JP4531512B2 - 段ボール箱 - Google Patents

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本発明は、段ボール紙を切り抜いて得られる所定平面形状の展開紙を予め設定された所定の折り線に沿って折り畳むことにより形成される段ボール箱に関するものである。
従来、特許文献1に記載されているような紙容器(段ボール箱)が知られている。この紙容器は、平面視で六角形状を呈した六角筒体と、この六角筒体の一方の開口を閉止することによって形成された底板と、同他方の開口を閉止する天板とを備えて構成されている。天板の中央位置には円孔が穿設され、この円孔にキャップを備えた口金部材が装着されるようになっている。
かかる紙容器は、厚紙を所定の形状に切り抜いて得られる展開紙を、予め設定された折り線に沿って折り曲げた上で、互いに重なり合った部分を貼着することによって形成されている。展開紙は、六角筒体になる部分である周壁部と、この周壁部の一方の縁部から延設された糊代部と、前記周壁部における糊代部と直交する縁部の一方から延設された複数の底板用フラップと、同他方の縁部から延設された天板用フラップとを備えている。
そして、周壁部を六角形状に丸めた上で、糊代部を周壁部の他方の縁部に貼着することにより六角筒体が形成されるとともに、この六角筒体から延設された前記各底板用フラップおよび前記各天板用フラップをそれぞれ内側に向けて折り曲げ、これらの互いに重なり合った部分同士を互いに貼着することによって紙容器が形成されるようになっている。
かかる六角筒状の紙容器は、例えば、画像形成装置に適用されるトナーカートリッジやトナー回収タンクのような正規の姿勢以外で保管されたり運搬されたりすることを嫌う被収納物を包装する容器として好都合である。
実開平5−51723号公報
ところで、特許文献1に記載されているような六角筒状の段ボール箱にあっては、底板用の各フラップを互いに重なり合うように折り重ねた上で、最も外側のフラップと六角筒体との間にフラップの縁部に沿わせた状態で粘着テープを貼着し、底板を形成するのが一般的である。
しかしながら、このように底板と六角筒体との間に粘着テープを貼着するに際し、六角筒体の頂点位置を越えて食み出した当該粘着テープの両端部分は、底板または天板と六角筒体との双方に対して真っ直ぐに貼着することができず、粘着テープに弛み部分が生じてしまうため、見栄えが悪くなるばかりか、可能な限り綺麗に見せるための努力(例えば弛んだ部分を重ね合わせて互いに貼着した上でこの貼着された部分を折り曲げる等)に時間が取られ、生産効率が低下するという問題点が存在した、
本発明は、かかる状況に鑑みなされたものであって、粘着テープを綺麗に貼着することができるようにした上で、生産効率を向上させることができる段ボール場を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明は、平面視で六角形状を呈した筒部と、該筒部の一方の開口を閉止する底板と、同他方の開口を閉止する蓋体とを備え、段ボール紙を切り抜いて得られる所定平面形状の展開紙を、予め設定された所定の折り線に沿って折り曲げることにより形成される段ボール箱であって、前記展開紙は、互いに平行に設定された複数本の折り線に沿って環状に折り曲げることで前記筒部を形成する長尺の帯状部と、この帯状部の一方の側縁部から外方に向かって延設された前記底板を形成する底板形成部と、同他方の側縁部から外方に向かって延設された前記蓋体を形成する蓋体形成部とを備え、前記底板形成部は、前記帯状部における隣設された折り線間および折り線と端縁との間からそれぞれ延設された複数の底板用フラップを有し、前記底板形成部における互いに対向した側縁部から延設された底板用フラップの少なくとも一方は、その先端縁部が前記対向した側縁部間にある前記筒部の六角形状の互いに対向した頂点間を結ぶ直線と交差する傾斜辺とされていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、展開紙における長尺の帯状部を、互いに平行に設定された複数本の折り線に沿って環状に折り曲げることによって段ボール箱の筒部が形成され、引き続きこの帯状部の一方の側縁部から外方に向かって延設された底板形成部を筒部の内側に向けて略直角に折り曲げることにより段ボール箱の底板が形成される。さらに、帯状部の他方の側縁部から外方に向かって延設された蓋体形成部を筒部の内側に向けて略直角に折り曲げることにより段ボール箱の蓋体が形成される。
そして、筒部の互いに対向した縁部から延設された底板用フラップの少なくとも一方は、先端縁部が対向した縁部間にある筒部の六角形状の互いに対向した頂点間を結ぶ直線と交差する傾斜辺とされているため、展開紙を折り曲げることで段ボール箱を形成した上で、底板用フラップの内の最も外側に位置するものの先端縁部に沿うように粘着テープを貼り付けていくとともに、底板から食み出した粘着テープの両端部を真っ直ぐに筒部の方向に向けて折り曲げることができる。
