JP6070090B2 - 液体噴射装置 - Google Patents
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Description
上記課題を解決する液体噴射装置は、液体の注入口、該注入口と連通する液体収容室、及び該液体収容室に収容された液体の液面位置を視認可能な外壁が設けられた液体収容容器と、該液体収容容器に収容された前記液体を噴射する液体噴射部と、前記液体収容容器の外側に、前記外壁を重力方向と交差する方向に横切るように配置された枠部と、を備える。
この構成によれば、突出部を挟むように並ぶ一対の側壁によって、突出部に側方から加わる外力を抑制することができる。また、枠部によって対をなす側壁を補強することができる。そして、枠部は水平方向に延設されるので、その下端位置よりも液面位置が低くなった場合には、液体収容容器に収容された液体の残量が少なくなったと判断することができる。
この構成によれば、枠部の上端位置は重力方向において基底面と対応する位置に配置されているので、液面位置が低下して枠部の上端位置に近づいた場合には、液体の補充時期が近づいていると判断することができる。
この構成によれば、液体収容容器と枠部との間には隙間が設けられているので、液体収容容器への液体の注入時にこぼれた液体による枠部の汚染が抑制される。また、液体収容容器が枠部から離間しているので、枠部に人や物が衝突して外力が加わった場合にも、その外力が液体収容容器に及ぼす影響が抑制される。
この構成によれば、枠部が外壁を重力方向と交差する方向に横切るように配置されていても、外壁の上端付近を視認することができる。これにより、注入口を通じて液体収容室に液体を注入するときに、液面位置が注入口に接近する様子を目視することができるので、注入口から液体を溢れさせることなく、液体の注入を行うことができる。
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態の液体噴射装置11は、媒体の一例である長尺の用紙Sを扱うラージフォーマットプリンター(LFP)である。そして、液体噴射装置11は、車輪12が下端に取り付けられた一対の脚部13と、脚部13上に組み付けられる筐体部14とを備えている。なお、本実施形態においては、重力方向に沿う上下方向Zと交差(本実施形態では直交)する筐体部14の長手方向を幅方向Xとする。また、上下方向Z(重力方向)及び幅方向Xの双方と交差(本実施形態では直交)する方向を前後方向Yとする。
保護部26は、支持ユニット38を介して、一方側(本実施形態では右方側)の脚部13に支持されている。また、保護部26は液体収容容器24の下方に配置される板状の液体受容部39と、液体受容部39の幅方向Xにおける両端部から上方に向けて延びる一対の側壁40とを有している。
図3に示すように、液体噴射装置11においては、液体収容容器24に設けられた窓部27を通じて、液体収容室24aに収容されたインクの液面FLを視認することができる。また、液体収容容器24の外側には、窓部27及び開口部26cを水平方向に横切るように枠部41が配置されている。
(1)液体噴射部30でのインクの噴射に伴って液体収容容器24内の液面位置が下がる様子を、窓部27を通じて視認することができる。また、枠部41は液体収容容器24の外側に窓部27を上下方向Z(重力方向)と交差する方向に横切るように配置されているので、インクの液面位置が枠部41よりも低い位置に変位するのを視認することができる。すなわち、枠部41の位置を目安として、液体収容容器24に収容されたインクの残量が少なくなったことを判別することができる。したがって、窓部27から視認される液面位置を枠部41の位置と比較することで、液体収容容器24へのインクの補充時期を容易に判別することができる。
次に、液体噴射装置11の第2実施形態について、上記第1実施形態と異なる点を中心に、図を参照して説明する。
(9)保護部26Aには、枠部41が上下方向Z(重力方向)に並ぶように複数設けられているので、インクの補充時期を判断するための目安を複数設定することができる。したがって、例えば液体収容容器24と液体収容容器24Wのようにインク容量が異なったり、液体収容容器24,24Wによってインクの消費量が異なったりする場合にも、各液体収容容器24,24Wに応じて異なる補充時期を判別することができる。
次に、液体噴射装置の第3実施形態について、上記第2実施形態と異なる点を中心に、図を参照して説明する。
(10)枠部41Aは、幅方向Xにおける第1端側が第2端側よりも低くなるように傾斜しているので、液面位置が枠部41Aのどの位置まで低下したかを視認することで、インクの残量が変化する様子を連続的に確認することができる。
次に、液体噴射装置の第4実施形態について、上記第1実施形態と異なる点を中心に、図を参照して説明する。
(11)対をなす側壁43a、液体受容部43c及び枠部43bが箱状の保護部43によって構成されるので、部材点数を少なくすることができる。また、枠部43bの上下方向Zにおける長さを長くすることで、保護部43の強度を増すとともに、前方から加わる外力から液体収容容器24をより確実に保護することができる。
次に、液体噴射装置の第5実施形態について、上記第1実施形態と異なる点を中心に、図を参照して説明する。
(12)保護部44は透明な部材によって構成されるので、上下方向Zにおける長さが長くても、枠部44bの後方にある窓部27や液面位置を視認することができる。したがって、前後方向Yにおいて枠部44bが窓部27と重なる位置においても、液面位置の変化を確認することができる。
次に、液体噴射装置の第6実施形態について、上記第1実施形態と異なる点を中心に、図を参照して説明する。
(13)枠部45b,45eは、液体収容容器24を支持するための支持部材45と、液体収容容器24を外力から保護するための保護部45fとを兼ねているので、単にインクの残量を量る目安とするための物差し等を備える必要がない。
次に、液体噴射装置の第7実施形態について、図を参照して説明する。
図15に示すように、本実施形態の液体噴射装置50は、略直方体形状の筐体部51を備えている。筐体部51の後部には、所定のサイズにカットされた単票紙である用紙Sをセットするための給紙トレイ52が設けられている。また、筐体部51の上面側には、蓋部53が開閉可能に取り付けられている。
液体噴射装置50においては、液体収容容器59に設けられた窓部66を通じて、液体収容室59aに収容されたインクの液面FLを視認することができる。また、液体収容容器59の外側には、窓部66及び開口部65を水平方向に横切るように枠部67が配置されている。
(14)タンクケース57によって液体収容容器59に加わる外力を抑制することができる。また、枠部67によって開口部65が設けられたタンクケース57を補強することができる。そして、枠部67は開口部65を上下方向Z(重力方向)と交差する方向に横切るようにタンクケース57に取り付けられているので、開口部65を通じて液体収容容器59の窓部66や液面位置を視認することができる。
・上記各実施形態において、液体収容容器の数は任意に変更することができる。あるいは、注入口を設けた液体収容容器と、注入口を設けない液体収容容器とが液体収容ユニットを構成するようにしてもよい。例えば、モノクロ印刷を行う場合などには、黒インクに対応する液体収容容器に注入口を設けておけば、大量のモノクロ印刷を連続して行うことができる。
・上記各実施形態において、液体収容容器に、上流端が筐体部外に配置されたインクタンク等に接続されたインクチューブの下流端を接続して、インクの注入と印刷とを同時に行うことができるようにしてもよい。
・第1〜第6実施形態において、液体収容容器24の注入口35のみが筐体部14外に突出する構成としてもよい。
・第7実施形態において、タンクケース57の開口部65に透明ガラスや透明樹脂など窓部材を嵌め込んでもよい。この場合には、窓部材によって液体収容容器59の窓部66を保護することができるとともに、枠部67によって窓部材を保護することができる。
Claims (7)
- 液体の注入口、該注入口と連通する液体収容室、及び該液体収容室に収容された液体の液面位置を視認可能な外壁である側壁が設けられた液体収容容器と、
該液体収容容器に収容された前記液体を噴射する液体噴射部と、
前記液体収容容器の外側に、前記側壁を重力方向と交差する方向に横切るように配置された枠部と、
を備え、
前記注入口は、前記側壁の上端位置よりも上方に設けられ、
前記枠部の上端位置は、前記側壁の上端位置および前記注入口よりも下方となる位置に配置され、前記枠部の下端位置は前記側壁の下端位置よりも上方となる位置に配置されることを特徴とする液体噴射装置。 - 前記液体噴射部を収容する筐体部をさらに備え、
前記液体収容容器は前記筐体部から外側に突出する突出部を有しているとともに、前記側壁は前記突出部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。 - 前記突出部を挟むように並ぶ一対の壁をさらに備え、
前記枠部は、前記側壁を横切るように水平方向に延設されて、対をなす前記壁を接続することを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。 - 前記液体収容容器は、前記筐体部内に収容される基端部と、該基端部側よりも下方に向けて延設された前記突出部と、前記液体収容室内において前記突出部側から前記基端部側に向けて液体を流出させる液体流出路とを有し、
前記液体収容室は、前記基端部側に設けられた基底面と、該基底面よりも低くなるように段差を有して前記突出部側に設けられた段差底面とを有し、
前記枠部の下端位置は、前記基底面よりも下方であって、前記段差底面よりも上方となる位置に配置されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の液体噴射装置。 - 前記枠部の上端位置は、重力方向において前記基底面と対応する位置に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の液体噴射装置。
- 前記液体収容容器と前記枠部との間には隙間が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記液体収容容器を外力から保護する保護部をさらに備え、
前記保護部には前記側壁を視認可能な開口部が設けられ、
前記枠部は、前記開口部を重力方向と交差する方向に横切るように前記保護部に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
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