JP3492323B2 - 段ボールシートの罫入れ装置及び罫入れ装置用罫線ロール - Google Patents

段ボールシートの罫入れ装置及び罫入れ装置用罫線ロール

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JP3492323B2 JP2001032084A JP2001032084A JP3492323B2 JP 3492323 B2 JP3492323 B2 JP 3492323B2 JP 2001032084 A JP2001032084 A JP 2001032084A JP 2001032084 A JP2001032084 A JP 2001032084A JP 3492323 B2 JP3492323 B2 JP 3492323B2
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ruled line
rolls
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cardboard sheet
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浩 石渕
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正 糸山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、段ボールシートの
製造過程で段ボールシートの表面に罫線を加工する、段
ボールシート罫入れ装置及び罫入れ装置用罫線ロールに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、段ボールシートを製造するコ
ルゲータにおいて、コルゲータラインで連続的に製造さ
れた幅広の段ボールシートは、スリッタスコアラに送ら
れて、スリッタで流れ方向に所定の幅の幅狭ウェブ(通
常は複数のウェブ)に断裁され、スコアラ(罫入れ装
置)で段ボールシートを折り曲げ易くするための罫線加
工(又は罫入れともいう)が施される。
【0003】図10は一般的な自走式のスリッタスコア
ラの構成を示す模式図である。図示するように、スリッ
タスコアラは、通常、M,Nで示すように、段ボールシ
ートの走行方向に配設された2つのユニットで構成され
ており、一方のユニットが稼動中に、他方のユニット
は、ロット変更のために設定変えなどの準備作業を行な
うようにしている。各ユニットM,Nは同様に構成され
ており、図10中では、各ユニットの構成要素の符号が
密集しないように両ユニットに分散させて符号を記して
いる。また、図10中の矢印は段ボールシート8の走行
方向を示す。
【0004】各ユニットM,Nには、上流罫線装置65
及び下流罫線装置66がフレーム35を中心に対向して
配設されている。各ユニットM,Nの下流側部分には、
段ボールシート8を走行方向に切断するためのスリッタ
64が設けられており、このスリッタ64はナイフ受台
33aとスリッタナイフ33bとが段ボールシート8を
挟むようにして対になっている。スリッタ64の下流直
近にはトリムダクト34が設けられている。
【0005】上流罫線装置65,下流罫線装置66及び
スリッタ64は段ボールシート8の巾方向に複数組設け
られており(4丁取の場合、通常、罫線8組、スリッタ
5組)、同時に複数の罫線加工と断裁加工が行なわれ
る。図11は罫線加工及び丁取りの状況を示す平面図で
あって、4丁取りの例を示している。図11に示すよう
に、両側面に立設された架構67a,67bにフレーム
35が固定されており、フレーム35には、段ボールシ
ート8の巾方向にレール36が固定されている。図11
中の矢印は段ボールシート8の走行方向を示す。
【0006】後に詳述するが、上流罫線装置65,下流
罫線装置66のヘッド61,62はレール36に沿って
移動し、段ボールシート8における巾方向の任意の位置
に設定できるようになっており、スリッタ64も同様に
任意の位置に設定可能に構成されている。そして、コル
ゲータラインから段ボールシート8がスリッタスコアラ
に導入されると、上流罫線装置65及び下流罫線装置6
6で各々罫線加工が行われ、スリッタ64によって走行
方向に切断され、次工程に送られる。
【0007】このとき、段ボールシート8の所定の巾よ
りも広い部分、即ち、両端の耳部が帯状に切断されると
ともにトリムダクト34で吸引処理される。なお、罫線
装置65,66を上流側と下流側に分けて千鳥状に配置
しているのは、図11から分かるように、隣接する罫線
間の間隔はスリッタ64の間隔よりも狭いことが普通で
あり、隣接する罫線装置65,66が互いに干渉するこ
となく、罫線間の間隔を縮めることができるようにする
ためである。
【0008】次に、上流罫線装置65及び下流罫線装置
66について、詳細に説明すると、両者65,66は、
一部が反対勝手に構成される以外は、構造・機能が全く
同様であるため、ここでは、下流罫線装置66について
説明する。下流罫線装置66は、図10に示すように、
上ヘッド61と下ヘッド62とが上下方向に対になって
構成されている。
【0009】まず、上ヘッド61の構成について説明す
る。図10に示すように、フレーム35に、段ボールシ
ート8の巾方向にレール36が固定されており、レール
36にフレーム37が摺動可能に取り付けられている。
フレーム37の下部にはアーム39がピン38によっ
て、回転自在に取り付けられている。アーム39の一方
の先端部には、ピン40によって上側罫線ロール32a
が軸受けを介して取り付けられている。そして、アーム
39の他の先端部とフレーム37との間にはシリンダ4
1が取り付けられており、シリンダ41の伸縮によっ
て、アーム39がピン38を中心に回転し、上側罫線ロ
