JP2001002053A - 組立容器 - Google Patents

組立容器

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JP2001002053A
JP2001002053A JP11180866A JP18086699A JP2001002053A JP 2001002053 A JP2001002053 A JP 2001002053A JP 11180866 A JP11180866 A JP 11180866A JP 18086699 A JP18086699 A JP 18086699A JP 2001002053 A JP2001002053 A JP 2001002053A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】組立容器の組立時の補助作業や補正作業などを
不要にして、組立作業性を向上させ、底部の上下方向の
負荷に対して各底部板の起伏を確実に抑える。 【解決手段】六つの底板100A´〜100F´は、正
六角形の中心Oを通る容器を折り畳むための第1折込線
105を境に先端部が連結された一対の第1底板100
C´,100F´と、一対の第1底板100C´,100
F´の一部の上側に重合される重合部106を備えると
共に、第1折込線105の延長線上に存在する第2折込
線107を境に連結片108を設ける一対の第2底板1
00A´,100D´と、一対の第2底板100A´,1
00D´側に該一対の第2底板100A´,100D´
の一部の上側に重合される重合片109を備えると共
に、一対の第1底板100C´,100F´の一部が上
側に重合される第1底板重合部110を設けている一対
の第3底板100B´,100E´とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば食品など
を収納するための組立容器に係り、詳しくは、六角形以
上の偶数多角形の収納容器を組立てた状態で、そのまま
2つに折畳み、使用時にはワンタッチ操作により簡単に
拡げて組立てた収納容器として使用できる組立容器に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種の組立容器として、実公平6−4
6819号公報に記載の六角形組立容器が知られてい
る。この組立容器は、図24、図25および図26に示
すように、組立容器1の第1から第6立壁21〜26が
折目線31〜36を介して連成し、正六角形の組立容器
の周壁20を形成している。第1から第6立壁21〜2
6の底縁から折目線41〜46を介して底部板51〜5
6を連成している。具体的には、組立容器1の相対向す
る一対の第3立壁23と第6立壁26の底縁から折目線
43と折目線46を介して一対の架設板53,56がそ
れぞれ連成され、これら一対の架設板53,56が組立
容器1を折り畳むための折込線63を境として連結され
ている。
【0003】また、第3立壁23と第6立壁26に隣接
する一対の相対向する第4立壁24と第1立壁21の底
縁から折目線44と折目線41を介して一対の屈曲板5
4,51が連成されている。さらに、第4立壁24に隣
接する第5立壁25の底縁から折目線45を介して前記
一方の屈曲板54と重合する重合板55が連成されると
ともに、第2立壁22の底縁から折目線42を介して前
記他方の屈曲板51を重合する底面板52が連成されて
いる。そして、底面板52の外周縁に3つの係止突起7
1,72,73が形成されているとともに、これら係止
突起71,72,73に対応して、第4立壁24と第5
立壁25の内壁20A側の底縁部に係止切欠81,8
2,83が形成され、係止突起71,72,73と係止
切欠81,82,83が係合することにより、底板の隆
起を押さえている。
【0004】前記構成の組立容器によれば、底部に上下
方向の力が負荷されても、この力に抗する力が作用して
各底部板の起伏を抑えることができるので、使い勝手が
よくなる。また、底面板の外周縁に形成した複数個の係
止突起を第4立壁と第5立壁の内壁側の底縁部に形成し
た係止切欠に係合させることによって、上向きの力に抗
する力を一層増大させて、各底部板の隆起を有効に抑え
ることができる。さらに、組立容器は折込線を境に簡単
に二つ折りに折り畳めるので、保管・配送時などの占有
スペースを大幅に縮小することができる等の利点を有し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、組立容器の組
立てに際して、底面板の外周縁に形成した複数個の係止
突起の全てを略垂直上向きに折曲げる補助作業が必要で
あるとともに、複数個の係止突起の全てを略垂直上向き
に折曲げたとしても、これら係止突起が容器の組立て時
に自動的に第4立壁と第5立壁の内壁側の底縁部に形成
した係止切欠に適正に係合するとは限らず、適正な係合
状態が損なわれた場合には、その都度、適正に係合させ
る補正作業が要求されることになるので、若干組立作業
性に劣る問題点を有している。
【0006】そこで、本発明は、前記従来の組立容器と
同様に、組立状態で底部に上下方向の力が負荷されて
も、この力に抗する力の作用により各底部板の起伏が確
実に抑えられ、使い勝手をよくすることができるととも
に、折込線を境に簡単に二つ折りに折り畳めることによ
り、保管・配送時などの占有スペースを大幅に縮小する
ことができる等の利点が確保され、しかも、組立時にお
ける補助作業や補正作業などを不要にして、組立作業性
を向上させることができる組立容器を提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明に係る組立容器は、Nを六と
したN角形以上の偶数多角形の各辺を構成するN以上の
立壁が縦方向の折目線を介してエンドレス状に連成され
るとともに、これらN以上の立壁それぞれの底縁から横
方向の折目線を介して連成したN以上の底板の連繋によ
り略水平な容器底が形成されるN角形以上の偶数多角形
の組立容器において、前記N角形以上の偶数多角形の中
心を通る二分割線を境に一方の1/2N個の立壁群と他
方の1/2N個の立壁群の内面同士が互いに当接する2
つ折りの折り畳み状態で、これら一方の立壁群と他方の
立壁群における前記二分割線方向の両端部で互いに対向
する一対二組の立壁に連成されるとともに、前記2つ折
りの折り畳み解除後の容器組立時の略水平な容器底の形
成時に前記二分割線の延長線上に存在する第2折込線を
境に折り畳み可能に隣合って互いに連結される一対二組
第2、第3底板と、前記N角形以上の偶数多角形の中心
を通る二分割線を境に一方の1/2N個の立壁群と他方
の1/2N個の立壁群の内面同士が互いに当接する2つ
折りの折り畳み状態で、これら一方の立壁群と他方の立
壁群における前記一対二組の立壁を除いて互いに対向す
るN−4個の立壁に連成されるとともに、前記二分割線
上に存在する第1折込線を境に折り畳み可能に先端部が
互いに連結されたN−4個の第1底板とを備え、前記一
対の第2底板それぞれの先端部に前記中心で係脱可能に
互いに係合して前記各底板の起立を拘束し、略水平な容
器底の形成を保持する係合爪部が設けられ、これら係合
爪部が係脱可能に互いに係合した容器の組立状態では、
前記第1ないし第3の一部が横方向の一側で隣り合う底
板の上面に乗って重なり、かつ横方向の他側で隣り合う
底板の下面に潜り込んで重なる連繋構造を呈して略水平
な容器底が形成され、前記係合爪部の係合解除による前
記各底板の起立許容状態で前記第1折込線と第2折込線
を境に一方の1/2N個の立壁群と他方の1/2N個の
立壁群の内面同士が互いに当接する2つ折りに折り畳め
るように構成されていることを特徴としている。
【0008】また、請求項2に記載の発明に係る組立容
器は、六つの立壁が縦方向の折目線を介してエンドレス
状に連成されるとともに、これら六つの立壁の底縁から
横方向の折目線を介して連成した六つの底板の連繋によ
り略水平な容器底が形成される六角形の組立容器におい
て、前記六つの底板が前記六つの立壁における相対向す
る一対の第1立壁に連成されて、六角形の中心を通る容
器を折り畳むための第1折込線を境に先端部が互いに連
結された一対の第1底板と、前記一対の第1立壁それぞ
れの一側に隣接して相対向する一対の第2立壁に連成さ
れ、一対の第1底板の一部の上側に重合される重合部を
備えているとともに、前記第1折込線の延長線上に存在
する第2折込線を境に連結片が設けられている一対の第
2底板と、前記一対の第2立壁それぞれの一側に隣接し
て相対向する一対の第3立壁に連成され、一対の第2底
板側に該一対の第2底板の一部の上側に重合される重合
片を備えているとともに、一対の第1底板の一部が上側
に重合される第1底板重合部を設けている一対の第3底
板とからなり、前記一対の第2底板と一対の第3底板と
は、前記重合片を残し、かつ前記連結片を介して互いに
連結され、前記一対の第2底板それぞれの先端部に六角
形の中心で係脱可能に互いに係合して前記六つの底板の
起立を拘束し、略水平な容器底の形成を保持する係合爪
部が設けられ、前記係合爪部の係合解除による前記六つ
の底板の起立許容状態で前記第1折込線と第2折込線を
境に3つの立壁の内面同士が互いに当接する2つ折りに
折り畳み可能に構成されていることを特徴としている。
【0009】さらに、請求項3に記載の発明に係る組立
容器は、八つの立壁が縦方向の折目線を介してエンドレ
ス状に連成されるとともに、これら八つの立壁の底縁か
ら横方向の折目線を介して連成した八つの底板の連繋に
より略水平な容器底が形成される八角形の組立容器にお
いて、前記八つの底板が前記八つの立壁における互いに
隣接する一対の第1立壁と、これら一対の第1立壁に相
対向して互いに隣接する一対の第1立壁とに連成されて
いるとともに、八角形の中心を通る容器を折り畳むため
の第1折込線を境に先端部が相対向している第1立壁の
隣の第1立壁に連成されている底板と互いに連結された
二対の第1底板と、前記二対の第1立壁それぞれの一側
に隣接して相対向する一対の第2立壁に連成され、二対
の第1底板の一部の上側に重合される重合部を備えてい
るとともに、前記第1折込線の延長線上に存在する第2
折込線を境に連結片が設けられている一対の第2底板
と、前記一対の第2立壁それぞれの一側に隣接して相対
向する一対の第3立壁に連成され、一対の第2底板側に
該一対の第2底板の一部の上側に重合される重合片を備
えているとともに、第1底板の一部が上側に重合される
第1底板重合部を設けている一対の第3底板とからな
り、前記一対の第2底板と一対の第3底板とは、前記重
合片を残し、かつ前記連結片を介して互いに連結され、
前記一対の第2底板それぞれの先端部に八角形の中心で
係脱可能に互いに係合して前記八つの底板の起立を拘束
し、略水平な容器底の形成を保持する係合爪部が設けら
れ、前記係合爪部の係合解除による前記八つの底板の起
