴部の開口部の左右方向の幅よりも小さく形成されている。また、内フラップの外面に重ねられた外フラップは、胴部の開口端部の外側に配置されることになる。
このように、前記した従来の包装箱では、内フラップおよび外フラップが胴部の内面に接しておらず、胴部の内面が支持されていないため、胴部の内部が空の状態では胴部を正確に八角形に形成し、その形状に維持するのが難しいという問題がある。
また、本発明の包装箱は、A式の段ボール箱と同様に、一対の内フラップおよび一対の外フラップによって蓋部が形成されているため、一般的なA式の段ボール箱の製函機を用いて、本発明の包装箱を製造することができる。
なお、参考例および実施形態の説明において、同一の構成要素に関しては同一の符号を付し、重複した説明は省略するものとする。
以下の説明において、前後左右方向とは、参考例および実施形態の包装箱を説明する上で便宜上設定したものであり、包装箱の構成を限定するものではない。
参考例の包装箱1Aは、図1および図2に示すように、八角形の角筒状に形成された胴部10と、上下一対の蓋部20,20と、を備えている。
胴部10の上面および下面には、八角形の開口部10a,10bが形成されており、上下の開口部10a,10bは、上下の蓋部20,20によって閉塞されている。
参考例の胴部10は、四角形の角筒部の各角部にテーパ面を形成した形状となっている。
ブランクシートSaの各罫線(折線)は、ブランクシートSaの表面を押し込んで形成された線状の溝である。
なお、罫線に切れ込みを形成してもよい。このようにすると、罫線においてブランクシートSaを折り曲げ易くなる。
前端壁11の左縁部には、罫線L1(図3参照)を介して、第一の傾斜壁16aが連設されている。第一の傾斜壁16aは、胴部10の左前の角部に配置されている。
第一の傾斜壁16aは、前端壁11の左縁部から左斜め後方に向けて延びている。第一の傾斜壁16aは、前端壁11に対して45度の角度で傾斜している。
第一の傾斜壁16aは、前端壁11の左縁部に沿って帯状に形成されており、細長い長方形に形成されている。
左側壁13は、第一の傾斜壁16aの後縁部から後方に向けて延びている。左側壁13は、第一の傾斜壁16aに対して45度の角度で傾斜している。参考例の左側壁13は四角形に形成されている。
第二の傾斜壁16bは、左側壁13の後縁部から右斜め後方に向けて延びている。第二の傾斜壁16bは、左側壁13に対して45度の角度で傾斜している。
第二の傾斜壁16bは、左側壁13の後縁部に沿って帯状に形成されている。第二の傾斜壁16bと第一の傾斜壁16a(図1参照)とは前後対称な形状である。
後端壁12は、第二の傾斜壁16bの後縁部から右方に向けて延びている。後端壁12は、第二の傾斜壁16bに対して45度の角度で傾斜している。後端壁12は前端壁11(図1参照)と同じ形状である。
第三の傾斜壁16cは、後端壁12の右縁部から右斜め前方に向けて延びている。第三の傾斜壁16cは、後端壁12に対して45度の角度で傾斜している。
第三の傾斜壁16cは、後端壁12の右縁部に沿って帯状に形成されている(図3参照)。第三の傾斜壁16cと第二の傾斜壁16b(図2参照)とは左右対称な形状である。
右側壁14は、第三の傾斜壁16cの前縁部から前方に向けて延びている。右側壁14は、第三の傾斜壁16cに対して45度の角度で傾斜している。右側壁14は左側壁13と同じ形状である(図3参照)。
第四の傾斜壁16dは、前端壁11の右縁部から右斜め後方に向けて延びている。第四の傾斜壁16dは、前端壁11に対して45度の角度で傾斜している。
第四の傾斜壁16dは、前端壁11の右縁部に沿って帯状に形成されている(図3参照)。第四の傾斜壁16dと第一の傾斜壁16a(図1参照)とは左右対称な形状である。
接合用フラップ15は、参考例の場合、右側壁14の内面の前端部に接着剤によって接合される部位である。
前側の内フラップ21は、前端壁11の上縁部から後方に向けて延びている。前側の内フラップ21は、前端壁11に対して垂直に形成されている。
前側の内フラップ21は、上側の開口部10aに入り込んでいる。前側の内フラップ21の上面と、胴部10の上端縁部とは略同じ高さに配置されている。
