JP2021054524A - 包装箱 - Google Patents

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準司 夏川
Junji Natsukawa
準司 夏川
哲也 中路
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哲也 中路
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Abstract

【課題】下蓋部を組み立てる作業の効率を向上させることができる包装箱を提供する。【解決手段】包装箱1Aであって、多角筒状の胴部10に設けられた下蓋部20を備えている。下蓋部20は、前後の閉塞フラップ21,21と、左右の係止フラップ22,22と、を有している。両閉塞フラップ21,21の先端縁部同士が突き合わされ、閉塞フラップ21,21同士の突き合わせ部28には、左右の連結口23,23が形成されている。係止フラップ22は、両閉塞フラップ21,21の下面に重ねられている。係止フラップ22の先端部に形成された係止片25は、連結口23に差し込まれて、両閉塞フラップ21,21の上面に係止されている。【選択図】図2

Description

本発明は、包装箱に関する。
包装箱としては、多角筒状に形成された胴部と、胴部に形成された上蓋部および下蓋部と、を備え、前後の端壁と、左右の側壁と、隣り合う端壁と側壁との間に形成された傾斜壁と、が胴部に設けられているものがある(例えば、特許文献1参照)。
従来の多角形の包装箱の下蓋部は、前後の端壁に連設された前後の内フラップの下面に、左右の側壁に連設された左右の外フラップを重ねることで形成されている。
特開2017−061341号公報
前記した従来の包装箱では、内フラップと外フラップとを粘着テープや接着剤によって接着する必要があるため、下蓋部を組み立てる工数が増えてしまうという問題がある。
本発明は、前記した問題を解決し、下蓋部を組み立てるときの作業効率を向上させることができる包装箱を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、包装箱であって、多角筒状に形成された胴部と、前記胴部の下側の開口部に設けられた下蓋部と、を備えている。前記胴部は、前後の端壁と、左右の側壁と、少なくとも一つの傾斜壁と、を有し、前記傾斜壁は、隣り合う前記端壁と前記側壁との間に形成されている。前記下蓋部は、前後の前記端壁の下縁部に連設された前後の閉塞フラップと、左右の前記側壁の下縁部に連設された左右の係止フラップと、を有している。前記両閉塞フラップの先端縁部同士が突き合わされ、前記閉塞フラップ同士の突き合わせ部には、左右の連結口が形成されている。前記係止フラップは、前記両閉塞フラップの下面に重ねられている。前記係止フラップの先端部に形成された係止片は、前記連結口に差し込まれて、前記両閉塞フラップの上面に係止されている。
本発明の包装箱では、下蓋部を組み立てるときに、左右の係止フラップを前後の閉塞フラップの下面に重ねて、係止フラップの係止片を連結口に差し込むことで、両閉塞フラップと両係止フラップとを簡単かつ確実に連結して下蓋部を閉じることができる。したがって、本発明の包装箱では、粘着テープや接着剤を用いなくても、下蓋部を組み立てることができる。
本発明の包装箱では、前後の端壁の外面および左右の側壁の外面に加えて、両傾斜壁の外面にも商品情報を印刷できる。これにより、包装箱を売り場に並べたときに、顧客は前後左右および斜めの方向から商品情報を明確に視認できる。したがって、本発明の包装箱では内部に収容した商品を有効にアピールできる。
本発明の包装箱では、胴部の角部に傾斜壁が設けられている。つまり、本発明の包装箱は、直方体の箱体の角部を傾斜させた形状である。このような包装箱では、前後方向および左右方向の全長が同じ長さの直方体の箱体に比べて、シートの面積を小さくすることができる。
前記した包装箱において、前記閉塞フラップの両側縁部を、前記両側壁の内面に沿って形成するとともに、前記閉塞フラップの側縁部の一部を、前記傾斜壁の内面に接するように構成してもよい。そして、前記閉塞フラップの両側縁部によって前記両側壁の内面および前記傾斜壁の内面を支持することで、前記胴部の形状が維持される。
この構成では、両閉塞フラップの側縁部によって両側壁の内面および傾斜壁の内面が支持される。そのため、胴部が空の状態でも胴部を設計時に意図した通りの多角筒状に形成することができ、胴部の形状を維持することができる。
これにより、多角筒状の胴部を有する包装箱を手作業でも簡単かつ精度良く組み立てることができるとともに、下蓋部を組み立てた状態で、胴部の上側の開口部から内容物を入れ易くなる。
本発明の包装箱では、下蓋部を組み立てるときの作業効率を向上させることができる。
本発明の第一実施形態に係る包装箱を前方右上から見た斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る包装箱を前方右下から見た斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る包装箱のブランクシートを示した図である。 