JP2019018871A - 包装箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1壁と開封面との間に大きな空間を形成して容易に開封することができる包装箱を提供する。【解決手段】包装箱1は、天壁10と、天壁10に対して交差可能な姿勢に設けられる第2側壁13と、第2側壁13の端部に第1罫線L1を介して連なった状態に設けられ、天壁10の内面に接着される継代片14と、第2側壁13と継代片14とにおいて第1罫線L1に沿う方向に延びた状態に形成され、第2側壁13と継代片14との成す角部に面取りされた開封面22を形成する一対の開封折線21と、開封面22よりも外側で第2側壁13に形成され、開封面22を内側に押し込む場合に、継代片14を天壁10から剥がすように開封面22と共に押し込まれる剥離補助領域24を区画する剥離補助折線23と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、包装箱に関する。
容易に開封することができる包装箱が知られている。
例えば、特許文献1に記載の開封補助機能付包装用箱は、箱体の1つの側面に連接されて箱体の開口部を閉鎖する蓋片と、蓋片が糊付け(接着)される内蓋片と、蓋片の内側に折り込まれるフラップと、蓋片に形成された一対の切込線で挟まれた破断部と、フラップと側面との間の折罫線から離間して形成された一対の開封補助折罫線と、を備えている。この包装用箱を組立状態とすると、折罫線を頂点とする角部に一対の開封補助折罫線によって面取りされた開封補助面が形成され、破断部の端部は開封補助面に対向する。破断部の端部と開封補助面との間には、ユーザが指を入れて破断部を摘みやすくするための空間が形成される。
特許第4303990号公報
しかしながら、上記した包装用箱では、開封補助面が角部を面取りしただけであるため、その面取りの範囲(大きさ)によっては、破断部の端部と開封補助面との間の空間を十分に確保することができないこともあった。
本発明は、上記課題を解決するために、第1壁と開封面との間に大きな空間を形成して容易に開封することができる包装箱を提供する。
上記した目的を達成するため、本発明の包装箱は、第1壁と、前記第1壁に対して交差可能な姿勢に設けられる第2壁と、前記第2壁の端部に折曲線を介して連なった状態に設けられ、前記第1壁の内面に接着される第3壁と、前記第2壁と前記第3壁とにおいて前記折曲線に沿って形成され、前記第2壁と前記第3壁との成す角部に面取りされた開封面を形成する一対の開封折線と、前記開封面よりも外側で前記第2壁と前記第3壁の少なくとも何れか一方に形成され、前記開封面を内側に押し込む場合に、前記第3壁を前記第1壁から剥がすように前記開封面と共に押し込まれる剥離補助領域を区画する剥離補助部と、を備えている。
この場合、前記剥離補助部は、前記開封折線を囲むように形成され、前記第2壁と前記第3壁の少なくとも何れか一方を山折れさせるための剥離補助折線であることが好ましい。
他の場合、前記第2壁および前記第3壁は、段ボールシートで構成され、前記剥離補助部は、前記開封折線を囲む前記剥離補助領域において前記段ボールシートを両側から圧縮して中しんを潰した段潰し部であることが好ましい。
この場合、前記第1壁には、前記開封面に対向して前記開封面を露出させる切欠き部が形成されていることが好ましい。
この場合、対向して配置された一対の前記第1壁と、前記一対の第1壁に隣接する位置で対向して配置された一対の前記第2壁とは、一方の前記第2壁に連接された前記第3壁を一方の前記第1壁に接着した状態で両端を開口した筒状の周壁を形成し、前記第2壁の両端部には、一対の内フラップが連接され、前記第1壁の両端部には、前記内フラップに接着された状態で前記周壁の両端の開口を閉塞する一対の外フラップが連接され、前記第3壁が接着された前記第1壁、若しくはその前記第1壁と前記一対の外フラップとの境界、または前記一対の外フラップには、前記第3壁から剥がされた前記第1壁を前記一対の外フラップから分離する一対の切断線が形成されていることが好ましい。
他の場合、前記第1壁および前記第2壁に対して交差可能な姿勢で前記第1壁に連なった状態に設けられている第4壁を更に備え、前記第1壁、若しくは前記第1壁と前記第4壁との境界、または前記第4壁には、前記第3壁から剥がされた前記第1壁を前記第4壁から分離する切断線が形成されていることが好ましい。
この場合、前記第1壁には、前記開封面の近傍から前記第3壁の接着位置とは反対方向に延びた一対の第1補助罫線が形成され、前記第1壁は、前記第3壁から剥がされ、前記一対の第1補助罫線に沿って山折れしながら前記切断線で切断されることが好ましい。
この場合、前記第1壁には、前記第3壁から離間した位置で、両外側から互いに近づく方向に傾斜しつつ前記第3壁の接着位置とは反対方向に延びた一対の第2補助罫線が形成され、前記第1壁は、前記第3壁から剥がされ、前記一対の第2補助罫線に沿って谷折れしながら前記切断線で切断されることが好ましい。
本発明によれば、第1壁と開封面との間に大きな空間を形成して包装箱を容易に開封することができる。
