JP2004175454A - 窓付き段ボール箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】宛先表示の誤りを防止できる段ボール箱を得る。
【解決手段】波形板10aの表面にライナ10bを接合した段ボール10からなり、底壁12,22,32,42と、周壁1〜4と、周壁1〜4の上縁に連結された中蓋片21,41と、この中蓋片21,41の上方を覆う外蓋片11とを備え、前記外蓋片11に、商品とともに箱内に収納される宛先表示シート7の宛先表示部71を外方から視認させる窓14が開口している。
【選択図】図3
【解決手段】波形板10aの表面にライナ10bを接合した段ボール10からなり、底壁12,22,32,42と、周壁1〜4と、周壁1〜4の上縁に連結された中蓋片21,41と、この中蓋片21,41の上方を覆う外蓋片11とを備え、前記外蓋片11に、商品とともに箱内に収納される宛先表示シート7の宛先表示部71を外方から視認させる窓14が開口している。
【選択図】図3
Description
本発明は、運送用ケース等として使用する段ボール箱に関する。
段ボール箱は、横方向に稜線Rが向いた波形板の両面にライナを接合した縦方向に長い帯状の段ボール原反から切り出され、製函機で切り目や折り目を入れ、折り目から折り曲げて箱体に組み入れるように構成されている。
商品を箱詰めした段ボール箱には、内容物の表示、発送元等は側板の外面または上蓋の上面に印刷され、送り先は、商品を箱詰めしたのち、段ボール箱の上面または4つの側板の表面に定められた宛先表示部に、宛先を印刷した粘着紙からなる宛先ラベルを貼り付けるのが通例であり、ラベルの汚れや破れを防止するため、透明な合成樹脂フィルムを貼り付けてラベルの上を覆ったり、透明な合成樹脂フィルム製の封筒の中にラベルを入れたものを段ボール箱に貼り付ける、などの方法がとられている(特許文献1参照)。
特開2002−128063公報
しかし、従来のラベルやラベル入りの封筒を段ボール箱に貼り付ける表示方法では、箱内に商品を詰めて蓋をしたのち、宛先ラベルを貼るので、ラベルの貼り誤りが生じ易い。
本発明は、このような課題を解消し、宛先の誤りを防止できる段ボール箱を得ることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る窓付き段ボール箱は、波形板の表面にライナを接合した段ボールからなり、商品を収納する箱であって、底壁と、周壁と、周壁の上縁に連結された中蓋片と、この中蓋片の上方を覆う外蓋片とを備え、前記外蓋片に、前記商品とともに箱内に収納される宛先表示シートの宛先表示部を外方から視認させる窓が開口している。
上記構成によれば、外蓋片の開口から宛先表示シートの宛先表示部を視認できる。通常、商品と宛先表示シートは、箱詰め前に棚や床などの待機場所に一緒に置かれているので、この待機場所から商品および宛先表示シートをそのまま箱内に収納することにより、箱詰め後の宛先表示の場合のように商品と宛先表示シートとが離れることがなくなるので、宛先表示の誤りが極力防止される。
本発明の好ましい実施形態では、前記周壁は平面視で四角形であって、連なった第1ないし第4の側板で形成されており、相対向する第2および第4の側板のそれぞれの上縁に前記中蓋片が連結され、第1の側板の上縁に前記外蓋片が連結されている。上記構成によれば、内方に向かって折り曲げられた相対向する2つの中蓋片により、箱の強度が向上する。
本発明の好ましい実施形態では、前記中蓋片の上面が前記宛先表示シートの支持面を形成している。上記構成によれば、前記宛先表示シートが前記中蓋片の上面に置かれる。中蓋片の上面に置かれた宛先表示シートは、中蓋片と外蓋片の間に挟まれて保持される。商品の箱詰めの際に、商品と一緒に待機場所に置かれている宛先表示シートを中蓋片の上に置くことで、宛先表示がなされる。したがって、箱詰め後の宛先表示の場合のように商品と宛先表示シートとが離れることがないので、宛先表示の誤りが極力防止される。また、内方に向かって折り曲げられた相対向する2つの中蓋片の上に宛先表示シートが載置されるので、この宛先表示シートの姿勢が安定する。
