JP3820574B2 - 組立式箱 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に果物や野菜、水産物等の生鮮食料品の運搬等に使用される組立式箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、果物や野菜、水産物等の生鮮食料品の運搬等には、使用後の再利用や廃棄焼却された際の有害物質発生防止等の環境問題を考慮して、図8、図9に示すような紙材製の組立式箱が用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
この組立式箱1は、底板2の四辺に折り目を介して一体に形成された前側板3、背側板4、左側板5及び右側板6と、左右側板5,6の底板2とは反対側の縁部に折り目を介して一体に形成された左頂板7及び右頂板8とを備えて形成され、図8に示す打ち抜きの展開された状態から、側板3,4,5,6をそれぞれ組立てて立ち上げるとともに、左右頂板7,8を内側に折り曲げ、左右頂板7,8の両側縁に設けた係止片9,9を前後側板3,4の上縁に設けられた係止孔10,10に係止させることによって、箱上面端部に頂板7,8を備えた箱状に組み立てられるようになっており、頂板7,8を箱上面端部に設けたことによって箱全体が補強されるとともに、頂板7,8で上段の箱を支持するので、段積みが容易に行え、しかも箱を多段に積み上げても箱内部に収容された生鮮食料品等の内容物を好適に保護できるようになっている。
【0004】
また、この組立式箱は、使用後、分解して図9に示す展開した状態に戻し、再利用を図ったり、廃棄したりするようにしている。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−338232号公報(0002段落、図4,図5)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のような従来の組立式箱は、展開された状態から箱に組立てる作業、或いは箱から展開された状態に分解する作業が困難で作業時間がかかり作業効率が悪いという問題があり、また、箱を多段に積み重ねた際に、水平方向で荷重が作用すると、重ねられた箱が互いに水平方向で移動し、ズレが生じるという問題があった。
【0007】
本発明は、このような従来の技術の状況を鑑み、水平方向のズレを防止することができ、且つ容易に組立てることができる組立式箱の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
平板状の底板と、該底板の四辺に折り目を介して一体に形成された前側板、背側板、左側板及び右側板と、前記前側板と前記左側板の各側辺間を連結し、前記底板の隅を始点とした折り目が形成された前左側板間連結板と、前記前側板と前記右側板の各側辺間を連結し、前記底板の隅を始点とした折り目が形成された前右側板間連結板と、前記背側板と前記左側板の各側辺間を連結し、前記底板の隅を始点とした折り目が形成された背左側板間連結板と、前記背側板と前記右側板の各側辺間を連結し、前記底板の隅を始点とした折り目が形成された背右側板間連結板と、前記左側板及び右側板の前記底板とは反対側の縁部に折り目を介して一体に形成され、両側縁に前記前側板及び背側板の上縁に係合される係止片を有する頂板とを備え、前記前側板は、前記底板と折り目を介して連続された前外側板と、該前外側板の前記底板とは反対側の縁部に一定幅を有する前上縁板を介して一体に形成された前内側板とをもって構成され、前記背側板は、前記底板と折り目を介して連続された背外側板と、該背外側板の前記底板とは反対側の縁部に一定幅を有する背上縁板を介して一体に形成された背内側板とをもって構成され、前記前内側板及び背内側板は、前記各上縁板とは反対側の縁部に係止片回避用切欠を備え、前記各上縁板に切り込みを入れることにより、前記頂板の係止片が挿入される係止孔と、該係止孔の外側縁に前記外側板と連続したガイド片とを形成するとともに、底板縁部より前記外側板の縁部にかけて連続したズレ防止孔を形成し、前記左側板及び右側板をそれぞれ前記底板に重ねて折り畳み、前記前内側板及び背内側板を前記各上縁板の両縁部を折り目として折り曲げて前記各外側板に重ね合わせた際に、前記係止片が前記係止片回避用切欠に収まった状態で、全体形状が平板状に折り畳まれ、各側板を前記底板に対して立ち上げ、前記前内側板及び背内側板の側縁部をそれぞれ左右側板の内面に係合させて箱状に組み立てられるようにしたことを特徴とする。
【0009】
このように構成することによって、容易に組立てることが出来るとともに、箱を多段に積み上げた際に、下の箱のガイド片が上の箱のズレ防止孔に好適に挿入され外れ難くなり、ガイド片がズレ防止孔の内縁に当接して水平方向の移動、即ちズレを好適に防止することができ、また、係止片がガイド片に誘導されながら素早く簡単に係止孔に挿入され、頂板の両側縁が前側板及び背側板の上縁に好適に係合され、前背側板間に頂板が掛け渡されて、外側に開こうとする力に対して補強がなされる。また、箱を折り畳んだ際に、係止片が係止片回避用切欠に収まることにより、係止片が前内側板及び背内側板に干渉せず、好適に組立作業を行うことができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成に加え、前記前内側板及び背内側板には、その側縁基端側より先端縁側に斜めに向けた折り目を形成して該折り目より折り畳まれる逃がし片部を備えたことを特徴とする。