本発明の一実施形態に係る包装箱を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る包装箱のブランクを示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る包装箱のブランクの継代片側を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る包装箱の開封面を押した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る包装箱の開封途中を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る包装箱を開封した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る包装箱を解体した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の第1変形例に係る包装箱のブランクの継代片側を示す平面図である。 図8のIX−IX断面図である。 本発明の一実施形態の第2変形例に係る包装箱のブランクの継代片側を示す平面図である。 本発明の一実施形態の第3変形例に係る包装箱のブランクの継代片側を示す平面図である。 本発明の一実施形態の第4変形例に係る包装箱のブランクの天壁側を示す平面図である。 本発明の一実施形態の第5変形例に係る包装箱のブランクの天壁側を示す平面図である。 本発明の一実施形態の第6変形例に係る包装箱のブランクの天壁側を示す平面図である。 本発明の一実施形態の第7変形例に係る包装箱のブランクの天壁側を示す平面図である。 本発明の一実施形態の第8変形例に係る包装箱を示す斜視図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、本明細書では、説明の便宜のために方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[包装箱の概要]
図1ないし図3を参照して、包装箱1について説明する。図1は包装箱1を示す斜視図である。図2は包装箱1のブランク5を示す平面図である。図3は包装箱1のブランク5の継代片14側を示す平面図である。なお、図1等に示す「D」は「長さ方向」を示し、「W」は「幅方向」を示し、「H」は「高さ方向(上下方向)」を示している。
図1に示すように、包装箱1は、長さ方向に長い略直方体状に形成されている。包装箱1は、内容物(図示せず)を包むように折り曲げて端部を貼り合せることで封緘されるラップアラウンド形式のケースである。なお、内容物は、例えば、食品(飲料)等を詰めた缶、瓶または樹脂製の容器等であるが、これに限定されるものではない。
包装箱1は、図2に示すブランク5を組み立てることで形成されている。ブランク5は、例えば、一枚の紙製の段ボールシートをダイカッタ等で打ち抜いて形成されている。段ボールシートは、例えば、波状の中しん9Aの両面に表ライナ9Bと裏ライナ9C(図6参照)とを貼り合せた両面段ボールシートである。なお、図2は、表ライナ9B側(包装箱1の外面側)を示している。本明細書では、段ボールシートの中しん9Aと平行な方向を「段方向」と呼び、段方向に直交する方向を「流れ方向」と呼ぶこととする。図面に示す「X」は「段方向」を示し、「Y」は「流れ方向」を示している。
[ブランク]
図2に示すように、ブランク5は、天壁10と、第1側壁11と、底壁12と、第2側壁13と、継代片14と、一対の第1内フラップ15と、一対の第2内フラップ16と、一対の第1外フラップ17と、一対の第2外フラップ18と、を含んでいる。
天壁10、第1側壁11、底壁12、第2側壁13および継代片14は、この順番で段方向一方から他方に向かって一列に連接されている。これらの壁等10〜14は、流れ方向に略同一寸法となる略長方形状に形成されている。第1壁の一例としての天壁10と底壁12とは、段方向に略同一寸法に設定されている。第2壁の一例としての第1側壁11と第2側壁13とは、段方向に略同一寸法に設定され、且つ天壁10等よりも段方向に長く設定されている。継代片14の段方向の寸法は、底壁12の段方向の寸法よりも短く設定されている。
これらの壁10〜13の各々の境界には、第1罫線L1が形成されている。天壁10の段方向一端部、且つ流れ方向中央部には、切欠き部20が略台形状に切り欠かれている。切欠き部20は、天壁10の段方向一端部から他方に向かって凹む状態に形成されている。また、天壁10には、一対の第1補助罫線L11と、一対の第2補助罫線L12と、が形成されている。一対の第1補助罫線L11は、天壁10の段方向一方側(切欠き部20側)に形成されている。一対の第1補助罫線L11は、段方向一方から他方に向かって互いに離れるように傾斜している。一対の第2補助罫線L12は、天壁10の段方向他方側(第1側壁11側)に形成されている。一対の第2補助罫線L12は、段方向一方から他方に向かって互いに近づくように傾斜している。
なお、第1罫線L1および第1補助罫線L11は、それぞれ、段ボールシートを裏ライナ9C側から厚み方向に潰して形成された汎用罫線である。一方、第2補助罫線L12は、段ボールシートを表ライナ9B側から厚み方向に潰して形成された逆罫線である。
第3壁の一例としての継代片14は、第2側壁13の流れ方向他端部に第1罫線L1(折曲線)を介して連なった状態に形成されている。第2側壁13と継代片14とには、一対の開封折線21が第1罫線L1に沿って形成されている。一対の開封折線21は、第2側壁13と継代片14との境界付近において流れ方向略中央部に形成されている。一対の開封折線21は、第1罫線L1から段方向両側に離間して第2側壁13と継代片14とに形成されている。一対の開封折線21は、第1罫線L1を中心として対称に配置されている。なお、一対の開封折線21の間には、第1罫線L1は形成されていない。
