JP6173107B2 - ブラシレスモータの駆動装置、及び駆動方法 - Google Patents

ブラシレスモータの駆動装置、及び駆動方法 Download PDF

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本発明は、ブラシレスモータの駆動装置、及び駆動方法に関する。
電動オイルポンプに使用される電動モータとして、小型、軽量、低価格という観点からセンサレス方式のブラシレスモータを使用することが有効である。センサレス方式のブラシレスモータの制御装置は、ロータの磁極位置を検出するための位置センサを設けずに位置センサレスで駆動制御を行うものである。この場合、開放区間(非通電相)のモータ端子に現れる誘起電圧と等価中性点電位をコンパレータに入力して得られるパルス信号のエッジのタイミングと間隔からロータの位置を検出している。よって、センサレス方式のブラシレスモータの制御装置は、ロータの位置を検出することで駆動制御(以下、「フィードバック制御」という。)を行っている。
このような電動オイルポンプを極低温(例えば−40℃以下)時で使用する場合、オイルの温度(以下、「油温」という。)も低くなり、油温の低下に伴いオイルの粘性が大きくなる。オイルの粘性が大きくなる結果、電動オイルポンプを駆動するセンサレスブラシレスモータのロータを回転させる際の抵抗が大きくなる。
図10は、極低温時における電動オイルポンプのモータの回転数とモータトルクの関係を表した概略図である。回転数とは、単位時間あたりの回転数である。この図10において、第1回転数閾値(以下、「Nf」という。)は、制御装置がロータ磁極位置を検出可能な誘起電圧が発生する最低回転数である。Rmaxは、油温−40℃の環境下において、モータが発生することができる最大トルクである。Nminは、モータの最大トルクとポンプ負荷との交点であり、脱調が発生しない回転数の閾値(以下、「下限回転数」という。)である。回転数がNmin以上である場合、モータは脱調し、回転数がNminより小さい場合、モータは脱調しない。
つまり、回転数がNfのとき、油温−40℃のポンプの負荷は、Rmaxより高い。この場合、Rmax<ポンプ負荷となるため、モータは脱調してしまい、正常に回転させることができない。よって、Nf未満の回転数においてしかモータを動かすことができない。しかし、Nf未満の回転数でモータを動かす場合、必要なレベルの誘起電圧が発生しないため、ロータの位置検出が困難となる。よって、制御装置は、フィードバック制御をすることができない。
この問題を解決するために、特許文献1に記載されている方法が提案されている。特許文献1に記載されている方法は、回転数がNmin未満になる温度より油温が低い場合に、強制転流を行っている。この強制転流制御においては、モータに与える転流回転数を低く設定し、センサレスブラシレスモータの始動制御を行う。そして、強制転流により徐々に回転数を上げていき、回転数がNfに到達した時点で、フィードバック制御に移行する方法である。
特開2005−110345号公報
しかし、図10に示す通り、例えば−40℃の極低温時において、Nf未満の回転数で強制転流によるセンサレスブラシレスモータの始動制御を行う際、モータ指令回転数は、モータ最大トルクよりポンプ負荷が大きくなる領域Aがある。よって、モータの最大トルクがポンプ負荷より小さいためモータは脱調してしまう。このため、従来例において、モータが脱調するため強制転流からフィードバック制御に移行することができない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、極低温の環境で、オイルの粘性が高いため、フィードバック制御に用いるために必要なレベルの誘起電圧が発生しない回転数でしかモータを駆動できない場合においても、脱調せずに強制転流からフィードバック制御に移行することができるオイルポンプの駆動装置、及び駆動方法を提供することである。
本発明の一態様は、電動オイルポンプに使用されるブラシレスモータの駆動装置において、測定油温毎の脱調が発生しない回転数である下限回転数を前記ブラシレスモータの回転数として、該回転数を含む転数指令を受信する受信部と、前記回転数が前記ブラシレスモータの回転磁極位置を検出するために必要なレベルの誘起電圧が発生する回転数である回転数閾値以上か否かを判定する判断部と、前記回転数が前記回転数閾値未満の場合、所定の温度において前記ブラシレスモータが回転可能な転流回転数であって、下限回転数域の転流回転数による強制転流制御を行い、一方、前記回転数が前記回転数閾値以上の場合、前記誘起電圧によるフィードバック制御を行う通電制御部と、を有することを特徴とするブラシレスモータの駆動装置である。
また、本発明の一態様は、上述した駆動装置であって、前記ブラシレスモータの始動時において、前記回転数が第1回転数閾値未満であり前記強制転流制御を行い、前記回転数が前記回転数閾値以上となった後に、前記誘起電圧によるフィードバック制御により前記ブラシレスモータの制御を行うことを特徴とする。