また、本発明の好ましい実施形態では、前記中蓋片と第2および第4の側板との連結部に、切り目を入れることにより前記宛先表示シートの位置規制を行うストッパ片が形成されている。上記構成によれば、簡単な構造により宛先表示シートの位置決めがなされる。
また、本発明の好ましい実施形態では、前記第3の側板の上縁に、前記外蓋片の下側に折り込まれて前記宛先表示シートの上面を押さえる押え片が連結されている。上記構成によれば、押え片により、中蓋片の上に載置された宛先表示シートが、第3の側板側、つまり第1の側板に連結された外蓋片と反対側に移動するのを阻止できる。
本発明の好ましい実施形態では、前記第3の側板の上縁に、前記外蓋片の下側に折り込まれて前記宛先表示シートの上面を押さえる押え片が連結され、少なくとも一方の中蓋片または押え片に、前記窓に対応した切欠き部が設けられている。上記構成によれば、宛先表示シートが、第3の側板側、つまり第1の側板に連結された外蓋片と反対側に移動するのを阻止できる。前記宛先表示シートが商品とともに中蓋片および押え片の下に収納されている状態で、前記中蓋片および押え片に設けられた前記切欠き部と外蓋片に開口している窓により、前記宛先表示シートの宛先表示部を視認することができる。
本発明の好ましい実施形態では、前記第3の側板の上縁に、前記外蓋片の下側に折り込まれる中蓋片が連結され、少なくとも一つの中蓋片の上縁に、箱内に折り込まれて箱の内底面から所定間隔離れた上方で箱内を仕切る仕切り片が連結されている。上記構成によれば、箱内に収納される前記宛先表示シートが箱の大きさよりも小さい場合、前記仕切り片によって箱内を仕切ることで、宛先表示シートの位置を固定し、前記宛先表示シートの宛先表示部を前記外蓋片の窓の位置に合わせることができる。
また、本発明の好ましい実施形態では、前記仕切り片が連結された中蓋片に切り目を入れることにより、前記仕切り片を補強する補強片が形成されている。前記補強片により、仕切り片の変形を防止することで、運送中に箱内で宛先表示シートおよび商品が移動するのを阻止できる。
また、本発明の好ましい実施形態では、前記中蓋片に形成した仕切り片に切り目を入れることにより、前記宛先表示シートの上面を押さえる押え部が形成されている。上記構成によれば、押え部により、前記宛先表示シートが、第2または第3の側板側に移動するのを阻止できる。
また、本発明の好ましい実施形態では、少なくとも一つの中蓋片に、前記窓に対応した切欠き部が設けられている。上記構成によれば、前記宛先表示シートが商品とともに中蓋片の下に収納された状態で、前記中蓋片に設けられた前記切欠き部により、前記宛先表示シートの宛先表示部を視認することができる。
また、本発明の好ましい実施形態では、さらに前記外蓋片の内面に、前記窓を覆う透明な封止シートが取り付けられている。上記構成によれば、宛先表示シートが汚れたり破損したりすることが少なくなる。
本発明の段ボール箱によれば、底壁と、周壁と、この周壁の上縁に連結された中蓋片と、この中蓋片の上方を覆う外蓋片とを有し、前記外蓋片に、商品とともに箱内に収納される中蓋片の上面に置かれる宛先表示シートの宛先表示部を視認させる窓が開口しているから、前記宛先表示シートを商品と一緒に箱内に収納し、外蓋片を閉じるだけで、宛先を表示することができる。このように、商品の箱詰め作業中に宛先表示シートを箱内に入れるので、商品と宛先表示シートとが離れることがないから、宛先の表示を誤るおそれがなくなる。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1(A)は本発明の一実施形態である段ボール箱の展開図である。この段ボール箱は、図1(B)に示すように、波形板10aの両面にライナ10b,10bを貼り合せた紙製または樹脂製の両面段ボール10からなり、図1(A)の折り目1c,2c,3c,4cに沿って折り曲げられて、上方から見て四角形の周壁を形成する第1ないし第4の側板1〜4と、横幅の狭い接続片5とが形成されている。さらに、各側板1〜4の上部にそれぞれ、折り目1a〜4aを介して一体形成された外蓋片11、第1の中蓋片21、押え片31および第2の中蓋片41を有し、さらに、各側板1〜4の下部にそれぞれ、折り目1b〜4bを介して、底壁を形成する第1ないし第4の底板片12,22,32,42が一体形成されている。また、接続片5の上部に、折り目5aを介して一体形成された折曲げ片51を有する。前記第1と第3の側板1,3の横幅c1,c3は同一であり、第2と第4の側板2,4の横幅c2,c4も同一である。