詳細には、図3に示すように、一対の開封折線21は、それぞれ、直線部21Aと、一対の傾斜線部21Bと、を含んでいる。直線部21Aは、第1罫線L1と平行に延びている。一対の傾斜線部21Bは、直線部21Aの両端部から第1罫線L1に向かって外側斜めに延びている。一対の開封折線21は、流れ方向に細長い略六角形状の輪郭を成している。そして、一対の開封折線21の内側には、略六角形状の開封面22が形成されている。開封面22は、対向する一対の直線部21Aの両端部の間に形成された一対の交差線部22Aを有している。交差線部22Aの両端部は、直線部21Aと傾斜線部21Bとの折れ曲が部分(折曲部)に接続している。なお、開封折線21(直線部21A、傾斜線部21B)および交差線部22Aは、それぞれ、汎用罫線である。
第2側壁13には、剥離補助部の一例としての剥離補助折線23が、開封面22よりも外側となる位置に形成されている。剥離補助折線23は、第2側壁13に形成された開封折線21を囲むように形成されている。剥離補助折線23は、第2側壁13を山折れさせるための汎用罫線である。詳細は後述するが、剥離補助折線23は、第2側壁13に形成された開封折線21との間に、開封面22と共に押し込まれる剥離補助領域24を区画している。剥離補助折線23は、第2側壁13に形成された開封折線21の流れ方向略中央から段方向一方(底壁12側)に離間した1点(頂点)と、その開封折線21の流れ方向両端よりも外側に離間した2点とを結んで略V字状に形成されている。つまり、剥離補助領域24は、開封折線21を囲むように略V字状(略三角形状)に形成されている。なお、剥離補助折線23の流れ方向両端部は、第1罫線L1から僅かに離間している(第1罫線L1に接触していない)が、これに限らず、第1罫線L1に接触していてもよい。
なお、天壁10の先端部(継代片14が接着される接着位置)および継代片14(開封面22を除く)では、それぞれ、段ボールシートを両側から圧縮して中しん9Aが潰されている。つまり、天壁10の先端部および継代片14は、他の部分よりも薄く形成されている。
図2に示すように、一対の第1内フラップ15は、第1側壁11の流れ方向の両端部に第2罫線L2を介して連なった状態に設けられている。一対の第2内フラップ16は、第2側壁13の流れ方向の両端部に第2罫線L2を介して連なった状態に設けられている。各内フラップ15,16は、各側壁11,13の段方向の寸法(第2罫線L2)を長辺とする略長方形状に形成されている。各内フラップ15,16の流れ方向の寸法(延出寸法)は、天壁10(底壁12)の段方向の寸法の略半分に設定されている。なお、第2罫線L2は、汎用罫線である。
一対の第1外フラップ17は、天壁10の流れ方向の両端部に第1切断線31を介して連なった状態に設けられている。第1外フラップ17は、天壁10の段方向の寸法(第1切断線31)を長辺とする略長方形状に形成されている。第1外フラップ17の流れ方向の寸法(延出寸法)は、各内フラップ15,16の延出寸法と略同一に設定されている。
一対の第1切断線31は、天壁10と一対の第1外フラップ17との境界で段方向に延びている。第1切断線31は、刃物を段ボールシートの厚み方向に貫通させた複数の屈折した切目を略等間隔に並べて形成されたジッパーである。第1切断線31の切目は、切断方向(段方向)に延びた切目本体と、この切目本体の切断方向上流端(段方向一方)から天壁10側に斜めに延びた誘導線と、を含んでいる。
また、第1外フラップ17の段方向略中央には、第2切断線32が流れ方向に延びている。第2切断線32は、第1外フラップ17を段方向に略二等分するように第1切断線31と第1外フラップ17の先端との間に形成されている。第2切断線32は、複数の略Y字状の切目を略等間隔に並べて形成されたジッパーである。第2切断線32の切目は、切断方向(流れ方向)に延びた切目本体と、この切目本体の切断方向上流端(第1切断線31側)から互いに広がるように斜めに延びた2本の誘導線と、を含んでいる。なお、2本の誘導線のうち1本は切目本体から離間している。
一対の第2外フラップ18は、底壁12の流れ方向の両端部に第2罫線L2を介して連なった状態に設けられている。第2外フラップ18は、底壁12の段方向の寸法(第2罫線L2)を長辺とする略長方形状に形成されている。正確には、第2外フラップ18の段方向外側は、先端に向かって徐々に幅狭くなるように形成されている。第2外フラップ18の流れ方向の寸法(延出寸法)は、第1外フラップ17の延出寸法よりも僅かに短く設定されている。なお、第2外フラップ18の延出寸法が、第1外フラップ17の延出寸法と略同一に設定されていてもよい。また、第2外フラップ18が、第1外フラップ17と略同じ四角形状に形成されていてもよい。
また、第2外フラップ18の段方向略中央には、第3切断線33が流れ方向に延びている。第3切断線33は、第2外フラップ18を段方向に略二等分するように第2罫線L2と第2外フラップ18の先端との間に形成されている。第3切断線33は、複数の略Y字状の切目を略等間隔に並べて形成されたジッパーである。第3切断線33の切目は、切断方向(流れ方向)に延びた切目本体と、この切目本体の切断方向上流端(第2外フラップ18の先端側)から互いに広がるように斜めに延びた2本の誘導線と、を含んでいる。なお、2本の誘導線のうち1本は切目本体から離間している。
