JP2000118529A - 合成樹脂製組立式トレー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 折り畳みスペースを少なく、隙間をなくし、
コーナ片が外れることがなく、折り畳んだ状態で積み重
ねれて、安価で軽量で長年も耐えること。 【解決手段】 底板と、その両端縁から所望幅を有する
折り片と、この折り片より即の折り目又は一方が一枚分
の側板の厚さを加えた寸法の部位から折り目を介して側
板を設け、残る対向する両端縁から所望幅を有する折り
片上縁部位よりの折り目で折り畳める他側板と、各側板
全ての折り目を熱曲けの断面Ｕ又はＶ字状の内折とし、
側板の端縁の略中央部位に、断面コの字型で、側端面に
係合部となるＬ字片を付設したコーナ片２０と、上端縁
にＬ字型で下向きの断面コの字型で、内壁の下縁に二重
折り片の端縁と係合する係合部と、隣接する一方の内壁
の端縁部位を肉厚部として凹状の溝と、他方の外壁の端
縁に溝に嵌込むＴの字状の突条とを設けたコーナ片２５
と、下端縁に崩れ防止片３３とを取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂製組立式
トレーに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、物流の効率化に伴い、輸送に使用
する容器を再利用するために、嵩ばらせないために折り
畳みの状態として、輸送コストの低減を計らんとする
が、そのコンパクト化に伴い効率よく折り畳み、或いは
組み立てを効率よく、かつ確実にせんとするが、確実に
せんとするとどうしても組み立て効率が落ち、組み立て
効率を追及すると組み立てに不安な確実性に問題が生じ
てしまう。また、反復使用において、組み立てや折り畳
み時に折目が半切り（一枚もの或いはプラスチック段ボ
ールにおいて半分の切り込み即ち二枚間に芯がある状態
のプラスチック段ボールでは一枚を残して切り込んだ状
態）のものだと、この半切り部位に異物が挟み込まれて
しまい組み立て時にその異物の除去に時間がかかった
り、時には指先を挟み込み痛い思いにでくわすおそれが
ある。特にブラスチック段ボールにおいて半分の切り込
み即ち二枚間に芯がある状態のプラスチック段ボールで
は一枚を残して切り込んだ状態とするために、切り込み
を内面に設けるために折り畳みが外へという展開状態の
折り畳みとなりスペースが大きくなってしまうか、側板
を屏風折りとした複雑な構造となってしまう。さらに、
展開状態の折り畳みを高く積み重ねると崩れてしまうの
で、別途の保管容器等を必要としたり、簡単に保管でき
なかった。さらにまた、合成樹脂製の箱の折り畳み時に
その復元性に対処するために折り畳んだ状態を保持する
ために、復元防止のための係止爪等の止め手段をもうけ
ることで、箱の形が複雑になったり、この係止爪等が外
観を悪くしたり、この部位にものがからんだりし、かつ
組み立て時にはずすのに時間がかかりすぎる等、作業効
率が悪い。