【0011】
このように構成することによって、各側板を立ち上げる際に、各連結板が逃がし片部を押し上げて、好適に各側板を立ち上げることができ箱を容易に組み立てることができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成に加え、側縁に係止孔に挿入される挿入片を有する蓋板を備えたことを特徴とする。
【0013】
このように構成することによって、複雑な構造や粘着テープ等を用いずに箱に蓋板を取り付けることができるとともに、挿入片をガイド片にガイドさせて素早く簡単に係止孔に挿入することができるので、作業効率がよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る組立式箱の実施の形態について説明する。
【0015】
図1、図2は本発明に係る組立式箱の一例を示し、符号20は組立式箱である。
【0016】
組立式箱20は、ボール紙等の紙製の板状材を図2に示す展開図のように打ち抜き、これを折曲加工することにより形成されている。
【0017】
この組立式箱20は、四角形の底板21と、底板21の前背左右の縁部にそれぞれ折り目22〜25を介して一体に形成された前側板26、背側板27、左側板28及び右側板29と、前側板26と左側板28の各側辺部を連結する前左側板間連結板30と、前側板26と右側板29の各側辺部を連結する前右側板間連結板31と、背側板27と左側板28の各側辺部を連結する背左側板間連結板32と、背側板27と右側板29の各側辺部を連結する背右側板間連結板33と、左側板28及び右側板29の縁部にそれぞれ折り目を介して一体に形成された左頂板34及び右頂板35とを備えている。
【0018】
前側板26は、底板21と折り目22を介して連続した前外側板36と、その折り目22とは反対側の縁部に前上縁板37を介して一体に形成された前内側板38とをもって構成され、前上縁板37の両縁部を折り目として折り曲げることにより、前内側板38を前外側板36に重ね合わせ、前内側板38を前外側板36の内側面に接着剤により固着させている。
【0019】
背側板27は、底板21と折り目23を介して連続した背外側板39と、その折り目23とは反対側の縁部に背上縁板40を介して一体に形成された背内側板41とをもって構成され、背上縁板40の両縁部を折り目として折り曲げて背内側板41を背外側板39の内側面に重ね合わせ、背内側板41を背外側板39の内側面に接着剤により固着させている。
【0020】
また、前内側板38及び背内側板41には、その側縁基端側より先端縁側に斜めに向けた折り目42,42を形成して該折り目42より折り畳まれる逃がし片部43,43を備えている。
【0021】
逃がし片部43の外側板とは反対側の縁部には、係合片44が形成され、逃がし片部43の側縁、即ち内側板38の両側縁には、左側板28又は右側板29の縁部に形成された係合孔53に係合する係止突起45が形成されている。また、逃がし片部43の中央部分には、箱を解体する際に、逃がし片部43が容易に引き起こせるように、指穴46,46が設けられている。
【0022】
また、前内側板38及び背内側板41には、上縁板37,40とは反対側の縁部に係止片回避用の切欠47が形成されている。
【0023】
この組立式箱の底部には、外側板36,39の縁部より折り目22,23を跨いで底板21の縁部にかけて切り欠くことによりズレ防止孔48,48…が形成され、前側板26及び背側板27を立ち上げた際に、内側板38,41、即ち逃がし片部43,43の縁部に形成された係合片44,44がズレ防止孔48に嵌り込むようになっている。
【0024】
前上縁板37及び背上縁板40は、一定幅を有する細長板状に形成され、前側板26又は背側板27の上縁部を構成している。
【0025】
この上縁板37,40には、左右頂板34,35の側縁に形成される係止片54が挿入される係止孔49が外側板側の折り目の内側にコ字状に切り込みを入れることにより形成され、外側板36,39に対し、上縁板を折り曲げた際に直角に配置することにより、係止孔49が形成されるとともに、外側板36,39に連続したガイド片50,50…が上縁より突出するようになっている。
【0026】
ガイド片50は、箱20,20…を多段に積み重ねた際に、図3に示すように、ズレ防止孔48に挿入され、このガイド片50がズレ防止孔48の内縁に当て止めされて、積み重ねられた箱20,20が互いに水平方向で前後左右の移動が規制されるようになっている。
【0027】
左側板28は、底板21と折り目24を介して連続して形成され、底板21とは反対側の縁部に折り目51を介して左頂板34が連続して形成されている。
【0028】
右側板29は、底板21と折り目25を介して連続して形成され、底板21とは反対側の縁部に折り目52を介して右頂板35が連続して形成されている。
【0029】
