JP3174218U - 輸送箱 - Google Patents

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貴司 早川
幸美 澤田
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Abstract

【課題】輸送中、商品を確実に保護できるとともに展示箱としての機能を損なうことなく、しかも安価に生産することのできる輸送箱を提供する。
【解決手段】輸送箱は、商品を収容する内箱50と、内箱50に外接する外箱10とから成る。商品の輸送の際には内箱50と外箱10を嵌合し、外箱10の上フラップ21a、21bの上に内箱50の上フラップ61a、61bが重なるように折り曲げて天板を形成し、上フラップ61aと61bの境界部分を塞ぐようにテープを貼着して内箱50と外箱10を結合し、輸送箱を封緘する。一方、商品の展示の際には破断部24a、24bを破断してジッパー70、71を露出し、ジッパー70、71付近を内側に押圧して分離部72a、72bを切断し、分離部72a、72bのみが結合された外箱10を上方に移動して内箱50から離脱する。
【選択図】図4

Description

本考案は、商品を収容して輸送に使用するとともに、この収容した商品を展示できる輸送箱に関する。
従来、店頭で商品を展示するには、輸送箱を開封し、商品を一つずつ取り出して陳列棚等に並べるのが一般的であり、この開封作業と陳列作業は、煩わしい作業となっていた。そこで、このような煩わしい作業を容易にするため、商品を収容して輸送でき、且つこの収容した商品をそのまま展示できる、段ボール等で直方体状に形成された展示兼輸送箱の技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
登録実用新案第3038933号公報
この特許文献1の技術は、所定の折り目に沿って箱を折り曲げることにより、展示箱をそのまま輸送箱とすることができる構成となっている。しかしながら、この特許文献1のように、箱本体を折り曲げたり若しくは一部を破断すること等により展示兼輸送箱を構成すると、輸送中に箱本体に傷や汚れがついてしまい、展示箱として使用できないという問題点がある。
また、最近では、このような問題点を解消するため、展示兼輸送箱を上部開口状の内箱(トレイ)と、下部開口状の外箱とで構成し、上方から外箱を内箱に嵌合し、外箱を商品が収容された内箱の上部及び側部を覆うようにした展示兼輸送箱の技術も提案されている。斯かる技術によれば、商品を展示するときは、外箱を上方に移動させて取り外せばよいので、従って輸送中に外箱に傷や汚れがついても、商品の展示に支障することはない。
ところが、この技術では、外箱と内箱とはホットメルト等の接着剤で結合されるようになっており、その結果、段ボール等で展示兼輸送箱を組み立てる際、外箱と内箱とを接着するための専用機が必要になる。周知のように、段ボール等は、打抜装置によってどのような複雑な形状でも一工程で連続した一枚のブランクとして打ち抜かれ、所定の形状に組み立てることができるので、極めて生産効率がよい。しかしながら、このように専用機が必要になると、専用機の分だけ生産コストがアップしてしまうという問題点がある。さらに、外箱を取り外す際、内箱を傷つけないように接着強度を調整する必要があり、この接着強度を誤ると外箱と内箱との結合が外れ、内箱が落下して商品を損傷してしまうという問題点もある。
本考案は、上記した問題点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、輸送中、商品を確実に保護できるとともに展示箱としての機能を損なうことなく、しかも安価に生産することのできる輸送箱を提供することにある。
このような問題を解決するために、本考案の輸送箱は、請求項1に記載したように、一枚の平面状に形成されたシート材(シート材51、501)を折り曲げて組み立てられる商品を収容する内箱(内箱50、500)と、一枚の平面状に形成されたシート材(シー
ト材51、501)を折り曲げて組み立てられる前記内箱に外接する外箱(外箱10、110)とから成り、組み立てられた該内箱と該外箱とを結合する結合手段(上フラップ21a、21b、61a、61b、201a、201b、201c、601、テープ40、400)と、該結合手段により結合している該内箱と該外箱とを分離する分離手段(切込線25、26、205、ジッパー70、71、700)と、を備えた輸送箱(輸送箱1、100)であって、前記内箱は、その側部に複数の内側板(前側板52、502、後側板53、503、左側板54、504、右側板55、505)を有し、該内側板のうちの前側に位置する前内側板(前側板52、502)は展示の際に商品が視認可能に開口されて形成されると共に、前記内側板のうちの所定の内側板(左側板54、右側板55、後側板503)の上端には上フラップ(上フラップ61a、61b、601)が連設され、前記外箱は、その側部に前記内側板に重合して前記内箱の側部を囲繞する複数の外側板(前側板12、後側板13、左側板14、右側板15)を有し、該外側板のうちの前記上フラップが連設された前記内側板に重合していない当該外側板(前側板12、後側板13又は前側板12、左側板14、右側板15)の上端には上フラップ(上フラップ21a、21b、201a、201b、201c)が連設され、前記結合手段は、組み立てられた前記外箱と前記内箱とを嵌合してから該外箱の上フラップの上に該内箱の上フラップが重なるように折り曲げて天板を形成し、前記外箱の上フラップ又は前記外側板と前記内箱の上フラップとを貼着材(テープ40、400)により貼着封緘して前記内箱と前記外箱とを結合するものとし、前記分離手段は、前記上フラップが連設された前記内側板を所定の箇所から上下に切断する当該内側板に設けられる切断手段(ジッパー70、71、700)と、該切断手段を露出させる前記外側板の所定箇所に設けられる露出手段(切込線25、26、205)とを有し、前記結合手段により前記内箱と前記外箱とが結合されている状態で該露出手段により該切断手段を露出させて、前記上フラップが連設された前記内側板を所定の箇所から切断することで結合している前記内箱と前記外箱とを分離するもの、としたことを要旨とする。