【０００３】さらに、従来のものは、例えば特開平６−
１３５４４０号公報のように、両側板の下端に係止爪を
設けると共に底板に係止爪の係合溝を設け、この係止爪
を係合溝に嵌め込むことで係止している、このような係
止爪は反復使用や内容物の重み等で破損してしまい、反
復使用に長く耐ええない、また、各構成板の折り目は半
切りの切目による折曲線としている、さらに、各構成板
の一部縁は切目が露出している状態である等の上述の種
々な問題を含んでいる。また、特開平８−２５２４号公
報のように、屏風折り構造の側板に引掛部を形成し、組
み立て時に、この引掛部を利用して素早く組み立てんと
するものであるが、余分な構成が必要であるし、重く強
度にも問題があるものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】そこで、第１に、各側
板の折り目を半切りの切目による折曲線でない熱曲げの
折り目とすることで、折曲部に異物が入り込むことを防
止し、組み立て時に指を挟み込むことをなくし、全ての
側壁を内折としスペースを少なくした合成樹脂製組立式
トレーを提供すること。第２に、第１の課題に加えて、
縦の端縁に係合部を付設したコーナ片を取り付けること
で、隙間をなくし、軽量で、強度な合成樹脂製組立式ト
レーを提供すること。第３に、第１又は第２の課題に加
えて、コーナ片が外れることがなく、内容物をいれた組
み立て状態で積み重ねれる合成樹脂製組立式トレーを提
供すること。第４に、第１乃至第３のいずれかの課題に
加えて、コーナ片が外れることがなく、かつ内容物が重
いものでも隣接するコーナ片同志が嵌合しているので外
れることがなく、コーナ片のジョイントを使用したので
より強度な合成樹脂製組立式トレーを提供すること。第
５に、第１乃至の第４のいずれかの課題に加えて、縦の
端縁の下部部位の隙間もなくすことができ、折り畳んだ
状態で積み重ねても崩れることをなくし、組み立てに鋲
等の金物を全く使用しないので、リサイクルに適し、安
価で軽量で強度的にもすぐれているので長年の使用にも
耐える合成樹脂製組立式トレーを提供すること。第６
に、第１乃至の第５のいずれかの課題に加えて、底板の
各端縁から所望幅を有する折り片内に、取り付け用の切
込み等を設けた緩衝材添設し又は上記各側板の内面と底
面とに緩衝材を添設し、この側板の緩衝材を底面の緩衝
材上に折り畳めるようにしたので、底板の端縁から所望
幅を有する折り片を設けるだけで、嵩ばる緩衝材をも折
り畳みが可能とし、かつ折り畳みも簡単で折り畳んだト
レー内に収納可能とし、さらには取り付け用の切込み等
を設けた緩衝材に小物部品等を側板を折り畳んだ状態の
トレー内に収納可能としたので小物用に転用でき大小の
組立式トレーに使用でき、保温・保冷できるようにした
合成樹脂製組立式トレーを提供すること。第７に、第１
乃至の第６のいずれかの課題に加えて、合成樹脂製材料
を半透明、種々な色とした合成樹脂製、ポリプロピレン
系又はポリエチレン系の中空構造板、中空積層板、低発
泡シートとしたので、軽く、耐久性、剛性等が得られ、
カラフルな見栄えのよい合成樹脂製組立式トレーを提供
すること。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、第１に、底板と、その両端縁から所望幅を
有する折り片と、この折り片上縁部位より即の折り目又
は一方が一枚分の側板の厚さを加えた寸法となる部位か
らの折り目を介して側板を設け、底板の残る対向する両
端縁から所望幅を有する折り片上縁部位より即の折り目
からの折り目で折り畳める他側板とよりなる折り畳み可
能な合成樹脂製組立式トレーにおいて、各側板全ての折
り目を熱曲げの断面Ｕ又はＶ字状として各側板全てを内
折としたことを特徴とする合成樹脂製組立式トレーであ
る。第２に、上記各側板の全ての縦の端縁の略中央部位
に、横向きの断面コの字型であって、この側端面に互い
に係合部となるＬ字片を付設したコーナ片を取り付けた
ことを特徴とする請求項１に記載の合成樹脂製組立式ト
レーである。第３に、上記各側板の全ての上縁を所望幅
を有する二重折り片とし、この各側端縁の上部位に、上
端がＬ字型で下向きの断面コの字型であって、その内壁
の下縁に所望幅の二重折り片と係合する係合部を付設し
たコーナ片を取り付けたことを特徴とする請求項１又は
請求項２に記載の合成樹脂製組立式トレーである。第４
に、上記各側板の全ての上縁を所望幅を有する二重折り
片とし、この各側端縁の上部位に、上端がＬ字型で下向
きの断面コの字型であって、内壁の下縁に二重折り片の
端縁と係合する係合部を付設し、隣接する一方が下向き
の断面コの字型の内壁の端縁部位を肉厚部とし、この肉
厚部に凹状の溝を設け、他方が下向きの断面コの字型の
外壁の端縁に上記凹状の溝に嵌込むＴの字状の突条を設
けたコーナ片を取り付けたことを特徴とする請求項１乃
至請求項３のいずれか１項に記載の合成樹脂製組立式ト
レーである。第５に、上記各側板の全ての縦の端縁の下
部位の折り片に、隣接する折り片を覆う鈎形であって上
端がＬ字型で横向きの断面コの字型の崩れ防止片を隣接
する折り片に嵌め込み各側板を折り畳んだ時の積み重ね
の崩れ防止としたことを特徴とする請求項１乃至請求項
４のいずれか１項に記載の合成樹脂製組立式トレーであ
る。第６に、上記底板の各端縁から所望幅を有する折り
片内に、取り付け用の切込み等を設けた緩衝材添設し又
は上記各側板の内面と底面とに緩衝材を添設し、この側
板の緩衝材を底面の緩衝材上に折り畳めるようにしたこ
とを特徴とする特許請求項１乃至請求項５のいずれか１
項に記載の合成樹脂製組立式トレーである。第７に、上
記トレーの合成樹脂製素材を半透明或いは種々な色の合
成樹脂製、ポリプロピレン系又はポリエチレン系の中空
構造板、中空積層板、低発泡シートとしたことを特徴と
する特許請求項１乃至請求項６のいずれか１項に記載の
合成樹脂製組立式トレーである。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の合成樹脂製組立式
トレーについて、図１乃至図１４の実施例に基づいて説
明する。トレーの材質としは合成樹脂等のシート材であ
って、好ましくは半透明或いは種々な色の合成樹脂製で
ポリプロピレン系又はポリエチレン系の中空構造板、中
空積層板、低発泡シートとするとよい。図１に示すよう
に、一枚のシート材に底板１と、その対向する端縁に熱
曲げの折り目２、３から側板が重なる厚さ（対向する側
板が互いに面いちの場合は幅ａである一枚分の厚さ、互
いに重なり合う場合は幅ｂである二枚分の厚さ）の幅を
有する直角な折り片４、５と、この所望幅を有する折り
片４、５上縁部位より側板８、９を設け、底板１の他の
対向する端縁に熱曲げの折り目１０、１１から側板が重
なる厚さ（対向する側板が互いに面いちの場合は幅ｃで
ある二枚分の厚さ、互いに重なり合う場合は幅ｄである
三枚分の厚さ）の幅を有する直角な折り片１２、１３か
ら即の折り目からの折り目１４、１５を介して側板１
６、１７を設け、各折り目６、７、１４、１５で折り畳
める折り畳み可能な合成樹脂製組立式トレーにおいて、
各側板全ての折り目６、７、１４、１５を熱曲げの断面
Ｕ又はＶ字状として各側板全てを内折とした合成樹脂製
組立式トレーである。一枚のシート材を複数枚のシート
材で各側板を構成してもよく、この形に限定されるもの
ではなく、各側板を連結した状態の一枚のシート材や後
述の複数枚のシート材でもよく、図７に示すように、芯
３８は加重が掛かる方向に並べるとよい。