本発明の第一実施形態に係る包装箱において、閉塞フラップを閉じた状態を前方右下から見た斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る包装箱において、前部フラップを閉じた状態を前方右上から見た斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る包装箱において、第一側部フラップを閉じる態様を前方右上から見た斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る包装箱において、第二側部フラップを閉じる態様を前方右上から見た斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る包装箱を前方右上から見た斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る包装箱を前方右下から見た斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る包装箱のブランクシートを示した図である。 本発明の第二実施形態に係る包装箱において、上蓋部を閉じる前の状態を前方右上から見た斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る包装箱において、後側の端部フラップを閉じた状態を前方右上から見た斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る包装箱において、突出部を係止領域の上面に重ねた構成を前方右上から見た斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る包装箱をトレイ形状に組み立てた状態を前方右上から見た斜視図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、各実施形態の説明において、同一の構成要素に関しては同一の符号を付し、重複した説明は省略するものとする。
以下の説明において、前後左右方向とは、本実施形態の包装箱を説明する上で便宜上設定したものであり、包装箱の構成や使用状態を限定するものではない。
[第一実施形態]
第一実施形態の包装箱1Aは、図1および図2に示すように、六角筒状に形成された胴部10と、胴部10の下側の開口部を閉塞している下蓋部20と、胴部10の上側の開口部に設けられた上蓋部30と、を備えている。
包装箱1Aは、図3に示すように、一枚の段ボール製のシートを切り抜いたブランクシートS1を各罫線において山折りまたは谷折りすることで形成される。図3に示すブランクシートS1は内面側が見えるように配置されている。
ブランクシートS1の各罫線(折線)は、ブランクシートS1の表面を押し込んで形成された線状の溝(押罫)である。
なお、罫線に断続的な切れ込みを形成してもよい。このようにすると、罫線においてブランクシートS1を折り曲げ易くなる。
胴部10は、図5に示すように、前後一対の端壁11,12と、左右一対の側壁13,14と、を備えている。前後の端壁11,12および左右の側壁13,14は、側面視において四角形に形成されている。
また、胴部10は、隣り合う前側の端壁11と右側の側壁14との間に形成された右前の傾斜壁16と、隣り合う後側の端壁12と左側の側壁13との間に形成された左後の傾斜壁16と、を備えている。胴部10の上面および下面には、平面視で六角形の開口部が形成されている。
二つの傾斜壁16,16は、胴部10の右前の角部および左後の角部に形成されている。傾斜壁16は、側面視において細長い長方形に形成されている。両傾斜壁16,16は同じ形状である。両傾斜壁16,16は、端壁11,12および側壁13,14に対して傾斜している。
第一実施形態では、左後の傾斜壁16の左縁部に接合片15が連設されている(図3参照)。接合片15は、左側の側壁13の内面に接合されている。
ブランクシートS1(図3参照)を各罫線で折り曲げつつ、接合片15を左側の側壁13の内面に接合すると、前側の端壁11、後側の端壁12、左側の側壁13、右側の側壁14および二つの傾斜壁16,16によって、平面視で六角形の筒状の胴部10が形成される。
下蓋部20は、図2に示すように、前後の端壁11,12の下縁部に連設された前後一対の閉塞フラップ21,21と、左右の側壁13,14の下縁部に連設された左右一対の係止フラップ22,22と、を備えている。
前側の閉塞フラップ21は、図4に示すように、胴部10の下側の開口部の前半分を覆うものである。後側の閉塞フラップ21は、胴部10の下側の開口部の後半分を覆うものである。
前後の閉塞フラップ21,21の先端縁部同士は、胴部10の下側の開口部の前後方向の中央で突き合わされている。両閉塞フラップ21,21によって胴部10の下側の開口部が閉塞されている。
閉塞フラップ21,21同士の突き合わせ部28の左部および右部には、前後方向に延びる左右の連結口23,23がそれぞれ形成されている。突き合わせ部28は、両閉塞フラップ21,21の先端部によって構成されており、下蓋部20の前後方向の中央部において左右方向に延びる帯状の領域である。
連結口23の前半分は前側の閉塞フラップ21に形成され、連結口23の後半分は後側の閉塞フラップ21に形成されており、両閉塞フラップ21,21を突き合わせたときに一つの開口部となる部位である。
左側の連結口23の右縁部の中央部は、右方に向けて突出している。左側の連結口23は、蓋板24によって塞がれている。蓋板24の左縁部は罫線を介して前後の閉塞フラップ21,21に連設され、蓋板24のその他の縁部は、前後の閉塞フラップ21,21から切り離されている。
右側の連結口23の左縁部の中央部は、左方に向けて突出している。右側の連結口23は、蓋板24によって塞がれている。蓋板24の右縁部は罫線を介して前後の閉塞フラップ21,21に連設され、蓋板24のその他の縁部は、前後の閉塞フラップ21,21から切り離されている。
左側の係止フラップ22は、図2に示すように、両閉塞フラップ21,21の左部の下面に重ねられている。左側の係止フラップ22は、基端部(左縁部)から先端部(右縁部)に向かうに連れて前後方向の幅が小さくなっている。