つまり、請求項1に記載の輸送箱は、互いに一枚の平面状に形成されたシート材を折り曲げて組み立てられる内箱と外箱とで構成され、商品の輸送の際には、内箱の複数の内側板のうちの所定の内側板に設けられた上フラップ(外フラップ)を、外箱の複数の外側板うちの上フラップが連設された内側板に重合していない外側板に設けられた上フラップ(内フラップ)の上に重ねるようにして天板を形成する。そして、外箱の上フラップ又は外側板と内箱の上フラップとを貼着材により貼着封緘して内箱と外箱とを結合する。
一方、商品の展示の際には、内箱と外箱とが結合された状態で、上フラップのある内側板に重合する上フラップがない外側板に設けられる露出手段により、上フラップのある内側板を所定の箇所から上下に切断する切断手段を露出させる。そして、この露出した切断手段により上フラップが連設された内側板を所定の箇所から切断すると、内箱から切断された内側板の切断部分のみが上フラップにより外箱と結合された状態となる。そして、この状態で内箱と外箱とを分離すると、切断部分のない新たな形状の所定の内側板を有した内箱(トレイ)が露出し、収容されている商品は、内箱の前内側板に形成されている開口や開放された上方から視認可能となる。
従って、このように構成される本考案の輸送箱においては、外箱が内箱の上部及び側部を覆うように設けられるので、輸送中に展示箱(トレイ)として使用する内箱に傷や汚れがつくことがなく、その結果、商品の展示に支障することがない。
また、商品の輸送の際には、外箱の上フラップ(内フラップ)の上に内箱の上フラップ(外フラップ)を重ねるようにして天板を形成するので、外箱と内箱が容易に分離することがなく、その結果、簡単に輸送箱を封緘することができる。さらに、このように形成された天板において、外箱の上フラップ又は外側板と内箱の上フラップとを貼着材により貼
着し、これにより外箱と内箱を結合して輸送箱を封緘するので、より強力に外箱と内箱を結合でき、輸送箱から内箱が落下して商品を損傷してしまうことがない。
また、商品の展示の際には、外箱の露出手段により内箱の切断手段を露出させて、上フラップが連設された内箱の内側板を所定の箇所から上下に切断することで、結合している内箱と外箱とを分離することができ、その結果、貼着材を剥がす必要がなく、極めて容易に輸送箱を開封し、内箱(トレイ)を露出させて商品を展示することができる。さらに、切断される上フラップが連設された内箱の内側板の切断形状を種々変化させることで、様々な形状の内箱(トレイ)を容易に形成することができる。
ここで、切断手段、露出手段、分離手段の具体的な構成は、次のようにするとよい。即ち請求項2に記載の輸送箱は、請求項1に記載の輸送箱において、前記切断手段は、前記上フラップが連設された前記内側板の左右の一端から他端に亘って設けられる切込線(ジッパー70、71、700)とし、前記露出手段は、前記上フラップが連設された前記内側板に重合する前記外側板を破断して所定の形状に切り欠き(切り欠き41a、41b、401)できる、当該外側板の上端から下に向かって延設される一対の切込線(切込線25、26、205)とし、前記分離手段は、前記結合手段により前記内箱と前記外箱とが結合されている状態で前記露出手段の切込線により前記外側板を破断して所定の形状に切り欠き、これにより露出した前記切断手段の切込線を介して、前記上フラップが連設された前記内側板を切断することで前記内箱と前記外箱とを分離することを要旨とする。従って、このように構成される本考案の輸送箱においては、所定の切込線を内側板と外側板に設けるだけで、容易に請求項1に記載の輸送箱を実現することができる。
さらに、輸送箱の具体的な構成は、次のようにするとよい。即ち請求項3に記載の輸送箱は、請求項2に記載の輸送箱において、前記内側板は、前記内箱(内箱50)が組み立てられたときに、前記前内側板(前側板52)に対向する後内側板(後側板53)と、一対の互いに対向する左内側板(左側板54)及び右内側板(右側板55)とを有し、前記上フラップ(上フラップ61a、61b)は該左内側板及び該右内側板に連設され、前記外側板は、前記外箱(外箱10)が組み立てられたときに、前記前内側板及び前記後内側板に重合して一対の互いに対向する前外側板(前側板12)及び前記後外側板(後側板13)と、前記左内側板及び前記右内側板に重合して一対の互いに対向する左外側板(左側板14)及び右外側板(右側板15)とを有し、前記上フラップ(上フラップ21a、21b)は該前外側板及び該後外側板に連設され、前記切断手段(ジッパー70、71)は、前記左内側板及び前記右内側板に設けられ、前記露出手段(切込線25、26)は、前記左外側板及び前記右外側板に設けられ、前記分離手段(切込線25、26、ジッパー70、71)は、前記結合手段(上フラップ21a、21b、61a、61b、テープ40)により前記内箱と前記外箱とが結合されている状態で前記露出手段の切込線(切込線25、26)により前記左外側板及び前記右外側板を破断して所定の形状に切り欠き(切り欠き41a、41b)、これにより露出した前記左内側板及び前記右内側板の前記切断手段の切込線(ジッパー70、71)を介して、前記上フラップが連設された該左内側板及び該右内側板を切断することで前記内箱と前記外箱とを分離することを要旨とする。
つまり、請求項3に記載の輸送箱(輸送箱1)は、商品の輸送の際には、外箱の対向する前外側板及び後外側板に設けられた2つの上フラップ(内フラップ)の上に、内箱の対向する左内側板及び右内側板に設けられた2つの上フラップ(外フラップ)を重ねるようにして天板を形成する。そして、外箱の上フラップ又は前外側板及び後外側板と内箱の上フラップとを貼着材により貼着封緘して内箱と外箱とを結合する。
一方、商品の展示の際には、内箱と外箱とが結合された状態で、外箱の上フラップがない対向する左外側板及び右外側板に設けられた切込線により、左外側板及び右外側板を上
