JP6041563B2 - リアクトル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、リアクトル装置に関し、特に、リアクトルケース内に充填材が充填されたリアクトル装置に関する。
近年、電動モータを駆動力源等として備えるハイブリッド車や電気自動車が普及してきている。かかるハイブリッド車や電気自動車は、高電圧化されており、バッテリーの電圧を昇圧するためにはリアクトル装置が用いられている。
かかるリアクトル装置では、互いに並置されて連結される一対のコイル、及びこれらのコイルに嵌め込まれる環状コアが設けられ、更に、環状コアと両コイルとの絶縁性を確保するためにリアクトル用ボビンが用いられている。
特許文献1は、コイル及びコイルの成形方法に関し、リアクトルコイル12を形成した後に、リアクトルコイル12内に巻枠部4bを挿入し、巻枠部4bの両端から仕切部4aを嵌め込み、そして、巻枠部4b内にリアクトルコア9の直線部を構成するブロック3bとシート材6を挿入し、ブロック3aとシート材6を接着する構成を開示する。かかる構成では、リアクトルコア9の各直線部に巻枠部4bを介してリアクトルコイル12が形成されているので、所定の電気的特性を得ることができると共に、リアクトルコア9のブロック3aはシート材6を介してリアクトルコア9の各直線部と接着されているので、ブロック3aの脱落が防止できる。
特開2008−186980号公報
しかしながら、本発明者の検討によれば、特許文献1が開示する構成では、ブロック3aをシート材6を介してリアクトルコア9の各直線部に接着するものであるが、シート材6とブロック3aとを固定するための接着剤の塗布工程や硬化工程が必要となり、接着剤とブロック3aとの固定位置の管理が煩雑であって、コストの増大も招いてしまう傾向が考えられる。
また、かかる構成では、リアクトルコア9間にギャップを設けようとする際には、シート材6の板厚ばらつきと接着厚さのばらつきとが発生するため、装置の特性ばらつきが大きくなってしまうという傾向が考えられる。
本発明は、以上の検討を経てなされたものであり、部品点数と組立て工数とを削減しつつ、コア間のギャップを一定に保つことができるリアクトル装置を提供することを目的とする。
以上のような目的を達成するため、本発明の第1の局面は、並置されて互いに接続される一対のコイルと、前記一対のコイル内に対応して配置される一対のセンタコア、及び前記一対のセンタコアの端部同士を対応して連絡する一対のサイドコアとを有する環状コアと、前記環状コアを構成するコア間に介在されるギャップ部材と、前記一対のセンタコアを収容するセンタコア収容部を有して、前記一対のコイル及び前記環状コアを保持するボビンケースと、を備えるリアクトル装置であって、前記ギャップ部材は、前記センタコア収容部と一体成形されると共に、前記センタコア収容部に連絡される可動部を有するリアクトル装置である。
また、本発明の第2の局面は、かかる第1の局面に加えて、前記ギャップ部材は、前記ギャップ部材の本体部から前記環状コアを構成すると共に前記ギャップ部材に隣接する前記コアに向かって突出する突出部を有するリアクトル装置である。
また、本発明の第3の局面は、かかる第の局面に加えて、前記突出部の前記一対のセンタコアの挿入側の端部は、テーパ状であるリアクトル装置である。
また、本発明の第4の局面は、かかる第1から第3の局面のいずれかに加えて、前記ボビンケースは、前記センタコア収容部の一部を開口した開口部を備えるリアクトル装置である。
また、本発明の第5の局面は、かかる第1から第4の局面のいずれかに加えて、前記ボビンケースは、前記センタコア収容部を分割するように分割自在であるリアクトル装置である。
本発明の第1の局面におけるリアクトル装置においては、並置されて互いに接続される一対のコイルと、前記一対のコイル内に対応して配置される一対のセンタコア、及び前記一対のセンタコアの端部同士を対応して連絡する一対のサイドコアとを有する環状コアと、前記環状コアを構成するコア間に介在されるギャップ部材と、前記一対のセンタコアを収容するセンタコア収容部を有して、前記一対のコイル及び前記環状コアを保持するボビンケースと、を備えて、前記ギャップ部材は、前記センタコア収容部と一体成形されると共に、前記センタコア収容部に連絡される可動部を有することにより、ボビンケースのサイドコア収容部にサイドコアを組み付けるだけで、センタコアの固定が可能となるため、ギャップ部材分の部品点数を削減できる。また、接着剤を使用しないため、組立て工数も削減でき、接着剤によるギャップ部材の厚みばらつきもなくなるため、ギャップ構成精度も高めることができる。更に、可動部を設けることで、充填材が硬化し収縮しても、これにセンタコア及びサイドコアとギャップ部材とが追従することができるため、センタコア及びサイドコアの対応するもの同士を一定のギャップを保つことができると共に、センタコア及びサイドコアの厚さ寸法に誤差が生じても、ギャップ部材の厚さは一定であるため、センタコア及びサイドコアの対応するもの同士のギャップを一定に保ったまま、かかる寸法の誤差を吸収することができる。