立許容状態で前記第1折込線と第2折込線を境に4つの
立壁の内面同士が互いに当接する2つ折りに折り畳み可
能に構成されていることを特徴としている。
【0010】請求項1に記載の発明によれば、N−4個
の第1底板は第1折込線を境に先端部が互いに連結さ
れ、係合爪部が係脱可能に互いに係合した容器の組立状
態では、前記第1ないし第3の一部が横方向の一側で隣
り合う底板の上面に乗って重なり、かつ横方向の他側で
隣り合う底板の下面に潜り込んで重なる連繋構造を呈し
て略水平な容器底が形成されているので、下向きの荷重
には、前記連繋構造と先端部が互いに連結された前記第
1底板との協働によって対抗して、容器底の略水平な原
形を保持し、上向きの荷重には、主として第2底板それ
ぞれの先端部に設けた係合爪部がN角形以上の偶数多角
形の中心で互いに係合することによって対抗して、容器
底の略水平な原形を保持することができる。また、係合
爪部の係合を解除した各底板の起立許容状態で、第1折
込線と第2折込線を山折りして、一方の1/2N個の立
壁群と他方の1/2N個の立壁群の内面同士を互いに接
近させつつ、これら内面同士を当接させることにより、
2つ折りに折り畳むことができる。一方、2つ折りに折
り畳んだ状態から、第1折込線と第2折込線の山折りを
解きながら、3つの立壁の内面同士を互いに離間させる
ことによって、自動的に係合爪部がN角形以上の偶数多
角形の中心で互いに係合して、略水平な容器底を形成し
た組立状態を得ることができる。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、一対の第
1底板は第1折込線を境に先端部が互いに連結され、一
対の第1底板の一部の上側に重合部を重合して一対の第
2底板が対応し、一対の第2底板の一部の上側に重合片
を重合して一対の第3底板が対応するとともに、一対の
第2底板と一対の第3底板とは、前記重合片を残し連結
片を介して互いに連結され、かつ一対の第3底板の第1
底板重合部の上側に一対の第1底板の一部を重合するこ
とによって、一対の第3底板に一対の第1底板を対応さ
せた連繋構造により略水平な容器底が形成されているの
で、下向きの荷重には、前記連繋構造と先端部が互いに
連結された一対の第1底板との協働によって対抗して、
容器底の略水平な原形を保持し、上向きの荷重には、主
として一対の第2底板それぞれの先端部に設けた係合爪
部が六角形の中心で互いに係合することによって対抗し
て、容器底の略水平な原形を保持することができる。ま
た、係合爪部の係合を解除した六つの底板の起立許容状
態で、第1折込線と第2折込線を山折りして、3つの立
壁の内面同士を互いに接近させつつ、これら内面同士を
当接させることにより、2つ折りに折り畳むことができ
る。一方、2つ折りに折り畳んだ状態から、第1折込線
と第2折込線の山折りを解きながら、3つの立壁の内面
同士を互いに離間させることによって、自動的に係合爪
部が六角形の中心で互いに係合して、略水平な容器底を
形成した組立状態を得ることができる。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、二対の第
1底板は第1折込線を境に先端部が互いに連結され、二
対の第1底板の一部の上側に重合部を重合して一対の第
2底板が対応し、一対の第2底板の一部の上側に重合片
を重合して一対の第3底板が対応するとともに、一対の
第2底板と一対の第3底板とは、前記重合片を残し連結
片を介して互いに連結され、かつ一対の第3底板の第1
底板重合部の上側に一対の第1底板の一部を重合するこ
とによって、一対の第3底板に一対の第1底板を対応さ
せた連繋構造により略水平な容器底が形成されているの
で、下向きの荷重には、前記連繋構造と先端部が互いに
連結された二対の第1底板との協働によって対抗して、
容器底の略水平な原形を保持し、上向きの荷重には、主
として一対の第2底板それぞれの先端部に設けた係合爪
部が六角形の中心で互いに係合することによって対抗し
て、容器底の略水平な原形を保持することができる。ま
た、係合爪部の係合を解除した八つの底板の起立許容状
態で、第1折込線と第2折込線を山折りして、4つの立
壁の内面同士を互いに接近させつつ、これら内面同士を
当接させることにより、2つ折りに折り畳むことができ
る。一方、2つ折りに折り畳んだ状態から、第1折込線
と第2折込線の山折りを解きながら、4つの立壁の内面
同士を互いに離間させることによって、自動的に係合爪
部が八角形の中心で互いに係合して、略水平な容器底を
形成した組立状態を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は正六角形の組立容器の一
実施の形態の展開正面図、図2は完成状態の平面図、図
3は完成状態の底面図であり、これらの図において、1
00は正六角形の組立容器を示し、この組立容器100
は、軟質の薄もの紙、ボール板紙や硬質のカード紙、合
紙、段ボール紙あるいはPET樹脂、ポリエチレン樹脂
などの広範囲にわたる素材によって造ることができると
ともに、紙材を素材として造る場合には、その表面に合
成樹脂フィルムをラミネートしたり、あるいはその表面
に任意の色彩や模様を施して外観および防湿・防水性な
どの向上を図る工夫がなされる。
【0014】組立容器100は、六つの立壁100A〜
100Fが縦方向の折目線101を介してエンドレス状
に連成された正六角形の起立周壁103と、これら六つ
の立壁100A〜100Fの底縁から横方向の折目線1
02を介して連成した六つの底板100A´〜100F
´の連繋により形成された略水平な容器底104を備え
ている。
【0015】六つの底板100A´〜100F´は、相
対向する一対の第1立壁100C,100Fに連成され
て、正六角形の中心Oを通る容器を折り畳むための第1
折込線105を境に先端部が後述する連結手段により互
いに連結された一対の第1底板100C´,100F´
と、一対の第1立壁100C,100Fそれぞれの一側
に隣接して相対向する一対の第2立壁100A,100
Dに連成され、一対の第1底板100C´,100F´
の一部の上側に重合される重合部106を備えていると
ともに、第1折込線105の延長線上に存在する第2折
込線107を境に連結片108が設けられている一対の
第2底板100A´,100D´と、一対の第2立壁1
00A,100Dそれぞれの一側に隣接して相対向する
一対の第3立壁100B,100Eに連成され、一対の
第2底板100A´,100D´側に該一対の第2底板
100A´,100D´の一部の上側に重合される重合
片109を備えているとともに、一対の第1底板100
C´,100F´の一部が上側に重合される第1底板重
合部110を設けている一対の第3底板100B´,1
00E´とからなる。
【0016】一方、第2底板100A´と第3底板10
0B´とは、第2底板100A´の連結片108の上面
に両面テープなどの連結手段111を取付け、連結片1
08の上側に第3底板100B´における重合片109
の近傍部位を重合することによって、連結手段111を
介して互いに連結され、第2底板100D´と第3底板
100E´とは、第2底板100D´の連結片108の
上面に両面テープなどの連結手段111を取付け、連結
片108の上側に第3底板100E´における重合片1
09の近傍部位を重合することによって、連結手段11
1を介して互いに連結されている。
【0017】他方、第2底板100A´の第3底板10
0B´側の先端部には、六角形の中心Oで係脱可能に係
合する係合爪部112が設けられ、第2底板100D´
の第3底板100E´側の先端部には、六角形の中心O
で前記係合爪部112係脱可能に係合する係合爪部11
2が設けられている。なお、第1立壁100Cに連成し
て、内面に両面テープなどの連結手段111を取付けた
第1底板100C´と第1立壁100Fに連成する第1
底板100F´とは、第1底板100F´の第1折込線
105に連成されている先端部において連結手段111
を介して連結されている。
【0018】つぎに、図2および図3に示す正六角形の
組立容器100を構成している六つの立壁100A〜1
00Fおよび六つの底板100A´〜100F´の数値
的相対関係を詳述する。図4および図5において、一辺
の長さをL1、頂点P(縦方向の折目線101に相当す
る)から中心Oまでの長さをLとし、L1=Lの関係を
有する正六角形の場合、六つの立壁100A〜100F
の長さおよびこれら立壁100A〜100Fと六つの底
板100A´〜100F´との境に存在する六つの横方
向の折目線102の長さはL1である。
【0019】図5に示すように、第1底板100C´
は、横方向の折目線102を底辺とする正三角形(細い
実線参照)の頂点P1上に折目線102に平行な先端面
132を有し、この先端面132の近くの上面に両面テ
ープなどの連結手段111が取付けられている。また、
正三角形の左側の斜辺から第3底板100B´側に大き
くはみ出すはみ出し部113と、正三角形の右側の斜辺
から第2底板100D´側に少しはみ出すはみ出し部1
14を備え、第1底板100F´は、横方向の折目線1
02を底辺とする正三角形(細い実線参照)の頂点P1
上に折目線102に平行な第1折込線105を有し、こ
の第1折込線105を境に連結片115が設けられ、正
三角形の左側の斜辺から第3底板100E´側に大きく
はみ出すはみ出し部113と、正三角形の右側の斜辺か
ら第2底板100A´側に少しはみ出すはみ出し部11
4を備えている。
【0020】また、第2底板100A´は、横方向の折
目線102を底辺とする正三角形(細い実線参照)の左
側の斜辺から第1底板100F´側に大きくはみ出す重
合部106と、第2折込線107上の正三角形の右側の
斜辺から第3底板100B´側にはみ出す連結片108
を有し、重合部106における頂点P1の対頂角部位に
は、左側の斜辺の延長線上に係合端面112aを設定
し、かつ右側の斜辺の延長線上よりも僅かに第3底板1
00B´側にはみ出すとともに、第2折込線107上で
連結片108における頂点P1側の端面に間隔Wを有し
て係合端面112aを対応させた係合爪部112を備
え、第2底板100D´は、横方向の折目線102を底
辺とする正三角形(細い実線参照)の左側の斜辺から第
1底板100C´側に大きくはみ出す重合部106と、
第2折込線107上の正三角形の右側の斜辺から第3底
板100E´側にはみ出す連結片108を有し、重合部
106における頂点P1の対頂角部位には、左側の斜辺
の延長線上に係合端面112aを設定し、かつ右側の斜
辺の延長線上よりも僅かに第3底板100E´側にはみ
出すとともに、第2折込線107上で連結片108にお
ける頂点P1側の端面に間隔Wを有して係合端面112
aを対応させた係合爪部112を備えている。
【0021】さらに、第3底板100B´は、横方向の
折目線102を底辺とする正三角形(細い実線参照)の
