JP3201487U - ブランクシート、包装箱および梱包体 - Google Patents
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Abstract
Description
前記した包装箱を製函するときには、角筒部を形成した後に、内フラップの外面に接着剤を塗布して、内フラップに外フラップを接合している(例えば、特許文献1参照)。
従来の包装箱を製函作業では、包装箱の寸法が変更されると、内フラップへの接着剤の塗布位置を調整し直す必要がある。従来は、内フラップへの接着剤の塗布位置を目測で調整して、内フラップに外フラップを接合した後に、内フラップから外フラップを剥がして接着状態を確認しているため、作業効率が低下するという問題がある。
なお、マーク全体を外フラップによって覆うことで、包装箱の外部からマークを認識することができないように構成することが好ましい。しかしながら、マークの一部が外部から見えるように構成し、マークの一部を包装箱の図柄の一部にすることもできる。
なお、ホットメルト接着剤のガラス転移点(Tg)を40℃以上に設定した場合には、包装箱の周辺温度(室内温度や外気温度)によってホットメルト接着剤の接着力が低下するのを抑えることができる。
内フラップと外フラップとを接合する接着剤の材料は限定されるものではなく、各種の接着剤を用いることができる。
また、本考案のブランクシート、包装箱および梱包体では、ブランクシートの外面に図柄を印刷する作業と、内フラップにマークを形成する作業とを同じ方向から作業することができるため、ブランクシートの製造効率を高めることができる。
本実施形態の梱包体1は、図1に示すように、内容物2を包装箱10によって梱包したものである。
なお、以下の説明において、上下方向、前後方向および左右方向とは、梱包体1および包装箱10を説明する上で便宜上設定したものであり、梱包体1および包装箱10の構成を特定するものではない。
ブランクシートSの各罫線(折線)は、ブランクシートSの表面を押し込んで形成された線状の溝である。
右側壁13は、内容物2の右側面を覆う部位であり、底板11(図2参照)の右縁部から上方に向けて立ち上げられている。本実施形態の右側壁13は、上下方向よりも前後方向が大きく形成されている。
頂板14は、内容物2の上面を覆う部位であり、右側壁13の上縁部から左方に向けて延びている。頂板14は、底板11(図2参照)と同じ形状である。
左側壁12は、内容物2の左側面を覆う部位であり、頂板14の左縁部から下方に向けて垂れ下がっている。左側壁12は、右側壁13と同じ形状である。
接合用フラップ15は、左側壁12の外面の下端部に接着剤によって接合される部位である。
ブランクシートS(図3参照)を罫線L1〜L4で折り曲げつつ、接合用フラップ15を左側壁12に接合することで、底板11、右側壁13、頂板14および左側壁12によって角筒部10aが形成されている。
また、右側壁13の前縁部には、罫線L6(図3参照)を介して右前の内フラップ20が連設されている。右前の内フラップ20は、右側壁13の前縁部から左方に向けて延びている。
前記した前側の両内フラップ20,20は、内容物2の前端面に重なる部位である。前側の両内フラップ20,20は、左右に隣接して配置されている。
上側の外フラップ30は、頂板14の前縁部から下方に向けて垂れ下がっている。上側の外フラップ30は、内容物2の前端面の上半分を覆う部位である。
下側の外フラップ30は、底板11の前縁部から上方に向けて立ち上がっている。下側の外フラップ30は、内容物2の前端面の下半分を覆う部位である。
前記した前側の両外フラップ30,30は、上下に隣接して配置されており、前側の両外フラップ30,30によって、角筒部10aの前端面が閉塞されている。
後側の両外フラップ30,30は、内容物2の後端面を覆う部位であり、後側の両外フラップ30,30によって、角筒部10aの後端面が閉塞されている。
本実施形態では、一つの内フラップ20に二つのマーク50,50が印刷されている。二つのマーク50,50は、図3の左右方向に間隔を空けて配置されている。
一つのマーク50内に設けられた二つの塗布領域51,51は、図3の左右方向に間隔を空けて配置されている。すなわち、一つの内フラップ20には、四つの塗布領域51が図3の左右方向に並設されている。
本実施形態では、一つの内フラップ20に設けられた上下二つのマーク50,50のうち、上側のマーク50が上側の外フラップ30に重ね合わされ、下側のマーク50が下側の外フラップ30に重ね合わされている。
本実施形態では、内フラップ20と外フラップ30とを接合する接着剤52として、ガラス転移点(Tg)が40℃以上のホットメルト接着剤を用いている。
マーク50の印刷形態は限定されるものではないが、薄い色またはハーフトーン(網点)を用いることが好ましい。
また、前側の両内フラップ20,20と同様に、図2に示すように、左右の側壁12,13(図2参照)に対して、後側の両内フラップ20,20を折り曲げて、各マーク50内の各塗布領域51に接着剤52を塗布する。
また、前側の両外フラップ30,30と同様に、図2に示すように、底板11および頂板14(図1参照)に対して、後側の両外フラップ30,30を折り曲げて、両内フラップ20,20の外面に両外フラップ30,30の内面を接着剤52によって接合する。
このようにして、ブランクシートS(図3参照)を用いた包装箱10内に内容物2を収容した梱包体1を製造することができる。
本実施形態のマーク50は、図3に示すように、二つの塗布領域51,51を囲んでいる線状の図柄であるが、マーク50の図柄は限定されるものではなく、塗布領域51の形状や大きさに応じて適宜に設定される。
また、本実施形態では、マーク50が塗布領域51全体を囲んでいるが、マーク50が塗布領域51の一部を囲むように形成してもよい。
