JP6041562B2 - リアクトル装置 - Google Patents

リアクトル装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6041562B2
JP6041562B2 JP2012165738A JP2012165738A JP6041562B2 JP 6041562 B2 JP6041562 B2 JP 6041562B2 JP 2012165738 A JP2012165738 A JP 2012165738A JP 2012165738 A JP2012165738 A JP 2012165738A JP 6041562 B2 JP6041562 B2 JP 6041562B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pair
coils
portions
reactor
center core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012165738A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014027086A (ja
Inventor
裕純 金
裕純 金
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keihin Corp
Original Assignee
Keihin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keihin Corp filed Critical Keihin Corp
Priority to JP2012165738A priority Critical patent/JP6041562B2/ja
Publication of JP2014027086A publication Critical patent/JP2014027086A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6041562B2 publication Critical patent/JP6041562B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Insulating Of Coils (AREA)

Description

本発明は、リアクトル装置に関し、特に、リアクトルケース内に充填材が充填されたリアクトル装置に関する。
近年、電動モータを駆動力源等として備えるハイブリッド車や電気自動車が普及してきている。かかるハイブリッド車や電気自動車は、高電圧化されており、バッテリーの電圧を昇圧するためにはリアクトル装置が用いられている。
かかるリアクトル装置では、互いに並置されて連結される一対のコイル、及びこれらのコイルに嵌め込まれる環状コアが設けられ、更に、環状コアと両コイルとの絶縁性を確保するためにリアクトル用ボビンが用いられている。
特許文献1は、リアクトル用ボビン及びリアクトルに関し、リアクトル用ボビン1は、内側コア部の外周を覆う筒部Cと、コイルの端面と露出コア部との間に介在される枠部F1、F2と、を有する構成を開示する。詳しくは、リアクトル用ボビン1は、一方の露出コア部側に配される第一枠部F1を含む第一分割片11と、他方の露出コア部側に配される第二枠部F2を含む第二分割片12と、を組み合わせて成る。また、各分割片11、12は、組み合わされる分割片11、12同士を係合する係合部110、120を備え、両係合部110、120はそれぞれ、組み合わされる分割片11、12同士を筒部Cの軸方向に分離する力が加えられたとき、互いに当接し合うことで、その力に抗する係合面111、122を有している。
特開2011−198847号公報
しかしながら、本発明者の検討によれば、特許文献1が開示する構成では、ボビンケースに係合面を設けてお互いを当接させているが、かかる場合に充填材を充填する際には、係合面同士が繋がっているために、リアクトル用ボビンとコアとの内部空間にまでは、充填材が充填されにくい傾向が考えられる。
また、かかる構成では、コイルとリアクトル用ボビンとのクリアランスを一定に保つことが難しいため、コイルとリアクトル用ボビンとの間の空間にも、充填材が充填されにくく傾向が考えられる。
本発明は、以上の検討を経てなされたものであり、コイルとボビンとの間やボビンとコアとの間の内部空間のクリアランスを一定に保ちながら、充填材をかかる内部空間にまで簡便かつ確実に充填することができるリアクトル装置を提供することを目的とする。
