JP6046573B2 - ダイヘッド、塗工液塗布装置、塗工液塗布部材の製造方法及び塗工液塗布方法 - Google Patents

ダイヘッド、塗工液塗布装置、塗工液塗布部材の製造方法及び塗工液塗布方法 Download PDF

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Description

本発明は塗工液塗布装置の塗工ステージに載置された部材に塗工液を塗布するダイヘッド及び塗工液塗布方法に関する。
塗工液塗布装置は、塗工ステージに載置された部材に塗工液を塗布するものであり、例えば、塗工液として2つの部材を貼り合わせるためのUV硬化型接着剤を塗布するものがある。UV硬化型接着剤は、紫外線UVを照射することにより硬化する接着剤である。
例えば、液晶パネルと保護ガラスとをUV硬化型接着剤で貼り合わせて接合部材を製造する際には、両方の部材または一方の部材の貼り合わせ面の一部に塗工液塗布装置でUV硬化型接着剤を塗布する。そして、2つの部材の貼り合わせ面を対面させて、2つの部材を加圧しUV硬化型接着剤を展延させて貼り合わせるようにしている。
このような塗工液塗布装置として、ダイヘッドを用いて、被塗布部材表面に非接触で塗工液を吐出しながら塗膜を形成するようにしたダイコート法によるものがある。このダイコート法による塗工液の塗布は、塗布回数を1回で行え、しかもダイヘッドが被塗布部材と非接触であるので、塗布面にむらが残らず品質を向上できるが、被塗布部材がダイヘッドに対して適切な位置に位置決めされていないと、被塗布部材のコーティング膜の厚みが均一にならない。そこで、被塗布部材をダイヘッドに対して適正な位置に位置決めするようにしたものがある(例えば特開2003−171146号公報参照)。
また、ダイヘッドには塗工液を一次貯留するためのマニホールドを有しており、マニホールド内の気泡が一定量を超えると塗工液の吐出の圧力で気泡の収縮が大きくなり塗工液の吐出の応答性が悪くなる。そこで、ダイヘッド内に溜まる気泡を除去するようにしたものがある(例えば特許第4752492号公報参照)。
特開2003−171146号公報 特許第4752492号公報
しかし、特許文献1のものは、塗工ステージに積載する被塗布部材がダイヘッドに対して適正な位置になるように、つまり、水平な塗工ステージに対して被塗布部材を水平に積載できるように被塗布部材の位置決めするものであり、ダイヘッドと塗工ステージとを平行に保つようにするものでないので、塗工ステージが水平でない場合にはコーティング膜の厚みが均一にならないことがある。
本発明の目的は、ダイヘッドと塗工ステージとを平行に保つことができ、コーティング膜の厚みを均一に保ち塗工液の吐出の応答性も保つことができるダイヘッド及び塗工液塗布方法を提供することである。
請求項1の発明に係るダイヘッドは、塗工液塗布装置の塗工ステージに載置された部材の上方から塗工液を塗布するスリットの幅を調整するシム板と、前記シム板を一対のダイヘッド部材で挟持して形成され内部に前記スリットに供給するための塗工液を一次貯留するためのマニホールドを有したダイヘッド本体と、前記ダイヘッド本体に前記スリットの先端位置の高さと同じ高さに設けられた脚部と、前記ダイヘッド本体に設けられ前記マニホールドに塗工液を供給するための塗工液注入部と、前記ダイヘッド本体に設けられ前記マニホールドに滞留する空気を抜くための空気抜き部と、前記ダイヘッド本体に設けられ前記塗工ステージ表面までの距離を測定する複数個のセンサとを備えたことを特徴とする。
請求項2の発明に係る塗工液塗布方法は、請求項1のダイヘッドのスリットの先端部を挿入する挿入溝を有した取付治具の前記挿入溝に弾性シートで塞いだ前記スリットの先端部を挿入して前記取付治具を前記ダイヘッドの前記脚部にネジ止めし、前記取付治具が取り付けられたダイヘッドを塗工液塗布装置に取り付け、前記ダイヘッドの塗工液注入部から前記ダイヘッドのマニホールドに塗工液を充填すると共に前記空気抜き部から前記マニホールドに滞留する空気を抜きその後に前記空気抜き部を閉じ、前記ダイヘッドのセンサで前記取付治具との距離を測定して前記スリットの先端位置を認識し、前記取付治具を前記ダイヘッドから取り外すとともに弾性シートを取り外し、前記ダイヘッドのセンサで前記塗工液塗布装置の塗工ステージ表面までの距離を測定し、前記センサで測定した前記塗工ステージ表面までの距離及び前記スリットの先端位置に基づいて前記塗工ステージと前記ダイヘッドとの平行合わせを行い、その後に、前記塗工ステージに載置された部材の上方から塗工液を塗布することを特徴とする。
本発明によれば、ダイヘッドは、塗工ステージ表面までの距離を測定する複数個のセンサを有するので、その測定した距離に基づいて塗工ステージとダイヘッドとの平行合わせを行うことができる。これにより、コーティング膜の厚みを均一に保つことができる。また、ダイヘッドはマニホールドの空気を抜く空気抜き部を有するので、マニホールドに滞留する空気をなくすことができ塗工液の吐出の応答性も保つことができる。
本発明の実施形態に係るダイヘッドの一例を示す斜視図。 本発明の実施形態のダイヘッド本体の長手方向から見た内部の説明図。 本発明の実施形態のダイヘッド本体の短手方向から見た内部の説明図。 本発明の実施形態に係る塗工液塗布方法の一例を示すフローチャート。 図4のステップS1により本発明の実施形態のダイヘッドに取付治具を取り付けた状態を示すダイヘッドの側面図。 図4のステップS2により取付治具が取り付けられたダイヘッドを塗工液塗布装置に取り付けた状態を示す塗工液塗布装置の側面図。 図4のステップS5により取付治具をダイヘッドから取り外した状態を示す塗工液塗布装置の側面図。 図4のステップS6、S7により塗工ステージの表面までの距離に基づいて塗工ステージとダイヘッドとの平行合わせを行う状態を示す塗工液塗布装置の側面図。
以下、本発明のダイヘッドに係る実施形態を説明する。図1は本発明の実施形態に係るダイヘッド10の一例を示す斜視図である。図1に示すように、ダイヘッド本体11は一対のダイヘッド部材12a、12bでシム板13を挟持して形成される。シム板13は、図示省略の塗工液塗布装置の塗工ステージに載置された部材の上方から塗工液を塗布するスリット14の幅を調整するものである。ダイヘッド本体11は、後述するように、塗工液を一次貯留するためのマニホールドを有し、このマニホールドに貯留された塗工液をスリット14に供給する。
ダイヘッド本体11には塗工液注入部15及び空気抜き部16a、16bが設けられている。塗工液注入部15は図示省略の塗工液供給部に接続されマニホールドに塗工液を供給するものであり、空気抜き部16a、16bはマニホールドに滞留する空気を抜くものである。例えば、塗工液注入部15からマニホールドに塗工液を充填する際に空気抜き部16a、16bを開き、マニホールド及びそれに繋がる空気抜き管に滞留する空気を排出する。
また、ダイヘッド本体11には複数個のセンサ17a、17bが設けられている。センサ17a、17bは図示省略の塗工ステージ表面までの距離を測定するセンサであり、センサ17a、17bで測定された距離は、後述の自動ゴニオステージによる塗工ステージとダイヘッド10との平行合わせの調整に用いられる。さらに、ダイヘッド本体11四隅には、スリット14の先端位置の高さと同じ高さに設けられた脚部18を有している。
図2はダイヘッド本体11の長手方向から見た内部の説明図であり、図2(a)は図1の左側から見た図、図2(b)は図1の右側から見た図である。図2(a)ではセンサ17a、17bの図示を省略し、図2(b)では空気抜き部16a、16bの図示を省略している。
図2(a)において、ダイヘッド本体11は、塗工液を一次貯留するためのマニホールド19を有し、このマニホールド19には図示省略の塗工液供給部から塗工液注入部15を介して塗工液が供給される。また、空気抜き部16a、16bはマニホールド19の内部のうち空気の溜まりやすい空気滞留部20a、20bに設けられる。例えば、塗工液注入部15から離れたマニホールド19の上端部に設けられる。これは、塗工液注入部15から注入された塗工液が空気を押し退けてマニホールド19の内部に充填されるからである。つまり、塗工液で押し退けられた空気は塗工液注入部15から離れたマニホールド19の上端部に集まりやすくなるからである。
図2(b)において、複数個のセンサ17a、17bは、ダイヘッド本体11の脚部18の内側でマニホールド19やスリット14の位置から外れた位置に、ダイヘッド本体11を貫通して設けられている。そして、複数個のセンサ17a、17bの先端部(計測部)は、被塗布部材が載置される塗工ステージ表面までの距離を測定する。
図3はダイヘッド本体11の短手方向から見た内部の説明図であり、図3(a)は図1の手前側から空気抜き部16a、16bの図示を省略して見た図、図3(b)は図1の手前側から塗工液注入部15の図示を省略して見た図である。