また、本発明の一態様は、電動オイルポンプに使用されるブラシレスモータの駆動方法において、測定油温毎の脱調が発生しない回転数である下限回転数を前記ブラシレスモータの回転数として、該回転数を含む回転数指令を受信する受信ステップと、前記回転数が前記ブラシレスモータの回転磁極位置を検出するために必要なレベルの誘起電圧が発生する回転数である回転数閾値以上か否かを判定する判断ステップと、前記回転数が前記回転数閾値未満の場合、所定の温度において前記ブラシレスモータが回転可能な転流回転数であって、下限回転数域の転流回転数による強制転流制御を行い、一方、前記回転数が前記回転数閾値以上の場合、前記誘起電圧によるフィードバック制御を行う通電制御ステップと、を有することを特徴とするブラシレスモータの駆動方法である。
極低温の環境で、オイルの粘性が高いため、フィードバック制御に用いるために必要なレベルの誘起電圧が発生しない回転数でしかモータを駆動できない場合に、電動オイルポンプの動作保障における脱調を発生しない温度範囲の下限値の回転数である転流回転数で強制転流制御を行うことで、脱調を発生することを防ぐことができる。よって、脱調せずに強制転流からフィードバック制御に移行することができる。
本発明の実施形態における電動オイルポンプの構成例である。 本発明の実施形態における油温毎の下限回転数の一例を示すグラフである。 本発明の実施形態における駆動装置の概略ブロック図である。 本発明の実施形態における誘起電圧I/F回路14の構成例を示す回路図である。 本発明の実施形態における通電パターン#1〜#6を示す概略図である。 本発明の実施形態における駆動装置が行うモータ始動処理を示すフローチャートである。 図6のステップS110におけるレベルF/B制御処理の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における誘起電圧と等価中性点電位について説明する概略図である。 本発明の実施形態におけるパルス信号及び通電パターン信号の一例を示す波形図である。 極低温時における電動オイルポンプのモータの回転数とモータトルクの関係を表した概略図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態における電動オイルポンプの構成例である。
電動オイルポンプ1は、例えば、車両に搭載される無段変速機等の油圧機器などのオイル供給先8にオイルを供給する油圧供給源として用いられるものである。
電動オイルポンプ1は、上位ECU2に接続されている。
電動オイルポンプ1は、オイルパン3内に貯留されたオイルを汲み上げ、油圧機器に油圧を付与して供給する。
上位ECU2は、電動オイルポンプ1と温度センサ4に接続されている。
上位ECU2は、温度センサ4が測定した油温(以下、「測定油温」という。)を取得する。上位ECU2は、測定油温を取得した後、上位ECU2内にある不図示の記憶部に予め記憶してある油温テーブルを参照し、測定油温に対応するモータの回転数を取得する。油温テーブルは、油温と、油温毎の下限回転数を対応させたテーブルである。
以下に、図を用いて、油温テーブルの詳細を説明する。図2は、油温毎の下限回転数を、縦軸に下限回転数、横軸に油温としてプロットしたグラフである。図2に示す通り、下限回転数のグラフは、右肩上がりのグラフになる。油温Ta、Tb、Tcは、Ta<Tb<Tcという関係がある。Na、Nb、Ncは、Na<Nb<Ncという関係がある。図2のデータは、予め実験で求められ、油温テーブルとして不図示の記憶部に記憶されている。
上位ECU2は、油温テーブルより取得したモータの回転数(以下、「テーブル回転数」という。)を、電動ポンプに対する回転数指令に付加して出力する。
図1に戻り、電動オイルポンプ1について説明する。
電動オイルポンプ1は、オイルポンプ5、センサレス方式のブラシレスモータ6、駆動装置7を備える。
オイルポンプ5は、ブラシレスモータ6とオイル供給先8に接続されている。オイルポンプ5は、ブラシレスモータ6によって駆動されるポンプである。オイルポンプ5は、ブラシレスモータ6に駆動されることによりオイルパン3内のオイルをオイル供給先8に圧送する。
ブラシレスモータ6は、ロータの磁極位置を検出するためのセンサを有しないセンサレスタイプのモータである。ブラシレスモータ6は、永久磁石を有するロータと、3相(U、V、W)それぞれに対応するコイルU、V、Wがロータの回転方向に順に巻装されているステータとを備えている。各相のコイルU、V、Wそれぞれは、一端がモータ端子を介して駆動装置7に接続され、他端が互いに接続されている。
駆動装置7は、上位ECU2とブラシレスモータ6に接続されている。駆動装置7は、上位ECU2から入力される回転数指令に基づいて、ブラシレスモータ6の駆動を制御する。
次に、駆動装置7について、詳しく説明する。
図3は、本実施形態における駆動装置7の概略ブロック図である。
駆動装置7は、制御装置11と、インバータ回路12と、シャント抵抗13と、誘起電圧I/F回路14と、基準電圧比較回路15と、ゲートドライバ回路16と、平滑コンデンサ17とを備えている。