ール32aが上下に昇降するようになっている。
【0010】フレーム37の上部にはサーボモータ42
が取り付けられており、サーボモータ42が回転駆動す
ると、中間歯車43を介して、ねじ軸44に噛合するボ
ールねじのナット45に固定した駆動歯車46が回転す
るようになっている。したがって、サーボモータ42を
正逆転することにより、ねじ軸44に沿ってボールねじ
のナット45が正逆回転し、フレーム37がレール36
上を摺動しながら、左右方向(巾方向)に移動して、上
側罫線ロール32aを段ボールシート8における巾方向
の任意の位置に設定することができるようになってい
る。
【0011】次に、下ヘッド62の構成について説明す
る。左右両側面に立設された架構67a,67b(図1
1参照)には、図10に示すように、フレーム47が固
定されている。フレーム47上に段ボールシート8の巾
方向にレール48が取り付けられており、レール48上
にはフレーム49が摺動可能に取り付けられている。フ
レーム49の上部において、六角シャフト55が、両側
面に立設された架構67a,67bに、回転自在に取り
付けられており、六角シャフト55に摺動可能に取り付
けられたブッシュ56には下側罫線ロール32bが固定
されている。そして、下側罫線ロール32bは図示しな
い軸受けを介して、回転自在にフレーム49に支持され
ており、六角シャフト55をやはり図示しない駆動装置
によって回転駆動することにより、下側罫線ロール32
bが回転するようになっている。
【0012】フレーム49は、その下部において、ボー
ルねじのナット52に軸受けを介して連結されている。
そして、ボールねじのナット52は架構67a,67b
間に固定されたねじ軸51と噛合している。ボールねじ
のナット52には、その一方の端面に駆動歯車53が固
定されており、駆動モータ54を正逆転駆動することに
より、中間歯車を介して、駆動歯車53が正逆転方向に
回転する。その結果、フレーム49はレール48上を摺
動しながら、ねじ軸51に沿って、左右の任意の位置に
移動するようになっている。
【0013】したがって、罫線加工を行なう際には、駆
動モータ54によって、下ヘッド62をねじ軸51に沿
って所定の位置に移動させ、同時に上ヘッド61もサー
ボモータ42を駆動することにより、ねじ軸44に沿っ
て所定の位置に移動させて、上,下側罫線ロール32
a,32bの位置を合致させる。そして、下側罫線ロー
ル32bの周速と段ボールシート8の走行速度が等しく
なるように、六角シャフト55を駆動回転し、次いでシ
リンダ41を駆動して、アーム39を介して上側罫線ロ
ール32aを適当な押圧力で段ボールシート8を下側罫
線ロール32bに押し付け、罫線加工を行なう。
【0014】また、段ボールシート8の巾方向に設けら
れている複数組の上ヘッド61及び下ヘッド62の設定
は、各々独立して同時に行なわれるようになっており、
所定の間隔を保って複数の罫線加工を同時に行なうこと
ができる。また、上,下側罫線ロール32a,32bの
段ボールシート8に接する先端部分は、上側罫線ロール
32aは凸に下側罫線ロール32bは凹になっている。
【0015】そして、上,下各罫線ロール32a、32
bの先端形状(断面形状)の細かな寸法などは、供給さ
れる段ボールシート8の種類によって異なり、段ボール
シート8の種類毎に最適な組み合わせの上,下側罫線ロ
ール32a,32bを用いるのが理想である。ここで、
このような罫線ロール(以下、上下を区別せずに単に罫
線ロールという場合は、上,下側罫線ロールからなる1
組の罫線ロール全体をいう)の使い分けについて説明す
ると、従来は、通常時に多く使用される標準的な罫線ロ
ール(普通罫線ロール)を有するヘッド61,62を罫
入れ装置に取り付けておき、通常とは異なる特殊な罫線
を加工する際には、一旦上記ヘッド61,62ごと取り
外し、特殊罫線に対応した罫線ロール(特殊罫線ロー
ル)を有するヘッドにユニット毎交換していた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特殊罫
線の加工時にその都度ヘッドを交換するのでは効率が悪
く、作業の負担も大きい。そこで、図8に示すように、
1つのヘッドに仕様の異なる2組の罫線ロール(即ち、
普通罫線ロール及び特殊罫線ロール)11,12を設
け、上述したシリンダ機構(図10の符号41参照)に
より、これらの罫線ロールをそれぞれ独立して上下動さ
せるように構成することが考えられる。
【0017】この場合、下側普通罫線ロール2と下側特
殊罫線ロール4とを1つの駆動軸9で回転駆動するよう
構成すれば、1ヘッド1モータで構成できコストの上昇
も極力抑制することができる。そして、このように構成
された罫入れ装置では、普通罫線の罫入れ時には、図示
するように、上側普通罫線ロール1を段ボールシート8
に当接させるとともに、上側特殊罫線ロール3を上方に
駆動して段ボールシート8から離隔させる。そして、こ
の状態で段ボールシート8を走行させることにより普通
罫線が加工される。また、特殊罫線の罫入れ時には、上
述とは逆に上側特殊罫線ロール3を下方に駆動して段ボ
ールシート8に当接させるとともに、上側普通罫線ロー
ル1を上方に駆動して段ボールシート8から離隔させて
罫線加工を行なう。
【0018】しかしながら、このように構成した場合で
あっても、以下のような課題があった。すなわち、下側
の罫線ロール2,4は、普通罫線ロール11及び特殊罫
線ロール12とも常に段ボールシート8に接しており、
例えば普通罫線の罫入れ時にも、本来必要ではない下側
特殊罫線ロール4が段ボールシート8の下面に当接した
ままの状態となる(図8参照)。このため、図9に示す
ように、下側特殊罫線ロール4が、段ボールシート8の
表面(下面)を傷つけたり押し潰したりしてしまい、段
ボールシート8の品質が低下するという課題がある。
【0019】ここで、図9において、2点鎖線は罫入れ
前の段ボールシート8の断面形状を示し、実線は罫入れ
後の段ボールシート8の断面形状を示している。そし
て、図中左側では、普通罫線ロール11により段ボール
シート8に所望の罫線加工が施されるが、図中右側で
は、下側特殊罫線ロール4により不要な潰れが生じてし
まっている。この潰れは普通罫線ロール11による罫線
から60mm以内の狭い範囲に生じ、その潰れ代も30
0〜500μmと比較的大きく、肉眼でも確認できるも
のである。
【0020】なお、上述では普通罫線の罫入れ時を例に
して説明したが、これは特殊罫線の罫入れ時も同様であ
る。このような課題を解決するには、使用しない下側罫
線ロールを上側罫線ロールと同様に段ボールシート8か
ら離隔させればよいが、このように構成した場合には、 下側普通罫線ロール2と下側特殊罫線ロール4とを共
通のモータで駆動することができなくなり、1ヘッド当
たり2個のモータが必要となる。 また、下側の各罫線ロール2,4についてそれぞれ昇
降機構が必要となる。等の理由により大幅なコストの上
昇を招いてしまう。
【0021】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、コストの上昇を抑制しながら段ボールシート
の傷や潰れを極力なくして段ボールシートの品質向上を
図るようにした、段ボールシートの罫入れ装置及び罫入
れ装置用罫線ロールを提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の段ボールシートの罫入れ装置は、段ボールシ
ートの表面に罫線加工を行なう罫入れ装置であって、該
段ボールシートに対して離接可能な可動ロールと該段ボ
ールシートに対して常に当接しながら回転する常接ロー
ルとをそなえた第1罫線ロールと、該第1罫線ロールに
隣接して設けられるとともに、該第1罫線ロールと同様
の可動ロール及び常接ロールをそなえ、該第1罫線ロー
ルで加工される罫線とは異なる罫線を加工する第2罫線
ロールと、該常設ロールの該段ボールシートに対する応
力の集中を低減する面圧低減手段とをそなえていること
を特徴としている。
【0023】また、請求項2記載の段ボールシートの罫
入れ装置は、上記請求項1記載の構成に加えて、該面圧
低減手段が、該2つの常接ロールの間に設けられ、且つ
該2つの常接ロールと等しい外径に形成されたサポート
ロールであることを特徴としている。また、請求項3記
載の段ボールシートの罫入れ装置は、上記請求項1記載
の構成に加えて、該面圧低減手段が、該2つの常接ロー
ルの間に設けられ、且つ該段ボールシートに対して常に
当接するサポートテーブルであることを特徴としてい
る。
【0024】また、請求項4記載の段ボールシートの罫
入れ装置は、上記請求項1記載の構成に加えて、該面圧
低減手段が、該2つの常接ロールの外側の側部にそれぞ
れ設けられ、且つ該2つの常接ロールと等しい外径に形
成されたサポートロールであることを特徴としている。
また、請求項5記載の段ボールシートの罫入れ装置は、
上記請求項1記載の構成に加えて、該面圧低減手段が、
該2つの常接ロールの外側の側部にそれぞれ設けられ、
且つ該段ボールシートに対して常に当接するサポートテ
ーブルであることを特徴としている。
【0025】また、請求項6記載の段ボールシートの罫
入れ装置は、上記請求項2又は4記載の構成に加えて、
該サポートロールが剛体により形成されていることを特
徴としている。また、請求項7記載の段ボールシートの
罫入れ装置は、上記請求項2又は4記載の構成に加え
て、該サポートロールが弾性体により形成されているこ
とを特徴としている。
【0026】また、請求項8記載の段ボールシートの罫
入れ装置は、上記請求項3又は5記載の構成に加えて、
該サポートテーブルが剛体により形成されていることを
特徴としている。また、請求項9記載の段ボールシート
の罫入れ装置は、上記請求項3又は5記載の構成に加え
て、該サポートテーブルが弾性体により形成されている
ことを特徴としている。
【0027】また、請求項10記載の罫入れ装置用罫線
ロールは、段ボールシートの表面に罫線加工を行なう罫
入れ装置用罫線ロールであって、段ボールシートに常に
当接して回転する2つの常接ロールと、該2つの常接ロ
ールの間に隣接して設けられ且つ該2つの常接ロールと
等しい外径に形成されるとともに、該常設ロールの該段
ボールシートに対する応力の集中を低減するサポートロ
ールとをそなえていることを特徴としている。
【0028】また、請求項11記載の罫入れ装置用罫線
ロールは、段ボールシートの表面に罫線加工を行なう罫
入れ装置用罫線ロールであって、段ボールシートに常に
当接して回転する2つの常接ロールと、該2つの常接ロ
ールの外側の側部にそれぞれ隣接して設けられ且つ該2
つの常接ロールと等しい外径に形成されるとともに、該
常設ロールの該段ボールシートに対する応力の集中を低
減するサポートロールとをそなえていることを特徴とし
ている。
【0029】また、請求項12記載の罫入れ装置用罫線
ロールは、段ボールシートの表面に罫線加工を行なう罫
入れ装置用罫線ロールであって、段ボールシートに常に
当接して回転する2つの常接ロールと、該2つの常接ロ
ールの間及び該2つの常接ロールの外側の側部にそれぞ
隣接して設けられ且つ該2つの常接ロールと等しい外
径に形成されるとともに、該常設ロールの該段ボールシ
ートに対する応力の集中を低減するサポートロールとを
そなえていることを特徴としている。
【0030】また、請求項13記載の罫入れ装置用罫線
ロールは、請求項10〜12のいずれか1項に記載の構
成に加えて、該2つの常接ロールの少なくとも1つと、
該サポートロールとが一体に形成されていることを特徴
としている。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の一実
施形態にかかる段ボールシートの罫入れ装置について説
明すると、図1はその要部構成を示す模式的な正面図、
図2はその要部構成を示す模式的な断面図である。図1
及び図2において、符号8は段ボールシートであり、符
号11,12はいずれもこの段ボールシート8に罫入れ
を行なうための第1,第2罫線ロールである。まず、第
1罫線ロール11について説明すると、この第1罫線ロ
ール11は通常の罫線加工に用いられる普通罫線ロール
であって、段ボールシート8の上方に配設された上側普
通罫線ロール(可動ロール)1と、段ボールシート8の
下方に配設された下側普通罫線ロール(常接ロール)2
とを備えて構成されている。ここで、上側普通罫線ロー
ル1及び下側普通罫線ロール2は、頻繁に加工が行なわ
れる標準的な罫線に対応した形状の凸部及び凹部を有し
ている。
【0032】また、図8を用いて説明したものと同様
に、下側普通罫線ロール2は常に段ボールシート8に接
するように設定されるとともに、図示しないモータによ
り段ボールシート8の走行速度と同等の周速度で回転す
るようになっている。また、上側普通罫線ロール1は、
図2に示すように、アーム39に設けられた回転軸9に
ベアリング(軸受け)10を介して回動自在に軸支され
ており、アーム39を図示しないシリンダ機構により揺
動させることで、段ボールシート8に対して離接可能に
構成されている。
【0033】一方、第2罫線ロール12は、普通罫線ロ
ール11で加工される普通罫線とは異なる特殊な罫線を
加工するための特殊罫線ロールであって、普通罫線ロー
ル11に隣接して設けられている。この特殊罫線ロール
12も上述した普通罫線ロール11と同様に機能する可
動ロールとしての上側特殊罫線ロール3及び常接ロール
としての下側特殊罫線ロール4を備えて構成されてい
る。そして、特殊罫線ロール12では、これらの上側特
殊罫線ロール3及び下側特殊罫線ロール4の凸部及び凹
部が特殊罫線に対応した形状に形成されており、これ以
外は、普通罫線ロール11と同様に構成されている。
【0034】上記の普通罫線ロール11及び特殊罫線ロ
ール12は、共通のヘッドに設けられて1ユニット化さ
れている。そして、このようなユニット(ヘッド)が段
ボールシート8の巾方向(CD方向)に複数組配設され
ており、各ヘッドが、巾方向に移動可能に構成されてい
る。また、図2に示すように、2つの下側罫線ロール
(以下、下側普通罫線ロールと下側特殊罫線ロールとを
特に区別しない場合は、単に下側罫線ロールという)
2,4は共通の回転軸9上に設けられており、各ヘッド
毎に設けられた1つのモータにより上記2つの下側罫線
ロール2,4が同時に駆動されるようになっている。
【0035】そして、罫入れ時には、段ボールシート8
の種類等に応じて普通罫線ロール11又は特殊罫線ロー
ル12のいずれかが選択的に用いられるようになってい
る。次に、本発明の要部について説明すると、図1及び
図2に示すように、2つの下側罫線ロール2,4の内側
(中央側)には、ロール(中央サポートロール)6が設
けられており、また、2つの下側罫線ロール2,4の外
側の側部にもそれぞれロール(左側サポートロール及び
右側サポートロール)5,7が設けられている。
【0036】これらのサポートロール5〜7は、図2に
示すように、いずれも2つの下側罫線ロール2,4と同
軸上にベアリング10を介して回動自在に軸支され、且
つ、下側罫線ロール2,4と等しい外径に形成されてい
る。これにより、各サポートロール5〜7は、下側罫線
ロール2,4と同様に、常に段ボールシート8の下面に
当接することになり、罫線加工に用いていない側の下側
罫線ロール(図1,図2では下側特殊罫線ロール4が相
当する)の段ボールシート8に対する応力集中を低減す
るようになっている。
【0037】つまり、罫線加工に用いていない側の下側
罫線ロール(以下、休止中の下側罫線ロールという)
は、段ボールシート8に対して何らの影響を与えないの
が望ましいが、発明が解決しようとする課題の欄でも述
べたように、1ヘッドに2つの罫線ロール11,12を
設けた場合、休止中の下側罫線ロールも段ボールシート
8に常に当接しているため、段ボールシート8に休止中
の下側罫線ロールと接触した痕跡(傷や潰れ)が生じて
しまい(図9参照)、段ボールシート8の商品性を低下
させる要因となる。
【0038】このような痕跡は、下側罫線ロール2,4
の縁部が段ボールシート8を押し潰すことにより生じ
る。そこで、2つの下側罫線ロール2,4の両側にそれ
ぞれサポートロール5〜7を設けることで下側罫線ロー
ル2,4の縁部の段ボールシート8に対する面圧を低減
して、段ボールシート8の潰れを目視できない程度まで
低減するようになっている。
【0039】なお、罫線加工に供されている側の下側罫
線ロール(図1,図2では下側普通罫線ロール2)で
は、対応する上側罫線ロール(同じく上側普通罫線ロー
ル1)が適当な圧力で段ボールシート8に接して、上下
の罫線ロール1,2で段ボールシート8を挟みながら罫
入れが実行されるが、このとき、サポートロール5〜7
が罫線加工を妨げることはない。
【0040】なお、図1及び図2では、各サポートロー
ル5〜7及び2つの下側罫線ロール2,4は、いずれも
段ボールシート8に対して大きく喰い込むように(即
ち、段ボールシート8を押し潰すように)設定されてい
るが、実際には、図1に示す食い込み量(オフセット
量)Lは100〜200μm程度の極めて微小な値に設
定されている。
【0041】このように、本第1実施形態では、2つの
下側罫線ロール2,4の間及びその側部の各々に、下側
罫線ロール2,4の段ボールシート8に対する応力の集
中を低減する面圧低減手段としての各サポートロール5
〜7を設けたことに技術的な特徴がある。ところで、各
サポートロール5〜7はここではスチール等の剛体によ
り形成されている。そして、各サポートロール5〜7を
剛体で形成することにより、サポートロール5〜7を耐
磨耗性の優れたものとすることができ、段ボールシート
8への潰れを極力抑制しながらメンテナンス性にも優れ
た罫入れ装置とすることができる。
【0042】また、これらの各サポートロール5〜7を
ウレタンゴム等の弾性体で形成してもよい。弾性体を用
いて各サポートロール5〜7を形成した場合は、サポー
トロール5〜7の弾性により段ボールシート8の潰れが
さらに低減されて、段ボールシート8の商品性が大幅に
向上する。また、左右のサポートロール5,7を弾性体
又は剛体のいずれか一方の材質で形成し、中央サポート
ロール6を他方の材質で形成してもよく、このような材
質の組み合わせについては自由に設定可能である。
【0043】さらに、上記においては、左右の各サポー
トロール5,7及び中央サポートロール6をいずれもベ
アリング10を介して回転軸9に対して回動自在に取り
付けた場合について例示した(図2参照)が、上記各サ
ポートロール5〜7を回転軸9と噛合させて、下側罫線
ロール2,4と同一の周速で回転駆動させてもよい。本
発明の第1実施形態にかかる段ボールシートの罫入れ装
置は、上述のように構成されているので、段ボールシー
ト8に罫入れを行なう際の作用について説明すると以下
のようになる。
【0044】普通罫線の罫入れを行なう場合は、普通罫
線ロール11の上下の罫線ロール1,2が所定の位置と
なるように、上下の各ヘッドの巾方向位置を調整する。
そして、特殊罫線ロール12の上側のロール3を上方に
駆動して段ボールシート8から離隔させるとともに、上
側普通罫線ロール1を下降させて、適度な押圧力で段ボ
ールシート8に当接させる。
【0045】そして、この状態で段ボールシート8を走
行させるとともに、図示しないモータを作動させて2つ
の下側罫線ロール2,4を段ボールシート8と同等の周
速度で駆動する。これにより、段ボールシート8に、上
側及び下側普通罫線ロール1,2の凹凸形状に応じた罫
線が加工される。そして、このような罫線加工時に、2
つの下側罫線ロール2,4及び各サポートロール5〜7
が全て段ボールシート8に当接することにより、このと
きの罫線加工に必要のない下側特殊罫線ロール4による
段ボールシート8への傷,潰れ(凹み)等が低減される
のである。
【0046】すなわち、サポートロール5〜7が存在し
ない場合には、下側特殊罫線ロール4と段ボールシート
8との接触面積が小さいため、段ボールシート8の下側
特殊罫線ロール4から受ける面圧が大きく、段ボールシ
ート8が傷ついたり潰れたりする。特に、このような
傷,潰れは下側特殊罫線ロール4の縁部で生じる。これ
に対して、本実施形態では、同一の外径に形成されたサ
ポートロール5〜7が2つの下側罫線ロール2,4とと
もに段ボールシート8に同時に当接することにより、1
箇所に応力が集中することなく段ボールシート8に対す
る面圧が分散,低下して、段ボールシート8の傷,潰れ
が低減される。
【0047】具体的には、図3に示すように、段ボール
シート8の潰れが幅約160mmの広い範囲に100μ
m以下の微小な潰れ量となり、段ボールシート8への
傷,潰れを目視で確認困難なレベルまで低減でき、段ボ
ールシート8の品質が大幅に向上する。なお、両面段ボ
ール,複両面段ボール及び複々両面段ボール等のどの段
構成でも上述のような効果が得られることを本願発明者
らは確認済みである。
【0048】また、本装置によれば、2つの下側罫線ロ
ール2,4の間及び側部にそれぞれサポートロール5〜
7を設けるという簡素な構成により、コストの上昇をほ
とんど招くこともないという利点も有している。なお、
上述では、普通罫線の罫入れ時について説明したが、特
殊罫線の罫入れ時には普通罫線ロール11と特殊罫線ロ
ール12との動作が逆となる以外は、上述と同様の動作
となる。このため詳しい説明を省略するが、上述と同様
の効果を得られるのは言うまでもない。
【0049】また、本実施形態の変形例として、2つの
下側罫線ロール2,4及び各サポートロール5〜7の全
てを一体化して1つのサポートロールを形成してもよ
く、このように構成しても上述と同様の効果を得ること
ができるほか、部品点数を低減でき、さらなる低コスト
化を図ることができる。また、下側普通罫線ロール2と
サポートロール5,6とを一体成形してもよいし、下側
特殊罫線ロール4とサポートロール6,7とを一体成形
してもよい。
【0050】次に、本発明の第2実施形態にかかる段ボ
ールシートの罫入れ装置について説明すると、図4はそ
の要部構成を示す模式的な正面図である。なお、本第2
実施形態では、上記第1実施形態に対して、面圧低減手
段の具体的な構成が異なるのみであり、その他の構成に
ついては第1実施形態と同様に構成されている。このた
め、第1実施形態と同じ部材については同じ符号を付
し、重複する部分の説明を極力省略する。
【0051】図4に示すように、下側普通罫線ロール2
と下側特殊罫線ロール4との間には、段ボールシート8
に当接する台(中央サポートテーブル)14が設けられ
ている。また、2つの下側罫線ロール2,4の外側の側
部には、やはりそれぞれ段ボールシート8に当接する左
側サポートテーブル13及び右側サポートテーブル15
が設けられており、本第2実施形態では、これらのサポ
ートテーブル13〜15が面圧低減手段として機能す
る。
【0052】これらの各サポートテーブル13〜15
は、いずれも図示しないフレーム等に固定されて段ボー
ルシート8の下面と摺接するように構成されている。ま
た、図示するように、各サポートテーブル13〜15
は、下側罫線ロール2,4の外周面が段ボールシート8
と当接する高さと同じ高さに設定されている。すなわ
