JP2012020755A - 包装箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用後の取扱利便性を向上する。
【解決手段】第1フラップ14に、その端縁との間に係止片23を形成する切断部22を設け、外周壁を対角に位置する一対の折曲線13,13に沿って折り曲げることにより側壁部10A,10Bおよび端壁部11A,11Bを重畳させた折畳状態とし、かつ、第1フラップ14を連続した壁部10Aとの境界線(折曲線15)を軸として折り曲げて壁部10Aと重畳させた状態で、切断部22が、重畳した第2フラップ32の打抜部34aを通して露出する第2フラップ32と重畳した第3および第4フラップ36,39のうち、一方のフラップ36上に位置する端部から他方のフラップ39に向けて斜めに傾斜して延び、係止片23が、第2フラップ32の打抜部34aを通して第3フラップ36の外面に係止可能である。
【選択図】図5

Description

本発明は、外周壁の全高より突出寸法が大きいフラップを有する包装箱に関するものである。
包装箱は、横方向に交互に連続する各一対の側壁部および端壁部を備えている。これら側壁部および端壁部の所定の上下端縁には、天蓋を構成する天フラップおよび底蓋を構成する底フラップが連設されている。また、包装箱は、一端の側壁部と他端の端壁部とが、一方に連設した糊代部によって貼着されている。そして、未使用状態では、対角に位置する一対の折曲線に沿って折り曲げることにより、平坦な折畳状態とされている。
この包装箱は、収容する商品によって側壁部および端壁部からなる外周壁の全高や開口面積が設定される。特許文献1に記載の包装箱は、全高が低く開口面積が広くなるように構成されている。よって、この包装箱は、外周壁を構成する側壁部および端壁部の上下方向の寸法が、蓋を構成するフラップの上下方向の寸法より小さくなっている。また、包装箱の天蓋および底蓋は、収容する商品によって構成が決定される。特許文献1の包装箱は、商品を店頭にて包装する際に使用するもので、その底蓋および天蓋は、テープなどの固着具を使用することなく封緘可能な構造とされている。
しかしながら、この特許文献1のような包装箱は、外周壁の全高の寸法よりフラップの突出寸法が大きいため、廃棄する時に未使用状態と同様の折畳状態としても、大きく突出したフラップが邪魔になる。具体的には、未使用状態では、各フラップは折曲線に沿って折り曲げられていないため、紙の腰によってフラップが揺動することはなく、邪魔になることはない。しかし、使用後に折り畳むと紙の腰が弱くなっているため、フラップが折曲線を軸として揺動する。その結果、搬送する際に意図しない方向に撓んだフラップが周囲に干渉して邪魔になる。また、包装箱の天蓋は、1面の天フラップで開口全面を閉塞するものがある。この場合、1面の天フラップだけが大きく突出するため、紐による結束も困難であるうえ、保管するにしても広い占有面積が必要になるため更に邪魔になる。
なお、使用後の取り扱いの利便性を向上できるようにした包装箱が、特許文献2に記載されている。この特許文献2の包装箱は、各側壁部および端壁部に連設した矩形状のフラップのうち、側壁部に連設した第1フラップに、折畳状態で重畳する第2フラップ上から隣接する第3フラップに向けて傾斜して延びる切断部を設けている。そして、第1フラップの先端縁と切断部との間に形成される係止片を、第2フラップの重畳面と反対側の外面に係止することにより、平たく折り畳んだ状態を維持できるようにしている。
しかし、特許文献2の包装箱は、各壁部から矩形状をなすフラップを突設した汎用構造のものであるため、特許文献1の包装箱のように、フラップの側部に打抜部を形成した複雑な側縁形状のものには利用できない。しかも、大きく突出したフラップへの適用は不可能である。
実開昭59−193120号公報 特許第3581127号公報