インバータ回路12は、シャント抵抗13を介して電源装置9から供給される直流電力を交流電力に変換してブラシレスモータ6に印加する。インバータ回路12は、図3に示すように、6つのスイッチング素子121UH、121UL、121VH、121VL、121WH、121WLを有している。インバータ回路12は、スイッチング素子121UH〜121WLのオンとオフとを切り替えて直流電力を交流電力に変換する。
直列に接続されたスイッチング素子121UH、121ULと、直列に接続されたスイ
ッチング素子121VH、121VLと、直列に接続されたスイッチング素子121WH、121WLとは、シャント抵抗13を介して接続された電源装置9の高電位側と接地電位との間に並列に接続されている。また、スイッチング素子121UH、121ULの接続点は、コイルUの一端に接続されている。スイッチング素子121VH、121VLの接続点、及びスイッチング素子121WH、121WLの接続点は、それぞれがコイルVの一端、コイルWの一端に接続されている。
各スイッチング素子121UH〜121WLは、例えば、FET(FieldEffectiveTransistor;電界効果トランジスタ)、あるいはIGBT(InsulatedGateBipolarTransistor;絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)である。各スイッチング素子121UH〜121WLは、還流ダイオードと並列に接続された構成を有している。また、各スイッチング素子121UH〜121WLは、ゲートドライバ回路16を介して、制御装置11から入力されるパルス幅変調信号(駆動信号)に基づいて、オンとオフとが切り替えられる。
図4は、本実施形態における誘起電圧I/F回路14の構成例を示す回路図である。同図に示すように、誘起電圧I/F回路14は、各相に対応するモータ端子の電圧を示す誘起電圧信号が入力される。誘起電圧I/F回路14は、入力された誘起電圧信号を分圧する分圧回路(抵抗R11及び抵抗R12)、及びパルス幅変調信号のノイズを除去する1次のCRフィルタ(抵抗R11及びキャパシタC11)からなるローパスフィルタ回路141A、141B、141Cと、等価中性点電位を検出する回路142と、等価中性点電位と無通電相(開放区間)に現れる各相の誘起電圧を示す信号とからパルス信号を生成するコンパレータ143A、143B、143Cと、各コンパレータ143A〜143Cの出力からチャタリング成分をカットするローパスフィルタ回路(1次のCRフィルタ)144
号を用いてA、144B、144Cとを有している。
ここで、等価中性点電位を検出する回路142は、例えば、U相については、V相とW相とのモータ端子電圧から等価中性点電位を検出する2相比較方式を用いている。このようにすると、等価中性点電位として略フラットな電位が得られる。なお、各相U、V、Wすべての信号を用いて、等価中性点電位を求める3相比較方式を用いるようにしてもよい。この場合は、等価中性点電位は、電源電圧の1/2を中心にした略三角波になる。
コンパレータ143A〜143Cは、誘起電圧のアナログ信号が等価中性点電位より高いときにローレベルの信号を出力し、誘起電圧のアナログ信号が等価中性点電位以下のときにハイレベルの信号を出力する。これにより、各コンパレータ143A〜143Cは、電気角120度の分解能のパルス信号を生成することになる。コンパレータ143A〜143Cが出力する信号それぞれは、ローパスフィルタ回路144A〜144Cを経て制御装置11に入力される。
図3に戻って、駆動装置7の説明を続ける。
基準電圧比較回路15は、電圧降下によりシャント抵抗13の両端に生じる電圧差と目標電圧とを比較し、当該電圧差が目標電圧に達しているか否か判定し、判定結果を示す信号を制御装置11に出力する。ここで、目標電圧は、電源装置9が供給する直流電力の電圧と、目標電流値とに基づいて、予め定められる電圧であり、シャント抵抗13に流れる電流値が目標電流値であるときにおけるシャント抵抗13の両端の電圧である。目標電流値は、ブラシレスモータ6の各相のコイルU、V、Wのいずれか2つのコイルを選択して通電した場合において、選択したコイルが磁気飽和したときに流れる電流の電流値である。
平滑コンデンサ17は、電源装置9の高電位側と接地電位との間に、インバータ回路12と並列に接続され、ブラシレスモータ6の駆動に伴い生じる電圧の変化を抑制する。
制御装置11は、上位ECU2から回転数指令が入力される。また、制御装置11は、各相のコイルU、V、Wそれぞれに対応するパルス信号が誘起電圧I/F回路14から入力される。また、制御装置11は、シャント抵抗13の電位差をアンプAMで増幅した信号が電流検出信号として出力される。制御装置11は、入力される回転数指令と、パルス信号と、電流検出信号とに基づいて、ブラシレスモータ6を駆動させる励磁信号を出力する。
制御装置11は、図3に示すように、通電制御部111と、モータ相電流推定部112と、回転磁極位置検出部113と、励磁信号出力部114、判定部115とを有している。なお、制御装置11は、CPUや、メモリ等を用いて構成し、メモリに記憶されているプログラムをCPUに実行させて各機能部として動作させるようにしてもよい。