【０００７】また、図１、図７に示すように、各側板
８、９、１６、１７の全ての縦の端縁１８、１８…の略
中央部位に、横向きの断面コの字型であって、この側端
面に互いに係合部となるＬ字片１９、１９…を付設した
コーナ片２０、２０…を取り付けた合成樹脂製組立式ト
レーである。この場合係合部はＬ字片に限定されるもの
ではなく、互いに係合するいかなる形状でもよい。

【０００８】さら、他の実施例として、図１、図８、図
９に示すように、各側板８、９、１６、１７の全ての上
縁を所望幅を有する二重折り片２１とし、この各側端縁
の上部位に、上端がＬ字型２２で下向きの断面コの字型
であって、その内壁２３に所望幅の二重折り片２１と係
合する係合部２４で、好ましくはコーナ片と略同幅の突
条２４か或いは図示していないが数個の突起を付設した
コーナ片２５…を取り付けた合成樹脂製組立式トレーで
ある。また、これらのコーナ片２５…隣接する一方が下
向きの断面コの字型の内壁２３の端縁部位を肉厚部２６
とし、この肉厚部２６に凹状の溝２７を設け、他方が下
向きの断面コの字型の外壁２８の端縁に上記凹状の溝２
７に嵌込むＴの字状の突条２９を設けたコーナ片を取り
付けた合成樹脂製組立式トレーである。なお、上縁の所
望幅を有する二重折り片２１に代えて、上縁の全てを熱
融着としもよい、この場合はコーナ片２５の内壁２３に
設けた数個の突起によりコーナ片２５の抜けたし防止と
すればよい。また、二重折り片２１は内折り、外折りの
いずれでもよく、コーナ片２５の係合部２４も対応した
内外壁に設ければよい。

【０００９】さらには、他の実施例として、図１乃至図
６、図１０乃至図１３に示すように、各側板８、９、１
６、１７の全ての縦の端縁の下部位の直角な折り片４、
５、１２、１３に、隣接する折り片を覆う鈎形であって
上端がＬ字型３０…で横向きの断面コの字型３１、３２
の崩れ防止片３３…を隣接する折り片４、５、１２、１
３に嵌め込み各側板８、９、１６、１７を折り畳んだ時
の積み重ねの崩れ防止とした合成樹脂製組立式トレーで
ある。図５に示すように、崩れ防止片３５の横向きコの
字型３１、３２の内壁３３、３４は折り片４、５、１
２、１３の各幅より幅狭な寸法とすると差し込みが楽に
できる。また、この上端のＬ字型３０で各コーナ片２
０、２０…の下部位が覆われるようにすると、各側板間
の縦の隙間は完全に覆われる。なお、このトレーには上
述の各実施例のコーナ片２０、２５を取り付けてもよ
い。

