JP3180340U - 緩衝機構付き包装箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】上下方向の衝撃に対して収容物を保護し、収容物同士の衝突を確実に防止でき、組み立ても容易な緩衝機構付き包装箱を提供する。
【解決手段】箱体形成片を組み立てた状態で、第一糊付板44の裏面が第一側面板16の裏面に糊付され、第一横板38の表面が下蓋の裏面に当接する。第一縦板40と第一側面板16とが隙間を空けて対向し、第一緩衝板42と第一横板38とが隙間を空けて対向する。第二糊付板78の裏面が第三側面板20の裏面に糊付され、第二横板70の表面が下蓋の裏面に当接する。第二縦板72と高さ調節板74とが互いの裏面を接して重なり、高さ調節板74と第三側面板20とが隙間を空けて対向し、第二緩衝板76と第二横板70とが隙間を空けて対向する。第一緩衝板42及び第二緩衝板76の上方の収容部が、第二縦板部72及び高さ調節板74で間仕切りされる。
【選択図】図9

Description

この考案は、ビンなどの破損しやすい収容物を包装する際に使用される緩衝機構付き包装箱に関する。
従来から、ブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片を折り曲げて糊付けし、ワンタッチで引き起こして組み立てられる包装箱がある。特に、筒状のガラス製のビン等の衝撃に弱い収容物を包装する場合、収容物を保護する緩衝機構を備えることが求められ、上記の箱体形成片の一部を用いて緩衝機構を構成した緩衝機構付き包装箱が使用されている。
例えば、特許文献1に開示されているように、収容物であるビン類を収容し、ビン底を下蓋から浮かせて支持する緩衝機構を備えたクッション付きビン類収納箱がある。この収納箱は、前板、背板、及び2つの側板で矩形の筒状体を形成し、2つの側面の下端部に、各々3つの形成板と糊代板とを順次連接し、各々の糊代板を対応する側面の内側に糊付することによって、形成板をコの字型にした緩衝機構を筒状体の内側に設け、筒状体の上下を蓋板で閉じたものである。
また、特許文献2に開示されている破瓶防止機能を有するケースも、収容物であるビン類を収容し、ビン底を下蓋から浮かせて支持する緩衝機構を備えている。このケースは、特許文献1の構成に加え、さらに、天板(糊代板と連続する一の形成板)を切り込んで所定の突起部が形成され、底フラップ、立上げ板及び天板(3つの形成板)をコの字型にしたときに、突起部が天板から抜け出て上向きに起立し、天板上方の収容部を間仕切りするものである。
実開昭55−38755号公報 特開2010−36952号公報
特許文献1のクッション付きビン類収納箱は、2本のビンを収容した場合、収納箱内でビン同士がぶつかって破損しやすいものであった。このため、例えば、収納箱と別に仕切り板(板紙等)を用意してビン同士の間に仕切り板を差し込む、などの面倒な作業が行われていた。
また、特許文献2の破瓶防止機能を有するケースは、天板から抜け出た突起部が上記仕切り板として働くので、上記の特許文献1の問題が発生しにくくなる。しかし、天板は2本のビンの間を確実に仕切るため、突起部の面積をできるだけ大きくしたいが、突起部の面積を大きくし過ぎると、ビンを下方から支持する天板部分の面積が小さくなって強度が確保できないので、例えば2本のビンが比較的重い場合、あまり大きな突起部を設けることができない。このように、「2本のビンの間を確実に仕切る機能」と「ビンを下方からしっかり支持する機能」とがトレードオフの関係になるので、収容物の形態によっては2つの機能を両立させることができない場合があった。
この考案は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、上下方向の衝撃に対して収容物を保護する緩衝機構と、収容物同士の衝突を確実に防止できる間仕切りとを備え、組み立ても容易な緩衝機構付き包装箱を提供することを目的とする。
