JP7242474B2 - 包装箱 - Google Patents
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Description
図1ないし図5を参照して、実施形態に係る包装箱1の構成について説明する。図1は包装箱1を示す斜視図である。図2は包装箱1の蓋体3を開いた状態を示す斜視図である。図3は包装箱1のブランク5を示す平面図である。図4はブランク5の前壁体12を拡大して示す平面図である。図5はブランク5の蓋体3の一部を拡大して示す平面図である。
図3に示すように、ブランク5は、底壁10と、基端壁11と、前壁体12(先端壁)と、一対の側壁体13(側壁)と、4つの折込部14と、蓋体3と、を備えている。
底壁10は、段方向よりも流れ方向に長い略長方形状に形成されている。基端壁11は、第1折曲線L1を介して底壁10の段方向の一端部(後端部)に連設されている。基端壁11は略長方形状に形成され、その段方向の寸法(延出寸法)は底壁10の段方向の寸法よりも短く(例えば1/4程度)設定されている。
図3および図4に示すように、先端壁の一例としての前壁体12は、底壁10の段方向の他端部(前端部)に連設されている。前壁体12は、外前壁12Aと、前額縁部12Bと、内前壁12Cと、を含んでいる。
外前壁12Aは、第1折曲線L1を介して底壁10の段方向の他端部に連設されている。外前壁12Aは略長方形状に形成され、その流れ方向の寸法(延出寸法)は基端壁11の延出寸法と略同一である。前額縁部12Bは、第2折曲線L2を介して外前壁12Aの先端部(上端部)に連設されている。前額縁部12Bは流れ方向に細長い略長方形状に形成され、その段方向の寸法(延出寸法)は段ボールシートの厚さよりも僅かに長く設定されている。
内前壁12Cは、第2折曲線L2を介して前額縁部12Bの先端部(段方向の他端部)に連設されている。換言すれば、内前壁12Cは、前額縁部12Bを介して外前壁12Aに連設されている。内前壁12Cは、外前壁12Aと略同じ大きさとなる略長方形状に形成されている。内前壁12Cの流れ方向の中央部には、略半円状の指掛け部12Dが先端から基端に向けて切り欠かれている。内前壁12Cの流れ方向両端の先端側には、一対の前方凸部42Aが突設されている。
図4に示すように、前壁体12の中央領域には、ロック片20が設けられている。ロック片20は、外前壁12Aの段方向の中間から前額縁部12Bを横断して内前壁12Cの段方向の中間まで延びた略U字状の切断線21によって区画されている。ロック片20は、全体として略U字状(舌状)に形成され、第1係止折線L11を介して外前壁12Aに連設されている。また、ロック片20には、外前壁12Aと前額縁部12Bとの境界線(第2折曲線L2)と略同一直線を成す第2係止折線L12が形成されている。
図3に示すように、一対の側壁の一例としての一対の側壁体13は、底壁10の流れ方向の両端部(左右両端部)に連設されている。一対の側壁体13は、それぞれ、外側壁13Aと、側額縁部13Bと、内側壁13Cと、内包片13Dと、を含んでいる。なお、一対の側壁体13は底壁10を中心として対称に配置されているため、以下、1つの側壁体13の構成について説明する。
外側壁13Aは、第3折曲線L3を介して底壁10の流れ方向の端部に連設されている。外側壁13Aは略長方形状に形成され、その段方向の寸法(延出寸法)は基端壁11の延出寸法と略同一である。側額縁部13Bは、第4折曲線L4を介して外側壁13Aの先端部(上端部)に連設されている。側額縁部13Bは段方向に細長い略長方形状に形成され、その流れ方向の寸法(延出寸法)は段ボールシートの厚さよりも僅かに長く設定されている。なお、底壁10の段方向の一方寄りには、第3折曲線L3に沿って長方形状の底面穴41Bが開口している。
内側壁13Cは、第4折曲線L4を介して側額縁部13Bの先端部に連設されている。換言すれば、内側壁13Cは、側額縁部13Bを介して外側壁13Aに連設されている。内側壁13Cは、外側壁13Aと略同じ大きさとなる略長方形状に形成されている。内側壁13Cの段方向の一方寄り(底面穴41Bに対応する位置)には、略台形状の側方凸部41Aが先端から突設されている。内側壁13Cの段方向の一端(後端)には、先端側を略長方形状に切り欠くことで後方係合穴40Bが形成されている。