以上のような目的を達成するため、本発明の第1の局面は、各々が第1の方向に延在すると共に、前記第1の方向に直交する第2の方向で並置されて互いに接続される一対のコイルと、前記一対のコイル内に対応して配置される一対のセンタコア、及び前記一対のセンタコアの端部同士を対応して連絡する一対のサイドコアを有する環状コアと、前記一対のセンタコアを収容するセンタコア収容部を有して、前記一対のコイル及び前記環状コアを保持するボビンケースと、前記一対のコイル、前記環状コア及び前記環状コアを固定して収容するリアクトルケースと、前記リアクトルケース内に充填された充填材と、を備えるリアクトル装置であって、前記ボビンケースは、前記センタコア収容部の板状部の一部が前記第1の方向及び前記第2の方向に直交する第3の方向で開口した開口部と、前記センタコア収容部から前記一対のコイルの内周に向かって突出する突出部と、を備え、前記開口部は、前記板状部において、各々が前記第1の方向に延在して前記第2の方向で互いに対向する一対の周縁部を伴い、前記突出部は、前記一対の周縁部に各々が配置された第1の一対の突出部と、前記開口部が開口された前記板状部に前記第3の方向で対向した前記センタコア収容部の底面部に各々が配置された第2の一対の突出部と、を有し、前記第1の一対の突出部は、各々、前記第2の方向で互いに対向しながら前記一対の周縁部で前記第1の方向にレール状に連なって延在し、かつ、前記一対の周縁部から前記一対のコイルの対応するものの前記内周に向かって突出して、前記センタコア収容部と前記一対のコイルの前記対応するものの前記内周との間に前記開口部に連なった隙間部を画成し、前記第2の一対の突出部は、各々、前記第2の方向で互いに対向しながら前記底面部で前記第1の方向にレール状に連なって延在し、かつ、前記底面部から前記一対のコイルの前記対応するものの前記内周に向かって突出して、前記センタコア収容部と前記一対のコイルの前記対応するものの前記内周との間に隙間部を画成し、前記充填材は、前記センタコア収容部の内部、及び前記センタコア収容部と前記一対のコイルの前記対応するものの前記内周との間に充填された充填状態を呈するリアクトル装置である。
また、本発明の第の局面は、かかる第1の局面に加えて、前記第1の一対の突出部及び前記第2の一対の突出部の各々における前記一対のコイルの前記対応するものへの挿入側の端部は、テーパ状であるリアクトル装置である。
また、本発明の第の局面は、かかる第1又は第2の局面に加えて、前記ボビンケースは、前記センタコア収容部を分割するように分割自在であるリアクトル装置である。
本発明の第1の局面におけるリアクトル装置においては、各々が第1の方向に延在すると共に、第1の方向に直交する第2の方向で並置されて互いに接続される一対のコイルと、一対のコイル内に対応して配置される一対のセンタコア、及び一対のセンタコアの端部同士を対応して連絡する一対のサイドコアを有する環状コアと、一対のセンタコアを収容するセンタコア収容部を有して、一対のコイル及び環状コアを保持するボビンケースと、一対のコイル、環状コア及び環状コアを固定して収容するリアクトルケースと、リアクトルケース内に充填された充填材と、が備えられ、ボビンケースが、センタコア収容部の板状部の一部が第1の方向及び第2の方向に直交する第3の方向で開口した開口部と、センタコア収容部から一対のコイルの内周に向かって突出する突出部と、を備え、開口部が、板状部において、各々が第1の方向に延在して第2の方向で互いに対向する一対の周縁部を伴い、突出部が、一対の周縁部に各々が配置された第1の一対の突出部と、開口部が開口された板状部に第3の方向で対向したセンタコア収容部の底面部に各々が配置された第2の一対の突出部と、を有し、第1の一対の突出部が、各々、第2の方向で互いに対向しながら一対の周縁部で第1の方向にレール状に連なって延在し、かつ、一対の周縁部から一対のコイルの対応するものの内周に向かって突出して、センタコア収容部と一対のコイルの対応するものの内周との間に開口部に連なった隙間部を画成し、第2の一対の突出部が、各々、第2の方向で互いに対向しながら底面部で第1の方向にレール状に連なって延在し、かつ、底面部から一対のコイルの対応するものの内周に向かって突出して、センタコア収容部と一対のコイルの対応するものの内周との間に隙間部を画成し、充填材が、センタコア収容部の内部、及びセンタコア収容部と一対のコイルの対応するものの内周との間に充填された充填状態を呈することにより、一対のレール状の突出部はリブの効果も有するものであるため、ボビンケースの強度を向上させながら、コイルをボビンケースに組み付ける際に、かかる突出部がコイルの内周に接触して、コイルとボビンケースとの間にクリアランスを設けることができるため、コイルとボビンケースとの間やボビンケースとコアとの間の内部空間のクリアランスを一定に保つことができると共に、充填材を、ボビンケースとコイルとの間の隙間部やボビンケースの開口部を介して、ボビンケースとコイルとの間やボビンケースとコアとの間の内部空間にまで簡便かつ確実に充填することができる。
本発明の第の局面におけるリアクトル装置においては、第1の一対の突出部及び第2の一対の突出部の各々における一対のコイルの対応するものへの挿入側の端部が、テーパ状であることにより、コイルをボビンケースに組み付ける際に、コイルの一部が突出部に引っかかることなく、コイルをボビンケースに組み付けやすくすることができる。
本発明の第の局面におけるリアクトル装置においては、ボビンケースが、センタコア収容部を分割するように分割自在であるような上下セパレート構造を有することにより、センタコアをボビンケースに組み付けやすくすることができる。
本発明の実施形態におけるリアクトル装置の斜視図である。 図2(a)は、本実施形態のリアクトル装置におけるコイル組立体の斜視図であり、図2(b)は、図2(a)での矢印Y方向に沿って見た本実施形態のリアクトル装置におけるコイル組立体のサイドコアを省略した背面図である。 図3(a)は、本実施形態のリアクトル装置におけるボビン組立体の斜視図である。図3(b)は、図3(a)での第1ボビンケース及び第2ボビンケースを分割した状態で示す本実施形態のリアクトル装置におけるボビン組立体の分解部分斜視図である。また、図3(c)は、図3(a)を天地を逆にして示すボビン組立体の斜視図である。 図4(a)は、図1のA−A断面図であり、図4(b)は、図1のB−B断面図である。
以下、本発明の実施形態におけるリアクトル装置につき、適宜図面を参照して、詳細に説明する。なお、図中、x軸、y軸及びz軸は、3軸直交座標系を成し、z軸方向が上下方向であり、x−y平面が水平面であるとする。
図1は、本実施形態におけるリアクトル装置の斜視図である。図2(a)は、本実施形態のリアクトル装置におけるコイル組立体の斜視図であり、図2(b)は、図2(a)での矢印Y方向に沿って見た本実施形態のリアクトル装置におけるコイル組立体のサイドコアを省略した背面図である。図3(a)は、本実施形態のリアクトル装置におけるボビン組立体の斜視図である。図3(b)は、図3(a)での第1ボビンケース及び第2ボビンケースを分割した状態で示す本実施形態のリアクトル装置におけるボビン組立体の分解部分斜視図である。図3(c)は、図3(a)を天地を逆にして示すボビン組立体の斜視図である。また、図4(a)は、図1のA−A断面図であり、図4(b)は、図1のB−B断面図である。
図1に示すように、リアクトル装置1は、リアクトルケース10と、リアクトルケース10内に収容して固定されたコイル組立体30と、を備える。コイル組立体30を収容したリアクトルケース10内には、充填材Mが充填されてコイル組立体30を密閉状態に維持している。
詳しくは、リアクトルケース10は、上方向が開口端である角箱状の形状を有して、典型的にはアルミニウム(アルミニウム合金を含む)製の一体成形品であり、図示を省略する車両側の固定部材に固定される複数個の固定部12を備える。かかるリアクトルケース10の縦壁の一部は切り欠かれて切欠き部を成し、その切欠き部には、ケース嵌合部材14が嵌合されて固定されている。かかるケース嵌合部材14には、コイル組立体30と電気的に接続される外部端子20a、20bが装着されている。
更に、図2から図4をも参照すると、コイル組立体30は、各々がy軸の方向に延在すると共にx軸の方向に互いに並置された一対のコイル50a、50bと、コイル50a、50b内に各々y軸の方向に延在して対応して配設されたセンタコア72、72と、コイル50a、50b内に各々配設されたセンタコア72、72間を各々x軸の方向に延在して対応して磁気的に接続すべく配設されたサイドコア74、74と、コイル50a、50b、センタコア72、72、及びサイドコア74、74が装着自在なボビン組立体90と、を備える。ここで、外部端子20a、20bは、コイル50a、50bの各々一端に対応して電気的に接続され、コイル50a、50bの他端同士も電気的に互いに接続される。また、センタコア72、72及びサイドコア74、74は、典型的には電磁鋼製であり、対応して連絡されて磁気的に接続され得る環状のリアクトルコアを成す。
ボビン組立体90は、コイル50a、50b等の組付け性を向上する観点からは、分割された構成要素から成ることが好ましい。具体的には、ボビン組立体90は、各々が典型的にはPPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂等の樹脂製の一体成形品である第1ボビンケース100と、第2ボビンケース200と、を備えることが好ましい。かかる第1ボビンケース100及び第2ボビンケース200は、別体の分割体であるが、それらは、組み付けられて一体化自在であり、それらが組み付けられた場合には一体構造を有するボビン組立体90となる。
第1ボビンケース100は、y軸の負方向側にサイドコア収容部102を備えると共に、サイドコア収容部102からy軸の正方向側に延在しながらx軸の方向に並置された板状で一対のセンタコア収容部104、104を備える。ここで、充填材Mをコイル組立体30の内部に充填する充填性を向上する観点からは、センタコア収容部104、104には、各々板状部を上下方向に開いた矩形状の開口部108、108が設けられることが好ましい。そして、センタコア収容部104、104がコイル50a、50bの内周部に対応して挿通される際にコイル50a、50bを概略的に位置決めすると共に、充填材Mをコイル50a、50bの内周側を介して開口部108、108からコイル組立体30の内部に充填する充填性を向上する観点からは、かかる開口部108、108のy軸の方向に延在する周縁部には、各々そこから上方に突出する突出部106、106が設けられることが好ましい。ここで、板状のセンタコア収容部104、104の強度を向上する観点からは、突出部106、106は、開口部108、108のy軸の方向に延在する周縁部において、各々y軸の方向に直線的に連なって上方に突出するレール状の構成を有することが好ましい。つまり、1つの開口部108におけるy軸の方向に延在する周縁部には、y軸の方向に直線的に連なって上方に突出するレール状の突出部106、106が互いに対向して設けられていることが好ましい。また、センタコア収容部104、104が、コイル50a、50bの内周部に対応して挿通されて組み付けられる組付け性を向上する観点からは、かかる突出部106、106におけるy軸の方向の端部、つまり、センタコア収容部104、104がコイル50a、50bの内周部に対応して挿通される挿通側の端部には、各々テーパ形状のテーパ部106t、106tが設けられることが好ましい。この場合、第1ボビンケース100の成形上の簡便さからは、かかる突出部106、106におけるy軸の方向の両端部に、各々テーパ形状のテーパ部106t、106tが設けられていてもよい。また、開口部108、108には、各々センタコア収容部104、104の強度を増しながらセンタコア72、72を確実に保持できるように、複数の支持部110が架橋等の態様で設けられてもよい。
ここで、図2(b)を参照すれば理解できるように、第1ボビンケース100及び第2ボビンケース200が組付けられて一体となったボビン組立体90にコイル50a、50bを巻回してコイル組立体30を構成する場合には、センタコア収容部104、104が、コイル50a、50bの内周部に対応して挿通される際に、突出部106、106の上端がコイル50a、50bの内周部を案内することにより、突出部106、106の上端とコイル50a、50bの内周部との空間的な関係が、互いに当接するか又は微小な空隙部が画成されるような状態に設定されている。つまり、センタコア収容部104、104の上面とコイル50a、50bの内周部との間には、必ず空隙部が確保されている。よって、コイル組立体30を収容したリアクトルケース10内に充填材Mを充填する際には、充填途中の流体状の充填材Mが、センタコア収容部104、104の上面とコイル50a、50bの内周部との間に維持された空隙部から開口部108、108を介してコイル組立体30の内部に確実に侵入自在である。
第2ボビンケース200は、y軸の正方向側にサイドコア収容部202を備えると共に、サイドコア収容部202からy軸の負方向側に延在しながらx軸の方向に並置された箱
状で一対のセンタコア収容部204、204を備える。ここで、充填材Mをコイル組立体30の内部に充填する充填性を向上する観点からは、センタコア収容部204、204には、各々複数の支持部210で仕切られた複数の矩形状の開口部208が設けられることが好ましい。そして、センタコア収容部204、204がコイル50a、50bの内周部に対応して挿通される際にコイル50a、50bを概略的に位置決めする観点からは、センタコア収容部204、204の各々の底面部には、かかる底面部から各々下方に突出する突出部206、206が設けられることが好ましい。ここで、センタコア収容部204、204の強度を向上する観点からは、突出部206、206は、y軸の方向に直線的に連なって下方に突出するレール状の構成を有することが好ましい。また、センタコア収容部204、204が、コイル50a、50bの内周部に対応して挿通されて組み付けられる組付け性を向上する観点からは、かかる突出部206、206におけるy軸の方向の端部、つまり、センタコア収容部204、204がコイル50a、50bの内周部に対応して挿通される挿通側の端部には、各々テーパ形状のテーパ部206t、206tが設けられることが好ましい。この場合、第2ボビンケース200の成形上の簡便さからは、かかる突出部206、206におけるy軸の方向の両端部に、各々テーパ形状のテーパ部206t、206tが設けられていてもよい。
ここで、図2(b)を参照すれば理解できるように、第1ボビンケース100及び第2ボビンケース200が組付けられて一体となったボビン組立体90にコイル50a、50bを巻回してコイル組立体30を構成する場合には、センタコア収容部204、204が、コイル50a、50bの内周部に対応して挿通される際に、突出部206、206の下端がコイル50a、50bの内周部を案内することにより、突出部206、206の下端とコイル50a、50bの内周部との関係が、互いに当接するか又は微小な空隙部が画成されるような状態に設定されている。つまり、センタコア収容部204、204の下面とコイル50a、50bの内周部との間には、必ず空隙部が確保されている。よって、コイル組立体30を収容したリアクトルケース10内に充填材Mを充填する際には、充填途中の流体状の充填材Mが、センタコア収容部204、204の下面とコイル50a、50bの内周部との間を流れることができ、充填材Mの流動性が高まってその着き回り性が向上すると共に、充填材Mが複数の開口部208を介してコイル組立体30の内部に侵入自在である。
以上のような構成のリアクトル装置1を製造するには、以下の工程を経ればよい。なお、以下の製造工程では、説明の便宜上、別体の第1ボビンケース100及び第2ボビンケース200を用い、第1ボビンケース100のセンタコア収容部104、104は開口部108を有し、第2ボビンケース200のセンタコア収容部204、204は開口部208を有するものとして説明する。
具体的には、かかる製造工程では、まず、互いに分割された状態の第1ボビンケース100及び第2ボビンケース200を用意する。
次に、第1ボビンケース100のセンタコア収容部104、104を、コイル50a、50bの内周部に対応して進入させてこれらを挿通させる。一方で、第2ボビンケース200のセンタコア収容部204、204に、各々センタコア72、72を載置して収容する。
次に、第2ボビンケース200においてセンタコア72、72を載置したセンタコア収容部204、204を、コイル50a、50bの内周部に対応して進入させてこれらを挿通させながら、第1ボビンケース100のセンタコア収容部104、104と第2ボビンケース200のセンタコア収容部204、204とが合わさるように、第2ボビンケース200の上方に第1ボビンケース100を対向させていき、そして、これらを組み合わせ
て嵌合等の構成により一体化する。
次に、第1ボビンケース100のサイドコア収容部102、及び第2ボビンケース200のサイドコア収容部202には、各々、サイドコア74、74を載置して収容させると共に、外部端子20a、20bを装着したケース嵌合部材14を第1ボビンケース100に装着して固定し、コイル組立体30を構成する。
次に、ケース嵌合部材14をリアクトルケース10の切欠き部に嵌合させながら、コイル組立体30をリアクトルケース10内に収容して固定する。この際、コイル50a、50bの各々の一端を対応する外部端子20a、20bに電気的に接続すると共に、コイル50a、50bの各々の他端同士を電気的に接続する。なお、コイル50a、50bの各々の他端同士は、予め電気的に接続しておいてもよい。
次に、コイル組立体30を内部に収容して固定したリアクトルケース10内に充填材Mを充填していく。この際、第1ボビンケース100のセンタコア収容部104、104に設けられた突出部106、106の上端でコイル50a、50bの内周部が位置決めされている。つまり、コイル組立体30を収容したリアクトルケース10内に充填材Mを充填する際には、充填途中の流体状の充填材Mが、第1ボビンケース100におけるセンタコア収容部104、104の上面とコイル50a、50bの内周部との間に維持された空隙部から開口部108、108を介してコイル組立体30の内部に侵入していく。同時に、第2ボビンケース200のセンタコア収容部204、204に設けられた突出部206、206の下端でコイル50a、50bの内周部が位置決めされている。つまり、コイル組立体30を収容したリアクトルケース10内に充填材Mを充填する際には、充填途中の流体状の充填材Mが、センタコア収容部204、204の下面とコイル50a、50bの内周部との間を流れることができ、充填材Mの流動性が高まってその着き回り性が向上すると共に、複数の開口部208を介してコイル組立体30の内部に侵入していく。
そして、リアクトルケース10内に充填材Mを所定量ほど充填し終わると、充填材Mの充填を止めて固化させることにより、リアクトル装置1は完成される。なお、以上の工程で、コイル50a、50bを最初に挿通させるのは、第2ボビンケース200のセンタコア収容部204、204でもよい。
さて、以上の工程を経て得られたリアクトル装置1につき、その充填材Mの充填状態を確認するために、これを図1で示すA−A切断線及びB−B切断線に沿って切断して、充填材Mの充填状態を観察した。
すると図4(a)及び図4(b)に模式的に示すように、充填材Mは、コイル50a、50bの周り、センタコア72、72の周り、及びコイル50a、50bとセンタコア72、72との周りの全てにおいて、不要な空洞等が生じることなく確実に充填されていることが確認された。なお、図4(b)におけるコイル50a、50bの各々の不連続部cは、コイル50a、50bの各々が巻回されているために生じたものである。
なお、本発明は、部材の形状、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
以上のように、本発明においては、コイルとボビンとの間やボビンとコアとの間の内部空間のクリアランスを一定に保ちながら、充填材をかかる内部空間にまで簡便かつ確実に充填することができるリアクトル装置を提供することができるものであるため、その汎用
普遍的な性格から広範にハイブリッド車や電気自動車等の車両のリアクトル装置の分野に適用され得るものと期待される。
1…リアクトル装置
10…リアクトルケース
12…固定部
14…ケース嵌合部材
20a、20b…外部端子
30…コイル組立体
50a、50b…コイル
72…センタコア
74…サイドコア
90…ボビン組立体
100…第1ボビンケース
102…サイドコア収容部
104…センタコア収容部
106…突出部
106t…テーパ部
108…開口部
110…支持部
200…第2ボビンケース
202…サイドコア収容部
204…センタコア収容部
206…突出部
206t…テーパ部
208…開口部
210…支持部
M…充填材
c…不連続部

Claims (3)

  1. 各々が第1の方向に延在すると共に、前記第1の方向に直交する第2の方向で並置されて互いに接続される一対のコイルと、
    前記一対のコイル内に対応して配置される一対のセンタコア、及び前記一対のセンタコアの端部同士を対応して連絡する一対のサイドコアを有する環状コアと、
    前記一対のセンタコアを収容するセンタコア収容部を有して、前記一対のコイル及び前記環状コアを保持するボビンケースと、
    前記一対のコイル、前記環状コア及び前記環状コアを固定して収容するリアクトルケースと、
    前記リアクトルケース内に充填された充填材と、
    を備えるリアクトル装置において、
    前記ボビンケースは、前記センタコア収容部の板状部の一部が前記第1の方向及び前記第2の方向に直交する第3の方向で開口した開口部と、前記センタコア収容部から前記一対のコイルの内周に向かって突出する突出部と、を備え
    前記開口部は、前記板状部において、各々が前記第1の方向に延在して前記第2の方向で互いに対向する一対の周縁部を伴い、
    前記突出部は、前記一対の周縁部に各々が配置された第1の一対の突出部と、前記開口部が開口された前記板状部に前記第3の方向で対向した前記センタコア収容部の底面部に各々が配置された第2の一対の突出部と、を有し、
    前記第1の一対の突出部は、各々、前記第2の方向で互いに対向しながら前記一対の周縁部で前記第1の方向にレール状に連なって延在し、かつ、前記一対の周縁部から前記一対のコイルの対応するものの前記内周に向かって突出して、前記センタコア収容部と前記一対のコイルの前記対応するものの前記内周との間に前記開口部に連なった隙間部を画成し、
    前記第2の一対の突出部は、各々、前記第2の方向で互いに対向しながら前記底面部で前記第1の方向にレール状に連なって延在し、かつ、前記底面部から前記一対のコイルの前記対応するものの前記内周に向かって突出して、前記センタコア収容部と前記一対のコイルの前記対応するものの前記内周との間に隙間部を画成し、
    前記充填材は、前記センタコア収容部の内部、及び前記センタコア収容部と前記一対のコイルの前記対応するものの前記内周との間に充填された充填状態を呈することを特徴とするリアクトル装置。
  2. 前記第1の一対の突出部及び前記第2の一対の突出部の各々における前記一対のコイルの前記対応するものへの挿入側の端部は、テーパ状であることを特徴とする請求項に記載のリアクトル装置。
  3. 前記ボビンケースは、前記センタコア収容部を分割するように分割自在であることを特徴とする請求項1又は2に記載のリアクトル装置。
JP2012165738A 2012-07-26 2012-07-26 リアクトル装置 Expired - Fee Related JP6041562B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012165738A JP6041562B2 (ja) 2012-07-26 2012-07-26 リアクトル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012165738A JP6041562B2 (ja) 2012-07-26 2012-07-26 リアクトル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014027086A JP2014027086A (ja) 2014-02-06
JP6041562B2 true JP6041562B2 (ja) 2016-12-07

Family

ID=50200482

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012165738A Expired - Fee Related JP6041562B2 (ja) 2012-07-26 2012-07-26 リアクトル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6041562B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6796259B2 (ja) * 2017-07-18 2020-12-09 株式会社オートネットワーク技術研究所 リアクトル

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2905186B1 (ja) * 1998-01-12 1999-06-14 株式会社タムラ製作所 リアクトル
JP2002025831A (ja) * 2000-07-11 2002-01-25 Nippon Koden Corp 磁気コアおよびその組立て用ケース並びにその組立て方法
JP3398820B2 (ja) * 2000-07-28 2003-04-21 ミネベア株式会社 リアクトル
JP2003173918A (ja) * 2001-12-06 2003-06-20 Murata Mfg Co Ltd 巻線型コイル
JP2010050334A (ja) * 2008-08-22 2010-03-04 Sumitomo Electric Ind Ltd リアクトル及びリアクトル用ボビン
JP5353618B2 (ja) * 2009-10-09 2013-11-27 Jfeスチール株式会社 リアクトルの鉄芯用部品
JP5402826B2 (ja) * 2010-05-14 2014-01-29 株式会社豊田自動織機 誘導機器
JP5932247B2 (ja) * 2011-06-10 2016-06-08 株式会社タムラ製作所 コイル装置用ボビン
JP5874959B2 (ja) * 2011-10-11 2016-03-02 住友電装株式会社 リアクトルおよびその製造方法
JP5354402B2 (ja) * 2011-12-20 2013-11-27 住友電気工業株式会社 リアクトル、リアクトル用ボビン、及びコンバータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014027086A (ja) 2014-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6041563B2 (ja) リアクトル装置
TWI733682B (zh) 蓄電裝置
JP5951969B2 (ja) コイル装置
JP2019009336A (ja) ノイズ低減ユニット
TWI614973B (zh) 馬達
JP2017200269A (ja) 電気接続箱及びワイヤハーネス
JP6211483B2 (ja) リーク遮断構造、電子部品、及び、電子部品ユニット
JP6677055B2 (ja) 小型トランス
JP6575323B2 (ja) 電池ユニット
US10931060B2 (en) Connector with an annular shaped magnetic core and an insulating potting agent
US20180090734A1 (en) Energy storage apparatus
JP6041562B2 (ja) リアクトル装置
KR20210108471A (ko) 코일부품
KR20170050928A (ko) 모터용 플랜지 및 이를 포함하는 모터
JP2014027088A (ja) リアクトル装置
JP6628545B2 (ja) リアクトル
CN111383827B (zh) 线圈装置
JP7022577B2 (ja) リアクトル
JP2018166151A (ja) 電子機器
KR102307850B1 (ko) 전기 접속 박스
JP2014027090A (ja) リアクトル装置
WO2020049756A1 (ja) リレー及びリレーの製造方法
JP6570982B2 (ja) リアクトル
JP2019197665A (ja) 蓄電装置
JP7022578B2 (ja) リアクトル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150511

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160802

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161102

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161108

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6041562

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees