JP3170812U - 緩衝機能付包装用箱 - Google Patents

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智昭 赤井
智昭 赤井
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Abstract

【課題】簡単な構造で組み立てが容易であり、緩衝効果が高い緩衝機能付包装用箱を提供する。【解決手段】1枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片からなる箱体と、1枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた仕切形成片からなり、箱体の内側に入れられる仕切部材14を備える。仕切部材14は、四角筒体に組み立てられる4つの側面と、四角筒体の互いに平行に位置する一対の側面の中間を通過して四角筒体の内側を一方向に2分割する中央仕切り58を有する。中央仕切り58の両側に形成され、中央仕切り58に対して平行な一対の側面との間の空間を、中央仕切り58に沿って複数個に分割する仕切片42,68を備える。中央仕切り58と仕切片42,68は、包装される商品の互いに当接する表面同士をさえぎる。【選択図】図1

Description

この考案は、包装用箱の内部空間を区分する仕切りを有する緩衝機能付包装用箱に関する。
従来、紙製の1枚のブランクシートから一体に打ち抜かれた箱体形成片を組み立てた包装用箱には、包装用箱の内部空間を区分し、収容する製品どうしがぶつかっても破損しないようにする仕切りが設けられた緩衝機能付包装用箱がある。収容する商品は、例えばガラス瓶に入れられた高価な医薬品等であり、このような商品を収容するため高い緩衝効果を有する包装用箱が望まれている。このような緩衝機能付包装用箱には、外側の箱体と内側の仕切部材が、一体のものと、別体のものがある。
箱体と仕切部材が一体のものとして、例えば特許文献1の中仕切付包装箱がある。この中仕切付包装箱は、箱体を形成する4つの側面を有し、組立状態で対向する一対の側面の下縁に底フラップ片が設けられ、その他の側面の下縁に前記底フラップ片に貼着され組立時に互いに食い違い状態に重ねられて底を形成する一対の底板が設けられている。底板が設けられている一対の側面の上縁には、側面の内面に重合貼着する補強板が設けられ、補強板の端部には中央仕切壁が設けられている。中央仕切壁には、垂直折目とS字状切断線により組立時に起立して区切壁となる仕切片が複数個形成されている。一対の仕切り壁の上縁相互は貼着されている。この中仕切付包装箱を組み立てたとき、箱体の中心に沿って中央仕切壁が位置し、中央仕切壁の両側に区切片が立ち上がり、複数個の収納空間が形成されるものである。
箱体と仕切部材が別体に設けられているものとしては、例えば特許文献2の収納箱の中仕切りがある。この中仕切りは、2つの縦仕切り板と1つの横仕切り板とを組み合わせた仕切体と、横仕切り板の上縁に連接された四角筒状の角筒体が設けられている。この四角筒体は、上からの押圧により、折り曲げ角度が変化することで変形し、連接された横仕切り板の両側に広がるように形成されている。この中仕切りは、別体の収納箱に入れて使用するものである。
実公平4−47057号公報 特開2008−239171号公報
上記背景技術の場合、特許文献1の中仕切付包装箱は、外側の箱体と内側の仕切片が一体であり、各片の寸法取りの関係から、仕切片の大きさが十分に取れず、内容物どうしがぶつかることがあった。このため十分な緩衝効果を得ることができなかった。また、特許文献2の収納箱の中仕切りは、ワンタッチで組み立てることができず、組み立てに手間がかかるものであった。さらに側面から受ける衝撃は考慮されておらず、側面の緩衝効果が低いものであった。
この考案は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で組み立てが容易であり、緩衝効果が高い緩衝機能付包装用箱を提供することを目的とする。
本考案は、1枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片からなる箱体と、1枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片からなり前記箱体の内側に入れられる仕切部材が設けられている緩衝機能付包装用箱である。前記仕切部材は、四角筒体に組み立てられる4つの側面と、前記四角筒体の互いに平行に位置する一対の側面の中間を通過して前記四角筒体の内側を一方向に2分割する中央仕切りと、前記中央仕切りの両側に形成され前記中央仕切りに対して平行な前記一対の側面との間の空間を前記中央仕切りに沿って複数個に分割する仕切片が設けられ、前記中央仕切りと前記仕切片は、包装される商品の互いに当接する表面同士をさえぎる大きさに設定されているものである。
前記箱体は、箱体を形成する4つの側面を有し、前記箱体の内側に前記四角筒体に組み立てられる前記4つの側面を有する前記仕切部材を入れ、前記箱体の前記側面の裏面に前記仕切部材の前記側面が位置する二重壁が形成されるものである。
また、前記仕切部材は、前記一側面の連接方向に平行な一方の側縁部に第1仕切構成部と第2仕切構成部が順番に並んで互いに連接して設けられている。前記第1仕切構成部と前記第2仕切構成部には、前記中央仕切りに重ねられる連結部と、折罫線と切込線で周囲から区切られ組立時に前記糊付け部に対して略直角に立ち上がる複数個の仕切片と、前記中央仕切りに対して略平行な前記側面の裏面に各々糊付けされる糊付け部が設けられ、前記第1仕切構成部と前記第2仕切構成部には、一方の端部に、前記中央仕切りに対して略直角な前記側面に糊付けされる糊付片が設けられている。前記仕切部材は、前記4つの側面を互いに直角に引き起こすと、ワンタッチで各仕切片が引き起こされるものである。
前記箱体は、組立状態で対向する一対の前記側面の下縁に底フラップ片が設けられ、その他の前記側面の下縁に前記底フラップ片に貼着され組立時に互い違い状態に重ねられて底を形成する一対の底蓋片が各々設けられている。前記底蓋片の前記側面から離れた端部には、前記箱体を組み立てたとき前記底蓋片から略直角に立ち上がる立上片と、前記立上片の端部に連接され前記立上片から略直角に折り曲げられ前記底蓋片に対して平行に位置する内底片と、前記内底片の端部に連接され前記底蓋片が連接された前記側面に糊付けされる糊付け部が設けられている。前記箱体は、前記4つの側面を互いに直角に引き起こすと、ワンタッチで一対の前記底蓋片が組み立てられ、前記内底片が前記各底蓋片に対して平行に位置して二重底が形成されるものである。
前記仕切部材の前記中央仕切りは、前記中央仕切りが平行に位置する一対の前記側面よりもわずかに小さい形状であり、前記仕切部材の前記四角筒体の内側をほぼさえぎる面積で区切っているものである。
また、前記仕切部材の前記仕切片は、立体に組み立てられた状態で、前記中央仕切り側の端部は上下方向上方に位置し前記側面側の端部は上下方向下方に位置するS字状の形状であり、前記中央仕切りに連続する上端の形状は略水平な直線部分を有し、前記直線部分の長さは前記中央仕切りと前記側面の間隔の中間位置よりも長く形成されるとともに、前記直線部分の長さは、前記中央仕切りと前記側面の間隔の中間位置で、前記仕切片の垂直方向の長さがほぼ最大になる形状である。
本考案の緩衝機能付包装用箱は、簡単な作業工程により組み立てられ、商品を個別に保護する仕切りが形成され、高い緩衝効果を得ることができ、確実に商品を保護することができるものである。組み立てるときはワンタッチで底部と仕切片が形成され、短時間で大量に生産することができる。しかも、二重の側面と二重の底部を有して外側からの衝撃を吸収し、仕切片と中央仕切りの形状は垂直方向に十分な長さに確保されて商品同士の接触を防ぐことができ、高い緩衝効果を有するものである。
この考案の一実施形態の緩衝機能付包装用箱の斜視図である。 この実施形態の緩衝機能付包装用箱の使用状態を示す斜視図である。 この実施形態の緩衝機能付包装用箱の仕切部材の展開図である。 この実施形態の緩衝機能付包装用箱の箱体の展開図である。
以下、この考案の実施形態について図面に基づいて説明する。図1〜図4はこの考案の一実施形態を示すもので、この実施形態の緩衝機能付包装用箱10は、箱体12と、箱体12の内側にわずかなゆとりを有して入れられる仕切部材14が別体に設けられている。
先ず、仕切部材14について説明する。仕切部材14は、厚紙等の1枚のブランクシートを打ち抜いて形成された仕切形成片16を組み立てて形成されている。図3は、仕切形成片16を表面からみた展開図であり、仕切形成片16は、側面18,20,22,24が互いに平行に連接して形成されている。側面18,20,22,24は、連接している幅方向は同じ長さであり、連接方向の長さは側面18,22が長くて互いにほぼ等しく、側面20,24が短くて互いにほぼ等しい。側面18の側縁部には、仕切部材14の組立状態で側面24の裏面に糊付けされる糊付片26が設けられている。糊付片26、側面18,20,22,24は、各々折罫線28,30,32,34で区切られている。
側面18において、側面同士の連接方向に対して直角な方向の一端部には、第1仕切構成部36が折罫線38で区切られて設けられている。第1仕切構成部36は、折罫線38から反対側の端部までの長さは側面18とほぼ同じであり、折罫線38に平行な長さは側面18よりも少し大きく形成され、一方の側縁部は折罫線30の延長線上に近い位置であり、反対の側縁部は、折罫線28よりも外側に位置している。
第1仕切構成部36の、折罫線38に近い部分と遠い部分を除く中央部分には、5本の折罫線44が設けられている。折罫線44は、図3において上下方向に設けられた直線であり、互いに等間隔に設けられている。一対の折罫線44の間には、上下一対の切込線46が設けられている。一方の切込線46は、折罫線44の図面上の上方の端部から、図面上右に位置する折罫線44の中間位置に連続するS字状に形成され、他方の切込線46は折罫線44の中間位置から図面上右に位置する切込線46の下方の端部に連続するS字状に形成されている。一対の折罫線44と一対の切込線46で囲まれたS字状の部分が仕切片42となる。
仕切片42の、上方及び下方に位置する切込線46の端部は、折罫線38にほぼ平行な直線であり、この直線部分の長さがBは、一対の折罫線44の間隔Cの半分の長さよりも長く形成されている。これにより、仕切片42の形状は一対の折罫線44の間隔の中間の位置付近で、仕切片42の垂直方向の長さが最大となる形状となる。第1仕切構成部36の仕切片42よりも折罫線38側の部分は、折罫線38で側面18の裏面に折り返されて糊付けされる糊付け部40となる。第1仕切構成部36の仕切片42を挟んで糊付け部40と反対側の部分は、仕切部材14の組立状態で中央仕切り58に重ねられる連結部48となる。
第1仕切構成部36の、糊付片26側の側縁部には、組立状態で側面24の裏面に糊付けされる糊付片50が、折罫線52で区切られて設けられている。第1仕切構成部36の、糊付片50と反対側の側縁部には、組立状態で側面20の裏面に重ねられる側面54が折罫線56で区切られて設けられている。側面54は、連接している幅方向は第1仕切構成部36よりわずかに小さく、連接方向の長さは側面20のほぼ半分の長さである。側面54の折罫線56と反対側の側縁部には、中央仕切り58が折罫線60で区切られて設けられている。中央仕切り58は、側面18,22よりわずかに小さい形状である。
第1仕切構成部36の、折罫線38と反対側の端部には、第2仕切構成部62が折罫線64で区切られて設けられている。第2仕切構成部62は、第1仕切構成部36とほぼ同様であり、一方の側縁部は第1仕切構成部36の図面上で一番右の端に位置する折罫線44の延長線上に近い位置であり、反対の側縁部は、糊付片50の側縁部の延長線上に近い位置である。第2仕切構成部62の、折罫線64に近い部分と遠い部分を除く中央部分には、5本の折罫線70が設けられている。折罫線70は、図3において上下方向に設けられた直線であり、互いに等間隔に設けられている。
一対の折罫線70の間には、一対の切込線72が設けられている。一方の切込線72は、折罫線70の図面上の上方の端部から、図面上右に位置する折罫線70の中間位置に連続するS字状に形成され、他方の切込線72は折罫線70の中間位置から図面上右に位置する切込線46の下方の端部に連続するS字状に形成されている。一対の折罫線70と一対の切込線72で囲まれたS字状の部分が仕切片68となる。仕切片68の、上方及び下方に位置する切込線72の端部分は折罫線64にほぼ平行な直線であり、この直線部分の長さがBは、一対の折罫線70の間隔Cよりも長く形成されている。これにより、仕切片68の形状は一対の折罫線70の間隔の中間の位置付近で、仕切片68の垂直方向の長さが最大となる形状となる。
第2仕切構成部62の仕切片68よりも折罫線64側の部分は、仕切部材14の組立状態で中央仕切り58に重ねられる連結部66となる。第2仕切構成部62の仕切片68を挟んで連結部66と反対側の部分は、側面22の裏面に糊付けされる糊付け部74となる。
第2仕切構成部62の、側面54側の側縁部には、組立状態で側面20の裏面に糊付けされる糊付片76が、折罫線78区切られて設けられている。
次に、仕切部材14の組立方法の一例について説明する。なお、ここでは図3が仕切部材14の仕切形成片16の表面を見たものであり、仕切形成片16の表面が凸になる折り方を正折り、そして裏面が凸になる折り方を逆折りと称する。
まず、第1仕切構成部36の糊付け部40の裏面に糊80を塗布し、折罫線38を正折りし、糊付け部40の裏面を側面18の裏面に糊付けする。次に折罫線56を逆折りして中央仕切り58を第1仕切構成部36に重ね、さらに折罫線64を逆折りして第2仕切構成部62を中央仕切り58に重ねる。そして、第2仕切構成部62の糊付け部74の裏面に糊82を塗布し、糊付片76の裏面に糊84を塗布し、折罫線30を正折りし、糊付け部74を側面22に、糊付片76を側面20に糊付けする。次に、糊付片50の裏面に糊86を塗布し、糊付片26の表面に糊88を塗布し、折罫線34を正折りして、糊付片50,26を側面24の裏面に糊付けする。これにより仕切形成片16は折り畳み状態となり、この状態で商品を収容する工場等へ出荷される。
次に、緩衝機能付包装用箱10の箱体12について説明する。箱体12は、厚紙等の1枚のブランクシートを打ち抜いて形成された箱体形成片90を組み立てて形成されている。図4は、箱体形成片90を表面からみた展開図であり、箱体形成片90は、側面92,94,96,98が互いに平行に連接して形成されている。側面92,94,96,98は、連接している幅方向は同じ長さであり、連接方向の長さは側面92,96が長くて互いにほぼ等しく、側面94,98が短くて互いにほぼ等しい。側面92の側縁部には、箱体12の組立状態で側面98の裏面に糊付けされる糊付片100が設けられている。糊付片100、側面92,94,96,98は、各々折罫線102,104,106,108で区切られている。
側面92において、側面同士の連接方向に対して直角な方向の一端部には、上蓋片110が折罫線112で区切られて設けられている。上蓋片110の折罫線112の反対側の端部には、さらに差込片114が折罫線116で区切られて設けられている。
側面92の、折罫線112と反対側の端部には、第1底蓋片118が折罫線120で区切られて設けられている。第1底蓋片118の折罫線120と反対側の端部118aは、折罫線120に対して平行な直線部分と傾斜した部分とから成る。第1底蓋片118の、折罫線104に近い部分は、折罫線104と折罫線120の交点から、折罫線120から離れるに従い折罫線104の延長線上から離れる傾斜した直線であり、この直線部分には、三角形状の糊付け部122が折罫線124で区切られて設けられている。第1底蓋片118の、折罫線102に近い部分は、折罫線102と折罫線120の交点から折罫線102の延長線上に沿って端部118aに達している。端部118aの中間の位置は、折罫線120に近付くように三角形状に切り欠かれ、折罫線120から、切り欠かれた頂点までの長さは、箱体12の組立状態で底面の中心線付近に位置する長さ、つまり側面94,98の半分の幅に設けられている。
第1底蓋片118の端部118aの直線の部分、つまり三角形状に切り欠かれた部分よりも折罫線102に近い部分には、立上片126が折罫線128で区切られて設けられている。立上片126は、折罫線128に平行な方向に長い薄形の矩形である。立上片126の折罫線128と反対側の端部には、内底片130が折罫線132で区切られて設けられている。内底片130は、変形した台形であり、折罫線132を上底として、折罫線132に対して平行な端部は折罫線132よりも長い下底となる。内底片130の端部には、矩形の糊付け部133が折罫線134で区切られて設けられている。
側面94の、側面92の折罫線112に連接する端部には、台形状の上フラップ136が折罫線138で区切られて設けられている。側面94の、折罫線138と反対側の端部には、台形状の底フラップ140が折罫線142で区切られて設けられている。
側面96の、側面94の折罫線138に連接する端部96aの中央付近には、矩形の糊付け片144が設けられている。糊付け片144は、端部96aに対して直角に位置する一対の破断線146と、一対の破断線146の先端どうしを結ぶ長い透孔148で囲まれ、周囲から区切られている。
側面96の、端部96aと反対側の端部には、第2底蓋片150が折罫線152で区切られて設けられている。第2底蓋片150の折罫線152と反対側の端部150aは、折罫線152に対して平行な直線部分と傾斜した部分とから成る。第2底蓋片150の、折罫線108に近い部分は、折罫線108と折罫線152の交点から、折罫線152から離れるに従い折罫線108の延長線上から離れる傾斜した直線であり、この直線部分には、三角形状の糊付け部154が折罫線156で区切られて設けられている。第2底蓋片150の、折罫線106に近い部分は、折罫線106と折罫線152の交点から折罫線106の延長線上に沿って端部150aに達している。端部150aの中間の位置は、折罫線152に近付くように三角形状に切り欠かれ、折罫線152から切り欠かれた頂点までの長さは、箱体12の組立状態で底面の中心線付近に位置する長さ、つまり側面94,98の半分の幅に設けられている。
第2底蓋片150の端部150aの直線の部分、つまり三角形状に切り欠かれた部分よりも折罫線106に近い部分には、立上片158が折罫線160で区切られて設けられている。立上片158は、折罫線160に平行な方向に長い薄形の矩形である。立上片158の折罫線160と反対側の端部には、内底片162が折罫線164で区切られて設けられている。内底片162は、変形した台形であり、折罫線164を上底として、折罫線164に対して平行な端部は折罫線164よりも長い下底となる。内底片162の端部には、矩形の糊付け部166が折罫線168で区切られて設けられている。
側面98の、側面96の端部96aに連接する端部には、台形状の上フラップ170が折罫線172で区切られて設けられている。側面98の、折罫線172と反対側の端部には、台形状の底フラップ174が折罫線176で区切られて設けられている。
次に、箱体12の組立方法の一例について説明する。なお、ここでは図4が箱体12の箱体形成片90の表面を見たものであり、箱体形成片90の表面が凸になる折り方を正折り、そして裏面が凸になる折り方を逆折りと称する。
まず、糊付け部133,166の裏面に糊178,180を塗布し、折罫線128,160を正折りし、糊付け部133,166の裏面を側面92,96の裏面に各々糊付けする。次に、第1底蓋片118を折罫線120で正折りし、第2底蓋片150を折罫線152で正折りし、次に第1底蓋片118の糊付け部122を折罫線124で、第2底蓋片150の糊付け部154を折罫線156で逆折りする。そして底フラップ140,174を折罫線142,176で各々正折りする。次に糊付け部122の裏面に糊182を、糊付け部154の裏面に糊184を各々塗布する。糊付片100の表面に、糊186を塗布する。
この後、折罫線104を正折りする。これにより、第1底蓋片118の糊付け部122の裏面は、糊182により、底フラップ140の表面に糊付けされる。次に、折罫線108を正折りする。これにより、第2底蓋片150の糊付け部154の裏面は、糊184により、底フラップ174の表面に糊付けされる。このとき、糊付片100を側面98と底フラップ174との間に差し込み、糊付片100の表面を側面98の裏面に、糊186により糊付けする。これにより箱体形成片90は折り畳み状態となり、この状態で出荷される。
次に、商品を収容し包装する工場等において、箱体12と仕切部材14を立体に組み立てる。まず、仕切部材14は、折罫線28,30,32,34を各々90°に正折りして四角筒体にする。このとき、中央仕切り58は四角筒体の中心に沿って側面18,22に対して平行に設けられている。中央仕切り58の側面18側の面には、第1仕切構成部36の連結部48が重ねられ、側面18に糊付けされた糊付け部40との間に、4つの仕切片42が、側面18に対して直角に互いに等間隔に形成される。中央仕切り58の側面22側の面には、第2仕切構成部62の連結部66が重ねられ、側面22に糊付けされた糊付け部74との間に、4つの仕切片68が、側面22に対して直角に互いに等間隔に形成されている。これにより、箱体の内側には、中央仕切り58の両側に各5つ、合計10個の仕切り空間が形成される。各仕切片42,68は、中央仕切り58に連続する上端の形状は略水平な直線部分を有し、この直線部分の長さBは、一対の折罫線44,70の間隔Cの半分の長さ、つまり中央仕切り58と側面18,22の間隔の中間位置よりも長く形成され、仕切り空間の中央仕切り58と側面18,22の間隔の中間位置、つまり商品どうしがぶつかりやすい位置では、各仕切片42,68の垂直方向の長さが十分に確保されている。
次に箱体12は、折罫線102,104,106,108を各々90°に正折りして四角形の箱体にする。このとき、第1底蓋片118は側面92から底フラップ140とともに引き起こされて折罫線120で直角に正折りされ、同時に第2底蓋片150は側面96から底フラップ174とともに引き起こされて折罫線152で直角に正折りされる。そして、第1底蓋片118の端部118aと、第2底蓋片150の端部150aの三角形状に切り欠かれた部分が互いに係止されて底面を形成する。このとき、第1底蓋片118、立上片126、内底片130は互いに90°に引き起こされ、内底片130が第1底蓋片118に立上片126の高さの間隔で平行に設けられる。また、第2底蓋片150、立上片158、内底片162も同様に互いに90°に引き起こされて、内底片162が第2底蓋片150に立上片158の高さの間隔で平行に設けられる。
この後、図1,図2に示すように、組み立てた箱体12の内側に、仕切部材14を入れる。そして仕切部材14の、中央仕切り58と仕切片42,68で形成された仕切り空間に商品を入れる。商品は、例えばガラス瓶に入れられた医薬品等である。そして糊付け片144の裏面に糊188を塗布する。折罫線138,172で上フラップ136,170を90°に正折りし、その後折罫線112で上蓋片110を90°に正折りし、差込片114を折罫線116で正折りし、差込片114を側面96の内側に差し込み、糊188により糊付け片144に糊付けし、封をする。
この緩衝機能付包装用箱10を開封するときは、箱体12の側面18に設けられた透孔148に指を押して破断線146を破断する。
この実施形態の緩衝機能付包装用箱10によれば、簡単な作業工程により組み立てられ、商品を個別に保護する仕切りが形成され、高い緩衝効果を得ることができ、確実に商品を保護することができる。組み立てるときはワンタッチで底部が形成され、短時間で大量に生産することができる。商品が筒状の瓶で、直径方向が互いにぶつかり破損しやすいものでも、仕切部材14の仕切片42,68は、筒状の瓶の周面の垂直方向長さが十分に確保されているため、商品同士が互いに直接ぶつかることを避け、高い緩衝効果を得ることができる。緩衝機能付包装用箱10は、箱体12の側面92,94,96,98の内側に、仕切部材14の側面18,20,22,24が設けられ、2重壁になり、水平方向からの衝撃に強いものとなる。箱体12の底部も、第1底蓋片118、第2底蓋片150の内側に内底片130,162が設けられ、2重底になり、下からの衝撃に強いものとなる。仕切部材14は箱体12と別体であり、商品の数や大きさに合わせて仕切部材14を変更していろいろな製品に対応することができる。
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、各部材の形状や素材等、自由に変更可能である。各仕切片は高い緩衝効果を得るものであればよく、形状や大きさ、数等、適宜変更可能である。材質は、紙やプラスチックなど、自由に選択可能である。
10 緩衝機能付包装用箱
12 箱体
14 仕切部材
16 仕切形成片
18,20,22,24,92,94,96,98 側面
36 第1仕切構成部
40,74 糊付け部
42,68 仕切片
48,66 連結部
50,76 糊付片
58 中央仕切り
62 第2仕切構成部
90 箱体形成片
118 第1底蓋片
126,158 立上片
130,162 内底片
133,122,154,166 糊付け部
140,174 底フラップ
150 第2底蓋片

Claims (6)

  1. 1枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片からなる箱体と、1枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片からなり前記箱体の内側に入れられる仕切部材が設けられ、
    前記仕切部材は、四角筒体に組み立てられる4つの側面と、前記四角筒体の互いに平行に位置する一対の側面の中間を通過して前記四角筒体の内側を一方向に2分割する中央仕切りと、前記中央仕切りの両側に形成され前記中央仕切りに対して平行な前記一対の側面との間の空間を前記中央仕切りに沿って複数個に分割する仕切片が設けられ、
    前記中央仕切りと前記仕切片は、包装される商品の互いに当接する表面同士をさえぎる大きさに設定されていることを特徴とする緩衝機能付包装用箱。
  2. 前記箱体は、箱体を形成する4つの側面を有し、前記箱体の内側に前記四角筒体に組み立てられる前記4つの側面を有する前記仕切部材を入れ、前記箱体の前記側面の裏面に前記仕切部材の前記側面が位置する二重壁が形成される請求項1記載の緩衝機能付包装用箱。
  3. 前記仕切部材は、前記一側面の連接方向に平行な一方の側縁部に一対の仕切構成部が順番に並んで互いに連接して設けられ、
    前記仕切構成部には、前記中央仕切りに重ねられる連結部と、折罫線と切込線で周囲から区切られ組立時に前記連結部に対して略直角に立ち上がる複数個の仕切片と、前記中央仕切りに対して略平行な前記側面の裏面に各々糊付けされる糊付け部が設けられ、前記仕切構成部には、一方の端部に、前記中央仕切りに対して略直角な前記側面に糊付けされる糊付片が設けられ、前記4つの側面を互いに直角に引き起こすと、ワンタッチで各仕切片が引き起こされる請求項1記載の緩衝機能付包装用箱。
  4. 前記箱体は、組立状態で対向する一対の前記側面の下縁に底フラップ片が設けられ、その他の前記側面の下縁に前記底フラップ片に貼着され、組立時に互い違い状態に重ねられて底を形成する一対の底蓋片が各々設けられ、
    前記底蓋片の前記側面から離れた端部には、前記箱体を組み立てたとき前記底蓋片から略直角に立ち上がる立上片と、前記立上片の端部に連接され前記立上片から略直角に折り曲げられ前記底蓋片に対して平行に位置する内底片と、前記内底片の端部に連接され前記底蓋片が連接された前記側面に糊付けされる糊付け部が設けられ、
    前記4つの側面を互いに直角に引き起こすと、ワンタッチで一対の前記底蓋片が組み立てられ、前記内底片が前記各底蓋片に対して平行に位置して二重底が形成される請求項1又は2記載の緩衝機能付包装用箱。
  5. 前記仕切部材の前記中央仕切りは、前記中央仕切りが平行に位置する一対の前記側面よりもわずかに小さい形状であり、前記仕切部材の前記四角筒体の内側をさえぎる面積で区切っている請求項3記載の緩衝機能付包装用箱。
  6. 前記仕切部材の前記仕切片は、立体に組み立てられた状態で、前記中央仕切り側の端部は上下方向上方に位置し前記側面側の端部は上下方向下方に位置するS字状の形状であり、
    前記中央仕切りに連続する上端の形状は略水平な直線部分を有し、前記直線部分の長さは前記中央仕切りと前記側面の間隔の中間位置よりも長く形成されるとともに、前記直線部分の長さは、前記中央仕切りと前記側面の間隔の中間位置で、前記仕切片の垂直方向の長さがほぼ最大になる形状である請求項3記載の緩衝機能付包装用箱。
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