WO2017043523A1 - リアクトル - Google Patents

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康二 西
崇志 高田
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Abstract

巻回部を有するコイルと、前記巻回部の内側に配置される内側コア部及び前記巻回部の外側に配置される外側コア部を有する磁性コアと、前記巻回部の内面と前記内側コア部との間に介在される内側介在部材と、前記巻回部の端面と前記外側コア部との間に介在される端面介在部材と、を備えるリアクトルであって、前記内側介在部材は、前記端面介在部材と係合すると共に、前記外側コア部における対向する一対の面で構成される第一対面の各々に対向配置されることで、前記外側コア部の位置決めを行う第一位置決め部を備えるリアクトル。

Description

リアクトル
 本発明は、リアクトルに関する。
 本出願は、2015年9月11日付の日本国出願の特願2015-180197、及び2015年11月24日付の日本国出願の特願2015-229217に基づく優先権を主張し、前記日本国出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
 特許文献1には、巻線を巻回してなるコイルと、そのコイルが配置される環状の磁性コアと、コイルと磁性コアとの組合体を収納するケースと、コイルと磁性コアとの間に介在されるインシュレータと、ケース内に充填される封止樹脂と、を備えるケース収納タイプのリアクトルが開示されている。磁性コアを構成する複数のコア片同士の一体化やコア片とギャップ材との一体化には、例えば、接着剤や接着テープなどを利用することが記載されている。
特開2012-253384号公報
 本開示のリアクトルは、
 巻回部を有するコイルと、
 前記巻回部の内側に配置される内側コア部及び前記巻回部の外側に配置される外側コア部を有する磁性コアと、
 前記巻回部の内面と前記内側コア部との間に介在される内側介在部材と、
 前記巻回部の端面と前記外側コア部との間に介在される端面介在部材と、を備えるリアクトルであって、
 前記内側介在部材は、前記端面介在部材と係合すると共に、前記外側コア部における対向する一対の面で構成される第一対面の各々に対向配置されることで、前記外側コア部の位置決めを行う第一位置決め部を備える。
実施形態1に係るリアクトルの概略斜視図である。 実施形態1に係るリアクトルの概略分解斜視図である。 実施形態1に係るリアクトルの組立方法を説明するための概略斜視図である。 実施形態1に係るリアクトルに備わる介在部材を示す斜視図である。 図1のリアクトルの(V)-(V)断面図である。 図1のリアクトルの(VI)-(VI)断面図である。 実施形態4に係るリアクトルの概略斜視図である。 実施形態4に係るリアクトルの概略分解斜視図である。 図7のリアクトルの(IX)-(IX)断面図である。 図7のリアクトルの(X)-(X)断面図である。 実施形態5に係るリアクトルの概略斜視図である。 実施形態5に係るリアクトルの概略分解斜視図である。 図11のリアクトルの(XIII)-(XIII)断面図である。 図11のリアクトルの(XIV)-(XIV)断面図である。 実施形態5に係るリアクトルにおける封止樹脂部を成形する際の封止樹脂部の未固化の構成樹脂の流れを示す概略上面図である。
 [本開示が解決しようとする課題]
 近年、ハイブリッド自動車や電気自動車の需要が増す中、リアクトルの生産性を従来よりも向上させることが望まれている。このような要請に対して、ケース収納タイプのリアクトルは、その製造過程に改善の余地がある。
 リアクトルの製造において、複数のコア片をコイルに組み付けてリアクトルを構成する際、各コア片同士の相対的な位置決めや、磁性コアとコイルとの相対的な位置決めに精度が求められる。そのため、特許文献1では、予めコア片とギャップ材とを接着テープなどで固定するなどして、磁性コアとコイルとの相対的な位置を精度良く決定している。このようなコア片とギャップ材との固定などの構成部材同士の固定作業を簡略化することができれば、リアクトルの生産性を向上させることができると期待される。
 そこで、製造過程における構成部材同士の位置決めが容易で、生産性に優れるリアクトルを提供することを目的の一つとする。
 [本開示の効果]
 本開示のリアクトルは、製造過程における構成部材同士の位置決めが容易で、生産性に優れる。
 [本発明の実施形態の説明]
 最初に、本発明の実施態様を列記して説明する。
 (1)本発明の実施形態に係るリアクトルは、
 巻回部を有するコイルと、
 前記巻回部の内側に配置される内側コア部及び前記巻回部の外側に配置される外側コア部を有する磁性コアと、
 前記巻回部の内面と前記内側コア部との間に介在される内側介在部材と、
 前記巻回部の端面と前記外側コア部との間に介在される端面介在部材と、を備えるリアクトルであって、
 前記内側介在部材は、前記端面介在部材と係合すると共に、前記外側コア部における対向する一対の面で構成される第一対面の各々に対向配置されることで、前記外側コア部の位置決めを行う第一位置決め部を備える。
 外側コア部について、例えば、コイルの軸方向に沿った方向を前後方向、コイルの軸方向と直交する方向を左右方向及び上下方向とすると、第一位置決め部は、外側コア部の前後方向・左右方向・上下方向の三方向のうち左右方向及び上下方向のいずれか一方向の位置決めを行うことになる。第一対面が外側コア部の左側面と右側面とで構成される一対面の場合、第一位置決め部は、外側コア部の左側面及び右側面の各々に対向配置され、外側コア部の左右方向の位置決めを行う。一方、第一対面が外側コア部の上面と下面とで構成される一対面の場合、第一位置決め部は、外側コア部の上面及び下面の各々に対向配置され、外側コア部の上下方向の位置決めを行う。
 上記構成によれば、第一位置決め部が端面介在部材に係合して、外側コア部の対向する一対の面に対して位置決めするため、内側介在部材と端面介在部材とを一体化できると共に、外側コア部の前後方向・左右方向・上下方向の三方向のうち左右方向及び上下方向のいずれか一方向の位置決めを行うことができる。外側コア部の左右方向及び上下方向のいずれか一方向の位置決めは、内側介在部材の第一位置決め部を端面介在部材に係合させ、外側コア部を端面介在部材に組み付けることで容易に行える。よって、上記構成によれば、外側コア部が端面介在部材に嵌合する部分を有さない場合、例えば外側コア部における内側コア部側の内端面が一様な平面で構成されている場合であっても、外側コア部の左右方向及び上下方向のいずれか一方向の位置決めができるため、外側コア部の形状の自由度が高い。
 上記構成は、内側コア部と外側コア部との位置決めにも寄与する。内側介在部材は、巻回部と内側コア部との間に介在されることで、ある程度の位置決めがなされていると言える。そのため、第一位置決め部によって、内側介在部材と外側コア部との位置決めを行うことで、結果的に内側コア部と外側コア部との位置決めもある程度可能であると言える。よって、内側コア部と外側コア部との位置決めのために接着テープなどで固定することを省略でき、リアクトルの組立作業性に優れ、生産性に優れる。
 (2)上記のリアクトルの一例として、前記端面介在部材は、前記外側コア部側に突出して、前記外側コア部における前記第一対面の各々に交差する一対の面で構成される第二対面の各々に対向配置されることで、前記外側コア部の位置決めを行う第二位置決め部を備える形態が挙げられる。
 上記構成によれば、外側コア部の三方向のうち左右方向及び上下方向の二方向の位置決めを行うことができる。第一位置決め部で外側コア部の左右方向の位置決めをした場合、第二位置決め部で外側コア部の上下方向の位置決めを行うことができ、第一位置決め部で外側コア部の上下方向の位置決めをした場合、第二位置決め部で外側コア部の左右方向の位置決めを行うことができる。第一位置決め部及び第二位置決め部によって、外側コア部の左右方向及び上下方向の二方向の位置決めを行うことで、外側コア部をより精度良く位置決めできる。
 端面介在部材に第二位置決め部を備えることで、内側介在部材に第一位置決め部及び第二位置決め部の双方を備える場合に比較して、リアクトルの各構成部材を精度良く位置決めできる。内側介在部材は端面介在部材と外側コア部の各々に係合でき、端面介在部材も内側介在部材と外側コア部の各々に係合できるからである。具体的には、内側介在部材に備わる第一位置決め部が、外側コア部の左右方向及び上下方向の一方の位置決めを行うと共に、端面介在部材に係合することで端面介在部材の位置決めも行い、この端面介在部材に備わる第二位置決め部が、外側コア部の左右方向及び上下方向の他方の位置決めを行うからである。