本発明は、使用後の取扱利便性を向上できる包装箱を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本発明の包装箱は、横幅が異なる側壁部および端壁部を各一対有する外周壁と、所定の前記側壁部および端壁部の上端縁に連設した天フラップからなる天蓋と、所定の前記側壁部および端壁部の下端縁に連設した底フラップからなる底蓋とを備え、幅広の前記壁部に連設した前記天フラップおよび前記底フラップのうち、一方の第1フラップの上下方向の寸法を連続した前記壁部の上下方向の寸法より大きくするとともに、他方の第2フラップの側部に打抜部を設けた包装箱において、前記第1フラップに、その端縁との間に係止片を形成する切断部を設け、前記外周壁を対角に位置する一対の折曲線に沿って折り曲げることにより前記側壁部および端壁部を重畳させた折畳状態とし、かつ、前記第1フラップを連続した前記壁部との境界線を軸として折り曲げてその壁部と重畳させた状態で、前記第1フラップの切断部が、前記第1フラップと重畳した前記第2フラップの打抜部を通して露出する前記第2フラップと重畳した第3および第4フラップのうち、一方のフラップ上に位置する端部から他方のフラップに向けて斜めに傾斜して延び、前記第1フラップの係止片が、前記第2フラップの打抜部を通して前記第3および第4フラップのうち一方のフラップの外面に係止可能な構成としている。
例えば、第1フラップは、一方の側壁部に連設した第1天フラップであり、第2フラップは、一方の側壁部に連設した第1底フラップであり、第3フラップは、他方の側壁部に連設した第2底フラップであり、第4フラップは、一方の側壁部に折畳状態で重畳する端壁部に連設した第3底フラップである。
また「一方のフラップ上に位置する端部から他方のフラップに向けて斜めに傾斜して延び」とは、切断部が第1フラップの端縁から延びる構成、および、切断部が第1フラップの端縁から所定間隔をもった位置から延びる構成の両方を含む。さらに、端縁とは、先端縁および側端縁の両方を含む。
この包装箱では、前記第2フラップの打抜部の縁を、前記第1フラップの係止片が係止する前記第3または第4フラップから離れる方向に偏らせることが好ましい。
本発明の包装箱では、壁部の上下方向の寸法(全高)より上下方向の寸法(突出寸法)が大きい第1フラップに切断部を設け、第1フラップの端縁と切断部との間に形成された係止片を第2フラップの打抜部を通して第3または第4フラップの外面に係止可能としている。そのため、この係止状態では、第1フラップが折畳状態の外周壁から突出することはない。よって、紐による結束を簡単に行うことができる。また、保管時の占有面積を削減できるうえ、搬送時に第1フラップが周囲に干渉して邪魔になることを防止できる。さらに、第1フラップの係止片は、重畳する第2フラップに更に重畳する第3または第4フラップの外面に係止されるため、これらを側壁部および端壁部を含めて平坦な3層の重畳状態に保持できる。よって、紙の腰によって各壁面が浮き上がって嵩張ることを防止できる。
また、第2フラップの打抜部の縁を、第1フラップの係止片が係止する第3または第4フラップから離れる方向に偏らせているため、第3および第4フラップの側縁の露出面積を大きくすることができる。よって、第1フラップの係止片の係止作業性を向上できるうえ、製函に誤差が生じても確実に係止を実現できる。
本発明の第1実施形態の包装箱の未使用状態を示す斜視図である。 第1実施形態の包装箱の使用状態を示す斜視図である。 第1実施形態の包装箱の封緘状態を示す斜視図である。 第1実施形態の包装箱の使用後の折畳状態を示す斜視図である。 図4の包装箱を逆側から見た斜視図である。 第1実施形態の包装箱のブランクを示す平面図である。 第1実施形態の包装箱の未使用状態を示す平面図である。 第2実施形態の包装箱の未使用状態を示す斜視図である。 第2実施形態の包装箱の使用状態を示す斜視図である。 第2実施形態の包装箱の封緘状態を示す斜視図である。 第2実施形態の包装箱の使用後の折畳状態を示す斜視図である。 図11の包装箱を逆側から見た斜視図である。 第2実施形態の包装箱のブランクを示す平面図である。 変形例の包装箱のブランクを示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1乃至図7は、本発明の第1実施形態に係る包装箱を示す。この包装箱は、外周壁の全高より突出寸法が大きい第1天フラップ14を有し、使用後に過剰な突出部分を生じさせることなく、平坦な折畳状態とすることを可能としたものである。
この包装箱は、表ライナおよび裏ライナの間に波状の中しんを配設した周知の段ボール紙を、周知の紙器打抜装置(図示せず)によって図6に示す連続した一枚のブランクとして打ち抜き、所定部位を糊付けにより貼着して成形される。