左側の係止フラップ22の先端部には、前後方向に突出している係止片25が形成されている。係止片25は、両閉塞フラップ21,21の下面から左側の連結口23に差し込まれており、係止片25は左側の連結口23よりも右方において両閉塞フラップ21,21の上面に係止されている。
右側の係止フラップ22は、左側の係止フラップ22と左右対称な構成であり、係止片25は右側の連結口23に差し込まれ、係止片25が右側の連結口23よりも左方において両閉塞フラップ21,21の上面に係止されている。
下蓋部20を組み立てるときには、係止フラップ22を両閉塞フラップ21,21の下面に重ねて、係止フラップ22の係止片25を連結口23に差し込むことで、係止フラップ22を両閉塞フラップ21,21に連結できる。
前側の閉塞フラップ21の右縁部は、図4に示すように、右側の側壁14の内面と、右前の傾斜壁16の内面と、に沿って形成されている。また、前側の閉塞フラップ21の左縁部は、左側の側壁13の内面に沿って形成されている。
前側の閉塞フラップ21が胴部10の下側の開口部に入り込んだ状態では、前側の閉塞フラップ21の右縁部が右側の側壁14の内面および右前の傾斜壁16の内面に接するとともに、前側の閉塞フラップ21の左縁部が左側の側壁13の内面に接している。
後側の閉塞フラップ21の左縁部は、左側の側壁13の内面と、左後の傾斜壁16の内面と、に沿って形成されている。また、後側の閉塞フラップ21の右縁部は、右側の側壁14の内面に沿って形成されている。
後側の閉塞フラップ21が胴部10の下側の開口部に入り込んだ状態では、後側の閉塞フラップ21の左縁部が接合片15の内面および左後の傾斜壁16の内面に接するとともに、後側の閉塞フラップ21の右縁部が右側の側壁14の内面に接している。
なお、本実施形態では、後側の閉塞フラップ21の左縁部が接合片15の内面に接しているが、後側の閉塞フラップ21の左縁部が左側の側壁13の内面に接するように構成してもよい。
上蓋部30は、図1に示すように、前側の端壁11に連設された前部フラップ31と、後側の端壁12に連設された後部フラップ32と、を備えている。また、上蓋部30は、左側の側壁13に連設された第一側部フラップ33と、右側の側壁14に連設された第二側部フラップ34を備えている。
前部フラップ31は、図5に示すように、前側の端壁11の上縁部に連設されている。前部フラップ31は、胴部10の上側の開口部の前部を覆うものである。
前部フラップ31の右縁部は、右側の側壁14の内面と、右前の傾斜壁16の内面と、に沿って形成されている。また、前部フラップ31の左縁部は、左側の側壁13の内面に沿って形成されている。
前部フラップ31が胴部10の上側の開口部に入り込んだ状態では、前部フラップ31の右縁部が右側の側壁14の内面および右前の傾斜壁16の内面に接するとともに、前部フラップ31の左縁部が左側の側壁13の内面に接している。
前部フラップ31には、第一差込口41および第二差込口42が左右方向に間隔を空けて形成されている。第一差込口41および第二差込口42は、前後方向に延びる開口部である。
第一差込口41は、前部フラップ31の左部に形成されている。第一差込口41の右縁部は、中央部が右方に向けて突出するように湾曲している。
第一差込口41は、蓋板45によって塞がれている。蓋板45の左縁部は罫線を介して前部フラップ31に連設されている。蓋板45の前後の縁部および右縁部は、前部フラップ31から切り離されている。
第二差込口42は、前部フラップ31の右部に形成されている。第二差込口42の左縁部は、中央部が左方に向けて突出するように湾曲している。
第二差込口42は、蓋板45によって塞がれている。蓋板45の右縁部は罫線を介して前部フラップ31に連設されている。蓋板45の前後の縁部および左縁部は、前部フラップ31から切り離されている。
後部フラップ32は、図1に示すように、後側の端壁12の上縁部に連設されている。後部フラップ32は、胴部10の上側の開口部の後部を覆うものである。第一実施形態では、前部フラップ31の先端縁部と、後部フラップ32の先端縁部とが間隔を空けて配置されている。
後部フラップ32の左部は、第一側部フラップ33の後部の上面に重ねられている。また、後部フラップ32の右部の上面には、第二側部フラップ34の後部が重ねられている。このように、後部フラップ32は、第一側部フラップ33および第二側部フラップ34に対して上下に交差している。
第一側部フラップ33は、左側の側壁13の上縁部に連設されている。第一側部フラップ33の前部は、前部フラップ31の左部の上面に重ねられている。また、第一側部フラップ33の後部の上面には、後部フラップ32の左部が重ねられている。このように、第一側部フラップ33は、前部フラップ31および後部フラップ32に対して上下に交差している。
第一側部フラップ33の下面には、前後方向に延びる罫線L1が形成されている(図3参照)。罫線L1は、第一側部フラップ33の前後の側縁部に亘って形成されている。罫線L1は、第一側部フラップ33の基端縁部に平行して形成されている。また、罫線L1は、第一側部フラップ33の左右方向の中央部よりも僅かに先端側に配置されている。
なお、第一実施形態の各図では、罫線L1を外面側にも図示することで、罫線L1の構成を分かり易く示している。
第一側部フラップ33の先端部の前部には、第一支持部51が形成されている。第一支持部51は、罫線L1よりも右側に形成されており、右方に向けて突出している。第一支持部51の前縁部は、第一側部フラップ33の前縁部であり、第一支持部51の後縁部はスリット51aによって第一側部フラップ33から切り離されている。
第一支持部51は、前部フラップ31の第一差込口41に上側から差し込まれており(図6参照)、前部フラップ31の下面に係止されている。
