JP6058449B2 - ブラシレスモータの駆動装置 - Google Patents
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Description
一方で、モータの回転速度を低下させるためには、デューティ比を小さくする必要があるため、脱調の発生を抑制しつつモータ回転速度を低下させることが困難であった。
図1は、ブラシレスモータの駆動装置の適用例として、自動車用の自動変速機の油圧ポンプシステムを示すブロック図である。
図1に示す油圧ポンプシステムは、変速機構(TM)7やアクチュエータ8にオイルを供給するオイルポンプとして、図外のエンジン(内燃機関)の出力により駆動される機械式オイルポンプ6と、モータで駆動される電動オイルポンプ1とを備えている。
電動オイルポンプ1は、ブラシレスモータ(3相同期電動機)2により駆動され、ブラシレスモータ2は、モータ制御装置(MCU)3により、AT制御装置(ATCU)4からの指令に基づいて制御される。モータ制御装置3は、ブラシレスモータ2を駆動する駆動装置である。
エンジン運転中は、エンジンで駆動される機械式オイルポンプ6が作動し、機械式オイルポンプ6から変速機構7やアクチェータ8に対してオイルが供給され、このとき、ブラシレスモータ2はオフ状態(停止状態)であって、逆止弁11によって電動オイルポンプ1に向かうオイルの流れは遮断される。
モータ起動指令を受けたモータ制御装置3は、ブラシレスモータ2を起動させて電動オイルポンプ1を回転させ、電動オイルポンプ1によるオイルの圧送を開始させる。
例えば、ブラシレスモータは、ハイブリッド車両などにおいてエンジンの冷却水の循環に用いる電動ウォータポンプを駆動するブラシレスモータとすることができ、ブラシレスモータが駆動する機器をオイルポンプに限定するものではなく、また、ブラシレスモータを自動車に搭載されるモータに限定するものではない。
モータ制御装置3は、モータ駆動回路212と、マイクロコンピュータを備えた制御器213とを備え、制御器213はAT制御装置4との間で通信を行う。
ブラシレスモータ2は、3相DCブラシレスモータ(3相同期電動機)であり、U相、V相及びW相の3相巻線215u、215v、215wを、図示省略した円筒状の固定子に備え、該固定子の中央部に形成した空間に永久磁石回転子(ロータ)216を回転可能に備える。
スイッチング素子217a〜217fの制御端子(ゲート端子)は、制御器213に接続され、制御器213は、スイッチング素子217a〜217fのオン、オフをパルス幅変調PWMによって制御する。
正弦波駆動は、各相に正弦波電圧を加えてブラシレスモータ2を駆動する方式である。この正弦波駆動では、回転子が回転することによって発生する誘起電圧(速度起電圧)から回転子の位置情報を得る一方、速度起電圧による回転子位置の検出周期の間で、モータ回転速度に基づき回転子位置を推定し、推定した回転子位置とPWMデューティとから、3相出力設定値を算出し、相間電圧の差で電流の向きと強さとを制御して、3相交流電流を流す。
ここで、正弦波駆動において位置検出のために検出する速度起電圧は、モータ回転速度の低下に伴って出力レベルが低下するため、低回転域では位置検出の精度が低下する。一方、矩形波駆動において位置検出のために検出するパルス誘起電圧は、モータ停止状態を含む低回転域においても位置情報を検出できる。
そして、ブラシレスモータ2のPWM制御においては、モータ回転速度の検出値と、目標モータ回転速度との偏差に応じてPWM制御のデューティ比を決定することで、実際のモータ回転速度を目標モータ回転速度に近づける。
制御器213は、通電モードの切り替えタイミングを判定するためのパルス誘起電圧の閾値を変更することで、切り替えタイミングを進角し、切り替えタイミングの進角によってモータ回転速度を低下させる機能を有している。
そして、制御器213は、目標回転速度若しくは実モータ回転速度の低下に応じて、前記切り替えタイミングの進角制御及び平均デューティ比を低下させる制御を実施することで、ブラスレスモータ2の回転速度の制御域をより低回転側に拡大する。
まず、ステップS301では、矩形波駆動のパルス毎にパルス誘起電圧の検出を行い、当該パルス誘起電圧の検出値と、通電モードの切り替えタイミングに相当する設定電圧(閾値)とを比較し、パルス誘起電圧の検出値が設定電圧を横切ったときに通電モードの切り替えを行う、矩形波駆動制御でブラシレスモータ2を駆動する。なお、このステップS301での矩形波駆動制御を、以下では、標準の矩形波駆動制御と称する。
標準の矩形波駆動制御でブラシレスモータ2の回転速度を目標回転速度にまで低下させることができない状態とは、パルス幅変調(PWM)信号のデューティ比D(%)を下限値Dminまで低下させても、モータトルクが過剰で、モータ回転速度が目標回転速度よりも高い状態を維持してしまう状態である。
矩形波駆動では、前述のように、通電相に対するパルス状の電圧印加によって非通電相に誘起されるパルス誘起電圧に基づき回転子の位置情報を得るが、電圧印加の開始直後にはパルス誘起電圧が振れるため、通電モードの切り替えタイミングを正しく検出することができない。
また、デューティ比D(電圧印加時間)が小さいと、パルス誘起電圧の出力レベルが低下し、通電モードの切り替えタイミングの検出(位置情報の検出)が不能になったり、切り替えタイミングの検出精度が低下したりする可能性がある。
そして、目標回転速度に実際の回転速度を近づけるために演算したデューティ比Dが、下限値Dminよりも低い場合には、最終的にPWM制御に用いるデューティ比Dに下限値Dminをセットすることで、PWM制御におけるデューティ比Dが下限値Dminを下回らないように制限する。
また、ステップS302で、標準の矩形波駆動制御でブラシレスモータ2の回転速度を目標回転速度にまで低下させることができない状態であると判定されるのは、下限値Dminに応じた最低モータ回転速度を下回る目標回転速度が設定されている場合である。
一方、ステップS302で、デューティ比Dが下限値Dminになっていて、かつ、実際のモータ回転速度が目標回転速度よりも高い状態が設定時間以上継続している場合には、標準の矩形波駆動制御ではブラシレスモータ2の回転速度を目標回転速度にまで低下させることができない状態であると判定して、ステップS303へ進む。
なお、デューティ比D=下限値Dminの状態で、かつ、実際のモータ回転速度>目標回転速度であることを条件として、ステップS303に進ませることができ、また、最低モータ回転速度を基準に設定した判定速度(判定速度≧最低モータ回転速度)よりも目標回転速度が低くなったときに、ステップS303に進ませることができる。
間引き矩形波駆動制御とは、デューティ比Dを、パルス毎に、下限値Dminと同じ若しくは下限値Dminよりも大きな値の第1デューティ比D1と、下限値Dminを下回る第2デューティ比D2とに周期的に切り替えて、平均デューティ比Davが下限値Dminを下回るように制御し、第1デューティ比D1のときにパルス誘起電圧の検出を行わせ、第2デューティ比D2のときにパルス誘起電圧の検出を行わない(検出値を取得しても通電モードの切り替え判定に用いないことを含む)制御である。
図4では、間引き度合(位置情報の検出頻度)を、PWM周期のN回に1回だけ位置情報の検出を行う場合のNの値として規定する。
そして、N値を一定とする状態で、回転子の位置検出を行う周期でのデューティ比D(つまり、第1デューティ比D1)を固定とし、回転子の位置検出を行わない周期でのデューティ比D(つまり、第2デューティ比D2)を増減することで、平均デューティ比Davを変更することができる。
目標回転速度(又は実モータ回転速度)が低くなるほど、Nの値をより大きな値に変更し、検出頻度を低下させる構成であれば、通電モードの切り替えタイミングの検出遅れが大きくなってしまうことを抑制しつつ、より低回転域までモータ回転速度を低下させることができる。
標準の矩形波駆動制御では、PWM周期毎に同じデューティ比Dで制御するから、実現可能な最低デューティ比D(最低平均デューティ比Dav)は下限値Dminとなる。
ステップS401では、実モータ回転速度と目標回転速度との偏差に基づき目標印加電圧を決定し、次のステップS402では、目標印加電圧を与えるための目標デューティ比Dtgを演算する。
目標デューティ比Dtgが下限値Dmin以上であれば、PWM周期毎に目標デューティ比Dtgのパルス幅を与えることで、PWM周期毎に位置情報の検出が可能であるから、ステップS404へ進み、目標デューティ比DtgをそのままPWM周期毎のデューティ比Dに設定する。