なお、マーク50自体の面積を内フラップ20の外面の面積に対して、0.1%から80%の間の大きさに設定することが好ましい。
この構成では、マーク50Aの内側から外側に向けて流動する接着剤を凹凸55からブランクシートS内に浸透させることができるため、接着剤がマーク50Aからはみ出るのを防ぐことができる。
なお、凹凸55は、例えば、内フラップ20の外面にエンボス加工を施すことで形成することができる。
この構成では、マーク50Bの内側から外側に向けて流動する接着剤をスリット56からブランクシートS内に浸透させることができるため、接着剤がマーク50Bからはみ出るのを防ぐことができる。
なお、マーク50Bのスリット56は、切れ込み溝を断続的に形成したミシン目であるが、連続した線状の切れ込み溝によってスリット56を形成してもよい。
また、スリット56は、ブランクシートSの外側のライナーおよび中芯を切断したハーフカット線やブランクシートSを貫通した貫通溝によって形成することができる。
また、左側壁12および右側壁13は、上下方向よりも前後方向が大きく形成されているが、その形状は限定されるものではない。例えば、左側壁12および右側壁13は、前後方向よりも上下方向を大きく形成してもよく、上下方向と前後方向とを同じ大きさに形成してもよい。
2 内容物
3 包装体
3a 防湿包装紙
10 包装箱
10a 角筒部
11 底板
12 左側壁
13 右側壁
14 頂板
15 接合用フラップ
20 内フラップ
30 外フラップ
50 マーク
51 塗布領域
52 接着剤
55 凹凸
56 スリット
S ブランクシート
Claims (10)
- 角筒部と、前記角筒部の端部に連設された一対の内フラップおよび一対の外フラップと、を備え、前記内フラップの外面に前記外フラップの内面が接合される包装箱を構成するためのブランクシートであって、
前記内フラップの外面には、接着剤の塗布領域の少なくとも一部を囲むマークが設けられていることを特徴とするブランクシート。 - 前記マークは、前記内フラップの外面に印刷されていることを特徴とする請求項1に記載のブランクシート。
- 前記マークは、前記内フラップの外面に形成された凹凸であることを特徴とする請求項1に記載のブランクシート。
- 前記マークは、前記内フラップの外面に形成されたスリットであることを特徴とする請求項1に記載のブランクシート。
- 前記マークの面積は、前記内フラップの外面の面積に対して、0.1%から80%の間の大きさであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のブランクシート。
- 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載されたブランクシートを用いた包装箱であって、
前記マークの少なくとも一部が前記外フラップに覆われていることを特徴とする包装箱。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載されたブランクシートを用いた包装箱であって、
前記内フラップと前記外フラップとが接着剤のみによって接合されていることを特徴とする包装箱。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載されたブランクシートを用いた包装箱であって、
前記内フラップと前記外フラップとがホットメルト接着剤によって接合されていることを特徴とする包装箱。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載されたブランクシートを用いた包装箱と、
前記包装箱に収容された内容物と、を備え、
前記内容物が紙製品であることを特徴とする梱包体。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載されたブランクシートを用いた包装箱と、
前記包装箱に収容された内容物と、を備え、
前記内容物が包装材によって包装されていることを特徴とする梱包体。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015004929U JP3201487U (ja) | 2015-09-29 | 2015-09-29 | ブランクシート、包装箱および梱包体 |
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JP2015004929U JP3201487U (ja) | 2015-09-29 | 2015-09-29 | ブランクシート、包装箱および梱包体 |
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JP2015004929U Active JP3201487U (ja) | 2015-09-29 | 2015-09-29 | ブランクシート、包装箱および梱包体 |
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JP (1) | JP3201487U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017214132A (ja) * | 2016-06-02 | 2017-12-07 | ハウス食品グループ本社株式会社 | ラップラウンド箱 |
JP2018167878A (ja) * | 2017-03-30 | 2018-11-01 | 日本製紙株式会社 | 梱包ケース |
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2015
- 2015-09-29 JP JP2015004929U patent/JP3201487U/ja active Active
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