 (3)第二位置決め部を備える上記のリアクトルの一例として、前記第二位置決め部は、突出方向端部が屈曲し、前記外側コア部の前記第二対面のいずれか一面と交差する面に対向配置されるL状片を備える形態が挙げられる。
 第二位置決め部の突出方向端部が屈曲しているとは、例えば、第一位置決め部で外側コア部の左右の側面(第一対面)を、第二位置決め部で上下面(第二対面)を位置決めする場合、外側コア部の前後方向の端部が屈曲していることである。つまり、L状片は、外側コア部の第二対面の一面に加え、前後方向の外端面に対向配置されることになる。よって、第二位置決め部がL状片を備えることで、外側コア部の三方向(左右方向・上下方向・前後方向)の位置決めを行うことができる。第一位置決め部及び第二位置決め部によって、外側コア部の左右方向及び上下方向に加え、前後方向の三方向の位置決めを行うことで、外側コア部をさらに精度良く位置決めできる。
 (4)上記のリアクトルの一例として、前記端面介在部材は、前記外側コア部側に突出して前記第一対面のいずれか一面を当て止めする当止部を備える形態が挙げられる。
 上記構成によれば、外側コア部の第一対面の一面を当止部によって当て止めすることで、端面介在部材に第一位置決め部が係合されていなくても、端面介在部材によって外側コア部の一方向の位置決めをある程度できる。そのため、第一位置決め部を端面介在部材に係合させて外側コア部の第一対面の各々に対向配置させ易い。また、端面介在部材が第二位置決め部を備える場合、特に第二位置決め部がL状片を備える場合、外側コア部は第二位置決め部間にその対向方向と垂直方向となるようにスライドして配置するが、当止部によって上記スライドの当て止めができるため、外側コア部を端面介在部材に配置し易い。
 (5)上記のリアクトルの一例として、前記外側コア部は、前記端面介在部材を挟んで前記巻回部側と反対側にのみ存在する形態が挙げられる。
 外側コア部が端面介在部材を挟んで巻回部側と反対側にのみ存在する場合、つまり外側コア部が端面介在部材に嵌合する部分を有さない場合であっても、第一位置決め部や第二位置決め部によって外側コア部の左右方向や上下方向の位置決めを行うことができる。
 (6)上記のリアクトルの一例として、さらに、前記コイル、前記磁性コア、前記内側介在部材、及び前記端面介在部材を含む組合体を収納するケースと、前記ケース内に充填され、前記組合体を封止する封止樹脂部と、を備える形態が挙げられる。
 組合体をケースに収納すると共に封止樹脂部によって封止することで、組合体の外部環境(粉塵や腐食など)からの保護や機械的保護を図ることができる。
 (7)ケース及び封止樹脂部を備える上記のリアクトルの一例として、前記磁性コアは、複数のコア片と、各コア片間に介在されるギャップと、を備え、前記ギャップは、前記封止樹脂部の構成樹脂で構成されている形態が挙げられる。
 上記構成によれば、製造過程において磁性コアを製造するにあたり、アルミナなどのギャップ材を別途用意することなく、封止樹脂部の形成時に各コア片間にギャップを同時に形成できるため、生産性に優れる。
 (8)ケース及び封止樹脂部を備える上記のリアクトルの一例として、前記端面介在部材は、前記ケースの底面側に突出して前記組合体を支持し、前記ケースと前記外側コア部との間隔を保持する脚部を有する形態が挙げられる。
 脚部によって外側コア部とケースとの間に隙間が存在することで、外側コア部とケースとの直接的な接触を避け、外側コア部を含む磁性コアの振動がケースに伝達されることを抑制できる。
 (9)ケース及び封止樹脂部を備える上記のリアクトルの一例として、前記コイルは、横並びされた一対の前記巻回部を備え、前記組合体を収納した前記ケースの開口側を上側、前記ケースの底面側を下側とするとき、前記端面介在部材は、一対の前記巻回部間に対応する上側中央の位置に上側切欠きを備える形態が挙げられる。
 組合体を収納したケース内への上記構成樹脂の充填は、組合体とケースとの間の隙間に上記構成樹脂の導入口となる管を挿入し、その管の開口部をケースの底面近傍に開口させて、ケースの下側から上記構成樹脂を導入することが考えられる。ケース内に導入された上記構成樹脂は、その液面がケースの下側から上側に向かって上昇する。上記構成によれば、上記構成樹脂の液面が上側切欠きの最下面の位置まで達すると、上記構成樹脂が自然に上側切欠きから巻回部の内部や一対の巻回部間に流入されるため、容易にかつ確実に封止樹脂部を成形することができる。そのため、確実に上記構成樹脂によるギャップを形成することができる。
 また、上記構成によれば、巻回部の内部や一対の巻回部間に形成された封止樹脂部内に気泡が生じることを抑制できる。上記構成樹脂は、巻回部の側面側から巻回部を覆うように一対の巻回部間に上記構成樹脂が流入するより前に、上側切欠きにより巻回部の端部側から一対の巻回部間に流入するからである。巻回部の端部側から上記構成樹脂を流入することによって、一対の巻回部間における上記構成樹脂は、ケースの底面側から開口側へ向かって上昇するように充填されるため、一対の巻回部間の隙間に存在する空気を巻き込み難い。よって、樹脂中の気泡を低減しながら一対の巻回部間に上記構成樹脂を効率よく充填することができる。封止樹脂部内の気泡を低減することで、気泡の存在によって生じ得る放熱性の低下、クラックの起点、振動の発生源、磁気特性の低下といった不具合を抑制することができる。
 なお、本実施形態における「上側」「下側」は、上記構成樹脂をケース内に充填する際の上下を意味し、リアクトルの実際の設置状態での上下とは必ずしも一致しない。例えば、ケースの底面を水平面の上側に設置した場合、ケースの開口側は上方を向くが、ケースの底面を水平面の下側に設置した場合、ケースの開口側が下方を向き、ケースの底面を垂直面に設置した場合、ケースの開口側が水平方向を向く。
 (10)端面介在部材に上側切欠きを備える上記のリアクトルの一例として、前記端面介在部材は、最上面が前記巻回部の上面と面一である、又は前記巻回部の上面よりも上側に張り出している形態が挙げられる。
 端面介在部材の最上面(端面介在部材の上面のうち上側切欠き部分を除いた面)が巻回部の上面と面一又はそれ以上に上側に張り出している場合、組合体とケースとの間の隙間に導入された上記構成樹脂は、巻回部の端面側から一対の巻回部間に流入し難く、巻回部の側面側から巻回部を覆うように一対の巻回部間に流入し易い。そうすると、上記構成樹脂は、一対の巻回部間の隙間に存在する空気を巻き込みながら流入するため、一対の巻回部間に成形された封止樹脂部内に気泡が生じ易い。そこで、端面介在部材に上側切欠きを備えることで、上記構成樹脂が上側切欠きの最下面の位置まで達すると、上側切欠きから一対の巻回部間に上記構成樹脂が流入するため、上側切欠きの効果を発揮し易い。
 (11)端面介在部材に上側切欠きを備える上記のリアクトルの一例として、前記上側切欠きの最下面は、前記外側コア部の上面と面一である、又は前記外側コア部の上面よりも下側にある形態が挙げられる。
 上側切欠きの最下面が外側コア部の上面と面一又はそれよりも下側にある場合、組合体とケースとの間の隙間に導入された上記構成樹脂は、その液面がケースの下側から上側に向かって上昇して外側コア部の上面まで達すると、一対の巻回部間に上記構成樹脂が流入する。そのため、一対の巻回部間や巻回部の内部に上記構成樹脂をより早く充填することができる。
 (12)端面介在部材に上側切欠きを備える上記のリアクトルの一例として、前記上側切欠きの最下面は、前記外側コア部側から前記巻回部側に向かって下方に傾斜する切欠傾斜部を有する形態が挙げられる。
 上側切欠きの最下面に切欠傾斜部を有することで、切欠傾斜部に沿って上記構成樹脂が流れ込むため、一対の巻回部間に上記構成樹脂が流入し易く、一対の巻回部間に上記構成樹脂をより早く充填することができる。
 (13)上側切欠きが切欠傾斜部を備える上記のリアクトルの一例として、前記端面介在部材は、一対の前記巻回部間に配置される仕切り部を備え、前記仕切り部の上面は、前記切欠傾斜部に連続する仕切傾斜部を有する形態が挙げられる。
 端面介在部材に仕切り部を備える場合、仕切り部の上面に仕切傾斜部を備えることで、切欠傾斜部に加え仕切傾斜部に沿って上記構成樹脂が流れ込むため、一対の巻回部間に上記構成樹脂が流入し易く、一対の巻回部間に上記構成樹脂をより早く充填することができる。
 (14)ケース及び封止樹脂部を備える上記のリアクトルの一例として、前記端面介在部材は、その内周縁に前記封止樹脂部を成形する際に前記封止樹脂部の未固化の構成樹脂の流路となる内側切欠きを備える形態が挙げられる。