次いで、ステップS406では、回転子の位置情報の検出を行うPWM周期における第1デューティ比D1を下限値Dminに設定し、更に、ステップS407では、回転子の位置情報の検出を行わないPWM周期における第2デューティ比D2(D2≧0%)を、N値及び目標デューティ比Dtgに従って算出する。
つまり、ステップS407における、回転子の位置情報の検出を行わないPWM周期における第2デューティ比D2(D2<Dmin)は、D2=(N×Dtg−Dmin)/(N−1)として算出される。
また、回転子の位置情報の検出を行うPWM周期における第1デューティ比D1は、下限値Dminよりも高い値に設定することができる。
上記の間引き矩形波駆動制御では、回転子の位置検出をPWM周期毎に毎回行わずに間引いて行うことで、平均デューティ比Davを下限値Dminよりも低下させることができ、N値を増やすことで平均デューティ比Davをより低下させることができる。
換言すれば、切り替えタイミングの検出遅れによる脱調が発生しない範囲での最大N値であるときの平均デューティ比Davが、間引き矩形波駆動制御で制御可能な最小の平均デューティ比Davminとなって、この最小の平均デューティ比Davminに制御したときのモータ回転速度が、間引き矩形波駆動制御によって実現可能な最低モータ回転速度となり、この最低モータ回転速度を下回る目標回転速度に制御することはできない。
間引き矩形波駆動制御でブラシレスモータ2の回転速度を目標回転速度にまで低下させることができない状態になると、ステップS305へ進み、間引き矩形波駆動制御と並行して、通電モードの切り替えタイミングを進角させる制御を実施することで、間引き矩形波駆動制御で実現可能な最低モータ回転速度を下回る目標回転速度にまでモータ回転速度を低下させる。
例えば、車両のオイルポンプやウォータポンプの場合、循環経路内における温度ばらつきの増大を抑えるための循環を行わせたい場合があり、この場合に、無用に高い回転速度でモータを駆動することは、消費電力の増大や騒音の増大を招くことになり、必要な循環量を確保できる程度の低速でモータを駆動させることが望まれる。このような場合に、間引き矩形波駆動制御と進角制御とを併用して、モータ回転速度を十分に低下させることができれば、必要な循環量を確保しつつ、可及的に消費電力や騒音を抑制することができる。
図7は、矩形波駆動制御における通電モードの切り替え制御であって、進角制御の非実行時(標準の矩形波駆動制御又は間引き矩形波駆動制御)における標準の切り替えタイミングを例示する。
6通りの通電モード(1)〜(6)において、通電モード(1)ではU相からV相に向けて電流を流し、通電モード(2)ではU相からW相に向けて電流を流し、通電モード(3)ではV相からW相に向けて電流を流し、通電モード(4)ではV相からU相に向けて電流を流し、通電モード(5)ではW相からU相に向けて電流を流し、通電モード(6)ではW相からV相に向けて電流を流す。そして、電気角60deg毎に、通電モード(1)→通電モード(2)→通電モード(3)→通電モード(4)→通電モード(5)→通電モード(6)→通電モード(1)→・・・の順で通電モードを順次切り替える。
図8(A)は、回転子の角度位置が330degとなって通電モード(2)から通電モード(3)に切り替えた状態であり、通電モード(3)に応じてV相からW相に向けて電流を流すことで、回転子のN極を90degの角度位置(コイル励磁磁束)に向けて回転させるトルクが発生する。
そして、通電モード(4)では、図8(D)に示す回転子のN極を150degの角度位置に向けて回転させるトルクが発生する。
一方、通電モードの切り替えタイミングの進角制御では、通電モードの切り替えタイミングの検出に用いる切り替え電圧(閾値電圧)の絶対値をより小さい値に変更することで、標準の切り替えタイミングよりも進角した位置で通電モードの切り替えを行わせる。
なお、通電モードに応じて切り替え電圧(閾値電圧)は、プラスの電圧又はマイナスの電圧として設定され、マイナスの切り替え電圧が設定される通電モードでは、パルス誘起電圧が減少変化して、マイナスの切り替え電圧を横切ったタイミングを、次の通電モードへの切り替えタイミングとして検出する。