また、第2外フラップ18と底壁12との境界には、2つの全切線34が第2罫線L2に沿って形成されている。全切線34は、刃物を段ボールシートの厚み方向に貫通させた切目である。2つの全切線34は、第3切断線33の近傍で、第3切断線33を挟んで対向する位置に形成されている。
[包装箱の組立(封緘)]
次に、包装箱1の組立工程(包装箱1を封緘する手順)について説明する。
包装箱1は、裏ライナ9Cを上方に向けたブランク5を適宜折り曲げることで組み立てられる。包装箱1は、ユーザによって手作業で組み立てられてもよいし、包装装置(ラップアラウンドケーサー)によって全自動または半自動で組み立てられてもよい。ここでは、一例として、包装装置(図示せず)が全自動で包装箱1を組み立てる場合について説明する。
包装装置は、第1側壁11を第1罫線L1に沿って略直角に折り曲げ、集積された複数の内容物を底壁12に載置する。続いて、包装装置は、第2側壁13および継代片14を第1罫線L1に沿って略直角に折り曲げ、継代片14の表面に接着剤を塗布する。包装装置は、天壁10を第1罫線L1に沿って略直角に折り曲げ、天壁10の先端部を継代片14に重ねる(図1参照)。この状態で、内容物が周壁1Aに包み込まれる。なお、接着剤として、例えば、ホットメルト接着剤、合成樹脂系エマルジョン接着剤または両面テープ等を用いることができる。また、接着剤は、長さ方向に所定間隔で複数箇所に塗布してもよいし、長さ方向に連続した直線状に塗布してもよい。
以上のように、天壁10と底壁12とが対向して配置され、且つ第1側壁11と第2側壁13とが対向して配置される。また、継代片14は、天壁10の内面に接着剤を介して接着される(図1参照)。第2側壁13に連接された継代片14が天壁10に接着した状態で、長さ方向両端面を開口した略角筒状の周壁1Aが形成される。なお、天壁10の先端部と継代片14とは段潰しされているため、接着部分の厚さの増加が抑えられている。
また、図1に示すように、第2側壁13と継代片14とは、一対の開封折線21に沿って山折れされる。このため、一対の開封折線21の間には、第2側壁13と継代片14との成す角部に面取りされた開封面22が形成される。また、天壁10に形成された切欠き部20は、開封面22に対向して配置され、開封面22を露出させている。また、天壁10において、一対の第1補助罫線L11は、開封面22の近傍から継代片14の接着位置とは反対方向に延びている。一対の第2補助罫線L12は、継代片14から離間した位置で、周壁1Aの両端の開口側(幅方向両外側)から互いに近づく方向に傾斜しつつ継代片14の接着位置とは反対方向に延びている。
次に、包装装置は、各側壁11,13の長さ方向両端部に連接された一対の第1内フラップ15および一対の第2内フラップ16を第2罫線L2に沿って内側に折り曲げる。また、包装装置は、各内フラップ15,16の表面の適所に接着剤を塗布する。この状態で、第1内フラップ15と第2内フラップ16とは、その先端部を幅方向略中央で突き合わせている(図1参照)。
次に、包装装置は、天壁10および底壁12の長さ方向両端部に連接された一対の第1外フラップ17および一対の第2外フラップ18を第2罫線L2に沿って内側に折り曲げ、各外フラップ17,18を各内フラップ15,16に重ねる(図1参照)。各外フラップ17,18は、各内フラップ15,16に接着剤を介して接着される。各外フラップ17,18は、各内フラップ15,16に接着された状態で周壁1Aの両端の開口を閉塞する。この状態で、第1外フラップ17の先端部と第2外フラップ18の先端部とは離間している(図1参照)。なお、第1外フラップ17と第2外フラップ18とが、その先端部を突き合わせるような長さに形成されていてもよい。
以上によって、図1に示すように、包装箱1が封緘された状態になる。この状態で、継代片14が接着された天壁10と一対の第1外フラップ17との境界(角部)には、一対の第1切断線31が形成される。また、第1外フラップ17の第2切断線32と、第2外フラップ18の第3切断線33とは、幅方向略中央で略同一直線上に並んでいる。
[包装箱の開封]
次に、図4ないし図6を参照して、包装箱1の開封工程(開封手順)について説明する。図4は包装箱1の開封面22を押した状態を示す斜視図である。図5は包装箱1の開封途中を示す斜視図である。図6は包装箱1を開封した状態を示す斜視図である。
この包装箱1は、継代片14から剥がされた天壁10を一対の第1切断線31に沿って切断して一対の第1外フラップ17から分離することで開封される。天壁10を接着剤の接着力に抗して継代片14から剥がすためには、天壁10をしっかりと掴むことが重要になる。そこで、この包装箱1では、切欠き部20の下方に天壁10を把持するための空間Sを形成するようになっている。
図4に示すように、ユーザは、切欠き部20から露出した開封面22(の中央付近)を指で押し込む(図4の黒塗り矢印参照)。開封面22は、一対の交差線部22Aで谷折れしながら周壁1Aの内側に押し込まれる。開封面22の押し込みが進むと、第2側壁13は、剥離補助折線23に沿って山折れし始める。すると、剥離補助領域24は、継代片14を天壁10から剥がすように開封面22と共に押し込まれ始める。すなわち、開封面22の押し込みに伴って、開封面22および剥離補助領域24が内側に窪むため、開封面22に連なる継代片14の中央付近が下方に引っ張られる。そして、継代片14の中央付近が天壁10の内面から剥がされ、天壁10の切欠き部20の下方に手を入れるための空間Sが形成される。