ち、各サポートテーブル13〜15による段ボールシー
ト8の押し込み量と、各下側罫線ロール2,4による段
ボールシート8の押し込み量とが一致するように設定さ
れているのである。なお、この押し込み量Lは、第1実
施形態と同様に100〜200μm程度の微小な値であ
る。
【0053】各サポートテーブル13〜15の走行方向
に対する長さについては、特に限定されるものではな
く、他の部材とのクリアランス等のレイアウト上の要求
や設計上の要求に応じて適宜変更可能であり、ここで
は、例えば下側罫線ロール2,4の外径と略等しい値に
設定されている。また、各サポートテーブル13〜15
は耐磨耗性を考慮してスチール等の剛体により形成され
ているが、これらの各サポートテーブル13〜15をウ
レタンゴム等の弾性体で形成してもよい。弾性体を用い
て形成した場合は、弾性により段ボールシート8の潰れ
がさらに低減されて、段ボールシート8の商品性がさら
に向上する。
【0054】また、左右のサポートテーブル13,15
を弾性体又は剛体のいずれか一方の材質で形成し、中央
サポートテーブル14を他方の材質で形成してもよい。
また、この逆の組み合わせでもよく、このような材質の
組み合わせについては自由に変更可能である。本発明の
第2実施形態にかかる段ボールシートの罫入れ装置は、
上述のように構成されているので、第1実施形態と同様
の作用及び効果が得られる。
【0055】すなわち、サポートテーブル13〜15が
存在しない場合には、例えば普通罫線加工時に下側特殊
罫線ロール4と段ボールシート8との接触面積が小さい
ため、段ボールシート8の下側特殊罫線ロール4から受
ける面圧が大きく、段ボールシート8が傷ついたり潰れ
たりするが、本第2実施形態のように、面圧低減手段と
してのサポートテーブル13〜15を設けた場合には、
各サポートテーブル13〜15が2つの下側罫線ロール
2,4とともに段ボールシート8に同時に当接すること
により、段ボールシート8の1箇所に応力が集中するこ
とがなくなり、段ボールシート8に対する面圧が分散,
低下して、段ボールシート8の傷,潰れが目視で確認困
難なレベルまで低減される。
【0056】また、本装置によれば、2つの下側罫線ロ
ール2,4の間及び側部にそれぞれサポートテーブル1
3〜15を設けるという簡素な構成により、コストの上
昇を極力抑制することができる。次に、本発明の第3実
施形態にかかる段ボールシートの罫入れ装置について説
明すると、図5はその要部構成を示す模式的な正面図で
ある。
【0057】なお、本第3実施形態においても、上記の
各実施形態に対して、面圧低減手段の具体的な構成が異
なるのみであり、その他の構成については第1,第2実
施形態と同様に構成されている。このため、第1,第2
実施形態で説明した部材と同じ部材には同じ符号を付
し、重複する部分の説明を極力省略する。本第3実施形
態では、面圧低減手段として、第1実施形態で説明した
中央サポートロール6と、第2実施形態で説明した左右
のサポートテーブル13,15とを組み合わせたもので
あり、これ以外の構成は、上述した他の実施形態と同様
に構成されている。
【0058】したがって、本第3実施形態にかかる段ボ
ールシートの罫入れ装置においても第1実施形態と同様
の作用及び効果が得られる。すなわち、各サポートテー
ブル13,15及び中央サポートロール6が2つの下側
罫線ロール2,4とともに段ボールシート8に同時に当
接することにより、段ボールシート8の1箇所に応力が
集中することがなくなる。この結果、段ボールシート8
に対する面圧が分散,低下して、段ボールシート8の
傷,潰れを目視で確認困難なレベルまで低減することが
でき、段ボールシート8の品質が向上する。また、上述
のような簡素な構成により、コストの上昇も極力抑制す
ることができる。
【0059】次に、本発明の第4実施形態にかかる段ボ
ールシートの罫入れ装置について説明すると、図6はそ
の要部構成を示す模式的な正面図である。この第4実施
形態においても、上記の各実施形態に対して、面圧低減
手段の具体的な構成が異なるのみであり、その他の構成
については第1,第2実施形態と同様に構成されてい
る。このため、第1,第2実施形態で説明した部材と同
じ部材には同じ符号を付し、重複する部分の説明を極力
省略する。
【0060】本第4実施形態では、面圧低減手段とし
て、第1実施形態で説明した左右のサポートロール5,
7と、第2実施形態で説明した中央のサポートテーブル
14とを組み合わせたものであり、これ以外の構成は、
上述した他の実施形態と同様に構成されている。したが
って、本第4実施形態にかかる段ボールシートの罫入れ
装置においても第1実施形態と同様の作用及び効果が得
られる。すなわち、各サポートロール5,7及び中央サ
ポートテーブル14が2つの下側罫線ロール2,4とと
もに段ボールシート8に同時に当接することにより、段
ボールシート8の1箇所に応力が集中することがなくな
る。この結果、段ボールシート8に対する面圧が分散,
低下して、段ボールシート8の傷,潰れを目視で確認困
難なレベルまで低減することができる。これにより、段
ボールシート8の品質の向上を図ることができる。ま
た、上述のような簡素な構成により、コストの上昇も極
力抑制することができる。
【0061】次に、本発明の第5実施形態にかかる段ボ
ールシートの罫入れ装置について説明すると、図7はそ
の要部構成を示す模式的な正面図である。この第5実施
形態においても、第1実施形態で説明した部材と同じ部
材には同じ符号を付し、重複する部分の説明を極力省略
する。本第5実施形態では、面圧低減手段としての中央
サポートロール6は、図示するように、2つのサポート
ロール6a,6bに分割されている。ここで、中央サポ
ートロール6a及び左サポートロール5は、下側普通罫
線ロール2に固定されており、また、中央サポートロー
ル6b及び右サポートロール7についても、下側特殊罫
線ロール4に固定されている。
【0062】これは、加工する罫線の種類等に応じて下
側普通罫線ロール2や下側特殊罫線ロール4を新たなロ
ールに交換する場合の利便性を考慮したものである。例
えば特殊罫線ロール12をそれまで取り付けていたもの
から別のものに交換する場合、下側特殊罫線ロール4に
ついては、この下側特殊罫線ロール4を取り外すこと
で、一度に中央サポートロール6b及び右サポートロー
ル7も取り外される。
【0063】そして、上記とは別の中央サポートロール
及び右サポートロールが固定された新たな下側特殊罫線
ロールを回転軸9に取り付けるという簡単な作業で下側
特殊罫線ロール4の交換作業を行なうことができるので
ある。本発明の第5実施形態にかかる段ボールシートの
罫入れ装置は、上述のように構成されているので、段ボ
ールシート8の種類が変わったときや、同じ段ボールシ
ート8でも罫線ロール11,12を交換する必要がある
ときに簡単な作業で済み、作業効率が大きく向上する利
点がある。
【0064】なお、本発明は上述の実施形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々
の変更が可能である。例えば、2つの下側罫線ロール
2,4の中央及びその側部に、サポートロール5〜7や
サポートテーブル13〜15に代えて、面圧低減手段と
して段ボールシート8の走行方向に同速度で走行するベ
ルトを設け、このベルトを適宜の手段により段ボールシ
ート8の下面側に押し付けてもよい。そして、このよう
に構成した場合にも、段ボールシート8の傷,潰れを目
視で確認困難なレベルまで低減することができる。
【0065】また、面圧低減手段としてのサポートロー
ル5〜7をそなえた下側普通罫線ロール2及び下側特殊
罫線ロール4を従来の罫入れ装置に用いてもよいし、面
圧低減手段としてのサポートロール5〜7のみを従来の
罫入れ装置に用いてもよい。この場合には、従来の罫入
れ装置をほとんど変更することなく、品質の高い段ボー
ルシートを製造することができる利点がある。
【0066】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の段ボールシートの罫入れ装置によれば、段ボール
シートに対して離接可能な可動ロールと該段ボールシー
トに対して常に当接しながら回転する常接ロールとをそ
なえた第1罫線ロールと、該第1罫線ロールに隣接して
設けられるとともに、該第1罫線ロールと同様の可動ロ
ール及び常接ロールをそなえ、該第1罫線ロールで加工
される罫線とは異なる罫線を加工する第2罫線ロール
と、該常設ロールの該段ボールシートに対する応力の集
中を低減する面圧低減手段とをそなえるという構成によ
り、段ボールシートの傷,潰れ等を目視で確認できない
程度まで低減することができ、段ボールシートの品質が
大幅に向上するという利点がある。
【0067】また、請求項2〜5記載の本発明の段ボー
ルシートの罫入れ装置によれば、面圧低減手段を低コス
トで製造でき、コストの上昇を極力抑制できる。また、
請求項6,8記載の本発明の段ボールシートの罫入れ装
置によれば、面圧低減手段としてのサポートロール又は
サポートテーブルを剛体で形成することにより、耐磨耗
性の優れた面圧低減手段を提供でき、段ボールシートへ
の潰れを極力抑制しながらメンテナンス性にも優れた罫
入れ装置を提供できる。
【0068】また、請求項7,9記載の本発明の段ボー
ルシートの罫入れ装置によれば、面圧低減手段としての
サポートロール又はサポートテーブルを弾性体で形成す
ることにより、面圧低減手段の弾性により段ボールシー
ト8の潰れがさらに低減されて、段ボールシートの商品
性が大幅に向上する。また、請求項10〜12記載の本
発明の罫入れ装置用罫線ロールによれば、低コストで段
ボールシートの傷,潰れ等を目視で確認できない程度ま
で低減でき、段ボールシートの品質が大幅に向上すると
いう利点がある。また、本発明の罫線ロールを従来の罫
入れ装置に用いることで、従来の罫入れ装置をほとんど
変更することなく、品質の高い段ボールシートを製造す
ることができる。
【0069】また、請求項13記載の本発明の罫入れ装
置用罫線ロールによれば、該2つの常接ロールの少なく
とも1つと、サポートロールとを一体に形成することに
より、部品点数を低減でき、さらなる低コスト化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる段ボールシート
の罫入れ装置の要部構成を示す模式的な正面図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかる段ボールシート
の罫入れ装置の要部構成を示す模式的な断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる段ボールシート
の罫入れ装置の作用を説明するための図である
【図4】本発明の第2実施形態にかかる段ボールシート
の罫入れ装置の要部構成を示す模式的な正面図である。
【図5】本発明の第3実施形態にかかる段ボールシート
の罫入れ装置の要部構成を示す模式的な正面図である。
【図6】本発明の第4実施形態にかかる段ボールシート
の罫入れ装置の要部構成を示す模式的な正面図である。
【図7】本発明の第5実施形態にかかる段ボールシート
の罫入れ装置の要部構成を示す模式的な正面図である。
【図8】本発明の創案過程で案出された罫入れ装置の要
部構成を示す模式図である。
【図9】本発明の創案過程で案出された罫入れ装置にお
ける課題を説明するための図である。
【図10】従来の罫入れ装置の全体構成の一例を示す模
式的な側面図である。
【図11】従来の罫入れ装置における罫線加工及び丁取
りの状況を示す模式的な平面図である。
【符号の説明】
1 上側普通罫線ロール(可動ロール) 2 下側普通罫線ロール(常接ロール) 3 上側特殊罫線ロール(可動ロール) 4 下側特殊罫線ロール(常接ロール) 5 面圧低減手段としての左側サポートロール 6 面圧低減手段としての中央サポートロール 7 面圧低減手段としての右側サポートロール 8 段ボールシート 9 回転軸 10 軸受け 11 第1罫線ロールとしての普通罫線ロール 12 第2罫線ロールとしての特殊罫線ロール 13 面圧低減手段としての左側サポートテーブル 14 面圧低減手段としての中央サポートテーブル 15 面圧低減手段としての右側サポートテーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 糸山 正 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工 業株式会社紙・印刷機械事業部内 (56)参考文献 特開 平5−193026(JP,A) 特開 平5−200916(JP,A) 実開 昭52−142030(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B31B 1/25 301 B31F 1/10

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段ボールシートの表面に罫線加工を行な
    う罫入れ装置であって、 該段ボールシートに対して離接可能な可動ロールと該段
    ボールシートに対して常に当接しながら回転する常接ロ
    ールとをそなえた第1罫線ロールと、 該第1罫線ロールに隣接して設けられるとともに、該第
    1罫線ロールと同様の可動ロール及び常接ロールをそな
    え、該第1罫線ロールで加工される罫線とは異なる罫線
    を加工する第2罫線ロールと、 該常設ロールの該段ボールシートに対する応力の集中を
    低減する面圧低減手段とをそなえていることを特徴とす
    る、段ボールシートの罫入れ装置。
  2. 【請求項2】 該面圧低減手段が、該2つの常接ロール
    の間に設けられ、且つ該2つの常接ロールと等しい外径
    に形成されたサポートロールであることを特徴とする、
    請求項1記載の段ボールシートの罫入れ装置。
  3. 【請求項3】 該面圧低減手段が、該2つの常接ロール
    の間に設けられ、且つ該段ボールシートに対して常に当
    接するサポートテーブルであることを特徴とする、請求
    項1記載の段ボールシートの罫入れ装置。
  4. 【請求項4】 該面圧低減手段が、該2つの常接ロール
    の外側の側部にそれぞれ設けられ、且つ該2つの常接ロ
    ールと等しい外径に形成されたサポートロールであるこ
    とを特徴とする、請求項1記載の段ボールシートの罫入
    れ装置。
  5. 【請求項5】 該面圧低減手段が、該2つの常接ロール
    の外側の側部にそれぞれ設けられ、且つ該段ボールシー
    トに対して常に当接するサポートテーブルであることを
    特徴とする、請求項1記載の段ボールシートの罫入れ装
    置。
  6. 【請求項6】 該サポートロールが剛体により形成され
    ていることを特徴とする、請求項2又は4記載の段ボー
    ルシートの罫入れ装置。
  7. 【請求項7】 該サポートロールが弾性体により形成さ
    れていることを特徴とする、請求項2又は4記載の段ボ
    ールシートの罫入れ装置。
  8. 【請求項8】 該サポートテーブルが剛体により形成さ
    れていることを特徴とする、請求項3又は5記載の段ボ
    ールシートの罫入れ装置。
  9. 【請求項9】 該サポートテーブルが弾性体により形成
    されていることを特徴とする、請求項3又は5記載の段
    ボールシートの罫入れ装置。
  10. 【請求項10】 段ボールシートの表面に罫線加工を行
    なう罫入れ装置用罫線ロールであって、 段ボールシートに常に当接して回転する2つの常接ロー
    ルと、 該2つの常接ロールの間に隣接して設けられ、且つ該2
    つの常接ロールと等しい外径に形成されるとともに、該
    常設ロールの該段ボールシートに対する応力の集中を低
    減するサポートロールとをそなえていることを特徴とす
    る、罫入れ装置用罫線ロール。
  11. 【請求項11】 段ボールシートの表面に罫線加工を行
    なう罫入れ装置用罫線ロールであって、 段ボールシートに常に当接して回転する2つの常接ロー
    ルと、 該2つの常接ロールの外側の側部にそれぞれ隣接して
    けられ、且つ該2つの常接ロールと等しい外径に形成さ
    るとともに、該常設ロールの該段ボールシートに対す
    る応力の集中を低減するサポートロールとをそなえてい
    ることを特徴とする、罫入れ装置用罫線ロール。
  12. 【請求項12】 段ボールシートの表面に罫線加工を行
    なう罫入れ装置用罫線ロールであって、 段ボールシートに常に当接して回転する2つの常接ロー
    ルと、 該2つの常接ロールの間及び該2つの常接ロールの外側
    の側部にそれぞれ隣接して設けられ、且つ該2つの常接
    ロールと等しい外径に形成されるとともに、該常設ロー
    ルの該段ボールシートに対する応力の集中を低減する
    ポートロールとをそなえていることを特徴とする、罫入
    れ装置用罫線ロール。
  13. 【請求項13】 該2つの常接ロールの少なくとも1つ
    と、該サポートロールとが一体に形成されていることを
    特徴とする、請求項10〜12のいずれか1項に記載の
    罫入れ装置用罫線ロール。
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