図1(A)は本発明の一実施形態である段ボール箱の展開図である。この段ボール箱は、図1(B)に示すように、波形板10aの両面にライナ10b,10bを貼り合せた紙製または樹脂製の両面段ボール10からなり、図1(A)の折り目1c,2c,3c,4cに沿って折り曲げられて、上方から見て四角形の周壁を形成する第1ないし第4の側板1〜4と、横幅の狭い接続片5とが形成されている。さらに、各側板1〜4の上部にそれぞれ、折り目1a〜4aを介して一体形成された外蓋片11、第1の中蓋片21、押え片31および第2の中蓋片41を有し、さらに、各側板1〜4の下部にそれぞれ、折り目1b〜4bを介して、底壁を形成する第1ないし第4の底板片12,22,32,42が一体形成されている。また、接続片5の上部に、折り目5aを介して一体形成された折曲げ片51を有する。前記第1と第3の側板1,3の横幅c1,c3は同一であり、第2と第4の側板2,4の横幅c2,c4も同一である。
この段ボール箱を形成する段ボール10は、その波形板10aの稜線Rが、前記折り目1a〜5a,1b〜4bと直交している。したがって、前記外蓋片11、中蓋片21,41、押え片31および折曲げ片51は、その稜線Rが、側板1, 2,3,4および折曲げ片51に連なる折り目1a〜5a(基端部A)から先端に向かう方向に沿って延びている。前記外蓋片11,中蓋片21,41、押え片31はそれぞれほぼ矩形であって、基端部Aから先端までの長さは、外蓋片11の長さa1が第2および第4の側板2,4の横幅c2,c4と同一寸法である。外蓋片11の先端部には、折り目13aを介して突出した係合片13が形成され、さらに、外蓋片11の隅部に窓14が形成されている。
また、中蓋片21,41の長さa2,a4は前記a1より短く、かつ側板1,3の横幅c1,c3の1/2以下の短い長さに形成されている。さらに、中蓋片21,41には、側板2,4との連結部に所定の間隔でそれぞれ、矩形の3辺を形成する2つの切り目23,24、43、44を入れてあり、中蓋片21,41を折り目2a,4aで折り曲げたとき、それぞれ2つのストッパ片23,24、43,44が上方に突出するように形成される。また、押え片31の長さa3は外蓋片11の長さa1より短く、かつ前記窓14に望む部分を切り欠いた切欠き部33が形成されており、さらに折り目3aの部分に、外蓋片11の前記係合片13が挿入される係合スリット34が形成されている。また、左端の接続片5には、折り目5aを介して、基端部Aから突出する短い長さの折曲げ片51が形成されている。
他方、各底板片12,22,32,42の折り目1b,2b,3b,4b(基端部B)から先端までの長さb1,b2,b3,b4は、第2および第4の側板2,4の横幅c2,c4の1/2より長く、先端の中央部に、それぞれ係合凹部15,35が形成されており、基端部Bから係合凹部15,35の底までの長さb15,b35が、c2,c4の1/2の長さに設定されている。さらに、底板片12,32には、その側縁と折り目1b,3bとの交点から係合凹部15,35に達する斜めの折り目12b,32bが形成され、三角形の差込部16,36が形成されている。
次に、段ボール箱の組立てと箱詰めの作業について説明する。前記段ボール箱は、図2(A)に示すように、折り目1c〜4cに沿って折り曲げ、接続片5の外面を側板4の内面に重ね合わせ、止金6や接着剤によって固着する。これにより、段ボール箱の周壁が形成される。つぎに、短い底板片22,42を折り目2b,4bに沿って内側に曲げたのち、長い底板片12、32を折り目1b,3bから折り曲げてその一端に形成された三角形状の差込部16,36を底板片22,42の下側に差し込み、底板片12,32に形成された係合凹部15,35同士を係合させることで、図2(B)に示すように底閉めがなされ、段ボール箱の底壁が形成される。
