JP6056910B2 - 錠剤取出装置及び錠剤取出方法 - Google Patents

錠剤取出装置及び錠剤取出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6056910B2
JP6056910B2 JP2015119058A JP2015119058A JP6056910B2 JP 6056910 B2 JP6056910 B2 JP 6056910B2 JP 2015119058 A JP2015119058 A JP 2015119058A JP 2015119058 A JP2015119058 A JP 2015119058A JP 6056910 B2 JP6056910 B2 JP 6056910B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tablet
sheet
pressing
mounting table
take
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015119058A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016047739A (ja
Inventor
林 正樹
林  正樹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Marketing Japan Inc
Original Assignee
Canon Marketing Japan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Marketing Japan Inc filed Critical Canon Marketing Japan Inc
Priority to JP2015119058A priority Critical patent/JP6056910B2/ja
Publication of JP2016047739A publication Critical patent/JP2016047739A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6056910B2 publication Critical patent/JP6056910B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
  • Control And Other Processes For Unpacking Of Materials (AREA)
  • Basic Packing Technique (AREA)

Description

本発明は、錠剤シートの錠剤収容部を押圧することで錠剤を取り出す錠剤取出装置及び錠剤取出方法に関する。
これまでの調剤業務では、錠剤シート(PTPシート)で提供されている錠剤(薬)や散薬を一包化する際に、人の手によって錠剤シートから錠剤を取り出し、1回分ごとに錠剤を分包機へセットする必要があるため、作業が煩雑であるという問題があった。
そのため、本発明者は、特許文献1に開示されるような、分包作業を自動で行うことができる錠剤分包装置の開発を行っている。特許文献1には、錠剤シートの錠剤収容部を錠剤押圧部で押圧して錠剤を取り出し、この取り出された錠剤を錠剤導出経路を介して分包手段にまで運ぶことで、錠剤を自動で分包することができる錠剤分包装置が開示されている。
特許文献1の錠剤押圧部は、錠剤収容部の中央部を押圧する内部押圧体と、錠剤収容部の中央部分よりも外側の部分を押圧する外部押圧体とで設けられており、外部押圧体で錠剤収容部の封止シートを破って錠剤の一部を錠剤収容部から出したのちに、内部押圧体で錠剤収容部の中央部分を押圧することで錠剤を取り出すことが開示されている。
また、特許文献1に開示されている方法以外の錠剤収容部からの錠剤取出方法としては、特許文献2に開示されているような封止シートにカッターで切り目を入れた後に、押圧部で押圧する方法がある。
特開2013−28406号公報 特開2006−52019号公報
ところで、本発明者は、特許文献1に開示されるような錠剤取出方法を用いたとしても、破れた封止シートと載置台との間で錠剤が引っ掛かり、まれに錠剤導出路へと排出できない状況が発生してしまうことを見出した。
このような錠剤の引っ掛かりは、特許文献2に開示されるような、押圧体で取出動作をする前に封止シートにカッターで切込みを入れる方法を用いることで、封止シートを所望の位置で破ることで解消できる可能性がある。
しかしながら、引用文献2の方法では、錠剤収容部をカッターで錠剤収容部と封止シートに切込みをいれることから、カッターの位置と錠剤収容部の位置とがずれると錠剤収容部内の錠剤を傷つけることが懸念される。また、位置調整を厳密に行ったとしても、カッターを設けたり、位置制御のために他の機構が必要となるため、コストアップしてしまう。
また、上記錠剤の引っ掛かりは、錠剤収容部の搬送方向下流側から封止シートが破られることによって生じることがわかっているが、下流側から封止シートが破られる場合には、錠剤が引っ掛からなくとも、封止シールがちぎれて取り出された錠剤に混入してしまうことが懸念される。
そこで、本願発明は上記課題を鑑み、封止シートと載置台との間で錠剤が引っ掛かることや破れた封止シートが異物として混入することを容易に低減できる構成を提供することを目的としている。
本発明の錠剤取出装置は、錠剤が封入された錠剤収容部を複数備え、当該錠剤収容部の反対側の面が封止シートで封止された錠剤シートを、錠剤シート投入部から押圧位置へ搬送する搬送手段と、前記搬送手段で搬送された錠剤シートを載置する載置台と、前記載置台に載置された錠剤シートを錠剤収容部の側から押圧して前記封止シートを破り、錠剤を取り出すために用いられる押圧部材と、を有する錠剤取出装置であって、前記押圧部材は、前記錠剤収容部を押圧する際に、前記搬送手段の搬送方向の上流側が下流側よりも先に錠剤収容部を押圧できるように、前記搬送方向の上流側が重力方向に対して下流側よりも下側となるように傾斜していることを特徴としている。また、本発明の錠剤取出装置は、錠剤が封入された錠剤収容部を複数備え、当該錠剤収容部の反対側の面が封止シートで封止された錠剤シートを、錠剤シート投入部から押圧位置へ搬送する搬送手段と、前記搬送手段で搬送された錠剤シートを載置する載置台と、前記載置台に載置された錠剤シートを錠剤収容部の側から押圧して前記封止シートを破り、錠剤を取り出すために用いられる押圧部材と、を有する錠剤取出装置であって、前記押圧部材は、前記錠剤収容部を押圧する際に、前記搬送手段の搬送方向の上流側が下流側よりも先に錠剤収容部を押圧できるように、前記搬送方向の上流側が重力方向に対して下流側よりも下側となるように段差が設けられていることを特徴としている。