また、左側板28及び右側板29の両側縁には、前内側板38又は背内側板41の側縁に設けられた係止突起45が係合されるように係合用の係合孔53が設けられている。
【0030】
左頂板34及び右頂板35には、その両側辺端部に折り目を介して鉤状に形成された係止片54,54が一体に形成されており、この係止片54が前側板26及び背側板27の上縁、即ち前上縁板37及び背上縁板40上に形成された係止孔49,49に挿入されて係止されることによって、左右頂板34,35がそれぞれ組立式箱の上面端部で前側板26と背側板27との間に掛け渡されて固定される。
【0031】
また、この係止片54は、上縁板より上方に突出したガイド片50に誘導され、素早く簡単に係止孔49に挿入できるようになっている。
【0032】
前左側板間連結板30、前右側板間連結板31、背左側板間連結板32及び背右側板間連結板33は、それぞれ折り目55を介して固定部56と可動部57とから構成され、固定部56は、接着剤をもって前外側板36及び背外側板39の内面に接着されるようになっている。
【0033】
また、組み立てられた際に、各連結板30,31,32,33の固定部56と可動部57とが重なり合った部分の一部が内側板38,40の逃がし片部43により押さえられるようになっている。
【0034】
次に、上述した組立式箱20の組立方法について図4、図5を参照して説明する。
【0035】
まず、図4(a)〜(b)に示すように、折り目24に沿って左側板28を内側、即ち底板21側に折り曲げ、左側板28と連続した左頂板34とともに底板21に重ねて折り畳む。そして、そのとき一緒に折られる各連結板30,32の固定部56を前外側板36及び背外側板39の重なり合った部分に接着剤等によって貼着させる。
【0036】
同様に、図4(b)〜(c)に示すように、折り目25に沿って右側板29を内側、即ち底板21側に折り曲げ、右側板29と連続した右頂板35とともに底板21に重ねて折り畳む。そして、そのとき一緒に折られる各連結板31,33の固定部56を前外側板36及び背外側板39の重なり合った部分に接着剤等によって貼着させる。
【0037】
このように各連結板30,31,32,33の固定部56を前外側板36及び背外側板39の重なり合った部分に貼着させたことにより、前側板26及び背側板27を立ち上げると貼着された連結板30,31,32,33に連動して左側板28、右側板29も立ち上がるようになっている。
【0038】
また、左頂板34及び右頂板35は、その一部が互いに重なり合っている。
【0039】
そして、図4(c)〜(d)に示すように、前内側板38を前上縁板37の両縁を折り目として折り曲げ、前外側板36に重ね合わせ、重なり合った前内側板38を前外側板36の内側面に貼着させ、背内側板41を同様に背上縁板40の両縁部を折り目として折り、背外側板39に重ね合わせ、重なり合った背内側板41を背外側板39の内側面に貼着させる。
【0040】
このとき、前内側板38及び背内側板41に形成された係止片回避用切欠47により、左右頂板34,35の側縁に形成された係止片54,54は、図5(d)に示すように、係止片回避用切欠47内に収まることによって、内側板38,41により押さえ込まれないようになっている。
【0041】
また、内側板38,41を上縁板37,40を介して折り曲げることにより、上縁板37,40よりガイド片50が立ち上がるとともに、係止孔49が形成される。
【0042】
これで一次組立が終了し、組立中間部材60が形成され、この状態で、運搬や保管等を行えば、平板状であるので重ねても嵩張らず効率がよい。
【0043】
次に、この組立中間部材60を図5(e)〜(f)に示すように、前側板26及び背側板27を立ち上げると、各連結板30,31,32,33が連動して、頂板34,35がそれぞれ一体に形成された左側板28及び右側板29も立ち上がる。このとき逃がし片部43,43…が各連結板30,31,32,33の可動部57により自動的に持ち上げられ、連結板30,31,32,33の可動部57が逃がし片部43、即ち前内側板39及び背内側板41に邪魔されずに固定部56と重なり合う方向に作動する。
【0044】
そして、図5(f)〜(g)に示すように、各側板26,27,28,29を底板21に対して立ち上げ、逃がし片部43,43を元に戻して、逃がし片部43の側縁に形成された係止突起45,45を左側板28及び右側板29の係合孔53,53に係合させるとともに、逃がし片部43の縁部に形成された係合片44,44をズレ防止孔48に係合させる。
【0045】
この際、連結板30,31,32,33の固定部56と可動部57とが重なり合った部分を、前外側板36と前内側板38の逃がし片部43との間、或いは背外側板39と背内側板41の逃がし片部43との間に挟持することで、各側板26,27,28,29が立ち上がった状態で固定される。
【0046】
最後に、図5(g)〜(h)に示すように、左右両頂板34,35を内側へ折り曲げ、両側縁の係止片54,54をガイド片50にガイドさせながら係止孔49に挿入して係合させ、左右両頂板34,35を前側板26及び背側板27に掛け渡した状態に固定させる。
【0047】
これで、箱の上面両側部に頂板34,35を備えた組立式箱20が形成される。
【0048】
この組立式箱20を分解する際には、左右両頂板34,35の係止片を上縁板37,40より取り外した後、係止突起45を係合孔53より外すとともに、係合片44をズレ防止孔48より外して、逃がし片部43,43を立ち上げ、そのまま前側板26及び背側板27を外側に寝かせると、各連結板30,31,32,33に連動して左側板28及び右側板29が内側に寝るので、一次組立が終了したときと同じ状態になる。
【0049】
尚、この組立式箱20は、図6に示すように、左側板28及び右側板29を底板側を広く形成した台形状としてもよい。このようにすることによって、対向するガイド片50,50間の距離Tが、ズレ防止孔48の内側縁から他方のズレ防止孔48側の側板外面までの距離Wよりも狭く形成され、箱20,20…を多段に積み上げた際に、ガイド片50が好適にズレ防止孔48に挿入され、外れ難くなる。また、左側板及び右側板29とともに、前側板26、背側板27をそれぞれ底板側が広く形成された台形状としてもよい。
【0050】
また、組立式箱20は、図7に示すように、箱の上面開口部分を覆う蓋板70を備えるようにしてもよい。
【0051】
蓋板70は、平板状に形成され、その側縁に折り目を介して挿入片71,71…が一体に形成されている。
【0052】
この蓋板70は、直角に折り曲げられた挿入片71を前側板26及び背側板27の上縁部、即ち前上縁板37及び背上縁板40に形成された係止孔49に挿入することによって、箱に対し取り付けられるようになっており、挿入片71をガイド片50にガイドさせて素早く簡単に係止孔49に挿入できるので、作業効率が良い。尚、挿入片71は、係止孔49に挿入し易いように先端側が狭い台形状に形成されている。
【0053】
また、挿入片71は、予め係止孔49に挿入されている係止片54と外側板36,39との間に挟まれてある程度の抵抗を受けて抜けにくくなっており、複雑な構造を必要とせず、また粘着テープ等を使用しないでも蓋板70を箱に取り付けることができるようになっている。
【0054】
【発明の効果】
上述のように、本発明に係る組立式箱は、容易に組み立てることが出来ると共に、上縁板より上方に突出するガイド片を備え、箱を多段に積み重ねた際に、ガイド片が底部に形成されたズレ防止孔に挿入されるようにしたことで、積み重ねられた箱同士が互いに横方向の移動を規制し合い、箱のズレを防止することができる。
【0055】
また、組立最終工程の頂板を前側板及び背側板の上縁に固定させる際に、鉤状の係止片がガイド片により規制され、短時間で素早く係止孔に差し込むことができ、左右頂板の前背側板に対する固定が確実に行え、作業効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る組立式箱を示す斜視図である。
【図2】同上の組立式箱の展開図である。
【図3】箱同士の連結部分を斜め下方から見た分解斜視図である。
【図4】(a)〜(d)は、同上の組立式箱の組立中間部材までの一次組立工程を示す斜視図である。
【図5】(e)〜(h)は、同上の組立式箱の組立中間部材から最終組立までの組立工程を示す斜視図である。
【図6】同上の組立式箱の側面図である。
【図7】蓋板を有する組立式箱を示す分解斜視図である。
【図8】従来の組立式箱の一例を示す斜視図である。
【図9】同上の組立式箱の展開図である。
【符号の説明】
20 組立式箱
21 底板
22〜25 折り目
26 前側板
27 背側板
28 左側板
29 右側板
30 前左側板間連結板
31 前右側板間連結板
32 背左側板間連結板
33 背右側板間連結板
34 左頂板
35 右頂板
36 前外側板
37 前上縁板
38 前内側板
39 背外側板
40 背上縁板
41 背内側板
42 折り目
43 逃がし片部
44 係合片
45 係止突起
46 指穴
47 (係止片回避用)切欠
48 ズレ防止孔
49 係止孔
50 ガイド片
51、52 折り目
53 係合孔
54 係止片
55 折り目
56 固定部
57 可動部
60 組立中間部材
70 蓋板
71 挿入片
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に果物や野菜、水産物等の生鮮食料品の運搬等に使用される組立式箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、果物や野菜、水産物等の生鮮食料品の運搬等には、使用後の再利用や廃棄焼却された際の有害物質発生防止等の環境問題を考慮して、図8、図9に示すような紙材製の組立式箱が用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
この組立式箱1は、底板2の四辺に折り目を介して一体に形成された前側板3、背側板4、左側板5及び右側板6と、左右側板5,6の底板2とは反対側の縁部に折り目を介して一体に形成された左頂板7及び右頂板8とを備えて形成され、図8に示す打ち抜きの展開された状態から、側板3,4,5,6をそれぞれ組立てて立ち上げるとともに、左右頂板7,8を内側に折り曲げ、左右頂板7,8の両側縁に設けた係止片9,9を前後側板3,4の上縁に設けられた係止孔10,10に係止させることによって、箱上面端部に頂板7,8を備えた箱状に組み立てられるようになっており、頂板7,8を箱上面端部に設けたことによって箱全体が補強されるとともに、頂板7,8で上段の箱を支持するので、段積みが容易に行え、しかも箱を多段に積み上げても箱内部に収容された生鮮食料品等の内容物を好適に保護できるようになっている。
【0004】
また、この組立式箱は、使用後、分解して図9に示す展開した状態に戻し、再利用を図ったり、廃棄したりするようにしている。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−338232号公報(0002段落、図4,図5)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のような従来の組立式箱は、展開された状態から箱に組立てる作業、或いは箱から展開された状態に分解する作業が困難で作業時間がかかり作業効率が悪いという問題があり、また、箱を多段に積み重ねた際に、水平方向で荷重が作用すると、重ねられた箱が互いに水平方向で移動し、ズレが生じるという問題があった。
【0007】
本発明は、このような従来の技術の状況を鑑み、水平方向のズレを防止することができ、且つ容易に組立てることができる組立式箱の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
平板状の底板と、該底板の四辺に折り目を介して一体に形成された前側板、背側板、左側板及び右側板と、前記前側板と前記左側板の各側辺間を連結し、前記底板の隅を始点とした折り目が形成された前左側板間連結板と、前記前側板と前記右側板の各側辺間を連結し、前記底板の隅を始点とした折り目が形成された前右側板間連結板と、前記背側板と前記左側板の各側辺間を連結し、前記底板の隅を始点とした折り目が形成された背左側板間連結板と、前記背側板と前記右側板の各側辺間を連結し、前記底板の隅を始点とした折り目が形成された背右側板間連結板と、前記左側板及び右側板の前記底板とは反対側の縁部に折り目を介して一体に形成され、両側縁に前記前側板及び背側板の上縁に係合される係止片を有する頂板とを備え、前記前側板は、前記底板と折り目を介して連続された前外側板と、該前外側板の前記底板とは反対側の縁部に一定幅を有する前上縁板を介して一体に形成された前内側板とをもって構成され、前記背側板は、前記底板と折り目を介して連続された背外側板と、該背外側板の前記底板とは反対側の縁部に一定幅を有する背上縁板を介して一体に形成された背内側板とをもって構成され、前記前内側板及び背内側板は、前記各上縁板とは反対側の縁部に係止片回避用切欠を備え、前記各上縁板に切り込みを入れることにより、前記頂板の係止片が挿入される係止孔と、該係止孔の外側縁に前記外側板と連続したガイド片とを形成するとともに、底板縁部より前記外側板の縁部にかけて連続したズレ防止孔を形成し、前記左側板及び右側板をそれぞれ前記底板に重ねて折り畳み、前記前内側板及び背内側板を前記各上縁板の両縁部を折り目として折り曲げて前記各外側板に重ね合わせた際に、前記係止片が前記係止片回避用切欠に収まった状態で、全体形状が平板状に折り畳まれ、各側板を前記底板に対して立ち上げ、前記前内側板及び背内側板の側縁部をそれぞれ左右側板の内面に係合させて箱状に組み立てられるようにしたことを特徴とする。
【0009】
このように構成することによって、容易に組立てることが出来るとともに、箱を多段に積み上げた際に、下の箱のガイド片が上の箱のズレ防止孔に好適に挿入され外れ難くなり、ガイド片がズレ防止孔の内縁に当接して水平方向の移動、即ちズレを好適に防止することができ、また、係止片がガイド片に誘導されながら素早く簡単に係止孔に挿入され、頂板の両側縁が前側板及び背側板の上縁に好適に係合され、前背側板間に頂板が掛け渡されて、外側に開こうとする力に対して補強がなされる。また、箱を折り畳んだ際に、係止片が係止片回避用切欠に収まることにより、係止片が前内側板及び背内側板に干渉せず、好適に組立作業を行うことができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成に加え、前記前内側板及び背内側板には、その側縁基端側より先端縁側に斜めに向けた折り目を形成して該折り目より折り畳まれる逃がし片部を備えたことを特徴とする。
【0011】
このように構成することによって、各側板を立ち上げる際に、各連結板が逃がし片部を押し上げて、好適に各側板を立ち上げることができ箱を容易に組み立てることができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成に加え、側縁に係止孔に挿入される挿入片を有する蓋板を備えたことを特徴とする。
【0013】
このように構成することによって、複雑な構造や粘着テープ等を用いずに箱に蓋板を取り付けることができるとともに、挿入片をガイド片にガイドさせて素早く簡単に係止孔に挿入することができるので、作業効率がよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る組立式箱の実施の形態について説明する。
【0015】
図1、図2は本発明に係る組立式箱の一例を示し、符号20は組立式箱である。
【0016】
組立式箱20は、ボール紙等の紙製の板状材を図2に示す展開図のように打ち抜き、これを折曲加工することにより形成されている。
【0017】
この組立式箱20は、四角形の底板21と、底板21の前背左右の縁部にそれぞれ折り目22〜25を介して一体に形成された前側板26、背側板27、左側板28及び右側板29と、前側板26と左側板28の各側辺部を連結する前左側板間連結板30と、前側板26と右側板29の各側辺部を連結する前右側板間連結板31と、背側板27と左側板28の各側辺部を連結する背左側板間連結板32と、背側板27と右側板29の各側辺部を連結する背右側板間連結板33と、左側板28及び右側板29の縁部にそれぞれ折り目を介して一体に形成された左頂板34及び右頂板35とを備えている。
【0018】
前側板26は、底板21と折り目22を介して連続した前外側板36と、その折り目22とは反対側の縁部に前上縁板37を介して一体に形成された前内側板38とをもって構成され、前上縁板37の両縁部を折り目として折り曲げることにより、前内側板38を前外側板36に重ね合わせ、前内側板38を前外側板36の内側面に接着剤により固着させている。
【0019】
背側板27は、底板21と折り目23を介して連続した背外側板39と、その折り目23とは反対側の縁部に背上縁板40を介して一体に形成された背内側板41とをもって構成され、背上縁板40の両縁部を折り目として折り曲げて背内側板41を背外側板39の内側面に重ね合わせ、背内側板41を背外側板39の内側面に接着剤により固着させている。
【0020】
また、前内側板38及び背内側板41には、その側縁基端側より先端縁側に斜めに向けた折り目42,42を形成して該折り目42より折り畳まれる逃がし片部43,43を備えている。
【0021】
逃がし片部43の外側板とは反対側の縁部には、係合片44が形成され、逃がし片部43の側縁、即ち内側板38の両側縁には、左側板28又は右側板29の縁部に形成された係合孔53に係合する係止突起45が形成されている。また、逃がし片部43の中央部分には、箱を解体する際に、逃がし片部43が容易に引き起こせるように、指穴46,46が設けられている。
【0022】
また、前内側板38及び背内側板41には、上縁板37,40とは反対側の縁部に係止片回避用の切欠47が形成されている。
【0023】
この組立式箱の底部には、外側板36,39の縁部より折り目22,23を跨いで底板21の縁部にかけて切り欠くことによりズレ防止孔48,48…が形成され、前側板26及び背側板27を立ち上げた際に、内側板38,41、即ち逃がし片部43,43の縁部に形成された係合片44,44がズレ防止孔48に嵌り込むようになっている。
【0024】
前上縁板37及び背上縁板40は、一定幅を有する細長板状に形成され、前側板26又は背側板27の上縁部を構成している。
【0025】
この上縁板37,40には、左右頂板34,35の側縁に形成される係止片54が挿入される係止孔49が外側板側の折り目の内側にコ字状に切り込みを入れることにより形成され、外側板36,39に対し、上縁板を折り曲げた際に直角に配置することにより、係止孔49が形成されるとともに、外側板36,39に連続したガイド片50,50…が上縁より突出するようになっている。
【0026】
ガイド片50は、箱20,20…を多段に積み重ねた際に、図3に示すように、ズレ防止孔48に挿入され、このガイド片50がズレ防止孔48の内縁に当て止めされて、積み重ねられた箱20,20が互いに水平方向で前後左右の移動が規制されるようになっている。
【0027】
左側板28は、底板21と折り目24を介して連続して形成され、底板21とは反対側の縁部に折り目51を介して左頂板34が連続して形成されている。
【0028】
右側板29は、底板21と折り目25を介して連続して形成され、底板21とは反対側の縁部に折り目52を介して右頂板35が連続して形成されている。
【0029】
また、左側板28及び右側板29の両側縁には、前内側板38又は背内側板41の側縁に設けられた係止突起45が係合されるように係合用の係合孔53が設けられている。
【0030】
左頂板34及び右頂板35には、その両側辺端部に折り目を介して鉤状に形成された係止片54,54が一体に形成されており、この係止片54が前側板26及び背側板27の上縁、即ち前上縁板37及び背上縁板40上に形成された係止孔49,49に挿入されて係止されることによって、左右頂板34,35がそれぞれ組立式箱の上面端部で前側板26と背側板27との間に掛け渡されて固定される。
【0031】
また、この係止片54は、上縁板より上方に突出したガイド片50に誘導され、素早く簡単に係止孔49に挿入できるようになっている。
【0032】
前左側板間連結板30、前右側板間連結板31、背左側板間連結板32及び背右側板間連結板33は、それぞれ折り目55を介して固定部56と可動部57とから構成され、固定部56は、接着剤をもって前外側板36及び背外側板39の内面に接着されるようになっている。
【0033】
また、組み立てられた際に、各連結板30,31,32,33の固定部56と可動部57とが重なり合った部分の一部が内側板38,40の逃がし片部43により押さえられるようになっている。
【0034】
次に、上述した組立式箱20の組立方法について図4、図5を参照して説明する。
【0035】
まず、図4(a)〜(b)に示すように、折り目24に沿って左側板28を内側、即ち底板21側に折り曲げ、左側板28と連続した左頂板34とともに底板21に重ねて折り畳む。そして、そのとき一緒に折られる各連結板30,32の固定部56を前外側板36及び背外側板39の重なり合った部分に接着剤等によって貼着させる。
【0036】
同様に、図4(b)〜(c)に示すように、折り目25に沿って右側板29を内側、即ち底板21側に折り曲げ、右側板29と連続した右頂板35とともに底板21に重ねて折り畳む。そして、そのとき一緒に折られる各連結板31,33の固定部56を前外側板36及び背外側板39の重なり合った部分に接着剤等によって貼着させる。
【0037】
このように各連結板30,31,32,33の固定部56を前外側板36及び背外側板39の重なり合った部分に貼着させたことにより、前側板26及び背側板27を立ち上げると貼着された連結板30,31,32,33に連動して左側板28、右側板29も立ち上がるようになっている。
【0038】
また、左頂板34及び右頂板35は、その一部が互いに重なり合っている。
【0039】
そして、図4(c)〜(d)に示すように、前内側板38を前上縁板37の両縁を折り目として折り曲げ、前外側板36に重ね合わせ、重なり合った前内側板38を前外側板36の内側面に貼着させ、背内側板41を同様に背上縁板40の両縁部を折り目として折り、背外側板39に重ね合わせ、重なり合った背内側板41を背外側板39の内側面に貼着させる。
【0040】
このとき、前内側板38及び背内側板41に形成された係止片回避用切欠47により、左右頂板34,35の側縁に形成された係止片54,54は、図5(d)に示すように、係止片回避用切欠47内に収まることによって、内側板38,41により押さえ込まれないようになっている。
【0041】
また、内側板38,41を上縁板37,40を介して折り曲げることにより、上縁板37,40よりガイド片50が立ち上がるとともに、係止孔49が形成される。
【0042】
これで一次組立が終了し、組立中間部材60が形成され、この状態で、運搬や保管等を行えば、平板状であるので重ねても嵩張らず効率がよい。
【0043】
次に、この組立中間部材60を図5(e)〜(f)に示すように、前側板26及び背側板27を立ち上げると、各連結板30,31,32,33が連動して、頂板34,35がそれぞれ一体に形成された左側板28及び右側板29も立ち上がる。このとき逃がし片部43,43…が各連結板30,31,32,33の可動部57により自動的に持ち上げられ、連結板30,31,32,33の可動部57が逃がし片部43、即ち前内側板39及び背内側板41に邪魔されずに固定部56と重なり合う方向に作動する。
【0044】
そして、図5(f)〜(g)に示すように、各側板26,27,28,29を底板21に対して立ち上げ、逃がし片部43,43を元に戻して、逃がし片部43の側縁に形成された係止突起45,45を左側板28及び右側板29の係合孔53,53に係合させるとともに、逃がし片部43の縁部に形成された係合片44,44をズレ防止孔48に係合させる。
【0045】
この際、連結板30,31,32,33の固定部56と可動部57とが重なり合った部分を、前外側板36と前内側板38の逃がし片部43との間、或いは背外側板39と背内側板41の逃がし片部43との間に挟持することで、各側板26,27,28,29が立ち上がった状態で固定される。
【0046】
最後に、図5(g)〜(h)に示すように、左右両頂板34,35を内側へ折り曲げ、両側縁の係止片54,54をガイド片50にガイドさせながら係止孔49に挿入して係合させ、左右両頂板34,35を前側板26及び背側板27に掛け渡した状態に固定させる。
【0047】
これで、箱の上面両側部に頂板34,35を備えた組立式箱20が形成される。
【0048】
この組立式箱20を分解する際には、左右両頂板34,35の係止片を上縁板37,40より取り外した後、係止突起45を係合孔53より外すとともに、係合片44をズレ防止孔48より外して、逃がし片部43,43を立ち上げ、そのまま前側板26及び背側板27を外側に寝かせると、各連結板30,31,32,33に連動して左側板28及び右側板29が内側に寝るので、一次組立が終了したときと同じ状態になる。
【0049】
尚、この組立式箱20は、図6に示すように、左側板28及び右側板29を底板側を広く形成した台形状としてもよい。このようにすることによって、対向するガイド片50,50間の距離Tが、ズレ防止孔48の内側縁から他方のズレ防止孔48側の側板外面までの距離Wよりも狭く形成され、箱20,20…を多段に積み上げた際に、ガイド片50が好適にズレ防止孔48に挿入され、外れ難くなる。また、左側板及び右側板29とともに、前側板26、背側板27をそれぞれ底板側が広く形成された台形状としてもよい。
【0050】
また、組立式箱20は、図7に示すように、箱の上面開口部分を覆う蓋板70を備えるようにしてもよい。
【0051】
蓋板70は、平板状に形成され、その側縁に折り目を介して挿入片71,71…が一体に形成されている。
【0052】
この蓋板70は、直角に折り曲げられた挿入片71を前側板26及び背側板27の上縁部、即ち前上縁板37及び背上縁板40に形成された係止孔49に挿入することによって、箱に対し取り付けられるようになっており、挿入片71をガイド片50にガイドさせて素早く簡単に係止孔49に挿入できるので、作業効率が良い。尚、挿入片71は、係止孔49に挿入し易いように先端側が狭い台形状に形成されている。
【0053】
また、挿入片71は、予め係止孔49に挿入されている係止片54と外側板36,39との間に挟まれてある程度の抵抗を受けて抜けにくくなっており、複雑な構造を必要とせず、また粘着テープ等を使用しないでも蓋板70を箱に取り付けることができるようになっている。
【0054】
【発明の効果】
上述のように、本発明に係る組立式箱は、容易に組み立てることが出来ると共に、上縁板より上方に突出するガイド片を備え、箱を多段に積み重ねた際に、ガイド片が底部に形成されたズレ防止孔に挿入されるようにしたことで、積み重ねられた箱同士が互いに横方向の移動を規制し合い、箱のズレを防止することができる。
【0055】
また、組立最終工程の頂板を前側板及び背側板の上縁に固定させる際に、鉤状の係止片がガイド片により規制され、短時間で素早く係止孔に差し込むことができ、左右頂板の前背側板に対する固定が確実に行え、作業効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る組立式箱を示す斜視図である。
【図2】同上の組立式箱の展開図である。
【図3】箱同士の連結部分を斜め下方から見た分解斜視図である。
【図4】(a)〜(d)は、同上の組立式箱の組立中間部材までの一次組立工程を示す斜視図である。
【図5】(e)〜(h)は、同上の組立式箱の組立中間部材から最終組立までの組立工程を示す斜視図である。
【図6】同上の組立式箱の側面図である。
【図7】蓋板を有する組立式箱を示す分解斜視図である。
【図8】従来の組立式箱の一例を示す斜視図である。
【図9】同上の組立式箱の展開図である。
【符号の説明】
20 組立式箱
21 底板
22〜25 折り目
26 前側板
27 背側板
28 左側板
29 右側板
30 前左側板間連結板
31 前右側板間連結板
32 背左側板間連結板
33 背右側板間連結板
34 左頂板
35 右頂板
36 前外側板
37 前上縁板
38 前内側板
39 背外側板
40 背上縁板
41 背内側板
42 折り目
43 逃がし片部
44 係合片
45 係止突起
46 指穴
47 (係止片回避用)切欠
48 ズレ防止孔
49 係止孔
50 ガイド片
51、52 折り目
53 係合孔
54 係止片
55 折り目
56 固定部
57 可動部
60 組立中間部材
70 蓋板
71 挿入片
Claims (3)
- 平板状の底板と、該底板の四辺に折り目を介して一体に形成された前側板、背側板、左側板及び右側板と、前記前側板と前記左側板の各側辺間を連結し、前記底板の隅を始点とした折り目が形成された前左側板間連結板と、前記前側板と前記右側板の各側辺間を連結し、前記底板の隅を始点とした折り目が形成された前右側板間連結板と、前記背側板と前記左側板の各側辺間を連結し、前記底板の隅を始点とした折り目が形成された背左側板間連結板と、前記背側板と前記右側板の各側辺間を連結し、前記底板の隅を始点とした折り目が形成された背右側板間連結板と、前記左側板及び右側板の前記底板とは反対側の縁部に折り目を介して一体に形成され、両側縁に前記前側板及び背側板の上縁に係合される係止片を有する頂板とを備え、
前記前側板は、前記底板と折り目を介して連続された前外側板と、該前外側板の前記底板とは反対側の縁部に一定幅を有する前上縁板を介して一体に形成された前内側板とをもって構成され、前記背側板は、前記底板と折り目を介して連続された背外側板と、該背外側板の前記底板とは反対側の縁部に一定幅を有する背上縁板を介して一体に形成された背内側板とをもって構成され、前記前内側板及び背内側板は、前記各上縁板とは反対側の縁部に係止片回避用切欠を備え、
前記各上縁板に切り込みを入れることにより、前記頂板の係止片が挿入される係止孔と、該係止孔の外側縁に前記外側板と連続したガイド片とを形成するとともに、底板縁部より前記外側板の縁部にかけて連続したズレ防止孔を形成し、
前記左側板及び右側板をそれぞれ前記底板に重ねて折り畳み、前記前内側板及び背内側板を前記各上縁板の両縁部を折り目として折り曲げて前記各外側板に重ね合わせた際に、前記係止片が前記係止片回避用切欠に収まった状態で、全体形状が平板状に折り畳まれ、前記各側板を前記底板に対して立ち上げ、前記前内側板及び背内側板の側縁部をそれぞれ左右側板の内面に係合させて箱状に組み立てられるようにしたことを特徴としてなる組立式箱。 - 前記前内側板及び背内側板には、その側縁基端側より先端縁側に斜めに向けた折り目を形成して該折り目より折り畳まれる逃がし片部を備えた請求項1に記載の組立式箱。
- 側縁に係止孔に挿入される挿入片を有する蓋板を備えた請求項1又は2に記載の組立式箱。
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