内包片13Dは、第5折曲線L5を介して内側壁13Cの段方向の他端部に連設されている。内包片13Dは、基端よりも先端が幅狭い略台形状(正確には略五角形状)に形成されている。内包片13Dの段方向の寸法(延出寸法)は外前壁12Aの延出寸法よりも短く設定されている。内包片13Dの流れ方向の先端側には、第5折曲線L5から内側壁13Cの側に食い込むように支持凸部24が形成されている。詳細には、支持凸部24は、第5折曲線L5から分岐して略L字状に形成された切断線25によって区画されている。詳細は後述するが、支持凸部24が切断線25に沿って切断されることで、内側壁13Cには前方係合穴42Bが開口する。なお、支持凸部24には第5折曲線L5は形成されていない。
4つの折込部14は、基端壁11と一対の外側壁13Aとで構成される2つの角領域、および外前壁12Aと一対の外側壁13Aとで構成される2つの角領域に設けられている。段方向の一方に位置する2つの折込部14は、第6折曲線L6を介して基端壁11と一対の外側壁13Aとに連設されている。段方向の他方に位置する2つの折込部14は、第6折曲線L6を介して外前壁12Aと一対の外側壁13Aとに連設されている。各折込部14は、略菱形状に形成されている。各折込部14には、底壁10の角部(第1折曲線L1と第3折曲線L3との交点)の近傍から放射方向外側に向かって斜めに折込線L7が延設されている。
図3に示すように、蓋体3は、外蓋壁30と、外差込片31と、内差込片32と、内蓋壁33と、基端支持片34と、を含んでいる。
外蓋壁30は、外開閉線L21を介して基端壁11の段方向の一端部に連設されている。外蓋壁30は、底壁10と略同じ大きさとなる略長方形状に形成されている。外蓋壁30は、開口部2Aの縁部である箱体2の基端壁11の先端部(上端部)に連設され、開口部2Aを閉塞可能に形成されている(図1および図2参照)。
外差込片31は、外折曲線L22を介して外蓋壁30の先端部(段方向の一端部)に連設されている。外差込片31は略長方形状に形成されており、その段方向の寸法(延出寸法)は基端壁11の延出寸法よりも短く設定されている。また、外差込片31の流れ方向(左右方向)の寸法は、外蓋壁30の流れ方向の寸法よりも僅かに短く設定されている。外差込片31には、ロック片20が差し込まれるロック穴35が外折曲線L22に沿って形成されている。ロック穴35は、ロック片20に対応するように、外差込片31の流れ方向(左右方向)の略中央部に形成されている。ロック穴35は、外折曲線L22から外差込片31の側に突出した略台形状のスリットである。
内差込片32は、折返線L23を介して外差込片31の先端部(段方向の一端部)に連設されている。内差込片32は、折返線L23を中心に外差込片31と線対称となる形状である。なお、詳細は後述するが、外差込片31の裏ライナ9Cには接着剤を塗布する一対の接着領域36が設定されており、内差込片32は接着剤を介して外差込片31に接着される。一対の接着領域36は、ロック穴35から流れ方向(左右方向)の両外側に離れた位置に設定されている。
内蓋壁33は、内折曲線L24を介して内差込片32の先端部(段方向の一端部)に連設されている。内蓋壁33は、外蓋壁30と略同じ大きさとなる略長方形状に形成されている。
図5に示すように、内折曲線L24は、流れ方向(左右方向)の中央部が内差込片32に向かって突き出すように屈曲している。詳細には、内折曲線L24は、一対の側方折線部L24Aと、導入折線部L24Bと、一対の連結折線部L24Cと、を含んでいる。
図3に示すように、基端支持片34は、内開閉線L25を介して内蓋壁33の先端部に連設されている。基端支持片34は、基端壁11と略同じ大きさとなる略長方形状に形成されている。基端支持片34の流れ方向両端の先端側には、一対の後方凸部40Aが突設されている。
次に、図2、図6ないし図8を参照して、包装箱1の組立工程について説明する。図6は包装箱1の側壁体13を立設させる過程を示す斜視図である。図7は包装箱1の前壁体12を立設させる過程を示す斜視図である。図8は包装箱1の蓋体3を開いた状態を後方から示す斜視図である。