また、本発明の錠剤取出装置は、錠剤が封入された錠剤収容部を複数備え、当該錠剤収容部の反対側の面が封止シートで封止された錠剤シートを、錠剤シート投入部から押圧位置へ搬送する搬送手段と、前記搬送手段で搬送された錠剤シートを載置する載置台と、前記載置台に載置された錠剤シートを錠剤収容部の側から押圧して前記封止シートを破り、錠剤を取り出すために用いられる押圧部材と、を有する錠剤取出装置であって、前記押圧部材は、前記錠剤収容部を押圧する際に、前記搬送手段の搬送方向の上流側が下流側よりも先に錠剤収容部を押圧できるように設けられており、前記載置台は、錠剤シートを前記搬送手段による搬送方向の上流側と下流側とで支持し、前記搬送方向の下流側で錠剤シートを支持する面は、前記搬送方向の上流側が重力方向に対して下側となるように傾斜していることを特徴としている。
このように、錠剤収容部を押圧する押圧部材の面が、錠剤収容部を押圧する際に、搬送方向下流側よりも上流側の錠剤収容部を押圧することにより、封止シートの破れ始める位置を錠剤シート搬送方向の上流側とすることができ、封止シートと載置台との間で錠剤が引っ掛かることや破れた封止シートが異物として混入することを低減することができる。
包装装置と錠剤供給装置を含む錠剤供給ユニット(錠剤取出ユニット)を示す図である。 錠剤供給装置を示す図である。 錠剤取出ユニットの内部構造を示す図である。 錠剤取出ユニットの内部構造を示す図である。 錠剤供給装置の内部構造を示す図である。 錠剤供給ユニットの内部構造を示す図である。 包装ユニットの内部構造を示す図である。 包装ユニットの内部構造の一部(703、704、705)を拡大した図である。 錠剤取出ユニットの内部構造を示す図である。 錠剤供給装置を正面から見た図である。 錠剤供給装置を横(正面から見て右側)から見た図である。 図10に示した錠剤供給装置の一部を拡大した図である。 錠剤供給装置の内部を横(正面から見て右側)から見た図である。 錠剤供給装置の内部構造を示す図である。 錠剤を取り出した後の封止シートの状態を説明する図である。 錠剤供給装置の内部構造を示す図である。 本発明に係る外部押圧体の形状を説明するための図である。 本発明に係る外部押圧体の形状を説明するための図である。 錠剤を取り出した後の封止シートの状態を説明する図である。 本発明に係る外部押圧体の形状を説明するための図である。 錠剤が横長の場合の錠剤取出時の状態を説明する図である。 本発明に係る外部押圧体の形状の一例を説明するための図である。
以下、図面を用いて、本発明の錠剤供給システム(図1)について説明する。
図1は、包装装置5と錠剤を取り出して包装装置5に供給する錠剤供給装置10を含む錠剤供給システム(錠剤取出システム)を示す図である。図1は、錠剤供給装置10、及び錠剤供給装置10から供給された錠剤を包装する包装装置5を含む錠剤供給システムを示す図である。1は、錠剤取出ユニットであり、錠剤シートから錠剤を取り出すユニットである。図2は、図1の錠剤供給システムの錠剤供給装置を拡大して示す図である。さらに、図2の下図は、錠剤シートを錠剤取出ユニットに投入するための投入口203(錠剤シート投入部)の部分をさらに拡大した図である。
錠剤シート51は、プラスチック等からなる錠剤を収容する錠剤収容部151を有するシート本体の下面(錠剤収容部151の反対側の面)に、アルミニウム等からなる金属箔などを用いた封止シートを設けることによって錠剤が1錠ずつ錠剤収容部に封入されたものである。錠剤シート51は、一般的にPTPシート(press through pack)と呼ばれている(以下錠剤シートのことをPTPシートとも称する)。
錠剤供給装置10には複数の錠剤取出ユニット1(錠剤取出部)が収納されている。錠剤取出ユニット1は、本発明の錠剤取出装置の適用例である。錠剤取出ユニット1は、幅方向(左右方向)に6つが並べられ、この6つの錠剤取出ユニット1からなる組が上下に3段に配置されている。すなわち、錠剤取出ユニット1は、左右6列、上下3段に配列されている。このように錠剤供給装置10は錠剤取出ユニット1を複数備えているが、錠剤取出ユニット1の数は1でもよい。
5は、包装装置であり、錠剤供給装置10の錠剤取出ユニット1から供給された錠剤を包装する装置である。103は、散薬投入部であり、包装装置5で分包する散薬を投入する部分である。散薬投入部103に投入された散薬は、投薬1回分ごとに分けられ、これを後述するメインホッパー505に投入することで、1回分ずつに分包される。10は、錠剤供給装置であり、1または複数の錠剤取出ユニット1と、錠剤取出ユニット1で取り出された錠剤を供給する錠剤供給ユニット400とを備えている。
錠剤供給装置10は、錠剤取出ユニット1により錠剤シート(PTPシート)から錠剤を取り出して、錠剤供給ユニット400の供給経路を経て、包装装置5に供給する。錠剤供給装置10は、図1に示す通り、複数の錠剤取出ユニット1を備えている。さらに錠剤供給装置10は、1又は複数の錠剤を、それぞれ錠剤収容部に封入された錠剤シート(PTPシート)から錠剤を取り出して供給する。
次に、図3を用いて、錠剤取出ユニット1の内部構造について説明する。
図3は、錠剤取出ユニット1の内部構造を示す図である。なお、図3は、錠剤取出ユニット1が2つ並んで配置されている例を示している。
錠剤取出ユニット1は、錠剤収容部151が重力方向に関して上側に来るような状態で複数の錠剤シート51を積層させて投入可能な投入口203(錠剤シート保持部)と、錠剤シート51を搬送する搬送機構と、搬送機構により搬送された錠剤シート51が載置されることで支持される載置台と、載置台上の錠剤シート51の錠剤収容部の側から押圧して錠剤を取り出す押出し機構(錠剤取出機構)とを有している。すなわち載置台上が除包位置(取出位置)として用いられる。錠剤シート51は、錠剤を収容する錠剤収容部151を有するシート本体の下面に、アルミニウム等からなる金属箔などを用いた封止シートを設けることによって錠剤が錠剤収容部に密封されている。さらに錠剤シート51は、シート部上に凸状の錠剤収容部が幅方向に間隔をおいて2列に並んだ形態である。各列をなす複数の錠剤収容部は錠剤シート51の長さ方向に沿って並んでいる。