端から下に向かって破断して所定の形状に切り欠く。すると、内箱の上フラップがある対向する左内側板及び右内側板に設けられた切込線が露出する。そして、この露出した切込線を介して左内側板及び右内側板を該切込線のラインから切断すると、内箱から切断された左内側板及び右内側板の切断部分のみが上フラップにより外箱と結合された状態となる。そして、この状態で内箱と外箱とを分離すると、切断部分のない新たな形状の左内側板及び右内側板を有した内箱(トレイ)が露出し、収容されている商品は、内箱の前内側板に形成されている開口や開放された上方から視認可能となる。従って、このように構成される本考案の輸送箱においては、容易に請求項1に記載の輸送箱を実現することができる。
或いは、輸送箱の具体的な構成は、次のようにするとよい。即ち請求項4に記載の輸送箱は、請求項2に記載の輸送箱において、前記内側板は、前記内箱(内箱500)が組み立てられたときに、前記前内側板(前側板502)に対向する後内側板(後側板503)と、一対の互いに対向する左内側板(左側板504)及び右内側板(右側板505)とを有し、前記上フラップ(上フラップ601)は該後内側板に連設され、前記外側板は、前記外箱(外箱110)が組み立てられたときに、前記前内側板及び前記後内側板に重合して一対の互いに対向する前外側板(前側板12)及び前記後外側板(後側板13)と、前記左内側板及び前記右内側板に重合して一対の互いに対向する左外側板(左側板14)及び右外側板(右側板15)とを有し、前記上フラップ(上フラップ201a、201b、201c)は該前外側板、該左外側板及び該右外側板に連設され、前記切断手段(ジッパー700)は、前記後内側板に設けられ、前記露出手段(切込線205)は、前記後外側板に設けられ、前記分離手段(切込線205、ジッパー700)は、前記結合手段(上フラップ201a、201b、201c、601、テープ400)により前記内箱と前記外箱とが結合されている状態で前記露出手段の切込線(切込線205)により前記後外側板を破断して所定の形状に切り欠き(切り欠き401)、これにより露出した前記後内側板の前記切断手段の切込線(ジッパー700)を介して、前記上フラップが連設された該後内側板を切断することで前記内箱と前記外箱とを分離することを要旨とする。
つまり、請求項4に記載の輸送箱(輸送箱100)は、商品の輸送の際には、外箱の左外側板及び右外側板に設けられた2つの上フラップ(内フラップ)の上に、外箱の前外側板及び内箱の後内側板に設けられた2つの上フラップ(外フラップ)を重ねるようにして天板を形成する。そして、外箱の上フラップ又は左外側板及び右外側板と内箱の上フラップとを貼着材により貼着封緘して内箱と外箱とを結合する。
一方、商品の展示の際には、内箱と外箱とが結合された状態で、外箱の上フラップがない後外側板に設けられた切込線により、後外側板を上端から下に向かって破断して所定の形状に切り欠く。すると、内箱の上フラップがある後内側板に設けられた切込線が露出する。そして、この露出した切込線を介して後内側板を該切込線のラインから切断すると、内箱から切断された後内側板の切断部分のみが上フラップにより外箱と結合された状態となる。そして、この状態で内箱と外箱とを分離すると、切断部分のない新たな形状の後内側板を有した内箱(トレイ)が露出し、収容されている商品は、内箱の前内側板に形成されている開口や開放された上方から視認可能となる。従って、このように構成される本考案の輸送箱においては、容易に請求項1に記載の輸送箱を実現することができる。
つまり、請求項3に記載の輸送箱(輸送箱1)と請求項4に記載の輸送箱(輸送箱100)との相違点は、請求項3に記載の輸送箱では内箱に2つの上フラップがあり、この2つの上フラップを外フラップとして内箱と外箱とを結合すると共に、この2つの上フラップに対応して内箱に2つの切断手段(切込線)と外箱に2つの露出手段(切込線)を設けている点であり、一方請求項4に記載の輸送箱では、内箱に1つの上フラップがあり、この1つの上フラップを外フラップとして内箱と外箱とを結合すると共に、この1つの上フ
ラップに対応して内箱に1つの切断手段(切込線)と外箱に1つの露出手段(切込線)を設けている点である。このように、内箱や外箱の上フラップ(上フラップが連設された切断される内側板)の数や位置を変化させることにより、様々な形状の内箱(トレイ)を容易に形成することができる。
また、請求項5に記載の輸送箱は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の輸送箱において、前記結合手段により前記内箱と前記外箱とが結合されている状態で前記前内側板に重合する前記外側板(前側板12)には、展示の際に商品が視認できる開口(開口部43)を形成するための開口手段(ジッパー28)が設けられ、該開口手段は、前記前内側板の前記開口の形状に対応して当該外側板に所定の形状(分離部27)で設けられる切込線(ジッパー28)としたことを要旨とする。
つまり、請求項5に記載の輸送箱は、内箱と外箱との結合を解除することなく、開口手段により前内側板に重合する外側板を、前内側板の開口の形状に対応した所定の形状に開口することで、そのまま商品を展示することができる。従って、このように構成される本考案の輸送箱においては、極めて容易に収容している商品を展示することが可能となる。
また、請求項6に記載の輸送箱は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の輸送箱において、前記天板を形成する前記外箱の上フラップ又は前記外側板と前記内箱の上フラップとを貼着する前記貼着材は、粘着テープ(テープ40、400)としたことを要旨とする。従って、このように構成される本考案の輸送箱においては、接着剤(ホットメルト)を使用することなく外箱と内箱とを結合するようにしたので、外箱と内箱とを接着するための専用機が必要なく、その結果、生産コストを抑えるという顕著な効果を奏する。