本発明の第2の局面におけるリアクトル装置においては、ギャップ部材が、前記ギャップ部材の本体部から前記環状コアを構成すると共に前記ギャップ部材に隣接する前記コアに向かって突出する突出部を有することにより、ボビンケースとコアの内部空間にまで充填材が充填されやすくなり、内部空間の充填材の充填不足による絶縁不良を防ぐことができると共に、かかる突出部によって、コアとギャップ部材の可動部との間にクリアランスを設けてギャップ部材の可動性を向上することができる。
本発明の第3の局面におけるリアクトル装置においては、突出部の前記一対のセンタコアの挿入側の端部が、テーパ状であることにより、コアをボビンケースに挿入する際に、コアを突出部に引っかけて傷つけることが防止でき組み付け性を向上することができる。
本発明の第4の局面におけるリアクトル装置においては、ボビンケースが、センタコア収容部の一部を開口した開口部を備えることにより、かかる開口部から、ボビンケースと
コアとの間の内部空間にまで充填材を充填しやすくすることができる。
本発明の第5の局面におけるリアクトル装置においては、ボビンケースが、センタコア収容部を分割するように分割自在であるような上下セパレート構造を有することにより、センタコアをボビンケースに組み付けやすくすることができる。
本発明の実施形態におけるリアクトル装置の斜視図であり、図1(b)は、図1(a)でのy軸の正方向に向かって見た本実施形態のリアクトル装置のリアクトルケース及びサイドコアを省略した正面図である。 図2(a)は、本実施形態のリアクトル装置におけるボビン組立体の斜視図であり、図2(b)は、図2(a)を天地を逆にして示すボビン組立体の斜視図である。 図3(a)は、本実施形態のリアクトル装置における第2ボビンケースの斜視図である。また、図3(b)は、本実施形態のリアクトル装置における第2ボビンケースの平面図であり、図3(b)中には、センタコアをも示す。 図4(a)は、本実施形態のリアクトル装置における第2ボビンケースの部分拡大斜視図であり、図4(b)は、図4(a)の第2ボビンケースにおけるギャップ部材の本体部をx軸の正方向に向かって見た部分拡大図である。
以下、本発明の実施形態におけるリアクトル装置につき、適宜図面を参照して、詳細に説明する。なお、図中、x軸、y軸及びz軸は、3軸直交座標系を成し、z軸方向が上下方向であり、x−y平面が水平面であるとする。
図1は、本実施形態におけるリアクトル装置の斜視図であり、図1(b)は、図1(a)でのy軸の正方向に向かって見た本実施形態のリアクトル装置のリアクトルケース及びサイドコアを省略した正面図である。図2(a)は、本実施形態のリアクトル装置におけるボビン組立体の斜視図であり、図2(b)は、図2(a)を天地を逆にして示すボビン組立体の斜視図である。図3(a)は、本実施形態のリアクトル装置における第2ボビンケースの斜視図である。図3(b)は、本実施形態のリアクトル装置における第2ボビンケースの平面図であり、図3(b)中には、センタコアをも示す。また、図4(a)は、本実施形態のリアクトル装置における第2ボビンケースの部分拡大斜視図であり、図4(b)は、図4(a)の第2ボビンケースにおけるギャップ部材の本体部をx軸の正方向に向かって見た部分拡大図である。
図1に示すように、リアクトル装置1は、リアクトルケース10と、リアクトルケース10内に収容して固定されると共に一対のコイル50a、50bを有したコイル組立体30と、を備える。コイル組立体30を収容したリアクトルケース10内には、充填材Mが充填されてコイル組立体30を密閉状態に維持している。
詳しくは、リアクトルケース10は、上方向が開口端である角箱状の形状を有して、典型的にはアルミニウム(アルミニウム合金を含む)製の一体成形品であり、図示を省略する車両側の固定部材に固定される複数個の固定部12を備える。かかるリアクトルケース10の縦壁の一部は切り欠かれて切欠き部を成し、その切欠き部には、ケース嵌合部材14が嵌合されて固定されている。かかるケース嵌合部材14には、コイル組立体30と電気的に接続される外部端子20a、20bが対応する挿通孔16a、16bを介して装着されている。
更に、図2から図4をも参照すると、コイル組立体30は、各々がy軸の方向に延在すると共にx軸の方向に互いに並置された一対のコイル50a、50bに加え、コイル50