第一側部フラップ33の先端縁部の中央部には、半円形状に窪んだ指掛け部35が形成されている。指掛け部35は、前部フラップ31の先端縁部と後部フラップ32の先端縁部との間に配置される。
第二側部フラップ34は、右側の側壁14の上縁部に連設されている。第二側部フラップ34の前部は、前部フラップ31の右部の上面に重ねられている。また、第二側部フラップ34の後部は、後部フラップ32の右部の上面に重ねられている。
第二側部フラップ34は、第一側部フラップ33と左右対称な構成である。第二側部フラップ34の下面にも罫線L1が形成されている。また、第二側部フラップ34の先端縁部にも指掛け部35が形成されている。
第二側部フラップ34の先端部の前部に形成された第二支持部52は、罫線L1よりも左側に形成されており、左方に向けて突出している。第二支持部52の前縁部は、第二側部フラップ34の前縁部であり、第二支持部52の後縁部はスリット52aによって第二側部フラップ34から切り離されている。
第二支持部52は、前部フラップ31の第二差込口42に上側から差し込まれており、前部フラップ31の下面に係止されている。
次に、包装箱1Aの下蓋部20を組み立てる手順について説明する。
まず、図4に示すように、前後の閉塞フラップ21,21を前後の端壁11,12に対して胴部10の内側に折り曲げる。
続いて、図2に示すように、左右の係止フラップ22,22を左右の側壁13,14に対して胴部10の内側に折り曲げて、両係止フラップ22,22を両閉塞フラップ21,21の下面に重ねる。これにより、係止フラップ22の先端部が閉塞フラップ21の連結口23の下側に配置される。
作業者が両係止フラップ22,22の先端部を胴部10の内側に向けて押すと、両係止フラップ22,22によって両閉塞フラップ21,21が胴部10の内側に入り込んで傾斜する。これにより、両閉塞フラップ21,21の先端縁部が離れて、連結口23が前後方向に広がる。
そして、係止フラップ22の係止片25が連結口23に差し込まれて、両閉塞フラップ21,21の下面側に入り込む。このとき、左側の連結口23の右縁部の中央部に窪みが形成され、右側の連結口23の左縁部の中央部に窪みが形成されているため、係止片25を連結口23に差し込み易い。
さらに、両閉塞フラップ21,21を平坦に戻すと、係止片25が両閉塞フラップ21,21の上面に係止される。
このようにして、左右の係止フラップ22,22の先端部を、前後の閉塞フラップ21,21に連結することで、下蓋部20が形成される。これにより、下蓋部20によって胴部10の下側の開口部が閉塞される。
次に、包装箱1Aの上蓋部30を組み立てる手順について説明する。
まず、図5に示すように、前部フラップ31を前側の端壁11に対して胴部10の内側に折り曲げる。
続いて、図6に示すように、第一側部フラップ33を左側の側壁13に対して胴部10の内側に折り曲げるとともに、第一側部フラップ33を罫線L1において山折りに折り曲げる。このようにすると、第一側部フラップ33の第一支持部51が、前部フラップ31の第一差込口41の左側に配置される。
山折りにした第一側部フラップ33を平坦に伸ばすと、図7に示すように、第一支持部51が第一差込口41に対して左方から差し込まれる。これにより、第一支持部51が前部フラップ31の下面側に入り込み、第一支持部51が前部フラップ31の下面に係止される。また、第一側部フラップ33の前部が前部フラップ31の左部の上面に重なる。
続いて、後部フラップ32を後側の端壁12に対して胴部10の内側に折り曲げる。これにより、後部フラップ32の左部が第一側部フラップ33の後部の上面に重なる。
さらに、第二側部フラップ34を右側の側壁14に対して胴部10の内側に折り曲げるとともに、第二側部フラップ34を罫線L1において山折りに折り曲げる。このようにすると、第二側部フラップ34の第二支持部52が、前部フラップ31の第二差込口42の右側に配置される。
山折りにした第二側部フラップ34を平坦に伸ばすと、図1に示すように、第二側部フラップ34の第二支持部52が第二差込口42に対して右方から差し込まれる。これにより、第二支持部52が前部フラップ31の下面側に入り込み、第二支持部52が前部フラップ31の下面に係止される。また、第二側部フラップ34の前部が後部フラップ32の右部の上面に重なるとともに、第二側部フラップ34の後部が前部フラップ31の右部の上面に重なる。
このようにして、前部フラップ31、第一側部フラップ33、後部フラップ32および第二側部フラップ34を順次に重ねて連結することで、上蓋部30が形成される。
なお、上蓋部30を開封するときには、作業者は、第一側部フラップ33および第二側部フラップ34の指掛け部35,35に指を掛けて、第一側部フラップ33および第二側部フラップ34を引き上げる。これにより、第一側部フラップ33および第二側部フラップ34の第一支持部51および第二支持部52が、前部フラップ31の第一差込口41および第二差込口42から引き抜かれる。このようにして、前部フラップ31、第一側部フラップ33、後部フラップ32および第二側部フラップ34の連結を解除して、上蓋部30を開封することができる。
第一実施形態の包装箱1Aでは、第一側部フラップ33および第二側部フラップ34の指掛け部35,35が前部フラップ31と後部フラップ32との間に配置されているため、第一側部フラップ33および第二側部フラップ34を引き上げ易くなっている。
以上のような包装箱1Aでは、図2に示すように、下蓋部20を組み立てるときに、左右の係止フラップ22,22を前後の閉塞フラップ21,21の下面に重ねて、係止フラップ22の係止片25を連結口23に差し込む。このようにして、両閉塞フラップ21,21と両係止フラップ22,22とを簡単かつ確実に連結して下蓋部20を閉じることができる。