本実施形態に係わる組み立てれば外箱10となるシート材11を示す展開図(A)及び組み立てれば内箱(トレイ)50となるシート材51を示す展開図(B)である。 本実施形態に係わる外箱10を右斜め上方から見た斜視図である。 本実施形態に係わる内箱50を右斜め上方から見た斜視図である。 本実施形態に係わる外箱10と内箱50の取り付けを説明するための説明図である。 本実施形態に係わる外箱10と内箱50を取り付けたときの状態を示す右斜め上方から見た輸送箱1の斜視図である。 本実施形態に係わる外箱10の上フラップ21a、21bを折り曲げたときの状態を示す右斜め上方から見た輸送箱1の斜視図である。 本実施形態に係わる内箱50の上フラップ61a、61bを折り曲げたときの状態を示す右斜め上方から見た輸送箱1の斜視図である。 本実施形態に係わる組み立てられた輸送箱1を右斜め上方から見た斜視図である。 本実施形態に係わる破断部24a、24bを破断して切り欠き41a、41bを形成したときの状態を示す右斜め上方から見た輸送箱1の斜視図である。 本実施形態に係わる外箱10を内箱50から離脱して新たな形態の外箱10N及び内箱50Nが形成されるときの説明図である。 本実施形態に係わる露出しない手段を用いて封緘した輸送箱1を右斜め上方から見た斜視図である。 本実施形態に係わる分離部27を前側板12から分離したときの露出しない手段を用いて封緘した輸送箱1を右斜め上方から見た斜視図である。 他の実施形態に係わる組み立てれば外箱100となるシート材101を示す展開図(A)及び組み立てれば内箱(トレイ)500となるシート材501を示す展開図(B)である。 他の実施形態に係わる外箱110を右斜め上方から見た斜視図である。 他の実施形態に係わる内箱500を右斜め上方から見た斜視図である。 他の実施形態に係わる外箱110と内箱500を取り付けたときの状態を示す輸送箱100の裏側を左斜め上方から見た斜視図である。 他の実施形態に係わる外箱100の上フラップ201a、201b、201cを折り曲げたときの状態を示す輸送箱100の裏側を左斜め上方から見た斜視図である。 他の実施形態に係わる破断部204を破断して切り欠き401を形成したときの状態を示す輸送箱100の裏側を左斜め上方から見た斜視図である。 他の実施形態に係わる外箱110を内箱500から離脱して新たな形態の外箱110N及び内箱500Nが形成されるときの説明図である。
以下に、本考案の輸送箱1に係る実施形態を図面に基づき説明する。
1.シート材11、51の構成
まず、シート材11、51の構成を図1に基づいて説明する。図1(A)は、組み立てれば図2に示す外箱10となるシート材11を示す展開図であり、図1(B)は、組み立てれば図3に示す内箱(トレイ)50となるシート材51を示す展開図である。シート材11、51は、一枚の段ボール等からなり、周知の打抜装置によって図1に示すような形状に予め連続した一枚のブランクとして打ち抜かれている。また、シート材11、51は、外箱10、内箱50を作成しやすいように折れ目(罫線)や切れ目(切込線)等が設けられている。
図1(A)を参照して、シート材11の段目方向は、矢印Aに示すように上下方向となっている。シート材11は、前側板12及び後側板13と、左側板14及び右側板15とを有している。これら前側板12、後側板13、左側板14、右側板15はそれぞれ矩形であり、罫線16、17、18を介して一列に並んで形成されている。前側板12と後側板13は同形状であり、左側板14と右側板15とは同形状である。また、右側板15には、罫線19を介して糊代20が連設されている。
また、前側板12の上端には、罫線22を介して上フラップ21aが、後側板13の上端には、罫線23を介して上フラップ21bがそれぞれ矩形に形成されて連設されている。また、左側板14の上端には、コ字状の切込線25を介して破断部24aが、右側板15の上端には、コ字状の切込線26を介して破断部24bがそれぞれ矩形に形成されて設けられている。なお、上フラップ21aと上フラップ21b、破断部24aと破断部24bは、それぞれ同形状である。また、前側板12の中央箇所には、ジッパー(所定間隔をもって直線状に延びる切込線と、該切込線の一端に設けられる斜線状のガイド線とで形成)28を介して、矩形の分離部27が設けられている。
次に、図1(B)を参照して、シート材51の段目方向は、矢印Bに示すように上下方向となっている。シート材51は、前側板52及び後側板53と、左側板54及び右側板55とを有している。前側板52は、略コ字状であり、後側板53、左側板54、右側板55はそれぞれ矩形であり、これら前側板52、後側板53、左側板54、右側板55は、罫線56、57、58を介して一列に並んで形成されている。左側板54と右側板55は同形状であり、前側板52と後側板53の横幅は同一である。また、後側板53には、罫線59を介して糊代60が連設されている。
また、左側板54の上端には、罫線62を介して上フラップ61aが、右側板55の上端には、罫線63を介して上フラップ61bがそれぞれ略台形状に形成されて連設されて
いる。また、左側板54の下端には、罫線64を介して下フラップ66aが、右側板55の下端には、罫線65を介して下フラップ66bがそれぞれ略台形状に形成されて連設されている。また、前側板52の下端には、罫線67を介して下フラップ69aが、後側板53の下端には、罫線68を介して下フラップ69bがそれぞれ略々矩形状に形成されて連設されている。
また、左側板54の上部には、右側に向かって下り勾配のジッパー70を介して分離部72aが、右側板55の上部には、左側に向かって下り勾配のジッパー71を介して分離部72bが設けられている。ジッパー70は、前側板52の左上端と接続され、ジッパー71は、前側板52の右上端と接続されている。分離部72aは、左側板54の一部と上フラップ61aとで、分離部72bは、右側板55の一部と上フラップ61bとでそれぞれ略々台形状に形成されている。なお、上フラップ61aと上フラップ61b、下フラップ66aと下フラップ66b、下フラップ69aと下フラップ69bは、それぞれ同形状であり、分離部72aと分離部72bは、左右対称状である。
2.輸送箱1の構成
次に、輸送箱1の構成を説明する。輸送箱1は、外箱10と内箱50により構成されている。図2は、外箱10を右斜め上方から見た斜視図である。シート材11の前側板12、後側板13、左側板14、右側板15、糊代20を、罫線16、17、18、19に沿って折り曲げ、糊代20と後側板13を接着剤(ホットメルト)等で結合することにより、外箱10を組み立てる。なお、糊代20は後側板13の外面に結合されるようになっている。また、この状態では、上フラップ21aと上フラップ21bは、折り曲げられておらず、つまり外箱10は、上部及び下部が開口した状態となっている。そして、このように外箱10を組み立てた状態では、前側板12と後側板13、左側板14と右側板15が対向し、従って上フラップ21aと上フラップ21b、破断部24aと破断部24bも対向している。