包装箱のブランクは、図6に示すように、外周壁を構成する各一対の側壁部10A,10Bおよび端壁部11A,11Bを備えている。これらは、横方向に交互かつ直線的に連続するように設けられている。これら側壁部10A,10Bおよび端壁部11A,11Bは横幅が異なり、側壁部10A,10Bの横幅が端壁部11A,11Bの横幅より広い。これらのうち、左側端部に位置する側壁部10Aの側縁には、右側端部に位置する端壁部11Bに貼着するための糊代部12が連設されている。そして、側壁部10Aと端壁部11Aの境界部分、端壁部11Aと側壁部10Bの境界部分、側壁部10Bと端壁部11Bの境界部分、および、糊代部12と側壁部10Aの境界部分には、それぞれ肉厚を圧縮するように罫を入れて形成した折曲線13が縦方向に延びるように設けられている。
側壁部10Aおよび端壁部11A,11Bの上端縁には、開閉可能な天蓋を構成する第1〜第3天フラップ14,24,25が連設され、側壁部10Bの上端縁には、第1天フラップ14を封緘状態にロックするロック片27が連設されている。また、側壁部10A,10Bおよび端壁部11A,11Bの下端縁には、使用状態では常に閉塞される底蓋を構成する第1〜第4底フラップ32,36,39,40が連設されている。
第1天フラップ14は、横幅が広い側壁部10Aに連設した第1フラップである。この第1天フラップ14と側壁部10Aとの境界部分には、折曲線13と同様の折曲線15が横方向に延びるように設けられている。本実施形態の第1天フラップ14は、外周壁の上端開口を閉塞する蓋本体部16と、使用(組立)状態で対向する側壁部10Bの内面側に差し込まれる差込部17とを備える。蓋本体部16の先端中央には、差込部17にかけて略U字形状に延びるミシン目状切断線18が設けられている。差込部17には、ミシン目状切断線18の一対の端部を連続するように切断線からなるロック溝19が設けられている。そして、ミシン目状切断線18とロック溝19とで囲まれた内部は、第1天フラップ14から分離可能な分離部20となっている。また、分離部20の形成領域を除く蓋本体部16と差込部17との境界部分には、横方向に延びるように折曲線21が設けられている。この折曲線21とロック溝19とは、段ボール紙の肉厚に相当する間隔が空けられている。
この第1天フラップ14は、上下方向の寸法(突出寸法)S1が、側壁部10Aの上下方向の寸法(全高)S2より大きい。そして、側壁部10Aに重畳するように折曲線15を軸として180度折り返すと、第1天フラップ14の先端縁である差込部17が、第1底フラップ32の先端縁近傍に位置する寸法で形成されている。また、第1天フラップ14には、先端縁近傍から折曲線21にかけて、連続する側壁部10Aに向けて斜めに傾斜して延びる切断部22が設けられている。この切断部22は、第1天フラップ14の先端縁である差込部17の先端縁との間に所定間隔の連続部(非切断部)が形成されるように設けられている。また、切断部22は、第1天フラップ14を180度折り曲げた折畳状態で、重畳する第1底フラップ32に更に重畳する第2底フラップ36上に位置するように設けられている。具体的には、図7に示すように、切断部22の先端は、第2底フラップ36上に位置する。また、折曲線21上に位置する切断部22の末端は、第2底フラップ36の側縁に位置するように、隣接する第3底フラップ39に向けて傾斜して設けられている。これにより、第1天フラップ14には、その先端縁と切断部22との間に、図6中薄墨を付して表した三角形状をなす係止片23が形成されている。
図6に示すように、第2天フラップ24および第3天フラップ25は、横幅が狭い端壁部11A,11Bに連設した内フラップである。これら第2および第3天フラップ24,25と端壁部11A,11Bとの境界部分には、横方向に延びるように折曲線26が設けられている。第2および第3天フラップ24,25は、封緘状態で第1天フラップ14の内面側に位置される。第1天フラップ14の側に位置する側縁は、第1天フラップ14の内縁に沿うように、縦方向に延びる直線状をなす。また、側壁部10Bの側に位置する側縁は、側壁部10Bの上端縁との間に所定の隙間が形成されるように、上向きに傾斜した形状をなす。
ロック片27は、第1天フラップ14と対向する側壁部10Bに連設されている。このロック片27は、側壁部10Bから略T字形状をなすように突出したもので、側壁部10Bとの境界部分には、横方向に延びるように折曲線28が設けられている。この折曲線28の両端には、縦方向下向きに延びる一対の切断線29,29が設けられている。これら切断線29,29の下端間には、横方向に延びるように折曲線30が設けられている。これら折曲線28、切断線29,29および折曲線30で囲まれた内部は、ロック片27を外向きに変位させるための可動片31を構成する。