したがって、第一実施形態の包装箱1Aでは、粘着テープや接着剤を用いなくても、下蓋部20を組み立てることができるため、下蓋部20を組み立てるときの作業効率を向上させることができる。
第一実施形態の包装箱1Aでは、図4に示すように、両閉塞フラップ21,21の側縁部によって両側壁13,14の内面および両傾斜壁16,16の内面が支持される。そのため、胴部10が空の状態でも胴部10を設計時に意図した通りの六角筒状に形成することができ、胴部10の形状を維持することができる。
これにより、六角筒状の胴部10を有する包装箱1Aを手作業でも簡単かつ精度良く組み立てることができるとともに、下蓋部20を組み立てた状態で、胴部10の上側の開口部から内容物を入れ易くなる。
第一実施形態の包装箱1Aでは、図1に示すように、前後の端壁11,12の外面および左右の側壁13,14の外面に加えて、両傾斜壁16,16の外面にも商品情報を印刷できる。これにより、包装箱1Aを売り場に並べたときに、顧客は前後左右および斜めの方向から商品情報を明確に視認できる。したがって、第一実施形態の包装箱1Aでは内部に収容した商品を有効にアピールできる。
第一実施形態の包装箱1Aでは、胴部10の角部に傾斜壁16が設けられている。つまり、第一実施形態の包装箱1Aは、直方体の箱体の角部を傾斜させた形状である。このような包装箱1Aでは、前後方向および左右方向の全長が同じ長さの直方体の箱体に比べて、シートの面積を小さくすることができる。
第一実施形態の包装箱1Aでは、図6に示すように、第一側部フラップ33の第一支持部51を前部フラップ31の第一差込口41に差し込むときに、作業者は、前部フラップ31を一方の手で支えながら、他方の手で第一支持部51を第一差込口41に差し込むことができる。
また、図7に示すように、第二側部フラップ34の第二支持部52を前部フラップ31の第二差込口42に差し込むときには、前部フラップ31が第一側部フラップ33に支持されているため、前部フラップ31が胴部10の内側に沈み込むのを防ぐことができる。
このように、第一実施形態の包装箱1Aでは、図1に示すように、上蓋部30を組み立てるときに、前部フラップ31、後部フラップ32、第一側部フラップ33および第二側部フラップ34を安定させて容易に連結できる。
また、第二側部フラップ34の前部を前部フラップ31の下面側に差し込まなくても、四枚の前部フラップ31、後部フラップ32、第一側部フラップ33および第二側部フラップ34を連結できる。
また、前部フラップ31に第一差込口41および第二差込口42が形成されているため、作業者は胴部10の前側から上蓋部30を組み立て易くなっている。これにより、上蓋部30を組み立てるときに、作業者が胴部10の向きを変える必要がなくなる。
したがって、第一実施形態の包装箱1Aでは、上蓋部30を組み立てるときの作業効率を向上させることができる。
図5に示すように、多角筒状の胴部10は、上蓋部30を組み立てる前の状態において形状が安定し難い。第一実施形態の包装箱1Aでは、上蓋部30を組み立てるときに、前部フラップ31、後部フラップ32、第一側部フラップ33および第二側部フラップ34を安定させることができるため、胴部10が多角筒状でも上蓋部30を容易に組み立てることができる。
第一実施形態の包装箱1Aでは、図6に示すように、第一側部フラップ33の第一支持部51を前部フラップ31の第一差込口41に差し込むときに、第一側部フラップ33を山折りに折り曲げる。その後、第一側部フラップ33を平坦に伸ばしていくことで、第一側部フラップ33の第一支持部51を浅い挿入角度で第一差込口41に差し込むことができる。これにより、第一側部フラップ33の第一支持部51を前部フラップ31の第一差込口41に差し込み易くなる。
同様に、図7に示すように、第二側部フラップ34の第二支持部52を前部フラップ31の第二差込口42に差し込むときにも、第二側部フラップ34を山折りに折り曲げることで、第二支持部52を第二差込口42に差し込み易くなる。
第一実施形態の包装箱1Aでは、図6に示すように、前部フラップ31の両側縁部によって両側壁13,14の内面および傾斜壁16の内面が支持されるため、胴部10の形状を維持することができる。
以上、本発明の第一実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
例えば、図2に示す前後の閉塞フラップ21,21の連結口23や係止フラップ22の係止片25の形状は限定されるものではない。
また、図1に示す前部フラップ31の第一差込口41および第二差込口42の形状や第一側部フラップ33の第一支持部51および第二側部フラップ34の第二支持部52の形状は限定されるもではない。
第一実施形態の包装箱1Aでは、前部フラップ31の先端縁部と後部フラップ32の先端縁部とが間隔を空けて配置されているが、前部フラップ31の先端縁部と後部フラップ32の先端縁部とを突き合わせてもよい。
本発明の包装箱では、端壁、側壁および傾斜壁の幅や高さは限定されるものではない。また、傾斜壁の数も限定されるものではない。また、端壁および側壁に対する傾斜壁の傾斜角度も限定されるものではない。
例えば、第一実施形態の包装箱1において、両端壁11,12、両側壁13,14および各傾斜壁16を同じ幅に形成して、胴部10を正六角形に形成してもよい。
第一実施形態の包装箱1Aは、胴部10が六角筒状に形成されているが、胴部10の角数は限定されるものではない。例えば、胴部を五角筒状や八角筒状などの多角筒状に形成してもよい。
第一実施形態の包装箱1Aは段ボール製であるが、各種公知の板紙によって本発明の包装箱を形成できる。
[第二実施形態]
次に、第二実施形態の包装箱1Bについて説明する。
第二実施形態の包装箱1Bは、図8に示すように、上蓋部130の構成が前記第一実施形態の包装箱1A(図1参照)と異なっている。
