JP4735317B2 - 包装材料の切断方法、包装材料及び包装材料の切断装置 - Google Patents

包装材料の切断方法、包装材料及び包装材料の切断装置 Download PDF

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Description

本発明は包装材料の切断方法、包装材料及び包装材料の切断装置に関し、特に、包装材料の生産性を向上させた包装材料の切断方法等に関する。
包装材料は、通常、平面状の基材(複数の層からなるのものも含む)に包装材料の表面や裏面となる絵柄等が印刷され、折り目となる位置等に罫線が形成され、当該基材を一の包装材料の形状に切断し、不要部分を取り外すことにより作製される。そして、当該包装材料が所定の形状に組み立てられ、所定の位置が貼り付けられることにより、包装容器が作製される。
これらの工程において、包装材料の基材を一の包装材料の形状に切断する際に、後にまとめて不要部分を取り外すことができるよう、包装材料の周囲全てを切断せずに、つなぎ目を残して切断することが一般的に行われている。包装材料から不要部分を取り外したときに、つなぎ目がある位置は若干目立つことから、包装材料のどの位置につなぎ目を設けるかは、その包装材料の形状等によって、検討されて決定されている。
この包装材料のつなぎ目の幅をごく小さくすることが可能である切断刃が開発されている(例えば、非特許文献1参照)。この切断刃によれば、つなぎ目の幅を0.18mm程度にまで減少させることができる。そのため、包装材料のどのような位置につなぎ目を設けても、組み立てた包装容器においてつなぎ目が目立たないため、作製した包装容器の外観が良好となり、意匠性を向上させることができる。また、包装容器の作製者にとっても、つなぎ目の位置を検討せずに済むため、包装材料を製造するための手間も低減される。
月刊カートンボックス、2004年9月号、33−37頁、株式会社日報アイ・ビー発行
しかしながら、非特許文献1に記載の切断刃により包装材料を切断する場合には、包装材料の周囲が切断された基材の強度が欠けるため、その後の工程を連続して行うためには、速度を落として行わなければならず、生産性に欠けるという不都合があった。
そこで、本発明は、包装材料の切断後にも包装材料の片を含む基材の強度が高く、速く他の装置に流せるようにでき、包装材料の生産性を向上させた、包装材料の切断方法、包装材料の切断装置及びこれらの方法や装置により切断された包装材料を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の包装材料の切断方法は、包装材料を含む平面状の基材から前記包装材料を切断する方法であって、0.10〜0.17mm幅と、0.3〜1.5mm幅と、の二種類の幅のつなぎ目を残して前記包装材料の周囲を切断することを特徴とする。
これによれば、包装材料の周囲を切断する際に、0.10〜0.17mm幅と、0.3〜1.5mm幅と、の二種類の幅のつなぎ目を残すことにより、太い幅(0.3〜1.5mm幅)のつなぎ目により基材の強度を高めることができ、切断後高速度で基材を他の装置に流すことができる。そのため、包装材料の生産性を向上させることができる。また、細い幅(0.10〜0.17mm幅)のつなぎ目により、包装材料のどのような位置につなぎ目を設けても、組み立てた包装容器においてつなぎ目が目立たないため、作製した包装容器の外観が良好となり、意匠性を向上させることができる。
上記本発明の包装材料の切断方法において、前記0.10〜0.17mm幅のつなぎ目は、0.5〜3.0mmの長さの切断部を挟んだ二ヶ所の位置に設けられることを特徴とする。
これによれば、細い幅のつなぎ目が極短い切断部を挟んだ二箇所の位置に設けられていることにより、細いつなぎ目の強度を向上させて、基材の強度をより高めることができ、切断後高速度で基材を他の装置に流すことができる。そのため、包装材料の生産性をさらに向上させることができる。
上記本発明の包装材料の切断方法において、前記0.3〜1.5mm幅のつなぎ目は、前記包装材料から包装容器を組み立てた場合に、外部から視認できない位置に設けられることを特徴とする。
これによれば、太い幅のつなぎ目が、包装材料から包装容器を組み立てた場合に外部から視認できない位置に設けられることにより、つなぎ目を切断した後に残る跡が包装容器の外部に現れず、包装容器の意匠性をより向上させることができる。なお、上述のように、細い幅のつなぎ目は、包装材料のどのような位置に設けても、組み立てた包装容器においてつなぎ目が目立たず、作製した包装容器の外観が良好となる。
上記課題を解決する本発明の包装材料は、包装材料を含む平面状の基材から切断された包装材料であって、0.10〜0.17mm幅と、0.3〜1.5mm幅と、の二種類の幅のつなぎ目を残して周囲を切断されており、前記包装材料から包装容器を組み立てた場合に、外部から視認できない位置に前記0.3〜1.5mm幅のつなぎ目が設けられたことを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の包装材料の切断装置は、包装材料を含む平面状の基材から前記包装材料を切断する切断装置であって、0.10〜0.17mm幅と、0.3〜1.5mm幅と、の二種類の幅のつなぎ目を残して前記包装材料の周囲を切断する刃を有することを特徴とする。
本発明の包装材料の切断方法によれば、包装材料の切断後にも包装材料の片を含む基材の強度が高く、速く他の装置に流せるようにでき、包装材料の生産性を向上させることができる。本発明の包装材料の切断装置によれば、同様に、包装材料の生産性を向上させることができる。本発明の包装材料は、このような切断方法や切断装置により切断された包装材料であり、生産性を向上したものとなる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の包装材料の切断装置の概略及び包装材料の製造工程の流れを示す図である。図2(a)は、包装材料の切断位置及びつなぎ目の位置の例を示す包装材料の基材の平面図であり、図2(b)は、図2(a)に示す包装材料を用いて作製した包装容器の斜視図である。図3は、図2(a)の包装材料の基材全体の平面図である。図4(a1)〜(b2)は、包装材料を切断する刃の写真及び包装材料のつなぎ目部分を切り離した後の端面を示す写真である。図5は、他の包装材料の切断位置及びつなぎ目の位置の例を示す包装材料の基材の平面図である。図6(a)は、図5に示す包装材料を用いて作製した包装容器の斜視図であり、図6(b)は、図5の包装材料の基材全体の平面図である。図7については、実施例に関するため後述する。
図1に示すように、包装材料の切断装置10は、印刷された包装材料を含む平面状の基材20を供給する給紙部11、基材20を整列させて次の装置に供給するフィーダボード12、基材20から包装材料21を切断(打ち抜き)し、罫線の跡を付けるプラテン13、包装材料21における開口部22等の不要部分を切り落とす(窓落としを行う)ストリッパー14、基材20における各つなぎ目を切断し、基材20の包装材料21以外の部分23を包装材料21から外して整列させるブランキング15、基材20における包装材料21以外の部分23の廃棄を行うデリバリ16、基材20における包装材料21以外の部分23を吸引するダクト17から構成されている。
詳細は説明しないが、当該装置10には機能に応じた各層が積層されて包装材料21の印刷がされた基材20が供給されるとともに、当該装置10において切断された各包装材料21は、罫線等に沿って所定位置が折られ、又は曲げられ、所定位置が貼り合わせられて包装容器となる。この切断装置10としては、BOBST社製の型番SP−130ER、三和製作所株式会社製の型番TRP−1300SCB等を使用できる。
なお、切断装置10において、後述する図2等に示すように、製造する包装材料21に開口部22を有しない場合には、ストリッパー14の構成を有していなくてもよい。また、後述する図5等に示すように、罫線が不要である包装材料41の場合には、プラテン13において包装材料21の切断のみが行われる。切断装置10の構成は、図1を用いて説明したものに限定されず、後述するように基材20から包装材料21を所定の方法で切断できるようになっていればよい。
本発明の包装材料21の切断方法は、上記包装材料21の切断装置10のプラテン13において、基材20から包装材料21を切断(打ち抜き)する際に用いられる。図2及び図3を参照して包装材料21の切断方法を説明する。なお、図2(a)に示す包装材料21は、図2(b)に斜視図を示すように、箱形状の包装容器26の包装材料である。包装材料21の切断方法は、図2(a)に包装材料21の平面図を示すように、包装材料21を含む平面状の基材20から包装材料21を切断する際に、0.10〜0.17mm幅のつなぎ目24aと、0.3〜1.5mm幅のつなぎ目24bと、の二種類の幅のつなぎ目を残して包装材料21の周囲を切断することを特徴とする。なお、図2(a)及び後述する図5においては、つなぎ目24a、24bを包装材料21の切断線25に対して略垂直に刻んだ短線で示す。また、同様の図面において、0.3〜1.5mm幅のつなぎ目24bは、短線を円で囲んだ形で示す。
図2(a)の部分拡大図に示すように0.10〜0.17mm幅W1のつなぎ目24aは、0.5〜3.0mmの長さW2の切断部25を挟んだ二ヶ所の位置に設けられることが好ましい。このような包装材料21を28個有した基材20を図3に示す。また、図2(a)及び図3の包装材料21から図2(b)に示すように包装容器26を組み立てた場合に、0.3〜1.5mm幅のつなぎ目24bは、外部から視認できない位置に設けられることが好ましい。図2(b)において0.10〜0.17mm幅のつなぎ目24aだった部分を円で示すが、つなぎ目24aは極小さいため、つなぎ目24aを切断装置10のブランキング15において切り離した後も目立たず、包装容器26の外部から視認できる位置に設けられても、意匠性を損なうことがない。
包装材料21における0.10〜0.17mm幅W1のつなぎ目24aは、生産性等の観点からその具体的な幅の値が設定される。箱形状となる包装材料21における細い幅(0.10〜0.17mm幅)のつなぎ目24aの設けられる位置は、特に限定されないが、通常、基材20の搬送方向に略平行な切断線25には0.5〜3.0mm程度の間隔を空けて設けられ、基材20の搬送方向に略垂直な切断線25には0.5〜3.0mm程度の間隔を空けて設けられる。細い幅のつなぎ目24aを設ける個数は、包装材料21の大きさ等により変わるため、特に限定されないが、包装材料21の外側の切断線25の長さ50〜200mmに対して8〜36個程度設けられる。
包装材料21における0.3〜1.5mm幅のつなぎ目24bは、包装材料20の成形後に外部から視認できない位置であれば特に限定されずに適宜設けられる。
このような範囲で包装材料21におけるつなぎ目24a、24bの位置を決めればよく、太いつなぎ目24bの位置については、包装容器26の外部から視認できないような位置にするように検討する必要があるが、細いつなぎ目24aの位置はどのような位置でもよい。そのため、従来の太いつなぎ目のみを有して切断する方法に比べて、本発明の切断方法は、包装材料41におけるつなぎ目24a、24bの位置を決めるための手間や時間を少なくすることができる。
なお、図2(a)及び図2(b)において、包装材料21、包装容器26は罫線27を有しており、包装材料21が罫線27に沿って折られて貼り合わせられると、図2(b)に示す箱形状の包装容器26になる。
基材20と包装材料21との二種類のつなぎ目24a、24bについて図4を参照して説明する。図4(a1)に0.10〜0.17mm幅のつなぎ目24aを残すための刃30aの拡大写真を示し、図4(a2)に0.10〜0.17mm幅のつなぎ目24aを切り離した後の包装材料21の拡大写真を示す。また、図4(b1)に0.3〜1.5mm幅のつなぎ目24bを残すための刃30bの拡大写真を示し、図4(b2)に0.3〜1.5mm幅のつなぎ目24bを切り離した後の包装材料21の拡大写真を示す。いずれの拡大写真も顕微鏡により150倍に拡大されたものである。
図4(a1)に示す切断刃30aにより切断され、切り離された包装材料21の端面は、図4(a2)に示すように、150倍の倍率にしてもつなぎ目の跡が極小さく、目立たないものである。一方、図4(b1)に示す切断刃30bにより切断され、切り離された包装材料21の端面は、図4(b2)に示すように、150倍の倍率にした場合につなぎ目の跡が若干わかる。
次いで、図5及び図6を参照して他の包装材料41の切断方法の例について説明する。包装材料41の切断方法は、図2及び図3を参照して包装材料21について説明したものと同様であり、所定の幅のつなぎ目、すなわち、0.10〜0.17mm幅のつなぎ目44aと、0.3〜1.5mm幅のつなぎ目44bを有して切断される。なお、図6(a)に示すように、包装材料41はカップ形状の包装容器46の包装材料であり、例えば、図6(b)に示すように、包装材料41を18個有した基材40とすることができる。また、図5及び図6(b)の包装材料41から図6(a)に示すように包装容器46を組み立てた場合に、0.3〜1.5mm幅のつなぎ目44bは、外部から視認できない位置に設けられることが好ましい。図6(a)において0.10〜0.17mm幅のつなぎ目44aだった部分を円で示すが、つなぎ目44aの跡は極小さいため、つなぎ目44aを切断装置10のブランキング15において切り離した後も目立たない。
カップ形状となる包装材料41における細い幅(0.10〜0.17mm幅)のつなぎ目44aの設けられる位置は、特に限定されないが、通常、基材40の搬送方向に略平行な(扇形の円周部分)切断線45には0.5〜3.0mm程度の間隔を空けて設けられ、基材40の搬送方向に略垂直な(扇形の半径方向)切断線45には0.5〜3.0mm程度の間隔を空けて設けられる。細い幅のつなぎ目44aを設ける個数は、包装材料41の大きさ等により変わるため、特に限定されないが、包装材料41の外側の切断線45の長さ50〜300mmに対して8〜54個程度設けられる。
カップ形状となる包装材料41における太い幅(0.3〜1.5mm幅)のつなぎ目24bの設けられる位置は、上述のように、包装容器26を組み立てた場合に外部から視認できない位置に設けられることが好ましいが、他に限定されることはなく、通常、基材20の搬送方向に略平行な切断線25には50〜150mm程度の間隔を空けて設けられ、基材20の搬送方向に略垂直な切断線25には200〜350mm程度の間隔を空けて設けられる。なお、図5においては、略扇形形状の包装材料41における四隅に太い幅のつなぎ目24bが設けられている。太い幅のつなぎ目24bを設ける個数は、包装材料21の大きさ等により変わるため、特に限定されないが、包装材料21の外側の切断線25の長さ20〜30mmに対して4〜8個程度設けられる。
なお、図5における略扇形の包装材料41を曲げて半径方向の切断線25を有する端面を貼り付けるとともに、底面に他の包装材料を貼り付け、上面を他の包装材料で覆うことにより、図6(a)に示すカップ形状の包装容器46になる。
本発明の包装材料21は、図2及び図3に示すように、包装材料21を含む平面状の基材20から切断された包装材料21であって、0.10〜0.17mm幅(24a)と、0.3〜1.5mm幅(24b)と、の二種類の幅のつなぎ目24a、24bを残して周囲を切断されており、包装材料21から箱形の包装容器26を組み立てた場合に、外部から視認できない位置に0.3〜1.5mm幅のつなぎ目24bが設けられたことを特徴としている。この箱形状の包装容器26の大きさも特に限定されずに適宜設定され、その大きさにあわせた大きさの包装材料21が用いられる。
本発明の包装材料41は、図5及び図6に示すように、包装材料21と同様の特徴を有し、カップ型の包装容器46の包装材料41となる。この包装容器46の大きさも特に限定されないが、通常、直径50〜150mm程度、高さ50〜200mm程度であり、この大きさにあわせた大きさの包装材料41が用いられる。
包装材料21、41及びその基材20、40の材料としては、通常、紙が用いられる。紙の種類としては、特に限定されないが、コートボール紙、コートボールアルミ貼合ポリエチレンラミネート紙等が用いられる。これらの紙の秤量値も、特に限定されないが、通常、230〜400g/m程度、好ましくは270〜310g/m程度の紙が用いられる。秤量値がこの程度であると、つなぎ目による強度が丁度良く、基材切断後の搬送速度を高めることができ、包装材料や包装容器の生産性を向上させることができる。この紙自体や紙に印刷層やコート層等が設けられたものが基材20、40として用いられる。
また、本発明の包装材料の切断装置は、図1に全体概略図、図4に切断用の刃の写真を示すように、包装材料21を含む平面状の基材20から包装材料21を切断する切断装置10であって、0.10〜0.17mm幅(24a)と、0.3〜1.5mm幅(24b)と、の二種類の幅のつなぎ目24a、24bを残して包装材料21の周囲を切断する刃30a、30b(図4(a1)、図4(b2)参照)を有することを特徴としている。
本発明の包装材料の切断方法、切断装置において、860mm×770mm程度の基材を用いた場合には、7〜8m/sec程度の平均速度で基材を移動させても、包装材料の製造上問題がなく、包装材料の製造効率を向上させることができる。
190mmの幅を有する紙を各種のつなぎ目を有するように切断し、当該紙の破断のための引張強度を測定した。引張強度の測定は、引張試験機(オリエンテック社製、型番:RTC−1210A)を用い、紙の略直線の切断線に対して垂直方向に10N、100%の荷重をかけて、50mm/minの測定スピードで引張強度[単位:N]を測定した。
紙の切断の仕方としては、(1)0.13mm幅のつなぎ目を10mmの間隔を空け19個設けて切断したもの、(2)0.13mm幅のつなぎ目を20mmの間隔を空け9個設けて切断したもの、(3)0.13mm幅のつなぎ目を30mmの間隔を空け7個設けて切断したもの、(4)0.3mm幅のつなぎ目を180mmの間隔を空け2個設けて切断したもの、(5)0.5mm幅のつなぎ目を180mmの間隔を空け2個設けて切断したもの、(6)0.7mm幅のつなぎ目を180mmの間隔を空け2個設けて切断したもの、を用いた。紙の種類としては、270g/m、310g/m、350g/mの各秤量値を有するコートボール紙を用いた。この各コートボール紙について、横目方向に切断した場合と縦目方向に切断した場合について引張強度を測定した。引張強度の測定結果を図7に示す。
図7を参照すると、太い幅のつなぎ目を有する紙(4)〜(6)は、つなぎ目が太いほど紙の引張強度が上がる。細い幅のつなぎ目を有する紙(1)〜(3)は、つなぎ目の数が多く、つなぎ目の間隔が狭いほど紙の引張強度が上がる。また、紙の秤量値が大きくなると、紙の引張強度が小さくなるため、紙の秤量値は、上述のように270〜310g/m程度が適当である。
(実施例1)
図2及び図3に示す包装材料を作製するために、図3に示すように複数の包装材料の印刷を行った基材をBOBST社製の型番SP−130ERを用いて切断し、実施例1とした。切断線上のつなぎ目の位置は図2(a)に示すとおりであり、0.13mm幅のつなぎ目を残すために0.13mmの隙間のある刃を用い、0.5mm幅のつなぎ目を残すために0.5mmの隙間のある刃を用いた。0.13mm幅のつなぎ目は、つなぎ目の間隔を1.0mmとして二つずつ設けた。当該包装材料から作製される包装容器の大きさは38mm×29.5mm×145mm程度であり、包装材料を28個有する基材の大きさは、1070mm×820mm程度であった。
(実施例2)
実施例1における0.13mm幅のつなぎ目を二つずつ設ける代わりに、二つのつなぎ目の真ん中の位置に0.13mm幅のつなぎ目を一つずつ設けた他は、実施例1と同様にして実施例2の包装材料を切断した。
(比較例1)
実施例1における包装材料と同じ形状の包装材料を切断するために、0.5mm幅のつなぎ目のみを、切断したときにつなぎ目部分が外部から目立たない位置に設けた他は、実施例1と同様にして比較例1の包装材料を切断した。
(比較例2)
実施例1における包装材料と同じ形状の包装材料を切断するために、0.13mm幅のつなぎ目のみを、ランダムに各位置に設けた他は、実施例1と同様にして比較例2の包装材料を切断した。
(評価方法)
各実施例、各比較例の切断方法により包装材料の切断を行い、他に不具合がおこらない状態で速度を高めて切断を行った。このときの限度となる基材の平均搬送速度(単位:m/sec)、包装材料が製造される速度(単位:個/hr)を測定した。
また、つなぎ目の位置を決定するための手間や時間がかかる程度について、○、△、×で評価した。○はつなぎ目の位置を決定するための手間や時間が比較的かからない場合、△はつなぎ目の位置を決定するための手間や時間が○に比べてかかる場合、×はつなぎ目の位置を決定するための手間や時間が多くかかる場合、を示す。
表1に示すように、実施例の包装材料の切断方法は、限界となる基材の平均搬送速度や包装材料の製造速度が大きく、包装材料の生産性が向上されたものであった。また、実施例2は、基材の平均搬送速度や包装材料の製造速度が比較例1と同等程度にまでしか上がらなかった。
図1は本発明の包装材料の切断装置の概略及び包装材料の製造工程の流れを示す図である。 図2(a)は、包装材料の切断位置及びつなぎ目の位置の例を示す包装材料の基材の平面図であり、図2(b)は、図2(a)に示す包装材料を用いて作製した包装容器の斜視図である。 図3は、図2(a)の包装材料の基材全体の平面図である。 図4(a1)〜(b2)は、包装材料を切断する刃の写真及び包装材料のつなぎ目部分を切り離した後の端面を示す写真である。 図5は、他の包装材料の切断位置及びつなぎ目の位置の例を示す包装材料の基材の平面図である。 図6(a)は、図5に示す包装材料を用いて作製した包装容器の斜視図であり、図6(b)は、図5の包装材料の基材全体の平面図である。 実施例における紙の秤量値、つなぎ目の太さ及び間隔に対する引張強度を示すグラフである。
符号の説明
10 包装材料の切断装置
11 給紙部
12 フィーダボード
13 プラテン
14 ストリッパー
15 ブランキング
16 デリバリ
17 ダクト
20、40 基材
21、41 包装材料
22 開口部
23 基材の包装材料以外の部分
24a、44a 0.10〜0.17mm幅のつなぎ目
24b、44b 0.3〜1.5mm幅のつなぎ目
25、45 切断線、切断部
26、46 包装容器
27 罫線
30a 0.10〜0.17mm幅のつなぎ目用の切断刃
30b 0.3〜1.5mm幅のつなぎ目用の切断刃
W1 0.10〜0.17mm幅のつなぎ目の幅
W2 0.10〜0.17mm幅のつなぎ目の間の切断部の幅

Claims (5)

  1. 包装材料を含む平面状の基材から前記包装材料を切断する方法であって、
    0.10〜0.17mm幅と、0.3〜1.5mm幅と、の二種類の幅のつなぎ目を残して前記包装材料の周囲を切断することを特徴とする包装材料の切断方法。
  2. 前記0.10〜0.17mm幅のつなぎ目は、0.5〜3.0mmの長さの切断部を挟んだ二ヶ所の位置に設けられることを特徴とする請求項1に記載の包装材料の切断方法。
  3. 前記0.3〜1.5mm幅のつなぎ目は、前記包装材料から包装容器を組み立てた場合に、外部から視認できない位置に設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装材料の切断方法。
  4. 包装材料を含む平面状の基材から切断された包装材料であって、
    0.10〜0.17mm幅と、0.3〜1.5mm幅と、の二種類の幅のつなぎ目を残して周囲を切断されており、
    前記包装材料から包装容器を組み立てた場合に、外部から視認できない位置に前記0.3〜1.5mm幅のつなぎ目が設けられたことを特徴とする包装材料。
  5. 包装材料を含む平面状の基材から前記包装材料を切断する切断装置であって、
    0.10〜0.17mm幅と、0.3〜1.5mm幅と、の二種類の幅のつなぎ目を残して前記包装材料の周囲を切断する刃を有することを特徴とする包装材料の切断装置。
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