第1底フラップ32は、側壁部10Aに対して第1天フラップ14と反対側に連設した第2フラップである。この第1底フラップ32と側壁部10Aとの境界部分には、横方向に延びるように折曲線33が設けられている。第1底フラップ32は、両側部に図6中薄墨を付して表した略直角台形状の打抜部34a,34bを設けることにより、略台形状をなす本体の先端縁に矩形状をなす係止部35を突設したものである。両側の打抜部34a,34bのうち、切断部22と同一側に位置する打抜部34aは、折畳状態で第1底フラップ32に重畳する第2および第3底フラップ36,39の境界部分を露出させる役割をなす。そして、第1天フラップ14を180度折り曲げることにより、打抜部34aを通して係止片23を第2底フラップ36に係止できるように構成している。また、打抜部34aは、第2および第3底フラップ36,39の露出面積を増大するために、打抜部34bより打抜面積が大きくなるようにしている。即ち、打抜部34aを形成することによる第1底フラップ32の図6中左側縁は、折畳状態で係止片23を係止させる第2底フラップ36から離れる方向(図6中右向き)に偏って位置するように構成している。
第2底フラップ36は、側壁部10Bに連続し、折畳状態で第1底フラップ32に重畳する第3フラップである。この第2底フラップ36と側壁部10Bの境界部分には、横方向に延びるように折曲線37が設けられている。第2底フラップ36は、両側縁が縦方向に延びる矩形状に形成されている。また、第2底フラップ36は、図6中左側が、第1底フラップ32の打抜部34aを通して、第1底フラップ32の側から見て露出する。第2底フラップ36の先端縁略中央には、組立状態で第1底フラップ32の係止部35に対応する矩形状の挿通溝38が設けられている。この挿通溝38は、横方向に延びる側壁部10Bの側の縁が、組立状態で第1底フラップ32の係止部35の根元部分に位置するように設けられている。
第3底フラップ39および第4底フラップ40は、端壁部11A,11Bに連続した内フラップである。これら第3および第4底フラップ39,40と端壁部11A,11Bとの境界部分には、横方向に延びるように折曲線41が設けられている。これら第3および第4底フラップ39,40は、組立状態で第1および第2底フラップ32,36と隣接する。そして、第3および第4底フラップ39,40には、第2底フラップ36の側から前記挿通溝38の端部に向けて傾斜して延びる傾斜縁42aが形成されるように、図6中薄墨を付して表した直角台形状の打抜部42が設けられている。なお、傾斜縁42aと逆側に位置する第3および第4底フラップ39,40の側縁は、第1底フラップ32の内縁に沿うように縦方向に延びる直線状に形成されている。第3および第4底フラップ39,40のうち、第3底フラップ39は、折畳状態で第1底フラップ32に重畳する第4フラップである。この第3底フラップ39は、折畳状態で図6中右側が第1底フラップ32の打抜部34aを通して、第1底フラップ32の側から見て露出する。但し、本実施形態では第3底フラップ39の右側部に打抜部42を設けているため、図7に示すように、打抜部34aを通して第3底フラップ39が露出することはない。
この包装箱のブランクは、糊代部12に酢酸ビニルエマルジョン系の接着剤などを塗布した状態で、端壁部11Aに対して側壁部10Aを折り曲げるとともに、側壁部10Bに対して端壁部11Bを折り曲げる。そして、重畳した端壁部11Bの端部と糊代部12をプレスすることにより接着する。図1および図7に示すこの折畳状態で、所定の商品の販売店などに出荷される。
ここで、この未使用状態の包装箱は、外周壁を構成する糊代部12を含む側壁部10A,10Bおよび端壁部11A,11Bの境界に設けた4本の折曲線13のうち、対角に位置する一対の折曲線13,13だけしか折り曲げられていない。よって、大きく突出した第1天フラップ14は、段ボール紙の腰によって、側壁部10Aに対して揺動することはない。そのため、未使用状態の第1天フラップ14は、保管時に大きな占有面積を必要とするが、搬送時に意図しない方向に撓むことはなく、邪魔になることはない。
この包装箱を使用する際には、まず、未だ折り曲げられていない折曲線13,13に沿って隣接する側壁部10A,10Bと端壁部11A,11Bを折り曲げ、平面視矩形状をなすように広げる。その後、側壁部10Bに対して第2底フラップ36を内向きに折り曲げ、ついで、端壁部11A,11Bに対して第3および第4底フラップ39,40を内向きに折り曲げ、ついで、側壁部10Aに対して第1底フラップ32を内向きに折り曲げる。最後に、第1底フラップ32を内向きに更に押圧することにより、先端の係止部35を第2底フラップ36の挿通溝38を通して乗り越えさせ、係止部35を第2底フラップ36の内面に係止して封緘する。