前側の内フラップ21の基部は、前端壁11の左右両側に隣接する傾斜壁16a,16d(図2参照)の内面の間隔に合わせて、後方に向かうに従って左右方向に拡幅されている。
また、前側の内フラップ21の先端部は、左右の側壁13,14の内面の間隔に合わせて左右方向の幅が一定に形成されている。
したがって、前側の内フラップ21が上側の開口部10aに入り込んだ状態では、前側の内フラップの両側縁部21a,21aが左右の側壁13,14の内面および左右の傾斜壁16a,16dの内面に接している。
後側の内フラップ21は、後端壁12の上縁部から前方に向けて延びている。後側の内フラップ21は、後端壁12に対して垂直に形成されている。
後側の内フラップ21は、上側の開口部10aに入り込んでいる。後側の内フラップ21の上面と、胴部10の上端縁部とが略同じ高さに配置されている。
後側の内フラップ21の両側縁部21a,21aは、前側の内フラップ21と同様に、左右の側壁13,14の内面および左右の傾斜壁16b,16cの内面に接している。
そして、上側の開口部10a内に前後の内フラップ21,21が入り込み、両内フラップ21,21の側縁部21a,21aが傾斜壁16a〜16dの内面に接することで、上側の開口部10aが正確に八角形に形成され、その形状が維持される。
左側の外フラップ22は、左側壁13の上縁部から右方に向けて延びている。左側の外フラップ22は、左側壁13に対して垂直に形成されている。左側の外フラップ22の下面は、前後の内フラップ21,21の上面(外面)に重ねられている。
左側の外フラップ22の前後方向の幅は一定に形成されており、外フラップ22は長方形に形成されている。左側の外フラップ22の両側縁部は、前後の端壁11,12の上端縁部から離れている。
右側の外フラップ22は、右側壁14の上縁部から左方に向けて延びている。右側の外フラップ22は、右側壁14に対して垂直に形成されている。右側の外フラップ22の下面は、前後の内フラップ21,21の上面(外面)に重ねられている。
右側の外フラップ22と左側の外フラップ22とは、左右対称な形状に形成されている。左右の外フラップ22,22は左右に隣接して配置されている。
また、下側の蓋部20の内フラップ21の両側縁部21a,21aは、側壁13,14の内面および傾斜壁16a〜16dの内面に接している。
これにより、内フラップ21の上面が外フラップ22によって押さえられ、前後の内フラップ21,21が上側の開口部10a内に入り込んだ状態となる。
そして、前後の内フラップ21,21の側縁部21aが側壁13,14の内面および傾斜壁16a〜16dの内面に接した状態となり、上側の開口部10aが正確に八角形に形成され、その形状が維持される。
また、胴部10を八角形に形成し、角部に傾斜壁16a〜16dを配置することで、材料面積を減少させても圧縮強度を維持することができる。
図1および図2に示す包装箱1Aの端壁11,12、側壁13,14および傾斜壁16a〜16dの幅や高さは限定されるものではない。
また、端壁11,12および側壁13,14に対する傾斜壁16a〜16dの傾斜角度も限定されるものではない。
本実施形態の包装箱1Bは、図6および図7に示すように、前記した参考例の包装箱1A(図1参照)の胴部10が八角形の角筒状に形成されているのに対して、胴部10が六角形の角筒状に形成されている点が異なっている。
胴部10の上面および下面には、六角形の開口部10a,10bが形成されており、上下の開口部10a,10bは、上下の蓋部20,20によって閉塞されている。
本実施形態の胴部10は、四角形の角筒部の四つ角部のうち、対角位置の二つの角部にテーパ面を形成した形状となっている。
右側壁14は、前端壁11の右縁部から後方に向けて延びている。右側壁14は、前端壁11に対して90度の角度に配置されている。
第一の傾斜壁16aは、前端壁11の左縁部から左斜め後方に向けて延びている。第一の傾斜壁16aは、前端壁11に対して45度の角度で傾斜している。