そして、制御器213は、モータ回転速度を低下させるための切り替えタイミングの進角制御を行わず、通電モード(1)〜(6)の切り替えを30deg、90deg、150deg、210deg、270deg、330degの位置で行わせる場合には、メモリに格納されている標準の切り替え電圧Vthsとパルス誘起電圧の検出値とを比較して切り替えタイミングの検出を行う。
図11(A)は、回転子の角度位置が標準の330degよりも15degだけ進角した315degとなったときに通電モード(2)から通電モード(3)に切り替えた状態であり、通電モード(3)に応じてV相からW相に向けて電流を流すことで、回転子のN極を90degの角度位置に向けて回転させるトルクが発生する。
標準の切り替え制御では30degになってから通電モード(4)への切り替えを行うが、図11に示す15degの進角制御では、図11(C)に示す15degの角度位置で通電モード(3)から通電モード(4)への切り替えを行う。係る通電モードの切り替えによって、図11(D)に示す回転子のN極を150degの角度位置に向けて回転させるトルクが発生する。
例えば、通電モード(3)のときに、回転子のN極が0degの位置になったときにモータトルクが最大となるのは、標準の切り替えタイミングでも15degだけ進角した切り替えタイミングでも同じであって、同等の最大トルクを示す。
これにより、15degの進角制御を行った場合には、最大トルクは標準の切り替えタイミングとした場合と同等であるものの、平均モータトルクが標準の切り替えタイミングである場合よりも低下する。
30degの進角を行った場合も、例えば通電モード(3)のときには、回転子のN極が0degの位置になったときにモータトルクが最大となるが、この最大トルクを示す位置で通電モード(4)への切り替えが行われることになる。そして、通電モード(4)への切り替えが行ったときには、励磁磁束角度が150degであるのに対し、回転子の角度位置が0degの位置であって、切り替えタイミングにおける回転子の角度位置と切り替え後の通電モードでの励磁磁束角度との差(N極の向きと励磁磁束角度とがなす角度)が150degに拡大するため、切り替えタイミングでの最小トルクが、進角量が15degである場合よりも小さくなり、結果として、進角量が15degである場合に比べて進角量を30degとしたときの平均トルクが低くなる。
進角量が60degであると、通電モードの切り替えタイミングにおけるN極の向きと励磁磁束角度との正反対の向き(180degずれ)となってトルクが0となり、更に、N極の向きと励磁磁束角度とがなす角度が90degになる前に次の通電モードへの切り替えがなされてしまうため、進角量が15degや30degである場合よりも最大トルクが低下する。
このため、進角量を60degとした場合には、進角量が15degや30degである場合よりも更に平均トルクが低下することになる。
従って、間引き矩形波駆動制御によって平均デューティ比Davを限界値まで低下させても、目標回転速度まで実際のモータ回転速度を低下させることができない場合に、通電モードの切り替えタイミングを進角する(切り替え電圧の絶対値をより小さく変更する)進角制御を実施することで、実際のモータ回転速度を目標回転速度まで低下させることが可能となる。
進角量(切り替え電圧の絶対値)は、予め目標デューティ比Dtg(目標印加電圧)毎に割り付けておき、そのときの目標デューティ比Dtgから進角量を求めて、当該進角量に従って通電モードの切り替えタイミングを設定することができる。
目標デューティ比Dtgが高い領域では、標準の矩形波駆動によりPWM周期毎に目標デューティ比Dtgに一致するデューティ比Dで制御する。そして、目標デューティ比Dtgが下限値Dminを下回るようになると、間引き矩形波駆動によって、下限値Dminに一致するデューティ比Dによる制御と下限値Dminを下回るデューティ比Dによる制御とを繰り返すことで実平均デューティ比Davを目標デューティ比Dtg(Dtg<Dmin)に一致させる。
更に、間引き矩形波駆動で制御可能な最低平均デューティ比Davminを下回る目標デューティ比Dtgになると、最低平均デューティ比Davminに保持したままで、通電モードの切り替えタイミングを進角させることで、目標デューティ比Dtg(Dtg<Davmin)相当のモータトルクを発生させる。