図3は、内箱50を右斜め上方から見た斜視図である。シート材51の前側板52、後側板53、左側板54、右側板55、糊代60を、罫線56、57、58、59に沿って折り曲げ、糊代60と右側板55を接着剤(ホットメルト)等で結合することにより、内箱50を組み立てる。ここで、糊代60と右側板55を結合する際、糊代60は右側板55の内側に結合され、且つ糊代60の上端がジッパー71の下側に位置し、糊代60と分離部72bとは結合されないようになっている。これにより、分離部72bはジッパー71により切断可能となる。また、この状態では、上フラップ61aと上フラップ61bは、折り曲げられておらず、内箱50は、上部が開口した状態となっている。
一方、内箱50の下部は、下フラップ66a、66b、69a、69bが罫線64、65、67、68に沿って折り曲げられ、隣接する下フラップ同士が上下交互(一端が上側、他端が下側)に重なり合って結合することにより、内箱50の底板を形成している。また、内箱50の前部は、前側板52の形状により大部分が開口した状態となっており、つまり内箱50は、上部及び前部が開口した状態となっている。これにより、内箱50に収容した商品を視認可能となる。そして、このように内箱50を組み立てた状態では、前側板52と後側板53、左側板54と右側板55が対向し、従って上フラップ61aと上フラップ61b、下フラップ66aと下フラップ66b、下フラップ69aと下フラップ69b、分離部72aと分離部72bも対向している。
3.輸送箱1の組み立て
輸送箱1を組み立てるには、図4に示すように、まず、外箱10が内箱50を覆うように、外箱10を矢印Cの方向に移動させて、図5に示すように、外箱10の内側に内箱50を嵌合する。つまり、内箱50の外寸と外箱10の内寸は、ほぼ同一の大きさに形成さ
れている。なお、図4は、外箱10と内箱50の取り付けを説明するための説明図、図5は、外箱10と内箱50を取り付けたときの状態を示す右斜め上方から見た輸送箱1の斜視図である。また、内箱50には、図示していないが、予め商品を収容しておく。
図5に示すように、外箱10と内箱50を取り付けた状態では、外箱10の前側板12、後側板13、左側板14、右側板15の内側面と、内箱50の前側板52、後側板53、左側板54、右側板55の外側面とが重合しており、外箱10の上フラップ21a、21bと内箱50の上フラップ61a、61bは折り曲げられておらず、輸送箱1は、天板部分が開口した状態となっている。
次に、図6に示すように、外箱10の上フラップ21a、21bを罫線22、23に沿って、それぞれ内側に折り曲げる。なお、図6は、外箱10の上フラップ21a、21bを折り曲げたときの状態を示す右斜め上方から見た輸送箱1の斜視図である。つまり、この状態では、輸送箱1本体から内箱50の上フラップ61a、61bのみが突出した状態となっている。
そして、次に、図7に示すように、内箱50の上フラップ61a、61bを罫線62、63に沿って、それぞれ内側に折り曲げる。これにより、輸送箱1は、外箱10と内箱50から成る略直方体状に形成される。なお、図7は、内箱50の上フラップ61a、61bを折り曲げたときの状態を示す右斜め上方から見た輸送箱1の斜視図である。つまり、この状態では、外箱10の上フラップ21a、21bの上に内箱50の上フラップ61a、61bが重なって、輸送箱1の天板が形成されている。即ち、輸送箱1において、外箱10の上フラップ21a、21bが内フラップとして機能し、内箱50の上フラップ61a、61bが外フラップとして機能している。
そして、次に、図8に示すように、上フラップ61aと上フラップ61bの境界部分を塞ぐようにテープ40を貼着して輸送箱1を封緘する。ここで、テープ40は、外箱10の前側板12に形成されている分離部27より上側から、つまりジッパー28を跨がないように外箱10の前側板12から後側板13にかけて貼着する。これにより、外箱10と内箱50は結合して輸送箱1は組み立てられ、このように組み立てられた輸送箱1は、商品を収容したままで輸送に使用することが可能となる。なお、図8は、組み立てられた輸送箱1を右斜め上方から見た斜視図である。
4.輸送箱1の開封
次に、輸送箱1を開封して商品を展示する場合について説明する。まず、図9に示すように、外箱10の左側板14及び右側板15の上端に設けられた破断部24a、24bを、切込線25、26によって破断し、外側に回動させて切り欠き41a、41bを形成する。切込線25、26は、垂直方向の切込線の間隔が短く、水平方向の切込線の間隔が長く設けられているので、破断部24a、24bは、容易に垂直方向の切込線にて破断し、水平方向の切込線箇所を回転軸として破断せずに外側に回動させることができ、従って、輸送箱1(外箱10)から分離することはない。なお、図9は、破断部24a、24bを破断して切り欠き41a、41bを形成したときの状態を示す右斜め上方から見た輸送箱1の斜視図である。
切り欠き41a、41bを形成したら、次に、露出した内箱50の左側板54及び右側板55のジッパー70、71付近の箇所を、矢印Dの方向に押圧し、分離部72a、72bをジッパー70、71のラインから切断して、左側板54及び右側板55から分離する。この際、分離部72a、72b中央に設けられた切込線73、74(図3参照)を押圧して該箇所を破談させてから、ジッパー70、71を破断することにより、分離部72a、72bを左側板54及び右側板55から分離する。これにより、テープ40にて外箱1
0と結合しているのは分離部72a、72bのみとなり、内箱50本体は、外箱10と切り離された状態となる。
そして、この状態から、図10に示すように、矢印Eの方向に外箱10を移動させて、外箱10を内箱50から離脱する。ここで、内箱50から離脱した外箱10は、分離部72a、72bが結合された新たな形態の外箱10Nとして形成される。また、内箱50は、分離部72a、72bが切り離された新たな形態の内箱50Nとして形成される。そして、この新たな内箱(トレイ)50Nにより、収容している商品が展示されることになる。なお、図10は、外箱10を内箱50から離脱して新たな形態の外箱10N及び内箱50Nが形成されるときの説明図である。