【００１０】さらにまた、他の実施例として、図１３に
示すように、底板１の各端縁から所望幅（上述の側板を
折り畳むための側板の厚さと、又は添設した緩衝材を折
り畳み収納できる寸法とを加えた寸法）を有する折り片
４、５、１２、１３内に、取り付け用の切込み３６…を
設けた緩衝材３７を添設し又は図示していないが各側板
の内面と底面とに緩衝材を添設して内容物の緩衝と保温
・保冷をし、側板の緩衝材を底面の緩衝材上に折り畳め
るようにした合成樹脂製組立式トレーである。また、図
示していないが、取り付け用の切込み３６…に限定され
るものではなく、収納部品の形状に合わせた形状でよ
く、或いはこのような係止手段がなくてもよい（以下切
込み等という）、さらに、緩衝材として発泡材や段ボー
ルやゴム等を用いるとよい。なお、このトレーには上述
の各実施例のコーナ片２０、２５や崩れ防止片３５を取
り付けてもよい。また、崩れ防止片の高さ寸法は折り片
４、５、１２、１３内に緩衝材を内包するので折り片も
大きくなり、その分大きくなる。また、他の実施例とし
て、図示していないが図７に示すように、芯３８を加重
が掛かる方向に並べるために、底板より芯３８と直角な
折り目を介して各側壁を設け、このような二枚を用い
て、この二枚の底板を重ねて組み立てると芯３８が全て
加重が掛かる方向に並べれる。この底板を重ねて組み立
てて上述の崩れ防止片３５の横向きコの字型３１、３２
の内壁３３、３４を折り片に差し込むことで合成樹脂製
組立式トレーが完成する。または、この二枚の底板を重
ねて一部分或いは全部を糊付け等で結合して、上述の各
実施例のコーナ片２０、２５や崩れ防止片３５を取り付
けてもよい。さらに、上記トレーの合成樹脂製素材を半
透明或いは種々な色の合成樹脂製、ポリプロピレン系又
はポリエチレン系の中空構造板（図７に示すように、芯
３８は加重が掛かる方向に並べるとよい）、中空積層
板、低発泡シートとした合成樹脂製組立式トレーであ
る。なお、符号３９は側板に嵌め込む合成樹脂製の取手
である。

【００１１】次ぎに、動作について説明すると、図１に
示した組立られていたトレーは、図９に示すように矢印
の逆方向に動かすことで、各側端縁の上部位のコーナ片
２５の係合を外して、各側板を底板１上に各内折り目
６、７、１４、１５より折り畳むと図に示すように折り
畳めれる、この時崩れ防止片３３を取り付けておくと、
図６に示すように、空の折り畳み合成樹脂製組立式トレ
ーは多数重ねても崩れるひことはない。また、図１３に
示すように折り畳められた状態でも取り付け用の切込み
３６…等を設けた緩衝材３７により、小物部品を切込み
３６等に差し込んだ状態の収納が可能であり、収納が少
なくても各側板を折り畳んだ状態で使用し、通常の収納
物では、図３乃至図５に示すように折り畳められた状態
から各側板を組み立て図７に示すように各側板の縦の端
縁１８、１８…の略中央部位のコーナ片２０の係合部と
なるＬ字片１９、１９…を結合させ、さらに各側端縁の
上部位のコーナ片２５を図９に示すように矢印の方向に
動かすことで各コーナ片を結合させるることで、図１に
示すように合成樹脂製組立式トレーは組み立てられる。
このように、縦の端縁に係合部を付設したコーナ片を取
り付けることで、各側板間の隙間をなくし、軽量で、強
度があり、さらにまた、各側板８、９、１６、１７の全
ての上縁を所望幅を有する二重折り片２１とし、この各
側端縁の上部位に、上端がＬ字型２２で下向きの断面コ
の字型であって、その内壁２３に所望幅の二重折り片２
１と係合する係合部２４としたので、コーナ片２５の抜
けだし防止となる。さらには、コーナ片が外れることが
なく、内容物をいれた組み立て状態でも積み重ねれると
ともに、隣接するコーナ片同志が嵌合しているので従来
のような側板に係合手段がないので構造がた簡単で安価
にできて、かつ外れることがなく、コーナ片のジョイン
トを使用したのでより強度があり、例えジョイントが破
損したとしても、従来のようにトレー全ての交換でなく
その破損したコーナ片の交換でよく、さらには縦の端縁
の下部部位の隙間もなくすことができ、折り畳んだ状態
で積み重ねても崩れることをなくし、組み立てに鋲等の
金物を全く使用しないので、リサイクルに適し、安価で
軽量で強度的にもすぐれているので長年の使用にも耐え
るのである。