第二実施形態の包装箱1Bは、六角筒状に形成された胴部10と、胴部10の下側の開口部を閉塞している下蓋部20と、胴部10の上側の開口部を閉塞している上蓋部130と、を備えている。
包装箱1Bは、図10に示すように、一枚の段ボール製のシートを切り抜いたブランクシートS2を各罫線において山折りまたは谷折りすることで形成される。図10に示すブランクシートS2は内面側が見えるように配置されている。
第二実施形態の包装箱1Bの下蓋部20は、図9に示すように、第一実施形態の下蓋部20(図2参照)と同じ構成であるため、第二実施形態では詳細な説明を省略する。
第二実施形態の下蓋部20は、前後の端壁11,12の下縁部に連設された前後一対の閉塞フラップ21,21と、左右の側壁13,14の下縁部に連設された左右一対の係止フラップ22,22と、を備えている。閉塞フラップ21,21同士の突き合わせ部28には、左右の連結口23,23が形成されている。第二実施形態では、連結口23全体が蓋板24によって塞がれておらず、連結口23の一部が開口している(図10参照)。
第二実施形態の下蓋部20を組み立てるときには、係止フラップ22を両閉塞フラップ21,21の下面に重ねて、係止フラップ22の係止片25を連結口23に差し込むことで、係止フラップ22を両閉塞フラップ21,21に連結できる。
第二実施形態の上蓋部130は、図8に示すように、前後の端壁11,12に連設された前後一対の端部フラップ131,132と、左右の側壁13,14に連設された左右一対の側部フラップ133,134と、を備えている。
左右の側部フラップ133,134は、左右方向に離れて配置されている(図12参照)。両側部フラップ133,134の上面(外面)に両端部フラップ131,132が重ねられることで、胴部10の上側の開口部が閉塞される。
左側の側部フラップ133は、図12に示すように、左側の側壁13の上縁部に連設されている。左側の側部フラップ133と側壁13とは、前後方向に延びる内外二本の罫線L10,L20を介して連設されている。内外二本の罫線L10,L20は、左右方向に間隔を空けて平行して配置されている。左側の側部フラップ133は、外側の罫線L20において胴部10の内側に折り曲げられる。
右側の側部フラップ134は、右側の側壁14の上縁部に連設されている。右側の側部フラップ134と側壁14とは、前後方向に延びる内外二本の罫線L10,L20を介して連設されている。内外二本の罫線L10,L20は、左右方向に間隔を空けて平行して配置されている。右側の側部フラップ134は、外側の罫線L20において胴部10の内側に折り曲げられる。
前側の端部フラップ131は、前側の端壁11の上縁部に連設されている。前側の端部フラップ131と端壁11とは、左右方向に延びる内外二本の罫線L10,L20を介して連設されている。内外二本の罫線L10,L20は、前後方向に間隔を空けて平行して配置されている。前側の端部フラップ131は、外側の罫線L20において胴部10の内側に折り曲げられる。
後側の端部フラップ132は、後側の端壁12の上縁部に連設されている。後側の端部フラップ132と端壁12とは、左右方向に延びる内外二本の罫線L10,L20を介して連設されている。内外二本の罫線L10,L20は、前後方向に間隔を空けて平行して配置されている。後側の端部フラップ132は、外側の罫線L20において胴部10の内側に折り曲げられる。
前側の端部フラップ131は、図8に示すように、胴部10の上側の開口部の前半分を覆うものである。後側の端部フラップ132は、胴部10の上側の開口部の後半分を覆うものである。前側の端部フラップ131および後側の端部フラップ132は、前後方向に並べられている。前側の端部フラップ131の先端部(後端部)の左右の部位は、後側の端部フラップ132の先端部(前端部)の上面に重ねられている。
前側の端部フラップ131の先端部の中央部には、後方に向けて突出した突出部135が形成されている。突出部135は、図11に示すように、基端部の左右方向の幅よりも先端部の左右方向の幅が小さく形成された台形状の部位である。突出部135の先端縁部の中央部には、半円状に窪んだ指掛け部135aが形成されている。
後側の端部フラップ132の左右方向の中央の領域には、図8に示すように、係止領域136が設けられている。係止領域136は、後側の端部フラップ132の基端部から先端部に亘って形成された四角形の領域である。係止領域136の先端縁部は、後側の端部フラップ132の先端縁部の左右の部位よりも後方に窪んでいる(図12参照)。
前側の端部フラップ131の突出部135は、後側の端部フラップ132の係止領域136の下面に重ねられている。第二実施形態では、前側の端部フラップ131の先端部の中央部が、後側の端部フラップ132の先端部の下面に重なり、前側の端部フラップ131の先端部の左右の部位が、後側の端部フラップ132の先端部の左右の部位の上面に重なっている。このようにして、前側の端部フラップ131の先端部と後側の端部フラップ132の先端部とが連結されている。
後側の端部フラップ132の係止領域136の下面(内面)には、前後方向に延びる複数の罫線141,142,143が形成されている。各罫線141,142,143は、係止領域136の下面を押し込んで形成された線状の溝(押罫)である。
なお、第二実施形態の各図では、各罫線141,142,143を上面側にも図示することで、各罫線141,142,143の構成を分かり易く示している。
第一の罫線141は、係止領域136の先端縁部から後方に向けて延びており、係止領域136の前縁部に対して垂直に形成されている。第一の罫線141は、係止領域136の左右方向の中央部に配置されている。