次に、図5に示すように、ユーザは、空間Sに手(指先)を入れて、天壁10の切欠き部20付近を把持し、天壁10を引っ張り上げる(図5の黒塗り矢印参照)。すると、天壁10が、継代片14から剥がされ(接着解除され)、一対の第1補助罫線L11に沿って山折れし、且つ一対の第2補助罫線L12に沿って谷折れしながら一対の第1切断線31で切断される。
図6に示すように、ユーザは、天壁10を一対の第1外フラップ17から分離して第1側壁11との境界(第1罫線L1)を中心として回動させる(図6の黒塗り矢印参照)。これにより、周壁1Aの一面(天面)全体が開放され、内容物を取り出すことができるようになる。つまり、包装箱1が開封された状態になる。なお、第1外フラップ17から分離した天壁10は、第1側壁11の上端部に接続されたままである。
[包装箱の解体]
次に、図6および図7を参照して、包装箱1の解体工程(解体(展開)手順)について説明する。図7は包装箱1を解体した状態を示す斜視図である。
内容物を全て取り出した後、包装箱1は、嵩張らないように解体された状態で保管され、所定期間毎に廃棄物として回収される。包装箱1を解体する場合、ユーザは、第1外フラップ17を第2切断線32に沿って切断し、第2外フラップ18を第3切断線33に沿って切断する(図6参照)。第1外フラップ17は、第1内フラップ15および第2内フラップ16に接着された状態で2分割される。これと同様に、第2外フラップ18は、第1内フラップ15および第2内フラップ16に接着された状態で2分割される。
その後、ユーザは、第3切断線33で分割した第2外フラップ18を、全切線34(図6参照)を利用しながら第2罫線L2に沿って切断する。以上によって、包装箱1は展開(解体)された状態になる(図7参照)。なお、展開された包装箱1は、廃棄(回収)されるまでの間、複数積み重ねられて保管されることになる。
以上説明した本実施形態に係る包装箱1では、周壁1Aの天面(一面)を構成する天壁10(第1壁)が、天壁10に対して交差可能な姿勢に設けられる(天壁10に交差する周壁1Aの側面(他面)を構成する)第2側壁13(第2壁)から延びた継代片14に接着され、開封面22が、第2側壁13と継代片14との角部に形成される構成とした。また、剥離補助領域24が、開封折線21と剥離補助折線23との間に形成され、開封面22を周壁1Aの内部に押し込む場合に、開封面22と一体となって周壁1Aの内部に押し込まれる構成とした。この構成によれば、剥離補助領域24を含む開封面22の周辺部が大きく窪むため、開封面22に連なる継代片14の一部を天壁10から剥がす(分離する)ことができる(図4参照)。また、天壁10と開封面22との間に大きな空間Sが形成されるため、ユーザが天壁10を把持しやすくなり、その結果、継代片14から天壁10を引き剥がし易くなる。これにより、包装箱1を容易に開封することができる。
また、この包装箱1では、継代片14から天壁10を剥がし、天壁10を第1側壁11に接続した状態で開封されるため、開封後に包装箱1が複数に分割されることがない(図6参照)。これにより、開封後の包装箱1から分離した細かな廃棄物が発生することを防止することができ、例えば、廃棄物の回収等にかかる手間を軽減することができる。なお、天壁10は周壁1Aの一面を形成する比較的大きな面積を有しているため、細かな廃棄物とみなさないのであれば、天壁10を第1側壁11から分離(切断)しても構わない。
また、本実施形態に係る包装箱1では、一対の開封折線21が略六角形状の開封面22を形成し、一対の交差線部22Aが開封面22を略四角形の領域とこれを挟む2つの略三角形の領域とに区画する構成とした。この構成によれば、一対の交差線部22Aで谷折れさせながら開封面22を容易に押し込むことができる(図4参照)。これにより、天壁10と開封面22との間に、ユーザが天壁10を把持するための大きな空間Sを容易に形成することができる。
また、本実施形態に係る包装箱1では、開封面22が天壁10の切欠き部20に露出しているため、ユーザは、開封面22を容易に目視することができ、天壁10に干渉することなく開封面22を適切に押すことができる。
また、本実施形態に係る包装箱1では、天壁10が、一対の第1切断線31に沿って切断され、一対の第1外フラップ17から分離する構成とした。この構成によれば、周壁1Aの天面(一面)の略全体が開口するため(図6参照)、開封した包装箱1の内部から内容物を容易に取り出すことができる。
また、本実施形態に係る包装箱1では、天壁10が第1補助罫線L11で山折れし、且つ第2補助罫線L12で谷折れする構成とした(図5参照)。この構成によれば、各補助罫線L11,L12を省略した場合に比べて、天壁10を小さな力で簡単に切断することができる。
なお、本実施形態に係る包装箱1では、剥離補助部の一例としての剥離補助折線23が第2側壁13に形成された汎用罫線であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、図8および図9に示すように、剥離補助部の他の例として、剥離補助領域24において段ボールシートを両側から圧縮して中しん9Aを潰した段潰し部25であってもよい。つまり、剥離補助領域24(段潰し部25)の厚さを他の部分の厚さよりも薄く形成してもよい。なお、図8では、中しん9Aを潰した部分にハッチングを付している。この構成によれば、段潰し部25によって紙製の段ボールシートの剛度(腰)が低くなるため、段潰し部25の輪郭に沿って剥離補助領域24を折り曲げることができる。これにより、開封面22および剥離補助領域24を大きく窪ませることができ、継代片14の一部を天壁10から剥がし、且つユーザが天壁10を把持しやすくする等、上記した実施形態に係る発明と同様の作用、効果を得ることができる。なお、この第1変形例の説明(以降の他の変形例の説明も同じ。)では、上記した実施形態に係る包装箱1と同様の構成については同一の符号を付し、包装箱1と同様の構成または対応する構成の説明は省略している。
また、本実施形態に係る包装箱1(第1変形例も含む。)では、剥離補助折線23や段潰し部25が第2側壁13に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図10に示すように、第2変形例に係る包装箱1の剥離補助折線23は、継代片14側の開封折線21を囲むように、継代片14に形成されていてもよい。また、他にも、図11に示すように、第3変形例に係る包装箱1として、一対の剥離補助折線23が、一対の開封折線21(開封面22)を囲むように、第2側壁13および継代片14に形成されていてもよい。すなわち、剥離補助折線23は、第2側壁13と継代片14の少なくとも何れか一方を山折れさせるために、第2側壁13と継代片14の少なくとも何れか一方に形成されていればよい。なお、図10および図11では、剥離補助折線23を図示したが、これに代えて、第1変形例に係る段潰し部25が同様の位置に形成されてもよい。
また、本実施形態に係る包装箱1(第1〜第3変形例も含む。以下同じ。)では、剥離補助折線23が第1罫線L1の近傍から第2側壁13の中心側に向かって突出した略V字状に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図示は省略するが、剥離補助折線23は、略U字状、略四角形状、略台形状、略半円形状(略半楕円形状)等に形成されていてもよい。
また、本実施形態に係る包装箱1では、開封折線21が、直線部21Aと一対の傾斜線部21Bとで構成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、一対の傾斜線部21Bを省略して、開封折線21が直線部21Aで構成されていてもよい。この場合、開封面22は略四角形状に形成される。また、例えば、図示は省略するが、開封折線21は略円弧状に形成されていてもよい。この場合、開封面22は略円形状(略楕円形状)に形成される。
また、本実施形態に係る包装箱1では、交差線部22Aが、一対の直線部21Aの端部間に形成されていたが(図3参照)、これに限らず、長さ方向(流れ方向)内側または外側にずれていてもよい。また、交差線部22Aの両端部は、直線部21Aと傾斜線部21Bとの折曲部に接続していたが、これに限らず、この折曲部から僅かに離間していてもよい。また、交差線部22Aは、汎用罫線であったが、これに限らず、逆罫線であってもよい。また、交差線部22Aは省略されてもよい。
また、本実施形態に係る包装箱1では、開封面22(一対の開封折線21)や剥離補助領域24(剥離補助折線23、段潰し部25)が1箇所に形成されていたが、これに限らず、複数箇所に形成されていてもよい。また、開封面22等が、長さ方向略中央部に形成されていたが、これに限らず、長さ方向中央からずれた位置に形成されていてもよい。また、開封面22等が、長さ方向全体に亘って形成されていてもよい。
また、本実施形態に係る包装箱1では、第1罫線L1、第2罫線L2、開封折線21、交差線部22Aおよび剥離補助折線23が、それぞれ、汎用罫線であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、これらの第1罫線L1等は、汎用罫線上に所定間隔で複数の切断線を形成したリード罫やミシン線等の段ボールシートを折り曲げるための折曲線であればよい。
また、本実施形態に係る包装箱1では、一対の第1切断線31が、天壁10と一対の第1外フラップ17との境界(角部)に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図12に示すように、一対の第1切断線31は、継代片14が接着された天壁10に形成されていてもよい。具体的には、一対の第1切断線31が、切欠き部20の近傍から第1側壁11側に向かって(継代片14の接着位置とは反対方向に)第2罫線L2(段方向)と略平行に延びていてもよい(第4変形例)。この場合、天壁10と第1側壁11との境界(第1罫線L1)に沿ってジッパー等の切断線を形成してもよい。この場合でも、一対の第1切断線31に沿って切断された帯状の天壁10は、第1側壁11の上端部に接続された状態にすることが好ましい。また、この場合、第1補助罫線L11、第2補助罫線L12、第2切断線32および第3切断線33等は省略されてもよい。また、この場合、第1切断線31は1本のみ形成されていてもよい。また、他にも、図13に示すように、一対の第1切断線31は、一対の第1外フラップ17に形成されていてもよい(第5変形例)。なお、第1切断線31は、天壁10(第1外フラップ17)の幅方向全体に亘って形成されていたが、これに限らず、少なくとも継代片14側(幅方向の途中まで)に形成されていればよい。
また、本実施形態に係る包装箱1では、第1外フラップ17に第2切断線32が形成され、第2外フラップ18に第3切断線33が形成されていたが、これに限らず、第2切断線32および第3切断線33は省略されてもよい。また、第1〜第3切断線31〜33は、所謂ジッパーであったが、これに限らず、例えばミシン線等の段ボールシートを切断するための切断線であればよい。
また、本実施形態に係る包装箱1では、一対の第1補助罫線L11が切欠き部20の近傍から継代片14の接着位置とは反対方向に斜めに延びていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図14に示すように、一対の第1補助罫線L21は、切欠き部20の近傍から第1側壁11側に向かって第1切断線31(第2罫線L2)と略平行に延びていてもよい(第6変形例)。なお、第1補助罫線L21の両端部は、天壁10の段方向両端から内側に離間している。
また、本実施形態に係る包装箱1では、一対の第2補助罫線L12が、それぞれ、1本の逆罫線で形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図15に示すように、一対の第2補助罫線L12が、それぞれ、狭い間隔で平行に配置した2本の逆罫線で構成されていてもよい(第7変形例)。また、上記した第1補助罫線L21と組み合わされてもよい。また、第2補助罫線L12は汎用罫線であってもよい。
また、本実施形態に係る包装箱1では、第1補助罫線L11(L21)と第2補助罫線L12とが、天壁10に設けられていたが、これに限らず、第1補助罫線L11(L21)または第2補助罫線L12を省略してもよい。
また、本実施形態に係る包装箱1では、天壁10に切欠き部20が形成されていたが、これに限らず、切欠き部20は省略されてもよい。また、天壁10に第1補助罫線L11,L21や第2補助罫線L12が形成されていたが、これらの補助罫線L11,L12,L21は省略されてもよい。
また、本実施形態に係る包装箱1はラップアラウンドケースであったが、本発明はこれに限定されない。例えば、図16に示すように、開封折線21や剥離補助折線23や段潰し部25等が、A式の包装箱2に適用されてもよい(第8変形例)。具体的には、包装箱2は、一対の側壁40と一対の端壁41とを交互に連接して略角筒状の周壁2Aを形成し、その周壁2Aの上面および下面を閉塞して封緘される。側壁40の上下両端部には一対の外フラップ42が連なった状態に設けられ、端壁41の上下両端部には一対の内フラップ43が連なった状態に設けられている。一対の外フラップ42(第1壁)は、内フラップ43(第3壁)に重ねられ、接着剤を介して接着される。一対の開封折線21および剥離補助折線23(または段潰し部25)は、幅方向略中央に形成されている。一対の開封折線21(開封面22)は、1つの端壁41(第2壁)と、その端壁41の上端部(または下端部)に連接された内フラップ43(第3壁)との成す角部付近に形成されている。剥離補助折線23(または段潰し部25)は、開封面22の外側で端壁41(または/および内フラップ43)に形成されている。一対の側壁40(第4壁)は、外フラップ42(第1壁)および端壁41(第2壁)に対して交差可能な姿勢で外フラップ42に連なった状態に設けられている。一対の第1切断線31(切断線)は、一対の外フラップ42と一対の側壁40との境界に沿って形成されている。第1切断線31は、内フラップ43から剥がされた外フラップ42を側壁40から分離する。この第8変形例に係る包装箱2によれば、上記した実施形態に係る発明と同様の作用、効果を得ることができる。
なお、図示は省略するが、一対の第1切断線31は、一対の外フラップ42または一対の側壁40に形成されていてもよい。また、一対の開封折線21および剥離補助折線23(または段潰し部25)は、幅方向略中央からずれた位置に形成されていてもよい。この場合、一対の第1切断線31は1つの外フラップ42に形成されていてもよいし、第1切断線31は1本のみ形成されていてもよい。また、一対の第1切断線31は省略されてもよい。なお、第1切断線31は、外フラップ42(側壁40)の長さ方向全体に亘って形成されていたが、これに限らず、少なくとも内フラップ43側(長さ方向の途中まで)に形成されていればよい。また、図示は省略するが、一対の外フラップ42に第1補助罫線L11(L21)と第2補助罫線L12の少なくとも何れか一方を形成してもよい。
また、他の例として、図示は省略するが、開封折線21や剥離補助折線23や段潰し部25等がフルオーバーフラップ型のラップアラウンドケースにおいて、内フラップに接着された外フラップを剥がすための構造として適用されてもよい。すなわち、第3壁を第1壁に接着する様々な形式の包装箱に開封折線21や剥離補助折線23や段潰し部25等を適用することができる。