 上記構成によれば、上記構成樹脂の液面が内側切欠きの位置まで達すると、上記構成樹脂が自然に内側切欠きから巻回部の内部に流入されるため、巻回部内に容易にかつ確実に封止樹脂部を成形することができる。そのため、確実に上記構成樹脂によるギャップを形成することができる。
 [本発明の実施形態の詳細]
 本発明の実施形態の詳細を、以下に説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。図中の同一符号は、同一名称物を示す。
 ≪実施形態1≫
 図1~図6を参照して、実施形態1のリアクトル1αを説明する。
 〔リアクトル〕
 ・全体構成
 実施形態1のリアクトル1αは、図1~図3に示すように、巻線を巻回してなる巻回部2a,2bを有するコイル2と、巻回部2a,2bの内側に配置される内側コア部31及び巻回部2a,2bの外側に配置される外側コア部32を有する磁性コア3と、巻回部2a,2bと磁性コア3との間に介在される内側介在部材4及び端面介在部材5αと、を備える。内側介在部材4は、巻回部2a,2bの内面と内側コア部31との間に介在される。端面介在部材5αは、巻回部2a,2bの端面と外側コア部32との間に介在される。
 巻回部2a,2bの軸方向に沿った方向を前後方向とし、巻回部2a,2bの軸方向と直交し、かつ巻回部2a,2bの並列方向を左右方向、前後方向及び左右方向と直交する方向を上下方向とする。このとき、外側コア部32について、外側コア部32の対向する左側面と右側面とで構成される一対の面を第一対面、外側コア部32の対向する上面と下面とで構成される一対の面を第二対面とする。実施形態1のリアクトル1αは、内側介在部材4が、端面介在部材5αと係合して、外側コア部32の左右側面の各々に対向配置することで、外側コア部32の左右方向の位置決めを行う第一位置決め部(左右位置決め部)42を備えることを特徴の一つとする。また、実施形態1のリアクトル1αは、端面介在部材5αが、外側コア部32側に突出して、外側コア部32の上下面の各々に対向配置することで、外側コア部32の上下方向の位置決めを行う第二位置決め部(上下位置決め部)52を備えることを特徴の一つとする。
 実施形態1のリアクトル1αは、コイル2、磁性コア3、内側介在部材4、及び端面介在部材5αを含む組合体10を収納するケース6と、ケース6内に充填され、組合体10を封止する封止樹脂部7と、を備える。実施形態1のリアクトル1αは、内側コア部31が、複数の内コア片31m,…と、各内コア片31m間及び端面に配置されるギャップ31g,…と、で構成されており、ギャップ31gが、封止樹脂部7の構成樹脂で構成されている(図5を参照)ことを特徴の一つとする。
 以下、各構成を詳細に説明する。なお、以下の説明において、組合体10をケース6内に収納した際、ケース6の開口側を上側、ケース6の底面側(設置側)を下側とする。
 ・コイル
 コイル2は、図2に示すように、一本の連続する巻線を螺旋状に巻回して形成された一対の筒状の巻回部2a,2bと、両巻回部2a,2bを連結する連結部2rと、を備える。各巻回部2a,2bは、互いに同一の巻数、同一の巻回方向で中空筒状に形成され、各軸方向が平行になるように並列(横並び)されている。連結部2rは、両巻回部2a,2bを繋ぐU字状に屈曲された部分である。このコイル2は、接合部の無い一本の巻線を螺旋状に巻回して形成しても良いし、各巻回部2a,2bを別々の巻線により作製し、各巻回部2a,2bの巻線の端部同士を溶接や圧着などにより接合することで形成しても良い。コイル2の両端部は、巻回部2a,2bから適宜な方向に引き延ばされて、図示しない端子部材に接続される。この端子部材を介して、コイル2に電力供給を行なう電源などの外部装置が接続される。
 本実施形態の各巻回部2a,2bは角筒状に形成されている。角筒状の巻回部2a,2bとは、その端面形状が四角形状(正方形状を含む)の角を丸めた形状の巻回部のことである。もちろん、巻回部2a,2bは円筒状に形成しても構わない。円筒状の巻回部とは、その端面形状が閉曲面形状(楕円形状や真円形状、レーストラック形状など)の巻回部のことである。
 巻回部2a,2bを含むコイル2は、銅やアルミニウム、マグネシウム、あるいはその合金といった導電性材料からなる平角線や丸線などの導体の外周に、絶縁性材料からなる絶縁被覆を備える被覆線によって構成することができる。本実施形態では、導体が銅製の平角線からなり、絶縁被覆がエナメル(代表的にはポリアミドイミド)からなる被覆平角線をエッジワイズ巻きにすることで、各巻回部2a,2bを形成している。
 コイル2は、巻回部2a,2bを構成する隣り合うターン間の間隔が0.5mm以下であることが挙げられる。ここで言うターン間の間隔とは、隣り合うターン同士の間の空間の距離のことである。上記ターン間の間隔が0.5mm以下であることで、巻回部2a,2bにおける軸方向の長さを短くでき、リアクトル1αを小型化できる。上記ターン間の間隔は、さらに0.3mm以下、特に0.1mm以下とすることが好ましい。
 ・磁性コア
 磁性コア3は、図2,5に示すように、巻回部2a,2bの内側に配置される一対の内側コア部31,31と、巻回部2a,2bの外側に配置される一対の外側コア部32,32と、を備える。磁性コア3は、離間して配置される一対の内側コア部31,31を挟むように一対の外側コア部32,32が配置され、各内側コア部31,31の端面と外側コア部32,32の内端面32eとを接触させて環状に形成される。図2では、内側コア部31を構成する複数の内コア片31m,…間に隙間を有するが、この各内コア片31m,…間の隙間に、後述する封止樹脂部7の構成樹脂が充填されることで、ギャップ31g,…(図5)が形成される。また、本例では、内コア片31mの端面(外側コア部32との隙間)にも、封止樹脂部7の構成樹脂が充填されて、ギャップ31gが形成される。この配置によって、コイル2が励磁されると環状の磁性コア3に閉磁路を形成する。
 ・・内側コア部
 内側コア部31は、巻回部2a,2bの内周形状に沿った外形を有する柱状体(ここでは、直方体の角部を丸めた形状)である。本例の内側コア部31は、三つの内コア片31mと、各内コア片31mの間に形成されるギャップ31gと、内コア片31mと後述する外コア片32m(外側コア部32)との間に形成されるギャップ31gと、で構成される(図5を参照)。ここで、内側コア部31とは、磁性コア3のうち、巻回部2a,2bの軸方向に沿って配置される部分を意味する。例えば、図5では、内側コア部31の両端部に配置されるギャップ31gは、巻回部2a,2bの端面よりも巻回部2a,2bの外側に位置するものの、このギャップ31gも内側コア部31の一部である。本例のギャップ31gは、後述する封止樹脂部7の構成樹脂によって形成されている。
 ・・外側コア部
 外側コア部32は、一対の内側コア部31,31の端部を繋ぐ柱状体であり、左側面と右側面とで構成される第一対面と、上面と下面とで構成される第二対面と、を有する。本例の外側コア部32は、上面32uと下面32dが略台形状の柱状である外コア片32mで構成される。本実施形態1のリアクトル1αの特徴の一つとして、外側コア部32は、端面介在部材5αを挟んで巻回部2a,2b側と反対側にのみ存在する(図2,5を参照)。本例では、外側コア部32は、内側コア部31側の面である内端面32eが、凹凸や段差或いは稜線のない連続した一様な平面であり、端面介在部材5αに嵌合する部分を有さない。コイル2と磁性コア3とを組み付けたとき、コイル2の下面は、外側コア部32の下面よりも突出しており、組合体10を後述するケース6に収納したとき、外側コア部32の下面32dとケース6の底板部61との間に隙間が形成される(図5を参照)。
 内コア片31m及び外コア片32mは、軟磁性粉末を含む圧粉成形体である。圧粉成形体は、代表的には、鉄や鉄合金(Fe-Si合金、Fe-Ni合金など)といった軟磁性の金属の粉末と、適宜バインダ(樹脂など)や潤滑剤とを含む原料粉末を加圧成形した後、成形に伴う歪みの除去などを目的とした熱処理を施して得られる。金属粉末に絶縁処理を施した被覆粉末や、金属粉末と絶縁材とを混合した混合粉末を原料粉末に用いることで、成形後、金属粒子と金属粒子間に介在する絶縁材とによって実質的に構成される圧粉成形体が得られる。この圧粉成形体は、絶縁材を含むことで、渦電流を低減できて低損失である。
 内コア片31m及び外コア片32mは、軟磁性粉末と溶融樹脂とを含む複合材料を射出成形などにより成形して得られる成形体で構成することもできる。複合材料の軟磁性粉末と溶融樹脂には、圧粉成形体に使用できる軟磁性粉末と樹脂と同じものを利用することができる。磁性粒子の表面には、リン酸塩などで構成される絶縁被覆が形成されていても良い。その他、内コア片31m及び外コア片32mを積層鋼板で構成することもできる。