したがって、請求項1の段ボール箱にあっては、底板用フラップの最も外側のものは折り曲げられた状態で傾斜辺の延長線が筒部の六角形状の頂点部分に位置することはなく、これによって底板用フラップの傾斜辺に沿って貼着した粘着テープの食み出した両端部を筒部方向に折り曲げるに際し、六角形状の頂点部分を避けて真っ直ぐに折り曲げることができることから、仕上がった段ボール箱の外観視が見栄えよいものになるとともに、段ボール箱製造の作業性の向上にも貢献する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記帯状部は、一方の端縁に形成された糊代部を有し、この糊代部の基端位置に第1折り線が設定されるとともに、この第1折り線から他方の端縁に向けて第2〜第6折り線が設定され、前記各折り線間および第6折り線と帯状部の他方の端縁との間に第1〜第6区分帯部がそれぞれ形成され、前記底板用フラップとして第1〜第6区分帯部のそれぞれから延設された第1〜第6底フラップが形成され、前記筒部の互いに対向した側縁部から延設された底板用フラップは、第1および第4底フラップであり、前記第1および第4底フラップの先端縁部には、底板の閉止状態を維持し得る嵌め合わせ構造が設けられていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、まず、第2、第3、第5および第6底フラップで筒部の下面開口を閉止した後、第1および第4底フラップを先の各フラップに重ね合わせた上で、対向縁部の嵌め合わせ構造によって両者を互いに係止することにより、底板の閉止状態が維持される。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、蓋体形成部は、前記帯状部における隣設された折り線間および折り線と端縁との間からそれぞれ延設された複数の蓋体用フラップを有し、この蓋体用フラップは、前記底板用フラップと同一に形状設定されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、蓋体は、粘着テープが貼着された状態でその両端部の処理が容易かつ美麗に行われるとともに、段ボール箱製造の作業性が向上するという底板と同様の作用効果が得られるものになる。
請求項1記載の発明によれば、筒部の互いに対向した縁部から延設された底板用フラップの少なくとも一方は、先端縁部が対向した縁部間にある筒部の六角形状の互いに対向した頂点間を結ぶ直線に対して傾斜した傾斜辺とされているため、底板用フラップの最も外側のものは折り曲げられた状態で傾斜辺の延長線が筒部の六角形状の頂点部分から外れた部分に位置し、これによって底板用フラップの先端縁部に沿って貼着した粘着テープの食み出した両端部を筒部方向に折り曲げるに際し真っ直ぐに折り曲げることができ、これによって良好な作業性を確保した上で段ボール箱の外観視を見栄えのよい美麗なものにすることができるとともに、見苦しさを修復するための無駄な作業を行わなくてもよい分生産性の向上にも貢献することができる。
請求項2記載の発明によれば、第1および第4底フラップの対向縁部に底板の閉止状態を維持し得る嵌め合わせ構造が設けられているため、まず、第2、第3、第5および第6底フラップで筒部の下面開口を閉止した後、第1および第4底フラップを先の各フラップに重ね合わせた上で、対向縁部の嵌め合わせ構造によって両者を互いに係止することにより、底板の閉止状態が維持することができ、その後の粘着テープの貼着作業を容易に行うことができる。
請求項3記載の発明によれば、蓋体は、その蓋体用フラップが底板用フラップと同一に形状設定されているため、粘着テープが貼着された状態でその両端部の処理が容易かつ美麗に行われるとともに、段ボール箱製造の作業性が向上するという底板と同様の作用効果を得ることができる。
図1は、本発明に係る段ボール箱の一実施形態を示す斜視図であり、(イ)は、底板および蓋体が開放された状態、(ロ)は、底板および蓋体が閉止された状態をそれぞれ示している。図1に示すように、本実施形態に係る段ボール箱10は、段ボール紙を切り抜いて得られる所定平面形状の展開紙20(図2)を、予め設定された所定の折り線に沿って折り込むことにより形成されるものであり、平面視で六角形状を呈した六角筒部11と、該六角筒部11の下方の開口が閉止されることによって形成される底板12と、同上方の開口を開閉自在に閉止する蓋体13とを備えて構成されている。
前記六角筒部11は、正方形よりも若干上下方向に長尺の矩形状を呈した第1筒壁111と、この第1筒壁111に隣接した上下方向に長尺の矩形状を呈する第2筒壁112と、この第2筒壁112に隣接した前記第2筒壁112と同一寸法の第3筒壁113と、この第3筒壁113に隣接した前記第1筒壁111と同一寸法の第4筒壁114と、この第4筒壁114に隣接した前記第2筒壁112と同一寸法の第5筒壁115と、この第5筒壁115と前記第1筒壁111との間に介設された前記第5筒壁115と同一寸法の第6筒壁116とからなっている。
前記第2、第3、第5および第6筒壁112,113,115,116は、本実施形態においては、短辺(水平方向に延びる辺)の長さ寸法が長辺(上下方向に延びる辺)の長さ寸法の略1/3に設定されているとともに、第1筒壁111の横寸法の略1/2.5に設定されている。これらの寸法については、それぞれ1/3および1/2.5に限定されるものではなく、被収納物の大きさや形状によって変更可能である。かかる第1〜第6筒壁111〜116で六角筒を形成させた状態で、第1筒壁111および第6筒壁116の対向縁部を互いに連結することによって六角筒部11が形成されている。
前記底板12は、第1筒壁111の下縁部から外方に向かって延設された第1底板片121と、第2筒壁112の下縁部から外方に向かって延設された第2底板片122と、第3筒壁113の下縁部から外方に向かって延設された第3底板片123と、第4筒壁114の下縁部から外方に向かって延設された第4底板片124と、第5筒壁115の下縁部から外方に向かって延設された第5底板片125と、第6筒壁116の下縁部から外方に向かって突設された第6底板片126とからなっている。これら第1〜第6底板片121〜126を所定の順番で六角筒部11の内側に向けて直角に折り曲げていくことにより、特に接着剤やステープル処理を施すことなく、いわゆる嵌め殺しによって、図1の(ロ)に示すように、底板12が形成されるようになっている。