なお、本考案の輸送箱1は、外箱10を内箱50から離脱することなく、収容している商品を展示可能になっている。以下、この構成について説明する。図11を参照して、輸送箱1は、上述した説明と同様に、外箱10の上フラップ21a、21bの上に内箱50の上フラップ61a、61bを重ねて組み立てられているが、この構成では、輸送箱1を封緘するのにテープ40(図8参照)を使用していない。つまり、この構成では、輸送箱1の美観の観点から、露出するテープ40の替わりに接着剤や両面テープ等の露出しない手段を用いて輸送箱1を封緘している。なお、図11は、露出しない手段を用いて封緘した輸送箱1を右斜め上方から見た斜視図である。
そして、このように組み立てられた輸送箱1において、外箱10の前側板12に設けられた分離部27を矢印Fの方向に押圧し、分離部27をジッパー28のラインから切断して、前側板12から分離する。この際、分離部27上部に設けられた半円状の切込線42を押圧して該箇所を破談させてから、ジッパー28を破断することにより、分離部27を前側板12から分離する。これにより、図12に示すように、輸送箱1は、その前側の大部分に開口部43が形成され、収容している商品を展示可能になる。なお、図12は、分離部27を前側板12から分離したときの露出しない手段を用いて封緘した輸送箱1を右斜め上方から見た斜視図である。
4.他の実施形態
次に、本考案の他の実施形態に係る輸送箱100を図面に基づき説明する。なお、この他の実施形態の説明においては、上述した実施形態と同様な構成については同じ符号を付し、それら構成の詳細な説明については省略する。
4−1.シート材101、501の構成
まず、シート材101、501の構成を図13に基づいて説明する。図13(A)は、組み立てれば図14に示す外箱100となるシート材101を示す展開図であり、図13(B)は、組み立てれば図15に示す内箱(トレイ)500となるシート材501を示す展開図である。
図13(A)を参照して、シート材101の段目方向は、矢印Gに示すように上下方向となっている。前側板12の上端には、罫線22を介して上フラップ201aが、左側板14の上端には、罫線203を介して上フラップ201bが、右側板15の上端には、罫線202を介して上フラップ201cが連設されている。上フラップ201aは略台形状に形成され、上フラップ201b、201cはそれぞれ略々矩形状に形成されている。また、後側板13の上端には、コ字状の切込線205を介して破断部204が、矩形に形成されて設けられている。なお、上フラップ201bと上フラップ201cは、それぞれ同形状である。つまり、シート材101が上述したシート材11と異なる点は、上フラップ及び破断部の個数と位置である。
次に、図13(B)を参照して、シート材501の段目方向は、矢印Hに示すように上下方向となっている。前側板502は、略コ字状であり、後側板503は矩形であり、左側板504、右側板505はそれぞれ略台形状に形成されている。左側板504と右側板505は同形状であり、前側板502と後側板503の横幅は同一である。また、後側板503には、罫線509を介して糊代600が連設されている。
また、後側板503の上端には、罫線602を介して上フラップ601が、略台形状に形成されて連設されている。さらに、後側板503の上部には、中央から左右に向かって対称状に上り勾配のジッパー700を介して分離部702が設けられている。ジッパー700は、その左端が糊代600よりやや上側に位置し、その右端が左側板504よりやや上側に位置している。分離部702は、後側板503の一部と上フラップ601とで、ジッパー700のラインを底辺とした略々台形状に形成されている。つまり、シート材501が上述したシート材51と異なる点は、上フラップ及び分離部の個数と位置であり、加えて、分離部、前側板、左側板、右側板の形状と糊代の長さも異なっている。
4−2.輸送箱100の構成
次に、輸送箱100の構成を説明する。輸送箱100は、外箱110と内箱500により構成されている。図14は、外箱110を右斜め上方から見た斜視図である。外箱10を組み立てた状態では、上フラップ201a、201b、201cは折り曲げられておらず、つまり外箱110は、上部及び下部が開口した状態となっている。そして、このように外箱10を組み立てた状態では、前側板12と後側板13、左側板14と右側板15が対向し、従って上フラップ201bと上フラップ201c、上フラップ201aと破断部204も対向している。
図15は、内箱500を右斜め上方から見た斜視図である。内箱500を組み立てた状態では、上フラップ601は折り曲げられておらず、内箱500は、上部が開口した状態となっている。また、内箱500の前部は、前側板52の形状により大部分が開口した状態となっており、つまり内箱50は、上部及び前部が開口した状態となっている。そして、このように内箱50を組み立てた状態では、前側板502と後側板503、左側板504と右側板505が対向し、従って上フラップ601及び分離部702も前側板502と対向している。
4−3.輸送箱100の組み立て
輸送箱100を組み立てるには、図16に示すように、外箱110の内側に内箱500を嵌合する。なお、図16は、外箱110と内箱500を取り付けたときの状態を示す輸送箱100の裏側を左斜め上方から見た斜視図である。図16に示すように、外箱110と内箱500を取り付けた状態では、外箱110の上フラップ201a、201b、201cと内箱500の上フラップ601は折り曲げられておらず、輸送箱100は、天板部分が開口した状態となっている。
次に、図17に示すように、外箱110の対向する上フラップ201b、201cを内側に折り曲げ、その後、上フラップ201aを上フラップ201b、201cの上に重ねるように内側に折り曲げる。これにより、輸送箱100は、外箱110と内箱500から成る略直方体状に形成される。なお、図17は、外箱100の上フラップ201a、201b、201cを折り曲げたときの状態を示す輸送箱100の裏側を左斜め上方から見た斜視図である。つまり、この状態では、輸送箱100本体から内箱500の上フラップ601のみが突出した状態となっている。