 ・内側介在部材及び端面介在部材
 内側介在部材4及び端面介在部材5αは、図2,3,5,6に示すように、巻回部2a,2bと磁性コア3との間の絶縁を確保する部材である。内側介在部材4及び端面介在部材5αは、例えば、ポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂、液晶ポリマー(LCP)、ナイロン6やナイロン66といったポリアミド(PA)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂などの熱可塑性樹脂で構成することができる。その他、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂などの熱硬化性樹脂などで各介在部材4,5αを形成することができる。上記樹脂にセラミックスフィラーを含有させて、各介在部材4,5αの放熱性を向上させても良い。セラミックスフィラーとしては、例えば、アルミナやシリカなどの非磁性粉末を利用することができる。
 ・・内側介在部材
 内側介在部材4は、巻回部2a,2bの内面と磁性コア3のうち内側コア部31との間に介在される。ここでは、一対の内側介在部材4,4を備え、巻回部2a,2bのそれぞれに対して個別に配置される。一対の内側介在部材4,4は、同一の形状であり、一方の内側介在部材4を水平方向に180°回転させれば、他方の内側介在部材4になる。そのため、以下では、巻回部2a,2bの一方の巻回部に対して配置される一方の内側介在部材4について説明する。本例では、内側介在部材4は、巻回部2a(2b)の軸方向に沿った水平の分割面を有する一対の分割介在部材4A,4Bで構成されている。以下、主に図2,4,5を参照して、内側介在部材4の各構成を詳細に説明する。
 一対の分割介在部材4A,4Bは、それぞれ断面]状体により構成され、互いに接触せず、内側コア部31の周方向の一部に配置される(図2を参照)。本例では、一対の分割介在部材4A,4Bは、内側コア部31を構成する複数(ここでは三つ)の内コア片31m,…の上面及び下面から挟み込むように配置される。各分割介在部材4A,4Bは、内側コア部31を配置する本体部41と、外側コア部32の左右方向の位置決めを行う左右位置決め部(第一位置決め部)42と、を備える。本体部41は、各内コア片31mを配置する三つのU状帯片41uと、各U状帯片41uの端部同士を繋ぐ一対の直線状片41sと、で構成される。直線状片41sの内面には、隣り合う内コア片31m,31m間の間隔を確保して、各内コア片31m,…の相対的な位置決めを行う間隔保持部43を備える。この間隔保持部43によって形成される内コア片31m,31m間の隙間には、後述する封止樹脂部7の構成樹脂が充填され、この構成樹脂によってギャップ31g(図5)が形成される。
 三つのU状帯片41uは、各内コア片31mに対して所定位置に保持される形状が好ましい。本例では、内コア片31mの上面(下面)と左右側面との三面に対向するU状としているが、少なくとも内コア片31mの角部を挟む二面(例えば、上面と左側面、下面と右側面など)に対向するL状とすることもできる。L状とする場合は、内コア片31mの対角線状の角部に内側介在部材を配置することが好ましい。
 三つのU状帯片41uは、三つの内コア片31mに対応して配置されており、間隔保持部43によって形成される内コア片31m,31m間の隙間が露出されるように配置されている。上記隙間が露出されていることで、各内コア片31m間に封止樹脂部7の構成樹脂が充填され易い。三つのU状帯片41uのうち両端部に配置されるU状帯片41u,41uには、後述する端面介在部材5αの収納部51cに形成された係合凸部55に係合する係合凹部45が形成されている。この係合凹部45と係合凸部55との係合によって、内側介在部材4と端面介在部材5αとの左右方向のずれが互いに抑制される。
 一対の直線状片41s,41sは、長さが異なる。一対の直線状片41s,41sのうち、対向する内側コア部31側(内方側)に配置される直線状片41sは、間隔を有した状態で配置される三つのU状帯片41uの一端から他端に亘って配置される長さを有する。一方、一対の直線状片41s,41sのうち、対向する内側コア部31と反対側(外方側)に配置される直線状片41sは、間隔を有した状態で配置される三つのU状帯片41uの一端から他端に亘って配置され、さらにU状帯片41uの両端部から外側コア部32側に延長した延長部分を有する。この延長部分は、端面介在部材5αを介して外側コア部32を組み合わせたときに、外側コア部32の側面に対向配置される長さを有し、外側コア部32の左右方向の位置決めを行う左右位置決め部42である。
 左右位置決め部42は、分割介在部材4A,4Bの外方側にそれぞれ一つずつ配置されている。つまり、内コア片31m,…に分割介在部材4A,4Bを配置すると、左右位置決め部42は、内側コア部31の外方側で、内側コア部31の上部及び下部の二箇所に配置される。一対の内側介在部材4,4をそれぞれ内側コア部31,31に配置し、コイル2及び外側コア部32,32を組み付けたとき、左右位置決め部42は、外側コア部32の左右側面の上部及び下部の合計四箇所にそれぞれ対向配置される。これは、一対の内側コア部31,31に配置した内側介在部材4,4は、一方の内側介在部材4を水平方向に180°回転させれば、他方の内側介在部材4になるからである。一対の内側介在部材4,4の各位置決め部42が外側コア部32の左右側面に対向して配置されることで、外側コア部32は左右方向(外側コア部32の幅方向)の動きが規制されることになる。
 ・・端面介在部材
 端面介在部材5αは、巻回部2a,2bの端面と外側コア部32の内端面32eとの間に介在される。ここでは、一対の端面介在部材5α,5αを備え、巻回部2a,2bの両端面に対して個別に配置される。一対の端面介在部材5α,5αは、同一の形状であり、一方の端面介在部材5αを水平方向に180°回転させれば、他方の端面介在部材5αになる。そのため、以下では、巻回部2a,2bの一端面と外側コア部32の内端面32eとの間に配置される一方の端面介在部材5αについて説明する。以下、主に図2,4,6を参照して、端面介在部材5αの各構成を詳細に説明する。
 端面介在部材5αは、外側コア部32を組み付けたとき、一対の内側コア部31,31のそれぞれに対応した位置に、外側コア部32の内端面32eが露出される窓部51w,51wを有する枠部51を備える。端面介在部材5αは、その上面51uが巻回部2a,2bの上面2uよりも下側に位置している(図1,5を参照)。つまり、端面介在部材5αの上下方向の長さは、巻回部2a,2bの上下方向の長さよりも短く、巻回部2a,2bの上側の端面は、端面介在部材5αの枠部51から露出している。窓部51wは、端面介在部材5αに外側コア部32を配置したときに、窓部51wの内周縁と外側コア部32の外周面との間に隙間が形成される大きさを有する。この隙間に左右位置決め部42が貫通される。
 端面介在部材5αは、枠部51に一体に設けられる種々の突出部分を有する。枠部51における巻回部2a,2b側の面に設けられる突出部分として、一対の内側コア部31,31の端部を収納する二つの収納部51c,51cと、巻回部2a,2b間に介在される仕切り部51pと、を備える。枠部51における外側コア部32側の面に設けられる突出部分として、外側コア部32の上下方向の位置決めを行う上下位置決め部(第二位置決め部)52と、外側コア部32の左側面が当て止めされる当止部53と、を備える。枠部51における内周縁(窓部51wの内周縁)に設けられる突出部分として、内側介在部材4の左右位置決め部42の位置決めを行う係合突起54を備える。枠部51における外周縁に設けられる突出部分として、ケース6の底板部61と外側コア部32との間隔を確保する脚部57と、ケース6の側壁部62と組合体10との間隔を確保して位置決めを行うケース位置決め部58と、を備える。
 収納部51cは、一対の内側コア部31,31の端部が収納されるように、枠部51の窓部51w,51wの周縁近傍に枠部51から巻回部2a,2b側に突出して設けられている。本例では、収納部51cは、内側コア部31の周方向の一部に沿った形状であり、枠部51の左右両側の上部及び下部の二箇所に開口部分を有する。収納部51cの上下面には、内側介在部材4の係合凹部45に係合する係合凸部55が形成されている。係合凹部45と係合凸部55とが係合することで、内側介在部材4と端面介在部材5αとが互いに左右方向に位置決めされ、内側介在部材4の左右位置決め部42は端面介在部材5αに対して位置決めされる。