本実施形態においては、各底板片121〜126は、互いに対向したものが同一形状に設定されている。具体的には、第1底板片121と第4底板片124とは同一形状に設定されているとともに、第2底板片122と第5底板片125とは同一形状に設定されている。また、第3底板片123と第6底板片126とも同一形状に設定されている。
そして、本発明においては、底板12が形成された状態で、図1の(ロ)に示すように、第1底板片121の先端縁部と、第4底板片124の先端縁部とが重なり合った部分に粘着テープ90が貼着され、これによって底板12の閉止状態をさらに確実なものにしている。
前記蓋体13は、第1筒壁111の上縁部から外方に向かって延設された第1蓋片131と、第2筒壁112の上縁部から外方に向かって延設された第2蓋片132と、第3筒壁113の上縁部から外方に向かって延設された第3蓋片133と、第4筒壁114の上縁部から外方に向かって延設された第4蓋片134と、第5筒壁115の上縁部から外方に向かって延設された第5蓋片135と、第6筒壁116の上縁部から外方に向かって延設された第6蓋片136とからなっている。
かかる蓋体13は、本実施形態においては、底板12と同一に構成されている。具体的には、第1蓋片131は、第1底板片121と点対称で同一形状に設定され、第2蓋片132は、上下逆転状態で第6底板片126と同一形状に設定され、第3蓋片133は、上下逆転状態で第2底板片122と同一形状に設定され、第4蓋片134は、第4底板片124と点対称で同一形状に設定され、第5蓋片135は、上下逆転状態で第3底板片123と同一形状に設定され、第6蓋片136は、上下逆転状態で第第5底板片125と略同一形状に設定されている。
このような蓋体13についても、蓋体13が形成された状態で、図1の(ロ)に示すように、第1蓋片131の先端縁部と、第4蓋片134の先端縁部とが重なり合った部分に粘着テープ90が貼着され、これによって蓋体13の閉止状態がさらに確実に行われるようにしている。
図2は、かかる段ボール箱10の形成させるための展開紙20の一実施形態を示す展開図である。この図に示すように、展開紙20は、前記六角筒部11を形成するための横方向(図2の紙面の左右方向)に長尺の帯状部30と、この帯状部30の図2における下縁部から外方に向かって延設された前記底板12を形成する底板形成部40と、前記帯状部30の図2における上縁部から外方に向かって延設された前記蓋体13を形成する蓋体形成部50とを備えて構成されている。
前記帯状部30は、前記第1筒壁111に対応した第1区分帯部31と、前記第2筒壁112に対応した第2区分帯部32と、前記第3筒壁113に対応した第3区分帯部33と、前記第4筒壁114に対応した第4区分帯部34と、前記第5筒壁115に対応した第5区分帯部35と、前記第6筒壁116に対応した第6区分帯部36とを備えて構成されている。第1区分帯部31の図2における左方縁部から糊代部37が延設されている。
かかる帯状部30には、当該帯状部30を幅方向に横断した縦方向に延びる縦折り線(折り線)21と、底板形成部40との境界位置および蓋体形成部50との境界位置に形成された横折り線(折り線)22とが形成されている。これらの折り線21,22は、展開紙20に対して線状にプレス処理が施されることによって形成されている。
前記縦折り線21は、糊代部37と第1区分帯部31との間に形成された第1縦折り線(第1折り線)211と、第1区分帯部31と第2区分帯部32との間に形成された第2縦折り線(第2折り線)212と、第2区分帯部32と第3区分帯部33との間に形成された第3縦折り線(第3折り線)213と、第3区分帯部33と第4区分帯部34との間に形成された第4縦折り線(第4折り線)214と、第4区分帯部34と第5区分帯部35との間に形成された第5縦折り線(第5折り線)215と、第5区分帯部35と第6区分帯部36との間に形成された第6縦折り線(第6折り線)216とからなっている。
また、前記横折り線22は、帯状部30と底板形成部40との間に形成された第1横折り線(側縁部)221と、帯状部30と蓋体形成部50との間に形成された第2横折り線(側縁部)222とからなっている。そして、展開紙20がこれら縦折り線21および横折り線22に沿って表面側から裏面側に向けていわゆる山折りされることにより、段ボール箱10が形成されるようになっている。
前記底板形成部40は、前記第1底板片121に対応した第1底板フラップ(第1底フラップ)41と、前記第1底板片121に対応した第2底板フラップ(第2底フラップ)42と、前記第2底板片122に対応した第3底板フラップ(第3底フラップ)43と、前記第3底板片123に対応した第4底板フラップ(第4底フラップ)44と、前記第4底板片124に対応した第5底板フラップ(第5底フラップ)45と、前記第5底板片125に対応した第6底板フラップ(第6底フラップ)46とを備えて構成されている。
これら第1〜第6底板フラップ41〜46の内の第1および第4底フラップ41,44における第1横折り線221の部分の長さ寸法は同一に設定されているとともに、第2,第3,第5および第6底フラップ42,43,45,46における第1縦折り線211の部分の長さ寸法は同一に設定されている。
前記第1底板フラップ41は、前記第1縦折り線211の延長線に沿った縦縁部411と、この縦縁部411の先端から帯状部30へ向け図2において先上がりに傾斜した先端傾斜縁部(傾斜辺)412と、この先端傾斜縁部412の図2における右端から第2縦折り線212の下端へ向けて先上がりに傾斜した縦傾斜縁部413とを備えている。