次に、図1、図9ないし図11を参照して、包装箱1の封緘工程について説明する。図9はロック片20をロック穴35に差し込む前の状態を示す斜視図である。図10はロック片20をロック穴35に差し込む直前の状態を示す断面図である。図11はロック片20をロック穴35に差し込んだ状態を示す断面図である。
上記した本実施形態に係る包装箱1では、内折曲線L24が、流れ方向(左右方向)の中央部において略台形状に屈曲していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図12に示すように、変形例に係る内折曲線L26は、流れ方向(左右方向)の両端から中央に向かって内差込片32の側に傾斜する一対の直線部で構成されてもよい。つまり、内折曲線L26は、左右方向の中央部で内差込片32に向けて突き出した略V字状に形成されてもよい。また、内折曲線L26は、略V字状に限らず、略U字状に湾曲していてもよい(図示せず)。内折曲線L26は、流れ方向(左右方向)の両端を除く略全域に亘って内差込片32の側にずれて形成されることになる。なお、内折曲線L24,L26の形状は上記に限定されるものではなく、少なくともロック穴35に対応した差込範囲37において内折曲線L24,L26は、その両端よりも内差込片32の側にずれた位置に形成されていればよい。
2 箱体
2A 開口部
3 蓋体
11 基端壁
12 前壁体(先端壁)
13 側壁体(側壁)
20 ロック片
30 外蓋壁
31 外差込片
32 内差込片
33 内蓋壁
34 基端支持片
35 ロック穴
37 差込範囲
38 差込導入部
40B 後方係合穴(係合穴)
L22 外折曲線
L23 折返線
L24,L26 内折曲線
Claims (5)
- 一面に開口部(2A)を有する箱体(2)と、
前記箱体に連設され、前記開口部を開閉する蓋体(3)と、を備え、
前記蓋体は、
前記開口部の縁部である前記箱体の基端壁(11)の先端部に連設され、前記開口部を閉塞可能に形成された外蓋壁(30)と、
前記外蓋壁の先端部に外折曲線(L22)を介して連設され、前記外折曲線で屈曲して前記箱体の内部に差し込まれた状態で前記基端壁に対向する前記箱体の先端壁(12)に重ねられる外差込片(31)と、
前記外蓋壁の裏面に重ねられて二重壁構造を構成する内蓋壁(33)と、
前記内蓋壁の先端部に内折曲線(L24,L26)を介して連設され、前記内折曲線で屈曲して前記外差込片の裏面に重ねられて二重壁構造を構成する内差込片(32)と、を含み、
前記先端壁には、ロック片(20)が設けられ、
前記外差込片には、前記ロック片が差し込まれるロック穴(35)が前記外折曲線に沿って形成され、
少なくとも前記ロック穴に対応した差込範囲(37)において前記内折曲線は、その両端よりも前記内差込片の側にずれた位置に形成されており、
前記内差込片が前記内折曲線で屈曲した状態において、前記差込範囲には、前記ロック穴を貫通した前記ロック片を前記外蓋壁と前記内蓋壁との間に導くための隙間である差込導入部(38)が形成されることを特徴とする包装箱。 - 前記箱体と前記蓋体とは、表面と裏面とを有する厚紙で構成され、
前記外蓋壁と前記内蓋壁とは互いに裏面同士を対向させ、前記外差込片と前記内差込片とは互いに裏面同士を対向させたことを特徴とする請求項1に記載の包装箱。 - 前記内差込片は、前記外差込片の先端部に折返線(L23)を介して連設され、前記折返線で折り返されることで前記外差込片の裏面に重ねられたことを特徴とする請求項1または2に記載の包装箱。
- 前記内蓋壁の先端部に連設され、前記基端壁に重ねられた基端支持片(34)を更に備え、
前記箱体は、前記基端壁と前記先端壁との対向方向に直交する幅方向に対向する一対の側壁(13)を有し、
前記基端支持片は、その幅方向の両端部を一対の前記側壁に形成された一対の係合穴(40B)に係合させることで前記基端壁に重ねられた状態に保持されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の包装箱。 - 前記内差込片は前記外差込片に接着され、前記内蓋壁は前記外蓋壁に接着されないことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の包装箱。
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