左側の斜辺から第2底板100A´側にはみ出す重合片
109を有し、右側の傾斜端面116は正三角形の右側
の斜辺よりも反第1底板100C´側に食い込んで左側
の斜辺に交わっており、第3底板100E´は、横方向
の折目線102を底辺とする正三角形(細い実線参照)
の左側の斜辺から第2底板100D´側にはみ出す重合
片109を有し、右側の傾斜端面116は正三角形の右
側の斜辺よりも反第1底板100F´側に食い込んで左
側の斜辺に交わっている。
【0022】つぎに、組立手順について説明する。ま
ず、図1の展開図に示されている一連の横方向の折目線
102に沿って90度谷折りすることで、六つの立壁1
00A〜100Fを起立させ、これら立壁100A〜1
00Fに六つの底板100A´〜100F´を水平に直
交させるとともに、第2底板100A´と第3底板10
0B´とは、第2底板100A´の連結片108の上側
に第3底板100B´における重合片109の近傍部位
を重合することによって、連結手段111を介して互い
に連結し、第2底板100D´と第3底板100E´と
は、第2底板100D´の連結片108の上側に第3底
板100E´における重合片109の近傍部位を重合す
ることによって、連結手段111を介して互いに連結し
て図6に示す状態を得る。
【0023】つぎに、図7に示すように、第1底板10
0F´におけるはみ出し部113を第3底板100E´
上側に重合し、第1折込線105および連結片115を
第2底板100D´の下側に潜り込ませる。
【0024】ついで、図8に示すように、第1底板10
0C´のはみ出し部114側から該はみ出し部114お
よび先端面の近くの上面に取付けられている連結手段1
11を第2底板100D´の下側に潜り込ませて、該第
2底板100D´の重合部106を第1底板100C´
のはみ出し部113を除いた部位の上側に重合するとと
もに、第2底板100D´の下側で第1底板100C´
における先端部の上側に第1底板100F´の連結片1
15を重合することによって、連結手段111を介して
第1底板100C´と第1底板100F´とを互いに連
結する。
【0025】つぎに、図9に示すように、第3底板10
0B´における前記正三角形の左側の斜辺より右側に位
置している部位の大半を第1底板100C´におけるは
み出し部113の下側に潜り込ませ、第3底板100B
´の重合片109を第2底板100A´の上側に重合す
るとともに、第2底板100A´の重合部106を第1
底板100F´の上側に重合し、この時に六角形の中心
Oで第2底板100A´の係合爪部112おける係合端
面112aと第2底板100D´の係合爪部112おけ
る係合端面112aとを自動的に互いに係合させる。
【0026】ついで、連結片108Aに取付けた連結手
段111を介して第1立壁100Fと第2立壁100A
とを互いに連結することで図2および図3に示すよう
な、六つの立壁100A〜100Fが縦方向の折目線1
01を介してエンドレス状に連成された正六角形の起立
周壁103と、これら六つの立壁100A〜100Fの
底縁から横方向の折目線102を介して連成した六つの
底板100A´〜100F´の連繋により形成された略
水平な容器底104を備えた組立容器100を得ること
ができ、この組立状態において、第2折込線2つの10
7、107は、六角形の中心Oを通る第1折込線105
の両側にのびる延長線上に存在して、一連の折込線を形
成する。
【0027】このように、一対の第1底板100C´,
100F´は第1折込線105を境に先端部が互いに連
結され、一対の第1底板100C´,100F´の一部
の上側に重合部106を重合して一対の第2底板100
A´,100D´が対応し、一対の第2底板100A
´,100D´の一部の上側に重合片109を重合して
一対の第3底板100B´,100E´が対応するとと
もに、一対の第2底板100A´,100D´と一対の
第3底板100B´,100E´とは、重合片109を
残し連結片108を介して互いに連結され、かつ一対の
第3底板100B´,100E´の第1底板重合部11
0の上側に一対の第1底板100C´,100F´の一
部を重合することによって、一対の第3底板100B
´,100E´に一対の第1底板100C´,100F
´を対応させた連繋構造により略水平な容器底104が
形成されているので、下向きの荷重には、前記連繋構造
と先端部が互いに連結された一対の第1底板100C
´,100F´との協働によって対抗して、容器底10
4の略水平な原形を保持し、上向きの荷重には、主とし
て一対の第2底板100A´,100D´それぞれの先
端部に設けた係合爪部112が六角形の中心Oで互いに
係合することによって対抗して、容器底104の略水平
な原形を保持することができる。また、係合爪部112
の係合を解除した六つの底板100A´〜100F´の
起立許容状態で、第1折込線と第2折込線を山折りし
て、3つの立壁100C,100D,100Bと100
F,100E,100Aの内面同士を互いに接近させつ
つ、これら内面同士を当接させることにより、図10に
示すように2つ折りに折り畳むことができる。一方、2
つ折りに折り畳んだ状態から、第1折込線105と第2
折込線107の山折りを解きながら、前記3つの立壁の
内面同士を互いに離間させることによって、自動的に係
合爪部112の係合端面112aが六角形の中心Oで互
いに係合して、略水平な容器底104を形成した組立状
態を得ることができる。
【0028】したがって、前記従来の組立容器と同様
に、組立状態で底部に上下方向の力が負荷されても、こ
の力に抗する力の作用により各底部板の起伏が確実に抑
えられ、使い勝手をよくすることができるとともに、折
込線105、107を境に簡単に二つ折りに折り畳める
ことにより、保管・配送時などの占有スペースを大幅に
縮小することができる等の利点を確保できることは勿
論、従来必要とされていた組立時における補助作業や補
正作業などを不要にして、組立作業性を向上させること
ができる。
【0029】つぎに、正八角形の組立容器の一実施の形
態を図面に基づいて説明する。なお、前記正六角形の組
立容器と正八角形の組立容器との構造上の相違は、互い
に隣接する一対の第1立壁と、これら一対の第1立壁に
相対向して互いに隣接する一対の第1立壁との都合二対
の立壁を備えていることおよびこれら二対の第1立壁の
それぞれに連成された二対の第1底板を備えている点に
あり、その他の構成は正六角形の組立容器と同一または
相当しているので、同一または相当部分には同一符号を
付して、詳しい説明は省略する。
【0030】図11は正八角形の組立容器の一実施の形
態の展開正面図、図12は完成状態の平面図、図13は
完成状態の底面図であり、これらの図において、組立容
器100は、八つの立壁100A〜100Fが縦方向の
折目線101を介してエンドレス状に連成された正八角
形の起立周壁103と、これら八つの立壁100A〜1
00Fの底縁から横方向の折目線102を介して連成し
た八つの底板100A´〜100F´の連繋により形成
された略水平な容器底104を備えている。
【0031】八つの立壁100A〜100Fには、縦方
向の折目線101を介して互いに隣接する一対の第1立
壁100C,100Cと、100F,100Fとからな
る二対の第1立壁が設けられ、これら第1立壁100
C,100Cと、100F,100Fの底縁から横方向
の折目線102を介して第1底板100C´,100C
´,100F´,100F´が連成されており、第1底
板100C´,100F´それぞれの先端部には、連結
片115が設けられている。
【0032】前記構成の組立手順について説明する。ま
ず、図11の展開図に示されている一連の横方向の折目
線102に沿って90度谷折りすることで、八つの立壁
100A〜100Fを起立させ、これら立壁100A〜
100Fに八つの底板100A´〜100F´を水平に
直交させるとともに、第2底板100A´と第3底板1
00B´とは、第2底板100A´の連結片108の上
側に第3底板100B´における重合片109の近傍部
位を重合することによって、連結手段111を介して互
いに連結し、第2底板100D´と第3底板100E´
とは、第2底板100D´の連結片108の上側に第3
底板100E´における重合片109の近傍部位を重合
することによって、連結手段111を介して互いに連結
して図14に示す状態を得る。
【0033】つぎに、図15に示すように、一方の第1
底板100F´におけるはみ出し部113を第3底板1
00E´上側に重合し、第1折込線105および連結片
115を第2底板100D´の下側に潜り込ませ、図1
6に示すように、一方の第1底板100F´の上側に他
方の第1底板100F´のはみ出し部113を重合す
る。
【0034】ついで、図17に示すように、他方の第1
底板100C´のはみ出し部114側から該はみ出し部
114および先端面の近くの上面に取付けられている連
結手段111を第2底板100D´の下側に潜り込ませ
て、該第2底板100D´の重合部106を他方の第1
底板100C´のはみ出し部113を除いた部位の上側
に重合するとともに、第2底板100D´の下側で他方
の第1底板100C´における先端部の上側に一方の第
1底板100F´の連結片115を重合することによっ
て、連結手段111を介して他方の第1底板100C´
と一方の第1底板100F´とを互いに連結する。
【0035】つぎに、図18に示すように、一方の第1
底板100C´のはみ出し部114側から該はみ出し部
114および先端面の近くの上面に取付けられている連
結手段111を他方の第1底板100C´の下側に潜り
込ませて、他方の第1底板100F´における先端部の
上側に一方の第1底板100C´の連結片115を重合
することによって、連結手段111を介して一方の第1
底板100C´と他方の第1底板100F´とを互いに
連結する。
【0036】つぎに、図19に示すように、第3底板1
00B´における右側の部位を一方の第1底板100C
´におけるはみ出し部113の下側に潜り込ませ、第3
底板100B´の重合片109を第2底板100A´の
上側に重合するとともに、第2底板100A´の重合部
106を他方の第1底板100F´の上側に重合し、こ
の時に八角形の中心Oで第2底板100A´の係合爪部
112おける係合端面112aと第2底板100D´の
係合爪部112おける係合端面112aとを自動的に互
いに係合させる。
【0037】ついで、連結片108Aに取付けた連結手
段111を介して他方第1立壁100Fと第2立壁10
0Aとを互いに連結することで図12および図13に示
すような、八つの立壁100A〜100Fが縦方向の折
目線101を介してエンドレス状に連成された正八角形
の起立周壁103と、これら八つの立壁100A〜10
0Fの底縁から横方向の折目線102を介して連成した
八つの底板100A´〜100F´の連繋により形成さ
れた略水平な容器底104を備えた組立容器100を得
ることができ、この組立状態において、第2折込線2つ
の107、107は、八角形の中心Oを通る第1折込線
105の両側にのびる延長線上に存在して、一連の折込
線を形成する。
【0038】このように、二対の第1底板100C´,
100C´,100F´,100F´は第1折込線10
5を境に先端部が互いに連結され、二対の第1底板10
0C´,100C´,100F´,100F´の一部の
上側に重合部106を重合して一対の第2底板100A
´,100D´が対応し、一対の第2底板100A´,
100D´の一部の上側に重合片109を重合して一対
の第3底板100B´,100E´が対応するととも
に、一対の第2底板100A´,100D´と一対の第
3底板100B´,100E´とは、重合片109を残
し連結片108を介して互いに連結され、かつ一対の第
3底板100B´,100E´の第1底板重合部110
の上側に一対の第1底板100C´,100F´の一部
を重合することによって、一対の第3底板100B´,
100E´に二対の第1底板100C´,100C´,
100F´,100F´を対応させた連繋構造により略
水平な容器底104が形成されているので、下向きの荷
重には、前記連繋構造と先端部が互いに連結された一対
の第1底板100C´,100C´,100F´,10
0F´との協働によって対抗して、容器底104の略水
平な原形を保持し、上向きの荷重には、主として一対の
第2底板100A´,100D´それぞれの先端部に設
けた係合爪部112が八角形の中心Oで互いに係合する
ことによって対抗して、容器底104の略水平な原形を
保持することができる。また、係合爪部112の係合を
解除した八つの底板100A´〜100F´の起立許容
状態で、第1折込線と第2折込線を山折りして、4つの
立壁100C,100C,100D,100Bと100
F,100F,100E,100Aの内面同士を互いに
接近させつつ、これら内面同士を当接させることによ
り、図20に示すように2つ折りに折り畳むことができ
る。一方、2つ折りに折り畳んだ状態から、第1折込線
105と第2折込線107の山折りを解きながら、前記
4つの立壁の内面同士を互いに離間させることによっ
て、自動的に係合爪部112の係合端面112aが八角
形の中心Oで互いに係合して、略水平な容器底104を
形成した組立状態を得ることができる。
【0039】したがって、前記従来の組立容器と同様
に、組立状態で底部に上下方向の力が負荷されても、こ
の力に抗する力の作用により各底部板の起伏が確実に抑
えられ、使い勝手をよくすることができるとともに、折
込線105、107を境に簡単に二つ折りに折り畳める
ことにより、保管・配送時などの占有スペースを大幅に
縮小することができる等の利点を確保できることは勿
論、従来必要とされていた組立時における補助作業や補
正作業などを不要にして、組立作業性を向上させること
ができる。
【0040】なお、前記実施の形態では、正六角形と正
八角形について説明しているが、本発明は正十角形以上
の偶数角多角形にも適用可能である。また、前記実施の
形態では、正六角形と正八角形について説明している
が、本発明は変則六角形或いは変則八角形にも適用可能
である。
【0041】また、図21は正六角形の組立容器の他の
実施の形態の展開正面図で、前記実施形態で示した正六
角形の組立容器の展開正面図とは異なり第1底板100
C´の第3底板100B´側に大きくはみ出すはみ出し
部113と第1底板100F´の第3底板100E´側
に大きくはみ出すはみ出し部113において、内方にへ
こんだ角部113Aが第1底板100C´の連結手段1
11の近傍及び第1底板100F´の連結片115の近
傍に形成されている。これに対し、図1に示す前記実施
形態で示した正六角形の組立容器の展開正面図における
第1底板100C´及び第1底板100F´のはみ出し
部113には、上記他の実施の形態の正六角形の組立容
器とは逆に外方に突出する突出角部113Bが第1底板
100C´の連結手段111の近傍及び第1底板100
F´の連結片115の近傍に形成されている。その結
果、図1に示す前記実施形態で示した正六角形の組立容
器においては、図22に示す他の実施の形態の正六角形
の組立容器の底面図に示すような隙間130、130が
存在しない(図3参照)。ただ、他の実施の形態の正六
角形の組立容器に隙間130、130が存在しても、耐
久性や強度的には大差はないが美観や衛生面から隙間1
30、130が存在しない方が望ましい。
【0042】また、図23は正六角形の組立容器の他の
実施の形態の展開正面図で、前記実施形態で示した正六
角形の組立容器の展開正面図とは、第1底板100F´
の第1折込線105の長さ及びその第1折込線105と
重合する第1底板100C´の折目先102に平行な先
端面132の長さを長く形成されている(図5参照)。
したがって、六角形の中心Oを通る第1折込線105の
両側にのびる延長線上に存在する一対の第2底板100
A´,100D´の第2折込線107,107延長線上
の間隔W(頂点P1から第2折込線107,107に連
成される連結片108、108までの長さ)も長く形成
され、必然的に一対の第2底板100A´,100D´
の連結片108、108と重合する重合片109,10
9を有する一対の第3底板100B´,100E´の頂
点P1から右側の傾斜端面116,116間での間隔D
も長く形成されている(図5参照)。その結果、図22
に示す他の実施の形態の正六角形の組立容器を組み立て
るに際し、第2底板100A´の間隔Wの傾斜端面及び
第3底板100B´の傾斜端面116と第1底板100
C´のはみ出し部113のP1側に傾斜する下方傾斜面
131との摩擦及び第2底板100D´の間隔Wの傾斜
端面及び第3底板100E´の傾斜端面116と第1底
板100F´のはみ出し部113のP1側に傾斜する下
方傾斜面131との摩擦が軽減される。したがって、図
23に示す正六角形の組立容器は厚手の紙材や段ボール
紙等を用いて製作する組立容器に適している。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、N−4
個の第1底板は第1折込線を境に先端部が互いに連結さ
れ、係合爪部が係脱可能に互いに係合した容器の組立状
態では、前記第1ないし第3の一部が横方向の一側で隣
り合う底板の上面に乗って重なり、かつ横方向の他側で
隣り合う底板の下面に潜り込んで重なる連繋構造を呈し
て略水平な容器底が形成されているので、下向きの荷重
には、前記連繋構造と先端部が互いに連結された前記第
1底板との協働によって対抗して、容器底の略水平な原
形を保持し、上向きの荷重には、主として第2底板それ
ぞれの先端部に設けた係合爪部がN角形以上の偶数多角
形の中心で互いに係合することによって対抗して、容器
底の略水平な原形を保持することができる。つまり、組
立状態で底部に上下方向の力が負荷されても、この力に
抗する力の作用により各底部板の起伏が確実に抑えら
れ、使い勝手をよくすることができる。また、係合爪部
の係合を解除した各底板の起立許容状態で、第1折込線
と第2折込線を山折りして、一方の1/2N個の立壁群
と他方の1/2N個の立壁群の内面同士を互いに接近さ
せつつ、これら内面同士を当接させることにより、2つ
折りに折り畳むことができるので、保管・配送時などの
占有スペースを大幅に縮小することができる等の利点が
ある。さらに、2つ折りに折り畳んだ状態から、第1折
込線と第2折込線の山折りを解きながら、3つの立壁の
内面同士を互いに離間させることによって、自動的に係
合爪部がN角形以上の偶数多角形の中心で互いに係合し
て、略水平な容器底を形成した組立状態を得ることがで
きるので、組立時における補助作業や補正作業などを不
要にして、組立作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】正六角形組立容器の一実施の形態を示す展開正
面図である。
【図2】正六角形組立容器の完成状態の平面図である。
【図3】正六角形組立容器の完成状態の底面図である。
【図4】正六角形組立容器の一辺の長さと頂点から中心
までの長さの関係を示す説明図である。
【図5】図1の詳細説明図である。
【図6】組立第1工程を示す平面図である。
【図7】組立第2工程を示す平面図である。
【図8】組立第3工程を示す平面図である。
【図9】組立第4工程を示す平面図である。
【図10】折り畳んだ状態を示す正面図である。
【図11】正八角形組立容器の一実施の形態を示す展開
正面図である。
【図12】正八角形組立容器の完成状態の平面図であ
る。
【図13】正八角形組立容器の完成状態の底面図であ
る。
【図14】組立第1工程を示す平面図である。
【図15】組立第2工程を示す平面図である。
【図16】組立第3工程を示す平面図である。
【図17】組立第4工程を示す平面図である。
【図18】組立第5工程を示す平面図である。
【図19】組立第6工程を示す平面図である。
【図20】折り畳んだ状態を示す正面図である。
【図21】正六角形組立容器の他の実施の形態を示す展
開正面図である。
【図22】他の実施の形態の正六角形組立容器の完成状
態の底面図である。
【図23】正六角形組立容器の他の実施の形態を示す展
開正面図である。
【図24】従来の正六角形組立容器の完成状態の斜視図
である。
【図25】従来の正六角形組立容器の展開正面図であ
る。
【図26】従来の正六角形組立容器の完成状態の底面図
である。
【符号の説明】
100 組立容器 100A 第2立壁 100A´ 第2底板 100B 第3立壁 100B´ 第3底板 100C 第1立壁 100C´ 第1底板 100D 第2立壁 100D´ 第2底板 100E 第3立壁 100E´ 第3底板 100F 第1立壁 100F´ 第1底板 101 縦方向の折目線 102 横方向の折目線 103 起立周壁 104 容器底 105 第1折込線 106 重合部 107 第2折込線 108 連結片 108A 連結片 109 重合片 110 第1底板重合部 111 連結手段 112 係合爪部 112a 係合端面 113 はみ出し部 114 はみ出し部 115 連結片 116 右側の傾斜端面
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月1日(2000.5.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 組立容器
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば食品など
を収納するための組立容器に係り、詳しくは、六角形以
上の偶数多角形の収納容器を組立てた状態で、そのまま
2つに折畳み、使用時にはワンタッチ操作により簡単に
拡げて組立てた収納容器として使用できる組立容器に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種の組立容器として、実公平6−4