前記縦縁部411は、段ボール箱10が組み付けられた状態における第1筒壁111と第4筒壁114との間の距離d(図1の(ロ))の1/2より若干長めに設定されている。また、前記縦傾斜縁部413は、先端が段ボール箱10の底板12の長手方向に延びる中心線L上に位置するように長さ設定されている。
そして、前記先端傾斜縁部412は、縦縁部411の先端と、縦傾斜縁部413の図2における下から略1/5の位置とを結ぶ直線に沿うように緩やかな傾斜を備えて設定されている。かかる先端傾斜縁部412の略中央部には、係止突起414が突設されているとともに、この係止突起414の図2における直ぐ右方には係止凹部415が凹設されている。さらに、先端傾斜縁部412の右端部からは先端が前記中心線Lに沿うように突設された塞ぎ突起416が設けられている。
前記第2底板フラップ42は、三角形状に設定され、第2縦折り線212の図2における下端から前記縦傾斜縁部413に沿うように形成された第1傾斜縁部421と、第3縦折り線213下端から第1傾斜縁部421へ向かって延設された第2傾斜縁部422とを備えている。かかる第2底板フラップ42は、第1傾斜縁部421と第2傾斜縁部422との交点位置が前記第1底板フラップ41の先端傾斜縁部412の延長線上に略位置するように形状設定されている。第1傾斜縁部421の適所(中央部より若干先端側)には切込み凹部423が凹設されている。
前記第3底板フラップ43は、第3縦折り線213の下端から第1底板フラップ41の縦傾斜縁部413へ向けて延びる第3傾斜縁部431と、この第3傾斜縁部431の先端から縦傾斜縁部413に沿って外方に向けて延びる第4傾斜縁部432と、この第4傾斜縁部432の先端から図2における右方へ延びる横縁部433と、第4縦折り線214の延長線に沿った縦縁部434とを備えている。横縁部433は、第1縦折り線211と平行に形成され、両者間の距離は、前記第1底板フラップ41の縦縁部411と略同一に設定されている。
かかる第3底板フラップ43には、横縁部433に前記第2底板フラップ42の切込み凹部423に対応した摘み片435が設けられている。この摘み片435は、横縁部433の2個所が切り込まれることによって形成され、段ボール箱10が組み立てられるに際し、図3の(イ)に示すように摘み上げられることによって塞ぎ突起416へ嵌め込まれるものである。
また、第3傾斜縁部431と第1横折り線221の第3底板フラップ43に対応した部分との間に形成される角度は、段ボール箱10における第2筒壁112と第3筒壁113とによって形成される角度αと同一に設定されている。
前記第4底板フラップ44は、前記第1底板フラップ41と全く同一の形状に設定されている。かかる第4底板フラップ44は、第1底板フラップ41と同様の縦縁部441と、先端傾斜縁部(傾斜辺)442と、縦傾斜縁部443と、係止突起444と、係止凹部445と、塞ぎ突起446とを備えている。そして、底板12が組み付けられるに際し、第1底板フラップ41の係止突起414が第4底板フラップ44の係止凹部445に嵌め込まれるとともに、第4底板フラップ44の係止突起444が第1底板フラップ41の係止凹部415に嵌め込まれることによって底板12の開放が規制されるようになっている。
そして、底板形成部40における本発明に係る嵌め合わせ構造は、前記係止突起414、係止凹部415、係止突起444および係止凹部445によって構成されている。
前記第5底板フラップ45は、前記第2底板フラップ42と全く同一に形状設定されている。かかる第5底板フラップ45は、第2底板フラップ42と同様の第1傾斜縁部451と、第2傾斜縁部452と、切込み凹部453とを備えている。
前記第6底板フラップ46は、前記第3底板フラップ43と全く同一に形状設定されている。かかる第6底板フラップ46は、第3底板フラップ43と同様の第3傾斜縁部461と、第4傾斜縁部462と、横縁部463と、縦縁部464と、摘み片465とを備えている。
第3傾斜縁部461と第1横折り線221の第6底板フラップ46に対応した部分との間に形成される角度は、段ボール箱10における第5筒壁115と第6筒壁116とによって形成される角度αと同一に設定されている。
前記蓋体形成部50は、前記第1蓋片131に対応した第1蓋フラップ51と、前記第2蓋片132に対応した第2蓋フラップ52と、前記第3蓋片133に対応した第3蓋フラップ53と、前記第4底板片124に対応した第4蓋フラップ54と、前記第4蓋片134に対応した第5蓋フラップ55と、前記第6蓋片136に対応した第6蓋フラップ56とを備えて構成されている。
前記第1蓋フラップ51は、前記第1底板フラップ41と点対称で同一形状に設定され、第1底板フラップ41の縦縁部411と同様の縦縁部511と、第1底板フラップ41の先端傾斜縁部412と同様の先端傾斜縁部(傾斜辺)512と、第1底板フラップ41の縦傾斜縁部413と同様の縦傾斜縁部513と、第1底板フラップ41の係止突起414と同様の係止突起514と、第1底板フラップ41の係止凹部415と同様の係止凹部515と、第1底板フラップ41の塞ぎ突起416と同様の塞ぎ突起516とを備えている。
前記第2蓋フラップ52は、前記第3底板フラップ43と点対称で同一形状に設定され、第3底板フラップ43の第3傾斜縁部431、第4傾斜縁部432、横縁部433、縦縁部434よび摘み片435にそれぞれ対応する第3傾斜縁部521、第4傾斜縁部522、横縁部523、縦縁部524および摘み片525を備えている。