第一の罫線141の左右両側には、左右の第二の罫線142,142が形成されている。左側の第二の罫線142は、係止領域136の先端縁部の左端部から後方に向けて延びている。右側の第二の罫線142は、係止領域136の先端縁部の右端部から後方に向けて延びている。
左右の第二の罫線142,142の左右方向の間隔は、係止領域136の基端側から先端側に向かうに連れて大きくなっている。
左右の第二の罫線142,142の左右両側には、左右の第三の罫線143,143が形成されている。左側の第三の罫線143は、係止領域136の先端縁部の左端部から後方に向けて延びている。右側の第三の罫線143は、係止領域136の先端縁部の右端部から後方に向けて延びている。
左右の第三の罫線143,143の左右方向の間隔は、係止領域136の基端側から先端側に向かうに連れて大きくなっている。
前側の端部フラップ131の右端部131bには、右前の傾斜壁16の上縁部に沿って形成された傾斜縁部が形成されている(図10参照)。前側の端部フラップ131の右端部131bの傾斜縁部には、右前の傾斜壁16の内面に重ねられた差込片137が罫線を介して連設されている。
後側の端部フラップ132の左端部132aには、左後の傾斜壁16の上縁部に沿って形成された傾斜縁部が形成されている(図10参照)。後側の端部フラップ132の左端部132aの傾斜縁部には、左後の傾斜壁16の内面に重ねられた差込片137が罫線を介して連設されている。
次に、包装箱1Bの下蓋部20を組み立てる手順について説明する。
図9に示すように、前後の閉塞フラップ21,21の下面に左右の係止フラップ22,22を重ねた後に、係止フラップ22の係止片25を、両閉塞フラップ21,21の連結口23に下側から差し込む。このようにして、左右の係止フラップ22,22の先端部を、前後の閉塞フラップ21,21に連結することで、下蓋部20が形成される。
次に、包装箱1Bの上蓋部130を組み立てる手順について説明する。
まず、図12に示すように、左右の側部フラップ133,134を左右の側壁13,14に対して胴部10の内側に折り曲げる。
続いて、後側の端部フラップ132を後側の端壁12に対して胴部10の内側に折り曲げて、両側部フラップ133,134の上面の後半分に重ねる。
このとき、後側の端部フラップ132の差込片137は、左後の傾斜壁16の内面側に差し込まれて、差込片137が左後の傾斜壁16の内面に重なる。
その後、図8に示すように、前側の端部フラップ131を前側の端壁11に対して胴部10の内側に折り曲げて、前側の端部フラップ131の先端部を後側の端部フラップ132の先端部の上面に重ねる。このとき、前側の端部フラップ131の差込片137は、右前の傾斜壁16の内面側に差し込まれて、差込片137が右前の傾斜壁16の内面に重なる。
さらに、前側の端部フラップ131の突出部135を下方に押し込んで、後側の端部フラップ132の係止領域136の上側から下面側に差し込む。このとき、係止領域136は、各罫線141,142,143において下側に向けて谷折りに折れ曲がる。
このようにして、後側の端部フラップ132の係止領域136の下面に、前側の端部フラップ131の突出部135を係止させて、前側の端部フラップ131の先端部と後側の端部フラップ132の先端部とを連結することで、上蓋部130が形成される。
以上のような包装箱1Bでは、図8に示すように、上蓋部130を組み立てたときに、前側の端部フラップ131の差込片137および後側の端部フラップ132の差込片137が、二つの傾斜壁16,16の内面に重なる。
これにより、前側の端部フラップ131の側縁部と傾斜壁16の内面とが閉じられるとともに、後側の端部フラップ132の側縁部と傾斜壁16の内面とが閉じられるため、包装箱1Bの密閉度を高めることができる。
また、前側の端部フラップ131の差込片137および後側の端部フラップ132の差込片137が両傾斜壁16,16の内面に重なることで、前側の端部フラップ131および後側の端部フラップ132によって両傾斜壁16,16の内面が支持されるため、六角筒状の胴部10の形状を維持できる。
第二実施形態の包装箱1Bでは、前側の端部フラップ131の突出部135を後側の端部フラップ132の係止領域136の上側から下面側に差し込むときに、係止領域136が各罫線141,142,143において下側に向けて折れ曲がる。また、係止領域136を折り曲げたときに、係止領域136の先端側で折り曲げ幅が大きくなる。
これにより、第二実施形態の包装箱1Bでは、前側の端部フラップ131の突出部135を、後側の端部フラップ132の係止領域136の下面側に差し込み易くなるため、上蓋部130を簡単に組み立てることができる。
なお、第二実施形態の包装箱1Bでは、図13に示すように、前側の端部フラップ131の先端部の上面に後側の端部フラップ132の先端部を重ねて、前側の端部フラップ131の突出部135を後側の端部フラップ132の係止領域136の上面に引き出して係止させてもよい。
突出部135を係止領域136の下側から上面側に引き出すときには、係止領域136が各罫線141,142,143において上側に向けて山折りに折れ曲がる。また、係止領域136を折り曲げたときに、係止領域136の先端側で折り曲げ幅が大きくなる。これにより、突出部135を係止領域136の上面側に引き出し易くなる。
第二実施形態の包装箱1Bは、図14に示すように、二重壁を有するトレイ形状に組み立てることもできる。
包装箱1Bをトレイ形状に組み立てる場合には、左側の側部フラップ133を内外二本の罫線L10,L20において左側の側壁13の内面側に折り返す。また、右側の側部フラップ134を内外二本の罫線L10,L20において右側の側壁14の内面側に折り返す。また、前側の端部フラップ131を内外二本の罫線L10,L20において前側の端壁11の内面側に折り返す。また、後側の端部フラップ132を内外二本の罫線L10,L20において後側の端壁12の内面側に折り返す。