モータ相電流推定部112には、シャント抵抗13による電流検出信号が入力される。モータ相電流推定部112は、シャント抵抗13による電流検出信号から、ブラシレスモータ6のコイルに流れるモータ相電流値を推定し、推定したモータ相電流値を通電制御部111に出力する。
回転磁極位置検出部113は、誘起電圧I/F回路14から入力される各相に対応するパルス信号に基づいて、ブラシレスモータ6のロータの位置(電気角)を算出し、算出したロータ位置を示す信号を通電制御部111及び励磁信号出力部114に出力する。また、回転磁極位置検出部113は、算出したロータ位置の変化量からロータの回転速度を算出し、算出した回転速度を示す信号を通電制御部111に出力する。
励磁信号出力部114には、インバータ回路12における通電パターン、及びパルス幅変調信号におけるデューティ比を示す信号が制御装置11から入力される。励磁信号出力部114は、制御装置11から入力された信号に基づいて、インバータ回路12が有する各スイッチング素子121UH〜121WLのオンとオフとの切替えを指示する信号を、ゲートドライバ回路16を介してインバータ回路12に出力する。
通電制御部111には、作動指令が判定部115から入力される。通電制御部111は、作動指令に基づいて、強制転流制御又はフィードバック制御のいずれかを行う。強制転流制御は、誘起電圧に基づいたフィードバックを行わず、モータを回転させる制御である。フィードバック制御は、誘起電圧に基づいてロータの位置の検出することによりフィードバックを行い、モータを回転させる制御である。
通電制御部111は、第1作動指令を受信することで、強制転流制御を行う。第1作動指令には、強制転流制御におけるロータの回転数である転流回転数が含まれている。通電制御部111は、転流回転数に応じて、予め決められた転流周波数を励磁信号出力部114に出力する。通電制御部111は、第2作動指令を受信することで、フィードバック制御を行う。第2作動指令には、テーブル回転数が含まれている。通電制御部111は、基準電圧比較回路15から判定結果を示す信号が入力される。また、通電制御部111は、モータ相電流推定部112からモータ相電流値を示す信号が入力される。モータ相電流値を示す信号は、デューティ比決定部117においてパルス幅変調信号のデューティ比を算出する場合に使用される。通電制御部111は、予め定められた複数の通電パターンのうちいずれかを選択する。通電制御部111は、選択した通電パターンにおけるパルス幅変調信号のデューティ比を算出し、選択した通電パターン及び算出したデューティ比を示す信号を励磁信号出力部114に出力する。
停止磁極位置検出部116は、ロータが停止している位置を検出するために、複数の通電パターンそれぞれを順に選択する。停止磁極位置検出部116は、選択した通電パターンと、予め定められたデューティ比とを示す信号を励磁信号出力部114に出力する。そして、停止磁極位置検出部116は、通電パターンごとに、ブラシレスモータ6に流れる電流が目標電流値に達するまでの時間である通電時間を測定する。停止磁極位置検出部116は、測定した通電時間に基づいて、磁極が停止している位置を検出する。このとき、停止磁極位置検出部116は、各通電パターンに対応する通電時間のうち、最小の通電時間に対応する通電パターンの磁極位置を磁極が停止している位置とする。停止磁極位置検出部116による通電において、デューティ比は、例えば、電源装置9が供給する直流電力の定格電流値に基づいて定められる。
デューティ比決定部117は、レベルフィードバック制御(以下、「レベルF/B制御」という。)をする場合において、モータ相電流推定部112が推定したモータ相電流値と、作動指令に含まれる電流指令とに基づいて、通電パターンによる通電を指示するパルス幅変調信号のデューティ比を算出する。また、デューティ比決定部117は、フィードバック制御をする場合において、モータ相電流推定部112が推定したモータ相電流値と、作動指令に含まれる電流指令に基づいて、通電パターンによる通電を指示するパルス幅変調信号のデューティ比を算出する。
図5は、本実施形態における通電パターン#1〜#6を示す概略図である。同図に示す
ように、通電パターン#1〜#6は、ブラシレスモータ6のロータを駆動できるパターンになっている。
通電パターン#1は、U相のコイルUからV相のコイルVに電流を流すUV通電を行う。U相がN極磁化され、V相がS極磁化される。
通電パターン#2は、U相のコイルUからW相のコイルWに電流を流すUW通電を行う。U相がN極磁化され、W相がS極磁化される。
通電パターン#3は、V相のコイルVからW相のコイルWに電流を流すVW通電を行う。V相がN極磁化され、W相がS極磁化される。
通電パターン#4は、V相のコイルVからU相のコイルUに電流を流すVU通電を行う。V相がN極磁化され、U相がS極磁化される。
通電パターン#5は、W相のコイルWからU相のコイルUに電流を流すWU通電を行う。W相がN極磁化され、U相がS極磁化される。
通電パターン#6は、W相のコイルWからV相のコイルVに電流を流すWV通電を行う。W相がN極磁化され、V相がS極磁化される。
判定部115は、上位ECU2と通電制御部111に接続されている。判定部115は、受信部115_1と判断部115_2を有している。
受信部115_1は、上位ECU2から回転数指令を受信する。受信部115_1は、回転数指令に含まれるテーブル回転数を抽出する。受信部115_1は、抽出したテーブル回転数を判断部115_2に出力する。
判断部115_2は、受信部115_1からテーブル回転数を受信する。判断部115_2は、テーブル回転数により強制転流を行うか否かを判断する。判断部115_2は、テーブル回転数がNf以上か否かを判定することによって行う。
判断部115_2は、強制転流制御を行うと判断した場合、通電制御部111に強制転流制御を行う第1作動指令を送信する。第1作動指令には、強制転流制御を行う転流回転数が含まれている。転流回転数とは、電動オイルポンプの動作保障における脱調を発生しない温度範囲の下限値の回転数である。電動オイルポンプの動作保障温度とは、例えば−40℃〜60℃に設定されている。その場合、転流回転数は、動作保障温度の下限値である−40℃における下限回転数以下の所定の回転数となる。また、転流回転数は、動作保障温度の下限値の下限回転数以下の回転数であれば特に限定されない。ただし、転流回転数は、下限回転数の近傍であることが好ましい。
判断部115_2は、強制転流制御を行わないと判断した場合、通電制御部111にフィードバック制御を行う第2作動指令を送信する。第2作動指令には、フィードバック制御において、パルス幅変調信号のデューティ比を算出するための電流指令が含まれている。
図6は、本実施形態における駆動装置7が行うモータ始動処理を示すフローチャートである。モータ始動処理は、所定の時間間隔で行われる割り込み処理として実行される。
駆動装置7において、ブラシレスモータ6が停止しているときに、作動指令が入力されると、制御装置11はブラシレスモータ6のモータ始動処理を開始する。
受信部115_1は、上位ECU2から回転数指令を受信する(ステップS101)。受信部115_1は、回転数指令からテーブル回転数を取得する。受信部115_1がテーブル回転数を取得すると、通電制御部111は、停止位置の検出を完了したか否かを判定する(ステップS102)。
停止位置の検出を完了していない場合(ステップS102:NO)、駆動装置7は、停止位置検出モードに移行する。停止位置検出モードとは、停止磁極位置検出部116に通電パターン#1〜#6それぞれの通電時間を測定させて、ロータの磁極が停止している位置を検出するモードである(ステップS103)。
一方、停止位置の検出を完了している場合(ステップS102:YES)、駆動装置7は、位置決め通電時間が経過したか否かを判定する(ステップS104)。
通電制御部111は、位置決め通電時間が経過していない場合(ステップS104:NO)、位置決め通電モードに移行する。位置決め通電モードとは、停止磁極位置検出部116が検出したロータの停止位置に対応する通電パターンを示す信号を励磁信号出力部114に出力するとともに、デューティ比決定部117が算出するデューティ比を励磁信号出力部114に出力して位置決め通電を行う(ステップS105)。
一方、位置決め通電時間が経過している場合(ステップS104:YES)、判定部115_2は、受信部115_1からテーブル回転数を取得する。判定部115_2は、テーブル回転数がNf以上か否か判定する(ステップS106)。判定部115_2は、テーブル回転数がNf未満の場合(ステップS106:NO)、通電制御部111に第1作動指令を送信し、ステップS107に進む。判定部115_2は、テーブル回転数がNf以上の場合(ステップS106:YES)、通電制御部111に第2作動指令を送信し、ステップS108に進む。
通電制御部111は、判定部115_2から第1作動指令を受信した場合、強制転流制御を実施する(ステップS107)。デューティ比決定部117は、モータ相電流推定部112からのモータ相電流値を示す信号が入力され、パルス幅変調信号のデューティ比を算出する。
通電制御部111は、デューティ比決定部117で算出したディーティ比と、予め決定されたインバータ回路12における通電パターンを有する強制転流信号を励磁信号出力部114に出力する。励磁信号出力部114は、通電制御部111から入力された強制転流信号に基づいて、インバータ回路12が有する各スイッチング素子121UH〜121WLのオンとオフとの切替えを指示する制御信号を、ゲートドライバ回路16を介してインバータ回路12に出力する。インバータ回路12は、入力される制御信号によりスイッチング素子121UH〜121WLのオンとオフとを切り替えて直流電力を交流電力に変換する。そして、インバータ回路12は、ブラシレスモータ6を交流電力の信号により駆動する。