ついで、図2に示すように、第1〜第3天フラップ14,24,25を大きく広げた状態で、内部に所定の商品を収容させる。その後、第2および第3天フラップ24,25を内向きに折り曲げ、ついで、第1天フラップ14を内向きに折り曲げるとともに、先端の差込部17を蓋本体部16に対して折り曲げる。そして、可動片31を利用してロック片27を外向きに折り曲げた状態で、差込部17を対向する側壁部10Bの内側に差し込み、ロック片27をロック溝19に差し込む。これにより、図3に示すように、人が手を加えなければ第1天フラップ14が開放することのない封緘状態とすることができる。
商品の購入者が包装箱を開封する場合には、差込部17の折り曲げによって露出した分離部20の縁に指を当て、分離部20を上向きに引き上げる。これにより、ミシン目状切断線18に沿って第1天フラップ14から分離部20を分離する。ついで、分離により露出したロック片27に指を当て、ロック片27を外向きに移動させ、第1天フラップ14のロックを解除する。その後、露出した第1天フラップ14の差込部17に指を当て、上向きに移動させることにより第1天フラップ14を開放し、収容した商品を取り出す。
商品を取り出すことにより不要になった包装箱は、一時的に保管するための占有容積を削減するために、図1に示す未使用状態のように折り畳まれる。この状態では、やはり第1天フラップ14が大きく突出した状態をなす。しかも、未使用状態を比較すると、第1天フラップ14を折曲線15に沿って折り曲げているため、段ボール紙の腰が弱くなっている。その結果、第1天フラップ14が折曲線13に対して揺動し、搬送時に意図しない方向に撓んで邪魔になることがある。また、占有容積は削減できるが、第1天フラップ14が大きく突出している分、保管時の占有面積は大きい。
しかし、本実施形態では、大きく突出する第1天フラップ14に、逆側に位置する第1底フラップ32の打抜部34aを通して第1底フラップ32に重畳する第2底フラップ36に係止する係止片23を設けているため、平たくコンパクトに折り畳んだ状態にすることができる。
具体的には、まず、側壁部10Aと端壁部11Aおよび側壁部10Bと端壁部11Bが重畳するように、これらの間に位置する一対の折曲線13,13に沿って折り畳む。そして、第1天フラップ14を側壁部10Aに対して180度折り曲げて、第1天フラップ14を側壁部10Aと第1底フラップ32に重畳させる。その後、第1天フラップ14の先端縁と切断部22の先端との間の連続部を破断し、三角形状の係止片23を第2底フラップ36の側に向けて押圧する。これにより、図4および図5に示すように、第1底フラップ32の打抜部34aを通して第2底フラップ36の外面に、第1天フラップ14の係止片23を係止する。
この際、本実施形態では、第1底フラップ32の打抜部34aの縁を、第1天フラップ14の係止片23が係止する第2底フラップ36から離れる方向に偏らせているため、第2底フラップ36の側部の露出面積が大きい。よって、第1天フラップ14の係止片23の係止作業性を向上できる。しかも、糊代部12の貼着位置が許容範囲内で位置ズレするなど、製函に若干の誤差が生じても確実に係止を実現できる。
この折畳(係止)状態の包装箱は、図示のように、第1天フラップ14が側壁部10Aから大きく突出することはなく、略矩形状の外形となる。しかも、側壁部10A,10Bおよび端壁部11A,11Bを含めて平坦な3層の重畳状態になる。よって、紙の腰によって各側壁10A,10Bや端壁11A,11Bが浮き上がって嵩張ることを防止できる。また、紐による結束を簡単に行うことができる。その結果、保管時の占有面積を削減できるうえ、搬送時に第1天フラップ14が周囲に干渉して邪魔になることを防止できる。
また、係止片23を形成するための切断部22は、第1天フラップ14において内部に差し込まれる差込部17に設けている。そして、その差込部17は、封緘状態の包装箱の剛性には殆ど影響はない。よって、切断部22を設けることによる包装箱の剛性低下を防止できる。
図8乃至図13は第2実施形態の包装箱を示す。この第2実施形態では、天蓋の構成のみが第1実施形態と相違している。第2実施形態の天蓋は、側壁部10A,10Bおよび端壁部11A,11Bの上端縁に連設した第1〜第4天フラップ45,51,55,56からなる。