【００１２】

【効果】第１に、各側板の折り目を半切りの切目による
折曲線でない熱曲げの折り目とすることで、折曲部に異
物が入り込むことを防止し、組み立て時に指を挟み込む
ことをなくし、全ての側壁を内折としスペースを少なく
した合成樹脂製組立式トレーである。第２に、第１の効
果に加えて、縦の端縁に係合部を付設したコーナ片を取
り付けることで、隙間をなくし、軽量で、強度な合成樹
脂製組立式トレーである。第３に、第１又は第２の効果
に加えて、二重折り片と係合する係合部としたので、コ
ーナ片の抜けだし防止となり、コーナ片が外れることが
なく、内容物をいれた組み立て状態でも積み重ねれる合
成樹脂製組立式トレーである。第４に、第１乃至第３の
いずれかの効果に加えて、コーナ片が妄りに外れること
がなく、かつ内容物が重いものでも隣接するコーナ片同
志が嵌合しているので外れることがなく、例えジョイン
トが破損したとしても、従来のようにトレー全ての交換
でなくその破損したコーナ片の交換でよく、コーナ片に
ジョイントを使用したのでより強度な合成樹脂製組立式
トレーである。第５に、第１乃至の第４のいずれかの効
果に加えて、縦の端縁の下部部位の隙間もなくすことが
でき、折り畳んだ状態で積み重ねても崩れることをなく
し、組み立てに鋲等の金物を全く使用しないので、リサ
イクルに適し、安価で軽量で強度的にもすぐれているの
で長年の使用にも耐える合成樹脂製組立式トレーであ
る。第６に、第１乃至の第５のいずれかの効果に加え
て、底板の各端縁から所望幅を有する折り片内に、取り
付け用の切込み等を設けた緩衝材添設し又は上記各側板
の内面と底面とに緩衝材を添設し、この側板の緩衝材を
底面の緩衝材上に折り畳めるようにしたので、内容物の
緩衝と保温・保冷をし、底板の端縁から所望幅を有する
折り片を設けるだけで、嵩ばる緩衝材をも折り畳みが可
能とし、かつ折り畳みも簡単で折り畳んだトレー内に収
納可能とし、さらには取り付け用の切込みを設けた緩衝
材に小物部品等を側板を折り畳んだ状態のトレー内に収
納可能としたので小物用に転用でき大小の組立式トレー
に使用できるようにした合成樹脂製組立式トレーであ
る。第７に、第１乃至の第６のいずれかの効果に加え
て、合成樹脂製材料を半透明、種々な色とした合成樹脂
製、ポリブロピレン系又はポリエチレン系の中空構造
板、中空積層板、低発泡シートとしたので、軽く、耐久
性、剛性等が得られ、カラフルな見栄えのよい合成樹脂
製組立式トレーである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の合成樹脂製組立式トレー組み立た状態
の斜視図である。

【図２】本発明の合成樹脂製組立式トレーの折り畳んだ
状態の斜視図である。

【図３】本発明の合成樹脂製組立式トレーの側板を組み
立て状態の斜視図である。

【図４】本発明の合成樹脂製組立式トレーフの他側板を
組み立てている状態のの斜視図である。

【図５】本発明の合成樹脂製組立式トレーの他側板を組
み立て始めた状態の斜視図である。

【図６】本発明の合成樹脂製組立式トレーの折り畳んだ
状態で積み重ね始めた状態の斜視図である。

【図７】本発明の合成樹脂製組立式トレーの略中央部位
のコーナ片を係合した状態の平面図である。

【図８】本発明の合成樹脂製組立式トレーの各側端縁の
上部位のコーナ片を差し込んだ断面図である。

【図９】本発明の合成樹脂製組立式トレーの各側端縁の
上部位のコーナ片を組み立てる状態の斜視図である。

【図１０】本発明の合成樹脂製組立式トレーの各側端縁
の下部位の崩れ防止片の平面図である。

【図１１】本発明の合成樹脂製組立式トレーの崩れ防止
片の正面図である。

【図１２】本発明の合成樹脂製組立式トレーの崩れ防止
片の側面図である。

【図１３】本発明の合成樹脂製組立式トレーの実施例で
側板とを折り畳んだ状態の斜視図である。

【符号の説明】

１ 底板 ２、３、１０、１１ 熱曲げの折り目 ４、５、１２、１３ 直角な折り片 ６、７、１４、１５ 熱曲げの断面Ｕ又はＶ字状の
折り目 ８、９、１６、１７ 側板 １８ 側板の端縁 １９ Ｌ字片 ２０、２５ コーナ片 ２１ 二重折り片 ２２、３０ Ｌ字型 ２３、３３、３４ 内壁 ２４ 係合部（突条） ２６ 肉厚部 ２７ 凹状の溝 ２８ 外壁 ２９ Ｔの字状の突条 ３１、３２ 横向きコの字型 ３５ 崩れ防止片 ３６ 切込み等 ３７ 緩衝材 ３８ 芯

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】底板と、その両端縁から所望幅を有する折
   り片と、この折り片上縁部位より即の折り目又は一方が
   一枚分の側板の厚さを加えた寸法となる部位からの折り
   目を介して側板を設け、底板の残る対向する両端縁から
   所望幅を有する折り片上縁部位より即の折り目からの折
   り目で折り畳める他側板とよりなる折り畳み可能な合成
   樹脂製組立式トレーにおいて、各側板全ての折り目を熱
   曲げの断面Ｕ又はＶ字状として各側板全てを内折とした
   ことを特徴とする合成樹脂製組立式トレー。
2. 【請求項２】上記各側板の全ての縦の端縁の略中央部位
   に、横向きの断面コの字型であって、この側端面に互い
   に係合部となるＬ字片を付設したコーナ片を取り付けた
   ことを特徴とする請求項１に記載の合成樹脂製組立式ト
   レー。
3. 【請求項３】上記各側板の全ての上縁を所望幅を有する
   二重折り片とし、この各側端縁の上部位に、上端がＬ字
   型で下向きの断面コの字型であって、その内壁の下縁に
   所望幅の二重折り片と係合する係合部を付設したコーナ
   片を取り付けたことを特徴とする請求項１又は請求項２
   に記載の合成樹脂製組立式トレー。
4. 【請求項４】上記各側板の全ての上縁を所望幅を有する
   二重折り片とし、この各側端縁の上部位に、上端がＬ字
   型で下向きの断面コの字型であって、内壁の下縁に二重
   折り片の端縁と係合する係合部を付設し、隣接する一方
   が下向きの断面コの字型の内壁の端縁部位を肉厚部と
   し、この肉厚部に凹状の溝を設け、他方が下向きの断面
   コの字型の外壁の端縁に上記凹状の溝に嵌込むＴの字状
   の突条を設けたコーナ片を取り付けたことを特徴とする
   請求項１乃至請求項３のいずれか１項に記載の合成樹脂
   製組立式トレー。
5. 【請求項５】上記各側板の全ての縦の端縁の下部位の折
   り片に、隣接する折り片を覆う鈎形であって上端がＬ字
   型で横向きの断面コの字型の崩れ防止片を隣接する折り
   片に嵌め込み各側板を折り畳んだ時の積み重ねの崩れ防
   止としたことを特徴とする請求項１乃至請求項４のいず
   れか１項に記載の合成樹脂製組立式トレー。
6. 【請求項６】上記底板の各端縁から所望幅を有する折り
   片内に、取り付け用の切込み等を設けた緩衝材を添設し
   又は上記各側板の内面と底面とに緩衝材を添設し、この
   側板の緩衝材を底面の緩衝材上に折り畳めるようにした
   ことを特徴とする特許請求項１乃至請求項５のいずれか
   １項に記載の合成樹脂製組立式トレー。
7. 【請求項７】上記トレーの合成樹脂製素材を半透明或い
   は種々な色の合成樹脂製、ポリプロピレン系又はポリエ
   チレン系の中空構造板、中空積層板、低発泡シートとし
   たことを特徴とする特許請求項１乃至請求項６のいずれ
   か１項に記載の合成樹脂製組立式トレー。