a、50b内に各々y軸の方向に延在して対応して配設されたセンタコア72、72と、コイル50a、50b内に各々配設されたセンタコア72、72間を各々x軸の方向に延在して対応して磁気的に接続すべく配設されたサイドコア74、74と、コイル50a、50b、センタコア72、72、及びサイドコア74、74が装着自在なボビン組立体90と、を備える。ここで、外部端子20a、20bは、コイル50a、50bの各々一端に対応して電気的に接続され、コイル50a、50bの他端同士も電気的に互いに接続される。また、センタコア72、72及びサイドコア74、74は、典型的には電磁鋼製であり、対応して連絡されて磁気的に接続され得る環状のリアクトルコアを成す。
ボビン組立体90は、コイル50a、50b等の組付け性を向上する観点からは、分割された構成要素から成ることが好ましい。具体的には、ボビン組立体90は、各々が典型的にはPPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂等の樹脂製の一体成形品である第1ボビンケース100と、第2ボビンケース200と、を備えることが好ましい。かかる第1ボビンケース100及び第2ボビンケース200は、別体の分割体であるが、それらは、組み付けられて一体化自在であり、それらが組み付けられた場合には一体構造を有するボビン組立体90となる。
第1ボビンケース100は、y軸の負方向側にサイドコア収容部102を備えると共に、サイドコア収容部102からy軸の正方向側に延在しながらx軸の方向に並置された板状で一対のセンタコア収容部104、104を備える。ここで、充填材Mをコイル組立体30の内部に充填する充填性を向上する観点からは、センタコア収容部104、104には、各々板状部を上下方向に開いた矩形状の開口部108、108が設けられることが好ましい。そして、センタコア収容部104、104がコイル50a、50bの内周部に対応して挿通される際にコイル50a、50bを概略的に位置決めすると共に、充填材Mをコイル50a、50bの内周側を介して開口部108、108からコイル組立体30の内部に充填する充填性を向上する観点からは、かかる開口部108、108のy軸の方向に延在する周縁部には、各々そこから上方に突出する突出部106、106が設けられることが好ましい。ここで、板状のセンタコア収容部104、104の強度を向上する観点からは、突出部106、106は、開口部108、108のy軸の方向に延在する周縁部において、各々y軸の方向に直線的に連なって上方に突出するレール状の構成を有することが好ましい。つまり、1つの開口部108におけるy軸の方向に延在する周縁部には、y軸の方向に直線的に連なって上方に突出するレール状の突出部106、106が互いに対向して設けられていることが好ましい。また、センタコア収容部104、104が、コイル50a、50bの内周部に対応して挿通されて組み付けられる組付け性を向上する観点からは、かかる突出部106、106におけるy軸の方向の端部、つまり、センタコア収容部104、104がコイル50a、50bの内周部に対応して挿通される挿通側の端部には、各々テーパ形状のテーパ部106t、106tが設けられることが好ましい。この場合、第1ボビンケース100の成形上の簡便さからは、かかる突出部106、106におけるy軸の方向の両端部に、各々テーパ形状のテーパ部106t、106tが設けられていてもよい。また、開口部108、108には、各々センタコア収容部104、104の強度を増しながらセンタコア72、72を確実に保持できるように、複数の支持部110が架橋等の態様で設けられてもよい。
ここで、図1(b)をも参照すれば理解できるように、第1ボビンケース100及び第2ボビンケース200が組付けられて一体となったボビン組立体90にコイル50a、50bを巻回してコイル組立体30を構成する場合には、センタコア収容部104、104が、コイル50a、50bの内周部に対応して挿通される際に、突出部106、106の上端がコイル50a、50bの内周部を案内することにより、突出部106、106の上端とコイル50a、50bの内周部との空間的な関係が、互いに当接するか又は微小な空隙部が画成されるような状態に設定されている。つまり、センタコア収容部104、10
4の上面とコイル50a、50bの内周部との間には、必ず空隙部が確保されている。よって、コイル組立体30を収容したリアクトルケース10内に充填材Mを充填する際には、充填途中の流体状の充填材Mが、センタコア収容部104、104の上面とコイル50a、50bの内周部との間に維持された空隙部から開口部108、108を介してコイル組立体30の内部に確実に侵入自在である。