図3(a)において、塗工液注入部15からの塗工液は、ダイヘッド本体11内部の塗工液供給管21を通ってマニホールド19に供給される。マニホールド19に貯留された塗工液は、シム板13で調整されたスリット14の幅から出射することになるが、スリット14からの塗工液の出射は、図示省略の塗工液供給部から塗工液注入部15を介して供給される塗工液の吐出圧力にて出射される。
図3(b)において、空気抜き管22はマニホールド19から傾斜して設けられており、マニホールド19に滞留する空気(気泡)は空気抜き管22を通って空気抜き部16a、16bから排出される。マニホールド19の内部の空気がマニホールド19の内部に充填された塗工液により押し退けられとき、空気抜き管22に滞留しないように空気抜き管22はマニホールド19から傾斜して設けている。
次に、本発明の塗工液塗布方法に係る実施形態を説明する。図4は本発明の実施形態に係る塗工液塗布方法の一例を示すフローチャートである。まず、本発明の実施形態のダイヘッドのスリットの先端部を弾性シートで塞ぎ、そのダイヘッドに取付治具を取り付ける(S1)。
図5は、ステップS1により本発明の実施形態のダイヘッド10に取付治具24を取り付けた状態を示すダイヘッド10の側面図である。図5に示すように、ダイヘッド10のスリット14の先端部を挿入するための挿入溝23を有した取付治具24を用意し、ダイヘッド10のスリット14の先端部を弾性シート25で塞ぐ。弾性シート25は塗工液の吐出を防止でき、スリット14の先端部を傷つけない程度の弾力性を有したものを用いる。例えばゴムを用いる。そして、弾性シート25で塞いだスリット14の先端部を取付治具24の挿入溝23に挿入する。その状態で、取付治具24をダイヘッド10の脚部18にネジ26でネジ止めして、ダイヘッド10に取付治具24を取り付ける。
次に、取付治具24が取り付けられたダイヘッド10を塗工液塗布装置に取り付ける(S2)。図6はステップS2により取付治具24が取り付けられたダイヘッド10を塗工液塗布装置27に取り付けた状態を示す塗工液塗布装置27の側面図である。塗工液塗布装置27は架台28のダイヘッド装着部29を有し、このダイヘッド装着部29にダイヘッド10が取り付けられる。
塗工液塗布装置27の架台28には、被塗布部材を載置する塗工ステージ30を走行させるための走行路31が設けられている。塗工ステージ30は、自動ゴニオステージ32に搭載され、さらに自動ゴニオステージ32をスライドテーブル33に搭載されて、スライドテーブル33が走行路31を走行することによって塗工ステージ30は移動し、塗工ステージ30に積載した被塗布部材を移動させる。これにより、ダイヘッド10のスリット14から出射される塗工液を被塗布部材に塗布することになる。図6ではダイヘッド10を塗工液塗布装置27に取り付けた状態であり、塗工ステージ30は図の右方向に待機している状態である。
この状態で、ダイヘッド10の塗工液注入部15からダイヘッド10のマニホールド19に塗工液を充填すると共に空気抜き部16a、16bからマニホールド19に滞留する空気を抜きその後に空気抜き部16a、16bを閉じる(S3)。この場合、弾性シート25によりスリット14は塞がれているので、塗工液供給部15からの吐出圧がスリット14に掛かってもスリット14から塗工液が出射されることはない。そして、マニホールド19、塗工液供給管21及び空気抜き管22に塗工液が充填されると、空気抜き部16a、16bを閉じ、塗工液供給部からの塗工液の供給も一時中止する。これにより、マニホールド19から空気が排出された状態となる。
次に、ダイヘッド10のセンサ17a、17bで取付治具24との距離を測定しスリット14の先端位置を認識し(S4)、取付治具24をダイヘッド10から取り外すとともに弾性シート25を取り外す(S5)。図7はステップS5により取付治具24をダイヘッド10から取り外した状態を示す塗工液塗布装置27の側面図である。この状態では、塗工液供給部からの塗工液の供給は一時中止しているので、スリット14から塗工液が出射されることはない。
次に、ダイヘッド10のセンサ17a、17bで塗工液塗布装置27の塗工ステージ30の表面までの距離を測定し(S6)、センサ17a、17bで測定した塗工ステージ30の表面までの距離及びスリット14の先端位置に基づいて塗工ステージ30とダイヘッド10との平行合わせを行う(S7)。
図8はステップS6、S7により塗工ステージ30の表面までの距離に基づいて塗工ステージ30とダイヘッド10との平行合わせを行う状態を示す塗工液塗布装置27の側面図であり、図8(a)は塗工ステージ30をダイヘッド10の中間位置まで移動させて塗工ステージ30の表面までの距離を測定している状態を示す塗工液塗布装置27の側面図、図8(b)は塗工ステージ30をダイヘッド10の下を通過させ塗工ステージ30の表面までの距離を測定完了した状態を示す塗工液塗布装置27の側面図である。
ダイヘッド10に空気抜きをして塗工液を充填させた後には、図8(a)に示すように、塗工ステージ30を矢印方向に駆動してダイヘッド10の下に移動させ、予め定めた移動距離(塗工ステージの予め定めた位置)ごとに、ダイヘッド10のセンサ17a、17bで塗工液塗布装置27の塗工ステージ30の表面までの距離を測定する。塗工ステージ30とダイヘッド10とが平行である場合には、複数個のセンサ17a、17bで検出した距離はどの位置でも同じ値となる。一方、塗工ステージ30とダイヘッド10とが平行でない場合には、複数個のセンサ17a、17bで検出した距離は異なった値となる。
図8(b)に示すように、塗工ステージ30をダイヘッド10の下を通過させ塗工ステージ30の全領域において、ダイヘッド10から塗工ステージ30の表面までの距離を測定完了すると、測定した塗工ステージ30の表面までの距離及びスリット14の先端位置に基づいて塗工ステージ30とダイヘッド10との平行合わせを行う。
塗工ステージ30とダイヘッド10との平行合わせは、自動ゴニオステージにより行う。自動ゴニオステージは測定した塗工ステージ30の表面までの距離及びスリット14の先端位置に基づいて、ステージ上面がダイヘッド10と平行になるようにステージ上面を駆動する。つまり、複数個のセンサ17a、17bで検出した塗工ステージ30までの距離が同じ値となるように自動ゴニオステージはそのステージ上面を駆動する。これにより、塗工ステージ30とダイヘッド10との平行合わせを行うことができる。
そして、塗工ステージ30とダイヘッド10との平行合わせを行った後に、塗工ステージ30に載置された部材の上方から塗工液を塗布する(S8)。すなわち、塗工ステージ30とダイヘッド10との平行合わせを行った後に、被塗布部材を塗工ステージ30に載置し、塗工ステージ30をダイヘッド10の下に一定移動させ、被塗布部材の一方端部がダイヘッド10のスリット位置までくると、塗工液供給部からの塗工液の供給を開始してスリット14から塗工液を出射させる。
そして、被塗布部材の他方端部がダイヘッド10のスリット位置までくると、塗工液供給部からの塗工液の供給を一旦中止してスリット14からの塗工液の出射を停止させる。これにより、被塗布部材の塗工液の塗布が完了する。次の被塗布部材の塗工は、同様に、新たな被塗布部材を塗工ステージ30に載置し、塗工ステージ30をダイヘッド10の下に一定移動させ、スリット14から塗工液を出射させて行う。
このように、本発明の実施形態では、マニホールドに最初に塗工液を供給する際にマニホールドからの空気抜きを行うので、塗工液の塗布の応答性に悪影響を与えることがなくなる。
また、センサ17a、17bで測定した塗工ステージ30までの距離により、塗工ステージ30の傾き調整が可能となり、塗工ステージ30とダイヘッド10との平行合わせが容易にでき、塗工ステージ30とダイヘッド10との平行の再現もし易くなる。 さらに、自動で塗エステージ30の角度を変えられるので、被塗布部材の厚みにバラツキがあっても、被塗布部材に塗工液の塗布中に被塗布部材のコーティング膜の厚みを均一に保つことが可能となり、対応できる被塗布部材の幅が広がる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…ダイヘッド本体、12…ダイヘッド部材、13…シム板、14…スリット、15…塗工液注入部、16…空気抜き部、17…センサ、18…脚部、19…マニホールド、20…空気滞留部、21…塗工液供給管、22…空気抜き管、23…挿入溝、24…取付治具、25…弾性シート、26…ネジ、27…塗工液塗布装置、28…架台、29…ダイヘッド装着部、30…塗工ステージ、31…走行路、32…自動ゴニオステージ、33…スライドテーブル

Claims (7)

  1. 塗工液塗布装置の塗工ステージに載置された部材の上方から塗工液を塗布するスリットの幅を調整するシム板と、
    前記シム板を一対のダイヘッド部材で挟持して形成され内部に前記スリットに供給するための塗工液を一次貯留するためのマニホールドを有したダイヘッド本体と、
    前記ダイヘッド本体に前記スリットの先端位置の高さと同じ高さに設けられた脚部と、
    前記ダイヘッド本体に設けられ前記マニホールドに塗工液を供給するための塗工液注入部と、
    前記ダイヘッド本体に設けられ前記マニホールドに滞留する空気を抜くための空気抜き部と、
    前記ダイヘッド本体に設けられ前記塗工ステージ表面までの距離を測定する複数個のセンサとを備え
    前記脚部は、前記スリットの先端部を挿入する挿入溝を有した取付治具を取り付ける機構を有することを特徴とするダイヘッド。
  2. 請求項1に記載のダイヘッドと、
    前記塗工液が塗布される前記部材が載置される塗工ステージと、
    前記塗工ステージが搭載され、前記塗工ステージの傾きを調整可能で前記塗工ステージと前記ダイヘッドとの平行合わせを行うことが可能な塗工ステージ傾き調整機構と、
    前記塗工ステージ傾き調整機構が搭載され、走行路に沿って移動するスライドテーブルとを備える塗工液塗布装置。
  3. 塗工液塗布装置の塗工ステージに載置された部材の上方から塗工液を塗布するスリットの幅を調整するシム板と、
    前記シム板を一対のダイヘッド部材で挟持して形成され内部に前記スリットに供給するための塗工液を一次貯留するためのマニホールドを有したダイヘッド本体と、
    前記ダイヘッド本体に前記スリットの先端位置の高さと同じ高さに設けられた脚部と、
    前記ダイヘッド本体に設けられ前記マニホールドに塗工液を供給するための塗工液注入部と、
    前記ダイヘッド本体に設けられ前記マニホールドに滞留する空気を抜くための空気抜き部と、
    前記ダイヘッド本体に設けられ前記塗工ステージ表面までの距離を測定する複数個のセンサとを備えたことを特徴とするダイヘッドと、
    前記塗工液が塗布される前記部材が載置される塗工ステージと、
    前記塗工ステージが搭載され、前記塗工ステージの傾きを調整可能で前記塗工ステージと前記ダイヘッドとの平行合わせを行うことが可能な塗工ステージ傾き調整機構と、
    前記塗工ステージ傾き調整機構が搭載され、走行路に沿って移動するスライドテーブルとを備える塗工液塗布装置。
  4. 前記塗工ステージ傾き調整機構が自動ゴニオステージで構成された、請求項2又は請求項3に記載の塗工液塗布装置。
  5. 請求項1に記載のダイヘッド又は請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の塗工液塗布装置を用いて、前記部材に前記塗工液を塗布し、前記塗工液が塗布された前記部材を製造する工程を備える塗工液塗布部材の製造方法。
  6. 塗工液塗布装置の塗工ステージに載置された部材の上方から塗工液を塗布するスリットの幅を調整するシム板と、
    前記シム板を一対のダイヘッド部材で挟持して形成され内部に前記スリットに供給するための塗工液を一次貯留するためのマニホールドを有したダイヘッド本体と、
    前記ダイヘッド本体に前記スリットの先端位置の高さと同じ高さに設けられた脚部と、
    前記ダイヘッド本体に設けられ前記マニホールドに塗工液を供給するための塗工液注入部と、
    前記ダイヘッド本体に設けられ前記マニホールドに滞留する空気を抜くための空気抜き部と、
    前記ダイヘッド本体に設けられ前記塗工ステージ表面までの距離を測定する複数個のセンサとを備えたことを特徴とするダイヘッドのスリットの先端部を挿入する挿入溝を有した取付治具の前記挿入溝に弾性シートで塞いだ前記スリットの先端部を挿入して前記取付治具を前記ダイヘッドの前記脚部にネジ止めし、
    前記取付治具が取り付けられたダイヘッドを塗工液塗布装置に取り付け、
    前記ダイヘッドの塗工液注入部から前記ダイヘッドのマニホールドに塗工液を充填すると共に前記空気抜き部から前記マニホールドに滞留する空気を抜きその後に前記空気抜き部を閉じ、
    前記ダイヘッドのセンサで前記取付治具との距離を測定して前記スリットの先端位置を認識し、
    前記取付治具を前記ダイヘッドから取り外すとともに弾性シートを取り外し、
    前記ダイヘッドのセンサで前記塗工液塗布装置の塗工ステージ表面までの距離を測定し、
    前記センサで測定した前記塗工ステージ表面までの距離及び前記スリットの先端位置に基づいて前記塗工ステージと前記ダイヘッドとの平行合わせを行い、
    その後に、前記塗工ステージに載置された部材の上方から塗工液を塗布することを特徴とする塗工液塗布方法。
  7. 請求項6に記載の塗工液塗布方法により、前記部材に前記塗工液を塗布し、前記塗工液が塗布された前記部材を製造する工程を備える塗工液塗布部材の製造方法。
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