 仕切り部51pは、収納部51c,51c間の位置に枠部51から巻回部2a,2b側に突出して設けられている。仕切り部51pは、端面介在部材5αに巻回部2a,2bを組み付けたとき、巻回部2a,2b間に介在され、巻回部2a,2b間の絶縁を確保する。
 上下位置決め部52は、枠部51の上部及び下部に外側コア部32の高さ(上下方向の長さ)分の間隔を有して、枠部51から巻回部2a,2bと反対側に突出して設けられている。本例では、上下位置決め部52は、枠部51の上部に設けられる二つの板状片52Sと、枠部51の下部に設けられる一つのL状片52Lと、で構成される。L状片52Lは、外側コア部32の左右方向の中央部近傍に配置され、二つの板状片52Sは、ほぼL状片52Lの幅分だけ間隔を有して配置されている。L状片52Lは、突出方向に延びる長片と、突出方向端部がほぼ90°に上側に屈曲した短片と、で構成されている。端面介在部材5αに外側コア部32を配置すると、二つの板状片52Sに外側コア部32の上面が対向配置され、一つのL状片52Lの長片に外側コア部32の下面が対向配置される。二つの板状片52Sと一つのL状片52Lの長片とが、それぞれ外側コア部32の上下面に対向して配置されることで、外側コア部32は上下方向(外側コア部32の高さ方向)の動きが規制されることになる。L状片52Lの長片は、外側コア部32を支持する役割も果たす。
 また、L状片52Lは、短片が外側コア部32の前後方向の外端面(内側コア部31と反対側の面)に対向配置される。L状片52Lの短片が外側コア部32の外端面に対向して配置されることで、L状片52Lの短片と枠部51の面との間で、外側コア部32は前後方向(外側コア部32の厚み方向)の動きが規制されることになる。つまり、上下位置決め部52がL状片52Lを備えることで、外側コア部32の上下方向の位置決めに加え、前後方向の位置決めを行える。
 端面介在部材5αに対して外側コア部32は、上下位置決め部52間に左右方向にスライドさせて配置する(図2を参照)。当止部53は、外側コア部32のスライド終端位置に枠部51から突出して設けられている。本例では、外側コア部32は、上下位置決め部52間に右方向からスライドさせるため、当止部53は、外側コア部32の左側面に当て止めされるように配置されている。外側コア部32の左側面が当止部53に当て止めされるまで、外側コア部32を上下位置決め部52間にスライドさせると、外側コア部32の左右方向の位置決めができる(図2,3を参照)。外側コア部32を上下位置決め部52間に左方向からスライドさせる場合、当止部53は、外側コア部32の右側面を当て止めするように配置すればよい。
 係合突起54は、窓部51wの左右両側の上部及び下部の角部分を除いて、各窓部51wの内周縁のうち左右方向外方側の内周縁から内方側に向かって突出して設けられている。係合突起54が上記角部分以外に設けられることで、端面介在部材5αに外側コア部32を配置したときに、窓部51wの角部と外側コア部32の外周面と係合突起54とで開口部分を形成する(図3を参照)。この開口部分には、左右位置決め部42が貫通して係合される(図1,3を参照)。
 脚部57は、枠部51の外周縁から後述するケース6の底板部61(図5,6)に向かって突出して設けられている。脚部57は、外側コア部32とケース6の底板部61との間隔を確保できるように配置されている。本例では、一つの端面介在部材5αに対して二つの脚部57,57が設けられている。脚部57によって外側コア部32とケース6との間に隙間が存在することで、外側コア部32とケース6との直接的な接触を避け、外側コア部32を含む磁性コア3の振動がケース6に伝達されることを抑制できる。
 ケース位置決め部58は、枠部51の外周縁から後述するケース6の側壁部62(図6)に向かって突出して設けられている。ケース位置決め部58は、組合体10とケース6の側壁部62との間隔を確保して位置決めできるように配置されている。本例では、ケース位置決め部58は、枠部51の下側の両角部において、左右方向及び前後方向の二方向に向かって突出して設けられている(図4を参照)。
 ・ケース
 ケース6は、図1,5,6に示すように、組合体10が載置される平板状の底板部61と、組合体10の周囲を囲むように底板部61から立設される略矩形枠状の側壁部62と、を有し、底板部61とは反対側(上側)が開口した略矩形箱状である。リアクトル1αは、ケース6に組合体10を収納することよって、組合体10の外部環境(粉塵や腐食など)からの保護や機械的保護を図ることができる。本例では、ケース6の底板部61の下面が冷却ベースといった設置対象(図示せず)の上面に接するように固定され、リアクトル1αが設置対象上に設置される。図1,5,6では、底板部61が下方となる設置状態を示すが、底板部61が上方、又は側方となる設置状態もあり得る。
 本例に示すケース6は、底板部61と側壁部62とが一体に成形された金属製のケースである。一般に、金属は熱伝導率が比較的高いので、金属製のケースであれば、その全体を放熱経路に利用でき、組合体10に発生した熱を外部の設置対象(例えば、冷却ベース)に効率良く放熱でき、リアクトル1αの放熱性を高められる。ケース6の構成材料としては、例えば、アルミニウムやその合金、マグネシウムやその合金、銅やその合金、銀やその合金、鉄やオーステナイト系ステンレス鋼などが挙げられる。アルミニウムやマグネシウム、これらの合金で形成した場合、ケース6を軽量にできる。
 また、本例に示すケース6は、ケース6内の四隅にステー取付部65が設けられている。そして、各外側コア部32の上面にステー650,650を掛け渡すように配置し、ステー650,650をステー取付部65にネジ651で留めることにより、組合体10を底板部61側に押圧した状態で、組合体10をケース6に固定できる。
 ・接合層
 本例に示すリアクトル1αは、図1,5に示すように、組合体10の設置面に接合層8を備える。接合層8は、組合体10のうちコイル2の下面と底板部61との間に介在される。接合層8を備えることで、組合体10を底板部61に強固に固定でき、コイル2の動きの規制、放熱性の向上、設置対象への固定の安定化などを図ることができる。接合層8の構成材料は、絶縁性樹脂、特にセラミックスフィラーなどを含有して放熱性に優れるもの(例えば、熱伝導率が0.1W/m・K以上、更に1W/m・K以上、特に2W/m・K以上)が好ましい。具体的な樹脂は、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、不飽和ポリエステルなどの熱硬化性樹脂や、PPS樹脂、LCPなどの熱可塑性樹脂が挙げられる。接合層8は、例えばシート状のものを用いたり、塗布やスプレーしたりして形成するとよい。
 ・封止樹脂部
 封止樹脂部7は、図1,5,6に示すように、ケース6内に充填され、ケース6内に収納された組合体10を封止する部材である。封止樹脂部7は、組合体10におけるコイル2の両巻線端部及び上面2uを除く部分が埋設されるまで充填されている(図5を参照)。リアクトル1αは、封止樹脂部7で組合体10を封止することによって、組合体10をケース6に固定し、組合体10の電気的・機械的保護、外部環境からの保護、コイル2に通電したときに発生する磁性コア3の振動、及びこの振動に起因する騒音の低減などを図ることができる。
 封止樹脂部7の構成樹脂は、図5に示すように、内側介在部材4の間隔保持部43(図4)によって形成された各内コア片31m,31m間の隙間、及び端面介在部材5αの枠部51によって形成された内コア片31mと外コア片32mとの間の隙間、の双方に充填されている。この封止樹脂部7の構成樹脂によって、各コア片間に介在されるギャップ31gが形成されている。
 また、封止樹脂部7の構成樹脂は、端面介在部材5αの脚部57によって形成された外側コア部32の下面32dとケース6の底板部61との間の隙間に充填されている。この封止樹脂部7の構成樹脂によって、外側コア部32を含む磁性コア3の振動がケース6に伝達されることを抑制できる
 封止樹脂部7の構成樹脂には、例えば、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、PPS樹脂などが利用できる。特に、エポキシ樹脂やウレタン樹脂は、軟質であり、安価であるため好ましい。放熱性を高める観点から、封止樹脂部7には、アルミナやシリカなどの熱伝導率の高いセラミックスのフィラーを混合してもよい。
 〔リアクトルの製造方法〕