これにより、前後左右の二重壁を有し、胴部10の上側の開口部が開口しているトレイを形成することができる。
第二実施形態の包装箱1Bは、上蓋部130を閉じた箱形状(図8参照)または二重壁を有するトレイ形状(図14参照)に組み立てることができるため、使用形態に応じて形状を変更することができる。例えば、搬送時には包装箱1Bを図8に示す箱形状に組み立てることで内容物を保護することができる。そして、店頭に陳列するときには、包装箱1Bを図14に示すトレイ形状に組み立てることで、商品を取り出し易くなる。
第二実施形態では、前側の端部フラップ131の左端部131aの下部には、帯状の係止部138が形成されている。また、左側の側部フラップ133の前縁部の下部には、窪み部139が形成されている。
また、第二実施形態では、後側の端部フラップ132の右端部132bの下部には、帯状の係止部138が形成されている。また、右側の側部フラップ134の前縁部の下部には、窪み部139が形成されている。
そして、包装箱1Bをトレイ形状に形成したときに、係止部138が窪み部139に入り込んで、係止部138が窪み部139に係止されることで、前後の端部フラップ131,132が戻り難くなっている。
また、包装箱1Bをトレイ形状に形成したときには、前側の端部フラップ131の右端部131bが右前の傾斜壁16の内面に重なるとともに、前側の端部フラップ131の左端部131aの上部が左側の側部フラップ133の外面に重なる。これにより、前側の端部フラップ131および左側の側部フラップ133が戻り難くなっている。
また、後側の端部フラップ132の左端部132aが左後の傾斜壁16の内面に重なるとともに、後側の端部フラップ132の右端部132bの上部が右側の側部フラップ134の外面に重なる。これにより、後側の端部フラップ132および右側の側部フラップ133が戻り難くなっている。
以上、本発明の第二実施形態について説明したが、本発明は前記第二実施形態に限定されることなく、前記第一実施形態と同様に、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
例えば、第二実施形態では、図8に示すように、前後の端部フラップ131,132が設けられているが、一枚の端部フラップによって上蓋部130を形成してもよい。この場合には、一枚の端部フラップに二つの差込片137,137を形成する。
第二実施形態では、左右の側部フラップ133,134の上面に前後の端部フラップ131,132が重ねられているが、前後の端部フラップ131,132の上面に左右の側部フラップ133,134を重ねてもよい。
第二実施形態では、係止領域136の下面に複数の罫線141,142,143が形成されているが、罫線の本数は限定されるものではなく、さらには、係止領域136に罫線を形成しなくてもよい。
第二実施形態では、端部フラップ131,132に係止部138が形成され、側部フラップ133,134に窪み部139が形成されているが、側部フラップ133,134に係止部を形成し、端部フラップ131,132に窪み部を形成してもよい。
1A 包装箱(第一実施形態)
1B 包装箱(第二実施形態)
10 胴部
11 前側の端壁
12 後側の端壁
13 左側の側壁
14 右側の側壁
15 接合片
16 傾斜壁
20 下蓋部
21 閉塞フラップ
22 係止フラップ
23 連結口
24 蓋板
25 係止片
28 突き合わせ部
30 上蓋部(第一実施形態)
31 前部フラップ
32 後部フラップ
33 第一側部フラップ
34 第二側部フラップ
35 指掛け部
41 第一差込口
42 第二差込口
45 蓋板
51 第一支持部
52 第二支持部
130 上蓋部(第二実施形態)
131 前側の端部フラップ
131a 左端部
131b 右端部
132 後側の端部フラップ
132a 左端部
132b 右端部
133 左側の側部フラップ
134 右側の側部フラップ
135 突出部
136 係止領域
137 差込片
138 係止部
139 窪み部
141 第一の罫線
142 第二の罫線
143 第三の罫線
S1 ブランクシート(第一実施形態)
S2 ブランクシート(第二実施形態)

Claims (2)

  1. 多角筒状に形成された胴部と、
    前記胴部の下側の開口部に設けられた下蓋部と、を備え、
    前記胴部は、前後の端壁と、左右の側壁と、少なくとも一つの傾斜壁と、を有し、
    前記傾斜壁は、隣り合う前記端壁と前記側壁との間に形成されており、
    前記下蓋部は、
    前後の前記端壁の下縁部に連設された前後の閉塞フラップと、
    左右の前記側壁の下縁部に連設された左右の係止フラップと、を有し、
    前記両閉塞フラップの先端縁部同士が突き合わされ、
    前記閉塞フラップ同士の突き合わせ部には、左右の連結口が形成されており、
    前記係止フラップは、前記両閉塞フラップの下面に重ねられ、
    前記係止フラップの先端部に形成された係止片が、前記連結口に差し込まれて、前記両閉塞フラップの上面に係止されていることを特徴とする包装箱。
  2. 請求項1に記載の包装箱であって、
    前記閉塞フラップの両側縁部は、前記両側壁の内面に沿って形成されるとともに、
    前記閉塞フラップの側縁部の一部は、前記傾斜壁の内面に接しており、
    前記閉塞フラップの両側縁部によって前記両側壁の内面および前記傾斜壁の内面が支持されることで、前記胴部の形状が維持されていることを特徴とする包装箱。
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