この考案は、一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片からに成り、前記箱体形成片には、4つの側面板が互いに平行な折罫線を介して連接され、この連接方向に対して直角な所定の端部に上蓋及び下蓋を成す端面部材が延設され、前記箱体形成片を組み立てた状態で、前記4つの側面板のうちの第一及び第三側面板が互いに対向し、第二及び第四側面板が互いに対向して矩形の筒状体を形成し、その上側開口部及び下側開口部が前記上蓋及び下蓋により各々閉じられる緩衝機構付き包装箱であって、
前記第一側面板の前記連接方向に対して直角な端部であって、前記筒状体の前記下蓋側の端部から、第一折罫線を介して第一横板、第一縦板、第一緩衝板、及び第一糊付板が順に延設され、前記第一横板は、前記第一側面板からの延設方向長さが前記第二側面板の連接方向長さよりも短く、前記第一縦板との境界が、前記第一折罫線と平行な第二折罫線で区切られ、前記第一縦板は、前記第一横板からの延設方向長さが前記筒状体の高さよりも短く、前記第一緩衝板との境界が、前記第一折罫線と平行な第三折罫線で区切られ、前記第一緩衝板は、前記第一縦板からの延設方向長さが前記第一横板の延設方向長さと略等しく、前記第一糊付板との境界が、前記第一折罫線と平行な第四折罫線で区切られ、
前記第三側面板の前記連接方向に対して直角な端部であって、前記筒状体の前記下蓋側の端部から、第五折罫線を介して第二横板、第二縦板、高さ調節板、第二緩衝板、及び第二糊付板が順に延設され、前記第二横板は、前記第三側面板からの延設方向長さが、前記第二側面板の連接方向長さから前記第一横板の延設方向長さを差し引いた長さ以下であり、前記第二縦板との境界が、前記第五折罫線と平行な第六折罫線で区切られ、前記第二縦板は、前記第二横板からの延設方向長さが前記筒状体の高さよりも短く、かつ前記第一縦板の延設方向長さよりも長く、前記高さ調節板との境界が、前記第五折罫線と平行な第七折罫線で区切られ、前記高さ調節板は、前記第二縦板からの延設方向長さが第二縦板の延設方向長さよりも短く、前記高さ第二緩衝板との境界が、前記第五折罫線と平行な第八折罫線で区切られ、前記第二緩衝板は、前記高さ調節板からの延設方向長さが前記第二横板の延設方向長さと略等しく、前記第二糊付板との境界が、前記第五折罫線と平行な第九折罫線で区切られ、
前記箱体形成片を組み立てた状態で、前記第一糊付板の裏面が前記第一側面板の裏面に糊付され、前記第一横板の表面が前記下蓋の裏面に当接することによって、前記第一縦板と前記第一側面板とが隙間を空けて対向し、前記第一緩衝板と前記第一横板とが隙間を空けて対向した状態に保持され、さらに、前記第二糊付板の裏面が前記第三側面板の裏面に糊付され、前記第二横板の表面が前記下蓋の裏面に当接することによって、前記第二縦板と前記高さ調節板とが互いの裏面を接して重なり、前記高さ調節板と前記第三側面板とが隙間を空けて対向し、前記第二緩衝板と前記第二横板とが隙間を空けて対向した状態に保持され、前記第一緩衝板及び前記第二緩衝板の上方の収容部が、前記第二縦板部及び前記高さ調節板によって仕切られている緩衝機構付き包装箱である。
また、前記第二横板は、前記第三側面板からの延設方向長さが、前記第二側面板の連接方向長さから前記第一横板の延設方向長さを差し引いた長さと略等しくしてもよい。
この考案の緩衝機構付き包装箱は、上下蓋及び4つの側面板等で構成される外箱の部分と、第一及び第二緩衝板、第二縦板、高さ調節板等で構成される緩衝機構及び間仕切りの部分とが、1つの箱体形成片を組み立てることによって形成することができるので、工場等において組み立てやすく、部材管理も容易である。
また、第一横板、第一縦板、第一緩衝板、第二横板、第二縦板、高さ調節板、及び第二緩衝板の長さを調節することによって、収容物の下面を支持する第一及び第二緩衝板の大きさと高さ位置、第二縦板及び高さ調節板で成る間仕切りの位置と長さを、それぞれ自在に変更することができる。しかも、これらの変更はそれぞれ独立して行うことができ、例えば、第一及び第二緩衝板の大きさや強度を一定に保持しつつ、間仕切りの長さのみを変更することができる。したがって、外箱部分の外形をそのままに、様々な大きさの2つの収容物に対応した緩衝機構及び間仕切りが得られ、包装箱の設計及び評価の工数の削減や、箱体形成片の打ち抜き金型のコストの低減に寄与することができる。
この考案の緩衝機構付き包装箱の一実施形態を示す斜視図(a)、収容物である2本のビンを示す斜視図(b)である。 この実施形態の緩衝機構付き包装箱を展開した箱体形成片を裏面から見た平面図である。 図2の箱体形成片を組み立てる工程を説明する平面図である。 図2の箱体形成片を組み立てる工程を説明する平面図である。 図2の箱体形成片を組み立てる工程を説明する平面図である。 図2の箱体形成片を組み立てる工程を説明する平面図である。 図2の箱体形成片を組み立てる工程を説明する平面図である。 図2の箱体形成片を組み立てる工程を説明する正面図(a)、底面図(b)である。 図2の箱体形成片を組み立てる工程を説明する正面図である。 図2の箱体形成片を組み立てる工程の中で、収容物を収容した状態を示す正面図である。 この実施形態の緩衝機構付き包装箱の変形例を示す正面図である。
以下、この考案の一実施形態の緩衝機構付き包装箱について、図面に基づいて説明する。この実施形態の緩衝機構付き包装箱10は、厚紙等のブランクシートから打ち抜かれた一枚の箱体形成片12を折り畳んで糊付けし、引き起こすことによって組み立てられる箱体である。組み立てられた緩衝機構付き包装箱10は、図1に示すように、略四角形で縦長の外形を有し、内側に収容された大小2本のビン14a,14bを緩衝的に保持する箱体である。収容物である大小2本のビン14a,14bは、例えば、破損しやすいガラス製の容器に液体を充填し、栓をしたものである。
箱体形成片12を裏面から見ると、図2に示すように、組み立て状態で矩形の筒状体S1を形成する4つの側面が、第一側面板16、第二側面板18、第三側面板20、第四側面板22の順で互いに平行に連接して形成され、互いに平行な折罫線24,26,28で各々区切られている。さらに、第四側面板22の連接方向の端部には、糊付片30が折罫線32に区切られて設けられている。4つの側面板16,18,20,22は、連接する幅方向の長さがほぼ同じであり、連接方向の長さは、第一側面板16及び第三側面板20がほぼ等しく短く、第二側面板18及び第四側面板背面板22がほぼ等しく長くなっている。また、糊付片30の連接方向の長さは、糊付けする相手方である第一側面板16の連接方向長さの1/3〜1/4程度である。
第一側面板16の、第二側面板18との連接方向に対して直角な一端辺には、台形状の端面部材であるフラップ34が折罫線36で区切られて設けられている。フラップ34の折罫線36から先端までの長さは、第二側面板18の連接方向長さの約3/5である。一方、第一側面板16の折罫線36と反対側の端辺には、第一横板38、第一縦板40、第一緩衝板42、及び第一糊付板44が順に延設され、第一横板38の基端部が第一折罫線46で区切られている。
第一横板38は、第一側面板16からの延設方向長さが第二側面板18の連接方向長さの約3/5で、第一縦板40との境界が、第一折罫線46と平行な第二折罫線48で区切られている。第一縦板40は、第一横板38からの延設方向長さが筒状体S1の高さの約1/8で、第一緩衝板42との境界が、第一折罫線46と平行な第三折罫線50で区切られている。第一緩衝板42は、第一縦板40からの延設方向長さが、第一横板38の延設方向長さよりも板厚と糊付け厚分短い程度でほぼ等しく、組み立て状態で第一横板38と平行に位置するように形成され、第一糊付板44との境界がやや幅狭になって、第一折罫線46と平行な第四折罫線52で区切られている。第一糊付板44は第一緩衝板42の幅狭になった端部からほぼ真っ直ぐに延設され、その延設方向長さが筒状体S1の高さの約1/3になっている。第一糊付板44が幅狭になっているのは、箱体形成片12を組み立てたとき、第一側面板16の裏面に糊付けされる糊付片30及び第一糊付板44が互いに重ならないようにするためである。
第二側面板18の、第三側面板20との連接方向に対して直角な一端辺であって、フラップ34と隣接する端辺には、端面部材である上蓋片54と差込片56とが順に連接され、各々折罫線58,60で区切られている。上蓋片54の折罫線58から折罫線60までの長さは、第一側面板16の連接方向長さにほぼ等しく、差込片56の折罫線60から先端までの長さは、上蓋片56の上記長さの約2/5である。一方、第二側面板18の折罫線58と反対側の端辺には、台形状の端面部材である第一下蓋片62が折罫線64で区切られて設けられている。第一下蓋片62の折罫線64から先端までの長さは、第一側面板16の連接方向長さの約4/5である。
第三側面板20の、第四側面板22との連接方向に対して直角な一端辺であって、上蓋片54と隣接する端辺には、端面部材であるフラップ66が折罫線68で区切られて設けられている。フラップ66は、上記フラップ34とほぼ同形状である。一方、第三側面板20の折罫線68と反対側の端辺には、第二横板70、第二縦板72、高さ調節板74、第二緩衝板76、及び第二糊付板78が順に延設され、第二横板70の基端部が第五折罫線80で区切られている。
第二横板70は、第三側面板20からの延設方向長さが、第二側面板18の連接方向長さから第一横板38の延設方向長さを差し引いた長さとほぼ等しく、第二縦板72との境界が、第五折罫線80と平行な第六折罫線82で区切られている。第二縦板72は、第二横板70からの延設方向長さが筒状体S1の高さの約4/8(第一縦板40の延設方向長さの約4倍)であり、高さ調節板74との境界が、第五折罫線80と平行な第七折罫線84で区切られている。高さ調節板74は、第二縦板72からの延設方向長さが筒状体S1の高さの約3/8(第二縦板72の延設方向長さの約3/4)であり、第二緩衝板76との境界が、第五折罫線80と平行な第八折罫線86で区切られている。第二緩衝板76は、高さ調節板74からの延設方向長さが第二横板70の延設方向長さよりも板厚と糊付け厚分短い程度でほぼ等しく、組み立て状態で第二横板70と平行に位置するように形成され、第二糊付板78との境界が、第五折罫線80と平行な第九折罫線88で区切られている。第二糊付板78は、第二緩衝板76からの延設方向長さが筒状体S1の高さの約1/3になっている。
第四側面板22の、第四側面板22との連接方向に対して直角な一端部であって、フラップ66と隣接する側の端部には、組み立て状態で内側に差込片56が差し込まれる部分をミシン目及び切り込みで囲んで台形状の開封部90が設けられている。一方、第四側面板22の開封部90と反対側の端辺には、台形状の端面部材である第二下蓋片92が折罫線94で区切られて設けられている。第二下蓋片92の折罫線94から先端までの長さは、第一側面板16の連接方向長さとほぼ等しい。
次に、緩衝機能付き包装箱10の組立方法の一例について、図3〜図10に基づいて説明する。ここで、図3〜図7は箱体形成片12を裏面側から見たものであり、以下、箱体形成片12の表面が凸になる折り方を正折り、そして裏面が凸になる折り方を逆折りと称する。
まず、図2のように展開された箱体形成片12を、図3に示すように第七折罫線84で正折りする。次に、図4に示すように、第八折罫線86を逆折りし、第一糊付板44の裏面と第二糊付板78の裏面に、それぞれ糊96,98を塗布する。
次に、図5に示すように、第二折罫線48を正折りし、第六折罫線82を正折りする。これにより、第一糊付片44の裏面が第一側面板16の裏面に糊付され、第二糊付片78の裏面が第三側面板20の裏面に糊付される。
次に、図6に示すように、折罫線28を正折りし、糊付片30の表面に糊100を塗布する。次に、図7に示すように、折罫線24を正折りする。これにより、糊付片30の表面が第一側面板16の裏面に糊付される。箱体形成片12は、このように平坦に折り畳まれた状態で出荷される。
次に、ビン14a,14bを包装する工場等において、図8(a),(b)に示すように、折罫線26,32を各々90度に正折りし、4つの側面板16,18,20,22を立体的な筒状体S1にする。次に、図9に示すように、第一折罫線46を90度に正折りし、第一横板38を筒状体S1の開口端を塞ぐように押し上げる。同様に、第五折罫線80を90度に正折りし、第二横板70を筒状体S1の開口端を塞ぐように押し上げる。
このとき、第一糊付板44の裏面が第一側面板16の裏面に糊付されているので、第一横板38を90度に正折りする操作により、合わせて、第四折罫線52が90度に逆折りされ、第三折罫線50が90度に正折りされ、第二折罫線が90度に正折りされた状態になる。また、第二糊付板78の裏面が第三側面板20の裏面に糊付されているので、第一横板38を90度に正折りする操作により、合わせて、第九折罫線88が90度に逆折りされ、第八折罫線86が90度に逆折りされ、第二縦板72の表面が第一縦板40の表面側に押されるように起立し、第六折罫線が90度に正折りされた状態になる。
次に、図9に示すように、第二下蓋片92の裏面に糊102を塗布する。そして、図10に示すように、折罫線64を90度に正折りし、折罫線94を90度に正折りし、第一下蓋片62の表面に第二下蓋片92の裏面を糊付することによって、筒状体S1の一端を下蓋S3(第一及び第二裏蓋片62,92)で閉鎖する。
この状態で、第一横板38の表面が下蓋S3の裏面に当接することによって、第一縦板40と第一側面板16とが隙間を空けて略平行に対向し、第一緩衝板42と第一横板38とが隙間を空けて略平行に対向した状態が保持される。同様に、第二横板70の表面が下蓋S3の裏面に当接することによって、第二縦板72と高さ調節板74とが互いの裏面を接して重なり、高さ調節板74と第三側面板20とが隙間を空けて略平行に対向し、第二緩衝板76が第二横板70とが隙間を空けて略平行に対向した状態が保持される。したがって、第一緩衝板42及び第二緩衝板76の上方の空間(いわゆる収容部)が、第二縦板部72及び高さ調節板74によって間仕切りされた状態になる。
次に、収容物である大ビン14a及び小ビン14bを、第一緩衝板42及び第二緩衝板76の各上方の空間に、それぞれ収容する。大ビン14aは、第一糊付板44と第二縦板72とが対向する間にちょうど収まり、小ビン14bは、第二糊付板78と高さ調節板74との間にちょうど収まり、各ビン14a,14bのキャップの位置が、筒状体S1の上端開口よりも僅かに低い位置にそろう。
次に、折罫線36,68をそれぞれ90度に正折りし、フラップ34,66を重ねる。さらに、差込片56の表面に糊104を塗布し、折罫線58,60をそれぞれ90度に正折りし、フラップ34,66の上側に上蓋片54を重ね、差込片56を第四側面板22の内側に差し込んで、差込片56の表面を開封部90の裏面に糊付する。これにより、筒状体S1の他端が上蓋S2(上蓋片54及びフラップ34,66)で閉鎖され、図1の組み立て状態になって包装作業が終了する。
以上説明したように、緩衝機構付き包装箱10は、筒状体S1及び上下蓋S2,S3で構成される外箱の部分と、第一及び第二緩衝板42,76、第二縦板72、高さ調節板74等で構成される緩衝機構及び間仕切りの部分とが、1つの箱体形成片12を組み立てることによって形成することができるので、工場において組み立て易く、部材管理も容易である。しかも、2つのビン14a,14bの間仕切りが、第二縦板72及び高さ調節板74の二重構造になるので、緩衝効果が大きい。
また、収容物を支持する第一及び第二緩衝板42,76の大きさと高さ位置、第二縦板72及び高さ調節板74で成る間仕切りの位置と長さは、それぞれ自在に変更することができる。例えば、上記の大ビン14aと小ビン14bに代えて、中間的な大きさの中ビン14cを2本収容する場合、図10に示す緩衝機構付き包装箱10の第一横板38、第一縦板40、第一緩衝板42、第二横板70、第二縦板72、高さ調節板74、及び第二緩衝板76の長さを調節し、図11に示す緩衝機構付き包装箱106のようにすれば、容易に対応することができる。
しかも、緩衝機構付き包装箱106は、収容物の下面を支持する第一及び第二緩衝板の高さ位置や、第二縦板72及び高さ調節板74で成る間仕切りの長さが変更されているが、変更された以外の部分の性能に与える影響が小さく、例えば、第一及び第二緩衝板の強度等はほとんど一定である、このように、外箱部分の外形をそのままに、様々な大きさの収容物に対応した緩衝機構及び間仕切りが得られ、包装箱の設計及び評価の工数の削減や、箱体形成片の打ち抜き金型のコストの低減に寄与することができる。
なお、この考案は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、箱体形成片の素材は、例えば紙や合成樹脂シート等が好適であるが、収容物の耐衝撃性やデザイン性に鑑みて、素材の選択や厚みの設定を自由に変更することができる。
また、上記の緩衝機構付き包装箱10の場合、図10に示すように、第二縦板72が第一縦板40に押されて起立し、組み立て状態で、第一縦板40と第二縦板72がほとんど隙間なく対向するように設定されているが、第一縦板40と第二縦板72に隙間を空けて対向させて、その隙間の空間も収容スペースにすることも可能である。その場合、第二縦板72が起立しにくくなるので、例えば、第二縦板72及び高さ調節板74の裏面同士を糊付けしておくと、第二縦板72が第二緩衝板76に引っ張られて確実に起立するようになる。
また、上記の緩衝機構付き包装箱10の場合、図10に示すように、第一緩衝板42と第一横板38が平行に位置するように、第一緩衝板42が紙厚分僅かに短く形成されているが、例えば、収容物の底面が水平でない場合や収容物を一方向に寄せたい場合等は、第一緩衝板42を第一横板38よりも僅かに長くして、第一緩衝板42を、第一縦板40側又は第一側面板16側が低くなるように傾斜させても良い。これにより、収容物が一方に寄り、安定に収納可能となる。従って、第一緩衝板42の長さは、第一横板38の延設方向長さとほぼ等しければ良く、第一緩衝板42の長さは、第一横板38と並行に位置させるように僅かに短いものや、所望の角度に僅かに傾斜させるように第一横板38より僅かに長く設定可能な範囲で任意に選択可能である。第二緩衝板76についても同様である。
また、上記の緩衝機構付き包装箱10は、下蓋S3の側だけに緩衝機構及び間仕切りが設けられているが、上蓋S2の側にも同様の緩衝機構及び間仕切りを上下対称に設けることも可能である。これにより、収容物に加わる下方向の衝撃だけでなく、上方向の衝撃に対しても緩衝効果を持たせることができる。
10,106 緩衝機構付き包装箱
12 箱体形成片
14a 大ビン(収容物)
14b 小ビン(収容物)
14c 中ビン(収容物)
16 第一側面板
18 第二側面板
20 第三側面板
22 第四側面板
38 第一横板
40 第一縦板
42 第一緩衝板
44 第一糊付板
46 第一折罫線
48 第二折罫線
50 第三折罫線
52 第四折罫線
70 第二横板
72 第二縦板
74 高さ調節板
76 第二緩衝板
78 第二糊付板
80 第五折罫線
82 第六折罫線
84 第七折罫線
86 第八折罫線
88 第九折罫線
96,98,100,104 糊
S1 筒状体
S2 上蓋
S3 下蓋

Claims (2)

  1. 一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片からに成り、前記箱体形成片には、4つの側面板が互いに平行な折罫線を介して連接され、この連接方向に対して直角な所定の端部に上蓋及び下蓋を成す端面部材が延設され、
    前記箱体形成片を組み立てた状態で、前記4つの側面板のうちの第一及び第三側面板が互いに対向し、第二及び第四側面板が互いに対向して矩形の筒状体を形成し、その上側開口部及び下側開口部が前記上蓋及び下蓋により各々閉じられる緩衝機構付き包装箱において、
    前記第一側面板の前記連接方向に対して直角な端部であって、前記筒状体の前記下蓋側の端部から、第一折罫線を介して第一横板、第一縦板、第一緩衝板、及び第一糊付板が順に延設され、
    前記第一横板は、前記第一側面板からの延設方向長さが前記第二側面板の連接方向長さよりも短く、前記第一縦板との境界が、前記第一折罫線と平行な第二折罫線で区切られ、
    前記第一縦板は、前記第一横板からの延設方向長さが前記筒状体の高さよりも短く、前記第一緩衝板との境界が、前記第一折罫線と平行な第三折罫線で区切られ、
    前記第一緩衝板は、前記第一縦板からの延設方向長さが前記第一横板の延設方向長さと略等しく、前記第一糊付板との境界が、前記第一折罫線と平行な第四折罫線で区切られ、
    前記第三側面板の前記連接方向に対して直角な端部であって、前記筒状体の前記下蓋側の端部から、第五折罫線を介して第二横板、第二縦板、高さ調節板、第二緩衝板、及び第二糊付板が順に延設され、
    前記第二横板は、前記第三側面板からの延設方向長さが、前記第二側面板の連接方向長さから前記第一横板の延設方向長さを差し引いた長さ以下であり、前記第二縦板との境界が、前記第五折罫線と平行な第六折罫線で区切られ、
    前記第二縦板は、前記第二横板からの延設方向長さが前記筒状体の高さよりも短く、かつ前記第一縦板の延設方向長さよりも長く、前記高さ調節板との境界が、前記第五折罫線と平行な第七折罫線で区切られ、
    前記高さ調節板は、前記第二縦板からの延設方向長さが第二縦板の延設方向長さよりも短く、前記高さ第二緩衝板との境界が、前記第五折罫線と平行な第八折罫線で区切られ、
    前記第二緩衝板は、前記高さ調節板からの延設方向長さが前記第二横板の延設方向長さと略等しく、前記第二糊付板との境界が、前記第五折罫線と平行な第九折罫線で区切られ、
    前記箱体形成片を組み立てた状態で、
    前記第一糊付板の裏面が前記第一側面板の裏面に糊付され、前記第一横板の表面が前記下蓋の裏面に当接することによって、前記第一縦板と前記第一側面板とが隙間を空けて対向し、前記第一緩衝板と前記第一横板とが隙間を空けて対向した状態に保持され、
    前記第二糊付板の裏面が前記第三側面板の裏面に糊付され、前記第二横板の表面が前記下蓋の裏面に当接することによって、前記第二縦板と前記高さ調節板とが互いの裏面を接して重なり、前記高さ調節板と前記第三側面板とが隙間を空けて対向し、前記第二緩衝板と前記第二横板とが隙間を空けて対向した状態に保持され、
    前記第一緩衝板及び前記第二緩衝板の上方の収容部が、前記第二縦板部及び前記高さ調節板によって仕切られていることを特徴とする緩衝機構付き包装箱。
  2. 前記第二横板は、前記第三側面板からの延設方向長さが、前記第二側面板の連接方向長さから前記第一横板の延設方向長さを差し引いた長さと略等しい請求項1記載の緩衝機構付き包装箱。
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