なお、錠剤シート51としては、シート部上に錠剤収容部が2列に並んだ形態のものに限らず、錠剤収容部が錠剤シート51の長さ方向に1列に並んだ形態や、錠剤収容部が幅方向に間隔をおいて3列以上の複数列に並んだ形態も可能である。
ここで、さらに、図4を用いて、錠剤取出ユニット1の内部構造について説明する。図4は、錠剤取出ユニット1の内部構造(断面)を示す図であり、錠剤取出ユニット1を右側から見た図である。
錠剤取出ユニット1は、錠剤シートを搬送する錠剤シート搬送機構(搬送機構)と、錠剤シートが載置される載置台18と、錠剤シートから錠剤を取り出す錠剤取出機構(押出し機構)とを備えている。39は、下部ローラである。
錠剤シート搬送機構は、錠剤シート51を進行方向に向け搬送するものであって、進行方向に沿って互いに間隔をおいて複数設けられた下部ローラ39と、進行方向に沿って互いに間隔をおいて設けられた上部ローラとを備えている。
下部ローラ39は、駆動源(不図示)により回転駆動可能であり、錠剤シート部の重力方向に関して下面側に当接して錠剤シート51に進行方法への力を加えることができる。そして上部ローラは、駆動源(不図示)により回転駆動可能であり、PTPシート部の重力方向に関して上面に当接して錠剤シート51に進行方向への力を加えることができる。
上部ローラおよび下部ローラの幅方向に関する配置位置は、2列の錠剤収容部の間に相当する位置であるため、上部ローラと下部ローラとは錠剤シートを搬送する際に錠剤収容部151に当接することはない。つまり、下部ローラ39と上部ローラとは、錠剤シート部を上下から挟み込んで錠剤シートを進行方向(錠剤取出装置の後方方向)に搬送できる。さらに、下部ローラ39と上部ローラは錠剤シート部を上下から挟み込んで錠剤シート51を進行方向とは逆の方向にも搬送できる。
24は、導入シュートである。導入シュート24は、載置台の下面側に設けられており、錠剤シート51から取り出された錠剤を、後述する錠剤導入路401に導くものである。すなわち、導入シュート24は、載置台の下面側に排出口を有しており、錠剤シート51から取り出された錠剤は載置台18a(搬送方向下流側)と載置台18b(搬送方向上流側)との間を通り、後述する錠剤導入路401に落ちていく。なお、この導入シュート24は、錠剤取出ホッパーとも言う。
錠剤取出ユニットは、載置台18上に錠剤シート51を搭載した状態で、押出し機構で錠剤を押し出すことで錠剤の取出動作を行う。また、錠剤取出ユニット1は、載置台18上の錠剤シート51の錠剤収容部を押圧する速度を変更させる変更機構をさらに有している。そして錠剤取出ユニットの所定の動作で錠剤が取り出せなかった場合には、押出し機構の押出し速度を通常の速度より高速に変更して錠剤収容部の押圧を行い、取出動作の継続(リトライ)を行う。またリトライの際には、錠剤収容部の押圧を再度行う前に1度目の載置台18上の押圧位置から所定の距離だけ搬送手段で錠剤シート51を搬送させ、この状態で押出し機構を用いて錠剤収容部を押圧する。このような状態でリトライ動作を行うことにより、1度の取出動作で錠剤が取り出されなかったとしても、確実に錠剤を取り出すことができる。
そして、錠剤シートの搬送方向下流側に位置する載置台18bには、錠剤シートの搬送方向の上側が重力方向に関して下になるような傾斜面1411が設けられている。この傾斜面1411は、錠剤シート51から錠剤50を取り出すために押し出し部材(外部押圧体84及び内部押圧体83)によって錠剤シートの錠剤収容部151を押圧した際に、錠剤収容部151が凹んで錠剤シートの裏側に飛び出してしまったとしても、凹んだ錠剤収容部151a(図14に示す)が載置台18bに引っかかることなく錠剤シートを確実に搬送させるためのものである。仮に載置台18bに傾斜面1411が設けられていないと、凹んだ錠剤収容部151が載置台18bに引っかかり、搬送停止してしまう可能性が生じる。
次に、押出し機構の詳細について説明する。押出し機構は、錠剤収容部の中央付近を押圧する内部押圧体83と、内部押圧体83を取り囲むように設けられ、中央付近よりも外側の部分(外周領域)を押圧する外部押圧体84とを含んで設けられている。この内部押圧体83と外部押圧体84とが独立して動作することでPTPシートの錠剤収容部を押圧し、PTPシートから錠剤を取り出す。具体的には押出し機構は、内側に位置する内部押圧体83よりも先に外部押圧体84により錠剤収容部を押圧する。
内部押圧体83の先端は、錠剤取出ユニットに搭載されることが想定されるほとんどの錠剤シート51の錠剤収容部よりも面積が狭くなるように設けられている。そのため、内部押圧体83を錠剤を取り出すために下降させると、錠剤シートの錠剤収容部の面よりも重力方向に関して下側に至るまで先端が到達し、錠剤シート51の金属箔に開いた穴から先端が下側に突き出る。
一方、外部押圧体84の先端は、錠剤取出ユニットに搭載されることが想定されるほとんどの錠剤シート51の錠剤収容部よりも面積が広いので、錠剤を取り出すために下降させても、錠剤シート51の金属箔に開いた穴から先端が突き出ない。
すなわち、外部押圧体84を用いて最初に錠剤シート51の錠剤収容部を押し潰して封止シートを破って錠剤50の一部をはみ出させた後に、内部押圧体83で錠剤収容部の錠剤を確実に押すことで、錠剤収容部から錠剤を取り出している。
また、錠剤取出機構(押出し機構)は、外部押圧体84を昇降させる第1昇降機構と、内部押圧体83を昇降させる第2昇降機構とを有している。
第1昇降機構は、外部押圧体84が取り付けられた第1昇降体93と、回転駆動して第1昇降体93を昇降させるカム94と、第1昇降体93を上昇方向に付勢する付勢部材(ばね)とを備えている。
第1昇降体93は、前後方向にわたって延在する柱状体であり、前端部に外部押圧体84が取り付けられている。カム94は、外部押圧体84の昇降動作を考慮して設計された形状の板状体であり、駆動機構によって回転駆動する軸部に固定されている。
カム94は、第1昇降体93の上面側に設けられ、軸部の回転に伴って回転駆動し、第1昇降体93を押圧することによって高さ位置を調整し、これによって外部押圧体84の高さ位置を調整する(外部押圧体84の昇降動作を行う)ことができる。第1昇降機構は、カムの回転動作のタイミング、カムの形状、軸部に対するカムの固定位置などの設定によって、外部押圧体84の昇降動作のタイミングや変位量を任意に設定できる。
第2昇降機構は、内部押圧体83が取り付けられた第2昇降体98と、回転駆動して第2昇降体98を昇降させるカム99と、第2昇降体98を上昇方向に付勢する付勢部材(ばね)とを備えている。