第2ボビンケース200は、y軸の正方向側にサイドコア収容部202を備えると共に、サイドコア収容部202からy軸の負方向側に延在しながらx軸の方向に並置された箱状で一対のセンタコア収容部204、204を備える。ここで、充填材Mをコイル組立体30の内部に充填する充填性を向上する観点からは、センタコア収容部204、204には、各々複数の支持部210で仕切られた複数の矩形状の開口部208が設けられることが好ましい。また、かかる支持部210は、センタコア収容部204、204の強度を向上してセンタコア72を確実に保持すべく、センタコア収容部204、204においてx軸の正負両側に立設されると共にy−z平面と平行な縦壁状部分であってもよい。そして、センタコア収容部204、204がコイル50a、50bの内周部に対応して挿通される際にコイル50a、50bを概略的に位置決めする観点からは、センタコア収容部204、204の各々の底面部には、かかる底面部から各々下方に突出する突出部206、206が設けられることが好ましい。ここで、センタコア収容部204、204の強度を向上する観点からは、突出部206、206は、y軸の方向に直線的に連なって下方に突出するレール状の構成を有することが好ましい。また、センタコア収容部204、204が、コイル50a、50bの内周部に対応して挿通されて組み付けられる組付け性を向上する観点からは、かかる突出部206、206におけるy軸の方向の端部、つまり、センタコア収容部204、204がコイル50a、50bの内周部に対応して挿通される挿通側の端部には、各々テーパ形状のテーパ部206t、206tが設けられることが好ましい。この場合、第2ボビンケース200の成形上の簡便さからは、かかる突出部206、206におけるy軸の方向の両端部に、各々テーパ形状のテーパ部206t、206tが設けられていてもよい。
ここで、図1(b)をも参照すれば理解できるように、第1ボビンケース100及び第2ボビンケース200が組付けられて一体となったボビン組立体90にコイル50a、50bを巻回してコイル組立体30を構成する場合には、センタコア収容部204、204が、コイル50a、50bの内周部に対応して挿通される際に、突出部206、206の下端がコイル50a、50bの内周部を案内することにより、突出部206、206の下端とコイル50a、50bの内周部との関係が、互いに当接するか又は微小な空隙部が画成されるような状態に設定されている。つまり、センタコア収容部204、204の下面とコイル50a、50bの内周部との間には、必ず空隙部が確保されている。よって、コイル組立体30を収容したリアクトルケース10内に充填材Mを充填する際には、充填途中の流体状の充填材Mが、センタコア収容部204、204の下面とコイル50a、50bの内周部との間を流れることができ、充填材Mの流動性が高まってその着き回り性が向上すると共に、充填材Mが複数の開口部208を介してコイル組立体30の内部に侵入自在である。
第2ボビンケース200においては、一対のセンタコア収容部204、204の各々と一体に複数のギャップ部材212が設けられる。かかるギャップ部材212は、各センタコア収容部204に収容される複数のセンタコア72の隣接するもの同士の間に配設されると共に、第1ボビンケース100のサイドコア収容部102に収容されるサイドコア74とそれに隣接して各センタコア収容部204の端部に収容されるセンタコア72の間、及び第2ボビンケース200のサイドコア収容部202収容されるサイドコア74とそれに隣接して各センタコア収容部204の端部に収容されるセンタコア72の間に配設される。かかるギャップ部材212は、このように一対のセンタコア収容部204、204に
複数のセンタコア72が収容されている場合には、複数のセンタコア72の間のギャップを正確に維持しながら複数のセンタコア72を固定することに寄与すると共に、サイドコア74とそれに対応して隣接するセンタコア72との間のギャップを正確に維持しながら複数のセンタコア72及び一対のサイドコア74、74を固定することに寄与する。
なお、一対のセンタコア収容部204、204に収容されるセンタコア72が各々1個である場合には、ギャップ部材212は、第1ボビンケース100のサイドコア収容部102に収容されるサイドコア74とそれに隣接して各センタコア収容部204に収容されるセンタコア72の間、及び第2ボビンケース200のサイドコア収容部202に収容されるサイドコア74とそれに隣接して各センタコア収容部204に収容されるセンタコア72の間に配設されることになる。このように一対のセンタコア収容部204、204に各々1個のセンタコア72が収容されている場合には、かかるギャップ部材212は、サイドコア74とそれに対応して隣接するセンタコア72との間のギャップを正確に維持しながら各センタコア72及び一対のサイドコア74、74を固定することに寄与する。
詳しくは、図4を参照すれば理解できるように、ギャップ部材212は、本体部214に加え、本体部214と、センタコア収容部204においてy−z平面と平行な縦壁状でx軸の正負両側に立設された相対的に強度の高い支持部210と、の間を連絡して延在する一対の可動部216、216を備える。かかる可動部216、216を有するギャップ部材212の本体部214は、x軸、y軸及びz軸の3軸方向に関して移動することが許容される。よって、センタコア72及びサイドコア74の寸法公差や取付け公差によって、それらが正規取付け位置から微小に偏位した場合でも、それらの間のギャップを所定値に維持したままで、それらを対応するセンタコア収容部104、204、及びサイドコア収容部102、202内に確実に維持して固定することが可能となる。また、リアクトルケース10内に充填材Mが充填されて、充填材Mが固化されるまでの間には、可動部216、216は、センタコア72及びサイドコア74の動きに追従して変形し、これに応じて本体部214が移動することを許容するから、センタコア72及びサイドコア74の間のギャップを所定値に維持したままで、それらを対応するセンタコア収容部104、204、及びサイドコア収容部102、202内に確実に維持して固定することが可能となる。
また、ギャップ部材212は、本体部214からy軸の正負両側に部分的に突設された突出部218を備えることが好ましい。かかる突出部218により、可動部216とそれに対応して隣接するセンタコア72及びサイドコア74とを確実に離間することができ、本体部214の移動が、阻害されずにより確実に許容される。また、コイル組立体30を収容したリアクトルケース10内に充填材Mを充填する際には、充填途中の流体状の充填材Mが、かかる突出部218とそれに対応して隣接するセンタコア72及びサイドコア74との間に画成される空隙部を流れることができ、充填材Mの流動性が高まってその着き回り性が向上すると共に、充填材Mがかかる空隙部を介してコイル組立体30の内部に侵入自在である。また、かかる突出部218は、センタコア72が降下されて対応するサイドコア収容部102、202内に載置されて収容される作業性を向上することを考慮して、その上端部が先細りとなるテーパ部220を有していることが好ましい。
以上のような構成のリアクトル装置1を製造するには、以下の工程を経ればよい。なお、以下の製造工程では、説明の便宜上、別体の第1ボビンケース100及び第2ボビンケース200を用い、第1ボビンケース100のセンタコア収容部104、104は開口部108を有し、第2ボビンケース200のセンタコア収容部204、204は開口部208を有するものとして説明する。
具体的には、かかる製造工程では、まず、互いに分割された状態の第1ボビンケース1
00及び第2ボビンケース200を用意する。
次に、第1ボビンケース100のセンタコア収容部104、104を、コイル50a、50bの内周部に対応して進入させてこれらを挿通させる。一方で、第2ボビンケース200のセンタコア収容部204、204に、各々センタコア72、72を載置して収容する。
次に、第2ボビンケース200においてセンタコア72、72を載置したセンタコア収容部204、204を、コイル50a、50bの内周部に対応して進入させてこれらを挿通させながら、第1ボビンケース100のセンタコア収容部104、104と第2ボビンケース200のセンタコア収容部204、204とが合わさるように、第2ボビンケース200の上方に第1ボビンケース100を対向させていき、そして、これらを組み合わせて嵌合等の構成により一体化する。
次に、第1ボビンケース100のサイドコア収容部102、及び第2ボビンケース200のサイドコア収容部202には、各々、サイドコア74、74を載置して収容させると共に、対応する挿通孔16a、16bを介して外部端子20a、20bを装着したケース嵌合部材14を第1ボビンケース100に装着して固定し、コイル組立体30を構成する。この際、可動部216、216を有するギャップ部材212は、微小に移動して、センタコア72及びサイドコア74の寸法公差や取付け公差に起因するそれらの正規取付け位置から偏位を吸収する。
次に、ケース嵌合部材14をリアクトルケース10の切欠き部に嵌合させながら、コイル組立体30をリアクトルケース10内に収容して固定する。この際、コイル50a、50bの各々の一端を対応する外部端子20a、20bに電気的に接続すると共に、コイル50a、50bの各々の他端同士を電気的に接続する。なお、コイル50a、50bの各々の他端同士は、予め電気的に接続しておいてもよい。
次に、コイル組立体30を内部に収容して固定したリアクトルケース10内に充填材Mを充填していく。この際、第1ボビンケース100のセンタコア収容部104、104に設けられた突出部106、106の上端でコイル50a、50bの内周部が位置決めされている。つまり、コイル組立体30を収容したリアクトルケース10内に充填材Mを充填する際には、充填途中の流体状の充填材Mが、第1ボビンケース100におけるセンタコア収容部104、104の上面とコイル50a、50bの内周部との間に維持された空隙部から開口部108、108を介してコイル組立体30の内部に侵入していく。同時に、第2ボビンケース200のセンタコア収容部204、204に設けられた突出部206、206の下端でコイル50a、50bの内周部が位置決めされている。つまり、コイル組立体30を収容したリアクトルケース10内に充填材Mを充填する際には、充填途中の流体状の充填材Mが、センタコア収容部204、204の下面とコイル50a、50bの内周部との間を流れることができ、充填材Mの流動性が高まってその着き回り性が向上すると共に、複数の開口部208を介してコイル組立体30の内部に侵入していく。この際、リアクトルケース10内に充填材Mが充填されて、充填材Mが固化されるまでの間では、可動部216、216を有するギャップ部材212は、センタコア72及びサイドコア74の動きに追従して移動し、センタコア72及びサイドコア74の間のギャップを所定値に維持したままで、それらを対応するセンタコア収容部104、204、及びサイドコア収容部102、202内に確実に維持して固定する。
そして、リアクトルケース10内に充填材Mを所定量ほど充填し終わると、充填材Mの充填を止めて固化させることにより、リアクトル装置1は完成される。なお、以上の工程で、コイル50a、50bを最初に挿通させるのは、第2ボビンケース200のセンタコ
ア収容部204、204でもよい。
なお、本発明は、部材の形状、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
以上のように、本発明においては、部品点数と組立て工数とを削減しつつ、コア間のギャップを一定に保つことができるリアクトル装置を提供することができるものであるため、その汎用普遍的な性格から広範にハイブリッド車や電気自動車等の車両のリアクトル装置の分野に適用され得るものと期待される。
1…リアクトル装置
10…リアクトルケース
12…固定部
14…ケース嵌合部材
16a、16b…挿通孔
20a、20b…外部端子
30…コイル組立体
50a、50b…コイル
72…センタコア
74…サイドコア
90…ボビン組立体
100…第1ボビンケース
102…サイドコア収容部
104…センタコア収容部
106…突出部
106t…テーパ部
108…開口部
110…支持部
200…第2ボビンケース
202…サイドコア収容部
204…センタコア収容部
206…突出部
206t…テーパ部
208…開口部
210…支持部
212…ギャップ部材
214…本体部
216…可動部
218…突出部
220…テーパ部
M…充填材

Claims (5)

  1. 並置されて互いに接続される一対のコイルと、
    前記一対のコイル内に対応して配置される一対のセンタコア、及び前記一対のセンタコアの端部同士を対応して連絡する一対のサイドコアを有する環状コアと、
    前記環状コアを構成するコア間に介在されるギャップ部材と、
    前記一対のセンタコアを収容するセンタコア収容部を有して、前記一対のコイル及び前記環状コアを保持するボビンケースと、
    を備えるリアクトル装置において、
    前記ギャップ部材は、前記センタコア収容部と一体成形されると共に、前記センタコア収容部に連絡される可動部を有することを特徴とするリアクトル装置。
  2. 前記ギャップ部材は、前記ギャップ部材の本体部から前記環状コアを構成すると共に前記ギャップ部材に隣接する前記コアに向かって突出する突出部を有することを特徴とする請求項1に記載のリアクトル装置。
  3. 前記突出部の前記一対のセンタコアの挿入側の端部は、テーパ状であることを特徴とする請求項に記載のリアクトル装置。
  4. 前記ボビンケースは、前記センタコア収容部の一部を開口した開口部を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のリアクトル装置。
  5. 前記ボビンケースは、前記センタコア収容部を分割するように分割自在であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のリアクトル装置。
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