 上記構成を備えるリアクトル1αは、例えば、内コア片31mと内側介在部材4との組物Aの作製⇒上記組物Aとコイル2との組物Bの作製⇒外コア片32mと端面介在部材5αとの組物Cの作製⇒組物Bと組物Cとを組み付けて組合体10を作製⇒組合体10をケース6に収納⇒ケース6内に封止樹脂部7の未固化の構成樹脂を充填・固化、という手順によって製造することができる。
 ・組物Aの作製
 図2に示すように、複数の内コア片31m,…を、一対の分割介在部材4A,4Bで挟み込み組物Aを作製する。このとき、各分割介在部材4A,4Bに形成された間隔保持部43,…(図4)を、各内コア片31m,…間に介在させる。そうすると、各内コア片31m,…の位置決めが行われると共に、各内コア片31m,…間にギャップ31gの厚みに対応した隙間が形成される。
 ・組物Bの作製
 図2,3に示すように、一対の分割介在部材4A,4Bで挟み込まれた内コア片31m,…の組物Aを、コイル2の各巻回部2a,2b内に挿入し組物Bを作製する。
 ・組物Cの作製
 図2,3に示すように、外コア片32m(外側コア部32)を、端面介在部材5αに組み付けて組物Cを作製する。このとき、外側コア部32は、上下位置決め部52間に右方向から(図2の矢印を参照)当止部53に当て止めされるまでスライドして配置する(図3を参照)。そうすると、上下位置決め部52が、外側コア部32の上面及び下面の各々に対向配置され、外側コア部32の上下方向の位置決めがなされる。また、上下位置決め部52のL状片52Lの短片が外側コア部32の前後方向の外端面に対向配置され、外側コア部32の前後方向の位置決めもなされる。本例では、外側コア部32の内端面32eが一様な平面であり、端面介在部材5αの窓部51w,51wに挿入される部分を有さないため、窓部51w,51w内は空間となる。この空間には、後述するように、封止樹脂部7の構成樹脂が充填される。
 ・組合体の作製
 図3に示すように、組物B(内コア片31mと内側介在部材4とコイル2との組物)と、組物C(外側コア部32と端面介在部材5αとの組物)と、を組み付けて組合体10を作製する。このとき、内側介在部材4の左右位置決め部42を、端面介在部材5αの窓部51wの角部と係合突起54と外側コア部32の外周面とで形成される開口部分に貫通させる。そうすると、左右位置決め部42が、外側コア部32の左側面及び右側面の各々に対向配置され、外側コア部32の左右方向の位置決めがなされる。得られた組合体10は、内側介在部材4及び端面介在部材5αによって外側コア部32の左右方向、上下方向、前後方向の三方向が位置決めされた状態の一体物として取り扱える。
 ・組合体をケースに収納
 組合体10をケース6内に収納する(図1,5,6を参照)。ここでは、組合体10の下面に接合層8を配置した後、組合体10をケース6内に収納する。また、各外側コア部32の上面32uにステー650を配置し、ステー650をケース6のステー取付部65にネジ651で留めることで、組合体10をケース6内に固定する。このとき、組合体10は、端面介在部材5αの脚部57によって、外側コア部32の下面32dとケース6の底板部61との間に隙間が形成され、端面介在部材5αのケース位置決め部58によって、ケース6の側壁部62との間に隙間を有した状態で位置決めされる。また、組合体10は、端面介在部材5αの下面のうち脚部57部分を除く下面51dがケース6の底板部61に接触せず、両者51d,61間に隙間を有した状態とする(図6を参照)。
 ・封止樹脂部の未固化の構成樹脂を充填・固化
 組合体10が収納されたケース6内に、封止樹脂部7の未固化の構成樹脂を充填する。上記構成樹脂は、例えば、組合体10の外周とケース6の内周との間の隙間に上記構成樹脂の導入口となる管を挿入し、その管の開口部をケース6の底板部61近傍に開口させて、ケース6の下側から上記構成樹脂を導入する。組合体10の外周とケース6の内周との間に導入された上記構成樹脂は、その液面がケース6の下側から上側に向かって上昇し、コイル2の外周や磁性コア3の外周を覆うと共に、コイル2と磁性コア3との隙間に行き渡る。上記構成樹脂は、巻回部2a,2b内や巻回部2a,2b間の隙間には、端面介在部材5αの下面51dとケース6の底板部61との間の隙間から流入したり、端面介在部材5αの上面51uを覆うように巻回部2a,2bの端部側から流入したりする。本例では、端面介在部材5αの上面51uが巻回部2a,2bの上面2uよりも下側に位置するため、上記構成樹脂は、その液面が端面介在部材5αの上面51uの位置まで達すると、巻回部2a,2bの端部側から巻回部2a,2b間の隙間に流入する。巻回部2a,2b内に流入した上記構成樹脂は、間隔保持部43,…(図4)によって形成された複数の内コア片31m,…間及び端面(窓部51w,51w内の空間)に形成された隙間まで流入して充填される。この状態で、上記構成樹脂を固化することで、組合体10を封止すると共に、各内コア片31m,…間及び端面のギャップ31gが形成される。
 〔その他の構成〕
 上記リアクトル1αは、温度センサ、電流センサ、電圧センサ、磁束センサなどのリアクトル1αの物理量を測定するセンサ(図示せず)を備えることができる。例えば、両巻回部2a,2bの間に形成される空間にセンサを配置することができる。この場合、端面介在部材5αに、各種センサを保持するセンサホルダを一体に設けることもできる。
 〔用途〕
 上記リアクトル1αは、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車、電気自動車、燃料電池自動車などの車両に搭載される車載用コンバータ(代表的にはDC-DCコンバータ)や、空調機のコンバータなどの種々のコンバータ、並びに電力変換装置の構成部品に好適に利用することができる。
 ≪実施形態2≫
 実施形態1では、内側介在部材4の第一位置決め部42は、端面介在部材5αの枠部51に形成された窓部51wの内側に貫通して配置される形態を説明した。その他に、端面介在部材5αに窓部51wとは別に貫通孔(図示せず)を形成し、この貫通孔に第一位置決め部42を貫通させて配置させることもできる。
 また、実施形態1では、端面介在部材5αが、全周に亘って閉じた二つの窓部51w,51wを有する横向きがB字状(図2,4を参照)の枠部51を備える形態を説明した。その他に、端面介在部材は、左右方向外方側が開口したH字状の枠部を備えることもできる。この枠部は、C字状の二つの部材を、開口側を反対向きにして結合したような形状である。C字状の開口部分を形成する枠部の端部は、枠部の左右方向外方側の上部の角部から若干下方に向かって延出された延出部分と、枠部の左右方向外方側の下部の角部から若干上方に向かって延出された延出部分と、を有する。この端面介在部材に外側コア部32を配置すると、枠部の上記延出部分と、外側コア部32の外周面との間に隙間を形成する。第一位置決め部42は、この隙間に係合して、外側コア部32の左右の側面にそれぞれ対向するように配置される。枠部に上記延出部分を有することで、第一位置決め部42を端面介在部材に係合した状態において、第一位置決め部42が左右の広がる方向に動くことを抑制できる。上記延出部分は、第一位置決め部42の左右方向の動きを規制できる程度の長さを有していればよい。
 ≪実施形態3≫
 実施形態1では、内側介在部材4が、外側コア部32の左側面及び右側面の各々を位置決めする左右位置決め部42を備え、端面介在部材5αが、外側コア部32の上面及び下面の各々を位置決めする上下位置決め部52を備える形態を説明した。この他に、内側介在部材が、外側コア部の上面及び下面の各々を位置決めする上下位置決め部を備え、端面介在部材が、外側コア部の左側面及び右側面の各々を位置決めする左右位置決め部を備えることもできる。上下位置決め部は、外側コア部の上面及び下面のそれぞれに対向配置されるように内側介在部材から突出して設けられる。左右位置決め部は、外側コア部の左側面及び右側面のそれぞれに対向配置されるように端面介在部材(枠部)から突出して設けられる。この場合、端面介在部材に対して外側コア部32は、左右位置決め部間に上下方向にスライドして配置することになる。そのため、当止部は、外側コア部の上面又は下面を当て止めするように配置すればよい。
 ≪実施形態4≫
 実施形態1で説明した端面介在部材5αに、封止樹脂部7を成形するにあたり、その封止樹脂部7の未固化の構成樹脂を巻回部2a,2b間や巻回部2a,2b内の隙間に流入させる流路を設けることができる。実施形態4のリアクトル1βは、図7~10に示すように、上記流路として上側切欠き59a及び内側切欠き59bを有する端面介在部材5βを備える。上側切欠き59aは、端面介在部材5βの枠部51の上面51uにおける一対の巻回部2a,2b間に対応する中央の位置に形成されており、主に一対の巻回部2a,2b間への樹脂流路である。内側切欠き59bは、端面介在部材5βの枠部51の各窓部51wの内周縁に形成されており、主に巻回部2a,2bの内部への樹脂流路である。実施形態4のリアクトル1βは、端面介在部材5βに切欠き59a,59bを備える点のみが実施形態1と異なり、その他の構成については実施形態1と同様である。