前記のように底閉めされた段ボール箱を上下に反転させて上向きとし、内部に商品を詰めたのち、段ボール箱の上部開口の蓋閉めを次の手順で行う。図3(A)に示すように、中蓋片21,41を折り目2a,4aに沿って内側に折り曲げる。このとき、中蓋片21,41に形成されたストッパ片23,24、43,44が、中蓋片21,41の上面よりも上方に突出する。つぎに、商品と一緒に置かれていた、段ボール箱を送付する宛先8を記載したシート(以下、「宛先表示シート」という)7を、図3(B)に示すように、中蓋片21,41の上に、かつ中蓋片21,41の上面から突出したストッパ片23,24、43,44の間に置く。
このように、一緒に待機場所に置かれていた商品とその宛先表示シート7を、箱詰め作業において、連続して箱内に入れるので、商品と宛先表示シート7が分離することがないから、宛先間違いがなくなる。この矩形の宛先表示シート7の大きさは、縦寸法e1が中蓋片21,41の横幅c2,c4(図1(A))より僅かに小さく、横寸法e2が外蓋片11の幅c1よりも僅かに小さい。宛先表示シート7における外蓋片11の窓14に対応する部分に予め設定された宛先表示部71内に、宛先8が記載されている。
次に、押え片31を折り目3aで内側に折り曲げる。このとき、宛先表示シート7の手前側は中蓋片21,41と押え片31の間に挟まれるが、切欠き部33が設けられているため、宛先表示部71が押え片31によって覆われることがない。次に、外蓋片11を折り目1aから内側に折り曲げ、係合片13を折り目13aで内側に折り曲げて、側板3に形成した係合スリット34に挿入して係合させる。これにより、宛先表示シート7は中蓋片21,41と外蓋片11の間に挟まれる。図4は、この状態を示す図で、宛先表示シート7に表示された宛先8は、窓14を通して外方から視認することができる。
図5は、蓋閉めした段ボール箱を側方から見た図で、ストッパ片23,24、43,44は、外蓋片11の上面より突出しており、図3(B)に示す中蓋片21,41と押え片31および外蓋片11の間に挟まれた宛先表示シート7が、第1の側板1側、または第4の側板4側から外方にずれ出るのを阻止する位置規制を行う。
図6〜図8は第2実施形態を示す。この実施形態では、図6に示す一方の中蓋片21Aと押え片31に、窓用の切欠き部28、33がそれぞれ設けられ、外蓋片11にも窓用の開口14が形成されている。他方、段ボール箱に入れる前の工程で、窓付きのA封筒9に、宛先8を表示した振替用紙と共に、その送り先に特有の冊子のような商品を入れ、宛先8を窓91に臨ませる。窓91の位置は、A封筒9を段ボール箱に入れた状態で外蓋片11の開口14に対応するように設定されている。A封筒9とは別に、複数の送り先に共通の冊子のような商品をB封筒19に入れておく。B封筒19には窓を設けない。B封筒19を下に、A封筒9を上にして、段ボール箱に入れ、図7に示すように、一方と他方の中蓋片21A,41Aを内側に折り曲げてA封筒9に重ね、さらに押え片31を内側に折り曲げる。最後に、図8に示すように、外蓋片11を折り曲げて、その係合片13を係合スリット34に係合させて蓋閉めする。この状態で、宛先8を外蓋片11の開口14から視認することができる。両封筒9,19は、例えば樹脂シート製とする。B封筒19は省略して、すべての冊子をA封筒9に入れてもよい。
図9〜図12は第3実施形態を示す。この実施形態では、図9に示すように、第3および第4の側板3,4に連結された中蓋片41B,51Bの上縁に、箱内に折り込まれて箱内を仕切る仕切り片57B,47Bが連結されている。中蓋片41Bには、切り目が入れられて補強片48B,48Bが形成されている。箱内には、大きさの異なるA商品60およびB商品61が収納される。このA商品60の平面寸法は、対応する第1〜4の側板1〜4の横幅c1〜c4(図1)よりも小さく、B商品61の平面寸法は、対応する第1〜4の側板1〜4の横幅c1〜c4と同じ寸法である。このとき、仕切り片47B,57Bの突出長さ(折り込まれた後の高さに相当)がそれぞれA商品60の厚みe1と宛先表示シート7の厚みとを合わせた厚みと同じ寸法に設定され、箱の側面高さ(箱の深さ)よりも浅くなっている。仕切り片47B,57Bは、図10に示すように、箱内に折り込まれた状態で、箱の内底面100から、B商品61の厚さe2にほぼ合致する所定間隔だけ上方に離れた位置で、箱内を仕切っている。これにより、仕切り片47B,57Bの下方にB商品61が納まるようになっている。さらに、A商品60およびB商品61とともに箱内に収納される宛先表示シート7は、A商品60の平面寸法と同じ寸法に設定されている。また、中蓋片41Bから仕切り片47Bにかけて係合スリット49Bが形成され、中蓋片51Bに連結された仕切り片57Bには、この係合スリット49Bに対応する係合片59Bがスリット56Bを介して形成されている。さらに、中蓋片21Bには、切欠き部29が形成されている。
このような構成の段ボール箱に対して、図11のように、箱内にA商品60およびB商品61と宛先表示シート7とを収納する。まず、箱内にB商品61を入れて、中蓋片41B,51Bを順に内側へ折り曲げ、同時に仕切り片47B,57B(図9)が箱内に折り込まれる。このとき、図9の係合スリット49Bに係合片59Bが係合される。この中蓋片41Bと仕切り片47Bと第4の側板4とで形成される内側空間、および中蓋片51Bと仕切り片57Bと第3の側板3とで形成される内側空間がデッドスペースとなり、図11のように、箱の大きさより小さな宛先表示シート7およびA商品60の大きさに合わせて箱内を仕切ることができる。このデッドスペースに、仕切り片47Bに形成された補強片48B,48Bが折り込まれる。次に、図9に示す上面に宛先表示シート7を載せたA商品60をB商品61の上に重ねて箱内に入れ、切欠き部29が形成された中蓋片21Bが折り曲げられる。最後に、図12に示すように、外蓋片11を折り曲げて、その係合片13を係合スリット34に係合させて蓋閉めする。この状態で、宛先8を外蓋片11の開口14から視認することができる。このように、第3実施形態では、仕切り片47B,57Bにより、宛先表示シート7を所定の位置に位置決めし、かつそれぞれ異なる大きさのA商品60およびB商品61の箱内での移動を防止することができる。また、箱内のデッドスペース内に折り込まれる図11の補強片48B,48Bが仕切り片47Bを補強して変形を防止することで、運送中に宛先表示シート7およびA商品60が箱内で移動することを防止する。
図13および14は第4実施形態を示す。この実施形態では、図13の第2および第3の側板2,3に連結された中蓋片21C,51Cの上縁に、仕切り片27C,57Cが連結されている。中蓋片21Cに連結された仕切り片27Cに切り目を入れることにより、押え部28C,28Cが形成されている。箱には、第3実施形態と同様に、異なる大きさのA商品60およびB商品61が収納される。A商品60およびB商品61の平面寸法ならびに厚さe1,e2と、第1〜4の側板1〜4の横幅c1〜c4(図1)および仕切り片27C,57Cの突出長さとの関係は、第3実施形態と同一である。さらに、中蓋片21Cに連結された仕切り片27Cには、スリット26Cを介して係合片29が、中蓋片51Cに連結された仕切り片57Cには前記係合片29Cに対応する係合スリット59Cが、それぞれ形成されている。
このような構成の段ボール箱に対して、図14のように、箱内にA商品60およびB商品61と宛先表示シート7とを収納する。まず、箱内にB商品61を入れて、中蓋片21C,51Cを順に内側へ折り曲げ、同時に仕切り片27C,57C(図13)が箱内に折り込まれる。また、仕切り片27Cを折り曲げることにより、押え部28C,28Cが形成される。さらに、このとき、図13の係合スリット59Cに係合片29Cが係合される。次に、図13に示す上面に宛先表示シート7を載せたA商品60をB商品61の上に重ねて箱内の押え部28C,28Cの下に入れ、第4の側板4に連結された中蓋片41Cが折り曲げられる。最後に、前記第3実施形態の図12と同様に、外蓋片11を折り曲げて、その係合片13を係合スリット34に係合させて蓋閉めする。この状態で、宛先8を外蓋片11の開口14から視認することができる。また、押え部28C,28Cによれば、図14に示されるように、A商品60およびB商品61に重ねて箱内に収納される宛先表示シート7が、第2の側板2側に移動するのを阻止できる。
なお、前記各実施形態では、外蓋片11に設けた窓14を単なる開口部としたが、外部からの汚損を防止するため、外蓋片11の内面に、窓14を覆う透明な合成樹脂フィルムのような封止シートを貼り付けてもよい。また、仕切り片は、2つまたは3つの中蓋片に設けてもよく、また、押え部は全ての仕切り片に設けてもよい。
1〜4 側板(側壁)
1a〜5a 折り目(基端部A)
1b〜4b 折り目(基端部B)
1c〜4c 折り目
5 接続片
7 宛先表示シート
10 段ボール
10a 波形板
10b ライナ
11 外蓋片
12,22,32,42 底板片(底壁)
12b,32b 折り目
13 係合片
13a 折り目
14 窓
16,36 差込部
21,41 中蓋片
23,24,43,44 ストッパ片
31 押え片
33 切欠き部
34 係合スリット
51 折曲げ片
71 宛先表示部
1a〜5a 折り目(基端部A)
1b〜4b 折り目(基端部B)
1c〜4c 折り目
5 接続片
7 宛先表示シート
10 段ボール
10a 波形板
10b ライナ
11 外蓋片
12,22,32,42 底板片(底壁)
12b,32b 折り目
13 係合片
13a 折り目
14 窓
16,36 差込部
21,41 中蓋片
23,24,43,44 ストッパ片
31 押え片
33 切欠き部
34 係合スリット
51 折曲げ片
71 宛先表示部
Claims (11)
- 波形板の表面にライナを接合した段ボールからなり、商品を収納する箱であって、
底壁と、周壁と、周壁の上縁に連結された中蓋片と、この中蓋片の上方を覆う外蓋片とを備え、
前記外蓋片に、前記商品とともに箱内に収納される宛先表示シートの宛先表示部を外方から視認させる窓が開口している窓付き段ボール箱。 - 請求項1において、
前記周壁は平面視で四角形であって、連なった第1ないし第4の側板で形成されており、
相対向する第2および第4の側板のそれぞれの上縁に前記中蓋片が連結され、第1の側板の上縁に前記外蓋片が連結されている窓付き段ボール箱。 - 請求項1または2において、
前記中蓋片の上面が前記宛先表示シートの支持面を形成している窓付き段ボール箱。 - 請求項3において、
前記中蓋片と第2および第4の側板との連結部に、切り目を入れることにより前記宛先表示シートの位置規制を行うストッパ片が形成されている窓付き段ボール箱。 - 請求項3または4において、
前記第3の側板の上縁に、前記外蓋片の下側に折り込まれて前記宛先表示シートの上面を押さえる押え片が連結されている窓付き段ボール箱。 - 請求項1または2において、
前記第3の側板の上縁に、前記外蓋片の下側に折り込まれて前記宛先表示シートの上面を押さえる押え片が連結され、
少なくとも一方の中蓋片または押え片に、前記窓に対応した切欠き部が設けられている窓付き段ボール箱。 - 請求項1または2において、
前記第3の側板の上縁に、前記外蓋片の下側に折り込まれる中蓋片が連結され、
少なくとも一つの中蓋片の上縁に、箱内に折り込まれて箱の内底面から所定間隔離れた上方で箱内を仕切る仕切り片が連結されている窓付き段ボール箱。 - 請求項7において、
前記仕切り片が連結された中蓋片に切り目を入れることにより、前記仕切り片を補強する補強片が形成されている窓付き段ボール箱。 - 請求項7において、
前記仕切り片に切り目を入れることにより、前記宛先表示シートの上面を押さえる押え部が形成されている窓付き段ボール箱。 - 請求項7から9のいずれかにおいて、
少なくとも一つの中蓋片に、前記窓に対応した切欠き部が設けられている窓付き段ボール箱。 - 請求項1から10のいずれかにおいて、
前記外蓋片の内面に、前記窓を覆う透明な封止シートが取り付けられている窓付き段ボール箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003374218A JP2004175454A (ja) | 2002-11-01 | 2003-11-04 | 窓付き段ボール箱 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002320374 | 2002-11-01 | ||
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