第2昇降体98は、前後方向にわたって延在する柱状体であり、前端部に内部押圧体83が取り付けられている。カム99は、第2昇降体98の上面側に設けられ、軸部の回転に伴って回転駆動し、第2昇降体98を押圧して高さ位置を調整し、これによって内部押圧体83の高さ位置を調整する(内部押圧体83の昇降動作を行う)ことができる。第2昇降機構は、カム99の回転動作のタイミング、カムの形状、軸部に対するカムの固定位置などの設定によって、内部押圧体83の昇降動作のタイミングや変位量を任意に設定できる。
このため、カム94とカム99は、それぞれ第1昇降体と第2昇降体に対して互いに独立に動作可能であり、内部押圧体83と外部押圧体84は、互いに独立に昇降動作させることができる。
錠剤取出機構における2つのカムの回転動作のタイミング等は、錠剤位置検出機構の検出部からの信号に基づいて定めることができる。具体的には、検出された錠剤収容部の位置に合わせて内部押圧体83と外部押圧体84を動作させることができる。
錠剤取出ユニット1は、PTPシートの錠剤収容部の押圧をする前に、押圧される錠剤収容部の長さや押圧される錠剤収容部の位置を検知することができる検出機構17をさらに有している。そして錠剤供給装置は、検出した錠剤収容部の長さや錠剤収容部の位置に応じて押圧に最適な搬送方向に関する位置を算出し、当該位置とするために必要な搬送距離を算出することもできる。つまり搬送機構(下部ローラ39、上部ローラ)は、搬送距離により載置台18上の錠剤収容部が押圧するために必要な最適位置に錠剤シートを搬送することができる。
次に、図5を用いて、錠剤供給装置10の内部構造について説明する。図5は、錠剤供給装置10を背面側(裏側)から見た図である。
204は、光学センサ(ビームセンサ)等で設けられた、落下物を検知する検知機構である。除包された錠剤が導入シュート24内を落下する際、除包された錠剤がセンサ上を通過し光の一部を遮光することになる。このビームセンサの光の一部が遮光され、光量が変化した状態をON状態とし、遮光されておらず光量が変化しない状態をOFF状態とする。このON/OFF状態を用いて落下物の有無の判定を行うことができる。さらに錠剤落下検出機構は、光学センサ204と錠剤の通過をカウントする落下錠剤カウンタとを有する。すなわち錠剤供給装置10には、検知機構で錠剤の通過を検知可能となるように設けられており、押圧により錠剤収容部から錠剤が取り出されたか否かを判定することができる。
つまり取出動作を行っても錠剤の通過が検知されない場合には、押出し機構による錠剤収容部の押圧動作を継続(リトライ)させる。これにより、確実に錠剤の取り出しを行うことができる。一方、取出動作後に錠剤の通過が検知されない場合には、取出動作後に押出し機構による錠剤収容部の押圧動作を継続(リトライ)しない。
401は、錠剤導入路(通過経路)である。錠剤導入路401は、導入シュート24と導通しており、錠剤シートから取り出され落下した錠剤を導入シュート24から第1集積ホッパーに中継する。
次に、図6を用いて、錠剤供給ユニット400の内部構造について説明する。第1集積ホッパー402は、錠剤取出ユニット1により、PTPシートから取り出された錠剤が導入シュート24を落下して通り、そして、導入シュート24から錠剤導入路401を通り、該錠剤が集積される部分である。すなわち、錠剤導入路401は、第1集積ホッパー402と直接、導通している。
第2集積ホッパー501は、第1集積ホッパー402で集積された錠剤をさらに集積する。すなわち、第2集積ホッパー501は、第1集積ホッパー402と導通している。
つまり第1集積ホッパー402に落ちてきた錠剤50は、第2集積ホッパー501に落ちて集積される。
第1の送り出し機構502は、第2集積ホッパーに集積された錠剤50を第3の集積ホッパーに移動させる。第3集積ホッパー503は、第1の送り出し機構502により送り出(移動)された錠剤を集積する。そして第2の送り出し機構504が、第3集積ホッパーに集積された錠剤をメインホッパー505に移動させる。そしてメインホッパー505は、第2の送り出し機構504により送り出(移動)された錠剤(1回分)を集積し、包装シート(分包紙)の中に集積した錠剤を投入する。
次に、図7、図8を用いて、包装ユニット701の内部構造について説明する。
図7は、包装ユニット701の内部構造を示す図である。図8は、図7に示す包装ユニット701の内部構造の一部(703、704、705)を拡大した図である。
包装ユニット701は、包装装置5内のユニットである。702は、包装シートが連なるロール紙(分包紙がロール状になっている紙)を包装機構に送り出すロール紙送出機構である。703は、メインホッパー505内に集積された錠剤(1回分の錠剤)が包装シートの中に投入され、当該包装シートを加熱し溶着することにより、包装シートの中に投入された錠剤を、包装シートの中に封入する(包装機構)。そして704では、メインホッパー505内に集積された錠剤が包装シートの中に投入され、当該包装シートを加熱し溶着することにより、包装シートの中に投入された錠剤を、包装シートの中に封入する(包装機構)。すなわち、包装機構703と、包装機構704とで、包装シートを加熱し溶着することにより、包装シートの中に投入された錠剤を、包装シートの中に封入する。
705は、連なるロール紙を1包毎の包装シート(1つの包み802)に分断するための分断用ミシン目801を包装シートに形成する分断機構である。706はプリンタであり、包装シートに、日付、患者データ、エラー情報を印字する(印字機構)。
このような図7及び図8に示す包装ユニットにより、投薬1回分の錠剤または散薬を包装シートに分包することができる。なお包装シートとしては、表面に熱溶着可能な樹脂材をコーティングした紙のみならず、中身を視認することができる透明なフィルム材を用いることもできる。
次に、図9を用いて、錠剤取出ユニット1の内部構造について説明する。
901は、錠剤シートの投入口203のカバーである。カバー901を開けることにより、錠剤シート51を投入口203に入れることが出来るようになる。
また、図9に示す24は、導入シュートであり、既に、図4などを用いて説明しているため、ここでは説明を省略する。
次に、図10を用いて、錠剤供給装置10について説明する。図10は、錠剤供給装置10を正面から見た図である。図10に示す1は、図1にも示している通り、錠剤取出ユニットである。錠剤取出ユニット1で、錠剤シートから取り出された錠剤は、導入シュート24を通り、そして、錠剤導入路401を通り、第1集積ホッパー402に落ちていく。