前記第3蓋フラップ53は、第2底板フラップ42と点対称で同一形状に設定され、第2底板フラップ42の第1傾斜縁部421,第2傾斜縁部422および切込み凹部423にそれぞれ対応する第1傾斜縁部531、第2傾斜縁部532および切込み凹部533を備えている。
そして、第3傾斜縁部521と第2横折り線222の第2蓋フラップ52に対応した部分との間に形成される角度は、段ボール箱10における第2筒壁112と第3筒壁113とによって形成される角度α(図1)と同一に設定されている。
前記第4蓋フラップ54は、第4底板フラップ44と点対称で同一形状に設定され、第4底板フラップ44の縦縁部441、先端傾斜縁部442、縦傾斜縁部443、係止突起444、係止凹部445および塞ぎ突起446にそれぞれ対応した縦縁部541、先端傾斜縁部(傾斜辺)542、縦傾斜縁部543、係止突起544、係止凹部545および塞ぎ突起546を備えている。
そして、蓋体形成部50における本発明に係る嵌め合わせ構造は、前記係止突起514、係止凹部515、係止突起544および係止凹部545によって構成されている。
前記第5蓋フラップ55は、第6底板フラップ46と点対称で同一形状に設定され、第6底板フラップ46の第3傾斜縁部461、第4傾斜縁部462、横縁部463、縦縁部464および摘み片465にそれぞれ対応した第3傾斜縁部551、第4傾斜縁部552、横縁部553、縦縁部554および摘み片555を備えている。
そして、第3傾斜縁部551と第1横折り線221の第5蓋フラップ55に対応した部分との間に形成される角度は、段ボール箱10における第5筒壁115と第6筒壁116とによって形成される角度α(図1)と同一に設定されている。
前記第6蓋フラップ56は、第5底板フラップ45と点対称で略同一形状に設定され、第5底板フラップ45の第1傾斜縁部451、第2傾斜縁部452および切込み凹部453にそれぞれ対応した第1傾斜縁部561、第2傾斜縁部562および切込み凹部563を備えている。因みに、第1傾斜縁部561は、第6区分帯部36の図2における右縁部の延長線から左方に湾曲して円弧状に形成されている点が第5底板フラップ45と相違しているが、その他は第5底板フラップ45と同一形状になっている。
以下、このように構成された展開紙20の組み立て作業について図3を基に説明する。図3は、段ボール箱10を組み立てるために展開紙20を折り込む状態を経時的に示した斜視図であり、(イ)は、第2、第3、第5および第6底板フラップ42,43,45,46並びに第2、第3、第5、第6蓋フラップ52,53,55,56が折り込まれた状態、(ロ)は、第1および第4底板フラップ41,44並びに第1および第4蓋フラップ51,54が折り込まれた状態、(ハ)は、第1および第4底板フラップ41,44の各先端傾斜縁部412,442に粘着テープ90が貼着されるとともに、第1および第4蓋フラップ51,54の各先端傾斜縁部512,542に粘着テープ90が貼着されつつある状態をそれぞれ示している。
なお、図3には、六角筒部11の内部に挿入される被包装物の図示を省略しているが、実際は、六角筒部11内に被包装物が挿入された状態で以下の包装処理が実行される。因みに、六角筒部11を形成させるに際しては、展開紙20を縦折り線21(図2)に沿って山折りに折り曲げ、糊代部37と第6区分帯部36の図2における右縁部とを接着剤またはステープル針を介して互いに接合することにより、図1の(イ)に示すような六角筒部11が形成される。
その後、各フラップを折り曲げ処理することにより底板12および蓋体13を形成させるのであるが、底板12および蓋体13は、上下で点対称に形成され、両者の組み付け手順は同一であるため、以下、代表として蓋体13についてのみ説明する。
まず、図3の(イ)に示す状態では、六角筒部11において、内側に向けて直角に折り曲げられた状態の第2蓋フラップ52および第5蓋フラップ55の上に第3蓋フラップ53および第6蓋フラップ56が折り重ねられ、この状態で摘み片525,555が摘み上げられることによりそれぞれ対応した切込み凹部533,563に嵌め込まれた状態になっている。この状態においては、第2蓋フラップ52の第3傾斜縁部521および第4傾斜縁部522(図2)が第3区分帯部33および第4区分帯部34に当接するとともに、第5蓋フラップ55の第3傾斜縁部551および第4傾斜縁部552が第6区分帯部36および第1区分帯部31に当接することにより、六角筒部11の六角形状が確保されるようになっている。
この状態において、図3の(イ)に矢印で示すように、第1蓋フラップ51および第4蓋フラップ54が六角筒部11の内側に向けて折り込まれることにより、図3の(ロ)に示すように、蓋体13が形成される。この蓋体13が形成されるに際し、第4蓋フラップ54の係止突起544が第1蓋フラップ51の係止凹部515に嵌め込まれるとともに、第1蓋フラップ51の係止突起514が第4蓋フラップ54の係止突起544と互い違いに第4蓋フラップ54の係止凹部545に嵌め込まれる。これによって第1蓋フラップ51および第5蓋フラップ55による蓋体13の形成状態が確実になる。
そして、蓋体13が形成された状態では、図3の(ロ)に示すように、第1蓋フラップ51および第4蓋フラップ54の互いに重なり合った部分は、蓋体13の長手方向に延びる中心線Lに対し斜めになっている。
この状態で、図3の(ハ)に示すように、第1蓋フラップ51および第4蓋フラップ54の互いに重なり合った部分に粘着テープ90が貼着される。粘着テープ90の一方の端部は、第3筒壁113(第3区分帯部33)に向けて折り返されてそこへ貼着されるとともに、他方の端部は、第6筒壁116(第6区分帯部36)へ向けて折り返されてそこへ貼着される。なお、底板12についての説明は省略したが、底板12に対しても同様に粘着テープ90が貼着され、これによって段ボール箱10による包装処理が完了する。
図4は、本発明に係る段ボール箱10の作用を説明するための平面視の説明図であり、(イ)は、本発明に係る段ボール箱10に粘着テープ90が貼着された状態、(ロ)は、比較例として挙げた段ボール箱10′に粘着テープ90を貼着した状態をそれぞれ示している。
まず、本発明に係る段ボール箱10においては、第1蓋片131と第4蓋片134との互いに重なり合った部分が、蓋体13の横方向に延びる中心線Lに対して中央部で交差した状態で右上がりに傾斜しているため、第1蓋片131と第4蓋片134との互いに重なり合った部分に粘着テープ90を貼着した場合、第2筒壁112と第3筒壁113とが交差する部分に形成された頂点T1並びに第5筒壁115と第6筒壁116とが交差する部分に形成された頂点T2を避けた状態で、折り返された当該粘着テープ90の両端部は、それらの全面を六角筒部11の筒壁に密着させることが可能になる。因みに、図4の(イ)に示す例では、粘着テープ90の左端部は全面が六角筒部11の第6筒壁116に貼着されるとともに、右端部は全面が六角筒部11の第3筒壁113に密着した状態になる。これによって粘着テープ90による蓋体13の閉止状態が確実になるとともに、粘着テープ90の貼着作業も容易になる。
これに対し、図4の(ロ)に示す比較例の場合は、第1蓋片131′と第4蓋片134′とは、蓋体13′の中心線Lに沿う位置でそれぞれの対向端部が互いに当接された状態になっているため、この部分に粘着テープ90を貼着すると、当該粘着テープ90の一方の端部は、頂点T2を介して第5筒壁115と第6筒壁116とに跨った状態になるとともに、他方の端部は頂点T1を介して第2筒壁112と第3筒壁113とに跨った状態になる。したがって、粘着テープ90の各端部を六角筒部11の筒壁に貼着すると、蓋体13′から弛んで食み出した部分(食み出し部91)が形成されるため、この食み出し部91の存在で蓋体13′の確実な閉止状態を得ることができなくなるばかりか、外観視が見栄えの悪いものになってしまうという不都合が生じるのであるが、本発明においては、粘着テープ90の各端部は、六角筒部11の筒壁に全面に密着するため、食み出し部91が形成されるようなことはなく、比較例のような不都合が生じることはない。
図5は、段ボール箱10において六角形を呈した蓋体13の一対の対向辺(第1筒壁111および第4筒壁114に対応した辺)が他の辺より長く設定されている理由を説明するための説明図である。この図に示すように、本実施形態においては、段ボール箱10は、六角筒部11の短辺側の面(図5では第6筒壁116)がフロアに載置された状態で所定の被収納物が収納された段ボール箱10の重心Gが、第6筒壁116の辺と、第1筒壁111の辺との交点Pの水平方向(図6の左右方向)における外側に位置するように寸法設定されている。
したがって、第6筒壁116がフロアに当接した状態で段ボール箱10がフロアに載置されると、段ボール箱10には、前記交点P回りに時計方向へ向かうモーメントが作用するため、段ボール箱10は交点P回りに時計方向へ向けて回動して横転する。このように、本実施形態においては、第6筒壁116等の短辺側の面を下面にして段ボール箱10をフロア上に載置することができないようにしている。このようにされるのは、底板12を下面にして段ボール箱10をフロアに置くことを前提として段ボール箱10に収納された被収納物の正規の収納姿勢を維持させるためである。
かかる重心設定が行われる段ボール箱10は、例えば、画像形成装置に適用されるトナーカートリッジやトナー回収タンクのような正規の姿勢以外で保管されたり運搬されたりすることを嫌う被収納物を包装する容器として好適に使用される。
以上詳述したように、本発明に係る段ボール箱10は、平面視で六角形状を呈した六角筒部11と、該六角筒部11の一方の開口を閉止する底板12と、同他方の開口を閉止する蓋体13とを備え、段ボール紙を切り抜いて得られる所定平面形状の展開紙20を、予め設定された所定の折り線に沿って折り曲げることにより形成されるものであり、展開紙20は、互いに平行に設定された複数本の縦折り線21に沿って環状に折り曲げることで六角筒部11を形成する長尺の帯状部30と、この帯状部30の一方の側縁部から外方に向かって延設された底板12を形成する底板形成部40と、同他方の側縁部から外方に向かって延設された蓋体13を形成する蓋体形成部50とを備え、底板形成部40は、帯状部30における隣設された縦折り線21間および縦折り線21と端縁との間からそれぞれ延設された複数の第1〜第6底板フラップ41〜46を有し、六角筒部11の互いに対向した縁部から延設された底板用フラップ(本実施形態においては第1および第4底板フラップ41,44)の少なくとも一方は、先端縁部が対向した縁部間にある六角筒部11の六角形状の互いに対向した頂点(頂点T1および頂点T2)間を結ぶ直線と交差し得るべく形状設定されている。
かかる構成によれば、展開紙20における長尺の帯状部30を、互いに平行に設定された複数本の縦折り線21に沿って環状に折り曲げることによって段ボール箱10の六角筒部11が形成され、引き続きこの帯状部30の一方の側縁部から外方に向かって延設された底板形成部40を六角筒部11の内側に向けて略直角に折り曲げることにより段ボール箱10の底板12が形成される。さらに、帯状部30の他方の側縁部から外方に向かって延設された蓋体形成部50を六角筒部11の内側に向けて略直角に折り曲げることにより段ボール箱10の蓋体13が形成される。
そして、六角筒部11の互いに対向した縁部から延設された底板用フラップの少なくとも一方は、先端縁部が対向した縁部間にある六角筒部11の六角形状の互いに対向した頂点間を結ぶ直線と交差し得るべく形状設定されているため、展開紙20を折り曲げることで段ボール箱10を形成した上で、底板用フラップの内の最も外側に位置するものの先端縁部に沿うように粘着テープを貼り付けていくとともに、底板12から食み出した両端部を真っ直ぐに六角筒部11の方向に向けて折り曲げることができる。
したがって、従来の六角筒状の段ボール箱10にあっては、底板用フラップの最も外側のものは折り曲げられた状態でその先端角部が六角筒部11の六角形状の頂点部分に位置し、これによって底板用フラップの先端縁部に沿って貼着した粘着テープの食み出した両端部を六角筒部11方向に折り曲げるに際し、真っ直ぐに折り曲げることができずに弛み部分が形成されてしまい、これによって見栄えが悪くなるとともに、それの修復で時間が取られ、段ボール箱10の生産性が劣るという問題点を有しているが、発明の段ボール箱10ではそのような不都合の生じることがなく、仕上がった段ボール箱10の外観視が見栄えよいものになるとともに、段ボール箱10製造における作業性の向上にも貢献することができる。
また、第1および第4底フラップ41,44の対向縁部には、係止突起414、係止凹部415、係止突起444および係止凹部445からなる、底板12の閉止状態を維持するための合わせ構造が設けられているため、まず、第2、第3、第5および第6底フラップで六角筒部11の下面開口を閉止した後、第1および第4底フラップを先の各フラップに重ね合わせた上で、対向縁部の嵌め合わせ構造によって両者を互いに係止することにより、底板12の閉止状態が維持される。このように、粘着テープ90を貼着する前に底板12の閉止状態が維持されるため、その後の粘着テープ90の貼着作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態においては、蓋体形成部50は、底板形成部40と同様に形成されているため、蓋体13も底板12と同様の作用効果(粘着テープ90の貼着作業の容易性や粘着テープ90を貼着した後の見栄えのよさ等)を得ることができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
(1)上記の実施形態においては、底板12を構成するための蓋体形成部50は、底板形成部40と全く同一に形状設定されているが、本発明は、蓋体形成部50を底板形成部40と同一にすることに限定されるものではなく、蓋体形成部50のみに本発明に係るフラップを採用し、蓋体形成部50については、従来通りの通常の構造のもの(例えば図4の(ロ)に示すもの)を採用してもよい。その理由は、底板12は、被包装物を支持する構造物であり、一旦形成されると開閉されることがないのに対し、蓋体13は、通常、開閉されるものであるため、開閉操作の利便性を考慮して、通常のものにしても特に不都合の生じることが少ないからである。
(2)上記の実施形態においては、例えば第3底板フラップ43に摘み片435を設ける一方、第2底板フラップ42に切込み凹部423を凹設し、段ボール箱10の組み立て作業時に摘み片435を切込み凹部423に嵌め込むようにしているが、本発明は、かかる摘み片435および切込み凹部423を設けることに限定されるものではなく、特に設けなくてもよい。このことについては、底板形成部40における他の摘み片465および切込み凹部453についても同様であり、蓋体形成部50における摘み片525および切込み凹部533並びに摘み片555および切込み凹部563についても同様である。
(3)上記の実施形態においては、第3底板フラップ43における第3傾斜縁部431と第1横折り線221との間に形成される角度が段ボール箱10の底板12の角部(頂点T1部分)に形成される角度αと同一に形成されているが、これに加えて第1底板フラップ41における縦傾斜縁部413と第1横折り線221とにより形成される角度もαになるように第1底板フラップ41を形状設定してもよい。こうすることによって、六角筒部11の形状設定が、第3底板フラップ43に加えて第1底板フラップ41によっても行われることになり、これによって六角筒部11の形状保持性を高めることができる。これについては、第4底板フラップ44、第1蓋フラップ51および第4蓋フラップ54についても同様である。
(4)上記の実施形態にあっては、展開紙20において第1底板フラップ41および第1蓋フラップ51を備えた第1区分帯部31が糊代部37の直ぐ横に形成されるとともに、第4底板フラップ44および第4蓋フラップ54を備えた第4区分帯部34が糊代部37を起点として4番目に設けられているが、本発明は、第1区分帯部31を糊代部37の直ぐ横に形成することに限定されるものではなく、糊代部37から数えていずれの位置に設けてもよい。この場合、第4区分帯部34は、六角筒部11が形成された状態で第1底板フラップ41と対向する位置に設けられる。
(5)上記の実施形態においては、第1および第4底板フラップ41、44のいずれにも互いに対応した先端傾斜縁部412,442が形成されているが、本発明は、第1および第4底板フラップ41、44の双方に先端傾斜縁部412,442を形成させることに限定されるものではなく、少なくともいずれか一方に先端傾斜縁部を形成し、この先端傾斜縁部が形成された方の底板フラップを上側にして折り込むようにしてもよい。
本発明に係る段ボール箱の一実施形態を示す斜視図であり、(イ)は、底板および蓋体が開放された状態、(ロ)は、底板および蓋体が閉止された状態をそれぞれ示している。 展開紙の一実施形態を示す展開図である。 段ボール箱を組み立てるために展開紙を折り込む状態を経時的に示した斜視図であり、(イ)は、第2、第3、第5および第6底板フラップ並びに第2、第3、第5、第6蓋フラップが折り込まれた状態、(ロ)は、第1および第4底板フラップ並びに第1および第4蓋フラップが折り込まれた状態、(ハ)は、第1および第4底板フラップの各先端傾斜縁部に粘着テープ90が貼着されるとともに、第1および第4蓋フラップの各先端傾斜縁部に粘着テープが貼着されつつある状態をそれぞれ示している。 本発明に係る段ボール箱の作用を説明するための平面視の説明図であり、(イ)は、本発明に係る段ボール箱に粘着テープが貼着された状態、(ロ)は、比較例として挙げた段ボール箱に粘着テープを貼着した状態をそれぞれ示している。 段ボール箱において六角形を呈した蓋体の一対の対向辺(第1筒壁および第4筒壁に対応した辺)が他の辺より長く設定されている理由を説明するための説明図である。
符号の説明
10,10′ 段ボール箱 11 六角筒部
111〜116 第1〜第6筒壁 12 底板
121〜126 第1〜第6底板片 13 蓋体
131 〜136 第1〜第6蓋片 20 展開紙
21 縦折り線(折り線)
211〜216 第1〜第6縦折り線(第1〜第6折り線)
22 横折り線 221 第1横折り線
222 第2横折り線 30 帯状部
31〜36 第1〜第6区分帯部 40 底板形成部
41 第1底板フラップ(第1底フラップ)
411 縦縁部 412 先端傾斜縁部(傾斜辺)
413 縦傾斜縁部 414 係止突起
415 係止凹部 416 塞ぎ突起
42 第2底板フラップ(第2底フラップ)
421 第1傾斜縁部 422 第2傾斜縁部
423 切込み凹部 43 第3底板フラップ(第3底フラップ)
431 第3傾斜縁部 432 第4傾斜縁部
433 横縁部 434 縦縁部
435 摘み片 44 第4底板フラップ(第4底フラップ)
441 縦縁部 442 先端傾斜縁部(傾斜辺)
443 縦傾斜縁部 444 係止突起
445 係止凹部 446 塞ぎ突起
45 第5底板フラップ(第5底フラップ)
451 第1傾斜縁部 452 第2傾斜縁部
453 切込み凹部 46 第6底板フラップ(第6底フラップ)
461 第3傾斜縁部 462 第4傾斜縁部
463 横縁部 464 縦縁部
465 摘み片 50 蓋体形成部
51 第1蓋フラップ 511 縦縁部
512 先端傾斜縁部(傾斜辺) 513 縦傾斜縁部
514 係止突起 515 係止凹部
516 塞ぎ突起 52 第2蓋フラップ
521 第3傾斜縁部 522 第4傾斜縁部
523 横縁部 524 縦縁部
525 摘み片 53 第3蓋フラップ
531 第1傾斜縁部 532 第2傾斜縁部
533 切込み凹部 54 第4蓋フラップ
54 第4蓋フラップ 541 縦縁部
542 先端傾斜縁部(傾斜辺) 543 縦傾斜縁部
544 係止突起 545 係止凹部
546 塞ぎ突起 55 第5蓋フラップ
551 第3傾斜縁部 552 第4傾斜縁部
553 横縁部 554 縦縁部
555 摘み片 56 第6蓋フラップ
561 第1傾斜縁部 562 第2傾斜縁部
563 切込み凹部 90 粘着テープ
91 食み出し部

Claims (3)

  1. 平面視で六角形状を呈した筒部と、該筒部の一方の開口を閉止する底板と、同他方の開口を閉止する蓋体とを備え、段ボール紙を切り抜いて得られる所定平面形状の展開紙を、予め設定された所定の折り線に沿って折り曲げることにより形成される段ボール箱であって、
    前記展開紙は、互いに平行に設定された複数本の折り線に沿って環状に折り曲げることで前記筒部を形成する長尺の帯状部と、この帯状部の一方の側縁部から外方に向かって延設された前記底板を形成する底板形成部と、同他方の側縁部から外方に向かって延設された前記蓋体を形成する蓋体形成部とを備え、
    前記底板形成部は、前記帯状部における隣設された折り線間および折り線と端縁との間からそれぞれ延設された複数の底板用フラップを有し、
    前記底板形成部における互いに対向した側縁部から延設された底板用フラップの少なくとも一方は、その先端縁部が前記対向した側縁部間にある前記筒部の六角形状の互いに対向した頂点間を結ぶ直線と交差する傾斜辺とされていることを特徴とする段ボール箱。
  2. 前記帯状部は、一方の端縁に形成された糊代部を有し、この糊代部の基端位置に第1折り線が設定されるとともに、この第1折り線から他方の端縁に向けて第2〜第6折り線が設定され、
    前記各折り線間および第6折り線と帯状部の他方の端縁との間に第1〜第6区分帯部がそれぞれ形成され、
    前記底板用フラップとして第1〜第6区分帯部のそれぞれから延設された第1〜第6底フラップが形成され、
    前記筒部の互いに対向した側縁部から延設された底板用フラップは、第1および第4底フラップであり、
    前記第1および第4底フラップの先端縁部には、底板の閉止状態を維持し得る嵌め合わせ構造が設けられていることを特徴とする請求項1記載の段ボール箱。
  3. 蓋体形成部は、前記帯状部における隣設された折り線間および折り線と端縁との間からそれぞれ延設された複数の蓋体用フラップを有し、この蓋体用フラップは、前記底板用フラップと同一に形状設定されていることを特徴とする請求項1または2記載の段ボール箱。
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