左側壁13は、第一の傾斜壁16aの後縁部から後方に向けて延びている。左側壁13は、第一の傾斜壁16aに対して45度の角度で傾斜している。
後端壁12は、左側壁13の後縁部から右方に向けて延びている。後端壁12は、左側壁13に対して90度の角度に配置されている。
第二の傾斜壁16bは、後端壁12の右縁部から右斜め前方に向けて延びている。第二の傾斜壁16bは、後端壁12に対して45度の角度で傾斜している。
第二の傾斜壁16bと第一の傾斜壁16aとは胴部10の対角位置に配置されている。
前側の内フラップ21は、前端壁11の上縁部から後方に向けて延びている。前側の内フラップ21は、上側の開口部10aに入り込んでおり、上側の開口部10aの前半分の領域を塞いでいる。
したがって、前側の内フラップ21が上側の開口部10aに入り込んだ状態では、前側の内フラップの両側縁部21a,21aが左右の側壁13,14の内面および第一の傾斜壁16aの内面に接している。
後側の内フラップ21は、後端壁12の上縁部から前方に向けて延びている。後側の内フラップ21は、上側の開口部10aに入り込んでおり、上側の開口部10aの後半分の領域を塞いでいる。
したがって、後側の内フラップ21が上側の開口部10aに入り込んだ状態では、後側の内フラップの両側縁部21a,21aが左右の側壁13,14の内面および第二の傾斜壁16bの内面に接している。
本実施形態の包装箱1Bでは、左側の外フラップ22の後縁部は、後端壁12の上端縁部に重なっている。
本実施形態の包装箱1Bでは、右側の外フラップ22の前縁部は、前端壁11の上端縁部に重なっている。
また、下側の蓋部20の内フラップ21の両側縁部21a,21aは、両側壁13,14の内面および両傾斜壁16a,16bの内面に接している。
また、左側の外フラップ22の後縁部は、後端壁12の下端縁部に重なるとともに、右側の外フラップ22の前縁部は、前端壁11の下端縁部に重なっている。
また、包装箱1Bを引き出す時や引き寄せる時に、胴部10の90度に形成された角部に手を掛け易いため、包装箱1Bを搬送し易くなる。
また、胴部10を六角形とすることで、材料面積を減少させても圧縮強度を維持することができる。
1B 包装箱(本実施形態)
10 胴部
10a 上側の開口部
10b 下側の開口部
11 前端壁
12 後端壁
13 左側壁
14 右側壁
15 接合用フラップ
16a 第一の傾斜壁
16b 第二の傾斜壁
16c 第三の傾斜壁
16d 第四の傾斜壁
20 蓋部
21 内フラップ
22 外フラップ
Sa ブランクシート(参考例)
Sb ブランクシート(本実施形態)
Claims (2)
- 前後一対の端壁と、左右一対の側壁と、隣り合う前記端壁と前記側壁との間に形成された二つの傾斜壁と、を有する六角形の角筒状の胴部を備えている包装箱の組み立て方法であって、
前記胴部を形成しつつ、前後の前記端壁に連設された前後一対の内フラップを、前記胴部の開口部に入り込ませて、前記両傾斜壁を向かい合う位置に配置するとともに、前記端壁と前記側壁とが90度の角度に連設された二つの角部を向かい合う位置に配置し、前記内フラップの両側縁部を前記両側壁の内面に沿って配置するとともに、前記内フラップの側縁部の一部を前記傾斜壁の内面に沿って配置して、前記両内フラップの両側縁部によって前記両側壁の内面および前記傾斜壁の内面を支持することで、前記胴部の形状を維持する段階と、
左右の前記側壁に連設され、前記側壁の幅と同じ幅で一定の幅に形成された左右一対の外フラップを左右に並べた状態で、前記両内フラップの外面に重ねるとともに、前記外フラップの前後一方の縁部を、前記側壁に対して90度の角度に連設された前記端壁の上下方向の縁部に重ねる段階と、
前記外フラップと前記端壁との角部にテープを貼り付けて、前記胴部の開口部を閉塞する段階と、を備えていることを特徴とする包装箱の組み立て方法。 - 請求項1に記載の包装箱の組み立て方法であって、
前記端壁および前記側壁に対する前記傾斜壁の傾斜角度を45度に形成することを特徴とする包装箱の組み立て方法。
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