次に、図11を用いて、錠剤供給装置10の錠剤供給ユニット400が備える各構成について説明する。図11は、錠剤供給装置10を横(正面から見て右側)から見た図である。図10でも説明したが、錠剤取出ユニット1で、錠剤シートから取り出された錠剤は、導入シュート24、錠剤導入路を通り、第1集積ホッパー402内に落ちてくる。
そして、第1集積ホッパー402を通った錠剤は、第2集積ホッパー501を通り、第1の送り出し機構502に送られる。第1の送り出し機構は、第1の中継ユニットである。
そして、第1の送り出し機構502は、錠剤を第3集積ホッパー503に送り、第3集積ホッパー503は、第2の送り出し機構504に錠剤を送る。第2の送り出し機構504は、第2の中継ユニットである。第2の送り出し機構504は、第2の送り出し機構504に送られた錠剤を、メインホッパー505に送る。
次に、図12を用いて、錠剤取出ユニット1から取り出された錠剤がどのように、導入シュート24、錠剤導入路401、第1集積ホッパー402を通るかについて説明する。
図12は、図10に示した錠剤供給装置10の一部を抜粋した図である。すなわち、図10に示す錠剤取出ユニット1を2段分削除した図が、図12である。図12に示す点線の矢印1201は、錠剤取出ユニット1から取り出された錠剤の移動経路を示している。また、図12に示す通り、第1集積ホッパー402の左側の導管、及び真ん中の導管の幅は、直径が78mmである。
次に、図13を用いて、錠剤供給装置10の錠剤供給ユニット400が備える各構成について説明する。図13は、錠剤供給装置10の内部を横(正面から見て右側)から見た図である。図13に示す点線の矢印1201は、錠剤取出ユニット1から取り出された錠剤の移動経路を示している。また錠剤供給ユニット400には、図13に示すように第1の段と第2の段と第3の段とが重力方向に関して重なるように設けられている。各段には、錠剤シートから錠剤を取り出す錠剤取出ユニット1、錠剤導入路401、及び導入シュート24が設けられている。
最上段(第1の段)の錠剤取出ユニット1から取り出された錠剤は、第1の段の導入シュート24、中段(第2の段)の錠剤導入路401、下段(第3の段)の錠剤導入路401を通過して第1の傾斜部1401に至る。また、第2の段の錠剤取出ユニット1から取り出された錠剤は、第2の段の導入シュート24、第3の段の錠剤導入路401を通過して第1の傾斜部1401に至る。また、第3の段の錠剤取出ユニット1から取り出された錠剤は、第3の段の導入シュート24を通過して第1の傾斜部1401に至る。
最上段(第1の段)の錠剤取出ユニット1の導入シュート24の出口から、第1の傾斜部1301までの距離は、約460mmである。そして中段(第2の段)の錠剤取出ユニット1の導入シュート24の出口から、第1の傾斜部1301までの距離は、約265mmである。
また、第1集積ホッパー402の長さは、約362mmである。すなわち、最下段の錠剤取出ユニット1の導入シュート24の出口から、第2集積ホッパー501までの距離は、約362mmである。各段の錠剤取出ユニット1で、錠剤シートから錠剤が取り出されると、錠剤は、導入シュート24を通り、導入シュート24の出口から、錠剤導入路401を通り、そして、第1集積ホッパー402に入り、第2集積ホッパー501に集積される。
この時、錠剤供給装置10全体の分包時間を短縮させることを考慮すると、導入シュート24(錠剤取出ホッパー)出口から、まっすぐ下に垂直落下させ、第2集積ホッパー下部に収めることが考えられる。しかし最上段の錠剤取出ユニット1で取り出された錠剤を、導入シュート24(錠剤取出ホッパー)出口からまっすぐ下に垂直落下させ、第2集積ホッパー下部に収めると約876mmもある。そのため、錠剤が割れたり、欠けたりして破損してしまう可能性が高くなる。また、錠剤シートから取り出される薬が、カプセルの場合は凹んだりして変形をしてしまう可能性が高くなる。
錠剤供給装置10は、錠剤取出ユニット1が複数積み上げられて使用できるようになっている。そのため、特に最上段の錠剤取出ユニット1から錠剤が落下する場合には、導入シュート24(錠剤取出ホッパー)出口から第2集積ホッパーまでの距離が非常に長くなり、錠剤シートから取り出される錠剤、又はカプセルが、破損してしまう可能性が高くなってしまう。
そこで、第1集積ホッパー402の上部に、分包時間を余りロスしない程度に錠剤をバウンドさせる第1の傾斜部1301を設ける。すなわち、第1集積ホッパー402の上部の一部をオフセットさせる。具体的には重力方向から約32°の傾斜を有する第1の傾斜部1301としている。
また、第2集積ホッパー501においても、第1集積ホッパー402から第2集積ホッパー501の下部にダイレクトに錠剤が到達しないように、第2集積ホッパー501も分包時間を余りロスしない程度に錠剤をバウンドさせる第2の傾斜部1302を設けている。
具体的には、第2の傾斜部1302は、水平方向より約40°の傾斜としている。
なお上述の第1の傾斜部1301及び第2の傾斜部1302の角度は一例であり、落下してくる錠剤がバウントして(落下スピードを落として)、その後の経路に移動可能な角度(次の供給部に落下により供給可能な角度の傾斜)であれば、どのような角度でもよい。
このように第1集積ホッパー402に第1の傾斜部1301、第2集積ホッパー501に第2の傾斜部1302を備えることで、錠剤取出ユニット1の導入シュート24出口から、第2集積ホッパー501の下部までダイレクトに錠剤が落下することを防止できる。これにより錠剤の落下向きを変えることができ、錠剤が破損や変形しない程度のクッションを与えることができる。その結果、落下してくる錠剤が第2集積ホッパー501の下部に到達した時の衝撃を和らげることができ、錠剤が破損、変形する可能性を低減させることが出来るようになる。
第1の傾斜部は、錠剤取出装置から落下してきた錠剤が接触する位置に設けられており、第2の傾斜部は、第1の傾斜部に接触した錠剤がさらに落下して接触する位置に設けられている。
また、第1の傾斜部1301、第2の傾斜部1302に、ゴムなどの、衝撃を吸収する材料(衝撃吸収材)を更に設けることにより、錠剤の衝撃をさらに抑えることが可能となる。
次に、図14乃至図16を用いて、錠剤取出動作を行う際にまれに発生する破れた封止シートと載置台との間で錠剤が引っ掛かってしまう現象を説明する。