6819号公報に記載の六角形組立容器が知られてい
る。この組立容器は、図24、図25および図26に示
すように、組立容器1の第1から第6立壁21〜26が
折目線31〜36を介して連成し、正六角形の組立容器
の周壁20を形成している。第1から第6立壁21〜2
6の底縁から折目線41〜46を介して底部板51〜5
6を連成している。具体的には、組立容器1の相対向す
る一対の第3立壁23と第6立壁26の底縁から折目線
43と折目線46を介して一対の架設板53,56がそ
れぞれ連成され、これら一対の架設板53,56が組立
容器1を折り畳むための折込線63を境として連結され
ている。
【0003】また、第3立壁23と第6立壁26に隣接
する一対の相対向する第4立壁24と第1立壁21の底
縁から折目線44と折目線41を介して一対の屈曲板5
4,51が連成されている。さらに、第4立壁24に隣
接する第5立壁25の底縁から折目線45を介して前記
一方の屈曲板54と重合する重合板55が連成されると
ともに、第2立壁22の底縁から折目線42を介して前
記他方の屈曲板51を重合する底面板52が連成されて
いる。そして、底面板52の外周縁に3つの係止突起7
1,72,73が形成されているとともに、これら係止
突起71,72,73に対応して、第4立壁24と第5
立壁25の内壁20A側の底縁部に係止切欠81,8
2,83が形成され、係止突起71,72,73と係止
切欠81,82,83が係合することにより、底板の隆
起を押さえている。
【0004】前記構成の組立容器によれば、底部に上下
方向の力が負荷されても、この力に抗する力が作用して
各底部板の起伏を抑えることができるので、使い勝手が
よくなる。また、底面板の外周縁に形成した複数個の係
止突起を第4立壁と第5立壁の内壁側の底縁部に形成し
た係止切欠に係合させることによって、上向きの力に抗
する力を一層増大させて、各底部板の隆起を有効に抑え
ることができる。さらに、組立容器は折込線を境に簡単
に二つ折りに折り畳めるので、保管・配送時などの占有
スペースを大幅に縮小することができる等の利点を有し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、組立容器の組
立てに際して、底面板の外周縁に形成した複数個の係止
突起の全てを略垂直上向きに折曲げる補助作業が必要で
あるとともに、複数個の係止突起の全てを略垂直上向き
に折曲げたとしても、これら係止突起が容器の組立て時
に自動的に第4立壁と第5立壁の内壁側の底縁部に形成
した係止切欠に適正に係合するとは限らず、適正な係合
状態が損なわれた場合には、その都度、適正に係合させ
る補正作業が要求されることになるので、若干組立作業
性に劣る問題点を有している。
【0006】そこで、本発明は、前記従来の組立容器と
同様に、組立状態で底部に上下方向の力が負荷されて
も、この力に抗する力の作用により各底部板の起伏が確
実に抑えられ、使い勝手をよくすることができるととも
に、折込線を境に簡単に二つ折りに折り畳めることによ
り、保管・配送時などの占有スペースを大幅に縮小する
ことができる等の利点が確保され、しかも、組立時にお
ける補助作業や補正作業などを不要にして、組立作業性
を向上させることができる組立容器を提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明に係る組立容器は、六つの立
壁が縦方向の折目線を介してエンドレス状に連成される
とともに、これら六つの立壁の底縁から横方向の折目線
を介して連成した六つの底板の連繋により略水平な容器
底が形成される六角形の組立容器において、前記六つの
底板が前記六つの立壁における相対向する一対の第1立
壁に連成されて、六角形の中心を通る容器を折り畳むた
めの第1折込線を境に先端部が連結手段によって互いに
連結された一対の第1底板と、前記一対の第1立壁それ
ぞれの一側に隣接して相対向する一対の第2立壁に連成
され、一対の第1底板の一部の上側に重合される重合部
を備えているとともに、前記第1折込線の延長線上に存
在する第2折込線を境に連結片が設けられている一対の
第2底板と、前記一対の第2立壁それぞれの一側に隣接
して相対向する一対の第3立壁に連成され、一対の第2
底板側に該一対の第2底板の一部の上側に重合される重
合片を備えているとともに、一対の第1底板の一部が上
側に重合される第1底板重合部を設けている一対の第3
底板とからなり、前記一対の第2底板と一対の第3底板
とは、前記重合片を残し、かつ前記連結片を介して互い
に連結され、前記一対の第2底板それぞれの先端部に六
角形の中心で係脱可能に互いに係合して前記六つの底板
の起立を拘束し、略水平な容器底の形成を保持する係合
爪部が設けられ、前記係合爪部の係合解除による前記六
つの底板の起立許容状態で前記第1折込線と第2折込線
を境に3つの立壁の内面同士が互いに当接する2つ折り
に折り畳み可能に構成されていることを特徴としてい
る。
【0008】また、請求項2に記載の発明に係る組立容
器は、八つの立壁が縦方向の折目線を介してエンドレス
状に連成されるとともに、これら八つの立壁の底縁から
横方向の折目線を介して連成した八つの底板の連繋によ
り略水平な容器底が形成される八角形の組立容器におい
て、前記八つの底板が前記八つの立壁における互いに隣
接する一対の第1立壁と、これら一対の第1立壁に相対
向して互いに隣接する一対の第1立壁とに連成されてい
るとともに、八角形の中心を通る容器を折り畳むための
第1折込線を境に先端部が相対向している第1立壁の隣
の第1立壁に連成されている底板に連結手段によって互
いに連結された二対の第1底板と、前記二対の第1立壁
それぞれの一側に隣接して相対向する一対の第2立壁に
連成され、二対の第1底板の一部の上側に重合される重
合部を備えているとともに、前記第1折込線の延長線上
に存在する第2折込線を境に連結片が設けられている一
対の第2底板と、前記一対の第2立壁それぞれの一側に
隣接して相対向する一対の第3立壁に連成され、一対の
第2底板側に該一対の第2底板の一部の上側に重合され
る重合片を備えているとともに、第1底板の一部が上側
に重合される第1底板重合部を設けている一対の第3底
板とからなり、前記一対の第2底板と一対の第3底板と
は、前記重合片を残し、かつ前記連結片を介して互いに
連結され、前記一対の第2底板それぞれの先端部に八角
形の中心で係脱可能に互いに係合して前記八つの底板の
起立を拘束し、略水平な容器底の形成を保持する係合爪
部が設けられ、前記係合爪部の係合解除による前記八つ
の底板の起立許容状態で前記第1折込線と第2折込線を
境に4つの立壁の内面同士が互いに当接する2つ折りに
折り畳み可能に構成されていることを特徴としている。
【0009】請求項1に記載の発明によれば、一対の第
1底板は第1折込線を境に先端部が連結手段によって互
いに連結され、一対の第1底板の一部の上側に重合部を
重合して一対の第2底板が対応し、一対の第2底板の一
部の上側に重合片を重合して一対の第3底板が対応する
とともに、一対の第2底板と一対の第3底板とは、前記
重合片を残し連結片を介して互いに連結され、かつ一対
の第3底板の第1底板重合部の上側に一対の第1底板の
一部を重合することによって、一対の第3底板に一対の
第1底板を対応させた連繋構造により略水平な容器底が
形成されているので、下向きの荷重には、前記連繋構造
と先端部が連結手段によって互いに連結された一対の第
1底板との協働によって対抗して、容器底の略水平な原
形を保持し、上向きの荷重には、主として一対の第2底
板それぞれの先端部に設けた係合爪部が六角形の中心で
互いに係合することによって対抗して、容器底の略水平
な原形を保持することができる。また、係合爪部の係合
を解除した六つの底板の起立許容状態で、第1折込線と
第2折込線を山折りして、3つの立壁の内面同士を互い
に接近させつつ、これら内面同士を当接させることによ
り、2つ折りに折り畳むことができる。一方、2つ折り
に折り畳んだ状態から、第1折込線と第2折込線の山折
りを解きながら、3つの立壁の内面同士を互いに離間さ
せることによって、自動的に係合爪部が六角形の中心で
互いに係合して、略水平な容器底を形成した組立状態を
得ることができる。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、二対の第
1底板は第1折込線を境に先端部が連結手段によって互
いに連結され、二対の第1底板の一部の上側に重合部を
重合して一対の第2底板が対応し、一対の第2底板の一
部の上側に重合片を重合して一対の第3底板が対応する
とともに、一対の第2底板と一対の第3底板とは、前記
重合片を残し連結片を介して互いに連結され、かつ一対
の第3底板の第1底板重合部の上側に一対の第1底板の
一部を重合することによって、一対の第3底板に一対の
第1底板を対応させた連繋構造により略水平な容器底が
形成されているので、下向きの荷重には、前記連繋構造
と先端部が互いに連結された二対の第1底板との協働に
よって対抗して、容器底の略水平な原形を保持し、上向
きの荷重には、主として一対の第2底板それぞれの先端
部に設けた係合爪部が六角形の中心で互いに係合するこ
とによって対抗して、容器底の略水平な原形を保持する
ことができる。また、係合爪部の係合を解除した八つの
底板の起立許容状態で、第1折込線と第2折込線を山折
りして、4つの立壁の内面同士を互いに接近させつつ、
これら内面同士を当接させることにより、2つ折りに折
り畳むことができる。一方、2つ折りに折り畳んだ状態
から、第1折込線と第2折込線の山折りを解きながら、
4つの立壁の内面同士を互いに離間させることによっ
て、自動的に係合爪部が八角形の中心で互いに係合し
て、略水平な容器底を形成した組立状態を得ることがで
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は正六角形の組立容器の一
実施の形態の展開正面図、図2は完成状態の平面図、図
3は完成状態の底面図であり、これらの図において、1
00は正六角形の組立容器を示し、この組立容器100
は、軟質の薄もの紙、ボール板紙や硬質のカード紙、合
紙、段ボール紙あるいはPET樹脂、ポリエチレン樹脂
などの広範囲にわたる素材によって造ることができると
ともに、紙材を素材として造る場合には、その表面に合
成樹脂フィルムをラミネートしたり、あるいはその表面
に任意の色彩や模様を施して外観および防湿・防水性な
どの向上を図る工夫がなされる。
【0012】組立容器100は、六つの立壁100A〜
100Fが縦方向の折目線101を介してエンドレス状
に連成された正六角形の起立周壁103と、これら六つ
の立壁100A〜100Fの底縁から横方向の折目線1
02を介して連成した六つの底板100A´〜100F
´の連繋により形成された略水平な容器底104を備え