また、本実施形態に係る包装箱1,2は、紙製の両面段ボールシートで形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、段ボールシートは、中しん9Aの片面にライナを貼り付けた片面段ボールシートであってもよいし、片面段ボールシートを両面段ボールシートに貼り合せた複両面段ボールシートであってもよい。また、例えば、包装箱1は、紙製の段ボールシートに代えて、厚紙や樹脂製の板等で形成されていてもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係る包装箱における一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。
1,2 包装箱
1A,2A 周壁
9A 中しん
9B 表ライナ
9C 裏ライナ
10 天壁(第1壁)
11 第1側壁(第2壁)
12 底壁(第1壁)
13 第2側壁(第2壁)
14 継代片(第3壁)
15 第1内フラップ(内フラップ)
16 第2内フラップ(内フラップ)
17 第1外フラップ(外フラップ)
18 第2外フラップ(外フラップ)
20 切欠き部
21 開封折線
21A 直線部
21B 傾斜線部
22 開封面
22A 交差線部
23 剥離補助折線(剥離補助部)
24 剥離補助領域
25 段潰し部(剥離補助部)
31 第1切断線(切断線)
40 側壁(第4壁)
41 端壁(第2壁)
42 外フラップ(第1壁)
43 内フラップ(第3壁)
L1 第1罫線(折曲線)
L11,L21 第1補助罫線
L12 第2補助罫線

Claims (8)

  1. 第1壁(10,42)と、
    前記第1壁に対して交差可能な姿勢に設けられる第2壁(13,41)と、
    前記第2壁の端部に折曲線(L1)を介して連なった状態に設けられ、前記第1壁の内面に接着される第3壁(14,43)と、
    前記第2壁と前記第3壁とにおいて前記折曲線に沿って形成され、前記第2壁と前記第3壁との成す角部に面取りされた開封面(22)を形成する一対の開封折線(21)と、
    前記開封面よりも外側で前記第2壁と前記第3壁の少なくとも何れか一方に形成され、前記開封面を内側に押し込む場合に、前記第3壁を前記第1壁から剥がすように前記開封面と共に押し込まれる剥離補助領域(24)を区画する剥離補助部(23,25)と、を備えていることを特徴とする包装箱(1,2)。
  2. 前記剥離補助部は、前記開封折線を囲むように形成され、前記第2壁と前記第3壁の少なくとも何れか一方を山折れさせるための剥離補助折線(23)であることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記第2壁および前記第3壁は、段ボールシートで構成され、
    前記剥離補助部は、前記開封折線を囲む前記剥離補助領域において前記段ボールシートを両側から圧縮して中しん(9A)を潰した段潰し部(25)であることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  4. 前記第1壁には、前記開封面に対向して前記開封面を露出させる切欠き部(20)が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の包装箱。
  5. 対向して配置された一対の前記第1壁(10,12)と、前記一対の第1壁に隣接する位置で対向して配置された一対の前記第2壁(11,13)とは、一方の前記第2壁に連接された前記第3壁を一方の前記第1壁に接着した状態で両端を開口した筒状の周壁を形成し、
    前記第2壁の両端部には、一対の内フラップ(15,16)が連接され、
    前記第1壁の両端部には、前記内フラップに接着された状態で前記周壁の両端の開口を閉塞する一対の外フラップ(17,18)が連接され、
    前記第3壁が接着された前記第1壁、若しくはその前記第1壁と前記一対の外フラップとの境界、または前記一対の外フラップには、前記第3壁から剥がされた前記第1壁を前記一対の外フラップから分離する一対の切断線(31)が形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の包装箱(1)。
  6. 前記第1壁(42)および前記第2壁(41)に対して交差可能な姿勢で前記第1壁に連なった状態に設けられている第4壁(40)を更に備え、
    前記第1壁、若しくは前記第1壁と前記第4壁との境界、または前記第4壁には、前記第3壁(43)から剥がされた前記第1壁を前記第4壁から分離する切断線(31)が形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の包装箱(2)。
  7. 前記第1壁には、前記開封面の近傍から前記第3壁の接着位置とは反対方向に延びた一対の第1補助罫線(L11,L21)が形成され、
    前記第1壁は、前記第3壁から剥がされ、前記一対の第1補助罫線に沿って山折れしながら前記切断線で切断されることを特徴とする請求項5または6に記載の包装箱。
  8. 前記第1壁には、前記第3壁から離間した位置で、両外側から互いに近づく方向に傾斜しつつ前記第3壁の接着位置とは反対方向に延びた一対の第2補助罫線(L12)が形成され、
    前記第1壁は、前記第3壁から剥がされ、前記一対の第2補助罫線に沿って谷折れしながら前記切断線で切断されることを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の包装箱。
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