図14に従来の外部押圧体84の形状を示す。従来の外部押圧体84の面は、錠剤収容部151を押圧する際に、外部押圧体84の面と錠剤シートの面(下面)とが平行となる状態で押圧されるように設けられていた。このような外部押圧体84により錠剤が取り出された後の錠剤シートの状態を図15に示す。図15は、錠剤シートを裏面側(封止シート側)から見た図であり、ここからわかるように破れた金属箔1611a〜eは、錠剤の外周に対応する部分が一部を残して破れていることがわかる。1611aは、錠剤シートの搬送方向に対して前方が破れており、1611bは錠剤シートの搬送方向に対して後方が破れており、1611cは錠剤シートの搬送方向に対して交差方向に破れており、1611d及びeは、搬送方向に対して斜め方向に破れている。すなわち、図15の破れた金属箔1611a〜eの状態からわかるように、金属箔は錠剤シート51と接続している位置が一定の位置に定まって破れているわけではなく、錠剤シート51と接続している位置がそろっていないことがわかる。
このうち、錠剤シート搬送方向に対して上流側の部分で錠剤シート51と接続している金属箔1611a及び1611eとなるように錠剤が取り出された場合には、図16に示すように、錠剤収容部151から取り出された錠剤50が、載置台18bの傾斜面1411と破れた金属箔1611aもしくは1611eの間で引っかかってしまう場合がある。なお、このような錠剤の引っ掛かりは、載置台18bが傾斜していなくても傾斜している場合と同様に発生する可能性があり、すなわち金属箔1611a及び金属箔1611eのように搬送方向に関して上流側に接続部が残るように破けた場合には、錠剤50が引っ掛かってしまう場合があるといえる。
また、金属箔1611a及び金属箔1611eとなるように錠剤が取り出された場合には、錠剤50が引っ掛からなかったとしても、載置台18bに引っかかり金属箔が千切れ、異物として落下し分包時に混入してしまう可能性もある。
次に、図17〜19を用いて、錠剤が載置台18bの傾斜面1411と破れた金属箔1611aもしくは1611eの間で引っかかりを防止でき、かつ、金属箔が異物として混入することを低減できる本発明に係る外部押圧体の形状を説明する。
図17(a)は、本発明に係る外部押圧体の形状を説明する、錠剤供給装置の内部を横から見た図である。図17(b)は、図17(a)の外部押圧体84の形状を示すために、外部押圧体84が錠剤収容部151に接するときの角度を拡大して図示したである。図18は、図17(a)に示す外部押圧体を用いて錠剤を取り出す際の様子を示す図である。
図19は、錠剤が取り出された後の錠剤シートの状態を示す図であり、図19(a)は丸型の錠剤((低円柱状や低角柱状や薄く平べったい形))の場合、図19(b)はカプセル錠等の丸型以外の形状の錠剤(長形の錠剤)の場合を示している。
本発明に係る外部押圧体の形状は、外部押圧体84の錠剤収容部の外周領域を押圧する面が、錠剤収容部を押圧する際に、錠剤シートの搬送方向上流側へ下流側よりも先に接するように設けられている。図17(a)及び(b)に、このように搬送方向上流側へ下流側よりも先に接する外部押圧体の一例として、錠剤シートの面(下面)に対して搬送方向上流側が重力方向に関して下になるように傾斜して設けられている構成を示す。このような傾斜角を持たせ、錠剤収容部の搬送方向上流側の方が下流側よりも先に押圧されることにより、外部押圧体84は錠剤収容部の外側から錠剤収容部の中心方向へ徐々に突出することになり、外部押圧体84で押圧した際に錠剤シート51の金属箔は、搬送方向に関して上流側を起点として破け始める。このような封止シートを内部押圧体83で押圧して錠剤50を押し出されることにより、最終的に金属箔は図18の拡大図に示すように、金属箔1611aは、搬送方向の下流側の一部領域が錠剤シート51と接続するように残ることになる。
図19(a)に、丸型の錠剤が封入された錠剤シートから、錠剤を取り出した後の様子を示す。金属箔は、搬送方向の下流側の部分が錠剤シート51と接続するように破れている。図19(b)に、カプセル錠等の長形の錠剤が封入された錠剤シートから、錠剤を取り出した後の様子を示す。長形の錠剤の場合には、金属箔は、搬送方向と交差する方向で錠剤シート51と接続するように部分(金属箔1621b)と、搬送方向に沿った方向で錠剤シート51と接続するように部分(金属箔1621a)の2つに分かれて破れることが多いが、この場合も搬送方向に関しては金属箔1621aのように搬送方向の下流側が錠剤シート51と接続するように破れる。
すなわち、載置台18bの傾斜面1411とは逆側から大多数の錠剤50が取り出されることになるため、錠剤50が、載置台18bの傾斜面1411と破れた金属箔との間で引っかかるという状況や金属箔が千切れて異物として落下するという状況は防止することができる。
なお、このときの外部押圧体84の面は、錠剤収容部を押圧する際に、錠剤シートの面(下面)に対して搬送方向上流側が重力方向に関して下になるように傾斜しているが、具体的には本実施形態においては水平面に対して14°の傾斜角となるように設けている(図17(b))。しかしこの角度に限られず、5°以上20°以下であれば同様の効果をえることができる。この角度の範囲内であれば、内部押圧体83で押圧した際に錠剤を確実に押圧できる程度にまで、外部押圧体84で封止シートの金属箔に切れ込みを入れることができる。一方、この角度よりもさらに大きな角度となると、封止シートの金属箔の切れ込みが十分でなく、この角度よりも小さい角度であると、金属箔が錠剤シートと接する位置が一定の方向にそろわなくなってしまう可能性が高くなる。すなわち、外部押圧体84の面に傾斜を設ける場合には、水平面に対して5°以上20°以下の範囲内の傾斜角であれば、ほぼ確実に封止シートの破れ始める位置を搬送方向の上流側とすることができ、破れた封止シートと載置台との間で錠剤が引っ掛かったり、や金属箔が千切れて異物として落下したりすることを低減することができる。
なお、本発明の効果は、図17で示すような外部押圧体84の面に傾斜を設ける場合のみならず、図22(a)(b)に示すように階段状の段差が設けられていたり、図22(c)(d)に示すように一部段差の一部傾斜が設けられていたり、図22(e)(f)に示すように重力方向に対して凸形状や凹形状となるように設けられていても得ることができる。
すなわち、外部押圧体の形状が、錠剤収容部を押圧する際に、錠剤シートの搬送方向上流側へ下流側よりも先に接するように設けられていれば良い。