また、好ましい実施形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の変形態様を採り得ることは自明である。
例えば、上記に示した制御例では、モータ回転速度の低下に応じて、標準の矩形波駆動→間引き矩形波駆動→間引き矩形波駆動+切り替えタイミングの進角制御の順で切り替えるようにしたが、例えば、標準の矩形波駆動→切り替えタイミングの進角制御→間引き矩形波駆動+切り替えタイミングの進角制御の順で切り替えることができる。
このため、標準の矩形波駆動→間引き矩形波駆動→間引き矩形波駆動+切り替えタイミングの進角制御の順で切り替えることがトルク変動の抑制に有効で、標準の矩形波駆動→切り替えタイミングの進角制御→間引き矩形波駆動+切り替えタイミングの進角制御の順で切り替えることが騒音の抑制に有効である。
また、ブラシレスモータ2の電源が車載バッテリである場合、他の機器と電源を共用することになるため、電源電圧の変動が発生し易くなる。そして、電源電圧が変化すると、同じ平均デューティ比でも発生トルクが変動し、標準の矩形波駆動、間引き矩形波駆動で制御できるモータ回転速度の範囲が変動する。そこで、電源電圧の変動に応じて標準の矩形波駆動から間引き矩形波駆動に移行させる回転速度、間引き矩形波駆動状態で進角制御を開始させる回転速度を変更することができる。
(イ)
前記第1デューティ比のパルスにおいて位置情報の取得を行い、前記第2デューティ比のパルスにおいて位置情報の取得を行わない、請求項3記載のブラシレスモータの駆動装置。
上記発明によると、前記第2デューティ比のパルスにおいて位置情報の取得を行わないので、第1デューティ比に比べて第2デューティ比を小さくすることで、平均デューティ比を前記設定値よりも小さくして、モータ回転速度を低下させることができる。
前記第2デューティ比を0%にまで低下させた後、前記パルス電圧を印加する相の切り替えタイミングを進角させてモータ回転速度を低下させる、請求項3記載のブラシレスモータの駆動装置。
上記発明によると、第2デューティ比を0%にまで低下させた状態での平均デューティ比が最低の平均デューティ比となり、デューティ比の制御ではそれ以上にモータ回転速度を低下させることができないので、通電モードの切り替えタイミングを進角して、モータ回転速度を更に低下させる。
前記パルス誘起電圧と設定電圧とを比較して、パルス電圧を印加する相の切り替えタイミングを検出する構成であって、
前記モータ回転速度の低下に応じて前記設定電圧を変更して前記切り替えタイミングを進角する、請求項1から3のいずれか1つに記載のブラシレスモータの駆動装置。
上記発明によると、パルス誘起電圧と比較する設定電圧の変更幅に応じて、切り替えタイミングの進角量が決定される。
前記ブラシレスモータが、車両の流体ポンプを駆動するアクチュエータである、請求項1から3のいずれか1つに記載のブラシレスモータの駆動装置。
上記発明によると、車両の流体ポンプを駆動するアクチュエータとしてのブラシレスモータを低回転で駆動することで、例えば、流体の循環などを少ない消費電力で行わせることができる。
前記第2デューティ比とする頻度をモータ回転速度の低下に応じて増大させる、請求項3記載のブラシレスモータの駆動装置。
上記発明によると、前記第2デューティ比とする頻度を低下させることで、平均デューティ比をより低下させることが可能となり、平均デューティ比の低下に応じてモータ回転速度を低下させることができる。
Claims (3)
- 3相のうちパルス幅変調信号に応じたパルス電圧を印加する2相を、非通電相に誘起されるパルス誘起電圧に基づく位置情報に応じて切り替えるブラシレスモータの駆動装置であって、
モータ回転速度の低下に応じて、パルス電圧を印加する相の切り替えタイミングを進角する、ブラシレスモータの駆動装置。 - 前記パルス幅変調信号のデューティ比が設定値を下回らないように制限する、請求項1記載のブラシレスモータの駆動装置。
- モータ回転速度の低下に応じて、前記パルス幅変調信号のデューティ比を前記設定値よりも高い第1デューティ比と前記設定値を下回る第2デューティ比とに周期的に切り替えて平均デューティ比を前記設定値よりも低くする、請求項2記載のブラシレスモータの駆動装置。
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