 ・・端面介在部材
 ・・・上側切欠き
 上側切欠き59aは、一対の巻回部2a,2b間の隙間が露出するように形成されている。本例では、上側切欠き59aは、一対の巻回部2a,2b間の隙間を形成している巻回部2a,2bの角部及びその近傍の端面が露出するように形成された略矩形状の切欠きである(図7,10を参照)。上側切欠き59aは、その最下面が外側コア部32の上面32uよりも下側に位置する(図9を参照)。上側切欠き59aの最下面は、図9に示すように、外側コア部32側から巻回部2a,2b間の隙間に向かって下方に傾斜する切欠傾斜部59asを備える。また、本例では、巻回部2a,2b間に介在される仕切り部51pは、その上面に上記切欠傾斜部59asに連続する仕切傾斜部51psを備える。
 ・・・内側切欠き
 内側切欠き59bは、枠部51の各窓部51wの内周縁のうち左右方向外方側の内周縁で、係合突起54,54間に形成されている(図8,10を参照)。具体的には、端面介在部材5βに外側コア部32を配置したときに、内側切欠き59bと係合突起54,54と外側コア部32の外周面とで開口部が形成され、この開口部分が上記構成樹脂の流路となる。
 上記構成樹脂として、例えば、20℃における粘度が10Pa・s以上である樹脂を用いる。このような高粘度の樹脂は、巻回部2a,2b間や巻回部2a,2b内のような僅かな隙間へは流入し難い傾向にある。そこで、上側切欠き59a及び内側切欠き59bのような樹脂流路を設けることで、巻回部2a,2b間及び巻回部2a,2b内の隙間に容易にかつ確実に上記構成樹脂を流入させて封止樹脂部7を成形することができる。特に、端面介在部材5βに上側切欠き59aを備えることで、組合体10の外周とケース6の内周との間に導入された上記構成樹脂は、その液面が上側切欠き59aの位置まで達すると自然に上側切欠き59aから巻回部2a,2b間に流入される。特に、切欠傾斜部59asや仕切傾斜部51psを備えることで、各傾斜部59as,51psに沿って上記構成樹脂が流れ込むため、より早く巻回部2a,2b間に上記構成樹脂が流入される。また、端面介在部材5βに内側切欠き59bを備えることで、巻回部2a,2b内に上記構成樹脂を確実に流入させることができるため、内コア片31m間に形成された隙間に上記構成樹脂を充填することができ、確実に上記構成樹脂によるギャップを形成することができる。
 切欠き59a,59b以外の流路として、例えば、端面介在部材5βの枠部51に外側コア部32側から巻回部2a,2b側に貫通する貫通孔を形成することもできる。
 ≪実施形態5≫
 実施形態4で説明した端面介在部材5βは、その上面51uが巻回部2a,2bの上面2uと面一又は巻回部2a,2bの上面2uよりも上側に張り出した形態とすることができる。端面介在部材の上面が巻回部の上面と面一又は巻回部の上面よりも上側に張り出している場合、封止樹脂部を成形するにあたり、一対の巻回部間及び巻回部内に封止樹脂部の未固化の構成樹脂を流入し難い。この場合、組合体の外周とケースの内周との間の隙間に上記構成樹脂を導入すると、上記構成樹脂の液面が巻回部の上面に達すると、この構成樹脂は、各巻回部の側方から巻回部の上面を覆うように流動し、一対の巻回部間の隙間に流れ込む。そうすると、一対の巻回部間の隙間に存在する空気を巻き込んで封止樹脂内に気泡が生じ易い。
 そこで、端面介在部材に上側切欠きを設けることで、上記構成樹脂が上側切欠きの最下面の位置まで達すると、上側切欠きから一対の巻回部間に上記構成樹脂が流入するため、上側切欠きの効果を大いに発揮する。実施形態5のリアクトル1γは、図11~14に示すように、上面51u(ここでは、上側切欠き59a部分を除く最上面)が巻回部2a,2bの上面2uと面一である端面介在部材5γ(第一端面介在部材5γA)を備える。実施形態5のリアクトル1γは、端面介在部材5γのうち第一端面介在部材5γAの上下方向(図11の上下方向)の大きさ及び上側切欠き59aの大きさが実施形態4と異なる。また、実施形態5のリアクトル1γは、図13に示すように、組合体10におけるコイル2の両巻線端部を除き巻回部2a,2bの上面2uが埋設されるまで封止樹脂部7が充填されている点が実施形態4と異なる。その他の構成については実施形態4と同様である。
 ・・端面介在部材
 端面介在部材5γは、巻回部2a,2bの一端面と一対の外側コア部32,32の一方の外側コア部32との間に介在される第一端面介在部材5γAと、巻回部2a,2bの他端面と一対の外側コア部32,32の他方の外側コア部32との間に介在される第二端面介在部材5γBと、を備える。第一端面介在部材5γAと第二端面介在部材5γBとは、上下方向(図11の上下方向)の大きさ及び上側切欠き59aの大きさが異なり、その他の構成は同じである。
 ・・第一端面介在部材
 第一端面介在部材5γAは、コイル2の両端部が配置される側(図12の右側)における巻回部2a,2bの端面と、外側コア部32の内端面32eと、の間に介在される。第一端面介在部材5γAは、脚部(図10の脚部57)を有さずに枠部51の下面51dがケース6の底板部61に接触しており(図14を参照)、枠部51の上面51uが巻回部2a,2bの上面2uと面一である(図13を参照)。つまり、第一端面介在部材5γAの上下方向の長さは、巻回部2a,2bの上下方向の長さとほぼ同じであり、第一端面介在部材5γAの枠部51は、実質的に巻回部2a,2bの端面を覆うことになる。第一端面介在部材5γAの左右方向の長さは、巻回部2a,2bの左右方向の長さとほぼ同じである。
 第一端面介在部材5γAは、枠部51の中央近傍の位置に上下位置決め部52(板状片52S,52S)を備える。そのため、第一端面介在部材5γAに形成された上側切欠き59aは、その底面の両端部が上下位置決め部52(板状片52S,52S)の上面によって構成されている(図14を参照)。上側切欠き59aの最下面は、外側コア部32の上面32uよりも下側に位置するが、上下位置決め部52(板状片52S,52S)によって構成された上側切欠き59aの底面は、外側コア部32の上面32uよりも上側に位置する。
 ・・第二端面介在部材
 第二端面介在部材5γBは、コイル2の連結部2rが配置される側(図12の左側)における巻回部2a,2bの端面と、外側コア部32の内端面32eと、の間に介在される。第二端面介在部材5γBは、脚部(図8の脚部57)を有さない点以外は、実施形態4における端面介在部材5βと同じである。具体的には、第二端面介在部材5γBは、枠部51の上面51uが巻回部2a,2bの上面2uよりも下側に位置している(図13を参照)。本例では、第二端面介在部材5γBは、枠部51の下面51dがケース6の底板部61に接触するように配置している。つまり、第二端面介在部材5γBの上下方向の長さは、巻回部2a,2bの上下方向の長さよりも短く、巻回部2a,2bの端面の一部は、第二端面介在部材5γBの枠部51から露出している。コイル2の連結部2rが、外側コア部32の上部で巻回部2a,2bの上面2uと面一で位置するように、巻回部2a,2bの軸方向外方に張出して形成されているからである。第二端面介在部材5γBの左右方向の長さは、巻回部2a,2bの左右方向の長さとほぼ同じである。
 第二端面介在部材5γBに形成された上側切欠き59aは、実施形態4における上側切欠き59aと同じである。第二端面介在部材5γBは、第一端面介在部材5γAに比較して、コイル2の連結部2rが配置される分だけ枠部51における上片の上下幅(窓部51wの周縁と枠部51の外縁との間の長さ)が狭い。そのため、第二端面介在部材5γBの枠部51に形成される上側切欠き59aの深さは、第一端面介在部材5γAの枠部51に形成される上側切欠き59aの深さに比較して小さい。第二端面介在部材5γBは、枠部51の中央近傍の位置に上下位置決め部52の板状片52S,52Sを備えると共に、この板状片52S,52Sの上面が枠部51の上面51uを構成している。そのため、第二端面介在部材5γBの上側切欠き59aは、板状片52S,52S間に位置することになる。よって、上側切欠き59aの幅(図14の左右方向)は、第一端面介在部材5γAのそれと比較して板状片52S,52Sの合計幅分小さい。