また、本発明による効果は、外部押圧体84の面が、錠剤供給装置の側面から見たときに錠剤収容部を押圧する際に、錠剤シートの面(下面)に対して搬送方向上流側が重力方向に関して下になるように設けられ、錠剤収容部の搬送方向上流側の方が下流側よりも先に押圧されればよく、図20(a)に示すように搬送方向と交差する方向に対してさらに傾斜していてもよい。このように設けると図15の金属箔1611dのように搬送方向に対して斜め方向に破れるが、この場合にも錠剤50が、載置台18bの傾斜面1411と破れた金属箔との間で引っかかるという状況や金属箔が千切れて異物として落下するという状況を防止することができる。なお、搬送方向と交差する方向に関する水平面に対する傾斜角も、上述と同様に5°以上20°以下の範囲内とすることが好ましい。
なお、本実施形態においては錠剤収容部を押圧する押圧部材が、外部押圧部と内部押圧部との2つに分けて設けられている場合を例に説明したが、錠剤収容部を押圧する押圧部材の面が、錠剤収容部を押圧する際に、錠剤シートの搬送方向上流側へ下流側よりも先に接するように設けられている1つの押圧部材として設けてもよい。
(他の実施形態)
また、丸型の錠剤の場合には、外部押圧体の面が、錠剤シートの面(下面)に対して錠剤供給装置の側面から見たときに錠剤収容部を押圧する際に平行であり、かつ、搬送方向と交差する方向に対し傾斜している場合でも載置台18bの傾斜面1411と破れた金属箔との間で引っかかるという状況は防止することができる。しかし長形の錠剤(例えばカプセル錠)の場合には、図21(b)に示すように金属箔は2つに分離してしまうことがあるため、外部押圧体の面が、錠剤シートの面(下面)に対して錠剤供給装置の側面から見たときに錠剤収容部を押圧する際に平行であり、かつ、搬送方向と交差する方向に対し傾斜している場合には、1621jのように、搬送方向の上流側の一部領域が錠剤シート51と接続するように残ってしまい、錠剤50が、載置台18bの傾斜面1411と破れた金属箔1621jとの間で引っかかるという状況が発生することが懸念される。
すなわち、丸型の錠剤と長形の錠剤のいずれにも対応できるようにする場合には、外部押圧体の面が、錠剤シートの面(下面)に対して錠剤供給装置の側面から見たときに錠剤収容部を押圧する際に平行であり、かつ、搬送方向と交差する方向に対し傾斜している形状は好ましくないと言える。一方、丸型の錠剤が錠剤供給に用いられる大多数の錠剤であり、これらの形状が主に対応できればよいとする場合には、外部押圧体の面が、錠剤シートの面(下面)に対して錠剤供給装置の側面から見たときに錠剤収容部を押圧する際に平行であり、かつ、搬送方向と交差する方向に対し傾斜している形状でも錠剤が引っ掛かるという状況を防止したい場合には採用しても良いといえる。
18 載置台
50 錠剤
51 錠剤シート
83 内部押圧体
84 外部押圧体
151 錠剤収容部
1411 傾斜面

Claims (8)

  1. 錠剤が封入された錠剤収容部を複数備え、当該錠剤収容部の反対側の面が封止シートで封止された錠剤シートを、錠剤シート投入部から押圧位置へ搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段で搬送された錠剤シートを載置する載置台と、
    前記載置台に載置された錠剤シートを錠剤収容部の側から押圧して前記封止シートを破り、錠剤を取り出すために用いられる押圧部材と、を有する錠剤取出装置であって、
    前記押圧部材は、前記錠剤収容部を押圧する際に、前記搬送手段の搬送方向の上流側が下流側よりも先に錠剤収容部を押圧できるように、前記搬送方向の上流側が重力方向に対して下流側よりも下側となるように傾斜していることを特徴とする錠剤取出装置。
  2. 前記押圧部材の面の傾斜角は、水平面に対して5°以上20°以下であることを特徴とする請求項に記載の錠剤取出装置。
  3. 錠剤が封入された錠剤収容部を複数備え、当該錠剤収容部の反対側の面が封止シートで封止された錠剤シートを、錠剤シート投入部から押圧位置へ搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段で搬送された錠剤シートを載置する載置台と、
    前記載置台に載置された錠剤シートを錠剤収容部の側から押圧して前記封止シートを破り、錠剤を取り出すために用いられる押圧部材と、を有する錠剤取出装置であって、
    前記押圧部材は、前記錠剤収容部を押圧する際に、前記搬送手段の搬送方向の上流側が下流側よりも先に錠剤収容部を押圧できるように、前記搬送方向の上流側が重力方向に対して下流側よりも下側となるように段差が設けられていることを特徴とする錠剤取出装置。
  4. 前記押圧部材は、前記錠剤収容部の外周領域を押圧する外部押圧体と、当該外部押圧体の内側を押圧する内部押圧体とを有しており、
    前記外部押圧体の面が、前記搬送方向の上流側が下流側よりも先に錠剤収容部を押圧できるように設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の錠剤取出装置。
  5. 前記内部押圧体は、前記外部押圧体で前記錠剤収容部を押圧した後に当該錠剤収容部を押圧することを特徴とする請求項に記載の錠剤取出装置。
  6. 前記封止シートは金属箔であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の錠剤取出装置。
  7. 錠剤が封入された錠剤収容部を複数備え、当該錠剤収容部の反対側の面が封止シートで封止された錠剤シートを、錠剤シート投入部から押圧位置へ搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段で搬送された錠剤シートを載置する載置台と、
    前記載置台に載置された錠剤シートを錠剤収容部の側から押圧して前記封止シートを破り、錠剤を取り出すために用いられる押圧部材と、を有する錠剤取出装置であって、
    前記押圧部材は、前記錠剤収容部を押圧する際に、前記搬送手段の搬送方向の上流側が下流側よりも先に錠剤収容部を押圧できるように設けられており、
    前記載置台は、錠剤シートを前記搬送手段による搬送方向の上流側と下流側とで支持し、前記搬送方向の下流側で錠剤シートを支持する面は、前記搬送方向の上流側が重力方向に対して下側となるように傾斜していることを特徴とする錠剤取出装置。
  8. 錠剤が封入された錠剤収容部を複数備え、当該錠剤収容部の反対側の面が封止シートで封止された錠剤シートを、錠剤シート投入部から押圧位置へ搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段で搬送された錠剤シートを、前記搬送手段による搬送方向の上流側と下流側とで支持し、前記搬送方向の下流側で錠剤シートを支持する面は、前記搬送方向の上流側が重力方向に対して下側となるように傾斜している載置台と、
    前記載置台に載置された錠剤シートを錠剤収容部の側から押圧して前記封止シートを破り、錠剤を取り出すために用いられる押圧部材と、を有する錠剤取出装置による錠剤取出方法であって、
    前記押圧部材によって、前記搬送手段の搬送方向の上流側を下流側よりも先に錠剤収容部を押圧する工程と、を有することを特徴とする錠剤取出方法。
JP2015119058A 2014-08-27 2015-06-12 錠剤取出装置及び錠剤取出方法 Expired - Fee Related JP6056910B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015119058A JP6056910B2 (ja) 2014-08-27 2015-06-12 錠剤取出装置及び錠剤取出方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014172586 2014-08-27
JP2014172586 2014-08-27
JP2015119058A JP6056910B2 (ja) 2014-08-27 2015-06-12 錠剤取出装置及び錠剤取出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016047739A JP2016047739A (ja) 2016-04-07
JP6056910B2 true JP6056910B2 (ja) 2017-01-11

Family

ID=55648895

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015119058A Expired - Fee Related JP6056910B2 (ja) 2014-08-27 2015-06-12 錠剤取出装置及び錠剤取出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6056910B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS527514Y2 (ja) * 1972-04-28 1977-02-17
US4428709A (en) * 1980-11-28 1984-01-31 Automation International Corp. De-packaging apparatus
US5460471A (en) * 1994-02-28 1995-10-24 Gemel Precision Tool Co., Inc. Machine for recovering blister-packaged pharmaceutical product
JP4478483B2 (ja) * 2004-03-08 2010-06-09 エーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社 錠剤またはカプセル剤回収装置
WO2007023538A1 (ja) * 2005-08-24 2007-03-01 Eisai R & D Management Co., Ltd. 押出しブリスタ包装より錠剤またはカプセル剤を取り出す装置
JP5290269B2 (ja) * 2010-12-28 2013-09-18 株式会社エルクエスト 錠剤供給装置および除包システム
JP5400757B2 (ja) * 2010-12-28 2014-01-29 株式会社エルクエスト 錠剤供給装置、除包システムおよび錠剤除包方法
NL2010987C2 (nl) * 2013-06-17 2014-12-18 Willem Langemaat Inrichting voor het extraheren van pillen uit een blister.

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016047739A (ja) 2016-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5839079B2 (ja) 錠剤供給装置、錠剤供給装置に着脱可能な着脱部材、及び錠剤供給システム
JP2015123995A (ja) 錠剤分包装置、錠剤分包装置の制御方法、及び錠剤分包装置のプログラム
JP2015123139A (ja) 錠剤供給装置
JP6476416B2 (ja) 錠剤取出装置
JP5772870B2 (ja) 錠剤取出し装置及び制御方法
JP5975013B2 (ja) 錠剤取出装置及びその制御方法
JP5915583B2 (ja) 分包システム、錠剤取出し装置、及びその制御方法、プログラム
JP5920404B2 (ja) 錠剤取出し装置
JP6056910B2 (ja) 錠剤取出装置及び錠剤取出方法
JP5888363B2 (ja) 錠剤供給装置、錠剤供給方法
JP5742740B2 (ja) 錠剤取出し装置
JP3183987U (ja) Ptpシート。
JP5954222B2 (ja) 錠剤供給装置
JP5799878B2 (ja) 装置
JP2016112221A (ja) 錠剤供給装置
JP5958443B2 (ja) 錠剤取出装置
JP2013158462A (ja) 錠剤供給装置
JP5772922B2 (ja) 錠剤取出し装置
JP5803966B2 (ja) 薬剤包装装置、薬剤包装装置の制御方法、薬剤包装システム
JP5966576B2 (ja) 錠剤取出し装置
JP6056902B2 (ja) 錠剤シート排出方法
JP2013158461A (ja) 錠剤供給装置
JP6070801B2 (ja) 錠剤取出装置
JP6613559B2 (ja) 錠剤取出装置
JP2014058325A (ja) 錠剤取出し装置、分包装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161007

TRDD Decision of grant or rejection written
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20161101

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20161101

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6056910

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees