JP5740956B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
交換に際しては、装置本体側の収納部外表面に位置するカバーを開放することによりインクカートリッジが取り出されるようになっている例えば、特許文献1)。
ICチップへの情報書込を行うのはインクカートリッジを収納している装置本体側のカバーが閉じられている状態で行われるため、カバーが開放される際には書込を禁止することが必要となる。
しかし、カートリッジの一つでも他のカートリッジよりも大型のものが用いられる場合、他のカートリッジの収納スペースを設定した収納部に大型のカートリッジを配置すると、この大型のカートリッジが他のカートリッジよりも突出してしまうことがあり、これによってカバーを完全に閉じることができなくなる虞がある。
このようにカバーが閉じられていないと、上述したICチップへの情報書込が行えなくなり、印字処理が行えなくなる虞がある。
しかも、ICチップへの書き込み制御はカバーの開閉動作によるのでなく、制御レバーを用いることから、カバーが開放した状態のまま、換言すれば、カバーが完全に閉じられないままで放置されることもある。従って、カバーの開閉操作に応じてICチップへの書き込み制御を行えるようにすることは期待できない。
(1)液滴吐出ノズルに対する液体収納部材としてのインクカートリッジを格納できる収納部が筐体壁面の一部に備えられ、該筐体壁面の一部には、開閉されることにより前記収納部を外部に露呈する位置と前記筐体壁面の一部をなす位置とに移動可能なカバーが備えられている画像形成装置において、
前記収納部は、大きさが異なる複数のインクカートリッジを収納可能であると共に、奥行き方向の長さを同じとされ、
前記カバーは、前記筐体において開閉可能に支持されるとともに、一部に嵌合部を形成されている開閉部本体と、前記嵌合部に嵌合されて進退可能に設けられている進退部とを備え、
前記進退部は、前記収納部に格納されたインクカートリッジの奥行き方向の長さを利用して進出動作が行われることを特徴とする画像形成装置。
前記進退部には、前記係止部のいずれかに係合する係合片が設けられ、該係合片が前記係止部のいずれかに係合することにより該進退部が進出位置または退出位置に維持されることを特徴とする(1)または(2)記載の画像形成装置。
図1は、本発明による画像形成装置の一つである、インクジェット記録装置1の外観図である。
同図に示すインクジェット記録装置1は、図示しないが、装置本体の筐体1A内に色毎の液滴、つまりインクを吐出可能な複数の液滴吐出ノズルを備えた記録ヘッドが備えられている。液滴吐出ノズルへは、後述するが、筐体1Aの壁面の一部に設けられている収納部に格納されたインクカートリッジからインクが供給されるようになっている。
排紙口1Bの内側には、詳細を説明しないが、排出される用紙の排出方向先端を衝止可能なエンドフェンス2および用紙の排出方向Fと直交する幅方向両端を規制するサイドフェンス3がそれぞれ摺動可能に設けられている。
カバー4は、符号4Aで示すヒンジ軸が筐体1Aの正面壁内部に支持されることにより上記矢印Rで示す方向に開閉できる。これにより、閉じた状態にあるときには図1に示すように筐体1Aの正面壁の壁面を構成し、矢印R1で示す方向に開放されたときには、図2に示すようにインクカートリッジY1,C1,M1,K1が筐体1A内に収納される収納部1A1を外部に露呈させることができる。なお、図2においてインクカートリッジに付した符号Y,C,M,Kは、イエロー、シアン、マゼンタそしてブラックを意味している。
インクカートリッジY1,M2,C1およびK1は、カバー4近傍の拡大図である図3に示すように、縦方向両側面が収納部1A1の天井内面および底盤内面にそれぞれ設けられているガイド部材1A3に当接することでガタツキなどが生じないようにガイドされると共に収容部1A1内で定置されるようになっている。
つまり、この機構は、カバー4の内側面においてインクカートリッジの収納部側に向けて突出する突片で構成されたスイッチ作動部4Bと、筐体1A側に配置されてスイッチ作動部4Bにより押圧されるとオン動作が可能なマイクロスイッチ6とを備えて構成されている。
図4は、カバー4の分解斜視図であり、同図においてカバー4は、筐体1Aに対して開閉可能に支持される開閉部本体40Aと、開閉部本体40Aの一部に形成された嵌合部に嵌合されて開閉部本体40Aに対して進退可能な進退部40Bとで構成されている。
図5(A)は、開閉部本体40A内に進退部40Bが退出して開閉部本体40Aの表面と面一となる状態を示している。この状態では、開閉部本体40Aの外側面が面一となる位置に蓋部402Bが移動する。
図5(B)は、進退部40Bが開閉部本体40Aの開口40A1から矢印S’で示すように外側に向けて進出した状態を示している。
開閉部本体40Aの開口部40A1近傍には、図6(B)に示すように、縦方向に沿った複数箇所である、2箇所に、進退部40Bの進出位置および退出位置に対応させた凸部からなる係止部40A3、40A3’が設けられている。
係合片40B3は、片部40B1にスリット40B1Aを形成することで片部40B1に対して片持ち梁部をなし、その先端が片部40B1と独立して揺動でき、開閉部本体40A側に設けてある係止部40A3,40A3’に乗り上げることができる。
図8(B)に示す進出時には、開閉部本体40A側の係止部のうちで、進退部40Bの進出方向(図8において矢印S’で示す方向)下流側に位置する係止部40A3と進退部40B側の係合片40B3とが係合し、係止部40A3に隣接する開閉部本体40A側の壁部40A3Aとで形成された凹部に嵌合することで進出位置に保持されて脱落しない状態を維持されている。
この場合、インクカートリッジT’は、挿脱方向(図9において矢印Pで示す)での長さも他のインクカートリッジTより長くされて、他のインクカートリッジTよりも外側に張り出し、いわゆる、他のインクカートリッジTの先端よりも、はみ出ている。
つまり、開閉カバー4は、開放された際に進退部40Bが机上などの表面に突き当たることで、ほぼ90度の開放角が得られ、インクカートリッジの収容部40A1および廃液タンク5の収容部40A2を外部に露呈することができる。
このようなカバー4の開放時には、図12に示すように、廃液タンク5を、矢印P’で示す方向に沿って外部に引き出せるようになっている。
図13に示す構成は、カバー4の一部を透明体としたことを特徴としている。
図13において、カバー4の開閉部本体40Aに対して進退可能に設けられている進退部(便宜上、符号40B’で示す)は、透明体が用いられている。
この構成においては、インクカートリッジを交換する場合、交換対象のインクカートリッジを外部から確認しやすくすることができる。
1A 筐体
4 カバー
4A ヒンジ軸
4B スイッチ作動部
5 廃液タンク
6 閉じ検知スイッチ
40A 開閉部本体
40A1 開口部
40A3,40A3’ 係止部
40B、40B’ 進退部
40B3 係合片
Claims (6)
- 液滴吐出ノズルに対する液体収納部材としてのインクカートリッジを格納できる収納部が筐体壁面の一部に備えられ、該筐体壁面の一部には、開閉されることにより前記収納部を外部に露呈する位置と前記筐体壁面の一部をなす位置とに移動可能なカバーが備えられている画像形成装置において、
前記収納部は、大きさが異なる複数のインクカートリッジを収納可能であると共に、奥行き方向の長さを同じとされ、
前記カバーは、前記筐体において開閉可能に支持されるとともに、一部に嵌合部を形成されている開閉部本体と、前記嵌合部に嵌合されて進退可能に設けられている進退部とを備え、
前記進退部は、前記収納部に格納されたインクカートリッジの奥行き方向の長さを利用して進出動作が行われることを特徴とする画像形成装置。 - 前記カバーの内側には、該カバーの閉じ状態検知機構が設けられ、該閉じ状態検知機構は、該カバーの内側面において前記収納部側に設けられたスイッチ作動部と、これに対向する前記筐体側に設けられているスイッチとを備え、該スイッチの作動状態により前記カートリッジが所定の収納位置に定置されていることを検知可能であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記嵌合部には、前記進退部の進出位置及び進出位置から退出位置に対応させた係止部がそれぞれ設けられ、
前記進退部には、前記係止部のいずれかに係合する係合片が設けられ、該係合片が前記係止部のいずれかに係合することにより該進退部が進出位置または退出位置に維持されることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。 - 前記嵌合部に設けられている係止部は凸部で形成され、前記進退部の係合片は、片持ち梁部で構成され、該係合片は、前記嵌合部の係止部を乗り上げた際に生じる形状復元力を利用して前記係止片間の凹部内に嵌合することで前記進退部の進退位置を維持することを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか一つに記載の画像形成装置。
- 前記進退部は、進出状態にあるとき、前記カバーが開放されて開閉部本体が着地した際に着地面に突き動かされることにより後退して退出位置に移動可能であることを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか一つに記載の画像形成装置。
- 前記進退部が透明体であることを特徴とする請求項1乃至5のうちの何れか一つに記載の画像形成装置。
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