 本例のリアクトル1γにおいて、封止樹脂部7を成形するにあたり、組合体10が収納されたケース6の内周とその組合体10の外周との間の外周領域に封止樹脂部7の未固化の構成樹脂を導入した場合の上記構成樹脂の流れを、図15を参照して説明する。上記外周領域に導入した上記構成樹脂は、その液面がケース6の下側から上側に向かって上昇する。その間、一対の巻回部2a,2b間の内周領域には、上記構成樹脂はほとんど流入されない。それは、端面介在部材5γを下面51dがケース6の底板部61に接触するように配置しているため、両者51d,61間に隙間が形成されないからである。また、上記構成樹脂として、高粘度(チキソトロピー性が大きく、狭い流路に流れ難い)の樹脂を用いているため、巻回部2a,2bを構成する隣り合うターン間などの僅かな隙間からは巻回部2a,2bの内部に流入し難いからである。上記外周領域に導入される構成樹脂の液面が、端面介在部材5γの上側切欠き59aに達すると、上記内周領域に構成樹脂が流入する。このとき、外周領域に導入される上記構成樹脂の多くは、上記内周領域を埋めることに費やされるため、上記内周領域が構成樹脂で充填されるまで、上記外周領域における構成樹脂の液面の上昇は極僅かとなる。一方、端面介在部材5γの上側切欠き59aの最下面よりも巻回部2a,2bの上面2uが高いため、構成樹脂の液面が巻回部2a,2bの上面2uに達するまでは、巻回部2a,2bの側面から巻回部2a,2bを覆うように構成樹脂が流動して、上記内周領域に流入することはない。つまり、巻回部2a,2bの側面から巻回部2a,2bを覆うように一対の巻回部2a,2b間に上記構成樹脂が流入する(図15の点線矢印)前に、端面介在部材5γの上側切欠き59aにより一対の巻回部2a,2b間に上記構成樹脂を流入できる(図15の実線矢印)。
 図15の上記構成樹脂の流れに示すように、(1)端面介在部材5γの上面51uが巻回部2a,2bの上面2uと面一又は巻回部2a,2bの上面2uよりも上側に張り出している、(2)端面介在部材5γの下面51dがケース6の底板部61に接触している、(3)封止樹脂部7の未固化の構成樹脂の粘度が高い、(4)巻回部2a,2bの隣り合うターン間の間隔が狭い、といった組合体10の下側から一対の巻回部2a,2b間に上記構成樹脂を充填し難い構成の場合に、端面介在部材5γに上側切欠き59aを備えることで、巻回部2a,2bの端部側から一対の巻回部2a,2b間に上記構成樹脂を効率的に充填することができる。よって、一対の巻回部2a,2b間における上記構成樹脂は、ケース6の下側から上側に向かって上昇するように充填されるため、一対の巻回部2a,2b間の隙間に存在する空気を巻き込み難く、形成される封止樹脂部7内の気泡を低減することができる。
 リアクトルは、例えば、放熱性向上のために巻回部の上面を封止樹脂部から露出させることがある(図1,5,7を参照)。この場合、端面介在部材の上面が、巻回部の上面と面一又はそれ以上に上側に張り出している(端面介在部材に上側切欠きを備えない)と、巻回部の側面側から巻回部を覆うように一対の巻回部間に上記構成樹脂を流入させることもできない。本実施形態5のリアクトル1γは、端面介在部材5γに上側切欠き59aを備えることで、確実に一対の巻回部2a,2b間に上記構成樹脂を充填することができる。それは、巻回部2a,2bの上面2uが封止樹脂部7から露出する場合であっても、ケース6と組合体10との間の隙間に充填された上記構成樹脂の液面が、外側コア部32の上面32uまで達すると、巻回部2a,2bの端部側から一対の巻回部2a,2b間に上記構成樹脂が流入するからである。
 1α,1β,1γ リアクトル  10 組合体
 2 コイル  2a,2b 巻回部  2r 連結部  2u 上面
 3 磁性コア
  31 内側コア部  32 外側コア部
  31m 内コア片  32m 外コア片  31g ギャップ
  32e 内端面  32u 上面  32d 下面
 4 内側介在部材  4A,4B 分割介在部材
  41 本体部  41u U状帯片  41s 直線状片
  42 左右位置決め部(第一位置決め部)  43 間隔保持部
  45 係合凹部
 5α,5β,5γ 端面介在部材
  5γA  第一端面介在部材  5γB 第二端面介在部材
  51 枠部  51w 窓部
  51u 上面  51d 下面
  51c 収納部  51p 仕切り部  51ps 仕切傾斜部
  52 上下位置決め部(第二位置決め部)
  52L L状片  52S 板状片  53 当止部
  54 係合突起  55 係合凸部
  57 脚部  58 ケース位置決め部
  59a 上側切欠き  59as 切欠傾斜部
  59b 内側切欠き
 6 ケース
  61 底板部  62 側壁部
  65 ステー取付部  650 ステー  651 ネジ
 7 封止樹脂部
 8 接合層

Claims (14)

  1.  巻回部を有するコイルと、
     前記巻回部の内側に配置される内側コア部及び前記巻回部の外側に配置される外側コア部を有する磁性コアと、
     前記巻回部の内面と前記内側コア部との間に介在される内側介在部材と、
     前記巻回部の端面と前記外側コア部との間に介在される端面介在部材と、を備えるリアクトルであって、
     前記内側介在部材は、前記端面介在部材と係合すると共に、前記外側コア部における対向する一対の面で構成される第一対面の各々に対向配置されることで、前記外側コア部の位置決めを行う第一位置決め部を備えるリアクトル。
  2.  前記端面介在部材は、前記外側コア部側に突出して、前記外側コア部における前記第一対面の各々に交差する一対の面で構成される第二対面の各々に対向配置されることで、前記外側コア部の位置決めを行う第二位置決め部を備える請求項1に記載のリアクトル。
  3.  前記第二位置決め部は、突出方向端部が屈曲し、前記外側コア部の前記第二対面のいずれか一面と交差する面に対向配置されるL状片を備える請求項2に記載のリアクトル。
  4.  前記端面介在部材は、前記外側コア部側に突出して前記第一対面のいずれか一面を当て止めする当止部を備える請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のリアクトル。
  5.  前記外側コア部は、前記端面介在部材を挟んで前記巻回部側と反対側にのみ存在する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のリアクトル。
  6.  さらに、
     前記コイル、前記磁性コア、前記内側介在部材、及び前記端面介在部材を含む組合体を収納するケースと、
     前記ケース内に充填され、前記組合体を封止する封止樹脂部と、を備える請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のリアクトル。
  7.  前記磁性コアは、複数のコア片と、各コア片間に介在されるギャップと、を備え、
     前記ギャップは、前記封止樹脂部の構成樹脂で構成されている請求項6に記載のリアクトル。
  8.  前記端面介在部材は、前記ケースの底面側に突出して前記組合体を支持し、前記ケースと前記外側コア部との間隔を保持する脚部を有する請求項6又は請求項7に記載のリアクトル。
  9.  前記コイルは、横並びされた一対の前記巻回部を備え、
     前記組合体を収納した前記ケースの開口側を上側、前記ケースの底面側を下側とするとき、
     前記端面介在部材は、一対の前記巻回部間に対応する上側中央の位置に上側切欠きを備える請求項6から請求項8のいずれか1項に記載のリアクトル。
  10.  前記端面介在部材は、最上面が前記巻回部の上面と面一である、又は前記巻回部の上面よりも上側に張り出している請求項9に記載のリアクトル。
  11.  前記上側切欠きの最下面は、前記外側コア部の上面と面一である、又は前記外側コア部の上面よりも下側にある請求項9又は請求項10に記載のリアクトル。
  12.  前記上側切欠きの最下面は、前記外側コア部側から前記巻回部側に向かって下方に傾斜する切欠傾斜部を有する請求項9から請求項11のいずれか1項に記載のリアクトル。
  13.  前記端面介在部材は、一対の前記巻回部間に配置される仕切り部を備え、
     前記仕切り部の上面は、前記切欠傾斜部に連続する仕切傾斜部を有する請求項12に記載のリアクトル。
  14.  前記端面介在部材は、その内周縁に前記封止樹脂部を成形する際に前記封止樹脂部の未固化の構成樹脂の流路となる内側切欠きを備える請求項6から請求項13のいずれか1項に記載のリアクトル。
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