そして、この状態で、内箱500の上フラップ601を内側に折り曲げる。これにより、外箱110の上フラップ201b、201cの上に内箱500の上フラップ601が重
なって、輸送箱100の天板が形成される。即ち、輸送箱100において、外箱110の上フラップ201b、201cが内フラップとして機能し、外箱110の上フラップ201a及び内箱500の上フラップ601が外フラップとして機能している。
そして、次に、後述する図18に示すように、上フラップ201aと上フラップ601の境界部分を塞ぐようにテープ400を貼着して輸送箱100を封緘する。これにより、外箱110と内箱500は結合して輸送箱100は組み立てられる。つまり、輸送箱100の組み立てにおいて、上述した輸送箱1の組み立てと異なる点は、内箱の1個の上フラップのみで、外箱110と内箱500を結合させて輸送箱100を組み立てるようにしたことである。
4−4.輸送箱100の開封
次に、輸送箱100を開封して商品を展示する場合には、まず、図18に示すように、外箱110の後側板13の上端に設けられた破断部204を、切込線205によって破断し、外側に回動させて切り欠き401を形成する。なお、図18は、破断部204を破断して切り欠き401を形成したときの状態を示す輸送箱100の裏側を左斜め上方から見た斜視図である。
切り欠き401を形成したら、次に、露出した内箱500の後側板503のジッパー700付近の箇所を矢印Iの方向に押圧し、分離部702をジッパー700のラインから切断して、後側板503から分離する。これにより、テープ400にて外箱110と結合しているのは分離部702のみとなり、内箱500本体は、外箱110と切り離された状態となる。
そして、この状態から、図19に示すように、矢印Jの方向に外箱110を移動させて、外箱110を内箱500から離脱する。ここで、内箱500から離脱した外箱110は、分離部702が結合された新たな形態の外箱110Nとして形成される。また、内箱500は、分離部702が切り離された新たな形態の内箱500Nとして形成される。なお、図19は、外箱110を内箱500から離脱して新たな形態の外箱110N及び内箱500Nが形成されるときの説明図である。
つまり、輸送箱100の開封において、上述した輸送箱1の開封と異なる点は、1個の分離部のみが、内箱から切断されて外箱と結合しながら、内箱本体から分離するようにしたことである。また、この構成により、内箱(トレイ)の形状を大きく変更させることも可能となる。
5.輸送箱1、100の効果
(1)輸送箱1、100は、外箱10、110が内箱50、500の上部及び側部を覆うように、外箱10、110の内側に内箱50、500を嵌合して組み立てるようにしたので、輸送中に展示箱(トレイ)として使用する内箱50、500に傷や汚れがつくことがなく、その結果、商品の展示に支障することがない。
(2)輸送箱1の組み立ての際には、外箱10の上フラップ21a、21b(内フラップ)の上に内箱50の上フラップ61a、61b(外フラップ)を、輸送箱100の組み立ての際には、外箱110の上フラップ201b、201c(内フラップ)の上に内箱500の上フラップ601(外フラップ)をそれぞれ重ねるようにして天板を形成するようにしたので、外箱10、110と内箱50、500が容易に分離することがなく、その結果、簡単に輸送箱1、100を封緘することができる。
(3)外箱10、110本体と内箱50、500の外フラップ61a、61b、601
をテープ40、400で貼着し、これにより外箱10、110と内箱50、500を結合して輸送箱1、100を封緘するので、即ち接着剤(ホットメルト)を使用することなく外箱10、110と内箱50、500を結合するようにしたので、外箱10、110と内箱50、500を接着するための専用機が必要なく、その結果、生産コストを抑えることができる。さらに、テープ40、400により強力に外箱10、110と内箱50、500を結合でき、輸送箱1、100から内箱50、500が落下して商品を損傷してしまうことがない。
(4)輸送箱1、100の開封の際には、外箱10、110の破断部24a、24b、204により、分離部72a、72b、702を容易に内箱50、500本体から分離させることができ、その結果、テープ40、400を剥がす必要がなく、容易に輸送箱1、100を開封し、内箱50、500(トレイ)を露出させて商品を展示することができる。また、分離部72a、72b、702の形状(ジッパー70、71、700のライン)を変化させることで、内箱50、500(トレイ)を所望する形状に容易に形成することができる。
(5)輸送箱1、100は、内箱50、500の前側板52、502に対応して外箱10、110に分離部27を設け、この分離部27を分離することにより外箱10、110を内箱50、500から離脱することなく、即ち輸送箱1、100を開封することなく、容易に収容している商品を展示することができる。
以上、本考案の輸送箱1、100を図面に基づいて説明してきたが、具体的な構成は実施形態に示したものに限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加などがあっても本発明に含まれる。例えば、上述した実施形態においては、輸送箱1、100は、外箱10と内箱50から成る略直方体(六面体)状に形成したが、これは、その他の八面体等の多面体であってもよい。また、シート材11、51、101、501は、段ボール以外の板紙であってもよい。そして、シート材11、51、101、501を板紙で形成した場合には、板紙の撓み易い特性により、図9又は図18で示した矢印D又は矢印Iと反対方向に引っ張るようにして、分離部72a、72bをジッパー70、71のラインから切断して左側板54及び右側板55から分離又は分離部702をジッパー700のラインから切断して後側板503から分離するようにしてもよい。
1、100…輸送箱、 10、10N、110、110N…外箱、
11、51、101、501…シート材、 12、52、502…前側板、
