JP2020131530A - 罫入れ装置,スリッタスコアラ及び段ボールシート加工方法 - Google Patents

罫入れ装置,スリッタスコアラ及び段ボールシート加工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020131530A
JP2020131530A JP2019027160A JP2019027160A JP2020131530A JP 2020131530 A JP2020131530 A JP 2020131530A JP 2019027160 A JP2019027160 A JP 2019027160A JP 2019027160 A JP2019027160 A JP 2019027160A JP 2020131530 A JP2020131530 A JP 2020131530A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ruled line
roll
line roll
special
corrugated cardboard
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019027160A
Other languages
English (en)
Inventor
利直 沖原
Toshinao Okihara
利直 沖原
章 荻野
Akira Ogino
章 荻野
満 藤井
Mitsuru Fujii
満 藤井
坂本 博之
Hiroyuki Sakamoto
博之 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Machinery Systems Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Machinery Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Machinery Systems Co Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Machinery Systems Co Ltd
Priority to JP2019027160A priority Critical patent/JP2020131530A/ja
Publication of JP2020131530A publication Critical patent/JP2020131530A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Machines For Manufacturing Corrugated Board In Mechanical Paper-Making Processes (AREA)

Abstract

【課題】スリッタスコアラにおいて、装置の大型化やコストアップを抑制しながら、段ボールシートに対して標準罫線及び特殊罫線を様々な位置関係で形成できるようにする。【解決手段】走行するウェブ状の段ボールシート31を挟むようにして配設され、それぞれに罫線ロール11,12を備えた上ヘッド及び下ヘッドを有し、段ボールシート31に対して走行方向に罫線を加工する罫入れ装置10であって、上ヘッド及び下ヘッドのうちの少なくとも何れかのヘッドは、罫線ロールとして、標準罫線を加工するための標準罫線ロール11と、特殊罫線を加工するための特殊罫線ロール12とを選択的に使用可能に備える。【選択図】図1