図13に示すように、第1天フラップ45は、横幅が広い側壁部10Aに連設した第1フラップである。この第1天フラップ45と側壁部10Aとの境界部分には、横方向に延びるように折曲線46が設けられている。この第1天フラップ45は、上下方向の寸法(突出寸法)が、側壁部10Aの上下方向の寸法(全高)より大きい。そして、側壁部10Aに重畳するように180度折り返すと、第1天フラップ45の先端縁が、第1底フラップ32の先端縁近傍に位置する。また、封緘状態では、第1天フラップ45の先端縁が、対向する側壁部10Bの近傍に位置する寸法で形成されている。
第1天フラップ45には、先端両側を略矩形状に打ち抜いて面取りしており、その打抜部分に隣接するように一対のロック片47,47が設けられている。このロック片47は、第1天フラップ45の先端縁近傍から連続する側壁部10Aに向けて斜めに傾斜して延びる切断部48を備えている。この切断部48は、第1天フラップ45の先端縁との間に所定間隔の連続部(非切断部)が形成されるように設けられている。また、切断部48は、第1天フラップ45を180度折り曲げた折畳状態で、先端が第2底フラップ36上に位置し、末端が第2底フラップ36の側縁に位置するように、隣接する第3底フラップ39に向けて傾斜して設けられている。また、ロック片47は、切断部48の末端から横向きに延びるように折曲線49が設けられている。各ロック片47,47の間に位置する第1天フラップ45の先端部には、先端縁と切断部48との間に三角形状をなす係止片50が形成される。
第2天フラップ51は、側壁部10Bに連続し、封緘状態で第1天フラップ45の内側に位置する内蓋フラップである。この第2天フラップ51と側壁部10Bとの境界部分には、横方向に延びるように折曲線52が設けられている。第2天フラップ51は、第1天フラップ45と同一の突出寸法である。また、第2天フラップ51は、封緘状態で第1天フラップ45の内縁、および、第3および第4天フラップ55,56の内縁に沿うように矩形状に形成されている。この第2天フラップ51には、第1天フラップ45のロック片47,47が挿入係止される長円形状のロック穴53,53が設けられている。また、ロック穴53の外側端部には、破断を防止するためのスリット54が設けられている。
第3天フラップ55および第4天フラップ56は、端壁部11A,11Bに連設した内フラップである。これら第3および第4天フラップ55,56と端壁部11A,11Bとの境界部分には、横方向に延びるように折曲線57が設けられている。第3および第4天フラップ55,56は、封緘状態で第2天フラップ51の内面側に位置される。第1天フラップ45の側に位置する側縁は、第1天フラップ45の内縁に沿うように縦方向に延びる直線状をなす。また、側壁部10Bの側に位置する隅部には、略矩形状に打ち抜いた面取部58が設けられている。この面取部58は、ロック穴53の内側を塞がないためのものである。
この第2実施形態の包装箱は、図8に示すように、第1実施形態と同様に製函されて、所定の商品の販売店などに出荷される。また、この包装箱を使用する際には、図9に示すように、第1実施形態と同様に、側壁部10A,10Bおよび端壁部11A,11Bを矩形状に広げた後、第1〜第4底フラップ32,36,39,40により底を閉塞して、内部に商品を収容する。
そして、封緘する際には、第3および第4天フラップ55,56を内向きに折り曲げ、第2天フラップ51を内向きに折り曲げた後、第1天フラップ45を内向きに折り曲げる。その際、第1天フラップ45の先端縁と切断部48の先端との間の連続部を破断し、折曲線49に沿ってロック片47を下向きに折り曲げる。そして、図10に示すように、このロック片47を下側に位置するロック穴53に差し込んで、第1天フラップ45を第2天フラップ51にロックする。
不要になった包装箱を一時的に保管するために折り畳む場合には、図8に示す未使用状態のように折り畳んだ後、大きく突出した第1および第2天フラップ45,51を180度折り曲げ、側壁部10A,10Bおよび第1および第2底フラップ32,36に重畳させる。その後、ロック片47を設けるための切断部48によって形成された三角形状の係止片50を、第2底フラップ36の側に向けて押圧する。これにより、図11および図12に示すように、第1底フラップ32の打抜部34aを通して第2天フラップ51の外面に、第1天フラップ45の係止片50を係止する。即ち、本実施形態では、第2天フラップ51を介して第2底フラップ36の外面側に、第1天フラップ45の係止片50を係止する。
この第2実施形態の包装箱は、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。しかも、第2実施形態では、ロック片47を形成するための切断部48を、係止片50を形成するためのものと兼用している。よって、包装箱の剛性が低下することを防止できるうえ、通常の封緘では使用しない切断部の存在による違和感を与えることがない。
なお、本発明の包装箱は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、第2フラップである打抜部34aを形成する第1底フラップ32を有する底蓋は、前記実施形態の封緘構造のものに限定されるものではない。具体的には、図14に示すように、第1および第2底フラップ32,36は打抜部34a,34bを設けた略台形状をなし、その先端両側に一対のロック片60,60を設けたものとする。また、第3および第4底フラップ39,40は、ロック片60,60を挿入係止可能なV字形状のロック穴61を設けた構成とする。さらに、この場合には、切断部22,48の傾斜方向を逆向きとし、打抜部34aを通して第1底フラップ32と重畳する第3底フラップ39に第1天フラップ14,45の係止片23,50が係止する構成とする。
また、前記実施形態では、第1フラップは、天蓋を構成する第1天フラップ14,45により構成したが、底蓋を構成する第1底フラップ32により構成してもよい。さらに、係止片23を形成する切断部22は、第1フラップの先端縁に設ける構成に限られず、側端縁に設ける構成としてもよい。即ち、本発明は、横幅が広い側壁部10A,10Bに連設した天フラップおよび底フラップのうち、一方を外周壁の全高より突出寸法を長くして端部に係止部23,50を形成する切断部22,48を傾斜させて設け、他方に打抜部34aを設ける構成とすればよい。
さらに、前記実施形態では、包装箱の外周壁を各一対の側壁部10A,10Bと端壁部11A,11Bとからなる平面視矩形状のものとしたが、各側壁部10A,10Bと端壁部11A,11Bとの間に面取部を設けた平面視八角形状のものであっても、同様に適用できる。
10A,10B…側壁部(外周壁)
11A,11B…端壁部(外周壁)
13…折曲線
14…第1天フラップ(第1フラップ)
15…折曲線(境界線)
22…切断部
23…係止片
24…第2天フラップ
25…第3天フラップ
32…第1底フラップ(第2フラップ)
34a,34b…打抜部
36…第2底フラップ(第3フラップ)
39…第3底フラップ(第4フラップ)
40…第4底フラップ

Claims (2)

  1. 横幅が異なる側壁部および端壁部を各一対有する外周壁と、所定の前記側壁部および端壁部の上端縁に連設した天フラップからなる天蓋と、所定の前記側壁部および端壁部の下端縁に連設した底フラップからなる底蓋とを備え、
    幅広の前記壁部に連設した前記天フラップおよび前記底フラップのうち、一方の第1フラップの上下方向の寸法を連続した前記壁部の上下方向の寸法より大きくするとともに、他方の第2フラップの側部に打抜部を設けた包装箱において、
    前記第1フラップに、その端縁との間に係止片を形成する切断部を設け、
    前記外周壁を対角に位置する一対の折曲線に沿って折り曲げることにより前記側壁部および端壁部を重畳させた折畳状態とし、かつ、前記第1フラップを連続した前記壁部との境界線を軸として折り曲げてその壁部と重畳させた状態で、
    前記第1フラップの切断部が、前記第1フラップと重畳した前記第2フラップの打抜部を通して露出する前記第2フラップと重畳した第3および第4フラップのうち、一方のフラップ上に位置する端部から他方のフラップに向けて斜めに傾斜して延び、
    前記第1フラップの係止片が、前記第2フラップの打抜部を通して前記第3および第4フラップのうち一方のフラップの外面に係止可能であることを特徴とする包装箱。
  2. 前記第2フラップの打抜部の縁を、前記第1フラップの係止片が係止する前記第3または第4フラップから離れる方向に偏らせたことを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
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