ブラシレスモータ6が転流回転数で駆動することにより、オイルポンプ5は、ブラシレスモータ6に駆動され、オイルをオイル供給先8に圧送する。そのとき、オイル自身やロータとの間で発生する摩擦熱、またエンジンその他の発熱等により油温が徐々に上昇する。また、油温の上昇に伴い、ポンプ負荷は徐々に低くなる。温度センサ4は、一定間隔で油温を上位ECU2に出力している。油温が上昇すると、オイルの粘性が低下するので、ポンプ負荷が下がる。ポンプ負荷が下がると、下限回転数が下がり、下限回転数は、徐々にNfに近づいていく。下限回転数がNf以上になると、ロータ位置を検出できるレベルの誘起電圧を発生できる回転数で駆動できるため、フィードバック制御に移行することができる。
通電制御部111は、テーブル回転数が第2回転数閾値(以下、「Nt」という。」以上か否かを判定する(ステップS108)。通電制御部111は、テーブル回転数がNt以上の場合(ステップS108:YES)、ステップS110のエッジフィードバック制御(以下、「エッジF/B制御」という。)を行う。一方、通電制御部111は、テーブル回転数がNt未満の場合(ステップS108:NO)、ステップS109のレベルF/B制御を行う。Ntは、エッジF/B制御を行うために必要な誘起電圧を発生させるための最低回転数である。レベルF/B制御に必要な誘起電圧を発生させる回転数は、エッジF/B制御に必要な誘起電圧を発生させる回転数よりも低い。そのため、テーブル回転数が、エッジF/B制御を行うために必要な誘起電圧を発生させるための最低回転数以上の場合は、レベルF/B制御を行う必要はない。
ここで、通電制御部111が行う、エッジF/B制御では、公知の技術(例えば、特開2008−092784号公報、出願人:株式会社ミツバ)を用いて、誘起電圧I/F回路14から出力される各相のパルス信号のエッジを用いてブラシレスモータ6のコイルU、V、Wに通電する際に用いる通電パターンの選択を行う。また、通電制御部111は、エッジF/B制御において、デューティ比決定部117が算出するデューティ比と、選択した通電パターンとを示す信号を励磁信号出力部114に出力する。すなわち、エッジF/B制御では、デューティ比決定部117が算出するデューティ比のパルス幅変調信号(駆動信号)を用いてインバータ回路12を制御して、ブラシレスモータ6を駆動させる。
図7は、図6のステップS110におけるレベルF/B制御処理の動作を示すフローチャートである。
通電制御部111は、レベルF/B制御における通電が初回であるか否を判定し(ステップS201)、停止磁極位置検出部116が検出したロータの位置に対して、ロータの回転方向に120度位相を進ませた位置に対応する通電パターンを、初回の通電における通電パターンに選択し、選択した通電パターンと、デューティ比決定部117が算出したデューティ比とを示す信号を励磁信号出力部114に出力して、ブラシレスモータ6への通電をインバータ回路12に行わせる(ステップS211)。
このとき、通電制御部111は、誘起電圧I/F回路14が出力するパルス信号において、通電パターンを変更した際に生じるスパイクパルスをマスクする期間であるパルスマスク期間のカウントを開始する(ステップS212)。また、通電制御部111は、ロータが回転することにより得られる各相のパルス信号のレベルの組合せを算出し、算出したレベルの組合せを期待値とする(ステップS213)。また、通電制御部111が算出するパルス信号のレベルの組合せは、現在のロータの位置から回転方向に60度進んだ位置に対応するパルス信号のレベルの組合せである。そして、通電制御部111は、レベルF/B制御を終了させる。
ステップS201において、レベルF/B制御における通電が初回でない場合(ステップS201:NO)、通電制御部111は、回転磁極位置検出部113が算出した回転速度が速度閾値未満であるか否かを判定し(ステップS202)、回転速度が速度閾値以上である場合(ステップS202:NO)、ロータの回転により生じる誘起電圧が、エッジF/B制御を行うために十分な電圧レベルに達したとして、レベルF/B制御を完了させ(ステップS203)、レベルF/B制御を終了させる。
一方、通電制御部111は、回転速度が速度閾値未満である場合(ステップS202:YES)、カウント値を用いて、スパイクパルスのマスク期間であるか否かを判定する(ステップS221)。
スパイクパルスのマスク期間である場合(ステップS221:YES)、通電制御部111は、パルスマスク期間のカウントを継続させ(ステップS231)、レベルF/B制御を終了させる。
一方、スパイクパルスのマスク期間でない場合(ステップS221:NO)、通電制御部111は、回転磁極位置検出部113がパルス信号に基づいて検出したロータの位置を取得し(ステップS222)、現在の通電が、パルス信号に基づいて検出したロータ位置に対応する初回の通電であるか否かを判定する(ステップS223)。
パルス信号に基づいて検出したロータ位置に対応する初回の通電である場合(ステップS223:YES)、通電制御部111は、回転磁極位置検出部113が検出したロータの位置に対して回転方向に120度進んだ位置に対応する通電パターンを示す信号を励磁信号出力部114に出力するとともに、デューティ比決定部117が算出したデューティ比を示す信号を励磁信号出力部114に出力し、検出した位置に基づいた通電を行わせる(ステップS241)。
このとき、通電制御部111は、誘起電圧I/F回路14が出力するパルス信号において、通電パターンを変更した際に生じるスパイクパルスをマスクする期間であるパルスマスク期間のカウントを開始する(ステップS242)。また、通電制御部111は、ステップS213と同様に、ロータが回転することにより得られる各相のパルス信号のレベルの組合せを算出し、算出したレベルの組合せを期待値とし(ステップS243)、レベルF/Bを終了させる。
ステップS223において、パルス信号に基づいて検出したロータ位置に対応する初回の通電でない場合(ステップS223:NO)、通電制御部111は、誘起電圧I/F回路14が出力するパルス信号に変化があり、かつ変化後のパルス信号のレベルの組合せが期待値と一致するか否かを判定する(ステップS224)。
誘起電圧I/F回路14が出力するパルス信号に変化があり、かつ変化後のパルス信号のレベルの組合せが期待値と一致する場合(ステップS224:YES)、通電制御部111は、ステップS251〜ステップS253の各処理を行い、レベルF/B制御を終了させる。ステップS251〜ステップS253の各処理は、ステップS241〜ステップS243の各処理と同じであるので、その説明を省略する。
一方、誘起電圧I/F回路14が出力するパルス信号に変化がないか、あるいは、変化後のパルス信号のレベルの組合せが期待値と一致しない場合(ステップS224:NO)、通電制御部111は、レベルF/B制御を終了させる。
ここで、ステップS202において用いる速度閾値について説明する。
図8は、本実施形態における速度閾値について説明する概略図である。同図において、横軸は時間を示し、縦軸はコイルに発生する電圧値を示している。また、インバータ回路12におけるスイッチング素子121UH〜121WLをオンにするオン期間と、高電位側及び低電位側をともにオフにする開放区間とを示している。ここでは、1つの相のコイルに発生する誘起電圧の波形図が示されている。
速度閾値は、等価中性点電位を基準とした場合における開放区間(電気角で60度)の電圧の電圧変化量に基づいて定められる。ロータの回転速度が速くなり各コイルに生じる誘起電圧が、誘起電圧I/F回路14がパルス信号を生成する際の誤差やばらつきより大きくなる速度を、速度閾値とする。この速度閾値は、シミュレーションや、実機を用いた測定結果に基づいて予め定められる。誘起電圧I/F回路14がパルス信号を生成する際の誤差やばらつきは、例えば、誘起電圧I/F回路14を構成する各素子の誤差や、駆動装置7を用いる環境(温度や湿度など)に応じて各素子の特性変化により生じえるものである。すなわち、各コイルに生じる誘起電圧が、誘起電圧I/F回路14を構成する各素子の誤差等による等価中性点電位のばらつき(電位差)より大きくなる速度を速度閾値としている。
本実施形態における駆動装置7では、上述のように速度閾値を予め定めておくことにより、レベルF/B制御によりロータを回転させ、エッジF/B制御を行うために十分な誘起電圧が各コイルに生じる回転速度に達した後に、エッジF/B制御に切り替えている。これにより、エッジF/B制御において脱調等が生じることを抑制することができる。
図9は、本実施形態のモータ始動処理におけるパルス信号及び通電パターン信号の一例を示す波形図である。同図において、横軸は時間を示し、縦軸は各相のパルス信号、及びインバータ回路12の各スイッチング素子121UH〜121WLのオンとオフとを示す通電パターン信号のレベルを示している。通電パターン信号がハイレベル(H)のときは、対応する相の高電位側のスイッチング素子(121UH、121VH、121WH)をオンにすることを示している。通電パターン信号がローレベル(L)のときは、対応する相の低電位側のスイッチング素子(121UL、121VL、121WL)をオンにすることを示している。また、同図において、レベルF/B制御、エッジF/B制御を示す期間には、各相のコイルに発生する誘起電圧が、通電パターン信号と重ねて破線で示されている。レベルF/B制御において、パルス信号の波形に黒丸印(●)が記されているレベルは、図7におけるステップS222による磁極位置検出に用いられる箇所を示している。一方、白抜きの丸印(○)が記されているレベルは、ハッチングにより示されているパルスマスク期間で、磁極位置検出に用いられていない箇所を示している。
同図に示すように、制御装置11は、モータ始動処理を開始すると、通電パターン#1〜#6それぞれにおける通電時間を測定し、ロータが停止している磁極位置を検出する(停止磁極位置検出:図6におけるステップS103)。
次に、制御装置11は、停止磁極位置検出において検出したロータが停止している磁極位置に応じた通電パターン#5(WU通電)を行い、検出した磁極位置にロータを引き込む(位置決め:図6におけるステップS105)。
続いて、制御装置11は、検出したロータの停止磁極位置から電気角を回転方向に120度進めた位置に対応する通電パターン#1(UV通電)を行い、ロータにトルクを加える。制御装置11は、ロータの回転に応じて変化する各相のパルス信号のレベルを所定の間隔で検出する。制御装置11は、検出したレベルの組合せに基づいて、通電パターンを、通電パターン#2(UW通電)、通電パターン#3(VW通電)、通電パターン#4(VU通電)、通電パターン#5(WU通電)の順に変化させて、ロータにトルクを加え続ける(レベルF/B制御:図6におけるステップS109、及び図7)。
このとき、制御装置11は、通電パターンを切り替えてから所定の期間であるパルスマスク期間において、パルス信号をマスクしている。すなわち、パルスマスク期間において、制御装置11は、パルス信号のレベルの組合せを検出しない。これにより、通電パターンを切り替えた直後にパルス信号に生じたスパイクパルスで、通電パターンを切り替えないようにする。
そして、制御装置11は、ロータの回転速度が速度閾値以上になるとレベルF/B制御を完了させて、パルス信号のエッジ(変化)に基づく制御、すなわちエッジF/B制御に移行する(図6におけるステップS110)。
これにより、上述した本実施形態において、極低温の環境で、オイルの粘性が高いため、フィードバック制御に用いるために必要なレベルの誘起電圧が発生しない回転数でしかモータを駆動できない場合に、電動オイルポンプの動作保障における脱調を発生しない温度範囲の下限値の回転数である転流回転数で強制転流制御を行う。また、強制転流制御を行うことで、油温が上昇するため、ポンプ負荷は徐々に低くなる。これより、モータトルク<ポンプ負荷となることを防ぎ、オイルの温度の上昇に伴い、下限回転数を高くする。よって、ロータの回転数がNfを越えるため、脱調せずに強制転流からフィードバック制御に移行することができる。
また、上述した実施形態において、ブラシレスモータ6は、モータ端子に現れる誘起電圧によりしか回転数を検知できない構成について説明したが、これに限ることなく、ブラシレスモータ6にロータの回転数を検知するためのセンサが設置されていても良い。これにより、強制転流制御時において、モータが転流回転数で駆動しているか否か検知できるため、より安全な強制転流制御を行うことができる。
1 電動オイルポンプ
2 上位ECU
3 オイルパン
4 温度センサ
5 オイルポンプ
6 ブラシレスモータ
7 駆動装置
8 オイル供給先
9 電源装置
11 制御装置
12 インバータ回路
13 シャント抵抗
14 誘起電圧I/F回路
15 基準電圧比較回路
16 ゲートドライバ回路
17 平滑コンデンサ
111 通電制御部
112 モータ相電流推定部
113 回転磁極位置検出部
114 励磁信号出力部
115 判定部
115_1 受信部
115_2 判断部
116 停止磁極位置検出部
117 デューティ比決定部
121UH、121UL、121VH、121VL、121WH、121WL スイッチング素子
141A、141B、141C、144A、144B、144C 1次のCRフィルタ
142 等価中性点電位を検出する回路
143A、143B、143C コンパレータ

Claims (3)

  1. 電動オイルポンプに使用されるブラシレスモータの駆動装置において、
    測定油温毎の脱調が発生しない回転数である下限回転数を前記ブラシレスモータの回転数として、該回転数を含む回転数指令を受信する受信部と、
    前記回転数が前記ブラシレスモータの回転磁極位置を検出するために必要なレベルの誘起電圧が発生する回転数である回転数閾値以上か否かを判定する判断部と、
    前記回転数が前記回転数閾値未満の場合、所定の温度において前記ブラシレスモータが回転可能な転流回転数であって、下限回転数域の転流回転数による強制転流制御を行い、一方、前記回転数が前記回転数閾値以上の場合、前記誘起電圧によるフィードバック制御を行う通電制御部と、
    を有することを特徴とするブラシレスモータの駆動装置。
  2. 前記ブラシレスモータの始動時において、前記回転数が第1回転数閾値未満であり前記強制転流制御を行い、前記回転数が前記回転数閾値以上となった後に、前記誘起電圧によるフィードバック制御により前記ブラシレスモータの制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータの駆動装置。
  3. 電動オイルポンプに使用されるブラシレスモータの駆動方法において、
    測定油温毎の脱調が発生しない回転数である下限回転数を前記ブラシレスモータの回転数として、該回転数を含む回転数指令を受信する受信ステップと、
    前記回転数が前記ブラシレスモータの回転磁極位置を検出するために必要なレベルの誘起電圧が発生する回転数である回転数閾値以上か否かを判定する判断ステップと、
    前記回転数が前記回転数閾値未満の場合、所定の温度において前記ブラシレスモータが回転可能な転流回転数であって、下限回転数域の転流回転数による強制転流制御を行い、一方、前記回転数が前記回転数閾値以上の場合、前記誘起電圧によるフィードバック制御を行う通電制御ステップと、
    を有することを特徴とするブラシレスモータの駆動方法。
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