13、53、503…後側板、 14、54、504…左側板、
15、55、505…右側板、
16〜19、22、23、56〜59、62〜65、67、68、202、203、506〜509、602…罫線
20、60、600…糊代、
21a、21b、61a、61b、201a、201b、201c、601…上フラップ、
24a、24b、204…破断部、
25、26、42、73、74、205…切込線、
27、72a、72b、702…分離部、 28、70、71、700…ジッパー、
40、400…テープ、 41a、41b、401…切り欠き、
43…開口部、 50、50N、500、500N…内箱(トレイ)、
66a、66b、69a、69b…下フラップ

Claims (6)

  1. 一枚の平面状に形成されたシート材を折り曲げて組み立てられる商品を収容する内箱と、一枚の平面状に形成されたシート材を折り曲げて組み立てられる前記内箱に外接する外箱とから成り、組み立てられた該内箱と該外箱とを結合する結合手段と、該結合手段により結合している該内箱と該外箱とを分離する分離手段と、を備えた輸送箱であって、
    前記内箱は、その側部に複数の内側板を有し、該内側板のうちの前側に位置する前内側板は展示の際に商品が視認可能に開口されて形成されると共に、前記内側板のうちの所定の内側板の上端には上フラップが連設され、
    前記外箱は、その側部に前記内側板に重合して前記内箱の側部を囲繞する複数の外側板を有し、該外側板のうちの前記上フラップが連設された前記内側板に重合していない当該外側板の上端には上フラップが連設され、
    前記結合手段は、組み立てられた前記外箱と前記内箱とを嵌合してから該外箱の上フラップの上に該内箱の上フラップが重なるように折り曲げて天板を形成し、前記外箱の上フラップ又は前記外側板と前記内箱の上フラップとを貼着材により貼着封緘して前記内箱と前記外箱とを結合するものとし、
    前記分離手段は、前記上フラップが連設された前記内側板を所定の箇所から上下に切断する当該内側板に設けられる切断手段と、該切断手段を露出させる前記外側板の所定箇所に設けられる露出手段とを有し、前記結合手段により前記内箱と前記外箱とが結合されている状態で該露出手段により該切断手段を露出させて、前記上フラップが連設された前記内側板を所定の箇所から切断することで結合している前記内箱と前記外箱とを分離するもの、
    としたことを特徴とする輸送箱。
  2. 前記切断手段は、前記上フラップが連設された前記内側板の左右の一端から他端に亘って設けられる切込線とし、
    前記露出手段は、前記上フラップが連設された前記内側板に重合する前記外側板を破断して所定の形状に切り欠きできる、当該外側板の上端から下に向かって延設される一対の切込線とし、
    前記分離手段は、前記結合手段により前記内箱と前記外箱とが結合されている状態で前記露出手段の切込線により前記外側板を破断して所定の形状に切り欠き、これにより露出した前記切断手段の切込線を介して、前記上フラップが連設された前記内側板を切断することで前記内箱と前記外箱とを分離することを特徴とする請求項1に記載の輸送箱。
  3. 前記内側板は、前記内箱が組み立てられたときに、前記前内側板に対向する後内側板と、一対の互いに対向する左内側板及び右内側板とを有し、前記上フラップは該左内側板及び該右内側板に連設され、
    前記外側板は、前記外箱が組み立てられたときに、前記前内側板及び前記後内側板に重合して一対の互いに対向する前外側板及び前記後外側板と、前記左内側板及び前記右内側板に重合して一対の互いに対向する左外側板及び右外側板とを有し、前記上フラップは該前外側板及び該後外側板に連設され、
    前記切断手段は、前記左内側板及び前記右内側板に設けられ、前記露出手段は、前記左外側板及び前記右外側板に設けられ、
    前記分離手段は、前記結合手段により前記内箱と前記外箱とが結合されている状態で前記露出手段の切込線により前記左外側板及び前記右外側板を破断して所定の形状に切り欠き、これにより露出した前記左内側板及び前記右内側板の前記切断手段の切込線を介して、前記上フラップが連設された該左内側板及び該右内側板を切断することで前記内箱と前記外箱とを分離することを特徴とする請求項2に記載の輸送箱。
  4. 前記内側板は、前記内箱が組み立てられたときに、前記前内側板に対向する後内側板と
    、一対の互いに対向する左内側板及び右内側板とを有し、前記上フラップは該後内側板に連設され、
    前記外側板は、前記外箱が組み立てられたときに、前記前内側板及び前記後内側板に重合して一対の互いに対向する前外側板及び前記後外側板と、前記左内側板及び前記右内側板に重合して一対の互いに対向する左外側板及び右外側板とを有し、前記上フラップは該前外側板、該左外側板及び該右外側板に連設され、
    前記切断手段は、前記後内側板に設けられ、前記露出手段は、前記後外側板に設けられ、
    前記分離手段は、前記結合手段により前記内箱と前記外箱とが結合されている状態で前記露出手段の切込線により前記後外側板を破断して所定の形状に切り欠き、これにより露出した前記後内側板の前記切断手段の切込線を介して、前記上フラップが連設された該後内側板を切断することで前記内箱と前記外箱とを分離することを特徴とする請求項2に記載の輸送箱。
  5. 前記結合手段により前記内箱と前記外箱とが結合されている状態で前記前内側板に重合する前記外側板には、展示の際に商品が視認できる開口を形成するための開口手段が設けられ、該開口手段は、前記前内側板の前記開口の形状に対応して当該外側板に所定の形状で設けられる切込線としたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の輸送箱。
  6. 前記天板を形成する前記外箱の上フラップ又は前記外側板と前記内箱の上フラップとを貼着する前記貼着材は、粘着テープとしたことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の輸送箱。
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