JP2018176498A - 段ボールシートの罫線加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】段ボールシートを損傷することなくフラップの外折れを容易に行える罫線を加工することができかつ低コストに実施することができる段ボールシートの罫線加工方法を提供する。【解決手段】貼合工程とその後の製箱工程を含む段ボールシートの製造方法において罫線を加工する方法であって、貼合工程において、貼合された段ボールシート(50)の一方の面にフラップの内折れ用の横罫線(51)を形成すると同時に他方の面に副次的罫線(52a)を形成し、製箱工程において、前記段ボールシート(50)が供給される複数の印刷ユニット(20)のうちの1つの印刷ユニット(20)を用い、該印刷ユニット(20)の版胴(21)に貼着された罫線押圧用印版(30)により前記副次的罫線(52a)を押圧して該副次的罫線(52a)の深さをより深くすることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、段ボールシートの製造方法に関し、特に、フラップを折り曲げるための罫線を段ボールシートに加工する方法に関する。
汎用的な段ボール箱として02形(溝切り形)が知られている。その段ボールシートの製造方法は、大きく分けて貼合工程と製箱工程の2つの工程からなる。最も普及している0201形を例として、図7及び図8を参照しその製造方法を簡単に説明する。
図7(a)は貼合工程における段ボールシートの横罫線加工方法を示す概略平面図、(b)は製箱工程後の0201形の段ボールシートの平面図、(c)は組み立てられた段ボール箱を示す斜視図である。
図7(a)の貼合工程では、表ライナ501、中芯502及び裏ライナ503を貼り合わせて段ボールシート50を形成した後、スリッタスコアラのスコアラ70を用いて裏ライナ503上に横罫線(「スコア」とも称される)51を形成する。スコアラ70は、回転軸73と2つの罫線リング72を有する。白矢印は段ボールシート50の流れ方向を示す。図7(b)に示すように、段ボールシート50における横罫線51は、フラップ56、57と、側面54、55との境界における折り曲げ罫線である。製箱工程では、貼合工程後の段ボールシート50に所定の印刷(図示せず)が施され、縦罫線(「クリーザ」とも称される)53の形成及び溝カット等が行われる。
図8は、図7(a)のIV断面の説明のための概略拡大図である。図8(a)はスコアラの上下一対の円盤状の罫線リングの一部を、(b)は図7(a)のIV断面を、(c)は横罫線を形成された段ボールシートを示している。
図8(a)に示すように、スコアラ70の上側の罫線リング71の周縁上には、突出した凸リング部71aとその両側の凹肩部71b、71cとを具備する。下側の罫線リング72の周縁上には、陥没した凹リング部72aとその両側の凸肩部72b、72cとを具備する。図8(b)に示すように、罫線リング71、72の間に段ボールシート50を通過させる(紙面の前方から後方へ)ことにより、図8(c)に示すように横罫線51が裏ライナ503側に形成される。
なお、スコアラ70の構造上、凹肩部71b、71cと凸肩部72b、72cは必須であるが、段ボールシート50は、凹肩部71b、71cを受け台として凸肩部72b、72cによっても押圧されるため、表ライナ501側に一対の副次的な罫線(以下、「副次的罫線」と称する)が形成される。フラップ56側の副次的罫線を符号52aで示し、側面54側の副次的罫線を符号52bで示す。副次的罫線52a、52bは、横罫線51を挟んで両側に平行に延在する。副次的罫線52a、52bの深さd2は、横罫線51の深さd1よりも浅い。
ここで、横罫線51はフラップを内側に折り曲げ易くするためのものであり、外側に折ることを想定したものではない。通常、段ボール箱に内容物を入れる際には、フラップを外側にいったん折り曲げてから作業を行うが、内折れ用の横罫線51は外折れし難く、作業性の低下につながることがある。また、横罫線51を無理に外折りした後、段ボール箱を閉じるために内折りすると、この部分の強度が低下したり損傷したりすることもある。
この問題を解消するために特許文献1では、紙製ボックスにおいて内折れ用罫線に隣接して外折れ用罫線を加圧成形することを提示している。また、特許文献2では、貼合工程において内折れ用罫線及び外折れ用罫線に加えて第2の内折れ用罫線及び外折れ用罫線を形成する段ボール箱を提示している。
実開昭60−123317号公報 特開2017−13897号公報
特許文献1、2では、段ボールシートの表裏両面に罫線を形成することを提示しているが、特許文献1ではそれらの罫線を形成する方法は開示されていない。また特許文献2では、貼合工程において別のスコアラを追加するか又は既存のスコアラを改造する必要があり、低コストで実施できるものではない。
以上の現状に鑑み本発明の目的は、段ボールシートを損傷することなくフラップの外折れを容易に行える罫線を加工することができ、かつ、低コストに実施することができる、段ボールシートの罫線加工方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決すべく、本発明は以下の構成を提供する。括弧内の数字は、後述する図面中の符号であり、参考のために付するものである。
・本発明の態様は、 貼合工程とその後の製箱工程を含む段ボールシートの製造方法において罫線を加工する方法であって、
貼合工程において、貼合された段ボールシート(50)の一方の面にフラップの内折れ用の横罫線(51)を形成すると共に、他方の面に該横罫線(51)と平行な副次的罫線を形成し、
製箱工程において、前記段ボールシート(50)が供給される複数の印刷ユニット(20)のうちの1つの印刷ユニット(20)を用い、該印刷ユニット(20)の版胴(21)に貼着された罫線押圧用印版(30)により前記副次的罫線を押圧して該副次的罫線の深さをより深くすることを特徴とする。
・上記態様において、前記罫線押圧用印版(30)が、前記版胴(21)の周面に貼着されるシート部(31)と、前記シート部(31)の表面から突出する筋状凸部(32)とを具備することが、好適である。
・上記態様において、貼合工程において一対の前記副次的罫線(52a、52b)を形成し、製箱工程においてそれらのうちのフラップ側の副次的罫線(52a)の深さをより深くすることが、好適である。
・上記態様において、前記罫線押圧用印版(30)の前記筋状凸部(32)の位置と前記段ボールシート(50)の前記副次的罫線の位置とを合致させるべく、製箱工程における罫線加工に先立って、該筋状凸部(32)に識別インクを塗布した上で試し用の段ボールシート(50)を供給し、該識別インクが該段ボールシート(50)に付着した位置に基づいて該筋状凸部(32)の位置を調整することが、好適である。
・上記態様において、前記複数の印刷ユニット(20)が、製箱工程において用いられるフレキソフォルダーグルアの一部であることが、好適である。
本発明の段ボールシートの罫線加工方法によれば、貼合工程後の製箱工程において段ボールシートが供給される複数の印刷ユニットのうちの1つの印刷ユニットを用い、版胴に貼着された罫線押圧用印版により副次的罫線を押圧してその深さをより深くする。この結果、より深くなった副次的罫線の箇所においてフラップが外折れし易くなり、折れ線部分も損傷しない。また、印刷に使用されていない印刷ユニットを有効活用でき、印刷部において印刷と同時に罫線加工ができるので、低コストに実施することができる。
図1(a)は、段ボールシートの製箱工程で用いられるフレキソフォルダーグルアの一部を概略的に示した図である。(b)は印刷部における印刷ユニットの主要部を概略的に示したものである。 図2は、印刷ユニットを罫線加工に用いた実施例の主要部を概略的に示す斜視図である。 図3(a)は、図2に示した罫線押圧用印版の実施例の平面図、(b)は側面図、(c)は(a)のI断面の概略拡大図である。 図4は、印刷ユニットを用いて罫線加工を行っている状態を示す概略断面図である。 図5(a)(b)は、図4のように罫線加工を施された段ボールシートを段ボール箱に組み立てたときのフラップの折れ曲がり状態を模式的に示す図である。 図6(a)(b)(c)は、本発明による罫線加工方法を実施する際の位置調整方法を示す図である。 図7(a)は貼合工程における段ボールシートの横罫線加工方法を示す概略平面図、(b)は製箱工程後の0201形の段ボールシートの平面図、(c)は組み立てられた段ボール箱を示す斜視図である。 図8(a)(b)(c)は、図7(a)のIV断面の構成を説明するための概略拡大図である。
以下、本発明の実施例を示した図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。なお、図1〜図6において、図7及び図8で示した従来例と同じ構成要素については、同じ符号で示す。
本発明による罫線加工方法を適用する段ボールシートは、汎用的な02形(溝切り形)であり、その製造方法は、大きく分けて貼合工程と製箱工程の2つの工程からなる。貼合工程の概要は、図7及び図8を参照して上述した通りである。貼合工程では、段ボールシートの一方の面に横罫線が形成されると共に、横罫線と平行な一対の副次的罫線が他方の面に形成される。製箱工程は、フレキソフォルダグルア(「FFG」と略称する)と呼ばれる装置を用いて行われる。
図1(a)は、段ボールシートの製箱工程で用いられるフレキソフォルダーグルアの一部を概略的に示した図である。(b)は(a)の印刷ユニットの主要部を概略的に示した斜視図である。
FFG100は、貼合工程後の段ボールシート50を供給する供給部101と、複数の印刷ユニット20からなる印刷部102とを有する。段ボールシート50は、適宜配置された送りロール11により水平方向に送られる。印刷部102の後には、縦罫線加工、溝きり及び打抜き等を行う加工ユニット103と、折り曲げ、接着及び排出を行うユニットを有する。
図1(b)に示すように、印刷ユニット20の主要部には、円筒形の版胴21と圧胴22が上下に配置されており、版胴21の周面には、印刷する図形や文字が凸版形成された印版23が貼着されている。回転する版胴21と圧胴22の間に段ボールシート50を白矢印の方向に送ることにより、印版23に付着したインクが段ボールシート50に転写される。
製箱工程における段ボールシート50の送り方向は、横罫線51及び副次的罫線52a、52bに対して垂直な方向である。従って、横罫線51及び副次的罫線52a、52bは、版胴21の回転軸と平行である。また、印刷は表ライナに施されるので、図1(b)の段ボールシート50では、上面の表ライナ側に副次的罫線52a、52bがあり、下面の裏ライナ側に横罫線51がある。
印刷部102には、通常、3〜4台の複数の印刷ユニット20が直列に配置されており、図1(a)の例では4台である。段ボールシート50の印刷は、2色刷りが一般的であり、色数が多くても3色刷りであるので、少なくとも1台の印刷ユニット20は非使用となる。通常は、非使用の印刷ユニット20に対して次の印刷の準備を行うことで、作業効率を向上させている。ここで、本発明は、印刷に用いない空きの印刷ユニット20の1つを罫線加工に用いることを提案する。
図2は、印刷ユニット20を罫線加工に用いた実施例の主要部を概略的に示す斜視図である。この場合、版胴21の周面には、印刷用印版の替わりに罫線押圧用印版30が貼着されている。罫線押圧用印版30は、シート部31と、その表面から突出する筋状凸部32とを具備する。罫線押圧用印版30の貼着状態において、筋状凸部32は版胴21の回転軸と平行に延在する。従って、送られる段ボールシート50の横罫線51及び副次的罫線52a、52bは、筋状凸部32と平行である。
版胴21とともに回転する筋状凸部32が、段ボールシート50の上面にある副次的罫線52a、52bのいずれか一方に合致して押圧することにより、押圧された副次的罫線の深さをより深くすることができる。これが、本発明の特徴とする製箱工程における罫線加工である。この罫線加工では、副次的罫線がその全長に亘って同時に押圧される。これは、上述した貼合工程における罫線リングを用いた罫線入れとは全く異なる方法である。
なお、複数の印刷ユニット20のうち、いずれの印刷ユニットを罫線加工に用いるかは任意である。すなわち、本発明による罫線加工を印刷部で行う場合、本来の印刷処理と罫線加工の順序は任意である。また、罫線押圧用印版30は印刷するためのものではないが、印刷用印版と同様に版胴21に貼着して用いるので、本明細書では「印版」と称している。
図3(a)は図2に示した罫線押圧用印版の実施例の平面図、(b)は側面図、(c)は(a)のI断面の概略拡大図である。罫線押圧用印版30のシート部31及び筋状凸部32は、一般的な印刷用印版の材料と同じ材料、すなわち合成樹脂又はゴムで作製することが好ましい。罫線押圧用印版30の作製は、印刷用印版の作製技術を転用して行うことができる。
シート部31は、フレキシブルなシートであり、図1(b)に示した印刷用印版23のシートと同程度の厚さとすることが好ましい。シート部31の外郭形状は略長方形が好ましく、その幅は版胴21の周面に巻いて安定に固定できる程度に設定する。シート部31の長さは、筋状凸部32の必要な長さにより設定する。シート部31は、両面テープ等を用いて版胴21の周面上に固定される。
筋状凸部32の長さは、図2に示すように、段ボールシート50の横罫線51及び副次的罫線52a、52bの全長よりも長くすることが必要である。図3(c)の断面図に示すように、筋状凸部32は、幅広の基部32bと、先細台形状の頂部32aとを具備することが好ましい。基部32bは、シート部31と確実に接合されるよう適宜の幅に設定する。筋状凸部32とシート部31の接合は、接着又は溶着等により行うことができる。
頂部32aの幅wは、加工対象の副次的罫線52a、52bの幅とほぼ同程度に設定する。頂部32aの高さhは、加工対象の副次的罫線52a、52bの深さをどの程度深くするかにより設定する。
図4は、図2に示した印刷ユニットを用いて罫線加工を行っている状況の一例を示す概略断面図である。版胴21及び圧胴22白矢印は回転方向を、段ボールシート50の白矢印は送り方向を示す。
罫線押圧用印版30の筋状凸部32が圧胴22に対向する最下位置に来たとき、段ボールシート50の一方の副次的罫線52aの位置と合致する。これにより、筋状凸部32が、圧胴22を受け台として副次的罫線52aを間に挟み、押圧する。この結果、副次的罫線52aの深さがより深くなる。すなわち、貼合工程で形成されたときの深さd2が、より大きな深さd3となる。
本発明による罫線加工は、一対の副次的罫線52a、52bのうち、フラップ側に位置する副次的罫線52aに対して施すことが好ましい。しかしながら、本発明は、側面側に位置する副次的罫線52bに罫線加工を施すことを除外するものではない。
また、本発明による罫線加工は、段ボール箱に組み立てたときの上面開口周縁に位置する副次的罫線に対してのみ施せば足りる。底面周縁については、作業時にフラップをいったん外折りすることが想定されないので不要である。但し、段ボール箱に組み立てたときの上下の区別ができない段ボールシート(例えば印刷無しのもの)の場合は、双方にこの罫線加工を施してもよい。
図5(a)(b)は、図4のように罫線加工を施された段ボールシートを段ボール箱に組み立てたときのフラップの折れ曲がり状態を模式的に示す図である。各図において、右図は、左図の段ボール箱の円囲み部分の拡大断面図である。
図5(a)は、段ボール箱5の組み立て後、先ず、フラップ57をいったん外折りした状態を示す。このとき、外面に存在する一対の副次的罫線52aと52bのうち、より深い副次的罫線52aの方が折れ易い。従って、フラップ57は副次的罫線52aを折れ線として外側に折れる。フラップ側の副次的罫線52aを折れ線とする方が、側面側の副次的罫線52bを折れ線とするよりも、側面55に対する折り曲げの影響が少ないので好ましい。
図5(b)は、段ボール箱5を閉じるためにフラップ57を内折りした状態を示す。このとき、フラップ57は、内面に存在する横罫線51を折れ線として内側に折れる。
本発明の方法によって罫線加工した段ボールシートから段ボール箱を組立て、実際にフラップを図5(a)(b)のように折ったところ、折り線部分の外面及び内面の双方とも損傷は認められなかった。
本発明による効果を確認するために、貼合工程で形成された副次的罫線のみをもつ段ボールシート(比較例)と、製箱工程において1つの副次的罫線をより深く加工した段ボールシート(実施例)との、罫線での折り曲げ易さを対比する試験を行った。
<試験方法>
段ボール業界規格「段ボールけい線折り曲げ強さ試験方法T0001:2000」に従って試験を行った。対象とする副次的罫線を含む長方形の段ボールシート片を試験片とし、副次的罫線に隣接する一側を把持固定すると共に他側を片持ち梁とした状態で、副次的罫線の側に折れるように片持ち梁の先端に負荷をかけていき、副次的罫線で折れ曲がった時の最大荷重を罫線折り曲げ強さとする。
<試験片>
・段ボールシートの原紙構成(共通):C160×S120×S120
・段ボールシートの段種(共通) :Aフルート
・段ボール箱寸法の異なる7種 :実施例1〜7と比較例1〜7の各々について8枚の試験片を準備し、計測を行った。
<試験結果>
実施例1〜7と比較例1〜7の各々について8個の計測値が得られ、それらを基に以下を算出した。
・最大荷重平均(単位:N)
・標準偏差
・効果 =比較例平均−実施例平均
・低下率 =(効果/比較例平均)×100
試験結果を表1に示す。実施例/比較例ともにばらつきのない信頼性のある計測値が得られた。表1における低下率(%)は、比較例に対する実施例の罫線折り曲げ強さの低下率を示す。すなわち、低下率の数値が大きいほど折り曲げ易くなったことを示す。実施例1〜7において21%〜38%の低下率が得られた。本発明の罫線加工方法により、フラップの外折れが容易となることが実証された。
Figure 2018176498
本発明による罫線加工を適切に行うには、図4に示したように、回転する罫線押圧用印版30の筋状凸部32の位置と、水平移動する段ボールシート50の対象とする副次的罫線52aの位置とを正確に合致させる必要がある。
図6(a)(b)(c)は、筋状凸部と副次的罫線の位置調整方法の実施例を示す図である。この位置調整方法は、製箱工程における実際の罫線加工に先立って行うものである。
先ず、図6(a)に示すように、筋状凸部32の頂部に識別インク25を塗布する。識別インクとして、FFGの検査装置に用いられる段ボールシート識別用の消滅インクを利用することが好ましい。消滅インクは、塗布されてから1時間を経過すると消滅して見えなくなるものである。
次に、図6(b)に示すように試し用の段ボールシート50を供給し、筋状凸部32による押圧を行わせる。例えば、版胴21の回転位相が、正しい位置より角度αだけ進んでいる場合、段ボールシート50の副次的罫線52aよりも前方の箇所が押圧されることになる。
その結果、図6(c)に示すように副次的罫線52aよりも前方の箇所に識別インク25が付着する。これを基に正しい位置からのずれを判定し、版胴21の回転位相を調整する。このようにして筋状凸部32の位置を正確に設定することができる。
以上、実施例を参照して本発明を説明したが、本発明はこれらの実施例に限られるものではなく、これらから自明の変形例も本発明に含まれる。
100 フレキソフォルダーグルア
101 給紙部
102 印刷部
103 縦罫線スロッタユニット
11 送りロール
20 印刷ユニット
21 版胴
22 圧胴
23 印刷用印版
25 識別インク
30 罫線押圧用印版
31 シート部
32 筋状凸部
32a 頂部
32b 基部
5 段ボール箱
50 段ボールシート
51 横罫線
52a、52b 副次的罫線
53 縦罫線
54、55 側面
56、57 フラップ
501 表ライナ
502 中芯
503 裏ライナ
70 スコアラ
71、72 罫線リング
71a 凸リング部
71b、71c 凹肩部
72a 凹リング部
72b、72c 凸肩部
73 回転軸

Claims (5)

  1. 貼合工程とその後の製箱工程を含む段ボールシートの製造方法において罫線を加工する方法であって、
    貼合工程において、貼合された段ボールシート(50)の一方の面にフラップの内折れ用の横罫線(51)を形成すると共に、他方の面に該横罫線(51)と平行な副次的罫線を形成し、
    製箱工程において、前記段ボールシート(50)が供給される複数の印刷ユニット(20)のうちの1つの印刷ユニット(20)を用い、該印刷ユニット(20)の版胴(21)に貼着された罫線押圧用印版(30)により前記副次的罫線を押圧して該副次的罫線の深さをより深くすることを特徴とする
    段ボールシートの罫線加工方法。
  2. 前記罫線押圧用印版(30)が、前記版胴(21)の周面に貼着されるシート部(31)と、前記シート部(31)の表面から突出する筋状凸部(32)とを具備することを特徴とする
    請求項1に記載の段ボールシートの罫線加工方法。
  3. 貼合工程において一対の前記副次的罫線(52a、52b)を形成し、製箱工程においてそれらのうちのフラップ側の副次的罫線(52a)の深さをより深くすることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の段ボールシートの罫線加工方法。
  4. 前記罫線押圧用印版(30)の前記筋状凸部(32)の位置と前記段ボールシート(50)の前記副次的罫線の位置とを合致させるべく、製箱工程における罫線加工に先立って、該筋状凸部(32)に識別インクを塗布した上で試し用の段ボールシート(50)を供給し、該識別インクが該段ボールシート(50)に付着した位置に基づいて該筋状凸部(32)の位置を調整することを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の段ボールシートの罫線加工方法。
  5. 前記複数の印刷ユニット(20)が、製箱工程において用いられるフレキソフォルダーグルアの一部であることを特徴とする
    請求項1〜4のいずれかに記載の段ボールシートの罫線加工方法。
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