Description

本発明は、段ボールシートを製造するコルゲータにおいて段ボールシートの走行方向に沿って罫入加工及び裁断加工を行なうために用いて好適の、罫入れ装置,スリッタスコアラ及び段ボールシート加工方法に関するものである。
段ボールシートを製造するコルゲータにおいて、コルゲータラインで連続的に製造された巾広の段ボールシートは、スリッタスコアラに送られて、スリッタで走行方向に裁断され、所定の巾の巾狭ウェブが通常は複数形成され、スコアラで段ボールシートを折り曲げ易くするための罫線加工が施される。
図13は一般的な自走式のスリッタスコアラの構成を示したものである。
図13に示すように、スリッタスコアラは、通常、M,Nで示すように、段ボールシートの走方向に配設された2つのユニットで構成されており、一方のユニットが稼動中に、他方のユニットは、ロット変更のために設定変えなどの準備作業を行なうようにしている。各ユニットM,Nは同様に構成されており、図13中では、各ユニットの構成要素の符号が密集しないように両ユニットに分散させて符号を記している。また、図13中の矢印は段ボールシート31の走行方向を示す。
各ユニットM,Nには、上流罫線装置65及び下流罫線装置66が架台35を中心に対向して配設されている。各ユニットM,Nの下流側部分には、段ボールシート31を走行方向に裁断するためのスリッタ64が設けられており、このスリッタ64はナイフ受台331とスリッタナイフ332とが段ボールシート31を挟むようにして対になっている。スリッタ64の下流直近にはトリムダクト34が設けられている。
上流罫線装置65,下流罫線装置66及びスリッタ64は段ボールシート31の巾方向即ち装置巾方向に複数組(4丁取りの場合、通常は、罫線8組、スリッタ5組)設けられており、同時に複数の罫線加工と裁断加工が行なわれる。
図14は罫線加工と裁断により丁取りを行なう状況を示す平面図であって、4丁取りの例を示している。図14に示すように、両側面に立設された架構67a,67bに架台35が固定されており、架台35には、装置巾方向に延びるレール36が固定されている。図14中の矢印は段ボールシート31の走行方向を示す。また、破線αは罫線加工位置を示し、実線βは裁断位置を示す。
上流罫線装置65,下流罫線装置66はレール36に沿って移動し、段ボールシート31における装置巾方向の任意の位置に設定できるようになっており、スリッタ64も同様に任意の位置に設定できる。
コルゲータラインからの段ボールシート31がスリッタスコアラに導入されると、上流罫線装置65及び下流罫線装置66で各々罫線加工が行われ、スリッタ64によって走行方向に裁断され、次工程に送られる。
このとき、段ボールシート31の所定の巾よりも広い部分、即ち、両端の耳部Tを帯状に裁断してトリムダクト34に吸引し処理する。
なお、罫線装置65,66を上流側と下流側に分けて千鳥状に配置しているのは、図14から分かるように、隣接する罫線の間隔はスリッタよりも狭いことが普通であり、隣接する罫線装置65,66が互いに干渉することなく、罫線の間隔を縮めることができるようにするためである。
次に、上流罫線装置65及び下流罫線装置66について、詳細に説明すると、罫線装置65,66は、一部が反対勝手に成っているのみで、構造・機能が全く同様であるため、ここでは、下流罫線装置66について説明する。
下流罫線装置66は、図13に示すように、上ヘッド61と下ヘッド62とが上下方向に対になって構成されている。
まず、上ヘッド61の構成について説明する。図13に示すように、架台35に、装置巾方向に延びるレール36が固定されており、レール36にフレーム37が摺動可能に取り付けられている。フレーム37の下部にはアーム39がピン38によって、回転自在に取り付けられている。
アーム39の一方の先端部には、ピン40によって上罫線ロール321が軸受を介して取り付けられている。そして、アーム39の他方の先端部とフレーム37との間にはシリンダ41が取り付けられており、シリンダ41の伸縮によって、アーム39がピン38を中心に回転し、上罫線ロール321が上下に昇降するようになっている。
フレーム37の上部にはサーボモータ42が取り付けられており、サーボモータ42を回転駆動することにより、中間歯車43を介して、ねじ軸44に噛合するボールねじのナット45に固定した駆動歯車46を回転するようになっている。
したがって、サーボモータ42を正逆転することにより、ねじ軸44に沿ってボールねじのナット45が正逆回転し、フレーム37がレール36上を摺動しながら装置巾方向に移動して、上罫線ロール321を段ボールシート31における装置巾方向の任意の位置に設定することができるようになっている。
次に、下ヘッド62の構成について説明する。装置巾方向両側面に立設された架構67a,67b(図14参照)には、図13に示すように、架台47が固定されている。架台47上に装置巾方向に延びるレール48が取り付けられており、レール48上にはフレーム49が摺動可能に取り付けられている。
図13に示すように、フレーム49の上部において、六角シャフト55が、両側面に立設された架構67a,67bに、回転自在に取り付けられており、六角シャフト55に摺動可能に取り付けられたブッシュ56には下罫線ロール322が固定されている。そして、下罫線ロール322は軸受(図示略)を介して、回転自在にフレーム49によって支持されており、六角シャフト55を図示しない駆動装置によって回転駆動することにより、下罫線ロール322が回転するようになっている。
フレーム49は、その下部において、ボールねじのナット52に図示しない軸受を介して連結されている。そして、ボールねじのナット52は架構67a,67b間に固定されたねじ軸51と噛合している。
ボールねじのナット52には、その一方の端面に駆動歯車53が固定されており、駆動モータ54を正逆転駆動することにより、中間歯車を介して、駆動歯車53が正逆転方向に回転する。その結果、フレーム49がレール48上を摺動しながら、ねじ軸51に沿って移動し、下罫線ロール322を段ボールシート31における装置巾方向の任意の位置に設定することができるようになっている。
したがって、罫線加工を行なうためには、駆動モータ54によって、下ヘッド62がねじ軸51に沿って所定の装置巾方向位置に移動し、同時に上ヘッド61もサーボモータ42を駆動することにより、ねじ軸44に沿って所定の装置巾方向位置に移動して、上,下罫線ロール321,322の装置巾方向位置が合致するように設定される。
そして、下罫線ロール322の周速と段ボールシート31の走行速度が等しくなるように、六角シャフト55を駆動回転し、次いでシリンダ41を駆動して、アーム39を介して上罫線ロール321を適当な押圧力で段ボールシート31を下罫線ロール322に押し付け、罫線加工を行なう。
また、装置巾方向に並んで設けられている複数組の上ヘッド61及び下ヘッド62の設定は、各々独立して同時に行なわれるようになっており、装置巾方向に所定の間隔を保って複数の罫線加工を同時に行なうことができる。
ところで、通常、上,下罫線ロール321,322の交換には、上下の架台35及び架台47ごと系外に引き出して、交換する必要があり、多大な労力と時間を要し、装置の稼働率低下を招き、コストアップの要因となる。
また、段ボールシート31には、波形の大きさでも、例えばAフルート〜Fフルートと様々なものがあり、段形成においても、シングル(1段)、ダブル(2段)、及びトリプル(3段)まであり、これらすべての段ボールシート31の種類毎に上,下罫線ロール321,322をその都度交換することは実用的でない。
特許文献1には、このような観点から開発されたスリッタスコアラが開示されている。
このスリッタスコアラは、上ヘッド61は、軸上を移動可能な上ヘッドフレームと、この上ヘッドフレームに対して各々独立に昇降可能に設けられた複数個の昇降アームと、各々の昇降アームの先端にそれぞれ設けられた互いに先端形状の異なる複数個の上罫線ロールとを備え、下ヘッド62は、軸上を移動可能な下ヘッドフレームと、この下ヘッドフレームに対してそれぞれ設けられた互いに先端形状の異なる複数個の下罫線ロールとを備えており、これら複数個の上罫線ロール及び複数個の下罫線ロールを選択的に使用可能に構成されている。
かかるスリッタスコアラによれば、予め使用頻度の高い複数個の上,下罫線ロールを組み込んでおくことで、加工する段ボールシートの種類に応じて、最も適当な組み合わせの上,下罫線ロールに変更でき、段ボールシートの折り曲げ精度の向上と生産コストの低減とを達成できる。
また、スコアラに装備される罫線ロールは、通常、上,下罫線ロールの一方のロールの外周に一条の環状突起(凸部)が周方向に沿って形成され、他方のロールの外周に一筋の環状溝(凹部)が周方向に沿って形成され、段ボールシート31の谷折れ側の面を凸部が形成された罫線ロールで形成し、段ボールシート31の山折れ側の面を凹部が形成された罫線ロールで形成する。このような上,下罫線ロールを「標準罫線ロール」と呼び、この「標準罫線ロール」で形成された罫線を「標準罫線」と呼ぶが、近年、標準罫線ロールとは異なる「特殊罫線ロール」による「特殊罫線」の加工も開発されている。
特許文献2には、上,下罫線ロール(罫線リング)の各外周に一条の環状突起(凸部)と一筋の環状溝(凹部)とを何れも周方向に沿って形成した「特殊罫線ロール90,91」が開示されている(特許文献2の段落0080、図18,図19)。この特殊罫線ロール90,91によって、段ボールシートにおいて、段ボール箱の周壁とフラップとの境界となる部分の表面及び裏面にそれぞれ溝(凹部)を形成して、フラップを周壁に対して閉鎖する側及び開放する側の双方に折り曲げやすくなる。
特許4317650号公報 特許6050432号公報
ところで、特許文献2に記載された特殊罫線ロール90,91をスリッタスコアラに装備する場合、既存のスリッタスコアラの直上流か直下流に、特殊罫線用のユニットを追加するか、あるいは、2軸あるスコアラヘッドの一方の軸に特殊罫線ロールを備えた特殊罫線用のヘッドを装備する(したがって、残りの軸は標準罫線ロールを備えた標準罫線用のヘッドを装備したままとする)ことが開示されている。
しかし、前者のように特殊罫線用のユニットを追加する場合、追加ユニット分だけ装置が大きくなるため、十分なスペースがなければ追加することができず、スペースがあったとしても、ユニット追加によって大きなコストアップを招く。
また、後者のようにスコアラヘッドの2軸を特殊罫線用のヘッドと標準罫線用のヘッドとに振り分ける場合、各ヘッドの装置巾方向への移動の自由が制限されるため、罫線同士の間隔に制限がかかり、例えば、段ボール箱の深さに制限がかかることになる。
本発明はこのような課題に着目して創案されたもので、装置の大型化やコストアップを抑制しながら、段ボールシートに対して標準罫線及び特殊罫線を様々な位置関係で形成することができるようにした罫入れ装置,スリッタスコアラ及び段ボールシート加工方法を提供することを目的としている。
(1)上記の目的を達成するために、本発明の罫入れ装置は、走行するウェブ状の段ボールシートを挟むようにして配設され、それぞれに罫線ロールを備えた上ヘッド及び下ヘッドを有し、前記段ボールシートに対して走行方向に罫線を加工する罫入れ装置であって、前記上ヘッド及び前記下ヘッドのうちの少なくとも何れかのヘッドは、前記罫線ロールとして、標準罫線を加工するための標準罫線ロールと、特殊罫線を加工するための特殊罫線ロールとを選択的に使用可能に備えていることを特徴としている。
(2)前記上ヘッドは、装置巾方向に移動可能な上ヘッドフレームと、前記上ヘッドフレームに対して各々独立に昇降可能に設けられた複数個の昇降アームと、前記の各々の昇降アームの先端にそれぞれ設けられた上罫線ロールとを備え、前記下ヘッドは、装置巾方向に移動可能な下ヘッドフレームと、前記下ヘッドフレームに対してそれぞれ設けられた複数個の下罫線ロールとを備え、前記上罫線ロールには、前記標準罫線ロールと前記特殊罫線ロールとが含まれ、前記下罫線ロールには、前記標準罫線ロールと前記特殊罫線ロールとが含まれ、前記上罫線ロール及び前記下罫線ロールの前記標準罫線ロール同士及び前記特殊罫線ロール同士を選択的に使用可能に構成されていることが好ましい。
(3)さらに、前記上罫線ロールとして装備される前記標準罫線ロール及び前記下罫線ロールとして装備される前記標準罫線ロールのうち、一方にはロール外周に環状突起(凸部)が周方向に沿って形成され、他方にはロール外周に環状溝(凹部)が周方向に沿って形成され、前記上罫線ロールとして装備される前記特殊罫線ロール及び前記下罫線ロールとして装備される前記特殊罫線ロールには、何れもロール外周に環状突起(凸部)と環状溝(凹部)とが互いに隣接して周方向に沿って形成されていることが好ましい。
(4)また、前記上ヘッドは、装置巾方向に移動可能な上ヘッドフレームと、前記上ヘッドフレームに対して昇降可能に設けられた昇降アームと、前記昇降アームの先端に設けられた上罫線ロールとを備え、前記下ヘッドは、支持軸周りに回転可能なターレット型の複数のアームと、複数の前記アームにそれぞれ設けられた下罫線ロールとを備え、前記上罫線ロールは、前記標準罫線ロールであって、複数個の前記下罫線ロールには、前記上罫線ロールと協働して前記標準罫線を加工する前記標準罫線ロールと前記上罫線ロールと協働して前記特殊罫線を加工する前記特殊罫線ロールとが含まれ、前記下罫線ロールの前記標準罫線ロール及び前記特殊罫線ロールを選択的に使用可能に構成されていることが好ましい。
(5)さらに、前記上罫線ロールとして装備される前記標準罫線ロールにはロール外周に環状突起(凸部)が周方向に沿って形成され、前記下罫線ロールとして装備される前記標準罫線ロールにはロール外周に環状溝(凹部)が周方向に沿って形成され、前記下罫線ロールとして装備される前記特殊罫線ロールには、ロール外周がフラットな円筒で形成された第1特殊罫線ロールと、ロール外周に環状突起(凸部)が形成された第2特殊罫線ロールとが含まれていることが好ましい。
(6)本発明のスリッタスコアラは、コルゲータラインから送られて走行する段ボールシートに対して走行方向に罫線を加工する上記の罫入れ装置(スコアラ)と、前記段ボールシートを走行方向に裁断する裁断装置(スリッタ)とを備えていることを特徴としている。
(7)前記罫入れ装置が装置巾方向に複数並んで且つ個別に装置巾方向に移動可能に装備されてなる罫線装置を備えると共に、前記裁断装置が装置巾方向に複数並んで且つ個別に装置巾方向に移動可能に備えられていることが好ましい。
(8)前記罫線装置が、前記段ボールシートの走行方向の上流側と下流側とにそれぞれ装備されていることが好ましい。
(9)前記罫線装置と前記裁断装置とからなるユニットを前記段ボールシートの走行方向に並んで複数備えていることが好ましい。
(10)前記段ボールシートの加工オーダに応じて、前記標準罫線ロール及び前記特殊罫線ロールの何れかを選択すると共に、選択した前記罫線ロールの装置巾方向位置を制御する制御装置を備えていることが好ましい。
(11)前記制御装置は、前記段ボールシートの加工オーダに応じた段ボールシート丁に基づいて裁断位置及び罫線加工位置を設定し、設定した各位置及び前記加工オーダに応じた罫線加工種類に基づいて使用する前記裁断装置及び前記罫入れ装置を選択して、選択した各装置を装置巾方向に移動させることが好ましい。
(12)本発明の段ボールシート加工方法は、(6)〜(11)の何れか1項に記載のスリッタスコアラを用いて、走行するウェブ状の段ボールシートを所定巾に裁断するとともに、前記段ボールシートに走行方向に沿って少なくとも2本の罫線を加工する段ボールシート加工方法であって、前記段ボールシートの加工オーダの情報を取得し、選択的に使用可能に備えられた前記標準罫線ロールと前記特殊罫線ロールとを、前記加工オーダの情報に基づいて選択して使用することを特徴としている。
(13)前記標準罫線の加工には、前記上流側の前記罫線装置と前記下流側の前記罫線装置のうちの一方を用い、前記特殊罫線の加工には、前記上流側の前記罫線装置と前記下流側の前記罫線装置のうちの他方を用いることが好ましい。
(14)前記標準罫線の加工には、装置巾方向に並んで装備された複数の前記罫入れ装置の何れか1つを用い、前記特殊罫線の加工には、前記複数の前記罫入れ装置の残りの何れか1つを用いることも好ましい。
本発明によれば、装置の大型化やコストアップを抑制しながら、段ボールシートに対して標準罫線及び特殊罫線を様々な位置関係で形成することができるようになる。
第1実施形態のスリッタスコアラ及び段ボールシート加工方法にかかる罫線ロールの選択使用例を示すスリッタスコアラ要部の模式的斜視図であって、(a)は選択使用する前の状態(使用していない状態)を示し、(b)は第1選択使用例を示し、(c)は第2選択使用例を示す。 第1実施形態のスリッタスコアラ及び段ボールシート加工方法にかかる罫線ロールの第3選択使用例を示すスリッタスコアラ要部の模式的斜視図である。 第1実施形態にかかる罫線ロールの要部を示す断面図であって、(a)は標準罫線ロールの断面図、(b)は特殊罫線ロールの断面図である。 各実施形態にかかるスリッタスコアラにより裁断された罫線加工と裁断加工の例を示す段ボールシートの平面図である。 各実施形態にかかるスリッタスコアラにより複数に裁断された罫線加工と裁断加工の例を示す段ボールシートの平面図である。 第1実施形態にかかるスリッタスコアラの上ヘッドの構成を示す模式的な側面図である。 第1実施形態にかかるスリッタスコアラの上ヘッドの構成を示す模式的な正面図であって、図6のA方向矢視図である。 第1実施形態にかかるスリッタスコアラの上ヘッドの構成を示す模式的な断面図であって、図6のB−B矢視断面図である。 第1実施形態にかかるスリッタスコアラの下ヘッドの構成を示す模式的な側面図である。 第1実施形態にかかるスリッタスコアラの下ヘッドの構成を示す模式的な断面図であって、図9のC−C矢視断面図である。 第2実施形態にかかるスリッタスコアラを示す模式的な側面図である。 第2実施形態にかかる罫線ロールの要部を示す断面図であって、(a)は標準罫線ロールの断面図、(b),(c)は特殊罫線ロールの断面図である。 一般的なスリッタスコアラの構成を示す模式的な側面図である。 スリッタスコアラにより罫線加工と裁断を行なう状況の一例を示す平面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
なお、以下に示す各実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。以下の実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができるとともに、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることが可能である。
〔第1実施形態〕
[スリッタスコアラの要部概略構成]
本実施形態にかかるスリッタスコアラには、図1,図2に示すような罫入れ装置10が装備されている。この罫入れ装置10は、上ヘッドの罫線ロール11,12と、下ヘッドの罫線ロール28,29とを有し、罫線ロール11,12及び罫線ロール28,29は、走行するウェブ状の段ボールシート31を挟むようにして配設されている。罫入れ装置10は罫線ロール11,12及び罫線ロール28,29によって段ボールシート31に対して走行方向に罫線を加工する。
このような罫入れ装置10は、図1(a)に示すように、装置巾方向に複数並んで装備されており、各罫入れ装置10は、後述する共通のレール1,20に支持されて個別に装置巾方向に移動可能に装備されている。ここでは、罫入れ装置10の集合体を罫線装置(スコアラ)と呼ぶ。
本スリッタスコアラは、このような複数の罫入れ装置10からなるスコアラを段ボールシート31の走行方向の上流側と下流側とにそれぞれ上流罫線装置65、下流罫線装置66として装備すると共に、これらの罫線装置の下流側に、段ボールシート31を走行方向に裁断する裁断装置(スリッタ)64を装備している。スリッタ64も、装置巾方向に複数並んで装備されており、それぞれ個別に装置巾方向に移動可能に装備されている。通常、複数のスリッタ64による裁断によって、段ボールシート31は複数の段ボールシート丁に分割(丁取り)される。
上ヘッドの罫線ロール11,12及び下ヘッドの罫線ロール28,29のうち、罫線ロール11及び28は、先端部が図3(a)に示すような横断面形状を有する標準罫線ロールである。この標準罫線ロールは、ロール外周に一条の環状突起(凸部)が周方向に沿って形成された罫線ロールと、ロール外周の凸部と対応した位置に一筋の環状溝(凹部)が周方向に沿って形成された罫線ロールとの組み合わせからなる。
ここでは、上ヘッドの罫線ロール11がロール外周11Aに環状突起(凸部)11aが周方向に沿って形成された標準罫線ロールであり、下ヘッドの罫線ロール28がロール外周28Aに環状溝(凹部)28aが周方向に沿って形成された標準罫線ロールである。このような組み合わせからなる標準罫線ロールによれば、罫線ロール11の凸部11aで圧せられて凹状に形成される面を谷側に(すなわち、段ボール箱の内側に)することで、段ボール箱を立体形成しやすくなる。
上ヘッドの罫線ロール11,12及び下ヘッドの罫線ロール28,29のうち、罫線ロール12及び29は、先端部が図3(b)に示すような横断面形状を有する特殊罫線ロールである。この特殊罫線ロールは、ロール外周に一条の環状突起(凸部)と一筋の環状溝(凹部)とが互いに隣接して周方向に沿って形成された一対の罫線ロールからなり、一方の罫線ロールの凸部と他方の罫線ロールの凹部とが互いに対向し、一方の罫線ロールの凹部と他方の罫線ロールの凸部とが互いに対向する。
ここでは、上ヘッドの罫線ロール12が、ロール外周12Aに環状突起(凸部)12a及び環状溝(凹部)12bが互いに隣接して周方向に沿って形成された特殊罫線ロールであり、下ヘッドの罫線ロール29が、ロール外周29Aに環状溝(凹部)29a及び環状突起(凸部)29bが互いに隣接して周方向に沿って形成された特殊罫線ロールである。
このような組み合わせからなる特殊罫線ロールによれば、罫線ロール12の凸部12aで圧せられて凹状に形成される面を谷側に(すなわち、段ボール箱の内側に)して段ボール箱を形成されながらも、罫線ロール29の凸部29bで圧せられて凹状に形成され、外側の面が谷側になるように折り曲げることも容易になる。したがって、例えば段ボール箱において開閉を行う上蓋側のフラップの基部に、こうした特殊罫線を加工することで、使いやすい段ボール箱を形成することができる。
[スコアラの要部詳細構成]
次に、スコアラについて詳細に説明する。
図6〜図10は本実施形態としてのスリッタスコアラを示すもので、図6はその上ヘッドの構成を示す模式的な側面図、図7は図6のA方向矢視図、図8は図6のB−B矢視断面図、図9はその上ヘッドの構成を示す模式的な側面図、図10は図9のC−C矢視断面図である。なお、図6〜図10に示すように、上ヘッド61,下ヘッド62及び上流罫線装置65,下流罫線装置66の各構成要素については、図13,図14に示すものと異なる符号を付して説明する。
本実施形態にかかる自走式のスリッタスコアラの基本的な構成・機能については図13,図14に示す従来例のものと同様であるのでこれらの説明は省略し、特徴的な部分について説明する。
まず、本実施形態にかかるスリッタスコアラの上ヘッド61(図14参照)について説明する。
本実施形態にかかるスリッタスコアラでは、図6,図7及び図8に示すように、スリッタスコアラの両側面(図6中紙面に平行な面、ここでは図示せず)に立設された架構67a,67b(図14参照)に横架して、架台35が固定されており、架台35には装置巾方向(図6中紙面に垂直な方向)にレール1及びねじ軸2が固定されている。レール1にはフレーム3が摺動可能に取り付けられており、フレーム3の上部にはサーボモータ4が取り付けられ、サーボモータ4の出力軸に固定された歯車5は中間歯車6を介して、駆動歯車7に噛合している。この駆動歯車7は、ねじ軸2に噛合するボールねじのナット8に固定されている。
フレーム3の下端に設けられたピン9Aには、複数の(ここでは2本)のアーム(昇降アーム)9が、各々独立して回転自在に取り付けられている。各アーム9の一方の先端には、各々先端形状の異なる第1上罫線ロール11及び第2上罫線ロール12がピン9Bにより回転自在に取り付けられている。各アーム10の他方の先端にはピン13によって、シリンダ14の一方の端が回転自在に取り付けられており、シリンダ14の他方の端は、フレーム3の突起部15とピン16とによって回転自在に連結されている。
本実施形態においては、第1及び第2の2個の上罫線ロール11,12を装着した場合を説明したが、もちろん3本以上のアーム9を設けて各アーム9にそれぞれ上罫線ロールを取り付ける(即ち、3個以上の上罫線ロールを装着する)ことも容易に実施できる。
このように複数個の上罫線ロール11及びB12を装着した上ヘッド61は、通常、同一ねじ軸上に複数(例えば8組程度)配設され、各々独立に位置設定が可能になっている。
次に、本実施形態にかかるスリッタスコアラの下ヘッド62について説明する。
図9及び図10に示すように、スリッタスコアラの両側面(図9中紙面に平行な面、ここでは図示せず)に立設された架構67a,67b(図14参照)に横架して、架台17が固定されており、架台17にはねじ軸18及び六角シャフト19が回転自在に取り付けられている。
さらに、架台17にはレール20が固定されている。このレール20には、フレーム21が摺動可能に取り付けられており、フレーム21はねじ軸18と噛合するボールねじのナット22と軸受23を介して連結されている。このボールねじのナット22には駆動歯車24が固定されており、中間歯車25を介して駆動モータ26によって正逆回転自在に回転駆動される。
一方、六角シャフト19に摺動可能に設けられたブッシュ27には、各々先端形状の異なる複数の(ここでは2個)の下罫線ロール、即ち、第1下罫線ロール28及び第2下罫線ロール29が取り付けられており、さらに、ブッシュ27は、軸受30を介してフレーム21によって支持されている。
また、下ヘッド62にも、上ヘッド61と同様に、例えば下罫線ロール29との間に適当なスペーサを設けて、互いに先端形状の異なる下罫線ロールをさらに多く装着することも可能である。
何れにしても、各上罫線ロール及び各下罫線ロールは、段ボールシート31の各種類に対応するように形状設定されており、複数の上罫線ロール,複数の下罫線ロールから、それぞれ必要なロールを選択的に使用できるようになっている。
さらに、生産管理システム(図示略)により、スリッタスコアラに加工させる段ボールシート31の種類,裁断する巾寸法,罫線の間隔等、いわゆるオーダ変更が設定されると、上罫線ロール11,12と下罫線ロール28,29の最適な組み合わせを決定して、この決定に応じて、上ヘッド61の各シリンダ14に関する制御や、上罫線ロール11,12及び下罫線ロール28,29に関する制御を行なう制御装置70(図1(a)参照)が、設けられている。
また、本実施形態の場合も、図13に示すものと同様に、段ボールシート31の給走方向に2ユニットのスリッタスコアラM,Nが配設されており、各ユニットのスリッタスコアラM,Nのそれぞれの上,下罫線ロールについては、各ユニット間で互いに同形状のものを装着してもよいが、各ユニット間でも互いに形状の異なるものを装着することもできる。
[作用及び効果]
本実施形態のスリッタスコアラは、上述のように構成されているので、生産管理システムにより、スリッタスコアラに対し、段ボールシート31の種類,裁断する巾寸法,罫線の間隔等、いわゆるオーダ変更が設定されると、制御装置70によって、新たなオーダ情報が取得され、このオーダ情報に基づいて、第1上罫線ロール11及び第1下罫線ロール28の組み合わせからなる標準罫線ロールと、第2上罫線ロール12及び第2下罫線ロール29の最適な組み合わせからなる特殊罫線ロールと、の何れを選択するかが決定される。
次いで、制御装置70を通じて、スリッタスコアラの装置巾方向に複数個設けてある上ヘッド61の各シリンダ14が伸長した状態(全上罫線ロール11,12が上昇して、第1下罫線ロール28及び第2下罫線ロール29の相互間に相応の隙間を保った状態)で各々独立にサーボモータ4を回転駆動して、ねじ軸2に沿って移動し、所定の位置に設定される。
同時に、下罫線ロール28及び29を取り付けた複数個の下ヘッド62も、駆動モータ26の回転駆動により、中間歯車25を介して駆動歯車24を回転して、ねじ軸18に沿ってレール20上を摺動しながら所定の位置に移動する。
そして選択した上,下罫線ロールの組み合わせ、例えば上罫線ロール11と下罫線ロール28の先端の凹,凸が合致するように設定され、下流側のナイフ受台33aとスリッタナイフ33bの位置も設定される。
次に、六角シャフト19を図示しない駆動装置によって、回転駆動し下罫線ロール28の周速が段ボールシート31の走行速度に一致するように運転する。
そして、段ボールシート31の走行と同時にシリンダ14を収縮させ、上罫線ロール11を降下させて、所定の押圧力で段ボールシート31を下罫線ロール28の凹部に押し付けて罫線加工を行なう。
したがって、例えば図4に示すように、段ボール箱の上蓋になる側Uに特殊罫線Sを加工し、段ボール箱の下蓋になる側Lに標準罫線Rを加工する場合や、例えば図5に「1丁」と示す1丁目の段ボールシート丁のように、段ボール箱の上蓋になる側Uと下蓋になる側Lとの双方に特殊罫線Sを加工する場合や、例えば図5に「2丁」と示す2丁目の段ボールシート丁のように、段ボール箱の上蓋になる側Uと下蓋になる側Lとの双方に標準罫線Rを加工する場合など、使用する上,下罫線ロールを選定し設定するのみで特殊罫線Sを含む種々の罫線加工を容易に実施することができる。
また、この際、例えば図1(b)に示すように、上流罫線装置65の第2上罫線ロール12及び第2下罫線ロール29を用いて特殊罫線Sを加工し、下流罫線装置66の第1上罫線ロール11及び第1下罫線ロール28を用いて標準罫線Rを加工してもよく、図1(c)に示すように、上流罫線装置65の第1上罫線ロール11及び第1下罫線ロール28を用いて標準罫線Rを加工し、下流罫線装置6の第2上罫線ロール12及び第2下罫線ロール29を用いて特殊罫線Sを加工してもよい。なお、図1(b),(c)において、使用しない罫入れ装置10については、上罫線ロール11,12及び下罫線ロール28,29を破線で示している。
あるいは、図2に示すように、上流罫線装置65の第1上罫線ロール11及び第1下罫線ロール28を用いて標準罫線Rを加工し、同じく上流罫線装置65の第2上罫線ロール12及び第2下罫線ロール29を用いて特殊罫線Sを加工してもよい。つまり、上流罫線装置65に装置巾方向に並んで装備された複数の罫入れ装置10のうちの2つを用いて、第1の罫入れ装置10の第2上罫線ロール12及び第2下罫線ロール29を用いて特殊罫線Sを加工し、第1の罫入れ装置10の第1上罫線ロール11及び第1下罫線ロール28を用いて標準罫線Rを加工してもよい。
さらに、2ユニットM,Nの各々に異なる上,下罫線ロールを予め装着しておき、例えば、一方のユニットで第1の段ボールシート31に対応し、他方のユニットで第2の段ボールシート31に対応するなど、より多種多様な段ボールシート31に対して、特殊罫線Sを含んだ罫線加工を行なうこともできる。
再びオーダ変更を行なうときには、段ボールシート31の罫線種類が異なる場合においても、これに適用する最適な上,下罫線ロールを予め取り付けておくことで、オーダ変更に対して速やかに対応することができ、大巾な時間短縮を図ることができる。
即ち、従来のように、上,下罫線ロールを変更しようとする際に、その都度、架構ごと、系外に引抜いて交換する必要がなくなり、労力と時間の大巾な節減が可能になり、且つ、折り曲げ精度の格段の向上を図ることができる。
以上説明したオーダ変更に伴う設定作業を、制御装置70により行うことで全て自動的に行なうことができるが、このような設定を手動で行なってもかまわない。
〔第2実施形態〕
[スリッタスコアラの要部概略構成]
本実施形態にかかるスリッタスコアラには、図11に示すような罫入れ装置100が装備されている。この罫入れ装置100は、上罫線ロール110を備えた上ヘッド101と、下罫線ロール121〜123を備えた下ヘッド102とを有し、上罫線ロール110及び下罫線ロール121〜123は、走行するウェブ状の段ボールシート31を挟むようにして配設されている。罫入れ装置100は上罫線ロール110及び下罫線ロール121〜123によって段ボールシート31に対して走行方向に罫線を加工する。
このような罫入れ装置100も、図13,図14に示すように、装置巾方向に複数並んで装備されており、各罫入れ装置100は、図示しない共通のレールに支持されて個別に装置巾方向に移動可能に装備されている。ここでは、罫入れ装置100の集合体を罫線装置(スコアラ)と呼ぶ。
本スリッタスコアラは、このような複数の罫入れ装置100からなるスコアラを段ボールシート31の走行方向の上流側と下流側とにそれぞれ装備すると共に、図13に示すように、これらの罫線装置の下流側に、段ボールシート31を走行方向に裁断する裁断装置(スリッタ)64を装備している。スリッタ64も、図13に示すように、装置巾方向に複数並んで装備されており、それぞれ個別に装置巾方向に移動可能に装備されている。
上ヘッド101は、詳細を図示しないが、軸上を移動可能な上ヘッドフレームと、この上ヘッドフレームに対して昇降可能に設けられた昇降アームと、この昇降アームの先端に設けられた上罫線ロール101とを備えている。
また、下ヘッド102は、図11に示すように、支持軸130a周りに回転可能な基体130に形成されたターレット型の複数のアーム131〜133を備え、複数のアーム131〜133にそれぞれ下罫線ロール121〜123がそれぞれピン121a〜123aにより回転自在に設けられている。基体130が回転することにより、下罫線ロール121〜123の何れかを選択的に使用位置に配置し罫線加工を行うことができる。
上罫線ロール110には、図12(a)〜(c)に示すように、ロール外周110Aに一条の環状突起(凸部)110aが周方向に沿って形成されている。
下罫線ロール121には、図12(a)に示すように、ロール外周121Aに一筋の環状溝(凹部)121aが周方向に沿って形成されている。
下罫線ロール122は、図12(b)に示すように、ロール外周122Aが周方向にフラットな円筒で形成された特殊罫線ロール(第1特殊罫線ロール)として形成されている。
下罫線ロール123は、図12(c)に示すように、ロール外周123Aに一条の環状突起(凸部)123aが形成された特殊罫線ロール(第2特殊罫線ロール)として形成されている。
図12(a)に示す上罫線ロール110と下罫線ロール121との組み合わせから標準罫線が形成され、図12(b)に示す上罫線ロール110と下罫線ロール122との組み合わせから特殊罫線(第1特殊罫線)が形成され、図12(c)に示す上罫線ロール110と下罫線ロール123との組み合わせから特殊罫線(第2特殊罫線)が形成される。
第1特殊罫線は、下罫線ロール121がフラットなので、罫線加工後も段ボールシート31の下罫線ロール121で加工する面がフラットになり、その後に印刷等の加工が容易に行え、第2特殊罫線は、第1実施形態と同様に、段ボールシート31の両面が凹上位に形成されるため、段ボール箱の閉方向にも開方向にも折り曲げやすくなる。
[作用及び効果]
本実施形態のスリッタスコアラは、上述のように構成されているので、第1実施形態と同様に、使用する上,下罫線ロールを選定し設定するのみで特殊罫線を含む種々の罫線加工を容易に実施することができる。
〔その他〕
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、各ユニットにおいて、上ヘッド側の昇降アーム及び上罫線ロールと、下ヘッドのフレーム側の下罫線ロールとを、それぞれ1組ずつだけ設けるようにして、上罫線ロールの先端形状及び下罫線ロールの先端形状を、各ユニット間で互いに異なるものを採用するようにして、段ボールシート31の種類に応じて、対応するユニットを選択して使用するように構成してもよい。
1 レール
2 ねじ軸
3 フレーム
4 サーボモータ
5 歯車
6 中間歯車
7 駆動歯車
8 ボールねじのナット
9 アーム(昇降アーム)
9A,9B ピン
10 罫入れ装置
11 第1上罫線ロール(標準罫線ロール)
12 第2上罫線ロール(特殊罫線ロール)
11A,12A,28A,29A ロール外周
11a,12a,29b 環状突起(凸部)11a
11b,28a,29a 環状溝(凹部)
13 ピン
14 シリンダ
15 突起部
16 ピン
17 架台
18 ねじ軸
19 六角シャフト
20 レール
21 フレーム
22 ボールねじのナット
23 軸受
24 駆動歯車
25 中間歯車
26 駆動モータ
27 ブッシュ
28 第1下罫線ロール(標準罫線ロール)
29 第2下罫線ロール(特殊罫線ロール)
30 軸受
31 段ボールシート
32a 上罫線ロール
32b 下罫線ロール
33a ナイフ受台
33b スリッタナイフ
34 トリムダクト
35 架台
36 レール
37 フレーム
38 ピン
39 アーム
40 ピン
41 シリンダ
42 サーボモータ
43 中間歯車
44 ねじ軸
45 ボールねじのナット
46 駆動歯車
47 架台
48 レール
49 フレーム
50 軸受
51 ねじ軸
52 ボールねじのナット
53 駆動歯車
54 駆動モータ
55 六角シャフト
56 ブッシュ
57 軸受
61 上ヘッド
62 下ヘッド
64 スリッタ
65 上流罫線装置
66 下流罫線装置
67a,67b 架構
70 制御装置
100 罫入れ装置
101 上ヘッド
102 下ヘッド
110 上罫線ロール
110A ロール外周
110a 環状突起(凸部)
121〜123下罫線ロール
121a〜123a ピン
121A〜123A ロール外周
110a 環状突起(凸部)
121a 環状溝(凹部)
123a 環状突起(凸部)
130a 支持軸
130 基体
M,N スリッタスコアラのユニット

Claims (14)

  1. 走行するウェブ状の段ボールシートを挟むようにして配設され、それぞれに罫線ロールを備えた上ヘッド及び下ヘッドを有し、前記段ボールシートに対して走行方向に罫線を加工する罫入れ装置であって、
    前記上ヘッド及び前記下ヘッドのうちの少なくとも何れかのヘッドは、前記罫線ロールとして、標準罫線を加工するための標準罫線ロールと、特殊罫線を加工するための特殊罫線ロールとを選択的に使用可能に備えている
    ことを特徴とする罫入れ装置。
  2. 前記上ヘッドは、装置巾方向に移動可能な上ヘッドフレームと、前記上ヘッドフレームに対して各々独立に昇降可能に設けられた複数個の昇降アームと、前記の各々の昇降アームの先端にそれぞれ設けられた上罫線ロールとを備え、
    前記下ヘッドは、装置巾方向に移動可能な下ヘッドフレームと、前記下ヘッドフレームに対してそれぞれ設けられた複数個の下罫線ロールとを備え、
    前記上罫線ロールには、前記標準罫線ロールと前記特殊罫線ロールとが含まれ、
    前記下罫線ロールには、前記標準罫線ロールと前記特殊罫線ロールとが含まれ、
    前記上罫線ロール及び前記下罫線ロールの前記標準罫線ロール同士及び前記特殊罫線ロール同士を選択的に使用可能に構成されている
    ことを特徴とする、請求項1記載の罫入れ装置。
  3. 前記上罫線ロールとして装備される前記標準罫線ロール及び前記下罫線ロールとして装備される前記標準罫線ロールのうち、一方にはロール外周に環状突起が周方向に沿って形成され、他方にはロール外周に環状溝が周方向に沿って形成され、
    前記上罫線ロールとして装備される前記特殊罫線ロール及び前記下罫線ロールとして装備される前記特殊罫線ロールには、何れもロール外周に環状突起と環状溝とが互いに隣接して周方向に沿って形成されている
    ことを特徴とする、請求項2記載の罫入れ装置。
  4. 前記上ヘッドは、装置巾方向に移動可能な上ヘッドフレームと、前記上ヘッドフレームに対して昇降可能に設けられた昇降アームと、前記昇降アームの先端に設けられた上罫線ロールとを備え、
    前記下ヘッドは、支持軸周りに回転可能なターレット型の複数のアームと、複数の前記アームにそれぞれ設けられた下罫線ロールとを備え、
    前記上罫線ロールは、前記標準罫線ロールであって、
    複数個の前記下罫線ロールには、前記上罫線ロールと協働して前記標準罫線を加工する前記標準罫線ロールと前記上罫線ロールと協働して前記特殊罫線を加工する前記特殊罫線ロールとが含まれ、
    前記下罫線ロールの前記標準罫線ロール及び前記特殊罫線ロールを選択的に使用可能に構成されている
    ことを特徴とする、請求項1記載の罫入れ装置。
  5. 前記上罫線ロールとして装備される前記標準罫線ロールにはロール外周に環状突起が周方向に沿って形成され、前記下罫線ロールとして装備される前記標準罫線ロールにはロール外周に環状溝が周方向に沿って形成され、
    前記下罫線ロールとして装備される前記特殊罫線ロールには、ロール外周がフラットな円筒で形成された第1特殊罫線ロールと、ロール外周に環状突起が形成された第2特殊罫線ロールとが含まれている
    ことを特徴とする、請求項4記載の罫入れ装置。
  6. コルゲータラインから送られて走行する段ボールシートに対して走行方向に罫線を加工する請求項1〜5の何れか1項に記載された罫入れ装置と、前記段ボールシートを走行方向に裁断する裁断装置とを備えている
    ことを特徴とする、スリッタスコアラ。
  7. 前記罫入れ装置が装置巾方向に複数並んで且つ個別に装置巾方向に移動可能に装備されてなる罫線装置を備えると共に、
    前記裁断装置が装置巾方向に複数並んで且つ個別に装置巾方向に移動可能に備えられている
    ことを特徴とする、請求項6記載のスリッタスコアラ。
  8. 前記罫線装置が、前記段ボールシートの走行方向の上流側と下流側とにそれぞれ装備されている
    ことを特徴とする、請求項7記載のスリッタスコアラ。
  9. 前記罫線装置と前記裁断装置とからなるユニットを前記段ボールシートの走行方向に並んで複数備えている
    ことを特徴とする、請求項7又は8記載のスリッタスコアラ。
  10. 前記段ボールシートの加工オーダに応じて、前記標準罫線ロール及び前記特殊罫線ロールの何れかを選択すると共に、選択した前記罫線ロールの装置巾方向位置を制御する制御装置を備えている
    ことを特徴とする、請求項6〜9の何れか1項に記載のスリッタスコアラ。
  11. 前記制御装置は、前記段ボールシートの加工オーダに応じた段ボールシート丁に基づいて裁断位置及び罫線加工位置を設定し、設定した各位置及び前記加工オーダに応じた罫線加工種類に基づいて使用する前記裁断装置及び前記罫入れ装置を選択して、選択した各装置を装置巾方向に移動させる
    ことを特徴とする、請求項10記載のスリッタスコアラ。
  12. 請求項6〜11の何れか1項に記載のスリッタスコアラを用いて、走行するウェブ状の段ボールシートを所定巾に裁断するとともに、前記段ボールシートに走行方向に沿って少なくとも2本の罫線を加工する段ボールシート加工方法であって、
    前記段ボールシートの加工オーダの情報を取得し、
    選択的に使用可能に備えられた前記標準罫線ロールと前記特殊罫線ロールとを、前記加工オーダの情報に基づいて選択して使用する
    ことを特徴とする、段ボールシート加工方法。
  13. 請求項8又は請求項8を引用する請求項9〜11の何れか1項に記載のスリッタスコアラを用いて、前記走行方向に沿って前記標準罫線及び前記特殊罫線の2本の罫線を加工する段ボールシート加工方法であって、
    前記標準罫線の加工には、前記上流側の前記罫線装置と前記下流側の前記罫線装置のうちの一方を用い、前記特殊罫線の加工には、前記上流側の前記罫線装置と前記下流側の前記罫線装置のうちの他方を用いる
    ことを特徴とする、請求項12記載の段ボールシート加工方法。
  14. 請求項7又は請求項7を引用する請求項8〜11の何れか1項に記載のスリッタスコアラを用いて、前記走行方向に沿って前記標準罫線及び前記特殊罫線の2本の罫線を加工する段ボールシート加工方法であって、
    前記標準罫線の加工には、装置巾方向に並んで装備された複数の前記罫入れ装置の何れか1つを用い、前記特殊罫線の加工には、前記複数の前記罫入れ装置の残りの何れか1つを用いる
    ことを特徴とする、請求項12記載の段ボールシート加工方法。
JP2019027160A 2019-02-19 2019-02-19 罫入れ装置,スリッタスコアラ及び段ボールシート加工方法 Pending JP2020131530A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019027160A JP2020131530A (ja) 2019-02-19 2019-02-19 罫入れ装置,スリッタスコアラ及び段ボールシート加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019027160A JP2020131530A (ja) 2019-02-19 2019-02-19 罫入れ装置,スリッタスコアラ及び段ボールシート加工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020131530A true JP2020131530A (ja) 2020-08-31

Family

ID=72261907

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019027160A Pending JP2020131530A (ja) 2019-02-19 2019-02-19 罫入れ装置,スリッタスコアラ及び段ボールシート加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020131530A (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000289124A (ja) * 1999-02-02 2000-10-17 Nippon Daisuchiiru Kk 罫線入り段ボールシート、押罫部材、罫入れ用型板および罫入れ装置
JP2002234083A (ja) * 2001-02-08 2002-08-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 段ボールシートの罫入れ装置及び罫入れ装置用罫線ロール
JP2007090462A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Hitachi Chem Co Ltd 切断刃ユニット、及びスリット装置
JP2009137288A (ja) * 2007-11-12 2009-06-25 Isowa Corp 段ボールシートのスリッタスコアラ装置及びコルゲータ装置
JP4317650B2 (ja) * 2000-07-19 2009-08-19 三菱重工業株式会社 スリッタスコアラ
JP2016222333A (ja) * 2015-06-03 2016-12-28 レンゴー株式会社 段ボール箱

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000289124A (ja) * 1999-02-02 2000-10-17 Nippon Daisuchiiru Kk 罫線入り段ボールシート、押罫部材、罫入れ用型板および罫入れ装置
JP4317650B2 (ja) * 2000-07-19 2009-08-19 三菱重工業株式会社 スリッタスコアラ
JP2002234083A (ja) * 2001-02-08 2002-08-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 段ボールシートの罫入れ装置及び罫入れ装置用罫線ロール
JP2007090462A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Hitachi Chem Co Ltd 切断刃ユニット、及びスリット装置
JP2009137288A (ja) * 2007-11-12 2009-06-25 Isowa Corp 段ボールシートのスリッタスコアラ装置及びコルゲータ装置
JP2016222333A (ja) * 2015-06-03 2016-12-28 レンゴー株式会社 段ボール箱

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2397859C2 (ru) Резальный и биговальный дисковый узел и способ резки и биговки сжимаемого материала
CN100375663C (zh) 纵切划线机的控制方法
US4596541A (en) Slit-score method and apparatus
US6826993B2 (en) Rotary plunge slitter with clam style slotted anvil
US20040149105A1 (en) Plunge slitter with clam style anvil rollers
ATE337879T1 (de) Cnc-bahnschlitzmaschine
JPH046491B2 (ja)
JP2009137288A (ja) 段ボールシートのスリッタスコアラ装置及びコルゲータ装置
US2048684A (en) Adjustable free running self aligning creaser or slitter
JP4544985B2 (ja) 段ボールシート加工装置および段ボールシート加工方法
JP2020131530A (ja) 罫入れ装置,スリッタスコアラ及び段ボールシート加工方法
US2019499A (en) Scoring machine
JP3492323B2 (ja) 段ボールシートの罫入れ装置及び罫入れ装置用罫線ロール
JP5835901B2 (ja) コルゲートマシンにおけるトリム処理方法,コルゲートマシン及びエッジカット装置
CN219404432U (zh) 一种抽纸生产用自动裁剪去边设备
JP4317650B2 (ja) スリッタスコアラ
JP2002052416A (ja) ブランク材切出し方法及び装置
US20060249001A1 (en) Device for processing the side edges of sheet materials or a sheet shaped component
JP7449460B2 (ja) 罫線加工機
JP2008055793A (ja) スリッタ装置
CA2496078A1 (en) Crosscutter device for printed flat webs
CN214866632U (zh) 高效三元流钛合金风机用叶片压延模具
JP2023033912A (ja) スリッタスコアラ装置
JPH0811245A (ja) スリッタの運転方法
JPH0771796B2 (ja) 工具の位置決め方法

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20211214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221018

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221213

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20221213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230411

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20231017