ている。
【0013】六つの底板100A´〜100F´は、相
対向する一対の第1立壁100C,100Fに連成され
て、正六角形の中心Oを通る容器を折り畳むための第1
折込線105を境に先端部が後述する連結手段により互
いに連結された一対の第1底板100C´,100F´
と、一対の第1立壁100C,100Fそれぞれの一側
に隣接して相対向する一対の第2立壁100A,100
Dに連成され、一対の第1底板100C´,100F´
の一部の上側に重合される重合部106を備えていると
ともに、第1折込線105の延長線上に存在する第2折
込線107を境に連結片108が設けられている一対の
第2底板100A´,100D´と、一対の第2立壁1
00A,100Dそれぞれの一側に隣接して相対向する
一対の第3立壁100B,100Eに連成され、一対の
第2底板100A´,100D´側に該一対の第2底板
100A´,100D´の一部の上側に重合される重合
片109を備えているとともに、一対の第1底板100
C´,100F´の一部が上側に重合される第1底板重
合部110を設けている一対の第3底板100B´,1
00E´とからなる。
【0014】一方、第2底板100A´と第3底板10
0B´とは、第2底板100A´の連結片108の上面
に両面テープなどの連結手段111を取付け、連結片1
08の上側に第3底板100B´における重合片109
の近傍部位を重合することによって、連結手段111を
介して互いに連結され、第2底板100D´と第3底板
100E´とは、第2底板100D´の連結片108の
上面に両面テープなどの連結手段111を取付け、連結
片108の上側に第3底板100E´における重合片1
09の近傍部位を重合することによって、連結手段11
1を介して互いに連結されている。
【0015】他方、第2底板100A´の第3底板10
0B´側の先端部には、六角形の中心Oで係脱可能に係
合する係合爪部112が設けられ、第2底板100D´
の第3底板100E´側の先端部には、六角形の中心O
で前記係合爪部112係脱可能に係合する係合爪部11
2が設けられている。なお、第1立壁100Cに連成し
て、内面に両面テープなどの連結手段111を取付けた
第1底板100C´と第1立壁100Fに連成する第1
底板100F´とは、第1底板100F´の第1折込線
105に連成されている先端部において連結手段111
を介して連結されている。
【0016】つぎに、図2および図3に示す正六角形の
組立容器100を構成している六つの立壁100A〜1
00Fおよび六つの底板100A´〜100F´の数値
的相対関係を詳述する。図4および図5において、一辺
の長さをL1、頂点P(縦方向の折目線101に相当す
る)から中心Oまでの長さをLとし、L1=Lの関係を
有する正六角形の場合、六つの立壁100A〜100F
の長さおよびこれら立壁100A〜100Fと六つの底
板100A´〜100F´との境に存在する六つの横方
向の折目線102の長さはL1である。
【0017】図5に示すように、第1底板100C´
は、横方向の折目線102を底辺とする正三角形(細い
実線参照)の頂点P1上に折目線102に平行な先端面
132を有し、この先端面132の近くの上面に両面テ
ープなどの連結手段111が取付けられている。また、
正三角形の左側の斜辺から第3底板100B´側に大き
くはみ出すはみ出し部113と、正三角形の右側の斜辺
から第2底板100D´側に少しはみ出すはみ出し部1
14を備え、第1底板100F´は、横方向の折目線1
02を底辺とする正三角形(細い実線参照)の頂点P1
上に折目線102に平行な第1折込線105を有し、こ
の第1折込線105を境に連結片115が設けられ、正
三角形の左側の斜辺から第3底板100E´側に大きく
はみ出すはみ出し部113と、正三角形の右側の斜辺か
ら第2底板100A´側に少しはみ出すはみ出し部11
4を備えている。
【0018】また、第2底板100A´は、横方向の折
目線102を底辺とする正三角形(細い実線参照)の左
側の斜辺から第1底板100F´側に大きくはみ出す重
合部106と、第2折込線107上の正三角形の右側の
斜辺から第3底板100B´側にはみ出す連結片108
を有し、重合部106における頂点P1の対頂角部位に
は、左側の斜辺の延長線上に係合端面112aを設定
し、かつ右側の斜辺の延長線上よりも僅かに第3底板1
00B´側にはみ出すとともに、第2折込線107上で
連結片108における頂点P1側の端面に間隔Wを有し
て係合端面112aを対応させた係合爪部112を備
え、第2底板100D´は、横方向の折目線102を底
辺とする正三角形(細い実線参照)の左側の斜辺から第
1底板100C´側に大きくはみ出す重合部106と、
第2折込線107上の正三角形の右側の斜辺から第3底
板100E´側にはみ出す連結片108を有し、重合部
106における頂点P1の対頂角部位には、左側の斜辺
の延長線上に係合端面112aを設定し、かつ右側の斜
辺の延長線上よりも僅かに第3底板100E´側にはみ
出すとともに、第2折込線107上で連結片108にお
ける頂点P1側の端面に間隔Wを有して係合端面112
aを対応させた係合爪部112を備えている。
【0019】さらに、第3底板100B´は、横方向の
折目線102を底辺とする正三角形(細い実線参照)の
左側の斜辺から第2底板100A´側にはみ出す重合片
109を有し、右側の傾斜端面116は正三角形の右側
の斜辺よりも反第1底板100C´側に食い込んで左側
の斜辺に交わっており、第3底板100E´は、横方向
の折目線102を底辺とする正三角形(細い実線参照)
の左側の斜辺から第2底板100D´側にはみ出す重合
片109を有し、右側の傾斜端面116は正三角形の右
側の斜辺よりも反第1底板100F´側に食い込んで左
側の斜辺に交わっている。
【0020】つぎに、組立手順について説明する。ま
ず、図1の展開図に示されている一連の横方向の折目線
102に沿って90度谷折りすることで、六つの立壁1
00A〜100Fを起立させ、これら立壁100A〜1
00Fに六つの底板100A´〜100F´を水平に直
交させるとともに、第2底板100A´と第3底板10
0B´とは、第2底板100A´の連結片108の上側
に第3底板100B´における重合片109の近傍部位
を重合することによって、連結手段111を介して互い
に連結し、第2底板100D´と第3底板100E´と
は、第2底板100D´の連結片108の上側に第3底
板100E´における重合片109の近傍部位を重合す
ることによって、連結手段111を介して互いに連結し
て図6に示す状態を得る。
【0021】つぎに、図7に示すように、第1底板10
0F´におけるはみ出し部113を第3底板100E´
上側に重合し、第1折込線105および連結片115を
第2底板100D´の下側に潜り込ませる。
【0022】ついで、図8に示すように、第1底板10
0C´のはみ出し部114側から該はみ出し部114お
よび先端面の近くの上面に取付けられている連結手段1
11を第2底板100D´の下側に潜り込ませて、該第
2底板100D´の重合部106を第1底板100C´
のはみ出し部113を除いた部位の上側に重合するとと
もに、第2底板100D´の下側で第1底板100C´
における先端部の上側に第1底板100F´の連結片1
15を重合することによって、連結手段111を介して
第1底板100C´と第1底板100F´とを互いに連
結する。
【0023】つぎに、図9に示すように、第3底板10
0B´における前記正三角形の左側の斜辺より右側に位
置している部位の大半を第1底板100C´におけるは
み出し部113の下側に潜り込ませ、第3底板100B
´の重合片109を第2底板100A´の上側に重合す
るとともに、第2底板100A´の重合部106を第1
底板100F´の上側に重合し、この時に六角形の中心
Oで第2底板100A´の係合爪部112おける係合端
面112aと第2底板100D´の係合爪部112おけ
る係合端面112aとを自動的に互いに係合させる。
【0024】ついで、連結片108Aに取付けた連結手
段111を介して第1立壁100Fと第2立壁100A
とを互いに連結することで図2および図3に示すよう
な、六つの立壁100A〜100Fが縦方向の折目線1
01を介してエンドレス状に連成された正六角形の起立
周壁103と、これら六つの立壁100A〜100Fの
底縁から横方向の折目線102を介して連成した六つの
底板100A´〜100F´の連繋により形成された略
水平な容器底104を備えた組立容器100を得ること
ができ、この組立状態において、第2折込線2つの10
7、107は、六角形の中心Oを通る第1折込線105
の両側にのびる延長線上に存在して、一連の折込線を形
成する。
【0025】このように、一対の第1底板100C´,
100F´は第1折込線105を境に先端部が互いに連
結され、一対の第1底板100C´,100F´の一部
の上側に重合部106を重合して一対の第2底板100
A´,100D´が対応し、一対の第2底板100A
´,100D´の一部の上側に重合片109を重合して
一対の第3底板100B´,100E´が対応するとと
もに、一対の第2底板100A´,100D´と一対の
第3底板100B´,100E´とは、重合片109を
残し連結片108を介して互いに連結され、かつ一対の
第3底板100B´,100E´の第1底板重合部11
0の上側に一対の第1底板100C´,100F´の一
部を重合することによって、一対の第3底板100B
´,100E´に一対の第1底板100C´,100F
´を対応させた連繋構造により略水平な容器底104が
形成されているので、下向きの荷重には、前記連繋構造
と先端部が互いに連結された一対の第1底板100C
´,100F´との協働によって対抗して、容器底10
4の略水平な原形を保持し、上向きの荷重には、主とし
て一対の第2底板100A´,100D´それぞれの先
端部に設けた係合爪部112が六角形の中心Oで互いに
係合することによって対抗して、容器底104の略水平
な原形を保持することができる。また、係合爪部112
の係合を解除した六つの底板100A´〜100F´の
起立許容状態で、第1折込線と第2折込線を山折りし
て、3つの立壁100C,100D,100Bと100
F,100E,100Aの内面同士を互いに接近させつ
つ、これら内面同士を当接させることにより、図10に
示すように2つ折りに折り畳むことができる。一方、2
つ折りに折り畳んだ状態から、第1折込線105と第2
折込線107の山折りを解きながら、前記3つの立壁の
内面同士を互いに離間させることによって、自動的に係
合爪部112の係合端面112aが六角形の中心Oで互
いに係合して、略水平な容器底104を形成した組立状
態を得ることができる。
【0026】したがって、前記従来の組立容器と同様
に、組立状態で底部に上下方向の力が負荷されても、こ
の力に抗する力の作用により各底部板の起伏が確実に抑
えられ、使い勝手をよくすることができるとともに、折
込線105、107を境に簡単に二つ折りに折り畳める
ことにより、保管・配送時などの占有スペースを大幅に
縮小することができる等の利点を確保できることは勿
論、従来必要とされていた組立時における補助作業や補
正作業などを不要にして、組立作業性を向上させること
ができる。
【0027】つぎに、正八角形の組立容器の一実施の形
態を図面に基づいて説明する。なお、前記正六角形の組
立容器と正八角形の組立容器との構造上の相違は、互い
に隣接する一対の第1立壁と、これら一対の第1立壁に
相対向して互いに隣接する一対の第1立壁との都合二対
の立壁を備えていることおよびこれら二対の第1立壁の
それぞれに連成された二対の第1底板を備えている点に
あり、その他の構成は正六角形の組立容器と同一または
相当しているので、同一または相当部分には同一符号を
付して、詳しい説明は省略する。
【0028】図11は正八角形の組立容器の一実施の形
態の展開正面図、図12は完成状態の平面図、図13は
完成状態の底面図であり、これらの図において、組立容
器100は、八つの立壁100A〜100Fが縦方向の
折目線101を介してエンドレス状に連成された正八角
形の起立周壁103と、これら八つの立壁100A〜1
00Fの底縁から横方向の折目線102を介して連成し
た八つの底板100A´〜100F´の連繋により形成
された略水平な容器底104を備えている。
【0029】八つの立壁100A〜100Fには、縦方
向の折目線101を介して互いに隣接する一対の第1立
壁100C,100Cと、100F,100Fとからな
る二対の第1立壁が設けられ、これら第1立壁100
C,100Cと、100F,100Fの底縁から横方向
の折目線102を介して第1底板100C´,100C
´,100F´,100F´が連成されており、第1底
板100C´,100F´それぞれの先端部には、連結
片115が設けられている。
【0030】前記構成の組立手順について説明する。ま
ず、図11の展開図に示されている一連の横方向の折目
線102に沿って90度谷折りすることで、八つの立壁
100A〜100Fを起立させ、これら立壁100A〜
100Fに八つの底板100A´〜100F´を水平に
直交させるとともに、第2底板100A´と第3底板1
00B´とは、第2底板100A´の連結片108の上
側に第3底板100B´における重合片109の近傍部
位を重合することによって、連結手段111を介して互
いに連結し、第2底板100D´と第3底板100E´
とは、第2底板100D´の連結片108の上側に第3
底板100E´における重合片109の近傍部位を重合
することによって、連結手段111を介して互いに連結
して図14に示す状態を得る。
【0031】つぎに、図15に示すように、一方の第1
底板100F´におけるはみ出し部113を第3底板1
00E´上側に重合し、第1折込線105および連結片
115を第2底板100D´の下側に潜り込ませ、図1
6に示すように、一方の第1底板100F´の上側に他
方の第1底板100F´のはみ出し部113を重合す
る。
【0032】ついで、図17に示すように、他方の第1
底板100C´のはみ出し部114側から該はみ出し部
114および先端面の近くの上面に取付けられている連
結手段111を第2底板100D´の下側に潜り込ませ
て、該第2底板100D´の重合部106を他方の第1
底板100C´のはみ出し部113を除いた部位の上側
に重合するとともに、第2底板100D´の下側で他方
の第1底板100C´における先端部の上側に一方の第
1底板100F´の連結片115を重合することによっ
て、連結手段111を介して他方の第1底板100C´
と一方の第1底板100F´とを互いに連結する。
【0033】つぎに、図18に示すように、一方の第1
底板100C´のはみ出し部114側から該はみ出し部
114および先端面の近くの上面に取付けられている連
結手段111を他方の第1底板100C´の下側に潜り
込ませて、他方の第1底板100F´における先端部の
上側に一方の第1底板100C´の連結片115を重合
することによって、連結手段111を介して一方の第1
底板100C´と他方の第1底板100F´とを互いに
連結する。
【0034】つぎに、図19に示すように、第3底板1
00B´における右側の部位を一方の第1底板100C
´におけるはみ出し部113の下側に潜り込ませ、第3
底板100B´の重合片109を第2底板100A´の
上側に重合するとともに、第2底板100A´の重合部
106を他方の第1底板100F´の上側に重合し、こ
の時に八角形の中心Oで第2底板100A´の係合爪部
112おける係合端面112aと第2底板100D´の
係合爪部112おける係合端面112aとを自動的に互
いに係合させる。
【0035】ついで、連結片108Aに取付けた連結手
段111を介して他方第1立壁100Fと第2立壁10
0Aとを互いに連結することで図12および図13に示
すような、八つの立壁100A〜100Fが縦方向の折
目線101を介してエンドレス状に連成された正八角形
の起立周壁103と、これら八つの立壁100A〜10
0Fの底縁から横方向の折目線102を介して連成した
八つの底板100A´〜100F´の連繋により形成さ
れた略水平な容器底104を備えた組立容器100を得
ることができ、この組立状態において、第2折込線2つ
の107、107は、八角形の中心Oを通る第1折込線
105の両側にのびる延長線上に存在して、一連の折込
線を形成する。
【0036】このように、二対の第1底板100C´,
100C´,100F´,100F´は第1折込線10
5を境に先端部が互いに連結され、二対の第1底板10
0C´,100C´,100F´,100F´の一部の
上側に重合部106を重合して一対の第2底板100A
´,100D´が対応し、一対の第2底板100A´,
100D´の一部の上側に重合片109を重合して一対
の第3底板100B´,100E´が対応するととも
に、一対の第2底板100A´,100D´と一対の第
3底板100B´,100E´とは、重合片109を残
し連結片108を介して互いに連結され、かつ一対の第
3底板100B´,100E´の第1底板重合部110
の上側に一対の第1底板100C´,100F´の一部
を重合することによって、一対の第3底板100B´,
100E´に二対の第1底板100C´,100C´,
100F´,100F´を対応させた連繋構造により略
水平な容器底104が形成されているので、下向きの荷
重には、前記連繋構造と先端部が互いに連結された一対
の第1底板100C´,100C´,100F´,10
0F´との協働によって対抗して、容器底104の略水
平な原形を保持し、上向きの荷重には、主として一対の
第2底板100A´,100D´それぞれの先端部に設
けた係合爪部112が八角形の中心Oで互いに係合する
ことによって対抗して、容器底104の略水平な原形を
保持することができる。また、係合爪部112の係合を
解除した八つの底板100A´〜100F´の起立許容
状態で、第1折込線と第2折込線を山折りして、4つの
立壁100C,100C,100D,100Bと100
F,100F,100E,100Aの内面同士を互いに
接近させつつ、これら内面同士を当接させることによ
り、図20に示すように2つ折りに折り畳むことができ
る。一方、2つ折りに折り畳んだ状態から、第1折込線
105と第2折込線107の山折りを解きながら、前記
4つの立壁の内面同士を互いに離間させることによっ
て、自動的に係合爪部112の係合端面112aが八角
形の中心Oで互いに係合して、略水平な容器底104を
形成した組立状態を得ることができる。
【0037】したがって、前記従来の組立容器と同様
に、組立状態で底部に上下方向の力が負荷されても、こ
の力に抗する力の作用により各底部板の起伏が確実に抑
えられ、使い勝手をよくすることができるとともに、折
込線105、107を境に簡単に二つ折りに折り畳める
ことにより、保管・配送時などの占有スペースを大幅に
縮小することができる等の利点を確保できることは勿
論、従来必要とされていた組立時における補助作業や補
正作業などを不要にして、組立作業性を向上させること
ができる。
【0038】なお、前記実施の形態では、正六角形と正
八角形について説明しているが、本発明は変則六角形或
いは変則八角形にも適用可能である。
【0039】また、図21は正六角形の組立容器の他の
実施の形態の展開正面図で、前記実施形態で示した正六
角形の組立容器の展開正面図とは異なり第1底板100
C´の第3底板100B´側に大きくはみ出すはみ出し
部113と第1底板100F´の第3底板100E´側
に大きくはみ出すはみ出し部113において、内方にへ
こんだ角部113Aが第1底板100C´の連結手段1
11の近傍及び第1底板100F´の連結片115の近
傍に形成されている。これに対し、図1に示す前記実施
形態で示した正六角形の組立容器の展開正面図における
第1底板100C´及び第1底板100F´のはみ出し
部113には、上記他の実施の形態の正六角形の組立容
器とは逆に外方に突出する突出角部113Bが第1底板
100C´の連結手段111の近傍及び第1底板100
F´の連結片115の近傍に形成されている。その結
果、図1に示す前記実施形態で示した正六角形の組立容
器においては、図22に示す他の実施の形態の正六角形
の組立容器の底面図に示すような隙間130、130が
存在しない(図3参照)。ただ、他の実施の形態の正六
角形の組立容器に隙間130、130が存在しても、耐
久性や強度的には大差はないが美観や衛生面から隙間1
30、130が存在しない方が望ましい。
【0040】また、図23は正六角形の組立容器の他の
実施の形態の展開正面図で、前記実施形態で示した正六
角形の組立容器の展開正面図とは、第1底板100F´
の第1折込線105の長さ及びその第1折込線105と
重合する第1底板100C´の折目先102に平行な先
端面132の長さを長く形成されている(図5参照)。
したがって、六角形の中心Oを通る第1折込線105の
両側にのびる延長線上に存在する一対の第2底板100
A´,100D´の第2折込線107,107延長線上
の間隔W(頂点P1から第2折込線107,107に連
成される連結片108、108までの長さ)も長く形成
され、必然的に一対の第2底板100A´,100D´
の連結片108、108と重合する重合片109,10
9を有する一対の第3底板100B´,100E´の頂
点P1から右側の傾斜端面116,116間での間隔D
も長く形成されている(図5参照)。
【0041】その結果、図22に示す他の実施の形態の
正六角形の組立容器を組み立てるに際し、第2底板10
0A´の間隔Wの傾斜端面及び第3底板100B´の傾
斜端面116と第1底板100C´のはみ出し部113
のP1側に傾斜する下方傾斜面131との摩擦及び第2
底板100D´の間隔Wの傾斜端面及び第3底板100
E´の傾斜端面116と第1底板100F´のはみ出し
部113のP1側に傾斜する下方傾斜面131との摩擦
が軽減される。したがって、図23に示す正六角形の組
立容器は厚手の紙材や段ボール紙等を用いて製作する組
立容器に適している。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、第1底
板は第1折込線を境に先端部が連結手段によって互いに
連結され、係合爪部が係脱可能に互いに係合した容器の
組立状態では、前記第1ないし第3の一部が横方向の一
側で隣り合う底板の上面に乗って重なり、かつ横方向の
他側で隣り合う底板の下面に潜り込んで重なる連繋構造
を呈して略水平な容器底が形成されているので、下向き
の荷重には、前記連繋構造と先端部が連結手段によって
互いに連結された前記第1底板との協働によって対抗し
て、容器底の略水平な原形を保持し、上向きの荷重に
は、主として第2底板それぞれの先端部に設けた係合爪
部が6または8角形以上の偶数多角形の中心で互いに係
合することによって対抗して、容器底の略水平な原形を
保持することができる。つまり、組立状態で底部に上下
方向の力が負荷されても、この力に抗する力の作用によ
り各底部板の起伏が確実に抑えられ、使い勝手をよくす
ることができる。また、係合爪部の係合を解除した各底
板の起立許容状態で、第1折込線と第2折込線を山折り
して、一方の3または4個の立壁群と他方の3または4
個の立壁群の内面同士を互いに接近させつつ、これら内
面同士を当接させることにより、2つ折りに折り畳むこ
とができるので、保管・配送時などの占有スペースを大
幅に縮小することができる等の利点がある。さらに、2
つ折りに折り畳んだ状態から、第1折込線と第2折込線
の山折りを解きながら、3つの立壁の内面同士を互いに
離間させることによって、自動的に係合爪部が6または
8角形の中心で互いに係合して、略水平な容器底を形成
した組立状態を得ることができるので、組立時における
補助作業や補正作業などを不要にして、組立作業性を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 正六角形組立容器の一実施の形態を示す展開
正面図である。
【図2】 正六角形組立容器の完成状態の平面図であ
る。
【図3】 正六角形組立容器の完成状態の底面図であ
る。
【図4】 正六角形組立容器の一辺の長さと頂点から中
心までの長さの関係を示す説明図である。
【図5】 図1の詳細説明図である。
【図6】 組立第1工程を示す平面図である。
【図7】 組立第2工程を示す平面図である。
【図8】 組立第3工程を示す平面図である。
【図9】 組立第4工程を示す平面図である。
【図10】 折り畳んだ状態を示す正面図である。
【図11】 正八角形組立容器の一実施の形態を示す展
開正面図である。
【図12】 正八角形組立容器の完成状態の平面図であ
る。
【図13】 正八角形組立容器の完成状態の底面図であ
る。
【図14】 組立第1工程を示す平面図である。
【図15】 組立第2工程を示す平面図である。
【図16】 組立第3工程を示す平面図である。
【図17】 組立第4工程を示す平面図である。
【図18】 組立第5工程を示す平面図である。
【図19】 組立第6工程を示す平面図である。
【図20】 折り畳んだ状態を示す正面図である。
【図21】 正六角形組立容器の他の実施の形態を示す
展開正面図である。
【図22】 他の実施の形態の正六角形組立容器の完成
状態の底面図である。
【図23】 正六角形組立容器の他の実施の形態を示す
展開正面図である。
【図24】 従来の正六角形組立容器の完成状態の斜視
図である。
【図25】 従来の正六角形組立容器の展開正面図であ
る。
【図26】 従来の正六角形組立容器の完成状態の底面
図である。
【符号の説明】 100 組立容器 100A 第2立壁 100A´ 第2底板 100B 第3立壁 100B´ 第3底板 100C 第1立壁 100C´ 第1底板 100D 第2立壁 100D´ 第2底板 100E 第3立壁 100E´ 第3底板 100F 第1立壁 100F´ 第1底板 101 縦方向の折目線 102 横方向の折目線 103 起立周壁 104 容器底 105 第1折込線 106 重合部 107 第2折込線 108 連結片 108A 連結片 109 重合片 110 第1底板重合部 111 連結手段 112 係合爪部 112a 係合端面 113 はみ出し部 114 はみ出し部 115 連結片 116 右側の傾斜端面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Nを六としたN角形以上の偶数多角形の
    各辺を構成するN以上の立壁が縦方向の折目線を介して
    エンドレス状に連成されるとともに、これらN以上の立
    壁それぞれの底縁から横方向の折目線を介して連成した
    N以上の底板の連繋により略水平な容器底が形成される
    N角形以上の偶数多角形の組立容器において、 前記N角形以上の偶数多角形の中心を通る二分割線を境
    に一方の1/2N個の立壁群と他方の1/2N個の立壁
    群の内面同士が互いに当接する2つ折りの折り畳み状態
    で、これら一方の立壁群と他方の立壁群における前記二
    分割線方向の両端部で互いに対向する一対二組の立壁に
    連成されるとともに、前記2つ折りの折り畳み解除後の
    容器組立時の略水平な容器底の形成時に前記二分割線の
    延長線上に存在する第2折込線を境に折り畳み可能に隣
    合って互いに連結される一対二組第2、第3底板と、 前記N角形以上の偶数多角形の中心を通る二分割線を境
    に一方の1/2N個の立壁群と他方の1/2N個の立壁
    群の内面同士が互いに当接する2つ折りの折り畳み状態
    で、これら一方の立壁群と他方の立壁群における前記一
    対二組の立壁を除いて互いに対向するN−4個の立壁に
    連成されるとともに、前記二分割線上に存在する第1折
    込線を境に折り畳み可能に先端部が互いに連結されたN
    −4個の第1底板とを備え、 前記一対の第2底板それぞれの先端部に前記中心で係脱
    可能に互いに係合して前記各底板の起立を拘束し、略水
    平な容器底の形成を保持する係合爪部が設けられ、 これら係合爪部が係脱可能に互いに係合した容器の組立
    状態では、前記第1ないし第3の底板の一部が横方向の
    一側で隣り合う底板の上面に乗って重なり、かつ横方向
    の他側で隣り合う底板の下面に潜り込んで重なる連繋構
    造を呈して略水平な容器底が形成され、 前記係合爪部の係合解除による前記各底板の起立許容状
    態で前記第1折込線と第2折込線を境に一方の1/2N
    個の立壁群と他方の1/2N個の立壁群の内面同士が互
    いに当接する2つ折りに折り畳めるように構成されてい
    ることを特徴とする組立容器。
  2. 【請求項2】 六つの立壁が縦方向の折目線を介してエ
    ンドレス状に連成されるとともに、これら六つの立壁の
    底縁から横方向の折目線を介して連成した六つの底板の
    連繋により略水平な容器底が形成される六角形の組立容
    器において、 前記六つの底板が前記六つの立壁における相対向する一
    対の第1立壁に連成されて、六角形の中心を通る容器を
    折り畳むための第1折込線を境に先端部が互いに連結さ
    れた一対の第1底板と、 前記一対の第1立壁それぞれの一側に隣接して相対向す
    る一対の第2立壁に連成され、一対の第1底板の一部の
    上側に重合される重合部を備えているとともに、前記第
    1折込線の延長線上に存在する第2折込線を境に連結片
    が設けられている一対の第2底板と、 前記一対の第2立壁それぞれの一側に隣接して相対向す
    る一対の第3立壁に連成され、一対の第2底板側に該一
    対の第2底板の一部の上側に重合される重合片を備えて
    いるとともに、一対の第1底板の一部が上側に重合され
    る第1底板重合部を設けている一対の第3底板とからな
    り、 前記一対の第2底板と一対の第3底板とは、前記重合片
    を残し、かつ前記連結片を介して互いに連結され、 前記一対の第2底板それぞれの先端部に六角形の中心で
    係脱可能に互いに係合して前記六つの底板の起立を拘束
    し、略水平な容器底の形成を保持する係合爪部が設けら
    れ、 前記係合爪部の係合解除による前記六つの底板の起立許
    容状態で前記第1折込線と第2折込線を境に3つの立壁
    の内面同士が互いに当接する2つ折りに折り畳み可能に
    構成されていることを特徴とする請求項1に記載の組立
    容器。
  3. 【請求項3】 八つの立壁が縦方向の折目線を介してエ
    ンドレス状に連成されるとともに、これら八つの立壁の
    底縁から横方向の折目線を介して連成した八つの底板の
    連繋により略水平な容器底が形成される八角形の組立容
    器において、 前記八つの底板が前記八つの立壁における互いに隣接す
    る一対の第1立壁と、これら一対の第1立壁に相対向し
    て互いに隣接する一対の第1立壁とに連成されていると
    ともに、八角形の中心を通る容器を折り畳むための第1
    折込線を境に先端部が相対向している第1立壁の隣の第
    1立壁に連成されている底板と互いに連結された二対の
    第1底板と、 前記二対の第1立壁それぞれの一側に隣接して相対向す
    る一対の第2立壁に連成され、二対の第1底板の一部の
    上側に重合される重合部を備えているとともに、前記第
    1折込線の延長線上に存在する第2折込線を境に連結片
    が設けられている一対の第2底板と、 前記一対の第2立壁それぞれの一側に隣接して相対向す
    る一対の第3立壁に連成され、一対の第2底板側に該一
    対の第2底板の一部の上側に重合される重合片を備えて
    いるとともに、第1底板の一部が上側に重合される第1
    底板重合部を設けている一対の第3底板とからなり、 前記一対の第2底板と一対の第3底板とは、前記重合片
    を残し、かつ前記連結片を介して互いに連結され、 前記一対の第2底板それぞれの先端部に八角形の中心で
    係脱可能に互いに係合して前記八つの底板の起立を拘束
    し、略水平な容器底の形成を保持する係合爪部が設けら
    れ、 前記係合爪部の係合解除による前記八つの底板の起立許
    容状態で前記第1折込線と第2折込線を境に4つの立壁
    の内面同士が互いに当接する2つ折りに折り畳み可能に
    構成されていることを特徴とする請求項1に記載の組立
    容器。
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